JP3647248B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アナログ複写機、デジタル複写機、プリンタ装置、ファクシミリ装置あるいはこれらの複合機等の電子写真方式の画像形成装置に関し、特に電子写真方式における転写工程後に画像担持体上に残留したトナーを回収することにより得た回収トナーをそのまま廃棄せずに、エアーとの混合気として現像手段に戻して再使用して画像を形成するトナーリサイクル機構を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式における転写工程後に画像担持体上に残留するトナーを回収することにより得た回収トナーを、エアーとの混合気として現像手段に戻して再使用して画像を形成するトナーリサイクル機構を備えた画像形成装置においては、一旦感光体上に転移しながらも、被転写体上に転写されなかったトナーや、転写ベルト上に付着残留したトナーを、クリーニング手段で回収した後で、再び現像手段に戻して再利用するリサイクル現像が実施されている。
しかしながらリサイクルトナー中には、経時により凝集したトナーや、感光体に付着した紙粉等の異物が含まれており、またクリーニング工程や回収工程中でトナー同士が凝集、固形化しながら肥大化することにより異物が形成されるため、これらの異物が、出力画像中に黒ポチ等を発生させて形成画像の品質を低下させていた。
そこで、リサイクルトナーをサイクロン分離器にかけて、紙粉や粒径の粗大化した異物を排除したり、またはメッシュの目の大きさの異なる複数のフィルタを用いてトナーとその他の異物とを分離するようにした技術が提案された(特開昭58−163978号、特開昭61−67074号、特開平7−77906号公報等参照)。
また、リサイクルトナーの帯電性や流動性などの特性が新規トナーよりも劣化している場合が多いため、現像手段にリサイクルトナーをわずかずつ搬送して戻し、多量の新規トナーと撹拌して用いることにより新規トナーの使用量を少なくして、転写紙1枚当たりのコストを低くするようにした技術も知られている。
例えば、クリーニング手段で回収したトナーを、搬送パイプ内のスクリューコンベアを回転させることにより現像手段に戻して、新規トナーとの混合比を制御するようにして、劣化した回収トナーを使用しても画像不良が生じにくくした現像装置が知られている(特開平6−175488号公報)。
また、現像手段から離れた任意の位置にトナー貯留手段、トナー供給手段、トナー移送手段等をそれぞれ配置し、回転することにより現像剤のトナーを軸方向に移動させるロータと、このロータを包み込む通路を内部に有しかつロータと通路内部で接触係合する固定されたステータとを有するスクリューポンプと、このスクリューポンプにより移動する現像剤を流動化させるための空気を供給する空気供給手段を使用して、トナー貯留手段から現像手段内に向けて、トナーと空気との混合気を搬送手段(弾性体からなる搬送管)内を搬送するようにした技術も知られている(特開平7−219329号公報)。
上記のようにスクリューポンプをトナー搬送に使用することで、トナー搬送装置の小型化、省スペース化が可能となり、また上下方向にもトナーを搬送できるので、マシンのユニット配置の自由度の向上、組立性の向上、メンテ性の向上、及び低コスト化が可能となる。そこで本出願人は、スクリューポンプを新規トナーの搬送に使用するだけでなく、クリーニング手段で回収された回収トナーを現像手段に戻すためのトナー搬送装置としても使用するようになしたトナーリサイクル機構を提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、スクリューポンプをトナー搬送装置に用いた場合でも、スクリューポンプ自体によって直接上方にトナーを搬送することはできない。すなわち、スクリューポンプはその構造上、トナー吐出口を横向き或いは下向きにして設置せざるを得ない。そのため、トナーを上方向に搬送するためには、スクリューポンプの吐出口に接続された搬送経路の途中に上向きに湾曲した部分が必ず生じる。その結果、搬送経路の上向きの湾曲部分にはトナーが蓄積しやすくなり、場合によっては機械内の熱により湾曲部分に蓄積したトナーが融けてその部分を塞いで(ブロッキング)してしまうこともある。