JP3660166B2 - 自動車の車体後部補強構造 - Google Patents

自動車の車体後部補強構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、リヤピラー、ドア開口の上部開口縁、およびルーフサイドレールをそれぞれ補強する補強材を設けた自動車の車体後部補強構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記自動車の車体後部補強構造には、従来、特開平6‐144289号公報で示されるものがある。
【0003】
上記公報のものによれば、自動車の後部の車体が、左右一対の側壁と、これら側壁の両上端縁に架設されるルーフパネルと、上記左右各側壁の各後端縁とルーフパネルの後端縁とで囲まれた空間を閉じて上記各後端縁に結合させられる後壁をとを備えている。
【0004】
上記各側壁の後端縁と後壁の側端縁との結合部が上下方向に延びるリヤピラーとされ、上記各側壁の上端縁とルーフパネルの側端縁との結合部が前後方向に延びるルーフサイドレールとされている。
【0005】
上記車体の後壁にはドア開口が形成され、このドア開口を開閉自在に閉じるバックドアが設けられ、このバックドアの上端部が上記ドア開口の上部開口縁にヒンジにより枢支されている。
【0006】
上下方向に延びてその下部側が上記リヤピラーに結合されると共に、上部側が上記ドア開口の上部開口縁に結合させられる補強材が設けられている。
【0007】
上記リヤピラーは、上記したように各側壁の後端縁と後壁の側端縁との結合部であって、車体が受ける外力によって応力が集中し易い部分であり、このため、元来、大きい強度が与えられているが、上記補強材によって、更に強固となるよう補強されている。また、上記上部開口縁はヒンジによりバックドアを枢支させる部分であるため、上記上部開口縁にも、元来、大きい強度が与えられているが、上記補強材によって、更に強固となるよう補強されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記リヤピラーには、通常、シートベルト装置のシートベルトアンカーが取り付けられることから、このアンカーを介して大きい外力が与えられることがあり、このため、上記リヤピラーを更に強固にさせることが要求されている。
【0009】
また、上記リヤピラーの上端部と上部開口縁の側端部との第1結合部と、上記リヤピラーの上端部とルーフサイドレールの後端部との第2結合部とはそれぞれ応力集中が生じ易い部分であるが、上記第1結合部は上記補強材で補強されるため、上記第2結合部に偏って大きい応力集中が生じ易くなるおそれがある。
【0010】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、リヤピラーの強度をより向上させるようにすると共に、上記リヤピラーの上端部とルーフサイドレールの後端部との結合部に応力集中が生じないようにすることを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の自動車の車体後部補強構造は、次の如くである。
【0012】
請求項1の発明は、車体1の後壁4にドア開口23を形成し、リヤピラー7が備えるクォータインナパネル11に締結具29によりシートベルトアンカー30を固着し、上記リヤピラー7に結合させられると共に上記ドア開口23の上部開口縁25に結合させられる補強材33を設けた自動車の車体後部補強構造において、
【0013】
上記補強材33の横断面を車体1の幅方向に向かって開口するほぼコの字形状とし、上記リヤピラー7の前後方向の各部のうち、後部に偏るように上記補強材33を配設し、
【0014】
上記補強材33とは別体として成形され、上記リヤピラー7が備えるクォータアウタパネル10とクォータインナパネル11とに挟み付けられてこのリヤピラー7に結合させられると共にルーフサイドレール8が備えるクォータアウタパネル10とクォータインナパネル11とに挟み付けられてこのルーフサイドレール8に結合させられる他の補強材34を設け、上記両補強材33,34を互いに結合させ、上記クォータインナパネル11へのシートベルトアンカー30の締結部を上記他の補強材34により補強したものである。
【0015】
求項の発明は、請求項1の発明に加えて、上記補強材33の横断面の各端縁を上記他の補強材34に結合させ
【0016】
