JP3573979B2 - リサイクルトナー分級装置及びそれを備えたプロセスカートリッジ、トナー自動供給装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、リサイクルトナー分級装置及びそれを備えたプロセスカートリッジ、トナー自動供給装置及び画像形成装置に関し、特に、複写機、プリンター、ファクシミリ装置、あるいはこれらの複合機等の電子写真方式の画像形成装置の画像形成処理後の回収トナーを分別するリサイクルトナー分級装置及びそれを備えたプロセスカートリッジ、トナー自動供給装置及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真複写方式は、一様に帯電された画像担持体の感光体上に露光や光書き込み等によって静電潜像を形成し、この静電潜像を、例えば、磁性キャリアとトナーとを混合した二成分現像剤のトナー、あるいは、両者を一体化した一成分系現像剤を用いて可視像化処理し、その可視像を転写材に転写して複写物を得るものである。
このような、電子写真複写方式の画像形成装置用トナーにおいて、製造工程の最終段階でトナー中の粗粒子等をスクリーンを介して除去することにより画像を形成した時に、画像上に砂状のカブリ、縦筋状のムラ、転写不良等の異常画像の発生を防止した技術は公知である(特開平5―293443号の公報を参照)。画像形成装置においては、可視像を転写後に、感光体や中間転写体のような画像担持体上に残留するトナーを除去するためのクリーニング装置が設けられている。転写ベルトや、転写された可視像を有する転写材を定着装置へ送る搬送装置等、他の画像形成部位においても最終的に画像形成に供されなかったトナーが残り、このような残留トナーについてもクリーニング装置が備えられている。これら、クリーニングされた残留トナーに関して、従来においては、そのまま廃棄ボトル等へ回収して廃棄するように処理されていた。然し、近年に至り、資源の有効利用が求められ、取り除かれたトナーについても再利用することが求められるようになった。そこで、クリニーング装置により回収されたリサイクルトナーを現像装置やトナー補給装置に移送する機構が数多く提案されいる。
けれども、実際に再利用しようとすると、回収されたリサイクルトナーには、紙粉がまじっていたり、トナーが凝集して適正サイズより大きいトナー凝集塊が少なからず存在していた。そのため、このような回収トナーをそのまま現像装置へ戻すと、これら紙粉やトナー凝集塊によって白抜けや黒点等が生じる、異常画像が発生することが多く、形成する画像品質が低下していた。
このような、紙粉やトナー凝集塊を取り除くために、メッシュ状フィルター装置を備えることも公知である(特開平7―77906号の公報を参照)。然し、従来のメッシュ状フィルターを用いたリサイクルトナーとその他の異物との分離装置では、メッシュ状フィルターに紙粉等の異物が付着して目詰まりとなり、現像剤とその他の異物との分別が行われなくなり、押し出し部材等で押し出したり、メッシュ状フィルターの篩部に振動を与えたとしても、騒音が発生する割には、あまり、リサイクルトナーとその他の異物との分別の促進が行われず、又、凝集トナーも凝集したままで、再使用可能なリサイクルトナーとならずに、その多くは廃棄トナーとして廃棄されると言う不具合が生じていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来のかかるメッシュ状フィルターを用いた、リサイクルトナーとその他の異物と分別するリサイクルトナー分級装置及びそれを備えたプロセスカートリッジ、トナー自動供給装置及び画像形成装置は、メッシュ状フィルターに紙粉等の異物が付着して、目詰まりとなり、リサイクルトナーとその他の異物との分別が行われなくなり、押し出し部材で押し出すようにしたり、メッシュ状フィルターの篩部に振動を与えたとしても、騒音が発生する割には、あまり、リサイクルトナーとその他の異物との分別の促進が行われず、又、凝集トナーも凝集したままで、再使用可能なリサイクルトナーとならずに、その多くは廃棄トナーとして廃棄されると言う問題が生じていた。
そこで本発明の課題は、このような問題点を解決するものである。即ち、騒音の発生を阻止しながら、リサイクルトナーの分別率の向上によりリサイクルトナーの再使用により資源の有効利用を図りながら異常画像の発生を回避し、省資源化、ランニングコストのダウンを図るリサイクルトナー分級装置及びそれを備えたプロセスカートリッジ、トナー自動供給装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の本発明は、画像形成処理後の回収トナーを分別するリサイクルトナー分級装置において、画像形成処理後のリサイクルトナーを排出するリサイクルトナー排出手段と、上記リサイクルトナー排出手段から排出されるリサイクルトナーを搬送するリサイクルトナー搬送手段と、上記リサイクルトナー搬送手段により搬送されるリサイクルトナーを分別する筒形状のフィルター手段と、上記フィルター手段の篩部の筒形状内周面に対して跳ねることなく遊動自在に回転して移動しながら保持された遊動子とからなり、上記フィルター手段は、フィルター回転駆動手段の回転駆動力により、遊動子が篩部の筒形状内を跳ねることなく遊動する回転速度で回転駆動され、上記フィルター回転駆動手段により回転駆動されるフィルター手段の回転方向は、リサイクルトナーを搬送するリサイクルトナー搬送手段の回転方向と反対方向であることを特徴とする。
請求項2の本発明は、 請求項1記載のリサイクルトナー分級装置において、フィルター手段は、フィルター回転駆動手段の回転数制御手段により、回転数を調整することが出来ることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2記載のリサイクルトナー分級装置において、フィルター手段は、毎分600回転以下で回転するように調整可能であることを特徴とする。
請求項4の本発明は、請求項1、2又は3記載のリサイクルトナー分級装置において、画像形成処理後のリサイクルトナーを排出するリサイクルトナー排出手段の駆動と、フィルター手段を回転駆動するフィルター回転駆動手段の駆動とが連動することを特徴とする。
