JP2004151505A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】多種多様なタブ紙を用いて、複雑な設定操作をすることなく、タブ紙のタブ部をも含めて片面あるいは両面の画像形成が可能であって、所望のタブ位置のタブ紙を所望の頁位置に挿入することを可能にする。
【解決手段】タブ紙のタブに関する情報、タブ紙を挿入する頁位置に関する情報、タブ紙への画像形成が片面であるか両面であるかに関する情報が入力される情報入力手段111と、給紙された転写紙について転写前に、タブ紙であるか否か、およびタブ紙のタブ位置およびタブ方向を検知するタブ検知手段81と、タブを有しない転写紙およびタブ紙を給紙可能な給紙手段30と、タブ紙のタブ部を含めて画像形成可能な画像形成手段50と、所望のタブ位置のタブ紙を所望の頁位置に挿入する制御を行う制御手段101と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】タブ紙のタブに関する情報、タブ紙を挿入する頁位置に関する情報、タブ紙への画像形成が片面であるか両面であるかに関する情報が入力される情報入力手段111と、給紙された転写紙について転写前に、タブ紙であるか否か、およびタブ紙のタブ位置およびタブ方向を検知するタブ検知手段81と、タブを有しない転写紙およびタブ紙を給紙可能な給紙手段30と、タブ紙のタブ部を含めて画像形成可能な画像形成手段50と、所望のタブ位置のタブ紙を所望の頁位置に挿入する制御を行う制御手段101と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複写機、プリンタなどの画像形成装置に関し、特に、タブを有する転写紙を用いることが可能な画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタなどの各種の画像形成装置において、タブを有する転写紙(タブ紙)を用いることがあった。
【0003】
図9はタブ紙の様子を示す説明図である。この図9において、7枚の転写紙が並んでいる様子を示しており、手前から3枚目の転写紙(図9でX)と5枚目の転写紙(図9でY)とが「タブ紙」である。
【0004】
また、この図9において、手前から3枚目の転写紙(図9でX)において突出した部分xがタブであり、手前から5枚目の転写紙(図9でY)において突出した部分Yがタブである。なお、図10において、Lはタブ長さ、Wはタブ幅である。また、図9において、xとyとでタブが設けられた位置が異なっているが、この位置がタブ位置である。
【0005】
また、図11はタブの種類の一例を示す説明図である。この図11(a)に示すタブは、タブ幅が同一であって、タブ長さがそれぞれ異なるタブ(タイプA)が、タブが設けられた側の転写紙の辺を3分割する形(3タブ)で設けられたものを示している。すなわち、この場合の分割数は3である。
【0006】
また、この図11(b)に示すタブは、タブ幅が同一であって、タブ長さがそれぞれ異なるタブ(タイプA)が、タブが設けられた側の転写紙の辺を4分割する形(4タブ)で設けられたものを示している。すなわち、この場合の分割数は3である。
【0007】
この図11(c)に示すタブは、タブ幅とタブ長さが同一であって、タブの設けられた位置(タブ位置)がそれぞれ異なるタブ(タイプB)が、タブが設けられた側の転写紙の辺を3分割する形(3タブ)で設けられたものを示している。すなわち、この場合の分割数は3である。
【0008】
また、この図11(d)に示すタブは、タブ幅とタブ長さが同一であって、タブの設けられた位置(タブ位置)がそれぞれ異なるタブ(タイプB)が、タブが設けられた側の転写紙の辺を4分割する形(4タブ)で設けられたものを示している。すなわち、この場合の分割数は4である。
【0009】
なお、この種の設定を手動で行うことが、以下の特許文献1に記載されている。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−358913号公報(第7頁、図11)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
なお、実際には、以上の分割数によって、同一タイプのタブであっても、タブ位置、タブ長さ、タブ幅が異なったものになるため、従来の画像形成装置では、タブ位置検知を行うようには構成されていなかった。
【0012】
また、同様に、タブ位置、タブ長さ、タブ幅が異なったものになるため、従来の画像形成装置では、タブ部への画像形成は、原稿読み込みによるものに限られていた。また、タブ部への画像形成がはみ出さないように、タブ位置を合わせた状態で給紙カセットにセットする必要があった。なお、実際には、タブ部への画像形成に関しては、実際に画像形成してみないと状態を確認することができなかった。
【0013】
また、タブ紙はインターシートとして挿入される用途であったため、タブ位置を合うような状態の挿入順番で給紙カセットにセットする必要があった。すなわち、タブ紙のタブ位置の順番を間違えてセットしてしまった場合、所望のタブ位置のタブ紙が挿入されない問題があった。
【0014】
また、同様に、タブ位置、タブ長さ、タブ幅が異なったものになるため、従来の画像形成装置では、搬送方向の先頭にタブが来るようにすることはできず、タブ紙の両面に画像形成することはできなかった。
【0015】
また、タブ幅やタブ長さなどを検知や管理していなかったので、画像形成装置内の搬送通紙間隔やスリップの発生などによって、タブ紙と他の転写紙とが衝突する恐れもあった。
【0016】
本発明は以上の課題に鑑みてなされたものであって、多種多様なタブ紙を用いて、複雑な設定操作をすることなく、タブ紙のタブ部をも含めて片面あるいは両面の画像形成が可能で、所望のタブ位置のタブ紙を所望の頁位置に挿入することが可能な画像形成装置を実現することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
すなわち、上記の課題を解決する本願発明は、以下のそれぞれに述べるようなものである。
【0018】
(1)請求項1記載の発明は、タブを有する転写紙のタブに関する情報、タブを有する転写紙を挿入する頁位置に関する情報、タブを有する転写紙への画像形成が片面であるか両面であるかに関する情報が入力される情報入力手段と、給紙された転写紙について転写前に、タブを有する転写紙であるか否か、およびタブを有する転写紙のタブ位置およびタブ方向を検知するタブ検知手段と、タブを有しない転写紙およびタブを有する転写紙を給紙可能な給紙手段と、タブを有する転写紙のタブ部を含めて画像形成可能な画像形成手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0019】
この発明では、タブを有する転写紙のタブに関する情報、タブを有する転写紙を挿入する頁位置に関する情報、タブを有する転写紙への画像形成が片面であるか両面であるかに関する情報が情報入力手段で入力されており、タブを有しない転写紙およびタブを有する転写紙の双方を給紙可能な給紙手段にて給紙を行い、給紙された転写紙について転写前に、タブを有する転写紙であるか否か、およびタブを有する転写紙のタブ位置およびタブ方向をタブ検知手段で検知し、タブを有する転写紙のタブ部を含めて画像形成可能な画像形成手段によって画像形成を行う。
【0020】
この場合、情報入力手段で入力された情報とタブ検知手段での検知とにより、搬送方向に対してタブがどの向きであるか、タブがどの位置にあるかが明確になり、多種多様なタブ紙を用いて、複雑な設定操作をすることなく、片面あるいは両面の画像形成が可能になる。
【0021】
(2)請求項2記載の発明は、前記情報入力手段には、タブを有する転写紙のタブ部への画像形成内容の情報が入力され、前記情報入力手段で入力された各種情報と前記タブ検知手段の検知結果とを参照し、タブを有する転写紙のタブ部両面にも画像形成を行うための画像処理を実行する画像処理手段を有する、ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
【0022】
この発明では、情報入力手段に入力された画像形成内容を含む各種情報とタブ検知手段の検知結果とを参照し、画像処理手段が画像処理を施して、画像形成手段がタブを有する転写紙のタブ部両面にも画像形成を行う。
【0023】
この場合、搬送方向に対してタブがどの向きであるか、タブがどの位置にあるかが明確になり、多種多様なタブ紙を用いて、複雑な設定操作をすることなく、タブ紙のタブ部をも含めて片面あるいは両面の画像形成が可能になる。
