JP3041836B2 - 無限軌道式磁気走行装置 - Google Patents

無限軌道式磁気走行装置

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JP3041836B2
JP3041836B2 JP6134570A JP13457094A JP3041836B2 JP 3041836 B2 JP3041836 B2 JP 3041836B2 JP 6134570 A JP6134570 A JP 6134570A JP 13457094 A JP13457094 A JP 13457094A JP 3041836 B2 JP3041836 B2 JP 3041836B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無限軌道式磁気走行装置
に関し、特に永久磁石により無限軌道を構成し、鉄鋼構
造物など磁性材の壁面を永久磁石の吸着力を利用して垂
直壁面や天井面を独力で走行できる無限軌道式磁気走行
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術として、特開昭47
−40635号の「壁面作業車の走行装置」、特開昭5
1−79498号の「磁力走行装車の操作方法」、特開
昭56−79069号の「磁気付着性無軌道運搬器
具」、特開昭60−18464号の「走行機の磁石付無
端軌道体」などがあり、例えば超音波探傷検査など、そ
れぞれの用途に応じた装置が製作されていた。前記従来
技術の無限軌道式磁気走行装置は、走行表面の凹凸につ
いて水平走行ではスムーズな走行ができることができ、
優れた性能を備えたものである。しかし、前記従来技術
の無限軌道式磁気走行装置は垂直面や天井面の走行にお
いて、走行面に大きな凹凸部がある場合について考慮さ
れていなかった。また、従来のこの種の走行装置の構造
は車体の両側に同じ寸法の無限軌道を配し一つの走行装
置にしたもので、一つ車体と二つの無限軌道から構成
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
下記に示すような解決すべき問題点があった。まず、従
来のこの種の走行装置は、走行表面の凸部を走破させる
ためには、無限軌道を構成する各磁石部の接合をゆるく
させ、たるみをつける必要があった。すなわち磁石部の
接合部にたるみがあると、図15(a)に示すように天
井面の凸部を走行することができる。しかしながら、
井面走行時においては走行装置の自重は無限軌道(磁石
51とチェーン52の組み合わせ)の走行方向前後の両
端部付近の磁石51のみにかかり、他の部分の無限軌道
を構成する磁石51には走行装置(駆動輪53)の自重
は作用しないので、走行装置の落下の危険性が十分回避
されるとは言えない。
【0004】従って、このような壁面移動機構を備えた
走行装置では、各々の磁石の吸着能力を大きくする必要
がある。これについては、例えば特開昭47−4063
5号の「壁面作業車の走行装置」にあるようにバネ54
で駆動輪53の間隔を押し広げ(図15(b))、無限
軌道を走行方向前後に張るなどの対策を講じる必要があ
る。しかし無限軌道を張ると、走行表面の凸部の走破性
が下がり、図15(c)の天井面の凸部走には、走
行装置の自重をチェーン52を介して全ての磁石51で
支えることはできないので、走行装置は落下する可能性
が増えるという相反する矛盾がある。さらに無限軌道を
張ることは、すでに走行壁面に吸着している磁石51を
すべらせない限りできないということもある。走行装置
の天井面走行時の上記問題点を解決するために、特開昭
63−90484号の「壁面吸着走行機」の発明では負
荷分散型のクローラを設けているが、これは磁石を走行
装置本体に取り付けた案内板により支える構造であるた
め、走行面の凸部を乗り越えることが容易でないという
ことがある。
【0005】また、特開昭61−89184号の「壁面
吸着走行機」では図16(a)に示すように無限軌道
構成する磁石51とチェーン52との間に緩衝材を設け
ることにより磁石51を走行面に押しつける方法もある
が、リンク状の無限軌道と走行面の間での緩衝材による
押しつけだけでは構造的に十分なストロークがとれず、
溶接ビードのような大きな凸部の曲率のある走行面の走
行が十分満足できるものではなかった。さらにチェーン
52を押さえる機構がないここと、磁石51とチェーン
52をピン55で接続しているので、磁石51の自由度
が大きく、磁石51が互いに干渉する可能性がある。
【0006】さらに特開平2−92788号の「クロー
ラ型壁面走行機構」ではクローラ(Crawla;無限
軌道からなる走行装置)にリニアアクチュエーターを配
し、センサーにより走行面の凸部を感知し、アクチュエ
ーターを作動させて凸部を乗り越える装置が開示されて
いるが走行装置が大規模になるとともに、前述したよ
うにマグネットクローラの場合、図16(b)に示すよ
うに無限軌道57の磁石の走行面に吸着した部分A部は
吸着しておりすべりを生じないため、走行方向前方から
無限軌道57が走行面の凸部でへこむ分だけ余分に無限