記補強材33が、その上部を構成する上補強部材36と、この上補強部材36とは別体として成形され上記補強材33の下部を構成する下補強部材37とを備え、上記上補強部材36の下端部と、上記下補強部材37の上端部とを結合させ、この結合部における上記補強材33の長手方向の中途部分41を上記他の補強材34と互いに結合させたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
【0018】
図において、符号1は自動車の後部の車体であり、矢印Frはこの自動車の前方を示している。
【0019】
上記車体1は板金製で、左右一対の側壁2と、これら側壁2の両上端縁に架設されるルーフパネル3と、上記左右各側壁2の各後端縁とルーフパネル3の後端縁とで囲まれた空間を閉じて上記各後端縁に結合させられる後壁4とを備え、上記車体1の内部空間が車室5とされている。
【0020】
上記各側壁2の後端縁と後壁4の側端縁との結合部が上下方向に延びるリヤピラー7とされ、上記各側壁2の上端縁とルーフパネル3の側端縁との結合部が前後方向に延びるルーフサイドレール8とされ、上記リヤピラー7とルーフサイドレール8は、いずれも車体1の骨格をなす部分であって、十分の強度と剛性とが与えられている。
【0021】
上記各側壁2は、車体1の幅方向で少し離れて対面するクォータアウタパネル10とクォータインナパネル11とを備え、これら両パネル10,11の上端縁は上記ルーフパネル3の側端部を挟み付けるようにして互いに接合させられスポット溶接S1により互いに結合(以下、単にスポット溶接という)させられている(図5)。また、上記後壁4は前後方向で少し離れて対面するバックアウタパネル12とバックインナパネル13とを備えている。上記クォータアウタパネル10の後端縁と、バックアウタパネル12の側端縁とが互いに一体的に結合させられ、また、上記クォータインナパネル11の後端縁と、バックインナパネル13の側端縁とが互いに一体的に結合させられている。
【0022】
上記各側壁2にはサイドドア装置17が設けられている。このサイドドア装置17は、上記各側壁2に形成されるドア開口18と、このドア開口18を開閉自在に閉じるサイドドア19とを備えている。なお、上記サイドドア装置17はサイドウィンド装置であってもよく、この場合、ドア開口18はウィンド開口、サイドドア19はウィンドガラスである。
【0023】
上記後壁4にはバックドア装置22が設けられている。このバックドア装置22は、上記後壁4にこの後壁4のほぼ全体にわたり形成されるドア開口23と、このドア開口23をその後方から開閉自在に閉じるバックドア24と、このバックドア24の上端部を上記ドア開口23の上部開口縁25に枢支させる左右一対のヒンジ26とを備え、上記上部開口縁25は上記ルーフパネル3の後端縁で構成されている。
【0024】
上記バックドア24はその下部側がヒンジ26を中心として後上方に向って往、復回動自在とされ、この往、復回動で、上記ドア開口23が開、閉されるようになっている。
【0025】
上記サイドドア装置17のドア開口18に対応して上記クォータアウタパネル10とクォータインナパネル11にそれぞれ開口が形成され、これら各開口の開口縁が互いに接合させられてスポット溶接S2されている(図2,4〜6)。この場合、上記両パネル10,11の各上部開口縁は上記ルーフパネル3の側端縁を挟み付けるようにして互いに接合させられ上記スポット溶接S2により互いに結合させられている(図5)。
【0026】
一方、上記バックドア装置22のドア開口23に対応して上記バックアウタパネル12とバックインナパネル13にそれぞれ開口が形成され、これら各開口の開口縁が互いに接合させられてスポット溶接S3されている(図2,4,6)。
【0027】
上記車室5の後部には、不図示のリヤシートが設けられ、このリヤシートに着座した着座者をこのシートに拘束させるシートベルト装置28が設けられている。このシートベルト装置28は、上記リヤピラー7におけるクォータインナパネル11の上部に締結具29により固着されたシートベルトアンカー30と、このシートベルトアンカー30から延出し上記着座者に接合して上記拘束を可能とさせるシートベルト31とを備えている。
【0028】
上下方向に長く延びてその下部側が上記リヤピラー7に結合させられると共に、上部側が上記上部開口縁25に結合させられる板金製の補強材33が設けられている。なお、説明の便宜上、この補強材33を梨地模様で示してある。また、上記補強材33とは別体として成形され、下部側が上記リヤピラー7に結合させられると共に上部側が上記ルーフサイドレール8に結合させられる板金製の他の補強材34が設けられている。これら補強材33,34は共に上記各アウタパネル10,12と、各インナパネル11,13の間に配設され、上記補強材33,34は少なくともその一部分同士が互いに直接的に結合させられている。
