JP3680615B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数のトレイを備え、ユーザ指定の用紙にコピーを行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
設置面積の省スペース化のために、コーナ設置ができるような複写機が開発されている。このような複写機には、従来装着されていた手差しトレイ等はなく、1トレイに複数用紙をセットできるようなトレイが備えられており、トレイにOHPや色紙などが搭載されることが多い。また、手差しトレイを備えていたとしても、手差しトレイを使用した場合、コピーモードの制約が多いため(例えば、両面コピーが行えないなど)、通常のトレイに色紙等をセットしてコピーを取ることがある。このような場合、用紙をセットしたオペレータは、用紙を考慮してトレイを選択して複写を行うため、ミスコピーとなることは少ない。しかしながら、この複写で使用した色紙やOHPシートなどを多く入れすぎて、複写終了後、用紙を抜き忘れた場合、次のオペレータは、実際にセットされている用紙がどのような用紙であるか分からないため、気づかずに複写してしまい、ミスコピーとなってしまう。
【0003】
そこで、特開平6−156804では、用紙の種類を検出してミスコピーを防止するために、用紙の搬送路に用紙の種類(普通紙や再生紙など)を検出するセンサを設け、トレイの挿抜後に最初に行われる1枚目の給紙時にセンサにより用紙の種類を検出し、所定の記憶手段に各トレイ毎に用紙の種類に関するデータを保持する技術が開示されている。この従来技術では、オペレータによりコピー開始が指示されると、そのときのコピーモードに応じて、予め設定されている用紙にコピーすべく、上記記憶手段に記憶したトレイ毎の用紙の種類を参照し、適切な用紙を給紙するように動作する。
【0004】
また、特開平2−108073では、搬送中の全用紙の透過率を検出し、該透過率の違いから用紙の種類を判別し、両面コピーに適した用紙であるか否かに従って、両面コピー動作を制御する技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特開平6−156804では、トレイ挿入時に、記憶されている用紙種類をクリアしてしまうため、トレイに元々挿入されていた用紙と異なる用紙が挿入されたことを検出できないという問題があった。また、メモリクリア後の最初の用紙しか用紙種類を検出しないため、複写途中で用紙種類が切り替わったことを検出できないという問題があった。
【0006】
また、上述した特開平2−108073では、用紙種類をメモリに記憶せず、透過率の違いから判別した用紙の種類に応じて、両面コピーを制御するにすぎないため、複数のトレイの各々に異なる種類の用紙が挿入されているような場合には、所望する用紙にコピーする際にユーザがどのトレイの用紙を使うか、いちいち確認しなければならず、選択が不適切であれば、ミスコピーとなってしまうという問題があった。
【0007】
この発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、用紙切り替えによるミスコピーを防止することができる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した問題点を解決するために、請求項1記載の発明では、複数の用紙が積載されたトレイから用紙を1枚づつ引き出し、画像形成手段により用紙に画像を形成する画像形成装置において、前記トレイの挿抜を検出する挿抜検出手段と、前記トレイから引き出された用紙の種類を検出する用紙種類検出手段と、前記挿抜検出手段および前記用紙種類検出手段による検出結果に基づいて、前記トレイが抜かれる前に積載されていた用紙種類と、前記トレイが挿入された後に積載されている用紙種類とを記憶する記憶手段と、前記用紙種類検出手段により検出される用紙種類と前記記憶手段に記憶されている前記トレイの挿抜前後の用紙種類とに基づいて、複写動作の停止またはオペレータへの警告のいずれか一方または双方を実行する制御手段とを具備することを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、記憶手段は、挿抜検出手段および用紙種類検出手段による検出結果に基づいて、前記トレイが抜かれる前に積載されていた用紙種類と前記トレイが挿入された後に積載されている用紙種類とをに記憶する。制御手段は、前記用紙種類検出手段により検出される用紙種類と前記記憶手段に記憶されている前記トレイの挿抜前後の用紙種類とに基づいて、一連の複写動作中における用紙の切替りを検出し、複写動作の停止またはオペレータへの警告のいずれか一方または双方を実行する。
【0010】
例えば、現在の用紙種類とトレイが抜かれる前に積載されていた用紙種類とが異なる用紙種類であると判別された場合には、複写途中で、現在の用紙種類がトレイが抜かれる前の用紙種類に切り替ったとき、用紙の補充が不足であったと判断する。また、トレイが挿抜されず、かつ、現在の用紙種類とトレイが抜かれる前に積載されていた用紙種類とが異なる用紙種類であると判別された場合には、前記特殊モードでの用紙が残留していると判断する。さらに、別の複写動作への移行が検出され、かつ、現在の用紙種類がトレイが挿入された後に積載されている用紙種類と同一であると判別された場合には、前記特殊モードでの用紙が残留していると判断する。そして、いずれの場合も、複写動作の停止またはオペレータへの警告のいずれか一方を実行する。したがって、用紙切り替えによるミスコピーを防止することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に図面を参照してこの発明の実施形態について説明する。