【0024】
(3)請求項3記載の発明は、転写紙の画像形成状態を表示可能な表示手段と、タブを有する転写紙のタブ部の画像形成状態を画像形成前に前記表示手段に表示する制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置である。
【0025】
この発明では、転写紙への画像形成状態を表示手段に表示可能にしておき、タブ部の画像形成状態を画像形成前に表示手段に表示するように制御している。これにより、スキャナ読み込みだけでなく、操作部から入力した文字や記号などについても、確実な状態でタブ部への画像形成が可能になる。すなわち、多種多様なタブ紙を用いて、複雑な設定操作をすることなく、タブ紙のタブ部をも含めて片面あるいは両面の画像形成を事前に把握して、確実な状態で可能になる。
【0026】
(4)請求項4記載の発明は、給紙時に転写紙の先端位置を検知して像担持体への露光を開始する制御を行う制御手段を備えた画像形成装置であって、前記制御手段は、前記タブ検知手段の検知結果を用いて露光開始の制御を実行する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置である。
【0027】
この発明では、給紙時に転写紙の先端位置を検知して像担持体への露光を開始する制御を行う際に、タブ検知手段の検知結果を用いて露光開始の制御を実行するようにしている。このように構成することで、専用の先端検知センサが不要になり、また、マイコンなどのポートを節約できる利点がある。
【0028】
(5)請求項5記載の発明は、前記情報入力手段は、タブを有する転写紙を挿入する場合におけるタブ位置についての指定の入力が可能である、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置である。
【0029】
この発明では、タブを有する転写紙を挿入する場合におけるタブ位置についての指定の入力が情報入力手段において可能である。この場合、多種多様なタブ紙を用いて、複雑な設定操作をすることなく、所望のタブ位置のタブ紙を挿入することが可能になる。
【0030】
(6)請求項6記載の発明は、前記タブ検知手段の検知結果を参照して、前記情報入力手段で指定されたタブ位置であるか否かを判定し、指定されたタブ位置でない転写紙については指定されたトレイ以外に排紙し、指定されたタブ位置の転写紙が検知されるまでタブを有する転写紙の給紙を続けるよう制御する制御手段を有する、ことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置である。
【0031】
この発明では、タブ検知手段の検知結果を参照して、情報入力手段で指定されたタブ位置であるか否かを判定し、指定されたタブ位置でない転写紙については指定されたトレイ以外に排紙し、指定されたタブ位置の転写紙が検知されるまでタブを有する転写紙の給紙を続けるよう制御している。この結果、多種多様なタブ紙を用いて、複雑な設定操作をすることなく、所望のタブ位置のタブ紙を所望の頁位置に挿入することが可能になる。
【0032】
(7)請求項9記載の発明は、異常状態を報知する報知手段を備え、前記タブ検知手段の検知結果を参照して、前記情報入力手段で指定されたタブ位置であるか否かを判定し、指定されたタブ位置でないことが検知された場合には、該転写紙については指定されたトレイ以外に排紙すると共に、前記報知手段による報知を行い、さらに、装置の画像形成動作を停止させる制御を行う制御手段を有する、ことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置である。
【0033】
この発明では、タブ検知手段の検知結果を参照して、情報入力手段で指定されたタブ位置であるか否かを判定し、指定されたタブ位置でない転写紙については指定されたトレイ以外(指定外トレイ)に排紙すると共に、報知手段による報知を行い、さらに、装置の画像形成動作を停止させる制御を行うようにしている。この結果、多種多様なタブ紙を用いた場合に、指定外のタブ紙が給紙されたことをユーザが遅滞なく明確に知ることができるようになり、指定外トレイに排紙されたタブ紙を正しい順番となるように給紙カセットに戻すことも可能になる。これゆえ、多種多様なタブ紙を用いて、複雑な設定操作をすることなく、所望のタブ位置のタブ紙を所望の頁位置に挿入し易くなる。
【0034】
(8)請求項8記載の発明は、前記情報入力手段は、タブを有する転写紙を挿入する場合におけるタブ方向についての指定の入力が可能である、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置である。
【0035】
ここで、タブ方向とは、タブが搬送方向の上流側か下流側かを意味している。
【0036】
この発明では、タブを有する転写紙を挿入する場合におけるタブ方向についての指定の入力が情報入力手段において可能である。この場合、多種多様なタブ紙を用いて、複雑な設定操作をすることなく、所望のタブ方向のタブ紙を挿入することが可能になる。
【0037】
(9)請求項9記載の発明は、前記タブ検知手段の検知結果を参照して、前記情報入力手段で指定されたタブ方向であるか否かを判定し、指定されたタブ方向でない転写紙については指定されたトレイ以外に排紙し、指定されたタブ方向の転写紙が検知されるまでタブを有する転写紙の給紙を続けるよう制御する制御手段を有する、ことを特徴とする請求項8記載の画像形成装置である。
【0038】
この発明では、タブ検知手段の検知結果を参照して、情報入力手段で指定されたタブ方向であるか否かを判定し、指定されたタブ方向でない転写紙については指定されたトレイ以外に排紙し、指定されたタブ方向の転写紙が検知されるまでタブを有する転写紙の給紙を続けるよう制御している。この結果、多種多様なタブ紙を用いて、複雑な設定操作をすることなく、所望のタブ方向のタブ紙を所望の頁位置に挿入することが可能になる。
【0039】
(10)請求項10記載の発明は、異常状態を報知する報知手段を備え、前記タブ検知手段の検知結果を参照して、前記情報入力手段で指定されたタブ方向であるか否かを判定し、指定されたタブ方向でないことが検知された場合には、該転写紙については指定されたトレイ以外に排紙すると共に、前記報知手段による報知を行い、さらに、装置の画像形成動作を停止させる制御を行う制御手段を有する、ことを特徴とする請求項8記載の画像形成装置である。
【0040】
この発明では、タブ検知手段の検知結果を参照して、情報入力手段で指定されたタブ方向であるか否かを判定し、指定されたタブ方向でない転写紙については指定されたトレイ以外(指定外トレイ)に排紙すると共に、報知手段による報知を行い、さらに、装置の画像形成動作を停止させる制御を行うようにしている。
【0041】
この結果、多種多様なタブ紙を用いた場合に、指定外のタブ紙が給紙されたことをユーザが遅滞なく明確に知ることができるようになり、指定外トレイに排紙されたタブ紙を正しい順番となるように給紙カセットに戻すことも可能になる。これゆえ、多種多様なタブ紙を用いて、複雑な設定操作をすることなく、所望のタブ方向のタブ紙を所望の頁位置に挿入し易くなる。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。
【0043】
〈画像形成装置の機械的構成〉
まず、図2を参照して画像形成装置の機械的構成を説明する。なお、ここでは、原稿の画像を読み取って画像形成する複写機を本実施の形態例の具体例として用いる。
【0044】
この図2において、30は蓄積しておいた転写紙を給紙するための給紙部、40は画像データに応じた露光用光ビームを生成する画像書き込み部、50は画像データを静電方式により記録媒体(記録紙あるいは転写紙と言うが、本願明細書では、転写紙という)p上に記録する画像形成部、60は転写紙の搬送を行う搬送手段、70は仕分け等の後処理を行う後処理部である。また、81は主走査方向(図2の紙面垂直方向)に複数の受発光素子が配列されて構成され、タブ位置やタブ長さなどを検知するためのタブ検知センサである。
【0045】
ここで、画像形成の命令に従い、転写紙pが積載されている給紙トレイ30a〜30cのいずれかから、第一給紙ローラ31a〜31cにより転写紙pが繰り出され、画像形成部50に給送される。
【0046】
なお、この実施の形態例では、インターシート機能において異なる給紙トレイからの給紙を可能にするため、蓄積する複数の給紙トレイが設けられているものとする。
【0047】
