JP3667210B2 - 半導体素子のシリンダ形ストレージ電極製造方法 - Google Patents

半導体素子のシリンダ形ストレージ電極製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体素子のキャパシタ製造方法に係り、特に半導体素子のシリンダ形ストレージ電極の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、半導体素子の集積度が高くなるにつれて、パターンの微細化も次第に進んでおり、このため、多くの問題が現れている。特に、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic Random Access Memory、以下、DRAM)などの高集積半導体メモリ素子においては、メモリセルの占める面積が減少し続ける一方である。したがって、減少されたセル領域を補償するために、メモリセルの特性を向上させるための方法が望まれている。DRAM素子において、メモリセルの特性は、メモリセルを構成するセルキャパシタの容量に依存している。別の言い方をすれば、セルキャパシタンスが増大するほどメモリセルの特性、例えば、低電圧特性及びアルファ(α)粒子に起因するソフトエラー特性は向上される。このようなセルキャパシタンスはキャパシタのストレージ電極の表面積に比例するので、ストレージ電極の表面積を増大させることによって、高性能のメモリセルを具現することができる。したがって、限られた面積内に表面積の広がったストレージ電極を形成するために3次元的な構造をもつストレージ電極、例えば、シリンダ形ストレージ電極を形成する方法が提案されている。
【0003】
図1ないし図4は、従来のシリンダ形ストレージ電極の製造方法の問題点を説明するための断面図である。
まず、図1を参照すれば、素子分離領域(図示せず)によって限定される活性領域110をもった半導体基板100上に層間絶縁膜120を形成する。次に、層間絶縁膜120上に所定のフォトレジスト膜パターン(図示せず)を形成した後に、そのフォトレジスト膜パターンをエッチングマスクとして層間絶縁膜120の露出部分をエッチングする。すると、半導体基板100内の活性領域110を露出させるコンタクトホールが形成される。次に、コンタクトホールが完全に埋め立てられるように導電膜130を形成する。
【0004】
次に、図2を参照すれば、図1に示した構造体の全面を平坦化させて、層間絶縁膜120内に完全に陥ったコンタクトパッド130’を形成する。通常、このような平坦化過程は、層間絶縁膜120の表面が露出されるまで、結果物にドライエッチング法を用いたエッチバック工程によって行われる。このとき、エッチバック工程が行われた後に形成されるコンタクトパッド130’の上部はリセス(recess)されるが、その理由は、シリコン酸化膜(SiO2)などの層間絶縁膜120と、ポリシリコン膜などの導電膜(図1の130)との間にエッチング選択比が存在するからである。次に、層間絶縁膜120及びコンタクトパッド130’の表面にエッチング阻止膜として使用されるシリコン窒化膜(Si3N4)140を形成する。前述したように、パッド導電膜130’の上部表面がリセスされているため、その上に形成されるシリコン窒化膜140もまたリセスされる。
【0005】
次に、図3を参照すれば、シリコン窒化膜140上に酸化膜150を形成する。次に、酸化膜150上にフォトレジスト膜パターン(図示せず)を形成した後に、前記フォトレジスト膜パターンをエッチングマスクとして酸化膜150の露出部分をエッチングする。前記エッチングは、エッチング阻止膜としてのシリコン窒化膜140上で停止される。すると、前記酸化膜150内にはコンタクトパッド130'の表面に対応する部分のシリコン窒化膜140の表面を露出させる開口部が形成される。次に、前記コンタクトパッド130'を露出させるために、シリコン窒化膜140の露出部分を除去する。これは、プラズマを用いたドライエッチング法によって行なう。
【0006】
