JP3676908B2 - ビル管理装置及びその管理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、同報通信機能を有するネットワークを介して接続された中央監視装置や分散制御装置によりビル内設備を管理する装置及びその管理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ビル内設備の状態は、設備制御器を介して中央監視装置に取り込まれて保管される。そして、すべての信号の状態監視及び制御のプログラムは、上記中央監視装置によって実行され、設備制御器を介して監視かつ制御されている。
ところが、近年ネットワーク技術が発展し、比較的小形の分散制御装置を配置し、この分散制御装置相互間で通信しながらシステムを制御する自律分散制御による管理システムが脚光を浴びてきている。
【0003】
自律分散制御は、中央監視方式に比べ、危険分散が図れることで信頼性が高まること、各分散制御装置に機能が分散しているため、中央監視装置とは異なり高速大容量の制御装置を必要とせず、低価格でシステムの構成ができること、システムの拡張が容易なことなど利点が多い。
【0004】
図1及び図2は、例えば平成8年特許願第3587号に示された従来の自律分散形のビル管理装置を示す図で、図1は全体構成図、図2は同報通信機能説明図である。
図1及び図2についての詳細は後述するが、その概要について説明する。
【0005】
設備8A〜8Nの信号は、設備制御器7A〜7Nを介して各分散制御装置6A〜6Nに取り込まれ、設備8A〜8Nの監視及び制御は分散制御装置6A〜6N内で実行される。また、収集されたデータは中央監視装置1に送信され、日報データ収集、各種履歴データ保存等のデータ処理が実行される。監視端末機2A,2Bは中央監視装置1内のデータを表示したり、分散制御装置6A〜6Nへのデータを設定したりする。
【0006】
しかし、分散制御装置6A〜6Nに機能が分散しているため、分散制御装置6A〜6N相互間の信号授受をどのように実現するかに工夫を要することになる。ここでは、設備8A〜8Nにそれぞれポイント番号を与えてこれをローカル信号とし、更に全分散制御装置6A〜6Nに共通にポイント番号を与えてこれをグローバル信号としている。そして、各グローバル信号が、実際にはどの分散制御装置6A〜6Nのローカル信号に対応するかをグローバルポイント定義表で定義するようにしている。
【0007】
分散制御装置6A〜6Nのローカル信号は中央監視装置1だけに通知し、グローバル信号は中央監視装置1に通知するとともに、同報通信機能で分散制御装置6A〜6Nに通知する。同報通信は図2に示すように、送信先から出力されたメッセージが子局に対してすべて送信されるものであり、簡単にメッセージを送信することが可能であるが、相手局に対して確実に送信されるという保証がないため、それをカバーするプログラムが必要となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のビル管理装置では、ローカル信号の一部をグローバル信号として、すべての分散制御装置6A〜6Nに共有の信号として参照するようにしているため、分散制御装置6A〜6N間での信号の参照は実現しているが、参照したい信号をグローバル信号に割り当てる作業が必要となり、分散制御装置6A〜6N内の設定が分かりにくく、むずかしくなるという問題点がある。
【0009】
この発明は上記問題点を解消するためになされたもので、設定の分かりにくさやむずかしさをなくし、分散制御装置で他の分散制御装置の信号を自由に参照できるようにしたビル管理装置及びその管理方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明の第1発明に係るビル管理装置は、分散制御装置のそれぞれに、設備の状態を示すローカル信号が登録され、かつこの登録されたローカル信号の内要求があれば同報通信により他の分散制御装置へ通知するローカル信号が指示された信号データベースを備え、他の分散制御装置の信号データベースのローカル信号を参照することを、他の分散制御装置へ同報通信によって要求し、かつこれを所定時間経過後に再通知し、この要求を外部信号として受信した他の分散制御装置は、その信号データベースの該当ローカル信号の状態変化を同報通信によって通知し、かつこれを所定時間経過後に再通知するようにしたものである。