A.実施形態の構成
図1は、本発明の一実施形態による画像形成装置(複写機)の構造を示す側面図である。図において、画像形成装置(複写機)は、画像入力部1と、複数の着脱式のトレイ2a〜2dと、画像形成部3とを備えている。各トレイ2a〜2d近傍には、その着脱状態を検出するためのトレイ挿抜センサ4a〜4dが設けられている。一般に、各トレイ2a〜2dには、例えばトレイ2aにはA4普通紙、トレイ2bにはA3普通紙というように予め設定した所定の用紙が搭載される。但し、搭載されている用紙以外の用紙(例えばOHPシート、色紙など)を使用する場合、任意のトレイを一旦抜き取って、所望する用紙を入れた後、再び、複写機本体に装着する。
【0012】
各トレイ2a〜2dの用紙は、モータにより駆動されるフィードローラによって一枚ずつ引き出され、各種ローラにより搬送路(一点破線)に沿って搬送され、感光ドラム5で画像が転写され、フューザ6を通って排出トレイ7に排出される。両面コピー時には、一面の転写が終了し、フューザ6を通過した後、反転経路(二点破線)側に搬送され、再び、通常の搬送路(一点破線)側へ搬送されることで、表裏が反転されて感光ドラム5へ導かれる。各トレイ2a〜2dには、用紙の有無を検知するためのセンサ10a〜10dが設けられているとともに、搬送路(一点破線)、反転経路(二点破線)など、用紙の通過路には、用紙詰まりを検知するための各種センサ(△)が設けられている。特に、本発明では、各トレイ2a〜2dから引き出され、搬送される用紙、表裏が反転された用紙の共通の搬送路、すなわち感光ドラムの直前の搬送路には、用紙の種類(サイズ、色)を検知するための用紙種類検知センサ11を配設している。各トレイ2a〜2dの用紙出口に設けてもよいが、この場合、トレイ台数分のセンサが必要となり、コストアップにつながるので好ましくない。
【0013】
次に、図2は、本実施形態による画像形成装置の構成を示すブロック図である。なお、図1に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。図において、操作部(コントロールパネル)20は、オペレータにより用紙選択やコピー枚数などを入力する入力部と、コピー動作の状況や各種メッセージ等を表示する表示部とからなり、例えばタッチパネルなどを用いる。制御部21は、ROM22に記憶されているプログラムにより装置全体の動作を制御する。RAM23は、例えば不揮発性メモリから構成されており、上記制御部21のプログラム実行でのワーキングエリアとして用いられる。特に、本実施形態では、RAM23には、図3に示すように、各トレイ2a〜2dの情報として、トレイ挿抜前の用紙種類(メモリA)およびトレイ挿入後の用紙種類(メモリB)が記憶される。制御部21は、メモリAに記憶されているトレイ挿抜前の用紙種類およびメモリBに記憶されているトレイ挿入後の用紙種類に従って後述する複写動作の制御を行う。
【0014】
また、タイマ24は、一連のコピー動作終了後からの経過時間を計時する。制御部21は、タイマ24による計時時間が一定時間経過した場合、次のコピー動作を別のジョブであると認識する。また、人体検知センサ(赤外センサ)25は、装置近傍(操作部20)のオペレータの有無を検出する。制御部21は、人体検知センサ25によりオペレータが変わったこと、すなわちオペレータが一旦装置を離れて検知できなくなった後、所定時間経過後に再びオペレータを検知した場合、次のコピー動作を別のジョブであると認識する。また、制御部21は、上述した操作部20上のクリアボタン、またはオールクリアボタンが押下されたことでも、次のコピー動作を別のジョブであると認識することが可能である。このように、本実施形態では、ジョブの切替りを操作部20、タイマ24、人体検知センサ25のいずれかで認識するようになっているが、少なくとも1つの手段があれば、必ずしも全ての手段を備えている必要はない。なお、ジョブの切替りの利用については後述する。
【0015】
B.実施形態の動作
次に、上述した実施形態の動作について説明する。ここで、図4ないし図7は、本実施形態の動作を説明するための状態遷移図である。なお、以下の説明では、トレイ2a〜2dを総称してトレイ2とし、トレイ挿抜センサ4a〜4dをトレイ挿抜センサ4として説明する。まず、電源が投入されると、イニシャライズ処理を行った後、コントロールパネル20に「コピーできます」というようなメッセージを表示し、Ready状態となる。そして、トレイ2が挿抜されるか、またはスタートボタンが押下されるまで、Ready状態を継続する。ここで、例えばユーザにより、用紙の追加、入れ替えなどで、いずれかのトレイ2が挿抜されると、該トレイ2の挿抜がトレイ挿抜センサ4により検知され、挿抜されたトレイ番号が検出される。その後、再度、Ready状態に戻る(▲1▼)。
【0016】