軌道57を送りこむ必要があるが、その点の対策が十分
とは言えない。一方曲率のある壁面の走行については、
特開平3−231079号の「壁面吸着走行機」の発明
があるが、ガイドレールの隙間に沿ってクローラの磁石
部を走らせるため、曲率にあったガイドレールをそのつ
ど準備する必要があり、段取り替え作業が発生する。
【0007】また、従来技術のクローラは図17(a)
の平面図と図17(b)の側面図に示すように一つの車
体58に平行に配置された2つの無限軌道57を有する
機構となっており、この2つの無限軌道57の走行を駆
動源(図示せず)から駆動輪53を介して制御すること
により走行装置を左右に進行させたり、回転させたりす
る運転を行っていた。このため、構造面より走行装置の
能力、適用範囲が制約されていた。また図18(a)と
図18(b)に示すように各無限軌道57の駆動輪53
用のモーター59の長手方向が走行装置の進行方向に直
交し、しかも互いに車体58の内側に配置されている走
行装置では、車体58の前後に駆動輪53が位置するこ
とになり、無限軌道57部のバックラッシュにより走行
装置の走行スタート時、該装置が左右に振れるなど不安
定な動きをする可能性がある。
【0008】また、車体にバッテリーや発電機を積んで
遠隔操作をするのは公知の従来技術であるが、磁気クロ
ラについてはバッテリーや発電機を積むには、それら
の重量が重く実用化困難という問題があった。さらに、
従来この種の走行装置の構造は車体に構造鋼を使用して
いるため、摺動部が摩耗し、鉄粉がマグネットクローラ
により磁化され、摺動部に噛み込み、走行に悪影響を与
えるという問題もあった。そこで、本発明の目的は、凹
凸部のある走行面、曲率のある走行面での走行性能が向
上した無限軌道式磁気走行装置を提供することである。
また、本発明の目的は、走行制御が容易な無限軌道によ
り走行する無限軌道式磁気走行装置を提供することであ
る。さらに、本発明の目的は軽量化した無限軌道式磁気
走行装置を提供することである。また、本発明の目的は
複雑な走行面上でも走行可能であり、また用途により組
み立て台数を変更できる連結型の無限軌道式磁気走行装
置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は次の
構成によって達成される。すなわち、複数の磁石をチェ
ーンにより連結して構成される無限軌道を車体外周部に
設け、磁性材からなる走行面に無限軌道の磁石を吸着さ
せながら無限軌道を駆動させるチェーン駆動輪とその駆
動源とを車体に設けた無限軌道式磁気走行装置におい
て、車体に支持された複数のサスペンション付無限軌道
押しつけ補助車輪と、無限軌道を構成する各々の磁石と
チェーンの間に配置された弾性部材と、無限軌道のチェ
ーンにかみ合いながら、車体に弾性部材を介して支持さ
れた遊輪を備えた無限軌道式磁気走行装置である。
【0010】本発明の上記無限軌道式磁気走行装置は、
無限軌道を駆動させるチェーン駆動輪と無限軌道のチェ
ーンにかみ合う遊輪はそれぞれ一対設けられ、無限軌道
の軌跡を台形状にするように、一対の駆動輪は台形状無
限軌道の長辺側の車体に取り付けられ、一対の遊輪は台
形状無限軌道の短辺側の車体に取り付けられた構成とす
ることができる。また、前記サスペンション付無限軌道
押しつけ補助車輪にはサスペンションの押し付け力を調
整する調整手段を設けることができる。そして、各々の
磁石とチェーンの間に配置した弾性部材は走行方向に直
交する方向で、かつ磁石の長手方向に並行して配置され
る一対の弾性部材から構成することができる。また、隣
接する磁石同士の間隔と各磁石とチェーンの間隔を所定
値以上とすることもできる。さらに、各々の磁石は薄
く、表面の滑らかな非磁性材の板で覆い、かつ、各々の
磁石の走行面に当接するコーナー部には弾力性部材を配
置しても良い。
【0011】さらに、本発明の上記無限軌道式磁気走行
装置の車体は二つの側板と該両側板を連結する構造物と
両側板にそれぞれ端部が支持された補助車輪の回転軸と
両側板にそれぞれ端部が弾性部材を介して支持された遊
輪の回転軸とを備え、二つの側板の内側には二つの突起
形状を設け、該二つの突起形状の間を無限軌道のストロ
ーク範囲を規制するストローク調整部とし、該ストロー
ク調整部を移動するガイド車輪が無限軌道に取り付けら
れている構造、車体の側板のストローク調整部には所定
値の曲率をつけた構造、走行装置の進行方向の前後両方
の端部側のサスペンション付無限軌道押しつけ補助車輪
のサスペンションの押し付け力とストロークを他の部位
のサスペンションの押し付け力とストロークよりもそれ
ぞれ大きくした構造、車体を構成する両側板の一方の側
板内側または外側にチェーン駆動輪の駆動源を設けた構
造、チェーンにはサスペンション付無限軌道押しつけ補
助車輪脱輪防止機構を設けた構造などを採用することも
できる。
【0012】また、本発明は前記各々独立に走行する無
限軌道式磁気走行装置を二以上連結できる機構を設けた
構成とすることもできる。
【0013】このとき、無限軌道式磁気走行装置を二以
上連結できる機構は着脱自在にすることができる。ま
た、前記無限軌道式磁気走行装置を二以上連結できる機