請求項5の本発明は、請求項1、2、3又は4記載のリサイクルトナー分級装置において、リサイクルトナー搬送手段を回転駆動するリサイクルトナー搬送駆動源は、フィルター手段を回転駆動するフィルター回転駆動手段と兼用されることを特徴とする。
請求項6の本発明は、請求項1、2、3、4、又は5記載のリサイクルトナー分級装置において、フィルター回転駆動手段により回転駆動されるフィルター手段の回転中心の位置より、リサイクルトナーを搬送するリサイクルトナー搬送手段の回転中心の位置がずれていることを特徴とする。
請求項7の本発明は、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のリサイクルトナー分級装置を設けたことを特徴とする。
請求項8の本発明は、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のリサイクルトナー分級装置を、リサイクルトナー搬送経路に設けたことを特徴とする。
請求項9の本発明は、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のリサイクルトナー分級装置を、リサイクルトナー搬送経路に設けたことを特徴とする。
【0005】
【作用】
上記のように構成されたリサイクルトナー分級装置及びそれを備えたプロセスカートリッジ、トナー自動供給装置及び画像形成装置は、請求項1においては、リサイクルトナー排出手段から排出されてリサイクルトナー搬送手段により搬送されるリサイクルトナーを分別する筒形状のフィルター手段の篩部の筒形状内周面に対して遊動子が跳ねることなく遊動自在に回転して移動しながら保持されるようにして、騒音の発生を阻止しながら、リサイクルトナーの分別率の向上によりリサイクルトナーの再使用により資源の有効利用に供しながら、省資源化、ランニングコストのダウンを図るリサイクルトナー分級装置を提供することが出来るようにする。
また、フィルター手段の篩部はフィルター回転駆動手段により回転駆動されるので、騒音の発生を確実に阻止しながら、リサイクルトナーの分別率の向上によりリサイクルトナーの再使用により資源の有効利用を図ることができる。
また、フィルター回転駆動手段により回転駆動されるフィルター手段の回転方向は、リサイクルトナーを搬送するリサイクルトナー搬送手段の回転方向とは反対方向としたので、騒音の発生を阻止しながら、リサイクルトナが分別領域に投入されるので分別率の向上によりリサイクルトナーの再使用により資源の有効利用を図ることができる。
請求項2においては、リサイクルトナー排出手段から排出されてリサイクルトナー搬送手段により搬送されるリサイクルトナーを分別する筒形状のフィルター手段の篩部の筒形状内周面に対して遊動子が跳ねることなく遊動自在に回転して移動しながら保持されるように、フィルター手段の篩部はフィルター回転駆動手段の回転数制御手段により回転数を調整して回転駆動されるようにして、騒音の発生を篩部の回転数の調整より確実に阻止しながら、リサイクルトナーの分別率の向上によりリサイクルトナーの再使用により資源の有効利用に供しながら、省資源化、ランニングコストのダウンを図るリサイクルトナー分級装置を提供することが出来るようにする。
請求項3においては、リサイクルトナー排出手段から排出されてリサイクルトナー搬送手段により搬送されるリサイクルトナーを分別する筒形状のフィルター手段の篩部の筒形状内周面に対して遊動子が跳ねることなく遊動自在に回転して移動しながら保持されるように、フィルター手段の篩部はフィルター回転駆動手段により毎分600回転以下で回転駆動されるようにして、騒音の発生を阻止しながら、リサイクルトナーの分別率を70%以上の向上によりリサイクルトナーの再使用により資源の有効利用に供しながら、省資源化、ランニングコストのダウンを図るリサイクルトナー分級装置を提供することが出来るようにする。
請求項4においては、リサイクルトナー排出手段から排出されてリサイクルトナー搬送手段により搬送されるリサイクルトナーを分別する筒形状のフィルター手段の篩部の筒形状内周面に対して遊動子が跳ねることなく遊動自在に回転して移動しながら保持されると共にリサイクルトナー排出手段の駆動とフィルター回転駆動手段の駆動とが連動するようにして、フィルター手段からのリサイクルトナーの溢れや騒音の発生を阻止しながら、リサイクルトナーの分別率の向上によりリサイクルトナーの再使用により資源の有効利用に供しながら、省資源化、ランニングコストのダウンを図るリサイクルトナー分級装置を提供することが出来るようにする。
請求項5においては、リサイクルトナー排出手段から排出されてリサイクルトナー搬送手段により搬送されるリサイクルトナーを分別する筒形状のフィルター手段の篩部の筒形状内周面に対して遊動子が跳ねることなく遊動自在に回転して移動しながら保持されると共にリサイクルトナー搬送駆動源はフィルター手段を回転駆動するフィルター回転駆動手段と兼用するようにして、騒音の発生を阻止しながら、リサイクルトナーの分別率の向上によりリサイクルトナーの再使用により資源の有効利用に供しながら、省資源化、ランニングコストのダウンを図る部品数の少ないリサイクルトナー分級装置を提供することが出来るようにする。
請求項6においては、リサイクルトナー排出手段から排出されてリサイクルトナー搬送手段により搬送されるリサイクルトナーを分別する筒形状のフィルター手段の篩部の筒形状内周面に対して遊動子が跳ねることなく遊動自在に回転して移動しながら保持されると共にフィルター手段の回転中心の位置よりリサイクルトナー搬送手段の回転中心の位置がずれるようにして、騒音の発生を阻止しながら、回転方向を変更することなくリサイクルトナーの分別領域に投入されるので分別率の向上によりリサイクルトナーの再使用により資源の有効利用に供しながら、省資源化、ランニングコストのダウンを図るリサイクルトナー分級装置を提供することが出来るようにする。
請求項7においては、リサイクルトナー排出手段から排出されてリサイクルトナー搬送手段により搬送されるリサイクルトナーを分別する筒形状のフィルター手段の篩部の筒形状内周面に対して遊動子が跳ねることなく遊動自在に回転して移動しながら保持されるリサイクルトナー分級装置をプロセスカートリッジに設けるようにして、騒音の発生を阻止しながら、プロセスカートリッジの1個あたりの画像形成可能枚数が増えることになって、ランニングコストが下がると同時に、一層の省資源化を実現することが出来ると共にリサイクルトナー分級装置も一緒に交換可能なプロセスカートリッジを提供することが出来るようにする。