【0011】
また、第2発明に係るビル管理装置は、第1発明のものにおいて、他の分散制御装置からの同報通信による外部信号の状態変化通知が不通になったことを検知し、信号データベース内の外部信号の状態を不定の状態に設定し、同報要求送信手段に対して該当信号の同報要求を送信することを指示するようにしたものである。
【0012】
また、第3発明に係るビル管理装置は、第1発明のものにおいて、同報通信により状態変化の通知が要求されているローカル信号を定期的に送信し、同報要求送信手段で設定された所定時間よりも十分長い時間経過しても通知要求のないローカル信号について通知要求を解除するようにしたものである。
【0013】
また、第4発明に係るビル管理装置は、第1発明のものにおいて、他の分散制御装置に接続されたビル内設備の状態を示す外部信号を信号データベースに登録し、この外部信号の状態変化の通知を受けることの要求の送信を指示するようにしたものである。
【0014】
また、第5発明に係るビル管理方法は、分散制御装置のそれぞれに設けられた信号データベースに設備の状態を示すローカル信号を登録し、かつこの登録されたローカル信号の内要求があれば同報通信により他の分散制御装置へ通知するローカル信号を指示するステップと、他の分散制御装置の信号データベースのローカル信号を参照することを他の分散制御装置へ同報通信によって要求し、かつこれを所定時間経過後に再通知するステップと、要求を外部信号として受信した他の分散制御装置はその信号データベースの該当ローカル信号の状態変化を同報通信によって通知し、かつこれを所定時間経過後に再通知するステップとを備えたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1〜図12はこの発明の第1〜第6発明の一実施の形態を示す図で、図1は全体構成図、図2は同報通信機能説明図、図3は分散制御装置のブロック線図、図4は信号データベース内容図、図5〜図12は動作フローチャートであり、図中、同一符号は同一部分を示す。
【0016】
図1において、1はビル全体を管理する中央監視装置で、監視端末機2A,2Bとともに、LAN(ローカルエリアネットワーク)3に接続されている。4は伝送インターフェース装置で、構内交換機5をLAN3に接続している。6A〜6Nは構内交換機5に接続された分散制御装置で、設備制御器7A〜7Nが接続され、設備制御器7A〜7Nにはビル内の適当な位置に配置されたビル内設備8A〜8Nが接続されている。
【0017】
ここで、分散制御装置6A〜6Nはインターフェースの機能を持ち、パラレル信号のディジタル入力及びディジタル出力、アナログ入力及びアナログ出力等をインターフェースする。また、シリアル伝送によりインターフェースする場合もある。また、分散制御装置6A〜6Nは、内部に設備8A〜8Nの情報を蓄積し、これを構内交換機5を介して伝送インターフェース装置4や他の分散制御装置6A〜6Nに通知する。更に、あらかじめ設定された条件に従い、設備8A〜8Nをスケジュール制御したり、連動制御したりする。
【0018】
分散制御装置6A〜6Nは、また、監視端末機2A,2B及び中央監視装置1からの制御指令に応じて、設備8A〜8Nを制御する。構内交換機5は、近年多くのビルで導入されているISDN(サービス総合ディジタル網)のディジタル交換機が用いられる。ISDNのユーザインターフェースにより、通信制御メッセージ(Dチャネル)にデータを乗せることができるため、高速で通信が可能になっている。また、一部の構内交換機5はユーザインターフェースとして、同報通信機能を供給するものがある。
【0019】
図2に同報通信機能の概要を示す。
同報通信機能は、例えば特開平8−46635公報に示されているように、あらかじめ設定されたグループの子局に対して、送信先から出力されたメッセージが、すべて送信される機能である。分散制御装置6A〜6Nから中央監視装置1や他の分散制御装置6A〜6Nへ、簡単にメッセージを送信することが可能である。ただし、同報通信機能の場合、相手局に対して確実に送信されるという保証がないため、それをカバーするためのプログラムが必要となる。
【0020】