構は各々独立に走行する無限軌道式磁気走行装置の走行
方向に対して並列位置に隣接する無限軌道式磁気走行装
置の車体の対向する側の二つの側板に設けられた前記走
行装置の第一連結部材と無限軌道式磁気走行装置の走行
方向に対して前後方向に隣接する無限軌道式磁気走行装
置の前記第一連結部材を連結する第二連結部材からなる
構成とすること、または、無限軌道式磁気走行装置を二
以上連結できる機構は少なくとも一つの各々独立に走行
する無限軌道式磁気走行装置を他の各々独立に走行する
無限軌道式磁気走行装置とは異なる三次元上の走行面を
走行可能な連結機構を備えた構成とすることもできる。
【0014】また、本発明の上記目的は次の構成によっ
ても達成される。すなわち、各々独立に走行する前記各
種の無限軌道式磁気走行装置を二以上連結して構成され
る無限軌道式磁気走行装置の上部に太陽熱発電用パネル
を設けた無限軌道式磁気走行装置である。前記無限軌道
式磁気走行装置は、発電機とバッテリーを走行装置の車
体内に備えたものを用いることもできる。
【0015】また、本発明の上記目的は次の構成によっ
ても達成される。すなわち、前記各種の無限軌道式磁気
走行装置の走行方向前方および/または後方に走行面に
非接触型の強力磁石を取り付けた無限軌道式磁気走行装
置である。本発明の上記各種の無限軌道駆動源は遠隔操
縦装置による駆動制御装置を備えておくこと、または、
無限軌道を構成する磁石以外の構成部材は非磁性材料か
ら構成することができる。
【0016】また、本発明の走行装置は磁気クローラの
駆動源を機械式発電機と光発電機の組み合わせとし、バ
ッテリー装置は非常時の回収のみと小型化することがで
きる。さらに、本発明の無限軌道式磁気走行装置は、例
えば超音波探傷装置やテレビカメラなどを設置し、遠隔
操作することにより人間がアクセスできない、例えば配
管の中や大型圧力容器での高所部、放射線雰囲気下での
検査、物の運搬などを行うことができる。
【0017】
【作用】
(走行面の凹凸部の走行性能向上の手段の作用) 無限軌道のチェーンに磁性材の壁面に吸着する機能を
持った永久磁石を取りつけ、そのチェーンを駆動源によ
り回転させることにより走行する。 走行装置のチェーン駆動輪とは異なった複数の調節可
能なサスペンション付無限軌道押しつけ補助車輪により
無限軌道の磁石を走行面に押しつけることにより、車体
とチェーンの間で走行面の凹凸を吸収できる。 上記に加えさらに、無限軌道を構成する各々の磁石
とチェーンの間にもスプリングなどの弾性部材によるサ
スペンション機能を持たせることにより、磁石とチェー
ンの間で走行面の凹凸を吸収できる。 上記各々の磁石とチェーンの間にもスプリングなどの
弾性部材を一つの磁石の左右(走行装置の進行方向に直
交する方向)に配置することにより、走行面の凹凸部の
形状が磁石の幅も小さい局部的な凹凸についても追従で
きる。 上記、の2つのサスペンション機能を組み合わせ
ることにより走行面の凹凸部への追従性を向上させるこ
とができる。 無限軌道のチェーンにかみ合いながら、車体にスプリ
ングなどの弾性部材を介して支持された遊輪により無限
軌道の進行方向前面側のチェーンにたるみを持たせるこ
とができる機構とし、走行面の凹凸部へのチェーンの供
給が進み走行面の凹凸部への追従性を向上させることが
できる。
【0018】(単一の無限軌道により走行する作用) 1つの無限軌道で走行させるため無限軌道を2つの側
板で挟み込み、この側板を支点にして無限軌道駆動源
や、チェーン駆動輪を取り付ける。この側板の間に無限
軌道を配し、無限軌道脱輪防止のためのサポートなど必
要な部品を取り付けることにより独立した1つの無限軌
道で走行することができる。 2つの側板を連結する構造物によりサスペンション付
き補助車輪を支持することにより無限軌道上の各々の磁
石を走行面に押し付け、各々の磁石に均一な吸着力を持
たせることができ走行面に追従して走行が可能になると
ともに、その反力を2つの側板で支えることにより無限
軌道が1つの独立した走行装置として自由に走行ができ
る。 上記独立した無限軌道を備えた走行装置を複数台接続
し、走行制御を行うことにより用途に富んだ無限軌道式
走行装置となる。例えば同じ大きさの2つの独立した無
限軌道を平行に配し、接続した場合、通常の無限軌道式
走行装置となるし、4つの独立した無限軌道を平行に配
し、接続した場合、運搬荷重の大きな無限軌道式走行装
置となる。また大きさの異なった2つの独立した無限軌
道を平行に配し、接続した場合、特定の方向について旋
回性能に富んだ無限軌道式走行装置となる。また無限軌
道を構成する磁石以外の部分に非磁性材料を使用するこ
とにより、走行により発生する部品の摩耗粉が磁石の隙
間に入り込み悪影響を与えるのを防ぐことができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面と共に説明す
る。 実施例1 走行装置の平面図を図1(a)に、側面図を図1(b)
にそれぞれ示す。また、図1(a)のA−A線矢視図を
2に示す。また、図3(a)に図1(b)の側板を取
り除いた側面部の内部構造を示し、図3(b)には図3
(a)のA−A線矢視図を示し、図3(c)には図3