【0029】
上記補強材33は、上記リヤピラー7の前後方向各部のうち、後部に偏るよう配設されて、上記リヤピラー7のうち、バックドア装置22のドア開口23の側部開口を強固に補強している。また、上記補強材33は、上記上部開口縁25を強固に補強することにより、この上部開口縁25にヒンジ26を介しバックドア24を強固に枢支させている。
【0030】
一方、上記他の補強材34は、上記リヤピラー7上部の前後方向のほぼ全体にわたり配設されて、上記クォータインナパネル11へのシートベルトアンカー30の締結部が上記補強材34により強固に補強されている。この場合、上記他の補強材34は、その上端縁が上記ルーフサイドレール8の上端縁にスポット溶接S1され、前端縁が上記リヤピラー7の前端縁にスポット溶接S2され、後端部が上記補強材33の後端縁にスポット溶接S4されている(図2,4〜6)。
【0031】
上記補強材33は、その上部を構成する上補強部材36と、この上補強部材36とは別体として成形され上記補強材33の下部を構成する下補強部材37とを備えている。また、この下補強部材37は、外側部材38と、この外側部材38よりも車体1の幅方向の内側がわに配設される内側部材39とを備えている。
【0032】
上記補強材33の上補強部材36は、その横断面が車体1の幅方向の内側方に向って開口するほぼコの字形状とされ、上記上補強部材36の前端縁が上記他の補強材34の前後方向の中途部にスポット溶接S5され、後端縁が上記リヤピラー7の後端縁にスポット溶接S3され、もって、上記両補強材33,34の互いの結合部における横断面が強度の大きい閉断面形状とされている(図2,4)。
【0033】
上記下補強部材37の外側部材38は、その横断面が車体1の幅方向の内側方に向って開口するほぼコの字形状とされ、一方、上記内側部材39は、その横断面がほぼL字形状とされ、上記外側部材38の前、後端縁と、上記内側部材39の前部の前、後端縁とがそれぞれスポット溶接S6,S7され、もって、上記下補強部材37はその横断面が閉断面形状をなす強度の大きい補強材とされている(図2,6)。
【0034】
上記補強材33の下補強部材37の上部における前、後端縁は、上記他の補強材34にスポット溶接S4,S5され、もって、上記両補強材33,34の互いの結合部における横断面が強度の大きい閉断面形状とされている。
【0035】
上記上補強部材36の下端部と、上記下補強部材37の外側部材38の上端部とは互いに嵌合させられて全体的に接合させられ、互いにスポット溶接S4,S5,S8されている。また、このスポット溶接S4,S5,S8による結合部における上記補強材33の長手方向(上下方向)の中途部分41は上記他の補強材34にスポット溶接S4,S5されている(図2,4)。
【0036】
上記構成によれば、車体1の後壁4にドア開口23を形成し、リヤピラー7に結合させられると共に上記ドア開口23の上部開口縁25に結合させられる補強材33を設けた自動車の車体後部補強構造において、上記補強材33とは別体として成形され、上記リヤピラー7に結合させられると共にルーフサイドレール8に結合させられる他の補強材34を設け、上記両補強材33,34を互いに結合させてある。
【0037】
このため、上記他の補強材34により、リヤピラー7が更に補強されることとなって、このリヤピラー7に対しシートベルトアンカー30を介し大きい外力が与えられるとしても、この外力に十分に対抗できることとなる。
【0038】
また、上記リヤピラー7の上端部と上記ルーフサイドレール8の後端部との互いの結合部は、応力集中が生じ易い部分であるが、この結合部は上記した他の補強材34によって補強されるため、上記結合部に応力集中が生じることは抑制される。
【0039】
ここで、上記リヤピラー7は、その横断面(平面視断面)が前後に長い形状であって、前後方向からの外力に対しては大きい強度を有しているが、車体1の幅方向からの外力に対しては比較的に強度が低くなりがちであり、特に、バックドア装置22のドア開口23の側部開口縁は強度がより低くなりがちである。
【0040】
そこで、上記補強材33は、上記リヤピラー7の前後方向の各部のうち、後部側に偏るように配設されている。
【0041】
よって、十分の強度を確保し難い上記ドア開口23の側部開口縁に相当する上記リヤピラー7の後部が、上記した補強材33の配設によって、効果的に補強される。
【0042】
また、前記したように、上記両補強材33,34の互いの結合部における横断面を閉断面形状としてある。