また、構内交換機5は、近年のビルでは最も重要な設備の一つであるため、二重系にしたり、活線で保守したりして、高い信頼性を確保するようにしている。したがってビル管理装置の信頼性を考える場合、構内交換機5による接続部分の信頼性は、十分に確保されていると考えてよい。
また近年では、同報通信機能を持つLAN(例えば、UDP/IPの同報機能)も一般的に普及しているので、分散制御装置や中央監視装置、監視端末がLAN接続されている構成もある。
【0021】
一方、ビル管理装置の操作者は、防災センタ等にいて、ビル全体を監視している。したがって、各分散制御装置6A〜6Nの情報は、伝送インターフェース装置4を介して中央監視装置1に集められる。中央監視装置1に集められた情報は、監視端末機2A,2Bからの要求に応じて検索及び加工され、監視端末機2A,2Bへ送られ、グラフィック、表などの種々の形式で表示される。
【0022】
一般に、中央監視装置1や監視端末機2A,2Bは、エンジリアリングワークステーションやパーソナルコンピュータなどが利用されるため、これらの装置の接続には、イーサネットなどのLAN3が使われている。したがって、構内交換機5との接続のためには、伝送インターフェース装置4が必要となる。
【0023】
図3において、11は信号の状態を保存する信号データベースで、これを中心として信号状態変化手段12、信号状態同報受信手段13、信号状態同報送信手段14、信号状態不定検出手段15、同報要求受信手段16、同報要求送信手段17、同報要求解除手段18及び外部信号設定手段19を有している。
【0024】
信号データベース11は図4に示すように構成され、ローカル信号X及び外部信号Yからなり、それぞれポイント番号と呼ばれる番号によって設備の状態が管理されている。
ローカル信号Xのポイント番号010001〜010500は、この分散制御装置6A〜6N内の設備制御器7A〜7Nによって、実際にインターフェースされる設備の信号である。
【0025】
また、外部信号Yのポイント番号050310〜060100は、他の分散制御装置6A〜6Nが管理する信号であり、この外部信号Yは連動制御等で参照が必要となったときに登録される。
ここで、ポイント番号は、装置全体で個々に決定されており、すべての分散制御装置6A〜6N内で重複することはない。例えば、上位2けたは分散制御装置整理番号とし、下位4けたはローカル信号番号にする等が考えられる。また、ポイント番号のけた数も、必要に応じて決定すればよい。
【0026】
また、この信号データベース11には、各ポイントの信号の種類や設備名称などの属性、現在の信号状態、この実施の形態の機能を実現するための同報要求の有無情報及び時刻情報のデータフィールドを有している。
この信号データベース11に対して、信号状態変化手段12が設備制御器7A〜7Nから受信した情報によって、ローカル信号Xの信号変化が設定される。
【0027】
次に、この実施の形態の動作を図5〜図12を参照して説明する。
A 信号状態変化手段12の動作(図5)
ステップS1で設備制御器7A〜7Nからの信号状態の変化通知を待ち、通知があればステップS2で信号データベース11内の該当するローカル信号Xの状態を設定してステップS1へ戻る。
【0028】
B 信号状態同報受信手段13の動作(図6)
ステップS6で同報通信による他の分散制御装置6A〜6Nからの外部信号Yの状態の通知を待ち、通知があればステップS7でその外部信号Yが信号データベース11内の外部信号Yに登録されているかを判断する。登録されていなければステップS6へ戻り、登録されていればステップS8でその信号Yの現在状態を通知された情報に設定し、更にそのときの時刻を設定してステップS6へ戻る。ここで、現在の時刻は、年月日時秒の時刻でなくてもよく、後述する手段によって時間の経過が判断できるものであれば、分散制御装置6A〜6N内のカウントでもよい。
【0029】
C 信号状態同報送信手段14の動作(図7)
ステップS11でローカル信号Xの中で、同報要求されている信号、すなわち同報要求「有」の信号の状態が変化したかを判断し、変化していればステップS12へ進み、変化した信号の状態を同報通信によって他の分散制御装置6A〜6Nへ通知してステップS11へ戻る。この信号は、信号状態同報受信手段13によって受信される通知である。ステップS11で信号状態が変化していないと判断すると、ステップS13へ進む。