(a)のB−B線矢視図を示す。また、図4(a)に図
3(c)のイ部の拡大図を示し、図4(b)に図3
(a)のD−D線矢視図を示す。また、図5(a)には
図3(a)のC−C線矢視図を示し、図5(b)には側
板側を装置の内側から見た図を示す 装置の無限軌道
は偏平板状の磁石1と磁石受け部2、磁石ホルダー3、
磁石受け部2と磁石ホルダー3を連結するピン20、磁
石受け部2と磁石ホルダー3の間に配置される一対のス
プリング4およびチェーン5により構成される。磁石受
け部2と磁石ホルダー3はピン20を介して連結され
(図8(b)に磁石受け部2(磁石1)と磁石ホルダー
3がピン20を介して連結されている様子を示す。)、
磁石受け部2と磁石ホルダー3の間隔はスプリング4に
より保持される。また、磁石ホルダー3はチェーン5に
接続されるので、磁石1と磁石受け部2、磁石ホルダー
3およびチェーン5は一体的に、かつ、一定の自由度を
もって接続され、無限軌道を構成することができる。
【0020】上記複数の部材からなる無限軌道上を歯車
付駆動輪6aが走行する。歯車付駆動輪6aは側板13
を貫通して軸支される回転軸6cに一体的に取り付けら
れていて、該回転軸6cの一方の側板13の外側に延び
た一端部には傘歯車付駆動輪6bが取り付けられてい
て、この傘歯車付駆動輪6bが当該側板13の壁面に設
けられたモータ7aの回転軸(図示せず)に設けられた
傘歯車7bと噛合している。こうして歯車付駆動輪6a
はモーター7aにより回転することができ、歯車付駆動
輪6aの回転力でチェーン5を駆動させる。また、一対
の歯車付駆動輪6aは台形状の側板13の長辺側のコー
ナー部に支持されている。さらに、側板13の短辺側の
コーナー部に一対の遊輪歯車8aが支持されていて、そ
の歯車部分がチェーン5とかみ合いながらそれを走行装
置内側から押さえる機能を持っている。該遊輪歯車8a
は図4(b)に示すように側板13に両端を一対のスプ
リング8cを介して弾性的に支持された回転軸8bに自
由回転できるように取り付けられている。また、一対の
歯車付駆動輪6aと一対の遊輪歯車8aがチェーン5等
で構成される無限軌道を側板13の外周に沿うように台
形状の軌道を形成するが、無限軌道の台形状の短辺側の
軌道部分を走行装置の内側から押しつけるためのスプリ
ング付き補助車輪9が並列状態に多数設けられている。
補助車輪9を無限軌道のチェーン5部分に押し付ける機
能を持つスプリング10は両側の側板13に支持された
支持梁12(図5(a)参照)にその一端が押圧されて
いる。また、スプリング10の押圧強度を調整するネジ
11がスプリング10とは反対側の支持梁12に設けら
れている。
【0021】また、無限軌道が側板13より外れるのを
防ぐために側板13に固定したストローク調整板(内
側)14、ストローク調整板(外側)15が設けられ、
また、前記調整板14、15の間を走行するガイド車輪
16が磁石ホルダー3に取り付けられている。これら調
整板14、15とガイド車輪16により、無限軌道が側
板13から外れないようにすることができ、また、走行
装置が垂直壁面を横方向に走行する時にガイド車輪16
が調整板14と15を介して走行装置の荷重を受け持つ
ことができる(図8(a)参照)。また、磁石ホルダー
3にはチェーン5に接続されるとともに補助車輪9が脱
線しないよう補助車輪ガイド17が取り付けられてい
る。さらには磁石1の一部はゴム18で角部が構成され
ていて(図3(a))、滑り止めの役目をさせている。
また、磁石1を柔らかいステンレススチール等の薄板
(図示せず)で覆うと共に、前記ゴム18により、磁石
に付着した鉄粉等を効率良く除去することができる。
【0022】上記構成からなる走行装置の走行時の動作
の説明をする。無限軌道を構成する磁石1が磁性材料か
らなる走行面に吸着するが、走行装置が走行する場合、
モーター7aの駆動力が傘歯車7bと傘歯車付駆動輪6
bと回転軸6cを介して一方の歯車付駆動輪6aを回転
させ、歯車付駆動輪6aの歯とチェーン5の溝がかみ合
うことによりチェーン5を軌道にして磁石1、磁石受け
部2、磁石ホルダー3、連結ピン20、スプリング4お
よびチェーン5からなる無限軌道を駆動させる力が働
く。この力を磁石1の吸着力より大きくすることにより
磁石1が走行面より離れ、走行装置が走行する。このと
き、並列状態に多数設けられているスプリング付き補助
車輪9が無限軌道のチェーン5部分を押し付けるので、
磁石1の走行面への吸着が確実に行える。
【0023】走行面に凹凸部がある場合の走行装置の動
きを水平平面走行を例にして、図6により説明する。図
6(a)に示すように、走行面がほぼ平坦であると磁石
1の動きはスプリング4により微調整されながら、走行
装置は安定した走行ができる。また、図6(b)のよう
に、走行面に凹凸部がある場合には、磁石1の動きはス
プリング4、磁石ホルダー3、補助車輪9、スプリング
10を介して支持梁12に伝えられるが、スプリング
4、10により凹凸部の高さ方向の動きは吸収される。
そして、走行面の凹凸の高さがストローク調整板14と
15の間を移動できるガイド車輪16の移動距離未満で