【0043】
このため、上記両補強材33,34を単に結合させたことに比べて、これら両補強材33,34が互いに効果的に補強されることとなる。
【0044】
よって、上記リヤピラー7の補強やリヤピラー7と上部開口縁25との結合部、およびリヤピラー7とルーフサイドレール8との結合部の補強がそれぞれより効果的になされることとなる。
【0045】
また、前記したように、上記補強材33の横断面を車体1の幅方向に向って開口するほぼコの字形状とし、この補強材33の横断面の各端縁を上記他の補強材34に結合させてある。
【0046】
このため、上記ドア開口23は形状の大きいものであって、このドア開口23周りの車体1の各部分に十分の強度を確保させることは容易でないが、上記したように、補強材33の横断面がほぼコの字形状とされて大きい強度の確保が可能となるため、上記ドア開口23周りのリヤピラー7や上部開口縁25が上記補強材33によって効果的に強固に補強される。
【0047】
また、前記したように、上記補強材33が、その上部を構成する上補強部材36と、この上補強部材36とは別体として成形され上記補強材33の下部を構成する下補強部材37とを備え、上記上補強部材36の下端部と、上記下補強部材37の上端部とを結合させ、この結合部における上記補強材33の長手方向の中途部分41を上記他の補強材34と互いに結合させてあり、次の効果が生じる。
【0048】
即ち、上記補強材33の上、下部の各横断面をそれぞれほぼコの字形状とした場合であって、上記補強材33の上部側は上記他の補強材34との結合で強度が向上するが、これに比べて上記補強材33の下部側は強度が低くなりがちである。そこで、この補強材33の下部側の強度をより大きくしようとして、上記補強材33の下部側の車体1の幅方向における厚さをより大きくさせようとすると、これにより、上記補強材33の上、下部側の大きさが互いに大きく相違することとなり、このため、上記補強材33を一体成形することは容易でない。
【0049】
そこで、上記したように補強材33を互いに別体の上補強部材36と下補強部材37とで構成したのであり、よって、上記したような上、下部側で形状が大きく相違する補強材33でも、その成形が容易にでき、成形の自由度が向上する。
【0050】
また、上記の場合、上補強部材36と下補強部材37とを単に結合させると、この結合部に十分の強度が確保できないおそれがあるが、上記したように、この結合部における補強材33の中途部分41と他の補強材34とを互いに結合させたため、上記補強材33を互いに別体の上補強部材36と下補強部材37で構成した場合でも、上記補強材33の各部に十分の強度が確保される。
【0051】
よって、上記形状の補強材33の成形が容易にできると共に、特に、リヤピラー7、上部開口縁25、およびこれら7,25の結合部がより確実に補強される。
【0052】
【発明の効果】
本発明による効果は、次の如くである。
【0053】
請求項1の発明は、車体の後壁にドア開口を形成し、リヤピラーが備えるクォータインナパネルに締結具によりシートベルトアンカーを固着し、上記リヤピラーに結合させられると共に上記ドア開口の上部開口縁に結合させられる補強材を設けた自動車の車体後部補強構造において、
【0054】
上記補強材の横断面を車体の幅方向に向かって開口するほぼコの字形状とし、上記リヤピラーの前後方向の各部のうち、後部に偏るように上記補強材を配設している。
【0055】
よって、十分の強度を確保し難い上記ドア開口の側部開口縁に相当する上記リヤピラーの後部が、上記した補強材の配設によって、効果的に補強される。
【0056】
また、上記補強材とは別体として成形され、上記リヤピラーが備えるクォータアウタパネルとクォータインナパネルとに挟み付けられてこのリヤピラーに結合させられると共にルーフサイドレールが備えるクォータアウタパネルとクォータインナパネルとに挟み付けられてこのルーフサイドレールに結合させられる他の補強材を設け、上記両補強材を互いに結合させ、上記クォータインナパネルへのシートベルトアンカーの締結部を上記他の補強材により補強してある。
【0057】
このため、上記他の補強材により、リヤピラーが更に補強されることとなって、このリヤピラーに対しシートベルトアンカーを介し大きい外力が与えられるとしても、この外力に十分に対抗できることとなる。
【0058】
また、上記リヤピラーの上端部と上記ルーフサイドレールの後端部との互いの結合部は、応力集中が生じ易い部分であるが、この結合部は上記した他の補強材によって補強されるため、上記結合部に応力集中が生じることは抑制される。