次に、図4を参照すれば、プラズマを用いたドライエッチング法は等方性エッチング法であるため、コンタクトパッド130'の表面の一部が露出されてエッチングが終わった後にはシリコン窒化膜140'の一部がコンタクトパッド130'の縁部に沿ってスペーサの形で残存する問題が生じる(図中、Aにて表示)。このようにスペーサの形で残存するシリコン窒化膜140'の一部はストレージ電極(図示せず)とパッド導電膜130'との接触面積を減少させ、さらにはストレージ電極(図示せず)とパッド導電膜130'とが接触できないようにし、結果としてキャパシタとしての動作を行えないようにする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、シリンダ形ストレージ電極の形成中にパッド酸化膜上にエッチング阻止膜として形成されるシリコン窒化膜の露出部分を完全に除去することによって、ストレージ電極とパッド酸化膜とを完全に接触可能にする半導体素子のシリンダ形ストレージ電極を製造する方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明による半導体素子のシリンダ形ストレージ電極の製造方法は、(a)半導体基板上の第1絶縁膜内で前記半導体基板内の活性領域につながるようにコンタクトパッドを形成する段階と、(b)前記コンタクトパッド上にエッチング阻止膜としてシリコン窒化膜を形成する段階と、(c)前記シリコン窒化膜上に第2絶縁膜を形成する段階と、(d)前記絶縁膜の一部を除去して前記シリコン窒化膜の一部の表面を露出させる段階と、(e)所定のエッチング液を用いた湿式エッチングにより、前記コンタクトパッドの表面が露出されるように前記シリコン窒化膜の露出部分を除去する段階と、(f)前記酸化膜及び露出された前記コンタクトパッドの露出面にストレージ電極用導電層を形成する段階と、(g)前記ストレージ電極用導電層の上部、酸化膜及び前記シリコン窒化膜を除去して分離されたシリンダ形ストレージ電極を形成する段階とを含むことを特徴とする。
【0009】
前記コンタクトパッドは、ポリシリコン膜を使って形成できる。好ましくは、前記シリコン窒化膜は、100〜500Åの膜厚にて形成される。
さらに、好ましくは、前記(e)段階でのエッチング液はリン酸溶液であり、湿式エッチング工程は100〜170℃の温度で4〜30分間行われる。
前記ストレージ電極用導電層はポリシリコン膜を使って形成できる。
好ましくは、前記(f)段階は、拡散により行われる。
【0010】
前記(g)段階は、前記ストレージ電極用導電層上に流動性酸化膜を形成する段階と、全面にエッチバック工程を行なって前記酸化膜が露出されるように前記酸化膜、ストレージ電極用導電層及び流動性酸化膜の一部を除去する段階、及び前記酸化膜及びシリコン窒化膜を順次除去する段階を含むことができる。
この場合、好ましくは、前記流動性酸化膜はUSG膜またはBPSG膜であり、また好ましくは、前記流動性酸化膜は、化学気相蒸着法により形成する。
【0011】
本発明による半導体素子のシリンダ形ストレージ電極の製造方法によれば、コンタクトパッド上に形成されたエッチング阻止膜としてのシリコン窒化膜を除去するためにリン酸溶液を用いた湿式エッチング法を利用することによって、前記コンタクトパッド上のシリコン窒化膜を完全に除去することができ、これにより、コンタクトパッドの表面とその上に形成されるストレージ電極との接触面積を極大化できるという利点がある。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付した図面に基づき、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。しかし、本発明の実施形態は各種の形態に変形でき、本発明の範囲が後述する実施形態に限定されるものではない。本発明の実施形態は当業界における通常の知識を有した者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。図中、同一の要素には同一の参照符号を使用した。
【0013】
図5ないし図10は、本発明による半導体素子のシリンダ形ストレージ電極の製造方法を説明するために示す断面図である。
先ず、図5を参照すれば、素子分離領域(図示せず)によって限定される活性領域210をもった半導体基板200上に層間絶縁膜220を形成する。前記層間絶縁膜220としては、シリコン酸化膜(SiO2膜)を使用する。次に、層間絶縁膜220上に所定のフォトレジスト膜パターン(図示せず)を形成した後に、そのフォトレジスト膜パターンをエッチングマスクとして層間絶縁膜220の露出部分をエッチングする。すると、半導体基板200内の活性領域210を露出させるコンタクトホールが形成される。次に、フォトレジスト膜パターンを除去した後に、全面にポリシリコン膜を塗布してコンタクトホールを完全に埋め立てると共に、層間絶縁膜220上に塗布された導電膜230を形成する。
【0014】