【0030】
ステップS13で所定時間が経過しているかを判断し、経過していなければステップS11へ戻り、経過していればステップS14へ進む。ステップS14でローカル信号X内の同報要求「有」の信号の状態を通知してステップS11へ戻る。これは、同報通信が相手からの確認をとらない通信方式である関係上、相手の分散制御装置6A〜6Nに受信されない可能性があるため、繰返し送信することにより、その不確実性を補っているからである。
【0031】
D 信号状態不定検出手段15の動作(図8)
この動作は、同報通信が送信されて来ない事象をチェックするための動作である。
ステップS16で外部信号Yの中で所定時間状態の設定が行われない信号があるかを判断し、該当する信号がなければステップS16へ戻り、該当する信号があればステップS17へ進む。ステップS17でその信号の現在状態を「不定」として、時刻をその信号の同報受信時刻とする。
【0032】
「不定」になった信号の参照の論理は、そのアプリケーションプログラムによって特徴づけられており、設定がないという状態にしたり、制御を無効にしたりすることが考えられる。いずれにしても、不定状態を明確に区別する必要がある。また、同報通信が受信できないのは、相手側の分散制御装置6A〜6Nがダウンしているか、同報通信の要求が解除されているかなどの状況が考えられるので、ステップS18で同報要求送信手段17に対して、再度該当信号の同報要求を送信するように指示してステップS16へ戻る。
【0033】
E 同報要求受信手段16の動作(図9)
ステップS21で他の分散制御装置6A〜6Nからの同報要求の受信を待ち、受信すればステップS22でその同報要求が、この装置内のローカル信号に対応するものかを判断し、対応するものでなければステップS21へ戻り、対応するものであればステップS23へ進む。ステップS23で信号データベース11内のローカル信号Xに同報要求「有」を設定する。また、時刻フィールドに現在時刻を設定してステップS21へ戻る。
【0034】
このとき、同報要求は複数の分散制御装置6A〜6Nから要求される可能性があるが、有/無の情報に集約しておく。これは、システム構成上、分散制御装置6A〜6Nの台数を意識しなくてもよいことになり、柔軟性が高まるからである。ただし、同報要求の解除については、後述するように、同時設定した要求受信時刻によって判断する。
【0035】
F 同報要求送信手段17の動作(図10)
分散制御装置6A〜6N間の連動制御等の機能において、他の分散制御装置6A〜6Nの信号を参照するための登録が行われると、同報要求の送信が同報要求送信手段17に対して指示される。ステップS26でこの指示があるかを判断し、指示があればステップS27へ進み、該当する信号の同報要求を同報通信で他の分散制御装置6A〜6Nに対して要求してステップS26へ戻る。そして、同報要求を受信した分散制御装置6A〜6Nは、信号状態の同報通信の送信を開始する。
【0036】
ステップS26で送信指示がないと判断すると、ステップS28へ進み、所定時間が経過しているかを判断し、経過していなければステップS26へ戻り、経過していればステップS29へ進む。ステップS29で外部信号Yの同報要求を再通知してステップS26へ戻る。これで、同報要求は所定時間間隔で更新されることになる。
【0037】
G 同報要求解除手段18の動作(図11)
これまでの同報要求通知だけのプログラムでは、同報要求が増加するだけで減少することがない。しかし、実際には、連動設定の変更、システム構成の変化等によって、同報要求が不要になることがある。ただし、不要になった同報要求の解除は、それほど緊急性を必要とするものではない。
【0038】
ステップS31でローカル信号X内の同報要求「有」の信号の時刻フィールドの最終要求受信時刻が所定時間を経過するのを待つ。所定時間が経過すれば、ステップS32で該当する信号の同報要求を「無」に設定してステップS31へ戻る。ここで、所定時間は図10のステップS28の同報要求を再設定する所定時間よりも十分に長い時間でなくてはならない。これにより、不要となった同報要求は自動的に解除される。また、接続のトラブル等によって誤解除されてしまったときは、図8のプログラムによっていったんデータが不定になるが、再度同報要求が通知され、同報送信が復旧する。
【0039】
