JP3629308B2 - 半導体装置およびその試験方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は半導体装置に関し、特に、外部端子に接続する内部ノードの電位をクランプする保護回路を有する半導体装置およびその試験方法に関する。より特定的には、内部ノードの電位を正確に所定の電圧レベルに設定するための構成および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、パーソナルコンピュータおよびワークステーションを含むさまざまな電気製品にマイクロコンピュータ、メモリ装置およびゲートアレイなどの種々の半導体装置が搭載されている。これらの半導体装置の多くは高集積化および低消費電力化に適したMOSトランジスタ(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)により構成される。MOSトランジスタを構成要素とするメモリに、DRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)がある。このDRAMは、近年大容量化が進み、パーソナルコンピュータおよびワークステーションのメインメモリとして使用されている。パーソナルコンピュータおよびワークステーションの高性能化および低価格化に伴って、DRAMに対しても、さらに低コスト化および高性能化が要求されている。しかしながら、高性能かつ高信頼性のDRAM製品を提供するために必要とされる各種の特性試験が複雑化し、それに伴いテスト時間が長くなり、製品コストを高くするという問題点が生じてきた。
【0003】
この問題点を解決するために、マイクロコンピュータおよびゲートアレイなどのロジックデバイスにおいては早くからテストを容易に行なうことができるように、設計段階でテスト容易化機能が装置内に組込まれてきているが、半導体メモリにおいても、この問題点を解決するためにテスト容易化設計が必要とされてきている。このようなテスト容易化設計の1つとしてDRAMのテスト時間短縮に関してJEDEC(ジョイント・エレクトロン・デバイス・エンジニアリング・カウンシル)は、マルチビットテストを標準化している。このマルチビットテストにおいては、データを縮退することにより、アクセス回数を少なくしてテスト時間を短縮している。すなわち、通常モードにおいては複数回のアクセスが必要な複数個のメモリセルに対し、テストモード時においては、1回のアクセスで同じデータを書込む。チップ内部でこれらの複数のメモリセルに書込まれたデータを読出して、読出されたデータの論理が一致しているか否かを示す信号を1回のアクセスサイクルで出力する。複数個のメモリセルが同時にテストされるため、個々のメモリセルをテストする場合に比べて大幅にテスト時間を短縮することができる。
【0004】
また、JEDECでは標準されていないさまざまなテストモードもDRAMに対し提案されている。たとえば、特開平5−242698号公報に示されているように、常温で高温動作状況を実現する方法がある。この方法においては、複数のカスケード接続されたインバータからなる特定の制御信号を遅延するための
ディレーチェーンのインバータの段数をテストモード時に低減し、かつこのディレーチェーンに関連する特定のアクセスパス(データ入出力経路)を短絡する。ディレーチェーンのインバータ段数を少なくすることにより、遅延時間を小さくし、また特定のアクセスパスを短絡することによりデータ転送時間を短縮し、これにより等価的に常温動作状況で高温時の動作状況を実現する。
【0005】
また、半導体基板領域へ印加される基板バイアス電圧レベルを変化させてこの基板バイアス電圧に関連する半導体装置の不良を加速することにより、半導体装置の信頼性をテストする方法がある。
【0006】
さらに、特開平6−194424号公報に記載されているような、装置内部で発生される内部電圧を特定のパッドへテストモード時に伝達することにより、内部電圧が所定の電圧レベルにあるか否かを外部で容易にモニタする方法も提案されている。
【0007】
また、半導体装置においても、通常動作時にその信頼性を保証するために、さまざまな保護回路が設けられている。
【0008】
図34は、たとえば特開昭61−232658号公報に記載された、入力保護回路の構成を示す図である。図33において、入力保護回路は、外部ピン端子7と内部回路11の間に接続される。この入力保護回路は、内部回路11の入力ノードNAと外部端子7の間に接続される電流制限用の抵抗体8と、内部ノードNAと電源ノードVCCの間に順方向に接続されるP+/N−接合ダイオード9aと、内部ノードNAと接地ノードVSSの間に逆方向に接続されるP−/N+接合ダイオード9bを含む。
【0009】
内部回路11は、PチャネルMOSトランジスタ11aとnチャネルMOSトランジスタ11bで構成されるCMOSインバータの構成を備え、内部ノードNAに与えられた信号の論理を反転して別の内部回路へ伝達する。この内部回路11は、単に入力バッファとしての機能を備える。
【0010】
P+/N−接合ダイオード9aおよびP−/N+接合ダイオード9bは、それぞれ内部ノードNAに接続される部分の不純物濃度を高くすることにより、接合耐圧を高くする。次に動作について簡単に説明する。
【0011】
今、接合ダイオード9aの順方向降下電圧をV9aとし、接合ダイオード9bの順方向降下電圧をV9bとする。内部ノードNAの電圧VAが、VCC+V9a以上となると、接合ダイオード9aが導通し、ノードNA上の電圧VAが電圧VCC+V9a以上の電圧レベルになるのを防止する。ここで、VCCは電源ノードVCC上の電圧をも併せて示す。逆に、ノードNA上の電圧VAがVSS−V9b以下となると、この接合ダイオード9bが導通し、接地ノードVSSから内部ノードNAへ電流を供給し、内部ノードNA上の電圧を上昇させ、この内部ノードNA上の電圧VAがVSS−V9b以下になるのを防止する。接合ダイオード9aおよび9bを用いることにより、サージなどのノイズが外部端子7に与えられたときに、内部ノードNAの電圧レベルが異常に高電圧または低電圧となるのを防止し、これにより内部回路11に過電圧が印加され、MOSトランジスタ11aおよび11bに絶縁破壊を生じるのを防止する。抵抗体8は、過電圧が外部端子7に印加されたときに、接合ダイオード9aおよび/または9bに大きな電流が流れPN接合が破壊されるのを防止する機能を備える。抵抗体8は、また外部端子7に過電流が生じたときに、この過電流を抑制する機能を備える。
【0012】
上述のような入力保護回路を用いることにより、内部ノードNAの電圧VAは、VCC+V9aとVSS−V9bの間の電圧レベルに保持され、内部回路11に異常電圧が印加されるのを防止することができ、応じて、この内部回路11の異常電圧による誤動作または破壊を防止することにより、半導体装置の信頼性を保証する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
半導体装置は、樹脂封止などにより、パッケージに収納されて出荷される。半導体装置は、ウエハレベルのテストに加えて、製品出荷前の最終テストを受ける。この最終テストにおいては、信号の入出力はすべて外部ピン端子(リード端子)を介して行なわれる(半導体装置はパッケージに収納されているため)。このような場合、図34に示すような入力保護回路が設けられている場合に外部端子7を介して信号の入出力を行なった場合、正確に所望のテストを行なえない場合が生じる。
【0014】
図35は、内部電圧検出テストの配置の一例を示す図である。図35においては、基板電位発生回路15が発生する基板電位VBBの電圧レベルを外部でモニタする配置が示される。この基板電位発生回路15は、半導体記憶装置などにおいて、P型半導体基板領域(ウェル領域または半導体層)に対し負電位のバイアス電圧を印加し、これによりnチャネルMOSトランジスタのしきい値電圧の安定化、寄生MOSトランジスタの発生の防止、半導体記憶装置におけるソフトエラーの防止などを図る。この基板電位発生回路15の出力部に、テストモード指示信号φcに応答して導通し、この基板電位発生回路15の出力部を内部ノードNAへ電気的に接続する接続用のnチャネルMOSトランジスタQ1が設けられる。
【0015】
通常動作モード時においては、テストモード指示信号φcは、負電位VBBレベルのローレベルにあり、トランジスタQ1はオフ状態にあり、基板電位発生回路15の出力部は内部ノードNAと分離される。
【0016】
基板電位VBBをモニタする場合、テストモード指示信号φcがハイレベルとなり、トランジスタQ1がオン状態となる。基板電位発生回路15の出力部が内部ノードNAに電気的に接続され、内部ノードNAへは、基板電位発生回路15からの負電圧VBBが伝達される。内部ノードNAは、抵抗体8を介して外部端子7に接続されている。したがって、この外部端子7の電圧レベルを外部でモニタすることにより、基板電位発生回路15が発生する基板電位VBBの電圧レベルを検出することができる。これにより、基板電位発生回路15が正確に動作しているか否かを識別することができる。
【0017】
しかしながら、内部ノードNAと接地ノードVSSの間には、接合ダイオード9bが接続されている。したがって、内部ノードNAに伝達される基板電圧VBBの電圧レベルの絶対値が接合ダイオード9bの順方向降下電圧V9bよりも大きくなると、この接合ダイオード9bが導通し、内部ノードNAの電圧レベルを−V9bの電圧レベルにクランプする。したがって、この基板電位発生回路15が発生する負電圧VBBの絶対値が、この接合ダイオード9bの順方向降下電圧V9bよりも大きくなると、正確にこの基板電位発生回路15が発生する基板電圧VBBの電圧レベルを測定することができなくなるという問題が生じる。
【0018】
すなわち、図36に示すように、負電圧VBBの絶対値が、接合ダイオード9bの順方向降下電圧V9b(=Vclump)よりも大きい場合、内部ノードNAに伝達された負電圧VBBの電圧レベルは、この接合ダイオード9bによりクランプされ、外部端子7においてモニタされる電圧VMONは、実際の負電圧VBBの電圧レベルではなく、それよりも、電位ΔV高いクランプレベルVclump(=V9b)の電圧レベルとなり、したがって、外部端子7を介して外部でモニタする電圧VMONと基板電位発生回路15が実際に発生する負電圧VBBの電圧レベルが異なり、正確な電位レベルを検出することができなくなるという問題が生じる。
【0019】
この図34および図35に示す接合ダイオード9bは、以下に説明するIFリークテストにおいて利用されており、この接合ダイオード9bを削除することはできない。
【0020】
図37(A)は、IFリークテスト(ピンコンタクト試験)の配置を示す図である。図33(A)に示すように、抵抗体8はこの半導体装置チップ周辺に設けられたパッド70aに接続される。このパッド70aは、外部端子7とボンディングワイヤ70bを介して電気的に接続される。IFリークテスト(ピンコンタクト試験)においては、この外部端子7とパッド70aが確実に電気的に接続されているか否かをテストする。すなわち、このテスト時においては、外部端子7へ、電流計70cを介して負電圧VENが印加される。この外部端子7へ印加される負電圧VENの絶対値が接合ダイオード9bの順方向降下電圧V9bよりも大きくなると、接地ノードVSSから抵抗体8、パッド70a、ボンディングワイヤ70bを介して外部端子7へ電流IAが流れる。
【0021】
図37(B)にこのIFリークテスト(ピンコンタクト試験)の場合の電圧−電流特性を示すが、外部端子7に、所定の電圧レベルの負電圧VFを印加したとき、この電流計70cにより検出される電流値IMが所定の値以上あるか否かを識別することにより、外部端子7とパッド70aが正常に電気的に接続されているか否かを検査することができる。
【0022】
上述のようなIFリークテスト(ピンコンタクト試験)を行なうために、この接合ダイオード9bをなくすことはできない。したがって、このような入力保護回路における接合ダイオード9bが設けられている限り、図35に示すような、基板電位発生回路15が発生する基板電位VBBの電圧レベルを正確に外部でモニタすることができなくなるという問題が生じる(半導体装置のパッケージ収納後において)。
【0023】
さらに、半導体装置の最終テストにおいては、動作マージン、不良の加速などを行なうために、外部端子7から所望の電圧レベルの試験電圧を印加して、この内部ノードNAと異なる別の内部ノードへ印加する場合(たとえば図35の基板電位発生回路15の出力部)、負電圧の印加の場合、図34または図35に示す接合ダイオード9bのクランプ機能により、この接合ダイオード9bの順方向降下電圧よりも絶対値の大きな負電圧を所望の内部ノードへ印加することができず、半導体装置の内部状態を、外部から設定することができず、所望の特性試験を行なうことができなくなるという問題が生じる。この特性試験には、後に詳細に説明するが、半導体記憶装置において基板バイアスを深くして、ポーズリフレッシュ不良を加速する試験などがある。
【0024】
上述のような、入力保護回路におけるクランプダイオードによる問題は、負電圧のみならず、高電圧を印加する場合にも生じる。
【0025】
それゆえ、この発明の目的は、パッケージ収納後においても正確に所望の試験を実施することのできる、内部回路保護機能を備える半導体装置を提供することである。
【0026】
この発明の他の目的は、テスト時においては、外部と内部ノードとの間で所望のレベルの電圧を授受することができ、かつ通常動作モード時には外部サージなどの異常電圧/電流から内部回路を保護することのできる半導体装置を提供することである。