このような状態になると、混合気が搬送経路内を円滑に流れなくなり回収トナーの移送に支障をきたすことになる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、トナーリサイクル機構を備えた画像形成装置において、混合気搬送経路の途中にトナーが蓄積するのを防止して、混合気の円滑な流れを確保し回収トナーを確実に移送できるようにすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、電子写真方式による転写工程後に画像担持体上に残留するトナーを回収することにより得られた回収トナーをエアーとの混合気として現像手段に戻して再使用して画像を形成するトナーリサイクル機構を備えた画像形成装置において、前記トナーリサイクル機構は、前記画像担持体上に形成されたトナー像を転写手段によって被転写体に転写した後に前記画像担持体上に残留する残留トナーや、前記転写手段上に付着残留した残留トナーを回収トナーとして回収するクリーニング手段と、前記クリーニング手段で回収された回収トナーを気体との混合気として移動させる回収トナー移送手段と、前記回収トナー移送手段に圧搾エアーを供給することによりトナーを流動化させるエアポンプと、前記混合気を現像手段へ搬送する弾性体の搬送管を含む混合気搬送経路と、前記混合気搬送経路に振動を与える加振手段とを有し、前記加振手段は、前記搬送管の上向きに湾曲した部分に取り付けられるチューブ保持部を有したチューブホルダと、該チューブホルダを前記搬送管の径方向に往復運動させて搬送管を振動させるためのエアポンプのモータと、を有し、前記エアポンプのモータの回転軸には、前記回転軸の軸心回りに円運動する偏心軸が取り付けられ、該偏心軸は前記チューブホルダの前記チューブ保持部から延びるアーム部の貫通孔に挿入されて摺接しつつ回転可能に連結していることを特徴とする。上記のように構成された画像形成装置によれば、混合気搬送経路を構成する弾性体の搬送管に加振手段により振動を与えることにより、混合気搬送経路の途中にトナーが蓄積するのを防止して、混合気の円滑な流れを確保し回収トナーを確実に移送できる。
【0005】
また、請求項2に記載の発明は、電子写真方式による転写工程後に画像担持体上に残留するトナーを回収することにより得られた回収トナーをエアーとの混合気として現像手段に戻して再使用して画像を形成するトナーリサイクル機構を備えた画像形成装置において、前記トナーリサイクル機構は、前記画像担持体上に形成されたトナー像を転写手段によって被転写体に転写した後に前記画像担持体上に残留する残留トナーや、前記転写手段上に付着残留した残留トナーを回収トナーとして回収するクリーニング手段と、前記クリーニング手段で回収された回収トナーを気体との混合気として移動させる回収トナー移送手段と、前記混合気を現像手段へ搬送する弾性体の搬送管を含む混合気搬送経路と、前記混合気搬送経路に振動を与える加振手段とを有し、前記加振手段は、前記搬送管の上向きに湾曲した部分に取り付けられるチューブホルダと、前記チューブホルダの下面に摺接しつつ偏心回転して前記チューブホルダを上下に振動させるカムと、前記カムを回転させるモータと、を備え、前記チューブホルダは画像形成装置本体に形成されたガイド孔に沿って上下に移動可能に保持されていることを特徴とする。上記のように構成された画像形成装置によれば、混合気搬送経路を構成する弾性体の搬送管に加振手段により振動を与えることにより、混合気搬送経路の途中にトナーが蓄積するのを防止して、混合気の円滑な流れを確保し回収トナーを確実に移送できる。
【0006】
また、請求項3に記載の発明は、電子写真方式による転写工程後に画像担持体上に残留するトナーを回収することにより得られた回収トナーをエアーとの混合気として現像手段に戻して再使用して画像を形成するトナーリサイクル機構を備えた画像形成装置において、前記トナーリサイクル機構は、前記画像担持体上に形成されたトナー像を転写手段によって被転写体に転写した後に前記画像担持体上に残留する残留トナーや、転写手段上に付着残留した残留トナーを回収トナーとして回収するクリーニング手段と、前記クリーニング手段で回収された回収トナーを気体との混合気として移動させる回収トナー移送手段と、前記混合気を現像手段へ搬送する弾性体の搬送管を含む混合気搬送経路と、前記弾性体の搬送管内にてトナーを攪拌或いは強制搬送すべく当該搬送管内に設けられたトナー搬送・詰まり防止手段とを有することを特徴としている。