一方、ユーザがコピー実行を指示するスタートボタンが押下されると、所定のトレイ2から用紙を取り出し、ローラにより感光ドラム5へと搬送し、コピー動作を開始する。このとき、用紙種類検知センサ11により用紙の種類が検出される。次に、「トレイの挿抜なし」、「トレイの挿抜あり」、「トレイ挿抜後のジョブと別のジョブ」のいずれであるかが判別される。ここで、例えばトレイ2の挿抜がない場合には、「メモリAにデータなし」、「メモリAと同じ原稿種類」、「メモリAと異なる用紙種類」のいずれであるかが判別される。そして、メモリAにデータがない場合、あるいは用紙種類検知センサ11により検出された現在の用紙が、メモリAと同じ用紙種類であった場合には、用紙種類記憶処理へ進み、対応するトレイ2のメモリAに用紙種類を記憶し、トレイ2の挿抜情報をクリアする(▲2▼)。
【0017】
次に、「(対応するトレイの)メモリBにデータなし」、または「(対応するトレイの)メモリBにデータあり」であるかが判別される。ここで、対応するトレイ2のメモリBにデータがない場合には、さらに、「設定枚数終了」、「設定枚数の途中」であるかが判別される。ここで、設定枚数の途中である場合には、再び、所定のトレイ2から用紙を取り出し、ローラにより感光ドラム5へと搬送し、コピー動作を実行する。そして、前述したように、搬送中に用紙種類検知センサ11により用紙の種類が検出される(▲3▼)。以下、設定枚数分のコピーが終了するまで、上述した動作を繰り返す。そして、設定枚数終了した場合には、コピー動作を終了した後、Ready状態に戻る(▲1▼)。
【0018】
また、上述した動作において、トレイ2の挿抜がなく、かつ用紙種類検知センサ11により検出された現在の用紙が、メモリAと異なる用紙種類であった場合には、以前のジョブにおいて、当該トレイ2に異なる用紙が入れられ、その用紙が残っていること、あるいは異なる用紙が入れられたトレイのままであることを示しているので、用紙切り替り処理へ進み(▲4▼)、用紙が切り替ったことを通知し、コピー動作を停止する。次に、図8に示すように、コントロールパネルに、トレイ2の用紙確認をオペレータに促すメッセージを表示し、トレイ2が挿抜されるのを待つ。そして、トレイ2が挿抜されたことを、トレイ挿抜センサ4により検知すると、メモリBをクリアする。これにより、トレイ2に異なる用紙が入れられ、その用紙が残っていた場合であっても、所望する用紙と異なる種類の用紙でミスコピーすることを防止することができる。
【0019】
次に、スタートボタンが押下され、用紙種類を検知したとき、トレイ2の挿抜があったと判別された場合には、「メモリAと同じ用紙種類」、または「メモリAと異なる用紙種類」であるかが判別される。ここで、メモリAと同じ用紙種類である場合には、単に、用紙の追加等であるので、前述したように、用紙種類記憶処理へ進み、対応するトレイ2のメモリAに用紙種類を記憶し、トレイ2の挿抜情報をクリアする(▲2▼)。以下、上述した処理を行う。
【0020】
一方、メモリAと異なる用紙種類である場合には、トレイ2の挿抜により、これまでとは異なる種類の用紙が入れられたことを示しているので、用紙種類記憶処理へ進み、メモリBに用紙種類を記憶する(▲5▼)。その後、「設定枚数終了」、「設定枚数の途中」であるかが判別される。ここで、設定枚数の途中である場合には、再び、所定のトレイ2から用紙を取り出し、ローラにより感光ドラム5へと搬送し、コピー動作を実行する。そして、前述したように、搬送中に用紙種類検知センサ11により用紙の種類を検出し(▲3▼)、以下、設定枚数分のコピーが終了するまで、上述した動作を繰り返す。そして、設定枚数終了した場合には、コピー動作を終了した後(▲6▼)、Ready状態に戻る(▲1▼)。
【0021】
また、既に所定の用紙が入れられているトレイ2に異なる種類の用紙を追加して、コピーを開始した場合で、コピー途中で、追加した異なる種類の用紙がなくなり、所定の用紙が搬送されてしまったような場合には、上述した「トレイの挿抜あり」で、かつ「メモリAと同じ用紙種類」と判別される。この場合、メモリBにはデータがあるので、メモリAに用紙種類を記憶した後(▲2▼)、用紙切り替り処理へ進み、用紙が切り替ったことを通知し、コピー動作を停止する(▲4▼)。次に、図8に示すように、コントロールパネルに、トレイの用紙確認をオペレータに促すメッセージを表示し、トレイ2が挿抜されるのを待つ。そして、トレイ2が挿抜されたことを、トレイ挿抜センサ4により検知すると、メモリBをクリアする。これにより、既に所定の用紙が入れられているトレイに異なる種類の用紙を追加してコピーを開始した場合で、コピー途中で、追加した用紙がなくなって所望する用紙と異なる種類の用紙になったとしても、ミスコピーすることを防止することができる。
【0022】
次に、スタートボタンが押下され、用紙種類を検知したとき、トレイ挿抜後のジョブと、別のジョブであると判別された場合には、「メモリAと同じ用紙種類」、または「メモリAと異なる用紙種類」であるかが判別される。なお、別のジョブであるか否かは、コントロールパネル20上のクリアボタン、またはオールクリアボタンが押下されたことや、コピー動作終了後からの経過時間をタイマ24により計時し、一定時間経過した場合、あるいは人体検知センサ(赤外センサ)25によりオペレータが変わったことを検知したことにより判別すればよい。そして、メモリAと同じ用紙種類と判別された場合には、メモリBの用紙種類情報をクリアし(▲7▼)、その後、前述したしたように、メモリAに用紙種類を記憶するとともに、トレイの挿抜情報をクリアし、設定枚数だけコピー動作を実行する。