【0027】
この発明のさらに他の目的は、パッケージ収納後の内部電位の外部モニタ、外部電位の内部ノードへの印加およびピンコンタクト試験の実施が可能である、内部回路保護機能付き半導体装置を提供することである。
【0028】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る半導体装置は、外部ピン端子に結合される内部ノードと第1の基準電圧源との間に結合され、この内部ノードの電位を第1の所定電位レベルにクランプする第1のクランプ手段と、テストモード指示信号に応答してこの第1のクランプ手段のクランプ動作を禁止する制御信号を発生して第1のクランプ手段へ与える制御手段とを備える。
【0029】
請求項2に係る半導体装置は、請求項1の半導体装置において、第1のクランプ手段が、内部ノードと第1の基準電圧源との間に互いに直列に接続される少なくとも1つの第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタおよび少なくとも1つの第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタを含む。第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタは第1の基準電圧源の電圧をゲートに受け、第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、制御手段からの制御信号をそのゲートに受ける。
【0030】
請求項3に係る半導体装置は、請求項2の半導体装置において、第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタが内部ノードに接続され、第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタが第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタと第1の基準電圧源との間に接続される。
【0031】
請求項4に係る半導体装置は、請求項2の半導体装置において、第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタが内部ノードに接続され、第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタは内部ノードと第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタとの間に接続される。
【0032】
請求項5に係る半導体装置は、請求項2ないし4のいずれかの装置において、第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタが第1導電型を有し、第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタが第2導電型を有する。
【0033】
請求項6に係る半導体装置は、請求項2ないし4のいずれかの装置において、第1および第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタがともに第1の導電型を有する。
【0034】
請求項7に係る半導体装置は、請求項1の装置において、クランプ手段が、内部ノードと第1の基準電圧源との間に接続され、そのゲートに制御手段からの制御信号を受ける1つの絶縁ゲート型電界効果トランジスタを備える。
【0035】
請求項8に係る半導体装置は、請求項2または7の装置において、さらに第1の基準電圧源の電圧よりも絶対値の大きな内部電圧を発生する内部電圧発生手段と、テストモード指示信号に応答してこの内部電圧発生手段の出力部を内部ノードへ結合する内部電位接続手段をさらに備え、制御手段が、テストモード指示信号の活性化時この内部電圧発生手段の出力部の電圧レベルの制御信号を発生する手段を含む。
【0036】
請求項9に係る半導体装置は、請求項1の装置において、クランプ手段が、内部ノードと基準電圧源との間に直列に接続される第1および第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタを備え、制御手段は、テストモード指示信号の活性化時第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタを導通状態とする電圧を制御信号として発生しかつテストモード指示信号の非活性化時には第1の基準電圧源の電圧レベルの電圧を制御信号として発生して第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲート電極ノードへ印加する第1の制御信号発生手段と、テストモード指示信号の活性化時内部ノード上の電圧レベルの電圧を発生しかつテストモード指示信号の非活性化時第1の基準電圧源の電圧レベルの電圧を発生して第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲート電極ノードへ印加する第2の制御信号発生手段とを含む。
【0037】
請求項10に係る半導体装置は、請求項9の半導体装置において、第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタが内部ノードに接続され、第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタが第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタと第1の基準電圧源との間に結合される。
【0038】
請求項11の半導体装置は、請求項9の装置において、第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタが内部ノードに接続され、第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタが第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタと第1の基準電圧源との間に結合される。
【0039】
請求項12に係る半導体装置は、請求項7の装置において、制御手段が、テストモード指示信号の非活性化時第1の基準電圧源の電圧レベルの電圧を発生しかつテストモード指示信号の活性化時内部ノードにテストモード時に伝達される電圧レベルの電圧を発生してそれぞれ制御信号として出力する手段を含む。
【0040】
請求項13に係る半導体装置は、請求項7または12の装置において、制御手段がテストモード指示信号を受け、第2の基準電圧源の電圧レベルとテスト動作モード時に内部ノードに伝達される電圧レベルとの相補信号を発生する第1の制御信号発生手段と、この相補信号を受け、テストモード指示信号の非活性化時第1の基準電圧源の電圧レベルの信号を出力し、テストモード指示信号の活性化時に、テストモード動作時に内部ノードに伝達される電圧レベルの信号を発生してMOSトランジスタのゲートへ印加する第2の制御信号発生手段とを備える。
【0041】
請求項14に係る半導体装置は、請求項1、2または7の装置において、第1の基準電圧源の電圧よりも絶対値の大きな内部電圧を発生する内部電圧発生手段と、制御手段からの制御信号に応答してこの内部電圧発生手段の出力を内部ノードに結合する接続手段とをさらに備える。
【0042】
請求項15に係る半導体装置は、請求項14の装置において、接続手段が、第1導電型の絶縁ゲート型電界効果トランジスタを備え、第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタが第2導電型を有し、制御手段が、テストモード指示信号の活性化時第1の基準電圧源の電圧と論理の異なる第2の基準電圧源の電圧を出力し、テストモード指示信号の非活性化時内部電圧発生手段の出力部の電圧レベルの電圧を出力して接続手段の絶縁ゲート型電界効果トランジスタおよび第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲートへ与える手段を含む。
【0043】
請求項16に係る半導体装置は、請求項2の装置において、第1の基準電圧源の電圧よりも絶対値の大きな内部電圧を発生する内部電圧発生手段と、このテストモード指示信号に応答して内部電圧発生手段の出力部を内部ノードへ接続する接続手段とをさらに備える。接続手段は、第1導電型の絶縁ゲート型電界効果トランジスタで構成され、第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタは第1の導電型を有する。制御手段は、テストモード指示信号に応答して互いに相補な論理レベルの信号を生成して接続手段の絶縁ゲート型電界効果トランジスタおよび第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのそれぞれのゲート電極ノードへ印加する手段を含む。第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、テストモード指示信号の非活性化時には、導通状態となる第2の基準電圧を受け、テストモード指示信号の活性化時には内部電圧発生手段の出力部の電圧を受けるように、制御手段が相補な信号を出力する。
【0044】
請求項17に係る半導体装置は、請求項7の装置において、第1の基準電圧源が接地電圧を供給し、内部電圧発生手段はこの接地電圧よりも低い負電圧を発生する。
【0045】
請求項18に係る半導体装置は、請求項7の装置において、第1の基準電圧源が電源電圧を供給し、内部電圧発生手段が、この電源電圧よりも高い高電圧を発生する。
【0046】
請求項19に係る半導体装置は、請求項2の装置において、第1および第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタが、ともにPチャネルMOSトランジスタで構成され、第1の基準電圧源は電源電圧を供給する。
【0047】
請求項20に係る半導体装置は、請求項1の装置において、クランプ手段が、内部ノードと第1の基準電圧源との間に直列に接続される少なくとも1つの第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、少なくとも2つの第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタとを含む。この第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲート電極ノードは第1の基準電圧源の電圧を受ける。制御手段は、第1のテストモード指定信号の活性化時この第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタの一方のゲート電極ノードへ第1の内部電圧を印加し、この第1のテストモード指示信号の非活性化時この一方の絶縁ゲート型電界効果トランジスタにチャネルが形成される電圧をゲート電極ノードへ印加する第1の制御信号発生手段と、第2のテストモード指定信号の活性化時第2の内部電圧を発生して第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタの他方のゲート電極ノードへ印加し、かつ第2のテストモード指定信号の非活性化時、この他方の絶縁ゲート型電界効果トランジスタにチャネルが形成される電圧をそのゲート電極ノードへ印加する第2の制御信号発生手段とを備える。テストモード指示信号の活性化時には、第1および第2のテストモード指定信号の一方が活性状態とされ、他方は非活性状態に維持される。
【0048】
請求項21に係る半導体装置は、請求項20の装置において、第1のテストモード指定信号の活性化には、内部ノードと第1の内部電圧発生手段とを接続する第1の接続手段と、第2のテストモード指定信号の活性化に応答して、第2の内部電圧発生手段の出力を内部ノードに結合する第2の接続手段を含む。
【0049】
請求項22に係る半導体装置は、請求項1の装置において、内部ノードと第1の基準電圧源とは異なる第2の基準電圧源との間に結合され、内部ノードの電圧を第2のクランプレベルにクランプする第2のクランプ手段と、第2のテストモード指示信号の活性化に応答して第2のクランプ手段のクランプ機能を非活性化する第2の制御手段をさらに備える。
【0050】
請求項23に係る半導体装置は、請求項22の装置において、第2のクランプ手段が、第2の基準電圧源の電圧をゲートに受ける少なくとも1つの第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、制御信号に応答して、選択的にチャネルが形成される少なくとも1つの第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタとを含み、これら第1および第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタは第2の基準電圧源と内部ノードとの間に直列に接続される。
【0052】
請求項2の半導体装置は、請求項1の装置において、第1のクランプ手段と並列に設けられて第1のクランプ手段のクランプレベルよりも絶対値の大きな電圧レベルに内部ノードをクランプする保護手段をさらに備える。
【0053】
請求項2に係る半導体装置は、請求項1の装置がさらに、第1の基準電圧源の供給する電圧よりも絶対値の大きな内部電圧を発生する内部電圧発生手段と、テストモード指示信号に応答して内部電圧発生手段の出力部を内部ノードに結合する接続制御手段と、テストモード指示信号の活性化に応答して、内部電圧発生手段を非活性状態として内部電圧発生動作を停止させる停止手段とをさらに備える。