画像形成部50に給送される転写紙pは、その入口付近の第二給紙ローラ(レジストローラ)32で同期がとられた後、像担持体となる感光体ドラム51に近接する。
【0048】
記録画像処理部から画像書き込み部40に画像データが入力され、画像書込み部40内のレーザダイオードから画像データに応じたレーザ光を感光体ドラム51上に照射し、静電潜像を形成する。この静電潜像を現像部53で現像することで、感光体ドラム51上にトナー像を形成する。
【0049】
このトナー像は感光体ドラム51の下部の転写部54により転写紙pに転写される。そして、感光体ドラム51に圧着されている転写紙pは分離部55により分離される。感光体ドラム51から分離された転写紙pは搬送機構を介して定着部59に入り、トナー像が熱と圧力とにより定着される。このようにして、転写紙pに画像が形成される。
【0050】
なお、必要に応じて、トナー像が定着された転写紙pは、ガイド61を介して下方に搬送され、反転搬送部63に入る。次に、反転搬送部63に入っている転写紙pは、反転ローラにより再度繰り出され、反転搬送路64を経由して再度画像形成部50に送られる。前記原稿dの片面の画像形成が終了した画像形成部50では、感光体ドラム51に付着したトナーがクリーニング部56で除去され、続く帯電部52により帯電させられ、次の画像形成に備えている。
【0051】
この状態で転写紙pのもう一方の面(未だ画像形成されていない面)が画像形成部50に搬入され、画像が形成される。分離部55で感光体ドラム51から分離された転写紙pは搬送機構58を介して再度定着部59に入って定着される。
【0052】
このようにして、裏面と表面との画像形成が完了した転写紙p、または、一方の面の画像形成が完了した転写紙pは、後処理部70に送られる。後処理部70では、指定トレイ71と指定外トレイ72とが設けられており、タブ検知センサの検知結果に応じて、ずれかのトレイに仕分けされた排出される。
【0053】
なお、この実施の形態例では、タブを有しない転写紙およびタブを有する転写紙(以下、この実施の形態例において「タブ紙」)の双方を給紙可能な給紙部30にて給紙を行い、給紙された転写紙について転写前に、タブ紙であるか否か、およびタブ紙のタブ位置およびタブ方向をタブ検知センサ81で検知し、タブ紙のタブ部を含めて画像形成可能な画像形成部50によって画像形成を行う。
【0054】
〈画像形成装置の電気的構成〉
図1は本発明の第1の実施の形態例の画像形成装置内の電気的な詳細構成を示すブロック図である。
【0055】
100はタブ紙を含む転写紙に対して画像形成して出力する各種の画像形成装置である。なお、この画像形成装置100は、装置全体の制御に加えてタブ紙のための制御を行う全体制御部101と、各種操作の入力と装置の状態表示とを行う操作表示部110と、通常の画像処理に加えてタブ紙のため画像処理を実行する画像処理部120と、画像処理部120での画像処理の際の画像データや各種データが展開あるいは保持される画像メモリ130と、画像データを転写紙上に形成するプリントエンジン140と、
画像形成された転写紙を仕分けする後処理部70と、を備えている。
【0056】
また、操作表示部110内には、タブ紙のタブに関する情報、タブ紙を挿入する頁位置に関する情報、タブ紙への画像形成が片面であるか両面であるかに関する情報が入力される情報入力手段としての操作部111と、各種情報を表示する標示部112と、が備えられている。
【0057】
また、プリントエンジン140内には、画像処理部120で処理された画像データに応じて書き込みを行う書き込み部40(図2参照)と、給紙された転写紙について転写前に、タブ紙であるか否か、およびタブ紙のタブ位置およびタブ方向を検知するタブ検知手段としてのタブ検知センサ81(図2参照)と、各種給紙や搬送などの駆動部141と、とが備えられている。
【0058】
また、この画像形成装置100は、複写機、ファクシミリ装置、プリンタなどの各種の装置が該当する。また、プリントエンジン140は、レーザビームを用いる電子写真方式のもののほか、LEDプリントヘッドを用いるものや、インクジェット方式のものでもよい。
【0059】
〈本実施の形態例の動作説明〉
以上のような画像形成装置において、図3を参照して動作説明を行う。なお、この図3のフローチャートは、全体制御部101で動作している画像形成制御プログラム中でコールされるものである。
【0060】
なお、以下の実施の形態例の動作説明では、全体制御部101と画像形成制御プログラムのサブルーチンによる制御や動作を、単に全体制御部101の制御という言い方で説明する。
【0061】
まず、操作部111からタブ紙の使用が選択されたとする(図3S1)。なお、通常の場合タブ紙はインターシートとして使用される。すなわち、操作部111から、「応用機能」が選択され、さらに「インターシート」た選択され、このインターシートとして「タブ紙」が選択されたものとする。
【0062】
ここで、制御部101は、タブ紙についての各種情報の入力を受け付ける画面を表示部112に表示し、ユーザから、「タブ紙のタブに関する情報(タブタイプ、タブ長さ、タブ幅、分割数)」、「タブ紙を挿入する頁位置に関する情報」、「タブ紙への画像形成が片面であるか両面であるかに関する情報」、「タブ方向(タブが搬送方向の上流側か、下流側か)」についての入力を受け付ける(図3S2、S3)。
【0063】
また、ユーザから操作部111に、タブ部に画像形成する旨の指示が入力された場合には(図3S4でY)、制御部101は、タブ部に画像形成すべき文字や記号などの入力を操作部111を介して受け付ける(図3S5)。なお、指定が片面であれば、タブ部片面についての文字・記号列の入力を受け付け、指定が両面であれば、タブ部両面それぞれについての文字・記号列の入力を受け付ける。
【0064】
また、以上のタブ部についての画像形成すべき文字・記号列の入力を受け付けた場合に、制御部101は、タブ部に画像形成される状態をプレビュー画面として作成し、表示部112に表示する(図3S6)。これにより、多種多様なタブ紙を用いた場合でも、複雑な設定操作をすることなく、タブ紙のタブ部をも含めて片面あるいは両面の画像形成の状態を事前に把握して、確実な状態で可能になる。また、これにより、スキャナ読み込みだけでなく、操作部から入力した文字や記号などについても、確実な状態でタブ部への画像形成が可能になる。
【0065】
このプレビュー画面を確認したユーザが何らかの理由で設定をやり直したい場合(図3S7でN)、制御部101は処理を再度タブ情報入力(図3S2)に戻し、タブ紙についての各種設定やタブ部に形成すべき文字・記号列の入力をやりなおす。
【0066】
このプレビュー画面を確認したユーザが了承した場合(図3S7でY)には、制御部101は、コピースタート待ち受け状態で待機する(図3S8)。この状態で操作部111のコピースタートキーが押下されると、制御部101は、供給されている画像データについて設定されている条件で画像形成を開始する(図3S8でY)。
【0067】
ここで、制御部101は、給紙部30a〜30cから転写紙を給紙する(図3S9)。なお、通常の転写紙に画像形成すべき頁位置のタイミングでは、通常の転写紙が蓄積された給紙部から給紙を行う。また、タブ紙に画像形成すべき頁位置のタイミングでは、タブ紙が蓄積された給紙部から給紙を行う。
【0068】
なお、この実施の形態例の説明では、通常の転写紙を給紙した場合の通常の動作は周知であるので省略し、特にタブ紙を給紙した場合の動作について詳細に説明する。
【0069】
給紙部30から給紙された転写紙について、転写前の位置に配置されたタブ検知センサ81にて、タブ紙であるか否か、およびタブ紙のタブ位置およびタブ方向を検知する(図3S10)。
【0070】
図4はタブ検知センサ81の様子を模式的に示す説明図である。ここでは、タブ検知センサ81は、A〜Jまでの複数個のセンサによって構成されている。
【0071】
この複数個のセンサを通過する際に、タブ部とそれ以外の部分(非タブ部)との通過タイミングの差により、図5(a)〜(b)、(c)〜(d)のようにして、タブ長さ、タブ幅、タブ位置(図10および図11参照)などや、タブ方向(タブ部が上流側か、下流側か)を検知することができる。
【0072】
なお、給紙時に転写紙の先端位置を検知して像担持体への露光を開始する制御を行う際に、専用の先端検知センサ82を用いる(図6(a))代わりに、タブ検知センサ81の検知結果を用いて露光開始の制御を実行する(図6(b))ことが可能である。このように構成することで、専用の先端検知センサ82が不要になり、また、マイコンなどのポートを節約できる利点がある。