【0023】
一方、トレイ挿抜後のジョブと、別のジョブであると判別された場合であって、メモリAと異なる用紙種類であると判別された場合には、用紙切り替り処理へ進み、用紙が切り替ったことを通知し、コピー動作を停止する(▲4▼)。次に、図8に示すように、コントロールパネル20に、トレイの用紙確認をオペレータに促すメッセージを表示し、トレイ2が挿抜されるのを待つ。そして、トレイ2が挿抜されたことを、トレイ挿抜センサ4により検知すると、メモリBをクリアする。これにより、ジョブが変わったにもかかわらず、トレイ2に異なる種類の用紙がある場合であっても、異なる種類の用紙でミスコピーすることを防止することができる。
【0024】
【発明の効果】
以上、説明したように、この発明によれば、挿抜検出手段および用紙種類検出手段による検出結果に基づいて、前記トレイが抜かれる前に積載されていた用紙種類と前記トレイが挿入された後に積載されている用紙種類とを記憶手段に記憶し、制御手段により、前記用紙種類検出手段により検出される用紙種類と前記記憶手段に記憶されている前記トレイの挿抜前後の用紙種類とに基づいて、複写動作の停止またはオペレータへの警告のいずれか一方または双方を実行するようにしたので、一連の複写動作内の用紙種類の切り替わりを検知することができ、ミスコピーを防止するこができるという利点が得られる。また、トレイ抜挿前後の用紙種類を記憶しているため、トレイに残された特殊用紙(OHPや色紙など)でのミスコピーを防止することができるという利点が得られる。さらに、複写動作を停止する場合には、印字動作を行わないために、トナー等の消耗を少なくし、また、定着器の消費電力を低減することができるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による画像形成装置の構造を示す側面図である。
【図2】 本実施形態による画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図3】 本実施形態による画像形成装置のメモリ構成を示す概念図である。
【図4】 本実施形態による画像形成装置の動作を説明するための状態遷移図である。
【図5】 本実施形態による画像形成装置の動作を説明するための状態遷移図である。
【図6】 本実施形態による画像形成装置の動作を説明するための状態遷移図である。
【図7】 本実施形態による画像形成装置の動作を説明するための状態遷移図である。
【図8】 トレイの用紙確認をオペレータに促す際のコントロールパネルでの表示例を示す概念図である。
【符号の説明】
1 画像入力部
2a〜2d トレイ
3 画像形成部
4,4a〜4d トレイ挿抜センサ(挿抜検出手段)
5 感光ドラム
6 フューザ
10a〜10d センサ
11 用紙種類検知センサ(用紙種類検出手段)
20 操作部(複写動作切替検出手段)
21 制御部(制御手段、比較手段、用紙種類設定手段)
22 ROM
23 RAM(記憶手段)
A メモリ
B メモリ
24 タイマ(複写動作切替検出手段)
25 人体検知センサ(複写動作切替検出手段、人体検知手段)
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数のトレイを備え、ユーザ指定の用紙にコピーを行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
設置面積の省スペース化のために、コーナ設置ができるような複写機が開発されている。このような複写機には、従来装着されていた手差しトレイ等はなく、1トレイに複数用紙をセットできるようなトレイが備えられており、トレイにOHPや色紙などが搭載されることが多い。また、手差しトレイを備えていたとしても、手差しトレイを使用した場合、コピーモードの制約が多いため(例えば、両面コピーが行えないなど)、通常のトレイに色紙等をセットしてコピーを取ることがある。このような場合、用紙をセットしたオペレータは、用紙を考慮してトレイを選択して複写を行うため、ミスコピーとなることは少ない。しかしながら、この複写で使用した色紙やOHPシートなどを多く入れすぎて、複写終了後、用紙を抜き忘れた場合、次のオペレータは、実際にセットされている用紙がどのような用紙であるか分からないため、気づかずに複写してしまい、ミスコピーとなってしまう。
【0003】
そこで、特開平6−156804では、用紙の種類を検出してミスコピーを防止するために、用紙の搬送路に用紙の種類(普通紙や再生紙など)を検出するセンサを設け、トレイの挿抜後に最初に行われる1枚目の給紙時にセンサにより用紙の種類を検出し、所定の記憶手段に各トレイ毎に用紙の種類に関するデータを保持する技術が開示されている。この従来技術では、オペレータによりコピー開始が指示されると、そのときのコピーモードに応じて、予め設定されている用紙にコピーすべく、上記記憶手段に記憶したトレイ毎の用紙の種類を参照し、適切な用紙を給紙するように動作する。
【0004】