H 外部信号設定手段19の動作(図12)
外部信号Yの参照は、分散制御装置6A〜6N間の設備8A〜8Nの連動制御を行うときに、他の分散制御装置6A〜6Nの信号を必要とするときなどに必要となる。例えば、テナント在/不在情報に連動して、エレベーターのかご呼びサービス切放しをしたり、空調及び照明を制御したりするなどが考えられる。
【0040】
ステップS35で連動テーブルの設定変更があるかを判断し、設定変更がなければステップS35へ戻り、設定変更があればステップS36へ進む。ステップS36でその設定変更が外部信号Yの登録かを判断し、外部信号Yの登録であれば、ステップS37へ進み、外部信号Yを登録し、その信号の同報要求を同報要求送信手段17に対して指示してステップS35へ戻る。ステップS35で外部信号Yの登録でないと判断すると、ステップS38へ進み、外部信号Yの削除かを判断する。
【0041】
外部信号Yの削除でなければステップS35へ戻り、外部信号Yの削除であればステップS39へ進む。ステップS39で他の連動設定等で該当する信号を使用していなければ、外部信号Yのテーブルから削除する。
【0042】
このようにして、分散制御装置6A〜6Nの中で、他の分散制御装置6A〜6Nが参照が必要となったときに、外部信号Yとして登録し、同報通信によって信号の状態変化の通知を受けることにより参照することが可能となる。また、ネットワークのトラブル、分散制御装置6A〜6Nの故障等により、外部信号Yの同報の状態変化が通知されないことを検知し、データの信頼性を確保することが可能となる。また、同報要求による状態送信を定期的に更新することにより、常時同報要求の整合性を図ることが可能になる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したとおりこの発明の第1発明では、分散制御装置のそれぞれに、設備の状態を示すローカル信号が登録され、かつこの登録されたローカル信号の内要求があれば同報通信により他の分散制御装置へ通知するローカル信号が指示された信号データベースを備え、他の分散制御装置の信号データベースのローカル信号を参照することを、他の分散制御装置へ同報通信によって要求し、かつこれを所定時間経過後に再通知し、この要求を外部信号として受信した他の分散制御装置は、その信号データベースの該当ローカル信号の状態変化を同報通信によって通知し、かつこれを所定時間経過後に再通知するようにしたため、他の分散制御装置の信号を、特定の手続きをすることなく、簡単かつ確実に参照することができるとともに、同報通信に伴う受信の不確実性を補うことができる。
【0044】
また、第2発明では、他の分散制御装置からの同報通信による外部信号の状態変化通知が不通になったことを検知し、信号データベース内の外部信号の状態を不定の状態に設定し、同報要求送信手段に対して該当信号の同報要求を送信することを指示するようにしたため、信号データの信頼性を確保することができる。
【0045】
また、第3発明では、同報通信により状態変化の通知が要求されているローカル信号を定期的に送信し、同報要求送信手段で設定された所定時間よりも十分長い時間経過しても通知要求のないローカル信号について通知要求を解除するようにしたため、同報要求による状態送信は定期的に更新され、常時同報要求の整合性を図ることができる。
【0046】
また、第4発明では、他の分散制御装置に接続されたビル内設備の状態を示す外部信号を信号データベースに登録し、この外部信号の状態変化の通知を受けることの要求の送信を指示するようにしたため、分散制御装置間の設備の連動制御を実行するときに必要な信号を得ることができる。
【0047】
また、第5発明では、分散制御装置のそれぞれに設けられた信号データベースに設備の状態を示すローカル信号を登録し、かつこの登録されたローカル信号の内要求があれば同報通信により他の分散制御装置へ通知するローカル信号を指示するステップと、他の分散制御装置の信号データベースのローカル信号を参照することを他の分散制御装置へ同報通信によって要求し、かつこれを所定時間経過後に再通知するステップと、要求を外部信号として受信した他の分散制御装置はその信号データベースの該当ローカル信号の状態変化を同報通信によって通知し、かつこれを所定時間経過後に再通知するステップとを備えたため、第1発明と同様の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態及び従来のビル管理装置を示す全体構成図。