あると、側板13は走行面の凹凸を乗り越えることがで
きる。しかし、走行面の凹凸の高さがストローク調整板
14と15の間を移動できるガイド車輪16の移動距離
とスプリング4のストローク間隔との合計以上であると
支持梁12を介して側板13を含めて走行装置全体に走
行面の凹凸部の動きが伝えられ、走行装置全体が浮きあ
がろうとするか(走行面が凸部である場合)または走行
装置全体が沈もうとする(走行面が凹部である場合)
が、多数あるスプリング10の内、凹凸部以外の走行面
にあるスプリング10は磁石1を走行面に押しつけよう
とするため、走行面に磁石1が確実に吸着し、走行装置
全体としては安定した走行ができる。
【0024】また、例えば、図6(b)のように走行面
の局部的な位置に凸部があっても、一つの磁石1に対し
てスプリング4が走行装置の進行方向に直交する方向に
二つあることにより、またスプリング10が磁石ホルダ
ー3により押し付けられるので、前記局部的な凸部を容
易に乗り越えることができる。このように、走行装置の
進行方向に直交する方向に走行面の凹凸があっても、走
行装置は容易に追従可能である。また、図示はしていな
いが、この走行装置は、曲率のある走行面を走行時に
も、走行面の凹凸部がある場合と同様に走行面に磁石1
が吸着し、走行装置全体としては安定した走行ができ
る。
【0025】さらに走行装置の凹凸部の乗り越え性能を
向上させる機能を図7により説明する。 駆動輪6aと遊輪歯車8aの間にたるみを持たせたチ
ェーン5により、図16(b)に示すような走行面の凹
凸に対し、磁石1が供給され走行面の凸部が乗り越えや
すくなる。すなわち、従来の無限軌道の場合、走行面に
凸部があると走行するに従って車体が浮き上がるが、車
体の浮き上がりを防止するため、チェーン5をフレキシ
ブルにして十分前方に送りこんでやる必要があるが、チ
ェーン5は磁石1でしっかり走行面に吸着しているため
に滑りが生じずこのままでは、チェーン5を前方に送り
こんでやることができない。そこで、チェーン5を前方
に送りこんでやるためにはあらかじめチェーン5の周長
を長く取っていて、走行面の凸部乗り越え時、チェーン
5の高さ方向、又は長さ方向に車体が縮むような構造に
して、チェーン5に十分たるみを与え、走行面の凸部の
乗り越え性能を向上させる。さらに、磁石1本体が伸縮
する構造にすることにより走行面の凸部の乗り越え性能
が向上する。なお、前記たるみは一対の遊輪歯車8aと
一対の歯車付駆動輪6aとで形成される無限軌道の台形
状の軌道の短辺側の軌道部分を走行面として一対の歯車
付駆動輪6aを無限軌道の台形状の軌道の長辺側に配置
したことと、チェーン5と磁石1とをスプリング4を介
して連結したことと、この部分のチェーン5が補助車輪
9により常時押圧されており走行面に凸部があるとバネ
が縮むことにより、チェーン5全体の周長としてたるみ
が生じる。
【0026】一対の歯車付駆動輪6aを走行装置の台
形状無限軌道の走行面に接する短辺側の無限軌道側でな
く、長辺側の無限軌道側のコーナ部に配置したことによ
り、走行面の凸部が乗り越えやすくなる。 側板13に支持される回転軸8bに自由回転するよう
に取り付けられている遊輪歯車8aは図4(b)に示す
ようにチェーン5を押圧し、該チェーン5は一対のスプ
リング8cを介して各磁石1に対して力を作用させるも
のであるから、走行面の凹凸部に対しフレキシブルな動
きができ、走行装置全体が浮き上がる前に遊輪歯車8a
が走行面の凸部を吸収し、該凸部が乗り越えやすくな
る。 さらに磁石1と磁石受け部2の間隔を大きくし、各磁
石1の隣接間隔を大きくすることにより、一層走行面の
凹凸部が乗り越えやすくなる。
【0027】次に、走行装置の走行面が垂直面である場
合に、この垂直面を横切る方向に走行する時および走行
面が天井面である場合について図8により説明する。図
8(a)のように走行装置が垂直走行面を横切る走行の
場合は、磁石1と磁石1にピン20を介して接続されて
いる磁石ホルダー3(図8(b)の図8(a)のA−A
線視図を参照のこと)はストローク調整板(外側)15
により支えられる。そして、図6(a)で説明した平面
状の走行面の上を走行する無限軌道の動きに加え、モー
ター7a(図3参照)を含む走行装置は磁石ホルダー3
に取り付けられた車軸16aを有するガイド車輪16b
がサポートし、側板13の上を走行する。また、図8
(c)に示すように天井面走行時は天井面に吸着してい
る磁石1と連結した磁石ホルダー3がストローク調整板
(外側)15にぶら下がることにより、走行装置は落下
せず走行することができる。
【0028】さらに、走行装置が曲率のある走行面の走
行について図9により説明する。曲率のある走行面につ
いてもスプリング10とスプリング4(図3参照)との
ダブルサスペンション効果によりある程度の曲率につい
て、上記図1〜図8に開示した走行装置は追従可能であ
るが、さらに、走行装置の長手方向の両側(図9(a)
のAで示す範囲)について補助車輪9に付属するスプリ
ング10の強度を強くし、かつスプリング10のストロ
ークを長くすることにより無限軌道の磁石1を安定して
曲率のある走行面に押しつけることができる。さらに図