上記のように構成された画像形成装置によれば、トナー搬送・詰まり防止手段により搬送管内にてトナーを攪拌或いは強制搬送することにより、混合気搬送経路の途中にトナーが蓄積するのを防止して、混合気の円滑な流れを確保し回収トナーを確実に移送できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図を参照して説明する。
図1は本発明に係る画像読取装置の実施の形態の一例を示すデジタル複写機の内部透視正面図である。
このデジタル複写機100は、原稿画像を読み取り、その原稿画像に基づいて公知の電子写真プロセスにより画像形成を行うための、スキャナ部(読取り光学系)101、露光部(書込み光学系)102、画像形成部103、及び給紙部104からなる。
スキャナ部101は、コンタクトガラス19上にその原稿面を下にして載せ置かれた原稿を照らす光源20aと、原稿画像光を受光し電気信号に変換するCCD20cと、原稿からの反射光をCCD20cの受光部に導き結像させるミラー20b及びレンズ20dとを有する。光源20a及びミラー20bは副走査方向(図示左右方向)に移動可能に構成されている。CCD20cは主走査方向(図面に対して垂直方向)に延びており、原稿画像を1ラインづつ読み取りを行う。光源20a及びミラー20bを所定の速度で移動させつつ、CCD20cで1ラインづつ読み取りを行うことにより原稿画像全体の読み取りが行なわれる。
露光部102は、スキャナ部101のCCD20cからの電気信号に応じて発光駆動されるレーザ光源102aと、このレーザ光源102aからのレーザ光Lを高速でスキャンさせるための回転多面鏡102bと、回転多面鏡102bからの反射光を画像形成部103へ導くミラー群102c及び各種レンズ群とからなる。
画像形成部103には、画像担持体である感光体1が設けられており、感光体1の周囲には矢印Aで示す回転方向に沿って、電子写真複写行程を実施する帯電器9、現像器6、転写搬送装置(転写手段)2、感光体クリーニング装置3が配置されている。
給紙部104には、各種サイズの転写紙が収納された複数の給紙カセット104a、104b、104cが設けられている。
上記のように構成されたデジタル複写機100において画像形成動作が開始されると、スキャナ部101により原稿画像が読み取られ、感光体1が矢印A方向に回転し、帯電器9により感光体1表面が一様に帯電処理される。その後、スキャナ部101からの原稿信号を基に露光部102により感光体1への光書き込みが行われ、感光体1上に原稿画像の静電潜像が形成される。
感光体1上の静電潜像は、現像器6によってトナー像化され、そのトナー像が給紙装置104から給送されレジストローラ対13間を通して転写位置である感光体1の下端部に給紙されてくる転写紙に転写搬送装置2によって静電転写される。トナー像が転写された転写紙は、転写搬送装置2の転写ベルト(転写手段)2aに載せて定着装置14に搬送され、ここで定着処理された後排紙ローラ対15により機外の排紙トレイ16上に排紙される。
一方、トナー転写後においても、感光体1上には約10%のトナーは未転写となって残留しているため、感光体1は感光体クリーニング装置3により清掃され残留トナーが回収される。また、転写搬送装置2には転写ベルトクリーニング装置30が付設されており、転写手段としての転写ベルト2aが転写ベルトクリーニング装置30により清掃され転写ベルト2a上の残留トナーが回収される。
【0008】
図2は図1中の感光体クリーニング装置3、転写ベルトクリーニング装置30、及び回収トナー移送装置4の部分を抜粋して示した要部斜視図である。
感光体クリーニング装置3は、感光体1上に付着した残留トナーTをクリーニングブレード3aやブラシローラ3bによって感光体クリーニング装置3内に掻き落として回収するようになっており、回収されたトナーは感光体クリーニング装置3の排出口3dから搬送経路16を通して回収トナー移送装置4のトナーガイド部16内に移送される。
転写ベルトクリーニング装置30は、感光体1の未転写部や非画像部との接触により転写ベルト2a上に付着した残留トナーTをクリーニングブレード80aにより転写ベルトクリーニング装置30内に掻き落して回収するようになっており、回収されたトナーTは転写ベルトクリーニング装置30の排出口30bから回収トナー移送装置4のトナーガイド部16内に導入される。
上記のようにして感光体クリーニング装置3及び転写ベルトクリーニング装置30からトナーガイド部16内に移送された回収トナーTは、横搬送スクリュー4d(図3)により回収トナー移送手段4の粉体スクリューポンプ4Aに搬送される。