次に、図6を参照すれば、図5に示した構造体の全面を平坦化させて、層間絶縁膜220内に完全に陥没されたコンタクトパッド230’を形成する。このため、層間絶縁膜220及び導電膜(図5の230)の表面が露出されるように、全面にドライエッチング法によりエッチバック工程を行なう。このとき、エッチバック工程が行われた後に形成されるコンタクトパッド230’の上部の表面がリセスされるが、その理由は、層間絶縁膜220と導電膜(図5の230)との間にエッチング選択比が存在するからである。次に、層間絶縁膜220及びコンタクトパッド230’の表面にエッチング阻止膜として使用される窒化膜(Si3N4膜)240を形成する。ここで、前記シリコン窒化膜240の膜厚は約100〜500Åである。前述したように、コンタクトパッド230’の上部の表面がリセスされているため、前記シリコン窒化膜240はコンタクトパッド230’の上では少し陥没された形で形成され、層間絶縁膜220の上では平らな形で形成される。
【0015】
次に、図7を参照すれば、シリコン窒化膜240上に酸化膜250を形成する。次に、酸化膜250上にフォトレジスト膜パターン(図示せず)を形成した後に、前記フォトレジスト膜パターンをエッチングマスクとして酸化膜250の露出部分をエッチングする。前記エッチングは、エッチング阻止膜としての機能をするシリコン窒化膜240上で停止される。すると、前記酸化膜250内には、コンタクトパッド230'の表面に対応する部分のシリコン窒化膜240の表面を露出させる開口部260が形成される。前記開口部260を形成した後には、フォトレジスト膜パターンを除去する。
【0016】
次に、図8を参照すれば、湿式エッチング法によりエッチング工程を行ない、前記シリコン窒化膜(図7の240)の露出部分を除去する。このとき、湿式エッチング液としてはリン酸(H2PO3)溶液を使用する。場合によってはHF溶液も使用できるが、HF溶液の濃度が高い場合にはポリシリコン膜として形成されたコンタクトパッド230’に悪影響を及ぼすことがあって、好ましくない。湿式エッチング法によりエッチングを行なうに伴い異方性エッチングがなされて、シリコン窒化膜(図7の240)の露出部分が除去されるだけでなく、酸化膜60の下部に存在するシリコン窒化膜(図7の240)の一部もアンダーカットされる。したがって、リン酸溶液を用いた湿式エッチングを過度に行なうと、酸化膜250がリフトされる場合が生じ、しかも、後続工程で形成されるべきストレージ電極が隣接ストレージ電極と接触される、所謂ブリッジ現象も生じうる。このため、リン酸溶液を用いた湿式エッチングは100〜170℃の温度で4〜30分間行なうことによって、 酸化膜250がリフトされる現象及び隣接ストレージ電極とのブリッジ現象が生じないようにする。
【0017】
次に、図9を参照すれば、図8に示した構造体の全面にストレージ電極として使用されるポリシリコン膜260を形成する。このとき、前記ポリシリコン膜260は、拡散により形成する。次に、化学気相蒸着(CVD)法を利用して、USG(Undoped Silicate Glass)膜またはBPSG(Boron Phosphorus Silicate Glass)膜などの流動性酸化膜270を全面に形成する。前記流動性酸化膜270は、後続工程である酸化膜260の除去工程中にポリシリコン膜260の底面が除去されないように、前記ポリシリコン膜260を保護する目的から形成するものである。次に、ドライエッチング法を用いて酸化膜250、ポリシリコン膜260及び流動性酸化膜270の一部を除去する。このとき、前記ドライエッチングは、図中の点線(B)のところまでなされるようにする。次に、湿式エッチング法を用いて酸化膜250の残存部分を除去した後に、シリコン窒化膜240’を除去する。すると、図10に示したように、コンタクトパッド230’と接触するシリンダ形ストレージ電極270’が出来上がる。図10中、符号“C”で示したシリンダ形ストレージ電極270’の突出部分は、シリコン窒化膜240’の除去に際し、前記ポリシリコン膜260がアンダーカットされることによって形成されるものであって、ストレージ電極の面積のさらなる増大をもたらすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のシリンダ形ストレージ電極の製造方法時の問題点を説明するために示す断面図である。
【図2】 従来のシリンダ形ストレージ電極の製造方法時の問題点を説明するために示す断面図である。
【図3】 従来のシリンダ形ストレージ電極の製造方法時の問題点を説明するために示す断面図である。