9(b)に示すように側板13に取り付けるストローク
調整板(内側)14とストローク調整板(外側)15の
間隔Sを広くとることにより、ガイド車輪16(図示せ
ず)のストロークが増え、スプリング10のサスペンシ
ョン効果がより有効となるとともに、ストローク調整板
14、15に平面走行に支障の無い程度の曲率を付ける
ことができる。こうして、スプリング10のサスペンシ
ョン効果により走行面の曲率にストローク調整板14、
15の曲率を厳密に合わせる必要なく、走行装置の曲面
状の走行面への追従性を一層向上させることができる。
具体例で説明すると、走行装置の全長が400mmであ
り、合計ストローク(スプリング4とスプリング10の
合計ストローク)が30mmの場合、平面から半径約1
300mmの曲面上の走行が可能である。また、鉄鋼構
造物など磁性材の走行面に吸着して走行する装置におい
て、バッテリー電源や発電機、およびその組み合わせに
よりケーブルレスで駆動し、ラジコンなどで遠隔操作を
行うこともできる。
【0029】実施例2 図10にエンジン付発電機25とバッテリー26とソー
ラパネル27を実施例1で説明した無限軌道に取り付け
た走行装置を示す。実施例1で説明した独立無限軌道方
式の走行装置21、22を前方に並列配置し、走行装置
21、22と同じ方式の小型の走行装置23を後方の中
央に配置し、走行装置21と走行装置23および走行装
置22と走行装置23とをそれぞれ一対の連結治具24
で組み合わせた形状からなり、走行装置21、22の間
にエンジン付発電機25およびバッテリー26を配置
し、この走行装置21、22、23の組み合わせの上部
にソーラパネル27を支持アーム30を介して乗せたも
のである。ソーラパネル27等で得られるエネルギーは
発電機25を介してバッテリー26に電力として蓄えら
れ、走行装置21、22の各モータ28、29の駆動に
利用される。また、必要な電力に合わせ走行装置21、
22と走行装置23の間の間隔を任意に設定することが
できる。本実施例のように二台以上の走行装置を組み合
わせて走行する場合、複数の走行装置の無限軌道を単一
のモータで駆動させても良い。このように独立走行可能
な無限軌道を備えた走行装置を複数台組み合わせる場
合、走行面の形状に合わせ、または運搬荷重の大きさ、
重量に合わせて走行装置の数を増減させたり、互いに異
なる大きさの走行装置を組み合わせることもできる。
【0030】実施例3 図11に実施例1で説明した独立無限軌道式走行装置3
1の進行方向前面に上下移動機構32でサポートされた
強力な磁石33を取り付けた装置を示す。なお、上下移
動機構32は図12(図12(a)は図11の正面図、
図12(b)はそのA−A線矢視図)に示すように一対
無限軌道34の連結用サポート35に軸支され、アク
チュエータ36で上下方向に移動できる。これは強力な
磁石33を走行装置31の前面に取り付けることによ
り、走行面の凸部を乗り越えた後、走行装置31が浮き
上がるのを最小限にしたものである。また、上下移動機
構32を上下させることにより、強力磁石33は走行面
の凸部とは干渉しない。
【0031】実施例4 図13(図13(a)は平面図、図13(b)は側面
図)には2つの大きさの異なった無限軌道41と42を
平行に並べて連結用部材43で連結したものである。各
無限軌道41、42にはそれぞれ無限軌道駆動用モータ
44、45が取り付けられている。本実施例の走行装置
は超音波探傷装置と組み合わせることにより圧力容器の
ノズル廻りの非破壊検査に適用できる。
【0032】実施例5 図14には6つの小さな無限軌道51を連結部材52で
連結したものを示す。図14(a)に示すように各無限
軌道51にはモータ53が設けられ、それぞれ独立して
無限軌道51が駆動できる。また、無限軌道51は二列
に3つずつ直列に配置され、これらの無限軌道51は連
結部材52で連結されるが、その連結部材52は進行方
向に対して並列位置に配置された二つの無限軌道51を
連結する連結部52aと先頭位置と中間位置の無限軌道
51間の連結部52aを連結する連結部52bと該連結
部52bと最後尾の並列位置にある二つの無限軌道51
の連結部52aとを連結する連結部52cとからなり、
連結部52bと連結部52cとの連結機構は回転自在と
しているので、本実施例の6つの無限軌道51の組み合
わせ体は図14(b)と図14(c)に示すように水平
面から垂直面まで一度に走行できる。その他、図示して
いないが、多数の無限軌道51を組み合わせることによ
り、曲率のある走行面についての磁石1(図1参照)の
吸着効率の良い走行や、運搬能力を簡単に増加させるこ
とができる。本発明の上記実施例の走行装置は磁石1と
モーター7a以外の構造物、例えば側板、チェーンなど
はステンレス、アルミニウム、チタンなどを全て非磁性
材とすることで軽量化が可能であると共に、車体構造物
自体の摩耗より生じる鉄粉の付着を防止することができ
る。
【0033】
【発明の効果】本発明の無限軌道式磁気走行装置を用い
ることにより、走行面の凹凸部に対する追従性能を上げ
るとともに、従来できなかった範囲の走行、例えば水平
面から垂直面の連続走行や、他の装置、例えば非破壊検