【0009】
図3は回収トナー移送装置の構造を主に示す断面図である。
粉体スクリューポンプ4Aはモーノポンプとも言われているものであって、ホルダ4aに固定されたステータ4bと、ステータ4bと接触して回転することにより軸方向に回収トナーTを移動させるロータ4cとで主に構成される。ステータ4bはロータ4cを包み込むようにして配置されている。ロータ4cはトナーガイド部16の下部に設けられた横搬送スクリュー4dの一端に連結されている。横搬送スクリュー4dの他端はシール部材4e、軸受4f、従動ギヤ4gと係合している。ステータ4bは、ゴム材料などの弾性体からなり、内周面はロータ4cを包み込み、ロータ4cの外周面とホルダ4aの内周面との間には1mm程度の隙間Gがあり、この隙間Gは回収トナー吐出口4jに通じている。ホルダ4aの側壁には、気体供給手段であるエアポンプ5からの圧搾エアーを上記隙間Gを通して回収トナー通路4jに吹き込むべく空気供給口4kが設けられている。
【0010】
感光体クリーニング装置3及び転写ベルトクリーニング装置30から回収トナー移送装置4のトナーガイド部16内に落とし込まれた回収トナーTは底部に沿って設けられた横搬送スクリュー4dにより粉体スクリューポンプ4Aへと送り込まれる。横搬送スクリュー4dは、粉体スクリューポンプ4Aのロータ4cと一体的に連結されており、駆動モータ4hの回転駆動力がモータ軸に固定された駆動ギア4i及びスクリュー軸に固定された従動ギア4gを介して横搬送スクリュー4dに伝達されることにより、横搬送スクリュー4dと粉体スクリューポンプ4Aのロータ4cが同時に回転駆動される。そして、ロータ4cの回転により、粉体スクリューポンプ4Aのステータ4b内にて回収トナーTが攪拌されつつ圧送され、ステータ4bを収容するホルダ4aの先端部の回収トナー吐出口4jから搬送管7内に送り込まれる。このときホルダ4a内にはエアーポンプ5から空気移送管5bを通して圧搾エアーが導入されており、回収トナー吐出口4jから吐出する際トナーTがエアーと混合され流動化させて搬送管7内に送り込まれることにより、搬送管7を通して現像器6にトナーTが移送される。搬送管7にはゴム或いは十分な可撓性を有する金属や合成樹脂等からなる弾性体の管が使用されている。
【0011】
回収トナー移送装置4の駆動モータ4hはマイクロ・プロセッシング・ユニット(MPU)17により駆動制御される。MPU17は、感光体1上に書き込まれた潜像の画素数をカウントする図示しない画素数検出手段からの画素数検出信号に基づいて所定画素数毎に駆動モータ4hを所定時間作動させる。すなわち、回収トナー移送装置4は画像形成量に応じて中間欠的に駆動される。そして、回収トナー移送装置4が駆動されることにより、回収トナー吐出口4jから吐出された回収トナーTが搬送管7を通して現像器6へ搬送され供給される。
回収トナー移送装置4は現像器6よりも低い位置に設置されているため、回収トナー移送装置4から現像器6へ回収トナーTを搬送する搬送管7の途中には、上向きに湾曲した部分が必ず生じる。その結果、搬送管7の湾曲部分には回収トナーTが蓄積しやすくなり、場合によっては機械内の熱により湾曲部分に蓄積したトナーが融けてその部分を塞いでしまうこともある。
そこで、この実施の形態のデジタル複写機100のトナーリサイクル機構は、搬送管7の上向きに湾曲した部分に回収トナーTが蓄積して搬送管7が詰まるのを防止するトナー蓄積防止手段を備えている。
【0012】
図4は請求項1に対応する実施の形態の一例を示したものであり、トナー蓄積防止手段として搬送管7に振動を加える加振手段50を備えている。この場合加振手段は搬送管7の途中に取り付けられたチューブホルダ51とこれを矢印Bで示す方向に往復運動させて搬送管7を振動させるための駆動源としてのエアポンプ5のモータ5Mとを有する。チューブホルダ51は搬送管7の上向きに湾曲した部分7aに取り付けられている。一方、エアポンプ5のモータ5Mの回転軸5M1 には、回転軸5M1 の回転に伴って回転軸5M1 の軸心回りに円運動する偏心軸52が取り付けられている。偏心軸52はチューブホルダ51のチューブ保持部51aと一体形成されたアーム部51bの貫通孔51cに挿入されて摺接しつつ回転可能に連結されている。
この例の場合、エアポンプ5のモータ5Mが駆動されると、モータ5Mの回転軸5M1 の回転に伴って偏心軸52が回転し、チューブホルダ51が矢印Bで示すように往復運動し、搬送管7が振動させられる。