【0059】
請求項の発明は、上記補強材の横断面の各端縁を上記他の補強材に結合させてある。
【0060】
このため、上記ドア開口は形状の大きいものであって、このドア開口の周りの車体の各部分に十分の強度を確保させることは容易でないが、上記したように、補強材の横断面がほぼコの字形状とされて大きい強度の確保が可能となるため、上記ドア開口周りのリヤピラー7や上部開口縁が上記補強材によって効果的に強固に補強される。
【0061】
また、上記補強材が、その上部を構成する上補強部材と、この上補強部材とは別体として成形され上記補強材の下部を構成する下補強部材とを備え、上記上補強部材の下端部と、上記下補強部材の上端部とを結合させ、この結合部における上記補強材の長手方向の中途部分を上記他の補強材と互いに結合させてあり、次の効果が生じる。
【0062】
即ち、上記補強材の上、下部の各横断面をそれぞれほぼコの字形状とした場合であって、上記補強材の上部側は上記他の補強材との結合で強度が向上するが、これに比べて上記補強材の下部側は強度が低くなりがちである。そこで、この補強材の下部側の強度をより大きくしようとして、上記補強材の下部側の車体の幅方向における厚さをより大きくさせようとすると、これにより、上記補強材の上、下部の大きさが互いに大きく相違することとなり、このため、上記補強材を一体成形することは容易でない。
【0063】
そこで、上記したように補強材を互いに別体の上補強部材と下補強部材とで構成したのであり、よって、上記したような上、下部側で形状が大きく相違する補強材でも、その成形が容易にでき、成形の自由度が向上する。
【0064】
また、上記の場合、上補強部材と下補強部材とを単に結合させると、この結合部に十分の強度が確保できないおそれがあるが、上記したように、この結合部における補強材の中途部分と他の補強材とを互いに結合させたため、上記補強材を互いに別体の上補強部材と下補強部材で構成した場合でも、上記補強材の各部に十分の強度が確保される。
【0065】
よって、上記形状の補強材の成形が容易にできると共に、特に、リヤピラー、上部開口縁、およびこれらの結合部がより確実に補強される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 車体後部の斜視簡略図である。
【図2】 車体後部の側面簡略図である。
【図3】 車体後部の後面簡略図である。
【図4】 図2の4‐4線矢視断面図である。
【図5】 図2の5‐5線矢視断面図である。
【図6】 図2の6‐6線矢視断面図である。
【符号の説明】
1 車体
2 側壁
3 ルーフパネル
4 後壁
5 車室
7 リヤピラー
8 ルーフサイドレール
10 クォータアウタパネル
11 クォータインナパネル
22 バックドア装置
23 ドア開口
24 バックドア
25 上部開口縁
26 ヒンジ
28 シートベルト装置
29 締結具
30 シートベルトアンカー
31 シートベルト
33 補強材
34 補強材
36 上補強部材
37 下補強部材
41 中途部分

Claims (2)

  1. 車体の後壁にドア開口を形成し、リヤピラーが備えるクォータインナパネルに締結具によりシートベルトアンカーを固着し、上記リヤピラーに結合させられると共に上記ドア開口の上部開口縁に結合させられる補強材を設けた自動車の車体後部補強構造において、
    上記補強材の横断面を車体の幅方向に向かって開口するほぼコの字形状とし、上記リヤピラーの前後方向の各部のうち、後部に偏るように上記補強材を配設し、
    上記補強材とは別体として成形され、上記リヤピラーが備えるクォータアウタパネルとクォータインナパネルとに挟み付けられてこのリヤピラーに結合させられると共にルーフサイドレールが備えるクォータアウタパネルとクォータインナパネルとに挟み付けられてこのルーフサイドレールに結合させられる他の補強材を設け、上記両補強材を互いに結合させ、上記クォータインナパネルへのシートベルトアンカーの締結部を上記他の補強材により補強した自動車の車体後部補強構造。
  2. 上記補強材の横断面の各端縁を上記他の補強材に結合させ
    上記補強材が、その上部を構成する上補強部材と、この上補強部材とは別体として成形され上記補強材の下部を構成する下補強部材とを備え、上記上補強部材の下端部と、上記下補強部材の上端部とを結合させ、この結合部における上記補強材の長手方向の中途部分を上記他の補強材と互いに結合させた請求項に記載の自動車の車体後部補強構造。
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