査機器と組み合わせることができ、新たに無限軌道式走
行装置の適用範囲を広げることができ。また、本発明
の無限軌道式磁気走行装置は一つの無限軌道により走行
するので走行制御が容易である。さらに、本発明の無限
軌道式磁気走行装置は軽量化することができる。また、
本発明の二以上の走行装置を連結した連結型無限軌道式
磁気走行装置を用いると走行面の形状に合わせ、または
運搬荷重の大きさ、重量に合わせて無限軌道の数を増減
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明になる実施例1の走行装置の外観構造
図である。
【図2】 本発明になる実施例1の走行装置の外観構造
図である。
【図3】 本発明になる実施例1の走行装置の内部構造
図である。
【図4】 本発明になる実施例1の走行装置の内部構造
図である。
【図5】 本発明になる実施例1の走行装置の内部構造
図である。
【図6】 本発明になる実施例1の走行装置が走行面の
平面部と凹凸部を走行する状態での内部構造図である。
【図7】 本発明になる実施例1の走行装置が走行面の
凹凸部を乗り越え性能向上機構を説明する図である。
【図8】 本発明になる実施例1の走行装置が垂直走行
面を横切る走行をする状態と天井面を走行する状態の内
部構造図である。
【図9】 本発明になる実施例1の走行装置が曲率のあ
る走行面を走行する状態を説明する概念図である。
【図10】 本発明になる実施例2のソーラパネルを備
えた走行装置の平面図と側面図である。
【図11】 本発明になる実施例3の独立無限軌道式走
行装置の進行方向前方に強力な磁石を取り付けた装置の
側面図である。
【図12】 図11の正面図とそのA−A線矢視図であ
る。
【図13】 本発明になる実施例4の大きさの異なった
無限軌道を平行に並べて連結用部材で連結した走行装置
を示す図である。
【図14】 本発明になる実施例5の6つの独立無限軌
道式走行装置を組み合わせた走行装置の図である。
【図15】 従来技術の走行装置を説明する図である。
【図16】 従来技術の走行装置を説明する図である。
【図17】 従来技術のクローラ走行装置を説明する図
である。
【図18】 従来技術のクローラ走行装置を説明する図
である。
【符号の説明】
1…磁石、2…磁石受け部、3…磁石ホルダー、4、1
0…スプリング、5…チェーン、6a…歯車付駆動輪、
6b…傘歯車付駆動輪、7a…モータ、8a…遊輪歯
車、9…補助車輪、11…強度調整ネジ、12…支持
梁、13…側板、14…ストローク調整板(内側)、1
5…ストローク調整板(外側)、16…ガイド車輪、1
7…補助車輪ガイド、24…連結治具、25…エンジン
付発電機、26…バッテリー、27…ソーラパネル、3
2…上下移動機構、33…強力磁石
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−241283(JP,A) 実開 昭52−122431(JP,U) 特公 昭50−2720(JP,B2) 特公 昭45−37214(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 55/265 B62D 55/14

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の磁石をチェーンにより連結して構
    成される無限軌道を車体外周部に設け、磁性材からなる
    走行面に無限軌道の磁石を吸着させながら無限軌道を駆
    動させるチェーン駆動輪とその駆動源とを車体側に設け
    た無限軌道式磁気走行装置において、 車体に支持された複数のサスペンション付無限軌道押し
    つけ補助車輪と、無限軌道を構成する各々の磁石とチェ
    ーンの間に配置された弾性部材と、無限軌道のチェーン
    にかみ合いながら、車体に弾性部材を介して支持された
    遊輪を備えたことを特徴とする無限軌道式磁気走行装
    置。
  2. 【請求項2】 無限軌道を駆動させるチェーン駆動輪と
    無限軌道のチェーンにかみ合う遊輪はそれぞれ一対設け
    られ、無限軌道の軌跡を台形状にするように、一対の駆
    動輪は台形状無限軌道の長辺側の車体に取り付けられ、
    一対の遊輪は台形状無限軌道の走行面に接する短辺側の
    車体に取り付けられることを特徴とする請求項1記載の
    無限軌道式磁気走行装置。
  3. 【請求項3】 サスペンション付無限軌道押しつけ補助
    車輪にはサスペンションの押し付け力を調整する調整手
    段を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の無
    限軌道式磁気走行装置。
  4. 【請求項4】 各々の磁石とチェーンの間に配置した弾
    性部材は走行方向に直交する方向で、かつ磁石の長手方
    向に並行して配置される一対の弾性部材から構成される
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載
    の無限軌道式磁気走行装置。
  5. 【請求項5】 隣接する磁石同士の間隔と各磁石とチェ