【0073】
タブ位置・タブ方向の検知(図3S10)の結果、給紙部30から給紙された転写紙が指定されたタブ紙(指定されたタブ位置・タブ方向のタブ紙)でない場合(図3S11でN)、そのタブ紙を指定外トレイ72に排紙する(図3S12)。なお、ここでは、通常の転写紙や指定されたタブ位置・タブ方向のタブ紙については、指定されたトレイあるいは通常のトレイとしての指定トレイ71に排紙し、指定されたタブ位置・タブ方向でないタブ紙については指定外トレイ72に排紙するように、制御部101が制御を行っている。
【0074】
そして、制御部101は、指定されたタブ位置・タブ方向の転写紙が検知されるまでタブ紙の給紙を続ける(図3S12→S9)ように各部を制御している。この結果、多種多様なタブ紙を用いて、ユーザが複雑な設定操作をすることなく、図7などのように、所望のタブ位置・タブ方向のタブ紙を所望の頁位置に挿入することが可能になる。
【0075】
なお、この実施の形態例では、操作部111からの情報入力と以上のようなタブ方向(タブが上流側か、下流側か)の検知とにより、タブ紙の両面を識別した状態での画像形成が可能になるため、従来は不可能であったタブ紙の両面画像形成も可能になる。
【0076】
なお、この場合、所望のタブ紙が現れるまで、指定されていないタブ紙を排紙し続けるため、その後のタブ紙が足り無くならないように、予め多くのタブ紙を給紙カセットに蓄積しておくことが望ましい。
【0077】
タブ位置・タブ方向の検知(図3S10)の結果、給紙部30から給紙された転写紙が指定されたタブ紙(指定されたタブ位置・タブ方向のタブ紙)である場合(図3S11でY)、タブ部に画像形成する指定がなされているか否かに従って、タブ部を含めた記録紙に画像形成(図3S14)、あるいは、タブ部を除いた記録紙に画像形成する(図3S15)。そして、画像形成された記録紙を指定トレイへ排紙する(図3S16)。
【0078】
なお、この実施の形態例では、操作部111に入力された画像形成内容を含む各種情報とタブ検知センサ81の検知結果とを制御部101が参照し、画像処理部120が画像処理を施して、書き込み部40をタブ紙のタブ部にも画像形成を行うようにしているため、また、タブ部への画像形成状態を事前に表示部112に表示するようにしているため、確実な状態でタブ部を含めた画像形成が可能になっている。
【0079】
なお、以上の給紙開始(図3S9),タブ紙検知(図3S10),不一致タブ紙の排紙(図3S12),画像形成(図3S14,S15),排紙(図3S16),の各動作を最終頁まで繰り返す(図3S17〜S9)。
【0080】
以上のような構成と動作とにより、多種多様なタブ紙を用いて、複雑な設定操作をすることなく、タブ紙のタブ部をも含めて片面あるいは両面の画像形成が可能で、所望のタブ位置のタブ紙を所望の頁位置に挿入することが可能な画像形成装置を実現することができる。
【0081】
〈その他の実施の形態例〉
図8は本発明の第2の実施の形態例の動作説明のためのフローチャートであり、基本的には図3のフローチャートと共通した動作を示している。なお、共通部分についての重複した説明は省略し、差異部分のみ説明する。
【0082】
この実施の形態例では、制御部101は、タブ位置・タブ方向の検知(図8S10)の結果、給紙部30から給紙された転写紙が指定されたタブ紙(指定されたタブ位置・タブ方向のタブ紙)でない場合(図8S11でN)、そのタブ紙を指定外トレイ72に排紙し(図8S12)、アラーム報知(図8S18)し、画像形成装置の動作を一時停止させる(図8S19)。
【0083】
ここで、アラーム報知とは、制御部101から表示部112へのアラーム表示、もしくは、図示されていないブザーなどによる鳴音、またはこれらの併用などが考えられる。
【0084】
この結果、多種多様なタブ紙を用いた場合に、指定外のタブ紙が給紙されたことをユーザが遅滞なく明確に知ることができるようになる。この結果、多種多様なタブ紙を用いた場合に、給紙カセットへのタブ紙の蓄積は正しく、操作部111での設定が間違ったような場合であっても、その状態をユーザが遅滞なく明確に知ることができるようになる。また、指定外トレイ72に排紙されたタブ紙を正しい順番となるように給紙カセットに戻すことも可能になる。
【0085】
この結果、多種多様なタブ紙を用いて、ユーザが複雑な設定操作をすることなく、図7などのように、所望のタブ位置・タブ方向のタブ紙を所望の頁位置に挿入することが可能になる。
【0086】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、多種多様なタブ紙を用いて、複雑な設定操作をすることなく、タブ紙のタブ部をも含めて片面あるいは両面の画像形成が可能で、所望のタブ位置のタブ紙を所望の頁位置に挿入することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例の画像形成装置の電気的な構成を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態例の画像形成装置の機械的な構成を示す構成図である。
【図3】本発明の実施の形態例の画像形成装置の動作手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態例における処理の様子を様子を示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態例における処理の様子を様子を示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態例における処理の様子を様子を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態例における処理の様子を様子を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態例の画像形成装置の動作手順を示すフローチャートである。
【図9】画像形成装置で使用されるタブ紙の様子を様子を示す説明図である。
【図10】画像形成装置で使用されるタブ紙の様子を様子を示す説明図である。
【図11】画像形成装置で使用されるタブ紙の様子を様子を示す説明図である。
【符号の説明】
100 画像形成装置
101 全体制御部
110 操作表示部
111 操作部
112 表示部
120 画像処理部
130 メモリ
140 プリントエンジン
【発明の属する技術分野】
本発明は複写機、プリンタなどの画像形成装置に関し、特に、タブを有する転写紙を用いることが可能な画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタなどの各種の画像形成装置において、タブを有する転写紙(タブ紙)を用いることがあった。
【0003】
図9はタブ紙の様子を示す説明図である。この図9において、7枚の転写紙が並んでいる様子を示しており、手前から3枚目の転写紙(図9でX)と5枚目の転写紙(図9でY)とが「タブ紙」である。
【0004】
また、この図9において、手前から3枚目の転写紙(図9でX)において突出した部分xがタブであり、手前から5枚目の転写紙(図9でY)において突出した部分Yがタブである。なお、図10において、Lはタブ長さ、Wはタブ幅である。また、図9において、xとyとでタブが設けられた位置が異なっているが、この位置がタブ位置である。
【0005】
また、図11はタブの種類の一例を示す説明図である。この図11(a)に示すタブは、タブ幅が同一であって、タブ長さがそれぞれ異なるタブ(タイプA)が、タブが設けられた側の転写紙の辺を3分割する形(3タブ)で設けられたものを示している。すなわち、この場合の分割数は3である。
【0006】
また、この図11(b)に示すタブは、タブ幅が同一であって、タブ長さがそれぞれ異なるタブ(タイプA)が、タブが設けられた側の転写紙の辺を4分割する形(4タブ)で設けられたものを示している。すなわち、この場合の分割数は3である。
【0007】
この図11(c)に示すタブは、タブ幅とタブ長さが同一であって、タブの設けられた位置(タブ位置)がそれぞれ異なるタブ(タイプB)が、タブが設けられた側の転写紙の辺を3分割する形(3タブ)で設けられたものを示している。すなわち、この場合の分割数は3である。
【0008】
また、この図11(d)に示すタブは、タブ幅とタブ長さが同一であって、タブの設けられた位置(タブ位置)がそれぞれ異なるタブ(タイプB)が、タブが設けられた側の転写紙の辺を4分割する形(4タブ)で設けられたものを示している。すなわち、この場合の分割数は4である。