請求項26に係る半導体装置は、所定レベルの内部電圧を発生する内部電圧発生手段と、テストモード指示信号の活性化に応答して内部電圧発生手段の内部電圧発生動作を停止させる手段と、テストモード指示信号の活性化時、外部から与えられる電圧を内部電圧発生手段の出力部へ印加する手段とを備える。
【0054】
請求項27に係る半導体装置の試験方法は、テストモード指示信号を印加して内部電圧発生回路の動作を停止させるステップと、この内部電圧発生回路の出力部へ外部からの電圧を供給するステップとを備える。
【0055】
請求項28に係る半導体装置の試験方法は、請求項27の方法において、外部からの電圧は、内部電圧発生回路が通常動作モード時に発生する電圧レベルよりも絶対値の小さな電圧レベルを有する。
【0056】
請求項29に係る方法は、請求項27の方法において、テストモード指示信号に応答して内部電圧発生回路の出力部を外部端子に結合するステップを含む。
内部ノードを所定電位にクランプするクランプ手段は、テストモード動作時に非活性状態とすることにより、このクランプ手段のクランプレベルの影響を受けることなく内部ノードへ外部から所望のレベルの電圧を正確に印加することができ、また逆に内部ノードの電圧を外部端子を介して外部でモニタすることができる。
【0057】
また、テストモード指示信号を非活性状態とすれば、クランプ手段が動作し、内部ノードを所定の電位レベルにクランプするため、ピンコンタクト試験(IFリークテスト)などのテストを正確に行なうことができる。
【0058】
さらに、テストモード動作時に内部電圧発生回路の動作を停止させることにより、外部から所望の電圧レベルにこの内部電圧を正確に設定することができ、必要な特性試験を正確に行なうことができる。
【0059】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1は、この発明の第1の実施の形態である半導体装置の要部の構成を示す図である。図1において、半導体装置は、内部ノードNAの電位を所定電位にクランプするための第1のクランプ回路10と、内部ノードNAと外部端子7との間に設けられる第1の保護回路20と、テストモード指示信号TEST1に応答して、第1のクランプ回路10のクランプ動作を禁止する制御信号IFG1を発生して第1のクランプ回路10へ与える第1の制御回路30を含む。
【0060】
内部回路11は、先の図34において示した内部回路と同様の構成を備え、電源電圧VCCと接地電圧VSSを動作電源電圧として動作し、内部ノードNA上の信号に所定のバッファ処理を施してさらに内部の回路へ伝達する。
【0061】
第1のクランプ回路10は、内部ノードNAに接続される一方導通電極ノードと、接地電圧VSSを受けるように結合されるゲート電極ノードと、他方導通ノードとを有するnチャネルMOSトランジスタQ3と、MOSトランジスタQ3と接地ノード(基準電圧源)VSSとの間に接続され、そのゲートに制御信号IFG1を受けるnチャネルMOSトランジスタQ4を含む。なお、以下の説明において電圧源とそこへ印加される電圧とは同じ参照符号で示す。
【0062】
第1の保護回路20は、外部ピン端子7と内部ノードNAの間に直列に接続される抵抗体R1およびR2と、抵抗体R1およびR2の接続ノードと接地ノードVSSの間に接続されるnチャネルMOSトランジスタQ2を含む。MOSトランジスタQ2は、たとえばLOCOS(局所シリコン酸化膜)で構成される素子分離絶縁膜をゲート絶縁膜として有し、大きなしきい値電圧を有する。このMOSトランジスタQ2のゲートおよび一方導通ノードがともに接地ノードVSSに接続され、ダイオードと同じ機能を実現する。抵抗体R1は、MOSトランジスタQ2に大きな電流が流れるのを防止するための電流制限機能を有し、抵抗体R2は、第1のクランプ回路10のMOSトランジスタQ3およびQ4に大きな電流が流れ、PN接合が破壊されるなどの不良が発生するのを防止する。
【0063】
第1の制御回路30は、テストモード指示信号TEST1を反転するインバータIV1と、電源ノードVCCとノードBの間に接続され、そのゲートにテストモード指示信号TEST1を受けるpチャネルMOSトランジスタQ5と、電源ノードVCCとノードCの間に接続され、そのゲートにインバータIV1の出力信号を受けるpチャネルMOSトランジスタQ6と、ノードBと負電圧印加ノードVBBの間に接続され、そのゲートがノードCに接続されるNチャネルMOSトランジスタQ7と、ノードCと負電圧印加ノードVBBの間に接続され、そのゲートがノードBに接続されるnチャネルMOSトランジスタQ8を含む。
【0064】
MOSトランジスタQ7およびQ8は、ゲートおよびドレインが交差結合されてフリップフロップを構成する。ノードBから、第1のクランプ回路10に含まれるMOSトランジスタQ4へ与えられる制御信号IFG1が出力される。テストモード指示信号TEST1は、接地電圧VSSと電源電圧VCCの間で変化する。この第1の制御回路30は、後にその動作を詳細に説明するように、このテストモード指示信号TEST1を反転しかつその出力信号のローレベルを負電圧VBBレベルに変換するレベル変換機能を備える。
【0065】
半導体装置はさらに、基板領域へ所定の負電位レベルのバイアス電圧VBBを印加する基板電位発生回路15と、テストモード指示信号TEST1に応答して第2の制御信号Gcnt1を発生する第2の制御回路40と、この第2の制御回路40からの第2の制御信号Gcnt1に応答して基板電位発生回路15の出力部を内部ノードNAへ電気的に接続する第1の内部電位接続回路60を含む。この第1の内部電位接続回路60は、内部ノードNAと基板電位発生回路15の出力部の間に接続され、そのゲートに第2の制御信号Gcnt1を受けるnチャネルMOSトランジスタQ13で構成される。
【0066】
第2の制御回路40は、テストモード指示信号TEST1を反転するインバータIV2と、電源ノード(第2の基準電圧源)とノードDの間に接続され、そのゲートにテストモード指示信号TEST1を受けるpチャネルMOSトランジスタQ9と、電源ノードVCCとノードEの間に接続され、そのゲートにインバータIV2の出力信号を受けるpチャネルMOSトランジスタQ10と、ノードDと負電圧印加ノードVBBの間に接続され、そのゲートがノードEに接続されるnチャネルMOSトランジスタQ11と、ノードEと負電圧印加ノードVBBの間に接続され、そのゲートがノードDに接続されるnチャネルMOSトランジスタQ12を含む。ノードEから第2の制御信号Gcnt1が出力される。制御回路30および40の負電圧印加ノードVBBは、基板電位発生回路15の出力部に結合される。次に、この図1に示す半導体装置の動作を、その動作波形図である図2を参照して説明する。
【0067】
第1の保護回路20では、このMOSトランジスタQ2が大きなしきい値電圧を有している。このMOSトランジスタQ2のしきい値電圧をV2として表わすと、MOSトランジスタQ2は、抵抗体R1およびR2の接続部の電位が−V2以下となったときに導通し、この抵抗体R1およびR2の接続部へ接地ノードVSSから電流を供給する。MOSトランジスタQ2はフィールド絶縁膜をゲート絶縁膜として有しており、したがって第1のクランプ回路10に含まれるMOSトランジスタQ2およびQ4のしきい値電圧に比べて十分大きなしきい値電圧を有している。したがって、大きな負のサージ電圧が外部端子7に印加された場合、この大きなサージ電圧は、このMOSトランジスタQ2で吸収し、不必要に大きな負電圧が第1のクランプ回路10に印加されるのを防止し、第1のクランプ回路10に含まれるMOSトランジスタQ3およびQ4が破壊されるのを防止する。
【0068】
内部電位をモニタするモードおよび外部から所定の電圧をある特定の内部ノードに印加するテストモードを、ピンコンタクト試験(IFリークテスト)と区別するために、以下モニタフォースモードと称す。
【0069】
モニタフォースモードが非活性状態の場合、モニタフォースモード活性化信号TEST1は、接地電圧VSSレベルのローレベルである。第1の制御回路30において、インバータIV1の出力信号が電源電圧VCCレベルのハイレベルとなり、MOSトランジスタQ5がオン状態、MOSトランジスタQ6がオフ状態とされる。ノードBが、MOSトランジスタQ5により充電され、MOSトランジスタQ8のコンダクタンスが大きくなり、ノードCの電位をその負電圧印加ノードVBBの電圧レベルに低下させる。このノードCの電位低下に応じてMOSトランジスタQ7のゲート電位が低下し、そのコンダクタンスが小さくなる。ノードBの電位がさらに上昇して電源電圧VCCレベルに到達すると、MOSトランジスタQ8がオン状態となり、ノードCの電位が負電圧VBBレベルとなり、MOSトランジスタQ7がオフ状態とされる。したがってこの状態においては、ノードBから出力される第1の制御信号IFG1は、電源電圧VCCレベルのハイレベルとなる。
【0070】
第1のクランプ回路10においては、MOSトランジスタQ4は、電源電圧VCCレベルの第1の制御信号IFG1を受けており、オン状態とされ、接地電圧VSSをMOSトランジスタQ3の一方導通ノードへ伝達する。nチャネルMOSトランジスタでは電位の低い導通ノードがソースとなる。この状態においては、MOSトランジスタQ3がダイオードモードで動作し、ノードNAの電位が−V3以下となると(V3はMOSトランジスタのしきい値電圧かつVSS=OV)、MOSトランジスタQ3が導通し、内部ノードNAへ接地ノードVSSから電流が流れ、この内部ノードNAの電位が上昇する。したがって、この内部ノードNAの最低電位が−V3の電位レベルにクランプされる。
【0071】
第2の制御回路40においては、第1の制御回路と同様、モニタフォースモード活性化信号TEST1が接地電圧VSSレベルのローレベルであるため、ノードDの電位が電源電圧VCCレベル、ノードEの電位が負電圧VBBレベルである。したがって、第1の内部電位接続回路60においては、MOSトランジスタQ13は、そのゲートに与えられる第2の制御信号Gcnt1の電位レベルとソース(基板電位発生回路15の出力部)の電位が同じであり、オフ状態を維持し、内部ノードNAと基板電位発生回路15の出力部とは電気的に切り離される。
【0072】
したがって、この状態においては、第1のクランプ回路10および第1の保護回路20が、通常の入力保護回路として動作し、また第1のクランプ回路10により、ピンコンタクト試験も可能である。すなわち外部端子7へ所定の電圧レベルの負電圧VF(VF<−V3)を印加してMOSトランジスタQ3を導通状態とし、接地ノードVSSから外部端子7へ電流の流れを生じさせる。これにより外部端子7が、確実に内部のパッド(図1においては示す)と電気的に接続されているかを試験することができる。したがって、半導体装置のパッケージ収納後の最終テストにおいても、確実にピンコンタクト試験を行なうことができる。
【0073】
外部から印加される電源電圧VCCが、通常使用される電圧レベル以下に設定されてピンコンタクト試験を行なう場合がある。基板電位発生回路15が、この外部電源電圧VCCを使用して負電圧(バイアス電圧)VBBを発生する場合、この負電圧VBBの絶対値が小さくなることが考えられる。基板電位発生回路15の構成にもよるが(基板電位発生回路の構成については後に説明する)、キャパシタのチャージポンプ動作を利用することにより、基板バイアス電位を発生する場合、この負電圧VBBの最低到達電位が−2・VCCを超えることはない。電源ノードVCCに印加される電源電圧VCCは、単一電源構成の場合、外部電源電圧VCCレベル、内部降圧回路を利用して、外部電源電圧を降圧して内部電源電圧を発生する場合、内部電源電圧の電圧レベルである。
【0074】
この場合、電源電圧VCCと負電圧VBBの差が小さくなりMOSトランジスタのゲート−ソース間電圧が十分な大きさとならず、第1の制御回路30において、MOSトランジスタQ5およびQ8が完全にオン状態とならず、またMOSトランジスタQ6およびQ7が完全にオフ状態とならず、ノードBからの第1の制御信号IFG1が電源電圧VCCと負電圧VBBの間の電圧レベルに維持されることが考えられる。この場合において、外部端子7へ負電圧VBBよりも十分に低い(より負の)負電圧を印加することにより、MOSトランジスタQ3およびQ4をともに導通状態とすることができる。内部ノードNAの電圧レベルが負電位レベルの場合、MOSトランジスタQ3およびQ4のソースは、それぞれ内部ノードに近いノードである。したがって、内部ノードNAの電位により、MOSトランジスタQ3がオン状態となり、かつMOSトランジスタQ4のソース電位が、この第1の制御信号IFG1の電位レベルよりもさらにMOSトランジスタQ4のしきい値電圧V4以上低い電位レベルにあれば、MOSトランジスタQ4がオン状態とされる。したがって、第1の制御信号IFG1が、負電圧VBBよりも高いため、この外部端子7へ、負電圧VBBよりより負の負電圧を印加することによりMOSトランジスタQ3およびQ4をオン状態として、ピンコンタクト試験を行なうことができる。
【0075】
なお、第1の制御信号IFG1のハイレベルは、MOSトランジスタQ4がオン状態を維持する電圧レベルであればよく、しきい値電圧Vth(=V4)以上の電圧が印加されればMOSトランジスタQ4はオン状態となるため(接地電圧VSSは0Vとしている)、同様の効果を得ることができ、したがってこの第1の制御信号IFG1のハイレベルは、電源電圧VCCレベルである必要はない。
【0076】