また、特開平2−108073では、搬送中の全用紙の透過率を検出し、該透過率の違いから用紙の種類を判別し、両面コピーに適した用紙であるか否かに従って、両面コピー動作を制御する技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特開平6−156804では、トレイ挿入時に、記憶されている用紙種類をクリアしてしまうため、トレイに元々挿入されていた用紙と異なる用紙が挿入されたことを検出できないという問題があった。また、メモリクリア後の最初の用紙しか用紙種類を検出しないため、複写途中で用紙種類が切り替わったことを検出できないという問題があった。
【0006】
また、上述した特開平2−108073では、用紙種類をメモリに記憶せず、透過率の違いから判別した用紙の種類に応じて、両面コピーを制御するにすぎないため、複数のトレイの各々に異なる種類の用紙が挿入されているような場合には、所望する用紙にコピーする際にユーザがどのトレイの用紙を使うか、いちいち確認しなければならず、選択が不適切であれば、ミスコピーとなってしまうという問題があった。
【0007】
この発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、用紙切り替えによるミスコピーを防止することができる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した問題点を解決するために、請求項1記載の発明では、複数の用紙が積載されたトレイから用紙を1枚づつ引き出し、画像形成手段により用紙に画像を形成する画像形成装置において、前記トレイの挿抜を検出する挿抜検出手段と、前記トレイから引き出された用紙の種類を検出する用紙種類検出手段と、前記挿抜検出手段および前記用紙種類検出手段による検出結果に基づいて、前記トレイが抜かれる前に積載されていた用紙種類と、前記トレイが挿入された後に積載されている用紙種類とを記憶する記憶手段と、前記用紙種類検出手段により検出される用紙種類と前記記憶手段に記憶されている前記トレイの挿抜前後の用紙種類とに基づいて、複写動作の停止またはオペレータへの警告のいずれか一方または双方を実行する制御手段とを具備することを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、記憶手段は、挿抜検出手段および用紙種類検出手段による検出結果に基づいて、前記トレイが抜かれる前に積載されていた用紙種類と前記トレイが挿入された後に積載されている用紙種類とをに記憶する。制御手段は、前記用紙種類検出手段により検出される用紙種類と前記記憶手段に記憶されている前記トレイの挿抜前後の用紙種類とに基づいて、一連の複写動作中における用紙の切替りを検出し、複写動作の停止またはオペレータへの警告のいずれか一方または双方を実行する。
【0010】
例えば、現在の用紙種類とトレイが抜かれる前に積載されていた用紙種類とが異なる用紙種類であると判別された場合には、複写途中で、現在の用紙種類がトレイが抜かれる前の用紙種類に切り替ったとき、用紙の補充が不足であったと判断する。また、トレイが挿抜されず、かつ、現在の用紙種類とトレイが抜かれる前に積載されていた用紙種類とが異なる用紙種類であると判別された場合には、前記特殊モードでの用紙が残留していると判断する。さらに、別の複写動作への移行が検出され、かつ、現在の用紙種類がトレイが挿入された後に積載されている用紙種類と同一であると判別された場合には、前記特殊モードでの用紙が残留していると判断する。そして、いずれの場合も、複写動作の停止またはオペレータへの警告のいずれか一方を実行する。したがって、用紙切り替えによるミスコピーを防止することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に図面を参照してこの発明の実施形態について説明する。
A.実施形態の構成
図1は、本発明の一実施形態による画像形成装置(複写機)の構造を示す側面図である。図において、画像形成装置(複写機)は、画像入力部1と、複数の着脱式のトレイ2a〜2dと、画像形成部3とを備えている。各トレイ2a〜2d近傍には、その着脱状態を検出するためのトレイ挿抜センサ4a〜4dが設けられている。一般に、各トレイ2a〜2dには、例えばトレイ2aにはA4普通紙、トレイ2bにはA3普通紙というように予め設定した所定の用紙が搭載される。但し、搭載されている用紙以外の用紙(例えばOHPシート、色紙など)を使用する場合、任意のトレイを一旦抜き取って、所望する用紙を入れた後、再び、複写機本体に装着する。
【0012】
各トレイ2a〜2dの用紙は、モータにより駆動されるフィードローラによって一枚ずつ引き出され、各種ローラにより搬送路(一点破線)に沿って搬送され、感光ドラム5で画像が転写され、フューザ6を通って排出トレイ7に排出される。両面コピー時には、一面の転写が終了し、フューザ6を通過した後、反転経路(二点破線)側に搬送され、再び、通常の搬送路(一点破線)側へ搬送されることで、表裏が反転されて感光ドラム5へ導かれる。各トレイ2a〜2dには、用紙の有無を検知するためのセンサ10a〜10dが設けられているとともに、搬送路(一点破線)、反転経路(二点破線)など、用紙の通過路には、用紙詰まりを検知するための各種センサ(△)が設けられている。特に、本発明では、各トレイ2a〜2dから引き出され、搬送される用紙、表裏が反転された用紙の共通の搬送路、すなわち感光ドラムの直前の搬送路には、用紙の種類(サイズ、色)を検知するための用紙種類検知センサ11を配設している。各トレイ2a〜2dの用紙出口に設けてもよいが、この場合、トレイ台数分のセンサが必要となり、コストアップにつながるので好ましくない。