請求項8においては、リサイクルトナー排出手段から排出されてリサイクルトナー搬送手段により搬送されるリサイクルトナーを分別する筒形状のフィルター手段の篩部の筒形状内周面に対して遊動子が跳ねることなく遊動自在に回転して移動しながら保持されるリサイクルトナー分級装置をトナー自動供給装置のリサイクルトナー搬送経路に設けるようにして、騒音の発生を阻止しながら、回収されたリサイクルトナーの有効利用の自動化の行われるトナー自動供給装置を提供することが出来るようにする。
請求項9においては、リサイクルトナー排出手段から排出されてリサイクルトナー搬送手段により搬送されるリサイクルトナーを分別する筒形状のフィルター手段の篩部の筒形状内周面に対して遊動子が跳ねることなく遊動自在に回転して移動しながら保持されるリサイクルトナー分級装置を画像形成装置のリサイクルトナー搬送経路に設けるようにして、騒音の発生を阻止しながら、リサイクルトナーの再使用により資源の有効利用に供しながら異常画像の発生が回避され、省資源化、ランニングコストのダウンを図る画像形成装置を提供すること出来るようにする。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一形態例の画像形成装置の全体構成説明図、図2は本発明のリサイクルトナー分級装置の全体断面図である。本件発明のリサイクルトナー分級装置0は、画像形成装置300のリサイクルトナー搬送経路6に備えられる。クリーニング手段7と転写手段8から回収された後に、リサイクルトナー排出手段1の排出口1aから排出されて、リサイクルトナー搬送手段2により筒形状のフィルター手段3内に搬送されたリサイクルトナー(T)は、フィルター回転駆動手段5の回転駆動力で回転駆動される上記フィルター手段3の篩部3aの筒形状内周面に対して跳ねることなく遊動自在に回転して移動するように保持された遊動子4により分別が促進されて、再使用可能なリサイクルトナー(t)と廃棄トナー(tt)を分別して、再使用可能なリサイクルトナー(t)を再使用トナーボトル9へ、廃棄トナー(tt)を廃棄用トナーボトル10へ集める。
上記フィルター手段3の上記篩部3aと支持手段3cを回転駆動する上記フィルター回転駆動手段5は、専用の電動モータ5aの電圧(電流)又は周波数を調整する回転数制御手段5bにより回転数を調整して、上記遊動子4が上記フィルター手段3の上記篩部3aの筒形状内周面に対して跳ねることなく遊動自在に回転して移動するように上記フィルター手段3の上記篩部3aと上記支持手段3cをギヤ列5cを介して回転駆動出来るようになっている( 図2参照) 。
【0007】
上記画像形成装置300の一例である複写機での画像形成プロセスは、従来のものと基本的に同じであり、帯電装置11により画像担持体12の感光体ドラム上を均一に帯電した後に、コンタクトガラス13上に載置された図示しない原稿の画像情報がランプ14、ミラー群15、レンズ16によって上記画像担持体12の感光体ドラム上に潜像として形成される。この潜像は、現像手段17によりトナー像として顕像化される。
一方、転写紙(P)は、給紙装置18によりレジストローラ19を経由して上記転写手段8に搬送され、上記転写手段8により上記画像担持体12の感光体ドラム上に形成されたトナー像が転写され、転写ベルト8aによって定着手段20へ送られる。
上記定着手段20において、転写紙(P)にトナーが固着されて、トナーが固着された転写紙(P)は排紙ローラ21によって、排紙トレイ22へ排出されて収納される。
転写紙(P)へ転写されなかった上記画像担持体12の感光体ドラム上に付着した残留トナーは、上記クリーニング手段7のクリーニングブレード7aにより掻き取られ、上記フィルター回転駆動手段5の駆動と連動する搬送スクリュー23(リサイクルトナー排出手段)により、上記リサイクルトナー搬送経路6を介して、上記リサイクルトナー分級装置0内に上記リサイクルトナー排出手段1の上記排出口1aの排出口1a1 から溢れない適量が排出されて、リサイクルトナー(T)は分別されるようになっている。
又、転写手段8の転写ベルト8aの表面も、画像担持体12の感光体ドラムのトナーや転写紙(P)からの紙粉により汚れるが、転写クリーニング手段24のクリーニングブレード24aにより掻き取られ、上記フィルター回転駆動手段5の駆動と連動する上記搬送スクリュー(リサイクルトナー排出手段)25により、上記リサイクルトナー搬送経路6を介して、上記リサイクルトナー分級装置0内に上記リサイクルトナー排出手段1の上記排出口1aの上記排出口1a2 から溢れない適量が排出されて、リサイクルトナー(T)は分別される。
【0008】
図3はリサイクルトナー分級装置の動作説明図であり、搬送スクリュー23につながる排出口1aの排出口1a1 から排出されたリサイクルトナー(T)は、経路1a11を介してケース0a内に収容された筒形状の上記フィルター手段3の上記篩部3a内に送られる。
又、上記搬送スクリュー25につながる排出口1aの排出口1a2 から排出されたリサイクルトナー(T)は、上記経路1a21を介して上記ケース0a内に収容された筒形状の上記フィルター手段3の上記篩部3a内に送られる。
これらの回収されて、複数の排出口1a1 と排出口1a2 から排出されたリサイクルトナー(T)の上記フィルター手段3の上記篩部3a内への搬送は、上記経路1a11と上記経路1a21と連通する固定部材2bのパイプに内蔵された上記リサイクルトナー搬送手段2の搬送スクリューがリサイクルトナー搬送駆動源2aによって、ギヤ列2cを介して、駆動力を受けて回転することによってなされる。
上記フィルター手段3は、リサイクルトナー(T)を分別する上記篩部3aと、上記篩部3aを回動可能に支持する上記支持手段3cとからなり、上記固定部材2bのパイプに嵌合された上記篩部3aの一端部3a1 を上記支持手段3cに固定保持されていて、上記リサイクルトナー搬送駆動源2aと兼用される上記フィルター回転駆動手段5の回転駆動力で上記リサイクルトナー搬送手段2の搬送スクリューからの回転駆動を受けて毎分600回転以下になるように上記ギヤー列2cで調整されて回転駆動されて、上記遊動子4が上記篩部3aの筒形状内周面に対して跳ねることなく遊動自在に回転して移動するように保持される。