【0013】
図5(a)、(b)は請求項2に対応する実施の形態例を示したものであり、この例の加振手段50は、搬送管7の途中に取り付けられたチューブホルダ53と、チューブホルダ53の下面に摺接しつつ偏心回転してチューブホルダ53を上下に振動させるカム54と、カム54を回転させるモータ55とを有している。チューブホルダ53は複写機100のフレーム100aに形成されたガイド孔100bに沿って上下に移動可能に保持されている。カム54はモータ55の回転軸5aに固定されている。モータ55はMPU17により駆動制御され、例えば回収トナー移送装置4のロータ4cが所定回数回転する毎に、或いはロータ4cの累積駆動時間が所定時間に達する毎に駆動される。これにより例えば図6に示すようにカム54が間欠的に所定時間回転し、チューブホルダ53を介して搬送管7に振動が加えられる。上記のように搬送管7に振動を加えることにより湾曲部分7aに回収トナーTが蓄積して搬送管7が詰まるのを防止できる。
【0014】
図7は他の一例を示したものであり、トナー蓄積防止手段として搬送管7内のトナー蓄積状態を検知するためのトナー検知センサ61を備えている。トナー検知センサ61は、搬送管7の上向きに湾曲した部分7aの直上流位置すなわち搬送管7の最も低い位置に介設された中継管62の下面部に組み付けられており、中継管62内に蓄積したトナーTの有無を検知する。トナー検知センサ61の検知信号はMPU17に送られるようになっている。MPU17は、トナー検知センサ61からのトナー有り無しの信号に基づきエアポンプ5の駆動タイミング及び駆動時間を制御する。すなわち、MPU17は粉体スクリューポンプ4A及びエアポンプ5を間欠動作させ、エアポンプ5については粉体スクリューポンプ4Aが停止した後も暫くの間駆動させることにより回収トナーを十分移送できるようにしているが、トナー検知センサ61からトナー有りの信号を受け取った場合には、粉体スクリューポンプ4Aの停止後におけるエアポンプ5の駆動時間を更に長くする。上記のように搬送管7内のトナー蓄積状態をトナー検知センサ61により検知し、その検知結果に応じてエアポンプ5による搬送管7内へのエアーの供給時間を制御することにより、搬送管7の途中にトナーTが蓄積して搬送管7が詰まるのを防止できる。
【0015】
図8は他の一例を示したものであり、トナー蓄積防止手段として搬送管7内にトナー搬送・詰まり防止手段71を備えている。トナー搬送・詰まり防止手段71は搬送管7の上流端から挿入された可撓性を有するスクリューコイル72からなる。スクリューコイル72の基端部72aは粉体スクリューポンプ4Aのロータ4cの先端に連結され、基端部72b側は搬送管7の上向きに湾曲した部分7aの上部に達しており、粉体スクリューポンプ4Aのロータ4cの回転と共にスクリューコイル72が回転する仕組みになっている。上記のように搬送管7の上向きに湾曲した部分7a内にスクリューコイル72を設けて回転させるようにしたことにより、搬送管7内にトナーTが蓄積した場合でもスクリューコイル72によりそのトナーTを攪拌して流動し易くすることができるので、搬送管7の途中にトナーTが蓄積して搬送管7が詰まるのを防止できる。また、スクリューコイル72の巻き方向によってはトナー搬送機能も有するので、より確実にトナーTの蓄積を防止して混合気の円滑な流れを確保できる。なお、上記実施の形態ではデジタル複写機に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなくアナログ複写機にも適用できるものである。また、デジタル複写機の機能とプリンタ装置やファクシミリ装置等の機能とを兼ね備えたデジタル複合機にも適用できるものである。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は以下のような優れた効果を奏する。
請求項1、及び2に記載の発明に係る画像形成装置によれば、電子写真方式による転写工程後に画像担持体上に残留するトナーを回収することにより得られた回収トナーをエアーとの混合気として現像手段に戻して再使用して画像を形成するトナーリサイクル機構を備えた画像形成装置において、混合気搬送経路を構成する弾性体の搬送管に加振手段により振動を与えることにより、混合気搬送経路の途中にトナーが蓄積するのを防止して、混合気の円滑な流れを確保し回収トナーを確実に移送できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像読取装置の実施の形態の一例を示すデジタル複写機の内部透視正面図である。