【0013】
次に、図2は、本実施形態による画像形成装置の構成を示すブロック図である。なお、図1に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。図において、操作部(コントロールパネル)20は、オペレータにより用紙選択やコピー枚数などを入力する入力部と、コピー動作の状況や各種メッセージ等を表示する表示部とからなり、例えばタッチパネルなどを用いる。制御部21は、ROM22に記憶されているプログラムにより装置全体の動作を制御する。RAM23は、例えば不揮発性メモリから構成されており、上記制御部21のプログラム実行でのワーキングエリアとして用いられる。特に、本実施形態では、RAM23には、図3に示すように、各トレイ2a〜2dの情報として、トレイ挿抜前の用紙種類(メモリA)およびトレイ挿入後の用紙種類(メモリB)が記憶される。制御部21は、メモリAに記憶されているトレイ挿抜前の用紙種類およびメモリBに記憶されているトレイ挿入後の用紙種類に従って後述する複写動作の制御を行う。
【0014】
また、タイマ24は、一連のコピー動作終了後からの経過時間を計時する。制御部21は、タイマ24による計時時間が一定時間経過した場合、次のコピー動作を別のジョブであると認識する。また、人体検知センサ(赤外センサ)25は、装置近傍(操作部20)のオペレータの有無を検出する。制御部21は、人体検知センサ25によりオペレータが変わったこと、すなわちオペレータが一旦装置を離れて検知できなくなった後、所定時間経過後に再びオペレータを検知した場合、次のコピー動作を別のジョブであると認識する。また、制御部21は、上述した操作部20上のクリアボタン、またはオールクリアボタンが押下されたことでも、次のコピー動作を別のジョブであると認識することが可能である。このように、本実施形態では、ジョブの切替りを操作部20、タイマ24、人体検知センサ25のいずれかで認識するようになっているが、少なくとも1つの手段があれば、必ずしも全ての手段を備えている必要はない。なお、ジョブの切替りの利用については後述する。
【0015】
B.実施形態の動作
次に、上述した実施形態の動作について説明する。ここで、図4ないし図7は、本実施形態の動作を説明するための状態遷移図である。なお、以下の説明では、トレイ2a〜2dを総称してトレイ2とし、トレイ挿抜センサ4a〜4dをトレイ挿抜センサ4として説明する。まず、電源が投入されると、イニシャライズ処理を行った後、コントロールパネル20に「コピーできます」というようなメッセージを表示し、Ready状態となる。そして、トレイ2が挿抜されるか、またはスタートボタンが押下されるまで、Ready状態を継続する。ここで、例えばユーザにより、用紙の追加、入れ替えなどで、いずれかのトレイ2が挿抜されると、該トレイ2の挿抜がトレイ挿抜センサ4により検知され、挿抜されたトレイ番号が検出される。その後、再度、Ready状態に戻る(▲1▼)。
【0016】
一方、ユーザがコピー実行を指示するスタートボタンが押下されると、所定のトレイ2から用紙を取り出し、ローラにより感光ドラム5へと搬送し、コピー動作を開始する。このとき、用紙種類検知センサ11により用紙の種類が検出される。次に、「トレイの挿抜なし」、「トレイの挿抜あり」、「トレイ挿抜後のジョブと別のジョブ」のいずれであるかが判別される。ここで、例えばトレイ2の挿抜がない場合には、「メモリAにデータなし」、「メモリAと同じ原稿種類」、「メモリAと異なる用紙種類」のいずれであるかが判別される。そして、メモリAにデータがない場合、あるいは用紙種類検知センサ11により検出された現在の用紙が、メモリAと同じ用紙種類であった場合には、用紙種類記憶処理へ進み、対応するトレイ2のメモリAに用紙種類を記憶し、トレイ2の挿抜情報をクリアする(▲2▼)。
【0017】
次に、「(対応するトレイの)メモリBにデータなし」、または「(対応するトレイの)メモリBにデータあり」であるかが判別される。ここで、対応するトレイ2のメモリBにデータがない場合には、さらに、「設定枚数終了」、「設定枚数の途中」であるかが判別される。ここで、設定枚数の途中である場合には、再び、所定のトレイ2から用紙を取り出し、ローラにより感光ドラム5へと搬送し、コピー動作を実行する。そして、前述したように、搬送中に用紙種類検知センサ11により用紙の種類が検出される(▲3▼)。以下、設定枚数分のコピーが終了するまで、上述した動作を繰り返す。そして、設定枚数終了した場合には、コピー動作を終了した後、Ready状態に戻る(▲1▼)。
【0018】
また、上述した動作において、トレイ2の挿抜がなく、かつ用紙種類検知センサ11により検出された現在の用紙が、メモリAと異なる用紙種類であった場合には、以前のジョブにおいて、当該トレイ2に異なる用紙が入れられ、その用紙が残っていること、あるいは異なる用紙が入れられたトレイのままであることを示しているので、用紙切り替り処理へ進み(▲4▼)、用紙が切り替ったことを通知し、コピー動作を停止する。次に、図8に示すように、コントロールパネルに、トレイ2の用紙確認をオペレータに促すメッセージを表示し、トレイ2が挿抜されるのを待つ。そして、トレイ2が挿抜されたことを、トレイ挿抜センサ4により検知すると、メモリBをクリアする。これにより、トレイ2に異なる用紙が入れられ、その用紙が残っていた場合であっても、所望する用紙と異なる種類の用紙でミスコピーすることを防止することができる。