【0009】
図示しない上記クリーニング手段7又は上記転写クリーニング手段24から回収されて、上記搬送スクリュー23につながる排出口1aの排出口1a1 、又は、上記搬送スクリュー25につながる排出口1aの排出口1a2 から排出されたリサイクルトナー(T)は、上記経路1a11又は上記経路1a21と上記リサイクルトナー搬送手段2の搬送スクリューを介して上記ケース0a内に収容された筒形状の上記フィルター手段3の上記篩部3a内に送られ、上記篩部3aを通過できた再使用出来るリサイクルトナー(t)は、図示の矢印A方向の回収コイル6a上に落下して、上記回収コイル6aにつながる上記リサイクルトナー搬送経路6と回収口9aを介して上記再使用トナーボトル9へ回収される。
一方、上記篩部3aを通過できなかった紙粉や規定サイズより大きい凝集トナー塊等の廃棄トナー(tt)は図示の矢印Bの方向の回収コイル6b上に落下して、上記回収コイル6bにつながる上記リサイクルトナー搬送経路6と回収口10aを介して上記廃棄用トナーボトル10へ回収される。
図4と図5において、筒形状の上記篩部3aは、例えば、ポリアセタール樹脂で線径0.1mmの樹脂線材3a15や、ステンレス線で径0.05mm、0.05mm及び0.1mmの金属製ワイヤー3a16等により、図示しないが円筒状、又は、多角形筒状に編まれている。
トナーの平均粒径が9μm、現像剤中のキャリアの平均粒径が70μmのものを用いて、隙間を20μm〜500μmとした上記篩部3aにおいては、異常画像の発生が明らかに減少することが確認された。即ち、トナー粒径の約2倍〜約50倍、キャリヤ粒子の約7倍の編目サイズで良好な分級が可能となった。
【0010】
図6において、上記フィルター手段3は、上述の例では、回収したリサイクルトナー(T)を分別する上記篩部3aと、上記篩部3aを回動可能に支持する上記支持手段3cと別体として構成されているが、図示のように一体構成とすれば、コストダウンを図ることが出来る。
即ち、上記篩部3aは、骨組部と網形状部材とから構成されている。網形状部材は、自己形状保持特性を実質的に必要としないので、ポリアセタールやナイロン等、リサイクルトナー(T)に対して変質しない材質であれば、どのような材質のものを使用することも出来る。特に、樹脂のようなものであれば、網形状部材とリブの骨組部と一体成形することができ、製造自体も簡単になる。
図7はリサイクルトナー分級装置の構成を示す断面図であり、上記遊動子4は、例えば、金属で、リサイクルトナー(T)の比重よりも重く、非磁性材のステンレス棒のような円柱形状又は多角柱形状の部材であって、上記篩部3aの網形状部材の筒形状内周面に対して跳ねることなく遊動自在に移動し回転するように保持されている。
上記遊動子4は、上記篩部3aの筒形状内周面に対して跳ねることなく遊動自在に移動して回転することにより、騒音を発することなく、リサイクルトナー(T)を、その自転で攪拌し分別位置Sに移動させ、その押圧力で上記篩部3aの上記網形状部材の筒形状外周面に押し出し、その振動で上記篩部3aの網形状部材の筒形状内外周面に振り出すと共に網形状部材の目詰まりも防止する分別促進補助を行うので、分別率は更に優れたリサイクルトナー分級装置0及びそれを備えた図示しないプロセスカートリッジ100、トナー自動供給装置200及び画像形成装置300を提供出来るようになった。
【0011】
図8は他の形態例のリサイクルトナー分級装置の断面図であり、上記遊動子4は、例えば、ステンレス棒のような円柱形状の円柱遊動子4aであって、上記篩部3aの網形状部材の筒形状内周面に対して遊動自在に保持されている。遊動子4の円柱遊動子4aは、その跳ねることのない移動と回転により、騒音を発することなくリサイクルトナー(t)を、その押圧力で上記篩部3aの網形状部材の筒形状外周面に押し出し、その振動で上記篩部3aの網形状部材の筒形状内外周面に振り出すと共に網形状部材の目詰まりも防止する分別促進補助を行うようになっている。
この際、上記遊動子4である上記円柱遊動子4aの表面に付着するリサイクルトナー(T)や紙粉を掻き落とし、上記遊動子4の配置個所を安定化するために、軸方向に沿って延在してガイドする案内部材4a1 が上記固定部材2bに設けられている。
図9は他の形態例のリサイクルトナー分級装置の断面図であり、遊動子4の円柱遊動子4aは、篩部3aの6角筒形状の多角筒形状部3a11の網形状部材の内周面に対して跳ねることなく遊動自在に移動して回転するように保持されている。上記多角筒形状部3a11の網形状部材の回転により、内部の遊動子4の円柱遊動子4aに振動が与えられ、篩部3a内のリサイクルトナー(T)は、この振動による力を受け、篩部3aの網形状部材のへのリサイクルトナー(T)の目詰まりが防止され、上記多角筒形状部3a11の多角筒形状により、内部に溜まったリサイクルトナー(T)の分別位置Sに攪拌しながら移動が行われようになっている。
遊動子4である円柱遊動子4aの跳ねることのない移動と回転により、騒音を発することもなくリサイクルトナー(T)を、遊動子4である円柱遊動子4aの押圧力で篩部3aの網形状部材の外周面に押し出し、その振動で篩部3aの網形状部材の筒形状内外周面に振り出すと共に網形状部材の目詰まりも防止する分別促進補助を行うので、分別効率は更に優れたものになった。
【0012】
図10は更に他の形態例のリサイクルトナー分級装置の断面図であり、遊動子4の4角柱形状の角柱遊動子4bは、篩部3aの円筒形状部の内側に設けた突起3a12を有する網形状部材の内周面に対して跳ねることなく遊動自在に移動し回転するように保持されている。
篩部3aの回転により、内部の遊動子4の上記角柱遊動子4bの移動と転がりにより、その自転で更にリサイクルトナー(T)に対する攪拌効果と粉砕効果が増して、高温で流動性の悪い場合でも、リサイクルトナー(T)を、凝集することなく図示の矢印C方向の分別位置Sに移動させ、その押圧力で篩部3aの網形状部材の円筒形状外周面に押し出し、その振動で篩部3aの網形状部材の円筒形状内外周面に振り出すと共に網形状部材の目詰まりも防止する分別促進補助を行うので、分別効率は更に優れたリサイクルトナー分級装置及びそれを備えた図示しない上記プロセスカートリッジ100、上記トナー自動供給装置200及び画像形成装置300を提供出来るようになった。