    ーンの間隔を所定値以上とすることを特徴とする請求項
    1〜4のいずれかに記載の無限軌道式磁気走行装置。
  6. 【請求項6】 各々の磁石は表面の滑らかな非磁性材の
    板で覆い、かつ、各々の磁石の走行面に当接するコーナ
    ー部には弾力性部材を配置することを特徴とする請求項
    1〜5のいずれかに記載の無限軌道式磁気走行装置。
  7. 【請求項7】 車体は二つの側板と該両側板を連結する
    構造物と両側板にそれぞれ端部が支持された補助車輪の
    回転軸と両側板にそれぞれ端部が弾性部材を介して支持
    された遊輪の回転軸とを備え、二つの側板の内側には二
    つの突起形状を設け、該二つの突起形状の間を無限軌道
    のストローク範囲を規制するストローク調整部とし、該
    ストローク調整部を移動するガイド車輪が無限軌道に取
    り付けられていることを特徴とする請求項1〜6のいず
    れかに記載の無限軌道式磁気走行装置。
  8. 【請求項8】 車体の側板のストローク調整部には所定
    値の曲率をつけたことを特徴とする請求項7記載の無限
    軌道式磁気走行装置。
  9. 【請求項9】 走行装置の進行方向の前後両方の端部側
    のサスペンション付無限軌道押しつけ補助車輪のサスペ
    ンションの押し付け力とストロークを他の部位のサスペ
    ンションの押し付け力とストロークよりもそれぞれ大き
    くしたことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載
    の無限軌道式磁気走行装置。
  10. 【請求項10】 車体を構成する両側板の一方の側板内
    側または外側にチェーン駆動輪の駆動源が設けられてい
    ることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の無
    限軌道式磁気走行装置。
  11. 【請求項11】 チェーンにはサスペンション付無限軌
    道押しつけ補助車輪脱輪防止機構が設けられていること
    を特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の無限軌
    道式磁気走行装置。
  12. 【請求項12】 各々独立に走行する請求項1〜11の
    いずかに記載の無限軌道式磁気走行装置を二以上連結で
    きる機構を設けたことを特徴とする無限軌道式磁気走行
    装置。
  13. 【請求項13】 各々独立に走行する請求項1〜11の
    いずかに記載の無限軌道式磁気走行装置を二以上連結で
    きる機構は着脱自在であることを特徴とする請求項12
    記載の無限軌道式磁気走行装置。
  14. 【請求項14】 各々独立に走行する請求項1〜11の
    いずかに記載の無限軌道式磁気走行装置を二以上連結で
    きる機構は各々独立に走行する無限軌道式磁気走行装置
    の走行方向に対して並列位置に隣接する無限軌道式磁気
    走行装置の車体の対向する側の二つの側板に設けられた
    前記走行装置の第一連結部材と無限軌道式磁気走行装置
    の走行方向に対して前後方向に隣接する無限軌道式磁気
    走行装置の前記第一連結部材を連結する第二連結部材か
    らなることを特徴とする請求項 12または13記載の無
    限軌道式磁気走行装置。
  15. 【請求項15】 各々独立に走行する請求項1〜11の
    いずかに記載の無限軌道式磁気走行装置を二以上連結で
    きる機構は少なくとも一つの各々独立に走行する無限軌
    道式磁気走行装置を他の各々独立に走行する無限軌道式
    磁気走行装置とは異なる三次元上の走行面を走行可能な
    連結機構を備えていることを特徴とする請求項12〜1
    4のいずれかに記載の無限軌道式磁気走行装置。
  16. 【請求項16】 各々独立に走行する請求項1〜11の
    いずかに記載の無限軌道式磁気走行装置を二以上連結し
    て構成される無限軌道式磁気走行装置の上部に太陽熱発
    電用パネルを設けたことを特徴とする無限軌道式磁気走
    行装置。
  17. 【請求項17】 発電機とバッテリーを走行装置の車体
    内に備えていることを特徴とする請求項16記載の無限
    軌道式磁気走行装置。
  18. 【請求項18】 請求項1〜17のいずれかに記載の無
    限軌道式磁気走行装置の走行方向前方および/または後
    方に走行面に非接触型の強力磁石を取り付けたことを特
    徴とする無限軌道式磁気走行装置。
  19. 【請求項19】 無限軌道駆動源は遠隔操縦装置による
    駆動制御装置を備えたことを特徴とする請求項1〜18
    のいずれかに記載の無限軌道式磁気走行装置。
  20. 【請求項20】 無限軌道を構成する磁石以外の構成部
    材は非磁性材料から構成することを特徴とする請求項1
    〜19のいずれかに記載の無限軌道式磁気走行装置。
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