【0019】
次に、スタートボタンが押下され、用紙種類を検知したとき、トレイ2の挿抜があったと判別された場合には、「メモリAと同じ用紙種類」、または「メモリAと異なる用紙種類」であるかが判別される。ここで、メモリAと同じ用紙種類である場合には、単に、用紙の追加等であるので、前述したように、用紙種類記憶処理へ進み、対応するトレイ2のメモリAに用紙種類を記憶し、トレイ2の挿抜情報をクリアする(▲2▼)。以下、上述した処理を行う。
【0020】
一方、メモリAと異なる用紙種類である場合には、トレイ2の挿抜により、これまでとは異なる種類の用紙が入れられたことを示しているので、用紙種類記憶処理へ進み、メモリBに用紙種類を記憶する(▲5▼)。その後、「設定枚数終了」、「設定枚数の途中」であるかが判別される。ここで、設定枚数の途中である場合には、再び、所定のトレイ2から用紙を取り出し、ローラにより感光ドラム5へと搬送し、コピー動作を実行する。そして、前述したように、搬送中に用紙種類検知センサ11により用紙の種類を検出し(▲3▼)、以下、設定枚数分のコピーが終了するまで、上述した動作を繰り返す。そして、設定枚数終了した場合には、コピー動作を終了した後(▲6▼)、Ready状態に戻る(▲1▼)。
【0021】
また、既に所定の用紙が入れられているトレイ2に異なる種類の用紙を追加して、コピーを開始した場合で、コピー途中で、追加した異なる種類の用紙がなくなり、所定の用紙が搬送されてしまったような場合には、上述した「トレイの挿抜あり」で、かつ「メモリAと同じ用紙種類」と判別される。この場合、メモリBにはデータがあるので、メモリAに用紙種類を記憶した後(▲2▼)、用紙切り替り処理へ進み、用紙が切り替ったことを通知し、コピー動作を停止する(▲4▼)。次に、図8に示すように、コントロールパネルに、トレイの用紙確認をオペレータに促すメッセージを表示し、トレイ2が挿抜されるのを待つ。そして、トレイ2が挿抜されたことを、トレイ挿抜センサ4により検知すると、メモリBをクリアする。これにより、既に所定の用紙が入れられているトレイに異なる種類の用紙を追加してコピーを開始した場合で、コピー途中で、追加した用紙がなくなって所望する用紙と異なる種類の用紙になったとしても、ミスコピーすることを防止することができる。
【0022】
次に、スタートボタンが押下され、用紙種類を検知したとき、トレイ挿抜後のジョブと、別のジョブであると判別された場合には、「メモリAと同じ用紙種類」、または「メモリAと異なる用紙種類」であるかが判別される。なお、別のジョブであるか否かは、コントロールパネル20上のクリアボタン、またはオールクリアボタンが押下されたことや、コピー動作終了後からの経過時間をタイマ24により計時し、一定時間経過した場合、あるいは人体検知センサ(赤外センサ)25によりオペレータが変わったことを検知したことにより判別すればよい。そして、メモリAと同じ用紙種類と判別された場合には、メモリBの用紙種類情報をクリアし(▲7▼)、その後、前述したしたように、メモリAに用紙種類を記憶するとともに、トレイの挿抜情報をクリアし、設定枚数だけコピー動作を実行する。
【0023】
一方、トレイ挿抜後のジョブと、別のジョブであると判別された場合であって、メモリAと異なる用紙種類であると判別された場合には、用紙切り替り処理へ進み、用紙が切り替ったことを通知し、コピー動作を停止する(▲4▼)。次に、図8に示すように、コントロールパネル20に、トレイの用紙確認をオペレータに促すメッセージを表示し、トレイ2が挿抜されるのを待つ。そして、トレイ2が挿抜されたことを、トレイ挿抜センサ4により検知すると、メモリBをクリアする。これにより、ジョブが変わったにもかかわらず、トレイ2に異なる種類の用紙がある場合であっても、異なる種類の用紙でミスコピーすることを防止することができる。
【0024】
【発明の効果】
以上、説明したように、この発明によれば、挿抜検出手段および用紙種類検出手段による検出結果に基づいて、前記トレイが抜かれる前に積載されていた用紙種類と前記トレイが挿入された後に積載されている用紙種類とを記憶手段に記憶し、制御手段により、前記用紙種類検出手段により検出される用紙種類と前記記憶手段に記憶されている前記トレイの挿抜前後の用紙種類とに基づいて、複写動作の停止またはオペレータへの警告のいずれか一方または双方を実行するようにしたので、一連の複写動作内の用紙種類の切り替わりを検知することができ、ミスコピーを防止するこができるという利点が得られる。また、トレイ抜挿前後の用紙種類を記憶しているため、トレイに残された特殊用紙(OHPや色紙など)でのミスコピーを防止することができるという利点が得られる。さらに、複写動作を停止する場合には、印字動作を行わないために、トナー等の消耗を少なくし、また、定着器の消費電力を低減することができるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による画像形成装置の構造を示す側面図である。
【図2】 本実施形態による画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図3】 本実施形態による画像形成装置のメモリ構成を示す概念図である。