【0009】
なお、この種の設定を手動で行うことが、以下の特許文献1に記載されている。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−358913号公報(第7頁、図11)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
なお、実際には、以上の分割数によって、同一タイプのタブであっても、タブ位置、タブ長さ、タブ幅が異なったものになるため、従来の画像形成装置では、タブ位置検知を行うようには構成されていなかった。
【0012】
また、同様に、タブ位置、タブ長さ、タブ幅が異なったものになるため、従来の画像形成装置では、タブ部への画像形成は、原稿読み込みによるものに限られていた。また、タブ部への画像形成がはみ出さないように、タブ位置を合わせた状態で給紙カセットにセットする必要があった。なお、実際には、タブ部への画像形成に関しては、実際に画像形成してみないと状態を確認することができなかった。
【0013】
また、タブ紙はインターシートとして挿入される用途であったため、タブ位置を合うような状態の挿入順番で給紙カセットにセットする必要があった。すなわち、タブ紙のタブ位置の順番を間違えてセットしてしまった場合、所望のタブ位置のタブ紙が挿入されない問題があった。
【0014】
また、同様に、タブ位置、タブ長さ、タブ幅が異なったものになるため、従来の画像形成装置では、搬送方向の先頭にタブが来るようにすることはできず、タブ紙の両面に画像形成することはできなかった。
【0015】
また、タブ幅やタブ長さなどを検知や管理していなかったので、画像形成装置内の搬送通紙間隔やスリップの発生などによって、タブ紙と他の転写紙とが衝突する恐れもあった。
【0016】
本発明は以上の課題に鑑みてなされたものであって、多種多様なタブ紙を用いて、複雑な設定操作をすることなく、タブ紙のタブ部をも含めて片面あるいは両面の画像形成が可能で、所望のタブ位置のタブ紙を所望の頁位置に挿入することが可能な画像形成装置を実現することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
すなわち、上記の課題を解決する本願発明は、以下のそれぞれに述べるようなものである。
【0018】
(1)請求項1記載の発明は、タブを有する転写紙のタブに関する情報、タブを有する転写紙を挿入する頁位置に関する情報、タブを有する転写紙への画像形成が片面であるか両面であるかに関する情報が入力される情報入力手段と、給紙された転写紙について転写前に、タブを有する転写紙であるか否か、およびタブを有する転写紙のタブ位置およびタブ方向を検知するタブ検知手段と、タブを有しない転写紙およびタブを有する転写紙を給紙可能な給紙手段と、タブを有する転写紙のタブ部を含めて画像形成可能な画像形成手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0019】
この発明では、タブを有する転写紙のタブに関する情報、タブを有する転写紙を挿入する頁位置に関する情報、タブを有する転写紙への画像形成が片面であるか両面であるかに関する情報が情報入力手段で入力されており、タブを有しない転写紙およびタブを有する転写紙の双方を給紙可能な給紙手段にて給紙を行い、給紙された転写紙について転写前に、タブを有する転写紙であるか否か、およびタブを有する転写紙のタブ位置およびタブ方向をタブ検知手段で検知し、タブを有する転写紙のタブ部を含めて画像形成可能な画像形成手段によって画像形成を行う。
【0020】
この場合、情報入力手段で入力された情報とタブ検知手段での検知とにより、搬送方向に対してタブがどの向きであるか、タブがどの位置にあるかが明確になり、多種多様なタブ紙を用いて、複雑な設定操作をすることなく、片面あるいは両面の画像形成が可能になる。
【0021】
(2)請求項2記載の発明は、前記情報入力手段には、タブを有する転写紙のタブ部への画像形成内容の情報が入力され、前記情報入力手段で入力された各種情報と前記タブ検知手段の検知結果とを参照し、タブを有する転写紙のタブ部両面にも画像形成を行うための画像処理を実行する画像処理手段を有する、ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
【0022】
この発明では、情報入力手段に入力された画像形成内容を含む各種情報とタブ検知手段の検知結果とを参照し、画像処理手段が画像処理を施して、画像形成手段がタブを有する転写紙のタブ部両面にも画像形成を行う。
【0023】
この場合、搬送方向に対してタブがどの向きであるか、タブがどの位置にあるかが明確になり、多種多様なタブ紙を用いて、複雑な設定操作をすることなく、タブ紙のタブ部をも含めて片面あるいは両面の画像形成が可能になる。
【0024】
(3)請求項3記載の発明は、転写紙の画像形成状態を表示可能な表示手段と、タブを有する転写紙のタブ部の画像形成状態を画像形成前に前記表示手段に表示する制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置である。
【0025】
この発明では、転写紙への画像形成状態を表示手段に表示可能にしておき、タブ部の画像形成状態を画像形成前に表示手段に表示するように制御している。これにより、スキャナ読み込みだけでなく、操作部から入力した文字や記号などについても、確実な状態でタブ部への画像形成が可能になる。すなわち、多種多様なタブ紙を用いて、複雑な設定操作をすることなく、タブ紙のタブ部をも含めて片面あるいは両面の画像形成を事前に把握して、確実な状態で可能になる。
【0026】
(4)請求項4記載の発明は、給紙時に転写紙の先端位置を検知して像担持体への露光を開始する制御を行う制御手段を備えた画像形成装置であって、前記制御手段は、前記タブ検知手段の検知結果を用いて露光開始の制御を実行する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置である。
【0027】
この発明では、給紙時に転写紙の先端位置を検知して像担持体への露光を開始する制御を行う際に、タブ検知手段の検知結果を用いて露光開始の制御を実行するようにしている。このように構成することで、専用の先端検知センサが不要になり、また、マイコンなどのポートを節約できる利点がある。
【0028】
(5)請求項5記載の発明は、前記情報入力手段は、タブを有する転写紙を挿入する場合におけるタブ位置についての指定の入力が可能である、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置である。
【0029】
この発明では、タブを有する転写紙を挿入する場合におけるタブ位置についての指定の入力が情報入力手段において可能である。この場合、多種多様なタブ紙を用いて、複雑な設定操作をすることなく、所望のタブ位置のタブ紙を挿入することが可能になる。
【0030】
(6)請求項6記載の発明は、前記タブ検知手段の検知結果を参照して、前記情報入力手段で指定されたタブ位置であるか否かを判定し、指定されたタブ位置でない転写紙については指定されたトレイ以外に排紙し、指定されたタブ位置の転写紙が検知されるまでタブを有する転写紙の給紙を続けるよう制御する制御手段を有する、ことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置である。
【0031】
この発明では、タブ検知手段の検知結果を参照して、情報入力手段で指定されたタブ位置であるか否かを判定し、指定されたタブ位置でない転写紙については指定されたトレイ以外に排紙し、指定されたタブ位置の転写紙が検知されるまでタブを有する転写紙の給紙を続けるよう制御している。この結果、多種多様なタブ紙を用いて、複雑な設定操作をすることなく、所望のタブ位置のタブ紙を所望の頁位置に挿入することが可能になる。
【0032】
(7)請求項9記載の発明は、異常状態を報知する報知手段を備え、前記タブ検知手段の検知結果を参照して、前記情報入力手段で指定されたタブ位置であるか否かを判定し、指定されたタブ位置でないことが検知された場合には、該転写紙については指定されたトレイ以外に排紙すると共に、前記報知手段による報知を行い、さらに、装置の画像形成動作を停止させる制御を行う制御手段を有する、ことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置である。
【0033】