次に、モニタフォースモードの動作について説明する。モニタフォースモードにおいては、モニタフォースモード活性化信号TEST1がハイレベルとなる(電源電圧VCCレベル:外部電源電圧または内部降圧された電源電圧レベル)。第1の制御回路30においては、インバータIV1の出力信号が接地電圧VSSレベルのローレベルとなる。これにより、MOSトランジスタQ5がオフ状態、MOSトランジスタQ6がオン状態となる。ノードCがMOSトランジスタQ6により充電され、MOSトランジスタQ7のコンダクタンスが大きくなり、ノードBが、このMOSトランジスタQ7を介して放電され、その電位が低下する。ノードBの電位低下に伴って、MOSトランジスタQ8のコンダクタンスが小さくなり、ノードCの放電速度が低下する。これにより、ノードCの電位が急速にハイレベル(電源電圧VCCレベル)へ立上がり、MOSトランジスタQ7がオン状態となり、ノードBを負電位印加ノードVBBの負電圧レベルへ放電する。これにより、MOSトランジスタQ8が、ゲートおよびソース電位が同じとなり、オフ状態とされる。したがって、この状態においては、ノードBから出力される第1の制御信号IFG1は、負電圧VBBレベルのローレベルとなる。
【0077】
一方、第2の制御回路40においては、モニタフォースモード活性化信号TEST1の活性化(ハイレベル)に応答して、ノードDの電位が負電圧VBBレベルとなり、ノードEの電位が電源電圧VCCレベルのハイレベルとなる。したがって、第2の制御信号Gcnt1がハイレベルとなり、第1の内部電位接続回路60に含まれるMOSトランジスタQ13がオン状態となり、基板電位発生回路50の出力部が内部ノードNAに電気的に接続される。これにより、内部ノードNAに、この基板電位発生回路50から発生される負電圧VBBが伝達される。負電圧VBBによりMOSトランジスタQ3がオン状態となっても、この場合、第1の制御信号IFG1が負電圧VBBレベルであり、MOSトランジスタQ4は、そのゲート電位が、ソース電位以下となり(nチャネルMOSトランジスタの場合、低電位の導通ノードがソース)、MOSトランジスタQ4は確実にオフ状態を維持する。したがって、内部ノードNAと接地ノードVSSの間に電流経路は形成されず、内部ノードNAに伝達された基板電位発生回路15が発生する負電圧VBBが、外部端子7へ正確にその電圧レベルを維持して伝達される。これにより、外部で、外部端子7へ与えられた電圧レベルをモニタすることにより、基板電位発生回路15が正確に所望の電圧レベルの負電圧VBBを発生しているか否かを識別することができ、基板電位発生回路15の良/不良を判別することができる。
【0078】
外部から負電圧VBBを印加して基板電位発生回路15の出力部へ伝達する場合を考える。第1の制御回路30および第2の制御回路の負電位印加ノードが基板電位発生回路15の出力部に接続されている。したがって、内部ノードNAへ外部から負電圧が印加された場合、この負電圧は第1の内部電位接続回路60を介して基板電位発生回路15へ伝達され、応じてこの負電圧印加ノードVBBの負電圧VBBも、外部から印加される電圧レベルに設定される。したがって、ローレベルの第1の制御信号IFG1の電位レベルも、外部から印加される負電圧レベルとなり、内部ノードNAに印加された電圧レベルと第1の制御信号IFG1の電位レベルが等しくなり、MOSトランジスタQ4は確実にオフ状態を維持し、内部ノードNAから接地ノードVSSへの電流経路を遮断することができる。これにより、所望の電圧レベルの負電圧を外部から印加して内部ノードNAを介して基板電位発生回路15の出力部へ伝達することができ、応じて負電圧VBBの電圧レベルを外部で適当に調整することができる。この負電圧VBBの電圧レベルを外部で設定して行なう特性試験については後に詳細に説明する。
【0079】
ここで、第1の保護回路20に含まれるMOSトランジスタQ2は、そのしきい値電圧は、外部から印加される負電圧の電圧レベルに比べて十分大きな値に設定される。負電圧印加時に、このMOSトランジスタQ2がオン状態となるのを防止するためである(V2>|VM|:V2は、MOSトランジスタQ2のしきい値電圧、VMは、外部端子7へ印加される負電圧)。
【0080】
また第1のクランプ回路10においては、同じ導電型のMOSトランジスタ、すなわちnチャネルMOSトランジスタが用いられている。この場合、MOSトランジスタQ3およびQ4は、同一ウェルまたは基板領域内に形成することができ(素子分離膜は必要とされる)、pn分離のための領域が必要とされず、この第1のクランプ回路の占有面積を低減することができる。さらに、第1の保護回路20に含まれるMOSトランジスタがnチャネルMOSトランジスタで形成されているため、合わせて第1のクランプ回路10および第1の保護回路20を、同じウェル内に形成することができ、ウェル分離のための領域が必要とされず、これらの占有面積を低減することができる。
【0081】
また、第1のクランプ回路10のクランプ機能を活性化/非活性化するための第1の制御回路30と、基板電位発生回路15の出力部を内部ノードNAへ接続するための制御信号を発生する第2の制御回路40とを別々に設けることにより、第1のクランプ回路10および第1の内部電位接続回路60の配置位置に応じて第1および第2の制御回路30および40を適当に配置することができ、最適なレイアウトを実現することが可能となる。また第1および第2の制御回路30および40はそれぞれ、1つのMOSトランジスタのゲート容量を駆動するだけであり、大きな駆動力は要求されず、その占有面積は十分小さくすることができ、回路占有面積増加を抑制することができる。
【0082】
以上のように、この発明の実施の形態1に従えば、内部ノードNAの負電圧レベルをクランプする第1のクランプ回路のクランプ機能を、モニタフォースモード活性化時に非活性状態とするように構成したため、モニタフォースモードにおいて、内部ノードへ外部から所望の電圧レベルの電圧を印加することができ、また内部ノードへ伝達された内部電圧のレベルを正確に外部へ読出すことが可能となる。また、モニタフォースモード非活性化時には、第1のクランプ回路は、そのクランプ機能がイネーブルされるため、外部から負電圧を印加してピンコンタクト試験を正確に行なうことができる。
【0083】
[実施の形態2]
図3は、この発明の第2の実施の形態である半導体装置の要部の構成を示す図である。図3に示す構成においては、基板電位発生回路15の出力部を内部ノードNAに選択的に接続する第1の内部電位接続回路60に対する制御信号Gcnt1と、第1のクランプ回路10に対する制御信号IFG1が同じ制御回路80から出力される。第1の保護回路20、第1のクランプ回路10、および第1の内部電位接続回路60の構成は、図1に示す構成と同じであり、対応する部分には同一の参照番号を付す。
【0084】
制御回路80は、モニタフォースモード活性化信号TEST1を受けるインバータIVと、電源ノードVCCとノードFの間に接続され、モニタフォースモード活性化信号TEST1をゲートに受けるpチャネルMOSトランジスタQ15と、電源ノードVCCとノードGの間に接続され、インバータIVの出力信号をゲートに受けるpチャネルMOSトランジスタQ16と、ノードFと負電圧印加ノードVBBの間に接続され、そのゲートがノードGに接続されるnチャネルMOSトランジスタQ17と、ノードGと負電圧印加ノードVBBの間に接続され、そのゲートがノードFに接続されるnチャネルMOSトランジスタQ18を含む。ノードFから、第1の制御信号IFG1が出力され、ノードGから第2の制御信号Gcnt1が出力される。
【0085】
MOSトランジスタQ15〜Q18が形成する回路は、図1に示す制御回路30および40に含まれるレベル変換器を備える回路部分と同じ構成を備える。したがって、ノードFが電源電圧VCCレベルの場合、ノードGは、負電圧VBBレベルであり、逆にノードGが電源電圧VCCレベルの場合には、ノードFは負電圧VBBレベルとなる。図2の動作波形図から明らかなように、制御信号IFG1およびGcnt1は、互いに相補な信号である。したがって、モニタフォースモード活性化信号TEST1に従って、1つの制御回路80を用いて互いに相補な制御信号IFG1およびGcnt1を生成しても内部電位接続回路60およびクランプ回路10の動作を第1の実施の形態の場合と同様に制御することができる。
【0086】
この図3に示す実施の形態2の構成においては、第1図に示す実施の形態1と同様の効果を得ることができ、さらに以下に述べる効果を得ることができる。1つの制御回路80により、第1および第2の制御信号IFG1およびGcnt1を生成することができ、制御回路の占有面積が低減されクランプ機能の活性/非活性化を行なうための回路の占有面積を低減することができる。
【0087】
また、第1の内部電位接続回路60に含まれるMOSトランジスタQ13を制御回路80および第1のクランプ回路10の近傍に配置することにより、応じてこのMOSトランジスタQ13と内部ノードNAの間の距離を小さくすることができ、このMOSトランジスタQ13から内部ノードNAにおける配線抵抗による電圧降下(上昇)を小さくすることができ、正確な電圧レベルの負電圧VBBを内部ノードNAへ伝達することができ、また内部ノードNAから、基板電位発生回路15(図3に示さず)の出力部へ正確に所望の電圧レベルの電圧を供給することができる。また、内部ノードNAとこの第1の内部電位接続回路60の距離が小さいため配線容量は小さく、このMOSトランジスタQ13は小さな電流供給力をもっていても、十分に内部ノードNAを、基板電位発生回路15が発生する基板バイアス電圧(負電圧)VBBレベルに充電(放電)することができ、そのサイズ(チャネル幅またはチャネル幅とチャネル長の比)を小さくすることができる。応じて、このMOSトランジスタQ13のゲート容量が小さくなり、制御回路80は、短い配線長を介してMOSトランジスタQ4およびQ13のゲートへ互いに相補な制御信号を伝達することが要求されるだけであり、その駆動すべきゲート容量は十分小さくされており、したがって制御回路80は大きな駆動力は要求されず、制御回路80の構成要素であるMOSトランジスタQ15〜Q18のサイズ(チャネル幅またはチャネル幅とチャネル長の比)を小さくすることができ、応じて制御回路80の占有面積を小さくすることができる。
【0088】
以上のように、この発明の実施の形態2に従えば、1つの制御回路を用いて相補な制御信号を発生して第1の内部電位接続回路および第1のクランプ回路両者の動作を制御するように構成したため、制御回路占有面積を低減することが可能となる。
【0089】
[実施の形態3]
図4は、この発明の第3の実施の形態である半導体装置の要部の構成を示す図である。図4に示す半導体装置の構成においては、第1のクランプ回路10の構成が先の実施の形態1および2と異なる。第1の制御信号IFG1は、図4に示す制御回路30または80から出力される。内部ノードNAには、基板電位発生回路の出力部(VBBで示す)を第2の制御信号Gcnt1に応答して電気的に接続する第1の内部電位接続回路60が設けられる。この第2の制御信号Gcnt1は、図4に示す制御回路30と別に設けられた第2の制御回路から発生されてもよく、この制御回路(80)から発生されてもよい。
【0090】
第1の保護回路20および内部回路11は、先の実施の形態1および2と同じ構成を備える。
【0091】
第1のクランプ回路10においては、第2の制御信号IFG1をゲートに受けるMOSトランジスタQ4の一方導通ノードが内部ノードNAに接続される。このMOSトランジスタQ4と接地ノードVSSの間にMOSトランジスタQ3が接続される。このMOSトランジスタQ3のゲートは接地ノードVSSに接続される。
【0092】
モニタフォースモード(モニタフォースモード活性化信号TEST1が活性状態)のときにおいて、内部ノードNAに負電圧VBBが印加されたとき、即座にMOSトランジスタQ4がオフ状態とされる。したがって、この内部ノードNAの電位レベルを高速に安定状態に維持することができる。MOSトランジスタQ3が内部ノードNAに接続されている場合、内部ノードNAが負電圧VBBになった場合、この負電圧VBBがMOSトランジスタQ3を介してMOSトランジスタQ4に伝達される。MOSトランジスタQ4のドレイン(MOSトランジスタQ3に接続されるノード)の電位が負電圧VBBレベルとなったときにMOSトランジスタQ4がオフ状態とされる。したがって、このような構成では、MOSトランジスタQ3のリーク電流により、MOSトランジスタQ4のドレイン(MOSトランジスタQ3に接続される導通ノード)の電圧が負電圧VBBに到達する時刻と、内部ノードNAへ所定の負電圧VBBが伝達された時刻との間に差が生じ、内部ノードNAの電圧レベルを所望の電圧レベルに保持するまでに、長時間要することになり、高速で内部ノードNA上の電圧を所定電圧レベルに安定化させることができない。したがって、高速に内部ノードNAの電圧を安定化させる必要のある場合には、この図4に示すような第1の制御信号IFG1をゲートに受けるMOSトランジスタQ4を内部ノードNAに接続することにより、この高速安定化を達成することができる。
【0093】
他の構成は、先の実施の形態1または2において説明したものと同じであり、同様の効果を奏することができる。
【0094】
以上のように、この実施の形態3に従えば、内部ノードNAの電圧レベルを高速に所望の電圧レベルに安定化させることができる。
【0095】
[実施の形態4]