【図4】 本実施形態による画像形成装置の動作を説明するための状態遷移図である。
【図5】 本実施形態による画像形成装置の動作を説明するための状態遷移図である。
【図6】 本実施形態による画像形成装置の動作を説明するための状態遷移図である。
【図7】 本実施形態による画像形成装置の動作を説明するための状態遷移図である。
【図8】 トレイの用紙確認をオペレータに促す際のコントロールパネルでの表示例を示す概念図である。
【符号の説明】
1 画像入力部
2a〜2d トレイ
3 画像形成部
4,4a〜4d トレイ挿抜センサ(挿抜検出手段)
5 感光ドラム
6 フューザ
10a〜10d センサ
11 用紙種類検知センサ(用紙種類検出手段)
20 操作部(複写動作切替検出手段)
21 制御部(制御手段、比較手段、用紙種類設定手段)
22 ROM
23 RAM(記憶手段)
A メモリ
B メモリ
24 タイマ(複写動作切替検出手段)
25 人体検知センサ(複写動作切替検出手段、人体検知手段)
Claims (9)
- 複数の用紙が積載されたトレイから用紙を1枚づつ引き出し、画像形成手段により用紙に画像を形成する画像形成装置において、
前記トレイの挿抜を検出する挿抜検出手段と、
前記トレイから引き出された用紙の種類を検出する用紙種類検出手段と、
前記挿抜検出手段および前記用紙種類検出手段による検出結果に基づいて、前記トレイが抜かれる前に積載されていた用紙種類と、前記トレイが挿入された後に積載されている用紙種類とを記憶する記憶手段と、
前記用紙種類検出手段により検出される用紙種類と前記記憶手段に記憶されている前記トレイの挿抜前後の用紙種類とに基づいて、複写動作の停止またはオペレータへの警告のいずれか一方または双方を実行する制御手段と
を具備することを特徴とする画像形成装置。 - 前記用紙種類検出手段により検出される用紙種類と前記記憶手段に記憶されている前記トレイが抜かれる前に積載されていた用紙種類とを複写動作中に比較する比較手段を具備し、
前記制御手段は、前記比較手段により、前記用紙種類検出手段により検出される用紙種類と前記トレイが抜かれる前に積載されていた用紙種類とが異なる用紙種類であると判別された場合には、特殊モードでの複写と判断し、該特殊モードでの複写途中で、前記用紙種類検出手段により検出される用紙種類が前記記憶手段に記憶されている前記トレイが抜かれる前の用紙種類に切り替ったとき、用紙の補充が不足であったと判断し、複写動作の停止またはオペレータへの警告のいずれか一方を実行することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記挿抜検出手段により前記トレイの挿抜が検出されず、かつ、前記比較手段により、前記用紙種類検出手段により検出される用紙種類と前記トレイが抜かれる前に積載されていた用紙種類とが異なる用紙種類であると判別された場合には、前記特殊モードでの用紙が残留していると判断し、複写動作の停止またはオペレータへの警告のいずれか一方を実行することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記挿抜検出手段により前記トレイの挿抜が検出された後の一連の複写動作終了後、別の複写動作への移行を検出する複写動作切替検出手段を具備し、
前記制御手段は、前記複写動作切替検出手段により別の複写動作への移行が検出され、かつ、前記比較手段により、前記用紙種類検出手段により検出される用紙種類が前記トレイが挿入された後に積載されている用紙種類と同一であると判別された場合には、前記特殊モードでの用紙が残留していると判断し、複写動作の停止またはオペレータへの警告のいずれか一方を実行することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記複写動作切替検出手段は、一連の複写動作終了後から経過時間を計時し、該経過時間が所定の時間経過した場合、別の複写動作への移行であると判断することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
- 前記複写動作切替検出手段は、ユーザが所定の操作を行ったことで、別の複写動作への移行であると判断することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
- 前記複写動作切替検出手段は、装置近傍におけるオペレータの有無を検出する人体検知手段を有し、前記人体検知手段によりオペレータが変わったことが検出されると、別の複写動作への移行であると判断することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
- 前記トレイに積載される用紙種類の設定が変更されると、前記記憶手段に記憶されている用紙種類の情報をクリアする用紙種類設定手段を具備することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記記憶手段は、不揮発性メモリであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
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