【図2】 この発明の実施の形態及び従来のビル管理装置を示す同報通信機能説明図。
【図3】 この発明の実施の形態を示す分散制御装置のブロック線図。
【図4】 図3の信号データベースの内容図。
【図5】 図3の信号状態変化手段の動作フローチャート。
【図6】 図3の信号状態同報受信手段の動作フローチャート。
【図7】 図3の信号状態同報送信手段の動作フローチャート。
【図8】 図3の信号状態不定検出手段の動作フローチャート。
【図9】 図3の同報要求受信手段の動作フローチャート。
【図10】 図3の同報要求送信手段の動作フローチャート。
【図11】 図3の同報要求解除手段の動作フローチャート。
【図12】 図3の外部信号設定手段の動作フローチャート。
【符号の説明】
5 構内変換機、6A〜6N 分散制御装置、7A〜7B 設備制御器、8A〜8N ビル内設備、11 信号データベース、12 信号状態変化手段、13 信号状態同報受信手段、14 信号状態同報送信手段、15 信号状態不定検出手段、16 同報要求受信手段、17 同報要求送信手段、18 同報要求解除手段、19 外部信号設定手段。
Claims (5)
- 同報通信機能を有するネットワークを介して接続された複数の分散制御装置を有し、この分散制御装置のそれぞれに接続されたビル内設備を管理する装置において、上記分散制御装置のそれぞれに設けられ上記設備の状態を示すローカル信号が登録され、かつこの登録されたローカル信号の内要求があれば上記同報通信により他の分散制御装置へ通知するローカル信号が指示された信号データベースを備え、上記他の分散制御装置の信号データベースのローカル信号を参照することを上記他の分散制御装置へ同報通信によって要求し、かつこれを所定時間経過後に再通知する同報要求送信手段と、上記要求を外部信号として受信した上記他の分散制御装置はその信号データベースの該当ローカル信号の状態変化を上記同報通信によって通知し、かつこれを所定時間経過後に再通知する信号状態同報送信手段とを設けたことを特徴とするビル管理装置。
- 他の分散制御装置からの同報通信による外部信号の状態変化通知が不通になったことを検知し、信号データベース内の上記外部信号の状態を不定の状態に設定し、同報要求送信手段に対して、該当信号の同報要求を送信することを指示する信号状態不定検出手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のビル管理装置。
- 同報通信により状態変化の通知が要求されているローカル信号を定期的に送信し、同報要求送信手段で設定された所定時間よりも十分長い時間経過しても通知要求のないローカル信号について通知要求を解除する同報要求解除手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載のビル管理装置。
- 他の分散制御装置に接続されたビル内設備の状態を示す外部信号を信号データベースに登録し、この外部信号の状態変化の通知を受けることの要求を同報要求送信手段に対して指示する外部信号設定手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のビル管理装置。
- 同報通信機能を有するネットワークを介して接続された複数の分散制御装置のそれぞれに接続されたビル内設備を管理する方法において、上記分散制御装置のそれぞれに設けられた信号データベースに上記設備の状態を示すローカル信号を登録し、かつこの登録されたローカル信号の内要求があれば上記同報通信により他の分散制御装置へ通知する上記ローカル信号を指示するステップと、他の分散制御装置の信号データベースの上記ローカル信号を参照することを上記他の分散制御装置へ同報通信によって要求し、かつこれを所定時間経過後に再通知するステップと、上記要求を外部信号として受信した上記他の分散制御装置はその信号データベースの該当ローカル信号の状態変化を上記同報通信によって通知し、かつこれを所定時間経過後に再通知するステップとを備えたことを特徴とするビル管理方法。
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