この発明では、タブ検知手段の検知結果を参照して、情報入力手段で指定されたタブ位置であるか否かを判定し、指定されたタブ位置でない転写紙については指定されたトレイ以外(指定外トレイ)に排紙すると共に、報知手段による報知を行い、さらに、装置の画像形成動作を停止させる制御を行うようにしている。この結果、多種多様なタブ紙を用いた場合に、指定外のタブ紙が給紙されたことをユーザが遅滞なく明確に知ることができるようになり、指定外トレイに排紙されたタブ紙を正しい順番となるように給紙カセットに戻すことも可能になる。これゆえ、多種多様なタブ紙を用いて、複雑な設定操作をすることなく、所望のタブ位置のタブ紙を所望の頁位置に挿入し易くなる。
【0034】
(8)請求項8記載の発明は、前記情報入力手段は、タブを有する転写紙を挿入する場合におけるタブ方向についての指定の入力が可能である、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置である。
【0035】
ここで、タブ方向とは、タブが搬送方向の上流側か下流側かを意味している。
【0036】
この発明では、タブを有する転写紙を挿入する場合におけるタブ方向についての指定の入力が情報入力手段において可能である。この場合、多種多様なタブ紙を用いて、複雑な設定操作をすることなく、所望のタブ方向のタブ紙を挿入することが可能になる。
【0037】
(9)請求項9記載の発明は、前記タブ検知手段の検知結果を参照して、前記情報入力手段で指定されたタブ方向であるか否かを判定し、指定されたタブ方向でない転写紙については指定されたトレイ以外に排紙し、指定されたタブ方向の転写紙が検知されるまでタブを有する転写紙の給紙を続けるよう制御する制御手段を有する、ことを特徴とする請求項8記載の画像形成装置である。
【0038】
この発明では、タブ検知手段の検知結果を参照して、情報入力手段で指定されたタブ方向であるか否かを判定し、指定されたタブ方向でない転写紙については指定されたトレイ以外に排紙し、指定されたタブ方向の転写紙が検知されるまでタブを有する転写紙の給紙を続けるよう制御している。この結果、多種多様なタブ紙を用いて、複雑な設定操作をすることなく、所望のタブ方向のタブ紙を所望の頁位置に挿入することが可能になる。
【0039】
(10)請求項10記載の発明は、異常状態を報知する報知手段を備え、前記タブ検知手段の検知結果を参照して、前記情報入力手段で指定されたタブ方向であるか否かを判定し、指定されたタブ方向でないことが検知された場合には、該転写紙については指定されたトレイ以外に排紙すると共に、前記報知手段による報知を行い、さらに、装置の画像形成動作を停止させる制御を行う制御手段を有する、ことを特徴とする請求項8記載の画像形成装置である。
【0040】
この発明では、タブ検知手段の検知結果を参照して、情報入力手段で指定されたタブ方向であるか否かを判定し、指定されたタブ方向でない転写紙については指定されたトレイ以外(指定外トレイ)に排紙すると共に、報知手段による報知を行い、さらに、装置の画像形成動作を停止させる制御を行うようにしている。
【0041】
この結果、多種多様なタブ紙を用いた場合に、指定外のタブ紙が給紙されたことをユーザが遅滞なく明確に知ることができるようになり、指定外トレイに排紙されたタブ紙を正しい順番となるように給紙カセットに戻すことも可能になる。これゆえ、多種多様なタブ紙を用いて、複雑な設定操作をすることなく、所望のタブ方向のタブ紙を所望の頁位置に挿入し易くなる。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。
【0043】
〈画像形成装置の機械的構成〉
まず、図2を参照して画像形成装置の機械的構成を説明する。なお、ここでは、原稿の画像を読み取って画像形成する複写機を本実施の形態例の具体例として用いる。
【0044】
この図2において、30は蓄積しておいた転写紙を給紙するための給紙部、40は画像データに応じた露光用光ビームを生成する画像書き込み部、50は画像データを静電方式により記録媒体(記録紙あるいは転写紙と言うが、本願明細書では、転写紙という)p上に記録する画像形成部、60は転写紙の搬送を行う搬送手段、70は仕分け等の後処理を行う後処理部である。また、81は主走査方向(図2の紙面垂直方向)に複数の受発光素子が配列されて構成され、タブ位置やタブ長さなどを検知するためのタブ検知センサである。
【0045】
ここで、画像形成の命令に従い、転写紙pが積載されている給紙トレイ30a〜30cのいずれかから、第一給紙ローラ31a〜31cにより転写紙pが繰り出され、画像形成部50に給送される。
【0046】
なお、この実施の形態例では、インターシート機能において異なる給紙トレイからの給紙を可能にするため、蓄積する複数の給紙トレイが設けられているものとする。
【0047】
画像形成部50に給送される転写紙pは、その入口付近の第二給紙ローラ(レジストローラ)32で同期がとられた後、像担持体となる感光体ドラム51に近接する。
【0048】
記録画像処理部から画像書き込み部40に画像データが入力され、画像書込み部40内のレーザダイオードから画像データに応じたレーザ光を感光体ドラム51上に照射し、静電潜像を形成する。この静電潜像を現像部53で現像することで、感光体ドラム51上にトナー像を形成する。
【0049】
このトナー像は感光体ドラム51の下部の転写部54により転写紙pに転写される。そして、感光体ドラム51に圧着されている転写紙pは分離部55により分離される。感光体ドラム51から分離された転写紙pは搬送機構を介して定着部59に入り、トナー像が熱と圧力とにより定着される。このようにして、転写紙pに画像が形成される。
【0050】
なお、必要に応じて、トナー像が定着された転写紙pは、ガイド61を介して下方に搬送され、反転搬送部63に入る。次に、反転搬送部63に入っている転写紙pは、反転ローラにより再度繰り出され、反転搬送路64を経由して再度画像形成部50に送られる。前記原稿dの片面の画像形成が終了した画像形成部50では、感光体ドラム51に付着したトナーがクリーニング部56で除去され、続く帯電部52により帯電させられ、次の画像形成に備えている。
【0051】
この状態で転写紙pのもう一方の面(未だ画像形成されていない面)が画像形成部50に搬入され、画像が形成される。分離部55で感光体ドラム51から分離された転写紙pは搬送機構58を介して再度定着部59に入って定着される。
【0052】
このようにして、裏面と表面との画像形成が完了した転写紙p、または、一方の面の画像形成が完了した転写紙pは、後処理部70に送られる。後処理部70では、指定トレイ71と指定外トレイ72とが設けられており、タブ検知センサの検知結果に応じて、ずれかのトレイに仕分けされた排出される。
【0053】
なお、この実施の形態例では、タブを有しない転写紙およびタブを有する転写紙(以下、この実施の形態例において「タブ紙」)の双方を給紙可能な給紙部30にて給紙を行い、給紙された転写紙について転写前に、タブ紙であるか否か、およびタブ紙のタブ位置およびタブ方向をタブ検知センサ81で検知し、タブ紙のタブ部を含めて画像形成可能な画像形成部50によって画像形成を行う。
【0054】
〈画像形成装置の電気的構成〉
図1は本発明の第1の実施の形態例の画像形成装置内の電気的な詳細構成を示すブロック図である。
【0055】
100はタブ紙を含む転写紙に対して画像形成して出力する各種の画像形成装置である。なお、この画像形成装置100は、装置全体の制御に加えてタブ紙のための制御を行う全体制御部101と、各種操作の入力と装置の状態表示とを行う操作表示部110と、通常の画像処理に加えてタブ紙のため画像処理を実行する画像処理部120と、画像処理部120での画像処理の際の画像データや各種データが展開あるいは保持される画像メモリ130と、画像データを転写紙上に形成するプリントエンジン140と、
画像形成された転写紙を仕分けする後処理部70と、を備えている。
【0056】
また、操作表示部110内には、タブ紙のタブに関する情報、タブ紙を挿入する頁位置に関する情報、タブ紙への画像形成が片面であるか両面であるかに関する情報が入力される情報入力手段としての操作部111と、各種情報を表示する標示部112と、が備えられている。
【0057】
また、プリントエンジン140内には、画像処理部120で処理された画像データに応じて書き込みを行う書き込み部40(図2参照)と、給紙された転写紙について転写前に、タブ紙であるか否か、およびタブ紙のタブ位置およびタブ方向を検知するタブ検知手段としてのタブ検知センサ81(図2参照)と、各種給紙や搬送などの駆動部141と、とが備えられている。