図5は、この発明の第4の実施の形態の半導体装置の要部の構成を示す図である。この図5に示す半導体装置においては、第1のクランプ回路10は、内部ノードNAにその一方導通端子が接続され、そのゲートが接地ノードVSSに接続されるnチャネルMOSトランジスタQ3と、MOSトランジスタQ3と接地ノードVSSの間に接続され、そのゲートに第1の制御信号IFG1を受けるpチャネルMOSトランジスタQ5を含む。このpチャネルMOSトランジスタQ5のゲートへは、制御信号発生回路30のノードCから与えられる補の制御信号/IFG1が与えられる。この制御信号/IFG1は、先の実施の形態1ないし3において示した制御信号IFG1と相補な信号である。
【0096】
モニタフォースモードのときには、この制御信号/IFG1は電源電圧VCCレベルのハイレベルとなり、それ以外の動作モード時において、この信号/IFG1は負電圧VBBレベルとなる。他の構成は、先の実施の形態1または2の構成と同じであり、対応する部分には同一の参照番号を付す。
【0097】
図6に示す様に、モニタフォースモードが非活性状態のとき、信号/IFG1は、負電圧VBBレベルとなる。ノードNAに負電圧VBBが印加されるとき、MOSトランジスタQ5の一方導通ノード(トランジスタQ3に接続される導通モード)の電位が負電圧VBBよりも低くなったときにのみ、このMOSトランジスタQ5がオフ状態とされる。したがって、この負電圧VBBよりも浅い(絶対値の小さい)負電圧がノードNAに印加される限り、MOSトランジスタQ5はオフ状態を維持する。したがって、この範囲の負電圧を内部ノードNAへ外部端子7を介して印加することにより、ピンコンタクト試験を行なうことができ、また内部ノードNAの電圧レベルを通常動作モード時においてクランプすることができる。
【0098】
モニタフォースモードが活性状態とされたとき、図6に示す様に、信号/IFG1は、電源電圧VCCレベルのハイレベルとなり、MOSトランジスタQ3と接地ノードVSSの間の電流経路を遮断する。MOSトランジスタQ5がこの状態においてオン状態となるのは、一方導通ノード(トランジスタQ3との接続ノード)の電位がそのゲートへ印加された電源電圧VCCレベルより高くなった場合である。MOSトランジスタQ3は、そのゲートに接地電圧VSSを受けており、これより高い電圧レベルの電圧がMOSトランジスタQ5へ伝達されるのを防止する。したがって、モニタフォースモードの活性化時においては、確実にMOSトランジスタQ5はオフ状態に維持されており、内部ノードNAと接地ノードVSSの間の電流経路を確実に遮断される。モニタフォースモードの非活性化時には、信号/IFG1は負電圧VBBレベルであり、MOSトランジスタQ5がオン状態であり、MOSトランジスタQ3がダイオードモードで動作し、確実に内部ノードNAの電圧レベルを所定電位レベルにクランプする。したがって、この第4の実施の形態においても、ピンコンタクト試験および負電位に対するモニタフォースモードをともに実現することができる。
【0099】
なお、第1の内部電位接続回路60に対する制御信号Gcnt1は、この信号/IFG1と同相で変化するため、この第1の制御信号発生回路30のノードCから発生されてもよく、また別の制御信号発生回路から発生されてもよい。
【0100】
以上のように、この実施の形態4に従えば、第1のクランプ回路をnチャネルMOSトランジスタとpチャネルMOSトランジスタで構成した場合においても、実施の形態1または2と同様の効果を得ることができる。
【0101】
なお、pチャネルMOSトランジスタQ5の基板領域は、MOSトランジスタQ3を介して内部ノードNAに接続される。MOSトランジスタQ3の導通時、このMOSトランジスタQ3における電圧降下(電圧上昇)があるため、MOSトランジスタQ5の基板領域と不純物領域のpn接合が順方向にバイアスされることはない。しかしながら、MOSトランジスタQ5の基板領域は、電源電圧VCCを受けるように接続されてもよい。
【0102】
[実施の形態5]
図7は、この発明の第5の実施の形態の半導体装置の要部の構成を示す図である。この図7においては、基板電位発生回路および内部電位接続回路は示していない。この図7に示す半導体装置は、図5に示す半導体装置と、第1のクランプ回路10において、MOSトランジスタQ5およびQ3の位置が交換されていることを除いて同じ構成を備える。図7において、図5に示す構成と対応する部分には同一の参照番号を付し、その説明は省略する。
【0103】
モニタフォースモードの非活性化時においては、制御信号/IFG1が負電圧VBBレベルである。この状態においては、第1のクランプ回路10において、ノードNAの電位は通常、MOSトランジスタQ5のゲート電位よりも高くMOSトランジスタQ5にはチャネルが形成され、内部ノードNA上の電位が、MOSトランジスタQ3へ伝達される。この内部ノードNAの電圧レベルが負電圧VBBレベルに到達したとき、MOSトランジスタQ5のゲートおよびソース電位が等しくなり、MOSトランジスタQ5がオフ状態とされる。したがって、ピンコンタクト試験を行なう場合、この負電圧VBBと−V3の間の電圧を印加することにより、内部ノードNAと接地ノードVSSの間に電流経路が形成されて、所望のピンコンタクト試験を行なうことができる。ここで、V3は、MOSトランジスタQ3のしきい値電圧を示す。また通常動作モード時においても、同様、内部ノードNA上の電位が、負電圧VBBの電位レベルよりも負とならない限り、MOSトランジスタQ3ヘ伝達され、所望のクランプ機能を実現することができる。
【0104】
モニタフォースモードの活性化時、制御信号IGF1は、電源電圧VCCレベルのハイレベルとなる。内部ノードNAが電源電圧VCCレベルよりも高くならない限り、このMOSトランジスタQ5は、そのゲート電位がソース電位よりも高く、オフ状態を維持する。したがって、内部ノードNAに外部から負電圧が印加されるかまたは、図示しない基板電位発生回路の出力部が内部電位接続回路を介して内部ノードNAに接続される場合、MOSトランジスタQ5は確実にオフ状態となり、MOSトランジスタQ3へのリーク電流が生じることはない。したがって、高速に、この内部ノードNAの電位レベルを所定の電圧レベルに設定することができ、テスト開始時点を早くすることができる。
【0105】
以上のように、この発明の実施の形態5に従えば、pチャネルMOSトランジスタを内部ノードNAに接続し、そのゲートに制御信号を印加するようにしているため、内部ノードの電位が所定の電圧の負電位レベルに到達したときに、このpチャネルMOSトランジスタQ5が確実にオフ状態となり、高速で内部ノードNAの電圧レベルを所定電圧レベルに安定化することができる。また、実施の形態1ないし4と同様、ピンコンタクト試験およびモニタフォースモード両者をともに実現することができる。
【0106】
[実施の形態6]
図8は、この発明の第6の実施の形態である半導体装置の要部の構成を示す図である。図8に示す構成は、図5に示す実施の形態と、制御信号発生回路80が、第1の制御信号/IFG1を発生しかつ第2の制御信号(接続制御信号)Gcnt1を発生する点を除いて同じである。第1の内部電位接続回路60は、nチャネルMOSトランジスタQ13を含む。第1のクランプ回路10に含まれるpチャネルMOSトランジスタQ5と第1の内部電位接続回路60に含まれるnチャネルMOSトランジスタQ13とは、相補的にオン/オフ状態となる。したがって、同相で変化する信号/IFG1およびGcnt1をMOSトランジスタQ5およびQ13のゲートへ印加することにより、これらのMOSトランジスタQ5およびQ13を相補的にオン/オフ状態とすることができる。
【0107】
この図8に示す実施の形態6の構成に従えば、1つの制御信号発生回路80により、2つの制御信号を発生しており、回路占有面積を低減することができる。また1つの制御信号発生回路を用いて第1のクランプ回路10および第1の内部電位接続回路60両者の動作を制御しているため、これらの回路の活性/非活性を確実に相補的に行なうことができ、これらの回路の活性/非活性タイミングの調整を行なう必要がなくなる。
【0108】
またこの実施の形態6においては、内部ノードNAと第1の内部電位接続回路60の間の内部配線の長さを短くすることができ、応じて、先の実施の形態2と同様、MOSトランジスタQ13のサイズ(チャネル幅)を小さくすることができ、制御信号発生回路80は、小さなゲート容量を駆動することが要求されるだけであり、構成要素のサイズ(チャネル幅、チャネル幅とチャネル長の比)を小さくすることができ、応じて制御信号発生回路80の規模を小さくすることができ、占有面積を小さくすることができる。
【0109】
なお、この図8に示した構成において、MOSトランジスタQ3とMOSトランジスタQ5の位置が交換されてもよい。
【0110】
[実施の形態7]
図9は、この発明の第7の実施の形態の半導体装置の要部の構成を示す図である。図9においては、内部電位接続回路および基板電位発生回路は、図面を簡略化するために、明確には示していない。第1の保護回路20および内部回路11は、先の実施の形態において説明したものと同じ構成を備える。
【0111】
内部ノードNAの電位(負電位)を所定電位レベルにクランプするための第1のクランプ回路10は、内部ノードNAに結合され、かつそのゲートに制御信号/IFG1を受けるnチャネルMOSトランジスタQ18と、MOSトランジスタQ18と接地ノードVSSの間に接続され、そのゲートに制御信号IFG1を受けるnチャネルMOSトランジスタQ19を含む。
【0112】
この第1のクランプ回路10のクランプ動作の活性/非活性を制御するための制御信号/IFG1およびIFG1は、制御回路90から出力される。この制御回路90は、モニタフォースモード活性化信号TEST1を受けるインバータIV1と、電源ノードVCCと内部ノードBの間に接続され、そのゲートに信号TEST1を受けるpチャネルMOSトランジスタQ5と、電源ノードVCCとノードCの間に接続され、そのゲートにインバータIV1の出力信号を受けるpチャネルMOSトランジスタQ6と、ノードBと負電圧印加ノードVBBの間に接続され、そのゲートがノードCに接続されるnチャネルMOSトランジスタQ7と、ノードCと負電圧印加ノードVBBの間に接続され、そのゲートがノードBに接続されるnチャネルMOSトランジスタQ8を含む。ノードBから、制御信号IFG1が出力される。このトランジスタQ5〜Q8は、レベル変換機能を備えており、制御信号IFG1は、電源電圧VCCと負電圧VBBの間で変化する。
【0113】
制御回路90は、さらに、モニタフォースモード活性化信号TEST1を受けるインバータIV4と、電源ノードVCCとノードFの間に接続され、そのゲートに信号TEST1を受けるpチャネルMOSトランジスタQ14と、ノードFと接地ノードVSSの間に接続され、そのゲートがノードGに接続されるnチャネルMOSトランジスタQ16と、ノードGと接地ノードVSSの間に接続され、そのゲートがノードFに接続されるnチャネルMOSトランジスタQ17を含む。ノードGから制御信号/IFG1が出力される。この制御信号/IFG1は、したがって電源電圧VCCと接地電圧VSSの間で変化する。次に、この図9に示す回路の動作を、その動作波形図である図10を参照して説明する。
モニタフォースモードが非活性状態の場合、モニタフォースモード活性化信号TEST1はローレベルにあり、インバータIV1およびIV4の出力信号は電源電圧VCCレベルのハイレベルとなる。この状態においては、MOSトランジスタQ5がオン状態、MOSトランジスタQ6がオフ状態とされる。ノードBの電位が上昇し、MOSトランジスタQ8のゲート−ソース間電圧がしきい値電圧を超えると、MOSトランジスタQ8が導通し、ノードCの電位が負電圧印加ノードVBBへ放電されて低下する。このノードCの電位低下に伴って、MOSトランジスタQ7のコンダクタンスが小さくなり、ノードBから負電圧印加ノードVBBへ流れる電流を小さくする。この動作を繰り返すことにより、ノードCが、負電圧VBBレベル、ノードCが、電源電圧VCCレベルとなる。この状態において、MOSトランジスタQ7がオフ状態、MOSトランジスタQ8がオン状態となる。ノードBから出力される制御信号IFG1は、電源電圧VCCレベルのハイレベルとされる。一方、MOSトランジスタQ14〜Q17からなるレベル変換部においては、MOSトランジスタQ14およびQ17がオン状態、MOSトランジスタQ15およびQ16がオフ状態となり、ノードGは、接地電圧VSSレベルとなる。したがって、MOSトランジスタQ18のゲートへ与えられる制御信号/IFG1は、接地電圧VSSレベルとなる。
【0114】
第1のクランプ回路10においては、MOSトランジスタQ19が電源電圧VCCレベルの制御信号IFG1をゲートに受けてオン状態となり、接地電圧VSSをMOSトランジスタQ18の一方導通ノード(MOSトランジスタQ18とMOSトランジスタQ19とが接続されるノード)へ伝達する。したがって、MOSトランジスタQ18は、そのゲートおよびソースがともに接地電圧VSSレベルとなり、ダイオードモードで動作し、ノードNAの負電位レベルを−V18の電圧レベルにクランプする。ここで、V18は、MOSトランジスタQ18のしきい値電圧を示す。したがって、この状態において、外部端子7へ負電圧VFを印加することにより、外部端子7がパッド(図示せず)と電気的に確実にコンタクトされているかを示すピンコンタクト試験を実行することができる。モニタフォースモードの非活性状態においては、図示しない内部電位接続回路は非導通状態を維持しており、基板電位発生回路の出力部と内部ノードNAとは電気的に切離されている。
【0115】