図11は更に他の形態例のリサイクルトナー分級装置の正面縦断面図であり、筒形状の篩部3aの内側には、全周に亙って、或は断続的に周方向に延在したリブ3a13を設けて、遊動子4が篩部3aの網形状部材に直接接触しないように遊動自在に跳ねることなく移動して回転するように保持されている。従って、リサイクルトナー(T)の分別効果を向上させるために、網形状部材の線径を細くすることが可能になり、丈夫で長期間使用出来るようになった。
【0013】
図12は動作説明図であり、(a)において、篩部3aは、図示の矢印D方向に回転し、それに従って、遊動子4も、領域IIにおいて、図示の矢印E方向に回転することにより、リサイクルトナー(T)を押しつけ、粉砕して分別の促進を補助することが出来るが、分別位置Sで網形状部材の外側へ通過できなくなったリサイクルトナー(T)は、領域III において溜まると言う不具合が生じる。
図12(b)において、然し、リサイクルトナー(T)が領域III において溜まると言う不具合も、筒形状の篩部3aである網形状部材内側の凹部に、分別位置Sで網形状部材の外側に通過しなかったリサイクルトナー(T)を溜めるリサイクルトナー溜まり部3a14を設けることによって解消することが出来るようになった。
篩部3aの網形状部材は図示の矢印D方向に回転し、それに従って、遊動子4も、領域IIにおいて、図示の矢印E方向に回転することにより、リサイクルトナー(T)を、押しつけ、粉砕して分別の促進を補助する。分別位置Sで網形状部材の外側へ通過できなくなったリサイクルトナー(T)は、領域III において上記リサイクルトナー溜まり部3a14に流れ込み溜まるようになっている。
図12(c)において、上記リサイクルトナー溜まり部3a14に流れ込み溜まったリサイクルトナー(T)は、篩部3aの網形状部材の図示の矢印D方向の回転により、再度、領域III から領域I へ移動するようになっている。
従って、一度で分別出来なかったリサイクルトナー(T)は、分別位置Sと領域IIを複数回にわたって通過させることが出来るので、(再度使用可能なリサイクルトナーの量)/(篩部3aに排出されたリサイクルトナーの量)×100[%]であらわされる分別率が更に向上した優れたリサイクルトナー分級装置0を提供出来るようになった。
【0014】
図13は分級装置の正面縦断面図であり、以上のような構成によって、再使用トナーボトル9に分別された再使用可能なリサイクルトナー(t)は、ユーザ又はサービスマンによって上記現像手段17のトナーホッパー17a(図1参照)へ戻せば、再び使用することが出来る。
この作業の手間を省くために、上記図示しない上記クリーニング手段7や上記転写クリーニング手段24等から回収されたリサイクルトナー(T)を上記フィルター手段3の篩部3aで分別した後、直接的に上記リサイクルトナー搬送経路6を介して上記現像手段17の上記トナーホッパー17aへ送るようにしても良い。
即ち、排出口1a1 や排出口1a2 を介して、例えば、装置本体手前側に排出されて、上記リサイクルトナー搬送手段2の搬送スクリューによって、上記現像手段17の手前に配置された上記リサイクルトナー分級装置0の上記フィルタ手段3の篩部3aへ送られ、網形状部材の最奥側へ運び込まれて、再使用可能なリサイクルトナー(t)は、図示の矢印F方向に網形状部材を通過して上記回収コイル6a上に落下し、上記回収コイル6aによって上記リサイクルトナー搬送経路6を介して上記トナーホッパー17aに送り込まれ、残りの廃棄トナー(tt)は図示の矢印G方向に網形状部材から上記廃棄用ボトル10に回収される。
【0015】
図14(a)において、上記リサイクルトナー搬送手段2の搬送スクリューが図示の矢印H方向の時計方向に回転駆動される場合は、上記フィルター手段3の上記篩部3aが図示の矢印Hの逆方向の反時計方向に回転駆動されて、上記リサイクルトナー搬送手段2の搬送スクリューから落下するリサイクルトナー(T)が分別位置Sに投入出来るようになり、リサイクルトナー(T)の分別率が更に向上した優れたリサイクルトナー分級装置0を提供出来るようになった。
図14(b)において、上記リサイクルトナー搬送手段2の搬送スクリューが図示の矢印I方向の反時計方向に回転駆動される場合は、上記フィルター手段3の上記篩部3aが図示の矢印Iの逆方向の時計方向に回転駆動されて、上記リサイクルトナー搬送手段2の搬送スクリューから落下するリサイクルトナー(T)が分別位置Sに投入出来るようになりリサイクルトナー(T)の分別率が更に向上した優れたリサイクルトナー分級装置0を提供出来るようになった。
図15は他の形態例であり、上記リサイクルトナー搬送手段2の搬送スクリューの回転中心2dと、上記フィルター手段3の上記篩部3aの回転中心3bとの間を所定距離(d)だけずらすことで、リサイクルトナー搬送手段2と篩部3aの各回転方向を反対方向に回転しなくても、上記リサイクルトナー搬送手段2の搬送スクリューから落下するリサイクルトナー(T)が分別位置Sに投入出来るようになりリサイクルトナー(T)の分別率が更に向上した優れたリサイクルトナー分級装置0を提供出来るようになった。
【0016】
図16はフィルター手段の回転数と分別率との関係を示す図であり、同図において、上記フィルター手段3の上記篩部3aの回転数が600rpm以下での、上記遊動子4は、上記篩部3aの筒形状内周面に対して跳ねることなく遊動自在に回転して移動するように保持されて、リサイクルトナー(T)の(再度使用可能なリサイクルトナー量)/(上記篩部3aに排出されたリサイクルトナー量)×100[%]であらわされる分別率が70%以上を確保出来た(図8、9及び10を参照)。
然し、上記フィルター手段3の上記篩部3aの回転数が700rpm以上では、上記遊動子4の上記円柱遊動子4a、上記角柱遊動子4bともに上記篩部3aの筒形状内周面に対して跳ねてリサイクルトナー(T)を押し出す機能が低下し分別率の低下が顕著となり、騒音が大きくなると言う不具合が生じた。
図17は本発明を適用したプロセスカートリッジの外観図であり、上記リサイクルトナー分級装置0を、上記クリーニング手段7、上記廃棄用トナーボトル10、上記画像担持体12の感光体ドラム、上記現像手段17、上記トナーホッパー17a等からなるプロセスカートリッジ100に搭載することが出来る。