【図4】 従来のシリンダ形ストレージ電極の製造方法時の問題点を説明するために示す断面図である。
【図5】 本発明によるシリンダ形ストレージ電極の製造方法を説明するために示す断面図である。
【図6】 本発明によるシリンダ形ストレージ電極の製造方法を説明するために示す断面図である。
【図7】 本発明によるシリンダ形ストレージ電極の製造方法を説明するために示す断面図である。
【図8】 本発明によるシリンダ形ストレージ電極の製造方法を説明するために示す断面図である。
【図9】 本発明によるシリンダ形ストレージ電極の製造方法を説明するために示す断面図である。
【図10】 本発明によるシリンダ形ストレージ電極の製造方法を説明するために示す断面図である。
【符号の説明】
200 半導体基板
220 層間絶縁膜
230 導電膜
230’ コンタクトパッド
240’ シリコン窒化膜
250 酸化膜
260 ポリシリコン膜
270’ シリンダ形ストレージ電極
C シリンダ形ストレージ電極の突出部分

Claims (11)

  1. (a)半導体基板上の第1絶縁膜内で前記半導体基板内の活性領域につながるようにコンタクトパッドを形成する段階と、(b)前記コンタクトパッド上にエッチング阻止膜としてシリコン窒化膜を形成する段階と、(c)前記シリコン窒化膜上に第2絶縁膜を形成する段階と、(d)前記第2絶縁膜の一部を除去して前記シリコン窒化膜の一部の表面を露出させる段階と、(e)所定のエッチング液を用いた湿式エッチング法により、前記コンタクトパッドの表面及び前記第1絶縁膜の一部が露出されるように前記シリコン窒化膜の露出部分及び前記第2絶縁膜の下のシリコン窒化膜の一部を除去する段階と、(f)前記第2絶縁膜及び露出された前記コンタクトパッドの露出面に、前記第1絶縁膜と前記第2絶縁膜との間に延在した突出部分を有するストレージ電極用導電層を形成する段階と、(g)前記ストレージ電極用導電層の上部、第2絶縁膜及び前記シリコン窒化膜を除去して分離されたシリンダ形ストレージ電極を形成する段階とを含むことを特徴とする半導体素子のシリンダ形ストレージ電極の製造方法。
  2. 前記コンタクトパッドは、ポリシリコン膜を使って形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体素子のシリンダ形ストレージ電極の製造方法。
  3. 前記シリコン窒化膜の膜厚は、100〜500Åであることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子のシリンダ形ストレージ電極の製造方法。
  4. 前記(e)段階でのエッチング液は、リン酸溶液であることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子のシリンダ形ストレージ電極の製造方法。
  5. 前記(e)段階での湿式エッチング工程は、100〜170℃の温度で行なうことを特徴とする請求項1に記載の半導体素子のシリンダ形ストレージ電極の製造方法。
  6. 前記(e)段階での湿式エッチング工程は、4〜30分間行なうことを特徴とする請求項1に記載の半導体素子のシリンダ形ストレージ電極の製造方法。
  7. 前記ストレージ電極用導電層は、ポリシリコン膜を使って形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体素子のシリンダ形ストレージ電極の製造方法。
  8. 前記(f)段階は、ストレージ電極用導電層のドーピングを拡散により行なうことを特徴とする請求項1に記載の半導体素子のシリンダ形ストレージ電極の製造方法。
  9. 前記(g)段階は、(g−1)前記ストレージ電極用導電層上に流動性酸化膜を形成する段階と、(g−2)全面にエッチバック工程を行ない、前記第2絶縁膜が露出されるように前記第2絶縁膜、ストレージ電極用導電層及び流動性酸化膜の一部を除去する段階と、(g−3)前記第2絶縁膜及びシリコン窒化膜を順次除去する段階とを含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体素子のシリンダ形ストレージ電極の製造方法。
  10. 前記流動性酸化膜は、USG膜またはBPSG膜であることを特徴とする請求項9に記載の半導体素子のシリンダ形ストレージ電極の製造方法。
  11. 前記流動性酸化膜は、化学気相蒸着法により形成することを特徴とする請求項9に記載の半導体素子のシリンダ形ストレージ電極の製造方法。
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