モニタフォースモードの活性化時においては、モニタフォースモード活性化信号TEST1がハイレベルとなり、インバータIV1およびIV4の出力信号が接地電圧VSSレベルのローレベルとなる。この状態においては、MOSトランジスタQ6、Q7、Q15およびQ16がオン状態となり、MOSトランジスタ5、Q8、Q14およびQ17がオフ状態となる。ノードBから出力される制御信号IFG1は、負電圧VBBレベルとなり、一方、ノードGから出力される制御信号/IFG1は、電源電圧VCCレベルとなる。第1のクランプ回路10においては、MOSトランジスタQ18がこの電源電圧VCCレベルの制御信号/IFG1により、オン状態となり、内部ノードNAとMOSトランジスタQ19と電気的に接続する。MOSトランジスタQ19は、そのゲートに負電圧VBBレベルの制御信号IFG1を受けている。したがって、このMOSトランジスタQ19は、内部ノードNAの電位が負電位VBBレベルとなっても、依然オフ状態を維持する。MOSトランジスタQ19のソースが内部ノードNAに接続される導通ノードとなり、このソース電位とゲート電位が等しいためである。この状態においては、図示しない内部電位接続回路が、別のまたは同じ制御回路の出力Gcnt1に応答して導通し、基板電位発生回路の出力部を内部ノードNAに電気的に接続する。したがって、内部ノードNAに、基板電位発生回路からの負電圧VBBが伝達されても、MOSトランジスタQ19はオフ状態を維持しているため、外部端子7を介して確実にこの内部ノードNAに伝達された負電圧VBBのレベルを判別することができる。逆に、外部端子7に負電圧を印加した場合、内部ノードNAの電位すなわち外部印加電圧が負電圧VBBよりもさらにMOSトランジスタQ19のしきい値電圧の絶対値分低くならない限り、MOSトランジスタQ19はオフ状態を維持するため、正確にこの内部ノードNA上の電位を、図示しない内部電位接続回路を介して基板電位発生回路の出力部へ伝達することができる。この基板電位発生回路出力部の電位が変化すると、応じて制御回路90の負電圧印加ノードVBBへ与えられる電圧レベルも変化する。したがって、これに応じて制御信号IFG1の電位レベルも変化し、常時この制御信号IFG1は、内部ノードNAに印加される電圧レベルと等しくなる。したがって確実にMOSトランジスタQ19をオフ状態とすることができ、外部端子7から内部ノードNAおよび内部電位接続回路を介して基板電位発生回路出力部へ所望の電圧レベルの電圧を印加することができる。
【0116】
この第1のクランプ回路10においては、モニタフォースモードの非活性化時には制御信号IFG1が電源電圧VCCレベルであり、MOSトランジスタQ19がオン状態となり、MOSトランジスタQ18の一方導通ノードが接地ノードVSSに電気的に接続される。一方、モニタフォースモードの活性化時、制御信号/IFG1が電源電圧VCCレベルのハイレベルとなり、MOSトランジスタQ18がオン状態となり、MOSトランジスタQ19の一方導通ノードを内部ノードNAに接続する。したがって、このMOSトランジスタQ18およびQ19の間の接続ノードは、常時内部ノードNAまたは接地ノードVSSに電気的に接続されており、フローティング状態とされることはない。したがって、モニタフォースモードの活性化時、このMOSトランジスタQ18およびQ19の接続ノードは、内部ノードNA上の電位変化に従って高速で変化し、応じて内部ノードNAは、高速でこの外部端子7からまたは基板電位発生回路から与えられる電圧レベルに追随してその電位レベルを変化させることが可能となる。
【0117】
[変更例]
図11は、この発明の第7の実施の形態の変更例の構成を示す図である。図11に示す構成においては、第1のクランプ回路10に含まれるMOSトランジスタQ18は、そのゲートにモニタフォースモード活性化信号TEST1を制御信号/IFG1として受ける。他の構成は、図9に示す構成と同じである。図9に示す構成の場合、モニタフォースモード活性化信号TEST1の変化に従って、同じタイミングで制御信号IFG1および/IFG1を変化させることができる(制御信号発生部は同じ構成を備えるため)。このモニタフォースモード活性化信号TEST1が内部で発生される場合(複数の外部信号のタイミング条件等により)、この信号TEST1は、電源電圧VCCレベルと接地電圧VSSレベルの間で変化する。したがって、必要とされる電圧レベルの制御信号/IFG1を生成することができる。図9に示すMOSトランジスタQ14〜Q17およびインバータIV4を省略することができ、応じて制御部の占有面積を低減することができる。
【0118】
以上のように、この発明の実施の形態7に従えば、第1のクランプ回路において、ともに制御信号によりオン/オフ状態が制御されるMOSトランジスタを直列に接続しているため、この第1のクランプ回路において電気的にフローティング状態となるノードが存在せず、このようなフローティング状態のノードの充放電を行なう必要がなく、高速で内部ノードを必要とされる電圧レベルに設定することができる。
【0119】
[実施の形態8]
図12は、この発明の第8の実施の形態の半導体装置の要部の構成を示す図である。この図12に示す構成においても、基板電位発生回路の出力部を内部ノードNAに接続する内部電位接続回路は明確には示していない。
【0120】
この図12に示す構成は、図9に示す構成と、第1のクランプ回路10の構成を除いて同じであり、対応する部分には同一の参照番号を付す。この図12に示す第1のクランプ回路10においては、制御信号IFG1をゲートに受けるnチャネルMOSトランジスタQ19が、内部ノードNAに接続され、制御信号/IFG1をゲートに受けるnチャネルMOSトランジスタQ18がMOSトランジスタQ19と接地ノードVSSの間に接続される。モニタフォースモードの非活性時にクランプ素子として機能するMOSトランジスタQ18は、MOSトランジスタQ19を介して内部ノードNAに接続される。モニタフォースモードの活性化時、MOSトランジスタQ19は、そのゲートに負電圧VBBレベルの制御信号IFG1を受けて、オフ状態とされ、内部ノードNAからMOSトランジスタQ18へのリーク電流を防止する。したがって、この内部ノードNAに付随するフローティング状態のノードが存在せず、このようなフローティング状態の内部ノードの充放電を行なう必要はなく、高速で内部ノードNAを所定の電圧(外部端子7に印加された電圧または基板電位発生回路(図示せず)から伝達された負電圧)のレベルに設定することができ、モニタフォースモード活性化時、高速でモニタフォースモード動作を実行することができる。
【0121】
モニタフォースモードの非活性化時、制御信号IFG1は、電源電圧VCCレベルであり、MOSトランジスタQ19がオン状態とされ、内部ノードNAのクランプ素子として機能するMOSトランジスタQ18に電気的に接続する。したがって、何ら問題なく、このMOSトランジスタQ18により、ピンコンタクト試験を行なうことができる。
【0122】
[変更例]
図13は、この発明の第8の実施の形態の変更例の構成を示す図である。この図13に示す構成においては、モニタフォースモード活性化信号TEST1が制御信号/IFG1として第1のクランプ回路10に含まれるMOSトランジスタQ18のゲートへ与えられる。他の構成は、図12に示す構成と同じである。制御回路90aは、MOSトランジスタQ5〜Q8を含み、モニタフォースモード活性化信号TEST1に応答してレベル変換された制御信号IFG1を出力する。この制御回路90aは、図12に示す制御回路90に比べてMOSトランジスタQ14〜Q17が不要となり、その占有面積が低減される。
【0123】
この図13に示す回路の動作は、図12に示す回路の動作と同じである。モニタフォースモード活性化信号TEST1の活性化時、電源電圧VCCレベルよりも低い電圧レベルであっても、MOSトランジスタQ18がオン状態となる電圧レベル(MOSトランジスタQ18のしきい値電圧よりも高い電圧レベル)であれば、MOSトランジスタQ18はオン状態となって、MOSトランジスタQ19と接地ノードVSSとを電気的に接続し、フローティング状態となるノードが生じるのを防止することができる。したがって、このモニタフォースモード活性化信号TEST1が外部から直接与えられる構成であっても、正確に動作モードに応じてMOSトランジスタQ18をオン/オフ状態とすることができ(ただしローレベルは、接地電圧VSSレベルに設定される)、正確に必要とされる機能を実現することができる。
【0124】
以上のように、この発明の実施の形態8に従えば、モニタフォースモード時において電流経路を遮断するMOSトランジスタを内部ノードに接続するように構成しているため、内部ノードNAとフローティングノードまたは接地ノードとの間のリーク電流が流れる経路を完全に遮断することができ、応じて高速で内部ノードNAの電圧を所定の電圧レベルに設定することができる。
【0125】
[実施の形態9]
図14は、この発明の第9の実施の形態の半導体装置の要部の構成を示す図である。この図14に示す構成においては、第1のクランプ回路10は、内部ノードNAと接地ノードVSSの間に接続され、そのゲートに制御信号IFG1を受ける1つのnチャネルMOSトランジスタQ20で構成される。制御回路95は、モニタフォースモード活性化信号TEST1を受けるインバータIV1と、接地ノードVSSとノードBの間に接続され、そのゲートにモニタフォースモード活性化信号TEST1を受けるpチャネルMOSトランジスタQ5aと、接地ノードVSSとノードCの間に接続され、そのゲートにインバータIV1の出力信号を受けるpチャネルMOSトランジスタQ6aと、ノードBと負電圧印加ノードVBBの間に接続され、そのゲートがノードCに接続されるnチャネルMOSトランジスタQ7と、ノードCと負電圧印加ノードVBBの間に接続され、そのゲートがノードBに接続されるnチャネルMOSトランジスタQ8を含む。
【0126】
ノードBから制御信号IFG1が出力される。MOSトランジスタQ5aおよびQ6aは、そのしきい値電圧の絶対値が十分小さくされる。内部回路11、および第1の保護回路20は、先の実施の形態と同じ構成を備える。次に、この図14に示す半導体装置の動作をその動作波形図である図15を参照して説明する。
【0127】
モニタフォースモードの非活性化時、モニタフォースモード活性化信号TEST1は、接地電圧VSSレベルのローレベルとなり、インバータIV1の出力信号は、電源電圧VCCレベルとなる。MOSトランジスタQ6aは、完全にオフ状態とされる。MOSトランジスタQ5aは、弱いオン状態となり、接地ノードVSSからノードBへ電流を供給する。ノードBの電位に従って、MOSトランジスタQ8がオン状態となり、ノードCの電位を、負電圧印加ノードVBBの電圧レベルへ放電する。ノードCの電位が低下すると、応じてMOSトランジスタQ7がオフ状態へ移行し、最終的にノードCの電位が負電圧VBBレベルとなると、MOSトランジスタQ7は完全にオフ状態とされる。ノードBは、MOSトランジスタQ5aのしきい値電圧の影響を受けて完全に接地電圧VSSに到達するのに時間を要する。MOSトランジスタQ5aのしきい値電圧の絶対値は十分小さくされており、ノードBの電位はほぼ接地電圧VSSレベルとされる。これにより、ノードBからの制御信号IFG1がローレベル(ほぼ接地電圧VSSレベル)となり、第1のクランプ回路10に含まれるMOSトランジスタQ20は、ダイオードモードで動作し、所定のクランプ機能を実現する。ここで、制御信号IFG1が完全に接地電圧VSSレベルに到達しない場合MOSトランジスタQ20のゲート電位が、その接地電圧VSSレベルよりも少し高くなる。しかしながら、このMOSトランジスタQ5aのしきい値電圧の絶対値が、MOSトランジスタQ20のしきい値電圧よりも十分小さくされている場合には、何ら問題が生じることなく、必要とされるクランプ機能を実現することができる。MOSトランジスタQ20およびQ15aのしきい値電圧がほぼ同じなら、ノードNAのクランプレベルをほぼ接地電圧レベルに設定できる。
【0128】
このとき、第1の内部電位接続回路は、図示しない経路により、モニタフォースモード活性化信号TEST1により非導通状態とされている。したがって、外部端子7に所望の負電圧を印加することにより、内部ノードNAから接地ノードVSSへ第1のクランプ回路10(トランジスタQ20)を介して電流を流すことができ、ピンコンタクト試験を正確に行なうことができる。また、内部ノードNAが通常動作モード時に負電圧に変化したとき、MOSトランジスタQ20が導通し、この負電圧を所定の電圧レベル(−V20+|VQ5a|)にクランプする。ここで、V20は、MOSトランジスタQ20のしきい値電圧を示し、VQ5aは、MOSトランジスタQ5aのしきい値電圧を示す。
【0129】
モニタフォースモードの活性化時には、モニタフォースモード活性化信号TEST1がハイレベルとなり、インバータIV1の出力信号が接地電圧VSSレベルのローレベルとなる。この状態においては、逆にMOSトランジスタQ5aがオフ状態とされ、MOSトランジスタQ6aがオン状態とされる。ノードCの電圧が、MOSトランジスタQ6aのしきい値電圧の絶対値レベルにまで上昇し、MOSトランジスタQ7がオン状態とされる。ノードBの電位が負電圧VBBレベルに低下すると、MOSトランジスタQ8のゲートおよびソース電位がともに等しくなり、完全にオフ状態となる。これにより、ノードCの電位の低下は防止され、MOSトランジスタQ7はオン状態を維持し、ノードBから出力される制御信号IFG1は、確実に負電圧VBBレベルとされる。この結果、第1のクランプ回路10において、MOSトランジスタQ20は、内部ノードNAに負電圧VBBが外部端子7からまたは第1の内部電位接続回路から伝達されたときにおいてもオフ状態を維持する。これにより、外部端子7からの負電圧の基板電圧発生回路出力部への伝達およびこの基板電圧発生回路出力部の電圧レベルの外部モニタが可能となる。