各記号は上述の例と共通するものである。上記リサイクルトナー分級装置0を、上記プロセスカートリッジ100に搭載すれば、騒音の発生を阻止しながら、フィルター手段の目詰まりの発生を防止して、リサイクルトナーから紙粉やトナー凝集塊の除去が確実に行われ、リサイクルトナーの分別率の向上によりリサイクルトナーの再使用により資源の有効利用を供しながら異常画像の発生が回避され、省資源化、ランニングコストのダウンを図るリサイクルトナー分級装置を備えた上記プロセスカートリッジ100を提供するころが出来るようになった。
【0017】
図18本発明を適用した画像形成装置の一例の構成図であり、上記クリーニング手段7や上記転写クリーニング手段24から上記リサイクルトナー搬送経路6を介して、回収したリサイクルトナー(T)を、上記リサイクルトナー分級装置0で分別した後に、上記画像形成装置300に搭載したトナー自動供給装置200へ送るようにしてもよい。
上記リサイクルトナー分級装置0で分別した再使用が可能なリサイクルトナー(t)は、上記リサイクルトナー搬送経路6を介して、回収口200aから上記トナー自動供給装置200へ回収される。又、再使用に適しない凝集したトナー塊や紙粉等の廃棄用トナー(tt)は、上記リサイクルトナー搬送経路6を介して、上記回収口10aから上記廃棄用トナーボトル10に回収される。
上記トナー自動供給装置200では、再使用されるリサイクルトナー(t)が、横置きに装着された補充トナーボトル200bから供給される新規トナーと混合されて、しかる後に上記現像手段17へ供給される。上記現像手段17と上記トナー自動供給装置200とは、フレキシブルな上記リサイクルトナー搬送経路6で連結されていて、上記リサイクルトナー搬送経路6を介した上記現像手段17へのリサイクルトナー(t)の搬送は、粉体ポンプユニット201でなされる。
上記リサイクルトナー搬送経路6は、例えば、ナイロン、テフロン(商品名)等の、フレキシブルで耐トナー性にすぐれた材料でなっているのが非常に有効である。
従って、回収されたリサイクルトナー(T)の有効利用の自動化の他に、騒音の発生を阻止しながら、フィルター手段3の目詰まりの発生を防止して、リサイクルトナー(T)から紙粉やトナー凝集塊の除去を確実に行われ、リサイクルトナ(T)の分別率の向上によりリサイクルトナー(T)の再使用により資源の有効利用に供しながら異常画像の発生が回避され、省資源化、ランニングコストのダウンを図るリサイクルトナー分級装置0を備えた上記トナー自動供給装置200を提供することが出来るようになった。
【0018】
図19において、上記粉体ポンプユニット201には、従来公知の通称モーノポンプと呼ばれるスクリューポンプが用いられ、ロータ201a、ステータ201b、ホルダー201c等により構成される。上記ロータ201aは、図示しない駆動源の駆動モータと横搬送スクリュー201dの駆動軸を介して係合しており、駆動源の駆動モータの回転により上記ロータ201aが回転駆動される。
即ち、上記粉体ポンプユニット201は、駆動源の駆動モータと上記横搬送スクリュー201dの駆動軸を介して連結された上記ロータ201aと、ゴム材料等の弾性体で作られていて、上記ロータ201aを包囲して固定された上記ステータ201b、上記ステータ201bを保持する上記ホルダー201c等を具備しており、上記トナー自動供給装置200の下部のトナーを上記横搬送スクリュー201dの駆動軸から導入し、上記ロータ201aの回転によりトナー通路201eに向けて搬送する。上記ステータ201bの側面と上記ホルダー201cの内部側面の間には、例えば、1mm程度の隙間201fがあり、上記トナー通路201eに連通している。上記隙間201fから上記トナー通路201eに吹き込むように、気体の空気を供給する気体供給口201gが設けられている。即ち、上記気体供給口201gは、上記トナー通路201eに連通しており、気体ポンプ201hに設けられた気体吐出口201h1 と気体供給管201h2 を介して連通している。
上記気体ポンプ201hが作動すると、上記気体供給管201h2 及び上記気体供給口201gを介して上記トナー通路201e内のトナー(T)に、例えば、0.5〜1.0リットル/分程度の送風量で気体の空気を吹き込むようになっていて、上記粉体ポンプユニット201の上記トナー通路201eから出るトナー(T)は流動化が促進され、気体の空気との混合状態で上記リサイクルトナー搬送経路6に吐出され、上記現像手段17の上記トナーホッパー17aに送られるようになっている。
以上のように分別された再使用可能なリサイクルトナー(t)を使うことによって、分別せずにリサイクルトナー(T)を再使用した時に比べて大幅に異常画像の発生が減少した。また異常画像発生のおそれがあるとして捨てられていたトナー(tt)についても再使用することが可能となった。尚、異常画像発生の減少の様子は、上記篩部3aの網形状部材の開口幅に依存しており、開口幅を大きくするにしたがって異常画像がの発生が増加する傾向にある。従って、許容できる画像に応じて上記網形状部材の開口幅を決定される。
【0019】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、請求項1の発明によれば、リサイクルトナー排出手段から排出されてリサイクルトナー搬送手段により搬送されるリサイクルトナーを分別する筒形状のフィルター手段の篩部の筒形状内周面に対して遊動子が跳ねることなく遊動自在に回転して移動しながら保持されるようにしたので、騒音の発生を阻止しながら、リサイクルトナーの分別率の向上によりリサイクルトナーの再使用により資源の有効利用に供しながら、省資源化、ランニングコストのダウンを図るリサイクルトナー分級装置を提供することが出来るようになった。また、フィルター手段の篩部はフィルター回転駆動手段により回転駆動されるようにしたので、騒音の発生を確実に阻止しながら、リサイクルトナーの分別率の向上によりリサイクルトナーの再使用により資源の有効利用を図ることができる。また、フィルター回転駆動手段により回転駆動されるフィルター手段の回転方向は、リサイクルトナーを搬送するリサイクルトナー搬送手段の回転方向と反対方向であるようにしたので、騒音の発生を阻止しながら、リサイクルトナが分別領域に投入されるので分別率の向上によりリサイクルトナーの再使用により資源の有効利用を図ることができる。