【0058】
また、この画像形成装置100は、複写機、ファクシミリ装置、プリンタなどの各種の装置が該当する。また、プリントエンジン140は、レーザビームを用いる電子写真方式のもののほか、LEDプリントヘッドを用いるものや、インクジェット方式のものでもよい。
【0059】
〈本実施の形態例の動作説明〉
以上のような画像形成装置において、図3を参照して動作説明を行う。なお、この図3のフローチャートは、全体制御部101で動作している画像形成制御プログラム中でコールされるものである。
【0060】
なお、以下の実施の形態例の動作説明では、全体制御部101と画像形成制御プログラムのサブルーチンによる制御や動作を、単に全体制御部101の制御という言い方で説明する。
【0061】
まず、操作部111からタブ紙の使用が選択されたとする(図3S1)。なお、通常の場合タブ紙はインターシートとして使用される。すなわち、操作部111から、「応用機能」が選択され、さらに「インターシート」た選択され、このインターシートとして「タブ紙」が選択されたものとする。
【0062】
ここで、制御部101は、タブ紙についての各種情報の入力を受け付ける画面を表示部112に表示し、ユーザから、「タブ紙のタブに関する情報(タブタイプ、タブ長さ、タブ幅、分割数)」、「タブ紙を挿入する頁位置に関する情報」、「タブ紙への画像形成が片面であるか両面であるかに関する情報」、「タブ方向(タブが搬送方向の上流側か、下流側か)」についての入力を受け付ける(図3S2、S3)。
【0063】
また、ユーザから操作部111に、タブ部に画像形成する旨の指示が入力された場合には(図3S4でY)、制御部101は、タブ部に画像形成すべき文字や記号などの入力を操作部111を介して受け付ける(図3S5)。なお、指定が片面であれば、タブ部片面についての文字・記号列の入力を受け付け、指定が両面であれば、タブ部両面それぞれについての文字・記号列の入力を受け付ける。
【0064】
また、以上のタブ部についての画像形成すべき文字・記号列の入力を受け付けた場合に、制御部101は、タブ部に画像形成される状態をプレビュー画面として作成し、表示部112に表示する(図3S6)。これにより、多種多様なタブ紙を用いた場合でも、複雑な設定操作をすることなく、タブ紙のタブ部をも含めて片面あるいは両面の画像形成の状態を事前に把握して、確実な状態で可能になる。また、これにより、スキャナ読み込みだけでなく、操作部から入力した文字や記号などについても、確実な状態でタブ部への画像形成が可能になる。
【0065】
このプレビュー画面を確認したユーザが何らかの理由で設定をやり直したい場合(図3S7でN)、制御部101は処理を再度タブ情報入力(図3S2)に戻し、タブ紙についての各種設定やタブ部に形成すべき文字・記号列の入力をやりなおす。
【0066】
このプレビュー画面を確認したユーザが了承した場合(図3S7でY)には、制御部101は、コピースタート待ち受け状態で待機する(図3S8)。この状態で操作部111のコピースタートキーが押下されると、制御部101は、供給されている画像データについて設定されている条件で画像形成を開始する(図3S8でY)。
【0067】
ここで、制御部101は、給紙部30a〜30cから転写紙を給紙する(図3S9)。なお、通常の転写紙に画像形成すべき頁位置のタイミングでは、通常の転写紙が蓄積された給紙部から給紙を行う。また、タブ紙に画像形成すべき頁位置のタイミングでは、タブ紙が蓄積された給紙部から給紙を行う。
【0068】
なお、この実施の形態例の説明では、通常の転写紙を給紙した場合の通常の動作は周知であるので省略し、特にタブ紙を給紙した場合の動作について詳細に説明する。
【0069】
給紙部30から給紙された転写紙について、転写前の位置に配置されたタブ検知センサ81にて、タブ紙であるか否か、およびタブ紙のタブ位置およびタブ方向を検知する(図3S10)。
【0070】
図4はタブ検知センサ81の様子を模式的に示す説明図である。ここでは、タブ検知センサ81は、A〜Jまでの複数個のセンサによって構成されている。
【0071】
この複数個のセンサを通過する際に、タブ部とそれ以外の部分(非タブ部)との通過タイミングの差により、図5(a)〜(b)、(c)〜(d)のようにして、タブ長さ、タブ幅、タブ位置(図10および図11参照)などや、タブ方向(タブ部が上流側か、下流側か)を検知することができる。
【0072】
なお、給紙時に転写紙の先端位置を検知して像担持体への露光を開始する制御を行う際に、専用の先端検知センサ82を用いる(図6(a))代わりに、タブ検知センサ81の検知結果を用いて露光開始の制御を実行する(図6(b))ことが可能である。このように構成することで、専用の先端検知センサ82が不要になり、また、マイコンなどのポートを節約できる利点がある。
【0073】
タブ位置・タブ方向の検知(図3S10)の結果、給紙部30から給紙された転写紙が指定されたタブ紙(指定されたタブ位置・タブ方向のタブ紙)でない場合(図3S11でN)、そのタブ紙を指定外トレイ72に排紙する(図3S12)。なお、ここでは、通常の転写紙や指定されたタブ位置・タブ方向のタブ紙については、指定されたトレイあるいは通常のトレイとしての指定トレイ71に排紙し、指定されたタブ位置・タブ方向でないタブ紙については指定外トレイ72に排紙するように、制御部101が制御を行っている。
【0074】
そして、制御部101は、指定されたタブ位置・タブ方向の転写紙が検知されるまでタブ紙の給紙を続ける(図3S12→S9)ように各部を制御している。この結果、多種多様なタブ紙を用いて、ユーザが複雑な設定操作をすることなく、図7などのように、所望のタブ位置・タブ方向のタブ紙を所望の頁位置に挿入することが可能になる。
【0075】
なお、この実施の形態例では、操作部111からの情報入力と以上のようなタブ方向(タブが上流側か、下流側か)の検知とにより、タブ紙の両面を識別した状態での画像形成が可能になるため、従来は不可能であったタブ紙の両面画像形成も可能になる。
【0076】
なお、この場合、所望のタブ紙が現れるまで、指定されていないタブ紙を排紙し続けるため、その後のタブ紙が足り無くならないように、予め多くのタブ紙を給紙カセットに蓄積しておくことが望ましい。
【0077】
タブ位置・タブ方向の検知(図3S10)の結果、給紙部30から給紙された転写紙が指定されたタブ紙(指定されたタブ位置・タブ方向のタブ紙)である場合(図3S11でY)、タブ部に画像形成する指定がなされているか否かに従って、タブ部を含めた記録紙に画像形成(図3S14)、あるいは、タブ部を除いた記録紙に画像形成する(図3S15)。そして、画像形成された記録紙を指定トレイへ排紙する(図3S16)。
【0078】
なお、この実施の形態例では、操作部111に入力された画像形成内容を含む各種情報とタブ検知センサ81の検知結果とを制御部101が参照し、画像処理部120が画像処理を施して、書き込み部40をタブ紙のタブ部にも画像形成を行うようにしているため、また、タブ部への画像形成状態を事前に表示部112に表示するようにしているため、確実な状態でタブ部を含めた画像形成が可能になっている。
【0079】
なお、以上の給紙開始(図3S9),タブ紙検知(図3S10),不一致タブ紙の排紙(図3S12),画像形成(図3S14,S15),排紙(図3S16),の各動作を最終頁まで繰り返す(図3S17〜S9)。
【0080】
以上のような構成と動作とにより、多種多様なタブ紙を用いて、複雑な設定操作をすることなく、タブ紙のタブ部をも含めて片面あるいは両面の画像形成が可能で、所望のタブ位置のタブ紙を所望の頁位置に挿入することが可能な画像形成装置を実現することができる。
【0081】
〈その他の実施の形態例〉
図8は本発明の第2の実施の形態例の動作説明のためのフローチャートであり、基本的には図3のフローチャートと共通した動作を示している。なお、共通部分についての重複した説明は省略し、差異部分のみ説明する。
【0082】
この実施の形態例では、制御部101は、タブ位置・タブ方向の検知(図8S10)の結果、給紙部30から給紙された転写紙が指定されたタブ紙(指定されたタブ位置・タブ方向のタブ紙)でない場合(図8S11でN)、そのタブ紙を指定外トレイ72に排紙し(図8S12)、アラーム報知(図8S18)し、画像形成装置の動作を一時停止させる(図8S19)。
【0083】
ここで、アラーム報知とは、制御部101から表示部112へのアラーム表示、もしくは、図示されていないブザーなどによる鳴音、またはこれらの併用などが考えられる。