【0130】
外部端子7に、この負電圧VBBよりもより深い(より負)電圧VFを印加する場合、この内部ノードNAに接続された第1の内部電位接続回路を介して基板電位発生回路の出力部へこの深い負電圧VFが伝達される。したがって、この場合、制御回路95の負電圧印加ノードVBBの電圧レベルもより深い負電圧VFとなり、応じて制御信号IFG1も負電圧VFレベルとなる。したがって、第1のクランプ回路10において、MOSトランジスタQ20が、この内部ノードNAに伝達された深い負電圧VFに応答して一担オン状態となっても、高速でオフ状態となり、MOSトランジスタQ20におけるリークが停止され、内部ノードNAの電位は安定に外部から印加される電圧VFレベルとなる。
【0131】
以上のようにして、内部電圧レベルの外部でのモニタおよび外部からの内部電圧の設定両者が可能となる。
【0132】
この実施の形態9に従えば、第1のクランプ回路10は、1つのMOSトランジスタのみで構成されるため、実施の形態1ないし8の構成に比べてこのクランプ回路の占有面積を低減することができ、従来の、1つのダイオード接続されたクランプ素子と同様の占有面積でクランプ機能の活性/非活性が制御されるクランプ回路を実現することができる。
【0133】
[実施の形態10]
図16は、この発明の第10の実施の形態である半導体装置の要部の構成を示す図である。制御信号IFG1を発生する制御回路95は、モニタフォースモード活性化信号TEST1に応答して電源電圧VCCと負電圧VBBレベルの相補信号GATEおよびZGATEを出力する第1の制御信号発生回路95aと、この第1の制御信号発生回路95aからの相補信号GATEおよびZGATEに従って接地電圧VSSおよび負電圧VBBレベルで変化する制御信号IFG1を出力する第2の制御信号発生回路95bを含む。第1のクランプ回路10は、内部ノードNAと接地ノードVSSの間に接続され、この制御信号IFG1をゲートに受けるnチャネルMOSトランジスタQ20を含む。制御回路95の構成を除いて、この図16に示す構成は、図14に示す構成と同じであり、対応する部分には同一の参照番号を付す。
【0134】
第1の制御信号発生回路95aは、モニタフォースモード活性化信号TEST1を受けるインバータIV1と、電源ノードVCCとノードBの間に接続され、モニタフォースモード活性化信号TEST1をゲートに受けるpチャネルMOSトランジスタQ5と、電源電圧ノードVCCとノードCの間に接続され、ゲートにインバータIV1の出力信号を受けるpチャネルMOSトランジスタQ6と、ノードBと負電圧印加ノードVBBの間に接続され、そのゲートがノードCに接続されるnチャネルMOSトランジスタQ7と、ノードCと負電圧印加ノードVBBの間に接続され、そのゲートがノードBに接続されるnチャネルMOSトランジスタQ8を含む。MOSトランジスタQ5およびQ6のしきい値電圧の絶対値は特に小さくされることは要求されない。ノードCから信号GATEが出力され、ノードBから信号ZGATEが出力される。
【0135】
第2の制御信号発生回路95bは、接地ノードVSSとノードMの間に接続され、そのゲートに信号ZGATEを受けるpチャネルMOSトランジスタQ21と、接地ノードVSSとノードNの間に接続され、そのゲートに信号GATEを受けるpチャネルMOSトランジスタQ22と、ノードMと負電圧印加ノードVBBの間に接続され、そのゲートがノードNに接続されるnチャネルMOSトランジスタQ23と、ノードNと負電圧印加ノードVBBの間に接続され、そのゲートがノードMに接続されるnチャネルMOSトランジスタQ24を含む。ノードNから、制御信号IFG1が出力される。
【0136】
次に、この図16に示す制御回路の動作をその動作波形図である図17を参照して説明する。モニタフォースモードの非活性化時には、信号TEST1が接地電圧VSSレベルのローレベルであり、インバータIV1の出力信号が電源電圧VCCレベルのハイレベルとなる。この状態においては、MOSトランジスタQ5がオン状態、MOSトランジスタQ6がオフ状態となる。ノードBの電位が上昇し、ノードBの電位と負電圧印加ノードVBBの電位の差がこのMOSトランジスタQ8のしきい値電圧よりも大きくなると、MOSトランジスタQ8がオン状態となり、ノードCの電位を低下させる。このノードCの電位低下に伴って、MOSトランジスタQ7のコンダクタンスが小さくなり、ノードCと負電位印加ノードVBBの電位差がMOSトランジスタQ7のしきい値電圧よりも小さくなると、MOSトランジスタQ7がオフ状態となる。これにより、ノードBの電位が電源電圧VCCレベル、ノードCの電位が負電圧VBBレベルとなる。
【0137】
第2の制御信号発生回路95bにおいては、電源電圧VCCレベルの信号ZGATEにより、MOSトランジスタQ21がオフ状態となる。一方、信号GATEは負電圧VBBレベルであり、MOSトランジスタQ22が確実にオン状態となり、ノードNの電位を接地電圧VSSレベルに上昇させる。このノードNの電位上昇に伴って、MOSトランジスタQ23はそのゲート−ソース間電位がそのしきい値電圧よりも高くなるとオン状態となり、ノードNの電位を低下させる。ノードNの電位低下に伴って、MOSトランジスタQ24のコンダクタンスが小さくなり、ノードMと負電圧印加ノードVBBの電位差がMOSトランジスタQ24のしきい値電圧よりも小さくなると、MOSトランジスタQ24がオフ状態となる。最終的に、MOSトランジスタQ24がオフ状態、MOSトランジスタQ23がオン状態となり、制御信号IFG1は、接地電圧VSSレベルとなる。この状態において、第1のクランプ回路10において、MOSトランジスタQ20は、そのゲートとソースの電位がともに接地電圧VSSレベルであり、ダイオードモードで動作する。
【0138】
MOSトランジスタQ22がオン状態となるためには、このMOSトランジスタQ22のしきい値電圧V22はその絶対値|V22|が負電圧VBBの絶対値|VBB|以下となるように設定する必要がある。上述の条件を満足する限り、負電圧VBBと接地電圧VSSの差が小さい場合においても、確実に、信号TEST1に従ってMOSトランジスタQ21およびQ22をオン状態/オフ状態として、接地電圧レベルの制御信号IFG1を生成することができる。制御信号IFG1が接地電圧レベルのとき、第1の内部電位接続回路は、図示しない経路での制御信号により、非導通状態とされており、基板電位発生回路の出力部と内部ノードNAとは電気的に切り離されている。したがって、確実にピンコンタクト試験を実行することができる。
【0139】
モニタフォースモードの活性化時、信号TEST1は、ハイレベルとされる(電源電圧VCCレベルとは限らない)。この状態において、インバータIV1の出力信号が接地電圧VSSレベルのローレベルとなる。MOSトランジスタQ5がオフ状態、MOSトランジスタQ6がオン状態となる。ノードCがMOSトランジスタQ6により充電されて、その電位が上昇し、MOSトランジスタQ7がオン状態となり、ノードBの電位を低下させる。この結果、最終的に、MOSトランジスタQ8がオフ状態、MOSトランジスタQ7がオン状態となり、ノードBが負電圧VBBレベル、ノードCが電源電圧VCCレベルとなる。
【0140】
第2の制御信号発生回路95bにおいては、負電圧VBBレベルの信号ZGATEにより、MOSトランジスタQ21がオン状態、電源電圧VCCレベルの信号GATEにより、MOSトランジスタQ22がオフ状態となる。この結果、ノードNが接地電圧VSSレベルとなり、MOSトランジスタQ24は、そのゲート−ソース間電位がしきい値電圧よりも大きくなるとオン状態となり、ノードNを負電圧VBBレベルにまで低下させる。ノードNの電位低下に伴って、MOSトランジスタQ21がオフ状態とされる。したがって、ノードNから出力される制御信号IFG1が、負電圧VBBレベルとなる。第1の内部電位接続回路がこのとき、別の経路(図示せず)により、オン状態となり、基板電位発生回路の出力部を内部ノードNAに接続する。したがって、内部ノードNAの電位が負電圧VBBレベルのときには、MOSトランジスタQ20はゲートおよびソースの電位が等しく、オフ状態を維持するため、外部端子7からの電圧の印加および内部電圧発生回路からの負電圧VBBの電圧レベルの外部へのモニタを行なうことができる。
【0141】
なお、MOSトランジスタQ21およびQ22がオン状態となるためには、それらのしきい値電圧の絶対値は、負電圧VBBの絶対値よりも小さくする必要がある。この条件が満足される限り、接地電圧VSSと負電圧VBBの差が小さくなった場合においても、確実にMOSトランジスタQ21およびQ22をスイッチング動作させることができる。
【0142】
なお、モニタフォースモードにおいて、負電圧VBBよりも深いより負の電圧VFが印加された場合、この印加時点においてはMOSトランジスタQ20が導通する。しかしながら、この内部ノードNAに伝達された電圧は、第1の内部電位接続回路を介して基板電位発生回路の出力部に伝達され、応じて負電圧VBBの電圧レベルがこの外部から印加される電圧VFのレベルに低下する(外部から電圧VFを印加するための駆動力は、基板電位発生回路の電流駆動力よりも十分大きい)。したがって、制御信号IFG1の電圧レベルもこの負電圧VFレベルまで低下し、MOSトランジスタQ20が確実にオフ状態とすることができ、内部ノードNAと接地ノードVSSの間の電流のリーク経路が遮断され、正確に内部ノードNAを外部から印加される電圧VFレベルに設定することができる。
【0143】
この図16に示す構成においても、第1のクランプ回路10は、1つのMOSトランジスタで構成されており、この占有面積を小さくすることができる。また制御回路95を、第2段のレベル変換回路で構成しているため、負電圧VBBと接地電圧VSSの差および/または電源電圧VCCと接地電圧の差が小さい場合においても、確実にこの第2の制御信号発生回路に含まれるMOSトランジスタQ21およびQ22をスイッチング動作させることができ、確実に制御信号IFG1を接地電圧VSSおよび負電圧VBBのレベルに変化させることができる。さらに、MOSトランジスタQ21およびQ22は、そのしきい値電圧の絶対値が、負電圧VBBの絶対値よりも単に小さくすることが要求されるだけであり、そのしきい値電圧の絶対値を十分小さくするために余分の工程(しきい値電圧補償のためのイオン注入工程)は必要とされず、容易に必要とされる電圧レベルを有する制御信号を発生することができる。
【0144】
[実施の形態11]
図18は、この発明の第11の実施の形態の半導体装置の要部の構成を示す図である。半導体記憶装置においては、電源電圧よりも高い昇圧電圧VPPが利用される。昇圧電圧VPPを利用する用途としては、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリにおいて選択ワード線上へ伝達されるワード線駆動信号の電圧レベルを電源電圧VCCよりも高くする、また不揮発性半導体記憶装置において消去動作時およびプログラム動作時においてメモリセルのコントロールゲートまたはソース領域に印加するなどの用途がある。
【0145】
図18において、半導体装置は、外部端子7と内部ノードNAの間に配置され、この外部端子7に与えられた高電圧を吸収するための第2の保護回路120と、内部ノードNAと電源電圧ノード(基準電圧源)VCCの間に接続され、この内部ノードNAの高電位を所定電位レベルにクランプするための第2のクランプ回路110と、第2のモニタフォースモード活性化信号TEST2に応答して第2のクランプ回路110のクランプ機能を非活性状態とする第3の制御回路130とを含む。この第3の制御回路130は、クランプ機能の活性/非活性を制御する信号IFG2とさらに接続制御信号Ccnt2を生成する。半導体装置はさらに、この接続制御信号Gcnt2に応答して、内部ノードNAと昇圧ノードVPPとを電気的に接続するための第2の接続制御回路160を含む。ここで、昇圧ノードVPPは、図示しないが、内部昇圧電圧発生回路で発生された昇圧電圧が伝達されるノードを示す。これは、昇圧電圧発生回路の出力部でもよい。
【0146】
第2の保護回路120は、外部端子7と内部ノードNAの間に直列に接続される抵抗体R3およびR4と、一方導通ノードが抵抗体R3およびR4の接続部に接続され、かつそのゲートおよび他方導通ノードが電源ノードVCCに接続されるpチャネルMOSトランジスタQ25を含む。このMOSトランジスタQ25は、フィールド絶縁膜をゲート絶縁膜として有し、負の小さなしきい値電圧(絶対値の大きなしきい値電圧)を有する。外部端子7に高電圧が印加されたとき、このMOSトランジスタQ25が導通し、この高電圧を吸収し、内部回路へ大きな、クランプ回路が吸収することのできない高電圧が印加されるのを防止する。抵抗体R3は、MOSトランジスタQ25に大電流が流れるのを防止し、抵抗体R3およびR4は、第2のクランプ回路110に大きな電流が流れるのを防止する。
【0147】
第2のクランプ回路110は、内部ノードNAに接続されるpチャネルMOSトランジスタQ35と、MOSトランジスタQ35の電源ノードVCCの間に接続されるpチャネルMOSトランジスタQ34を含む。MOSトランジスタQ35のゲートは電源ノードVCCに接続され、MOSトランジスタQ34が、そのゲートに制御信号IFG2を受けるように接続される。MOSトランジスタQ34およびQ35の基板領域は、電源ノードVCCに接続される。内部ノードNAの電圧が電源電圧VCCよりも高くなったとき、基板領域を介して放電することにより、高速でのノイズ吸収を図る。
【0148】