【図2】 図1中の感光体クリーニング装置、転写ベルトクリーニング装置、及び回収トナー移送装置の部分を抜粋して示した要部斜視図である。
【図3】 回収トナー移送装置の構造を主に示す断面図である。
【図4】 請求項1に対応する実施の形態の一例を示す部分破断斜視図である。
【図5】 請求項2に対応する実施の形態の別の例を示す図であり、(a)は要部断面図、(b)は要部正面図である。
【図6】 図5中に示すカムの動作タイミングを例示した図である。
【図7】 一例を示す部分破断斜視図である。
【図8】 一例を示す部分破断斜視図である。
【符号の説明】
1 感光体、2 転写搬送装置(転写手段)、3 感光体クリーニング装置(クリーニング手段)、4 回収トナー移送装置、4A 粉体スクリューポンプ、4a ホルダ、4b ステータ、4c ロータ、4d 横搬送スクリュー、4h 駆動モータ、4j 回収トナー吐出口、4k 空気供給口、5 エアポンプ(気体供給手段)、5b 空気移送管、6 現像器(現像手段)、7 搬送管、9 帯電器、30 転写ベルトクリーニング装置、50 加振手段、51 チューブホルダ、5M モータ、7a 上向きに湾曲した部分、5M1 回転軸、52 偏心軸、51a チューブ保持部、51b アーム部、53 チューブホルダ、54 カム、55 モータ、61 トナー検知センサ、62 中継管、71 トナー搬送・詰まり防止手段、72 スクリューコイル、100 デジタル複写機(画像形成装置)、101 スキャナ部、102 露光部、103 画像形成部、104 給紙部、T 回収トナー。
Claims (2)
- 電子写真方式による転写工程後に画像担持体上に残留するトナーを回収することにより得られた回収トナーをエアーとの混合気として現像手段に戻して再使用して画像を形成するトナーリサイクル機構を備えた画像形成装置において、前記トナーリサイクル機構は、前記画像担持体上に形成されたトナー像を転写手段によって被転写体に転写した後に前記画像担持体上に残留する残留トナーや、前記転写手段上に付着残留した残留トナーを回収トナーとして回収するクリーニング手段と、前記クリーニング手段で回収された回収トナーを気体との混合気として移動させる回収トナー移送手段と、前記回収トナー移送手段に圧搾エアーを供給することによりトナーを流動化させるエアポンプと、前記混合気を前記現像手段へ搬送する弾性体の搬送管を含む混合気搬送経路と、前記混合気搬送経路に振動を与える加振手段とを有し、
前記加振手段は、前記搬送管の上向きに湾曲した部分に取り付けられるチューブ保持部を有したチューブホルダと、該チューブホルダを前記搬送管の径方向に往復運動させて搬送管を振動させるためのエアポンプのモータと、を有し、
前記エアポンプのモータの回転軸には、前記回転軸の軸心回りに円運動する偏心軸が取り付けられ、該偏心軸は前記チューブホルダの前記チューブ保持部から延びるアーム部の貫通孔に挿入されて摺接しつつ回転可能に連結していることを特徴とする画像形成装置。 - 電子写真方式による転写工程後に画像担持体上に残留するトナーを回収することにより得られた回収トナーをエアーとの混合気として現像手段に戻して再使用して画像を形成するトナーリサイクル機構を備えた画像形成装置において、前記トナーリサイクル機構は、前記画像担持体上に形成されたトナー像を転写手段によって被転写体に転写した後に前記画像担持体上に残留する残留トナーや、前記転写手段上に付着残留した残留トナーを回収トナーとして回収するクリーニング手段と、前記クリーニング手段で回収された回収トナーを気体との混合気として移動させる回収トナー移送手段と、前記混合気を現像手段へ搬送する弾性体の搬送管を含む混合気搬送経路と、前記混合気搬送経路に振動を与える加振手段とを有し、
前記加振手段は、前記搬送管の上向きに湾曲した部分に取り付けられるチューブホルダと、前記チューブホルダの下面に摺接しつつ偏心回転して前記チューブホルダを上下に振動させるカムと、前記カムを回転させるモータと、を備え、
前記チューブホルダは画像形成装置本体に形成されたガイド孔に沿って上下に移動可能に保持されていることを特徴とする画像形成装置。
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