【0084】
この結果、多種多様なタブ紙を用いた場合に、指定外のタブ紙が給紙されたことをユーザが遅滞なく明確に知ることができるようになる。この結果、多種多様なタブ紙を用いた場合に、給紙カセットへのタブ紙の蓄積は正しく、操作部111での設定が間違ったような場合であっても、その状態をユーザが遅滞なく明確に知ることができるようになる。また、指定外トレイ72に排紙されたタブ紙を正しい順番となるように給紙カセットに戻すことも可能になる。
【0085】
この結果、多種多様なタブ紙を用いて、ユーザが複雑な設定操作をすることなく、図7などのように、所望のタブ位置・タブ方向のタブ紙を所望の頁位置に挿入することが可能になる。
【0086】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、多種多様なタブ紙を用いて、複雑な設定操作をすることなく、タブ紙のタブ部をも含めて片面あるいは両面の画像形成が可能で、所望のタブ位置のタブ紙を所望の頁位置に挿入することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例の画像形成装置の電気的な構成を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態例の画像形成装置の機械的な構成を示す構成図である。
【図3】本発明の実施の形態例の画像形成装置の動作手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態例における処理の様子を様子を示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態例における処理の様子を様子を示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態例における処理の様子を様子を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態例における処理の様子を様子を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態例の画像形成装置の動作手順を示すフローチャートである。
【図9】画像形成装置で使用されるタブ紙の様子を様子を示す説明図である。
【図10】画像形成装置で使用されるタブ紙の様子を様子を示す説明図である。
【図11】画像形成装置で使用されるタブ紙の様子を様子を示す説明図である。
【符号の説明】
100 画像形成装置
101 全体制御部
110 操作表示部
111 操作部
112 表示部
120 画像処理部
130 メモリ
140 プリントエンジン
Claims (10)
- タブを有する転写紙のタブに関する情報、タブを有する転写紙を挿入する頁位置に関する情報、タブを有する転写紙への画像形成が片面であるか両面であるかに関する情報が入力される情報入力手段と、
給紙された転写紙について転写前に、タブを有する転写紙であるか否か、およびタブを有する転写紙のタブ位置およびタブ方向を検知するタブ検知手段と、
タブを有しない転写紙およびタブを有する転写紙を給紙可能な給紙手段と、
タブを有する転写紙のタブ部を含めて画像形成可能な画像形成手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記情報入力手段には、タブを有する転写紙のタブ部への画像形成内容の情報が入力され、
前記情報入力手段で入力された各種情報と前記タブ検知手段の検知結果とを参照し、タブを有する転写紙のタブ部両面にも画像形成を行うための画像処理を実行する画像処理手段を有する、
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 転写紙の画像形成状態を表示可能な表示手段と、
タブを有する転写紙のタブ部の画像形成状態を画像形成前に前記表示手段に表示する制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。 - 給紙時に転写紙の先端位置を検知して像担持体への露光を開始する制御を行う制御手段を備えた画像形成装置であって、
前記制御手段は、前記タブ検知手段の検知結果を用いて露光開始の制御を実行する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記情報入力手段は、タブを有する転写紙を挿入する場合におけるタブ位置についての指定の入力が可能である、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記タブ検知手段の検知結果を参照して、前記情報入力手段で指定されたタブ位置であるか否かを判定し、指定されたタブ位置でない転写紙については指定されたトレイ以外に排紙し、指定されたタブ位置の転写紙が検知されるまでタブを有する転写紙の給紙を続けるよう制御する制御手段を有する、ことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
- 異常状態を報知する報知手段を備え、
前記タブ検知手段の検知結果を参照して、前記情報入力手段で指定されたタブ位置であるか否かを判定し、指定されたタブ位置でないことが検知された場合には、該転写紙については指定されたトレイ以外に排紙すると共に、前記報知手段による報知を行い、さらに、装置の画像形成動作を停止させる制御を行う制御手段を有する、
ことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。 - 前記情報入力手段は、タブを有する転写紙を挿入する場合におけるタブ方向についての指定の入力が可能である、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記タブ検知手段の検知結果を参照して、前記情報入力手段で指定されたタブ方向であるか否かを判定し、指定されたタブ方向でない転写紙については指定されたトレイ以外に排紙し、指定されたタブ方向の転写紙が検知されるまでタブを有する転写紙の給紙を続けるよう制御する制御手段を有する、ことを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
- 異常状態を報知する報知手段を備え、
前記タブ検知手段の検知結果を参照して、前記情報入力手段で指定されたタブ方向であるか否かを判定し、指定されたタブ方向でないことが検知された場合には、該転写紙については指定されたトレイ以外に排紙すると共に、前記報知手段による報知を行い、さらに、装置の画像形成動作を停止させる制御を行う制御手段を有する、
ことを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
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Country | Link |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US7097369B2 (en) * | 2003-08-20 | 2006-08-29 | Electronics For Imaging, Inc. | Method and apparatus for inserting tabs in a print job |
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-
2002
- 2002-10-31 JP JP2002318125A patent/JP2004151505A/ja active Pending
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US7097369B2 (en) * | 2003-08-20 | 2006-08-29 | Electronics For Imaging, Inc. | Method and apparatus for inserting tabs in a print job |
US7706015B2 (en) | 2003-08-20 | 2010-04-27 | Electronics For Imaging, Inc. | Methods and apparatus for inserting tabs in a print job |
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