請求項2の発明によれば、リサイクルトナー排出手段から排出されてリサイクルトナー搬送手段により搬送されるリサイクルトナーを分別する筒形状のフィルター手段の篩部の筒形状内周面に対して遊動子が跳ねることなく遊動自在に回転して移動しながら保持されるように、フィルター手段の篩部はフィルター回転駆動手段の回転数制御手段により回転数を調整して回転駆動されるようにしたので、騒音の発生を篩部の回転数の調整より確実に阻止しながら、リサイクルトナーの分別率の向上によりリサイクルトナーの再使用により資源の有効利用に供しながら、省資源化、ランニングコストのダウンを図るリサイクルトナー分級装置を提供することが出来るようになった。
請求項3の発明によれば、リサイクルトナー排出手段から排出されてリサイクルトナー搬送手段により搬送されるリサイクルトナーを分別する筒形状のフィルター手段の篩部の筒形状内周面に対して遊動子が跳ねることなく遊動自在に回転して移動しながら保持されるように、フィルター手段の篩部はフィルター回転駆動手段により毎分600回転以下で回転駆動されるようにしたので、騒音の発生を阻止しながら、リサイクルトナーの分別率を70%以上の向上によりリサイクルトナーの再使用により資源の有効利用に供しながら、省資源化、ランニングコストのダウンを図るリサイクルトナー分級装置を提供することが出来るようになった。
【0020】
請求項4の発明によれば、リサイクルトナー排出手段から排出されてリサイクルトナー搬送手段により搬送されるリサイクルトナーを分別する筒形状のフィルター手段の篩部の筒形状内周面に対して遊動子が跳ねることなく遊動自在に回転して移動しながら保持されると共にリサイクルトナー排出手段の駆動とフィルター回転駆動手段の駆動とが連動するようにしたので、フィルター手段からのリサイクルトナーの溢れや騒音の発生を阻止しながら、リサイクルトナーの分別率の向上によりリサイクルトナーの再使用により資源の有効利用に供しながら、省資源化、ランニングコストのダウンを図るリサイクルトナー分級装置を提供することが出来るようになった。
請求項5の発明によれば、リサイクルトナー排出手段から排出されてリサイクルトナー搬送手段により搬送されるリサイクルトナーを分別する筒形状のフィルター手段の篩部の筒形状内周面に対して遊動子が跳ねることなく遊動自在に回転して移動しながら保持されると共にリサイクルトナー搬送駆動源はフィルター手段を回転駆動するフィルター回転駆動手段と兼用するようにしたので、フィルター手段からのリサイクルトナーの溢れや騒音の発生を阻止しながら、フィルター手段の目詰まりの発生を防止して、リサイクルトナーの分別率の向上によりリサイクルトナーの再使用により資源の有効利用に供しながら、省資源化、ランニングコストのダウンを図る部品数の少ないリサイクルトナー分級装置を提供することが出来るようになった。
請求項6の発明によれば、リサイクルトナー排出手段から排出されてリサイクルトナー搬送手段により搬送されるリサイクルトナーを分別する筒形状のフィルター手段の篩部の筒形状内周面に対して遊動子が跳ねることなく遊動自在に回転して移動しながら保持されると共にフィルター手段の回転中心の位置よりリサイクルトナー搬送手段の回転中心の位置がずれるようにしたので、騒音の発生を阻止しながら、回転方向を変更することなくリサイクルトナーの分別領域に投入されるので分別率の向上によりリサイクルトナーの再使用により資源の有効利用に供しながら、省資源化、ランニングコストのダウンを図るリサイクルトナー分級装置を提供することが出来るようになった。
【0021】
請求項7の発明によれば、リサイクルトナー排出手段から排出されてリサイクルトナー搬送手段により搬送されるリサイクルトナーを分別する筒形状のフィルター手段の篩部の筒形状内周面に対して遊動子が跳ねることなく遊動自在に回転して移動しながら保持されるリサイクルトナー分級装置をプロセスカートリッジに設けるようにしたので、騒音の発生を阻止しながら、プロセスカートリッジの1個あたりの画像形成可能枚数が増えることになって、ランニングコストが下がると同時に、一層の省資源化を実現することが出来ると共にリサイクルトナー分級装置も一緒に交換可能なプロセスカートリッジを提供することが出来るようになった。
請求項8の発明によれば、リサイクルトナー排出手段から排出されてリサイクルトナー搬送手段により搬送されるリサイクルトナーを分別する筒形状のフィルター手段の篩部の筒形状内周面に対して遊動子が跳ねることなく遊動自在に回転して移動しながら保持されるリサイクルトナー分級装置をトナー自動供給装置のリサイクルトナー搬送経路に設けるようにしたので、騒音の発生を阻止しながら、回収されたリサイクルトナーの有効利用の自動化の行われるトナー自動供給装置を提供することが出来るようになった。
請求項9の発明によれば、リサイクルトナー排出手段から排出されてリサイクルトナー搬送手段により搬送されるリサイクルトナーを分別する筒形状のフィルター手段の篩部の筒形状内周面に対して遊動子が跳ねることなく遊動自在に回転して移動しながら保持されるリサイクルトナー分級装置を画像形成装置のリサイクルトナー搬送経路に設けるようにしたので、騒音の発生を阻止しながら、リサイクルトナーの再使用により資源の有効利用に供しながら異常画像の発生が回避され、省資源化、ランニングコストのダウンを図る画像形成装置を提供すること出来るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例を示すリサイクルトナー分級装置及びそれを備えた画像形成装置の概略を説明する説明図である。
【図2】本発明の実施の形態例を示すリサイクルトナー分級装置の主要部を説明する部分断面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態例を示すリサイクルトナー分級装置の主要部を説明する部分断面図である。
【図4】本発明の実施の形態例を示すリサイクルトナー分級装置の他の主要部を説明する拡大図である。
【図5】本発明の他の実施の形態例を示すリサイクルトナー分級装置の主要部を説明する拡大図である。
【図6】本発明の他の実施の形態例を示すリサイクルトナー分級装置の主要部を説明する拡大斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態例を示すリサイクルトナー分級装置の他の主要部を説明する断面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態例を示すリサイクルトナー分級装置の主要部を説明する拡大断面図である。
【図9】本発明の他の実施の形態例を示すリサイクルトナー分級装置の主要部を説明する拡大断面図である。
【図10】本発明の他の実施の形態例を示すリサイクルトナー分級装置の主要部を説明する斜視図である。
【図11】本発明の他の実施の形態例を示すリサイクルトナー分級装置の他の主要部を説明する断面図である。
【図12】(a) (b) 及び(c) は本発明の他の実施の形態例を示すリサイクルトナー分級装置の他の主要部の状態を説明する説明図である。
【図13】本発明の他の実施の形態例を示すリサイクルトナー分級装置の主要部を説明する説明図である。
【図14】(a) 及び(b) は本発明の他の実施の形態例を示すリサイクルトナー分級装置の主要部の状態を説明する説明図である。
【図15】本発明の他の実施の形態例を示すリサイクルトナー分級装置の主要部の状態を説明する説明図である。
【図16】本発明のリサイクルトナー(T)の分別率(%)とフィルター手段(3)の回転数(rpm)の特性を説明するグラフである。
【図17】本発明の他の実施の形態例を示すリサイクルトナー分級装置を備えたプロセスカートリッジを説明する説明図である。
【図18】本発明の他の実施の形態例を示すリサイクルトナー分級装置を備えたトナー自動供給装置を搭載した画像形成装置の概略を説明する説明図である。
【図19】本発明の他の実施の形態例を示すリサイクルトナー分級装置を備えたトナー自動供給装置の主要部を説明する説明図である。
【符号の説明】
0 リサイクルトナー分級装置、0a ケース
1 リサイクルトナー排出手段、1a 排出口、1a1 排出口、1a11 経路、1a2 排出口、1a21 経路
2 リサイクルトナー搬送手段、2a リサイクルトナー搬送駆動源、2b 固定部材、2c ギヤ列、2d 回転中心
3 フィルター手段、3a 篩部、3a1 一端部、3a11 多角筒形状部、3a12 突起、3a13 リブ、3a14 リサイクルトナー溜まり、3a15 樹脂線材、3a16 金属ワイヤー、3b 回転中心、3c 支持手段,
4 遊動子、4a 円柱遊動子、4a1 案内部材、4b 角柱遊動子
5 フィルター回転駆動手段、5a 電動モータ、5b 回転数制御手段、5c ギヤ列
6 リサイクルトナー搬送経路、6a 回収コイル、6b 回収コイル
7 クリーニング手段、7a クリーニングブレード
8 転写手段、8a 転写ベルト
9 再使用トナーボトル、9a 回収口
10 廃棄用トナーボトル、10a 回収口
11 帯電装置
12 画像担持体
13 コンタクトガラス
14 ランプ
15 ミラー群
16 レンズ
17 現像手段、17a トナーホッパー
18 給紙装置
19 レジストローラ
20 定着手段
21 排紙ローラ
22 排紙トレイ
23 搬送スクリュー
24 転写クリーニング手段、24a クリーニングブレード
25 搬送スクリュー
100 プロセスカートリッジ
200 トナー自動供給装置、200a 回収口、200b 補充トナーボトル、
201 粉体ポンプユニット、201a ロータ、201b ステータ、201c ホルダー、 201d 横搬送スクリュー、201c トナー通路、201f 隙間、201g 気体供給口、 201h 気体ポンプ、201h1 気体吐出口、201h2 気体供給管
300 画像形成装置
Claims (9)
- 画像形成処理後の回収トナーを分別するリサイクルトナー分級装置において、画像形成処理後のリサイクルトナーを排出するリサイクルトナー排出手段と、上記リサイクルトナー排出手段から排出されるリサイクルトナーを搬送するリサイクルトナー搬送手段と、上記リサイクルトナー搬送手段により搬送されるリサイクルトナーを分別する筒形状のフィルター手段と、上記フィルター手段の篩部の筒形状内周面に対して跳ねることなく遊動自在に回転して移動しながら保持された遊動子とからなり、
上記フィルター手段は、フィルター回転駆動手段の回転駆動力により、遊動子が篩部の筒形状内を跳ねることなく遊動する回転速度で回転駆動され、
上記フィルター回転駆動手段により回転駆動されるフィルター手段の回転方向は、リサイクルトナーを搬送するリサイクルトナー搬送手段の回転方向と反対方向であることを特徴とするリサイクルトナー分級装置。 - 請求項1記載のリサイクルトナー分級装置において、上記フィルター手段は、フィルター回転駆動手段の回転数制御手段により、回転数を調整することが出来ることを特徴とするリサイクルトナー分級装置。
- 請求項1又は2記載のリサイクルトナー分級装置において、上記フィルター手段は、毎分600回転以下で回転するように調整可能であることを特徴とするリサイクルトナー分級装置。
- 請求項1、2又は3記載のリサイクルトナー分級装置において、画像形成処理後のリサイクルトナーを排出するリサイクルトナー排出手段の駆動と、フィルター手段を回転駆動するフィルター回転駆動手段の駆動とが連動することを特徴とするリサイクルトナー分級装置。
- 請求項1、2、3又は4記載のリサイクルトナー分級装置において、リサイクルトナー搬送手段を回転駆動するリサイクルトナー搬送駆動源は、フィルター手段を回転駆動するフィルター回転駆動手段と兼用されることを特徴とするリサイクルトナー分級装置。
- 請求項1、2、3、4、又は5記載のリサイクルトナー分級装置において、フィルター回転駆動手段により回転駆動されるフィルター手段の回転中心の位置より、リサイクルトナーを搬送するリサイクルトナー搬送手段の回転中心の位置がずれていることを特徴とするリサイクルトナー分級装置。
- 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のリサイクルトナー分級装置を設けたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のリサイクルトナー分級装置を、リサイクルトナー搬送経路に設けたことを特徴とするトナー自動供給装置。
- 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のリサイクルトナー分級装置を、リサイクルトナー搬送経路に設けたことを特徴とする画像形成装置。
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