第3の制御回路130は、第2のモニタフォースモード活性化信号TEST2を受けるインバータIV4と、接地ノードVSSとノードIの間に接続され、そのゲートに信号TEST2を受けるpチャネルMOSトランジスタQ30と、接地VSSと内部ノードJとの間に接続され、そのゲートにインバータIV4の出力信号を受けるnチャネルMOSトランジスタQ31と、ノードIと昇圧ノードVPPの間に接続され、そのゲートがノードJに接続されるpチャネルMOSトランジスタQ32と、ノードJと昇圧ノードVPPの間に接続され、そのゲートがノードIに接続されるpチャネルMOSトランジスタQ33を含む。ノードJから、制御信号IFG2が出力され、ノードIから制御信号Gcnt2が出力される。この制御回路130は、2値信号TEST2を、昇圧電圧VPPおよび接地電圧VSSの間で変化する信号に変換して出力する機能を備える。
【0149】
第2の内部電位接続回路160は、昇圧ノードVPPと内部ノードNAの間に接続され、そのゲートに制御信号Gcnt2を受けるpチャネルMOSトランジスタQ36を含む。MOSトランジスタQ36の基板領域は、昇圧ノードVPPに接続される。この第2の内部電位接続回路160は、nチャネルMOSトランジスタを用いても構成することが可能であるが、その場合、昇圧電圧VPPを内部ノードNAに伝達するために、制御信号Gcnt2をさらに昇圧することが必要とされる。pチャネルMOSトランジスタを用いることにより、このような制御信号を昇圧するための回路構成が不要となり、応じて回路構成を簡略化することができる。内部回路11の構成は、先の図1に示す構成と同じ構成を備える。次に、この図18に示す半導体装置の動作をその動作波形図である図19を参照して説明する。
【0150】
モニタフォースモードの非活性化時、モニタフォースモード活性化信号TEST2はローレベルであり、制御回路130において、インバータIV4の出力信号は電源電圧VCCレベルのハイレベルとなる。これにより、MOSトランジスタQ30がオフ状態、MOSトランジスタQ31がオン状態となり、ノードJの電位が低下する。MOSトランジスタQ32は、このノードJの電位低下に伴ってそのコンダクタンスが大きくなり、昇圧ノードVPPからノードIへ電流を供給し、ノードIの電位を上昇させる。このノードIの電位上昇に伴って、MOSトランジスタQ33のコンダクタンスが小さくなる。最終的に、MOSトランジスタQ33がオフ状態、MOSトランジスタQ32がオン状態となり、ノードJの電位が接地電圧VSSレベル、ノードIの電位が昇圧電圧VPPレベルとなる。
【0151】
第1のクランプ回路110においては、MOSトランジスタQ34が、ゲートに接地電圧VSSレベルの制御信号IFG2を受けてオン状態となり、電源電圧VCCをMOSトランジスタQ35へ伝達する。これにより、MOSトランジスタQ35はダイオードモードで動作し、クランプ素子として機能する。ノードNA上の電圧が、VCC+Vthpよりも高くなると、このMOSトランジスタQ35が導通し、ノードNAと電源ノードVCCとを電気的に接続し、内部ノードNAの電圧レベルを低下させる。ここで、Vthpは、MOSトランジスタQ35のしきい値電圧の絶対値を示す。
【0152】
一方、第2の内部電位接続回路160においては、昇圧電圧VPPレベルの制御信号Gcnt2がMOSトランジスタQ36のゲートへ与えられており、MOSトランジスタQ36は、内部ノードNAの電位が昇圧電圧VPPよりも高くならない限りオフ状態を維持する。MOSトランジスタQ36およびQ35のしきい値電圧が等しい場合、MOSトランジスタQ36がオン状態となるのは、内部ノードNA上の電位がVPP+Vthpとなったときであり、一方、MOSトランジスタQ35がオン状態となるのは、内部ノードNA上の電位がVCC+Vthp以上となったときである。したがって、MOSトランジスタQ35の電流駆動力がMOSトランジスタQ36の電流駆動力よりも大きくされている場合には、内部ノードNA上の電位がノイズの影響により急に高くなったとしても、この第2のクランプ回路110により、この内部ノードNA上の電位レベルが低下され、確実に、第2の内部電位接続回路160のMOSトランジスタQ36をオフ状態に維持することができる。したがって、この状態において、外部端子7から、高電圧VPを印加して、この第1のクランプ回路110を介して電流が流れるか否かを外部で判別することができ、高電圧を用いてピンコンタクト試験を行なうことができる。この高電圧VPは、VPP>VP>VCCの関係を満足すればよい。
【0153】
モニタフォースモードの活性化時においては、モニタフォースモード活性化信号TEST2がハイレベルとされる。このモニタフォースモード活性化信号TEST2のハイレベルは、MOSトランジスタQ30およびQ31のしきい値電圧Vth以上の電圧レベルであればよく、電源電圧VCCレベルである必要は特にない。ただし、インバータIV4の入力論理しきい値を越えてこの信号TEST2が変化することが必要とされる。
【0154】
この状態においては、インバータIV4の出力信号が接地電圧VSSレベルであり、MOSトランジスタQ31がオフ状態、MOSトランジスタQ30がオン状態となる。したがって、ノードIがMOSトランジスタQ30により接地電圧レベルに放電され、ノードIの電位が昇圧ノードVPPの昇圧電圧VPPよりもしきい値電圧だけ高くなると(しきい値電圧の絶対値分低くなると)、MOSトランジスタQ33がオン状態となり、ノードJの電位を上昇させる。このノードJの電位上昇に伴って、MOSトランジスタQ32のコンダクタンスが低下し、ノードJと昇圧ノードVPPの間の電位差がMOSトランジスタQ32のしきい値電圧の絶対値よりも小さくなると、MOSトランジスタQ32がオフ状態となる。これによりノードIが、接地電圧レベルとなり、ノードJが、昇圧電圧VPPレベルとなる。
【0155】
第2のクランプ回路110においては、この昇圧電圧VPPレベルの制御信号IFG2により、MOSトランジスタQ34は、MOSトランジスタQ35を介して昇圧電圧VPPよりも高い電圧を伝達されない限りオフ状態を維持する。一方、第2の内部電位接続回路160においては、この接地電圧VSSレベルの制御信号Gcnt2に応答して、MOSトランジスタQ36がオン状態となり、その昇圧ノードVPPを内部ノードNAに接続する。したがって、外部端子7を介して、この昇圧電圧VPPレベルのモニタを行なうことが可能となる。
【0156】
外部端子7および内部ノードNAが昇圧電圧レベルとなってMOSトランジスタQ35がオン状態となっても、このMOSトランジスタQ35を介して与えられるリーク電流は、MOSトランジスタQ34により遮断される。したがって、このMOSトランジスタQ35を介してのリーク電流の停止後外部端子7を介して昇圧電圧VPPの電圧レベルをモニタすることができる。
【0157】
外部から高電圧VPを印加する場合、この昇圧電圧発生回路が発生する昇圧電圧VPPよりも高い電圧レベルが印加されたとしても、MOSトランジスタQ36を介して内部ノードNAからこの昇圧ノードVPPに高電圧が印加され、昇圧ノードVPPの電圧レベルが徐々に上昇し、応じて制御信号IFG2の電圧レベルも高電圧VPレベルに上昇する。したがって、MOSトランジスタQ35がオン状態となり、リーク電流が生じても、確実にこのMOSトランジスタQ34はそのゲート電位は高電圧VPレベルであり、またそのドレイン(MOSトランジスタQ35に接続される導通ノード)電位をこの高電圧レベルVPよりも低くすることができMOSトランジスタQ35を介してドレインがノードNAに切独される、MOSトランジスタQ34を確実にオフ状態に維持することができ、正確に昇圧ノードVPPに外部から所望の電圧レベルの高電圧を印加することができる。
この図18に示す構成においては、制御回路130により、第2のクランプ回路110および第2の内部電位接続回路160に対する制御信号をIFG2およびGcnt2を発生している。この場合、第2のクランプ回路110および第2の内部電位接続回路160それぞれに対して別々に制御回路が設けられて、制御信号IFG2およびGcnt2が別々に発生される構成が用いられてもよい。
【0158】
また、先の実施の形態において説明したように、第2のクランプ回路110において、MOSトランジスタQ34とMOSトランジスタQ35の位置を交換することが行なわれてもよい。位置の交換により、このMOSトランジスタQ35を介してのリーク電流が生じず、内部ノードNAを高速に所望の電圧レベルに保持することができる。
【0159】
またpチャネルMOSトランジスタQ34が、nチャネルMOSトランジスタで置換えられてもよい。この場合には、このnチャネルMOSトランジスタのゲートに、制御信号Gcnt2が与えられる。
【0160】
さらに、先に負電圧VBBについて説明した実施の形態1ないし10において利用した構成はすべて適用可能である。負電圧VBBを昇圧電圧VPPに置換え、かつnチャネルMOSトランジスタをpチャネルMOSトランジスタで置換し、かつpチャネルMOSトランジスタをnチャネルMOSトランジスタに置換し、かつ接地電圧VSSおよび電源電圧VCCを置換することにより、昇圧電圧VPPのための必要な構成はすべて実現することにできる。
【0161】
以上のように、この発明の実施の形態11に従えば、内部ノードの高電圧レベルを所定電位レベルにクランプするためのクランプ回路を、テストモードに応じて活性/非活性とするように構成したため、昇圧電圧に対しても、ピンコンタクト試験および外部での電圧モニタおよび高電圧の外部からの印加の各種テストモードを行なうことができる。
【0162】
[実施の形態12]
図20は、この発明の第12の実施の形態の半導体装置の要部の構成を示す図である。図20においては、第2のクランプ回路110は、電源ノードVCCと内部ノードNAの間に接続され、そのゲートに制御信号IFG2を受けるpチャネルMOSトランジスタQ34を含む。第2の内部電位接続回路160は、内部ノードNAと昇圧ノードVPPの間に接続され、そのゲートに制御信号Gcnt2を受けるpチャネルMOSトランジスタQ36で構成される。
【0163】
制御信号発生部は、モニタフォースモード活性化信号TEST2に応答して制御信号IFG2を出力する制御信号発生回路130aと、信号TEST2に応答して、制御信号Gcnt2を発生する制御信号発生回路130bを含む。制御信号発生回路130aは、信号TEST2を受けるインバータIV4と、昇圧ノードVPPとノードKの間に接続され、そのゲートに信号TEST2を受けるpチャネルMOSトランジスタQ30と、昇圧ノードVPPとノードPの間に接続され、そのゲートにインバータIV4の出力信号を受けるpチャネルMOSトランジスタQ31と、ノードKと電源ノードVCCの間に接続され、そのゲートがノードPに接続されるnチャネルMOSトランジスタQ32と、ノードPと電源ノードVCCの間に接続され、そのゲートがノードKに接続されるnチャネルMOSトランジスタQ33を含む。ノードPから制御信号IFG2が出力される。MOSトランジスタQ30およびQ31のしきい値電圧の絶対値は、大きい値(VPP−VCC以上)に設定される。MOSトランジスタQ32およびQ33のしきい値電圧は、昇圧電圧VPPと電源電圧VCCの差よりも小さくされる。
【0164】
制御信号発生回路130bは、信号TEST2を受けるインバータIV5と、昇圧ノードVPPとノードHの間に接続されるpチャネルMOSトランジスタQ37と、昇圧ノードVPPとノードIの間に接続され、そのゲートにインバータIV5の出力信号を受けるpチャネルMOSトランジスタQ38と、ノードHと接地ノードVSSの間に接続され、そのゲートがノードIに接続されるnチャネルMOSトランジスタQ39と、ノードIと接地ノードVSSの間に接続され、そのゲートがノードHに接続されるnチャネルMOSトランジスタQ40を含む。MOSトランジスタQ37およびQ38のしきい値電圧の絶対値は、大きくされる(VPP−VCC以上)。次に、この図20に示す半導体装置の動作をその動作波形図である図21を参照して説明する。
【0165】
モニタフォースモードの非活性化時においては、信号TEST2がローレベルであり、インバータIV4の出力信号がハイレベルとなる。制御信号発生回路130aにおいては、MOSトランジスタQ30がオン状態となり、MOSトランジスタQ31がオフ状態となる。このとき、MOSトランジスタQ31のしきい値電圧の絶対値が十分大きいため、MOSトランジスタQ31は、このインバータIV4の出力信号のハイレベルに応答して確実にオフ状態とされる。この状態においては、ノードKがMOSトランジスタQ30により充電され、その電位レベルが上昇し、MOSトランジスタQ33のゲート電位とソース電位(電源電圧VCC)の差がしきい値電圧以上高くなれば、MOSトランジスタQ33がオン状態となり、ノードPが電源電圧VCCレベルとされる。MOSトランジスタQ31はオフ状態のため、MOSトランジスタQ33により、このノードPの電位は確実に電源電圧VCCレベルに設定される。MOSトランジスタQ32は、ノードPの電位が電源電圧VCCレベルとなると、そのゲートおよびソース電位が同じとなり、オフ状態を維持する。これにより、ノードKは、昇圧電圧VPPレベルに維持される。この結果、ノードPからは、電源電圧VCCレベルの制御信号IFG2が出力される。第2のクランプ回路110においては、MOSトランジスタQ34が、そのゲートに電源電圧VCCレベルの制御信号IFG2を受け、ダイオードモードで動作し、クランプ素子として機能する。
【0166】
一方、制御信号発生回路130bにおいては、MOSトランジスタQ37がオン状態、MOSトランジスタQ38がオフ状態とされる。ノードHが、高速でMOSトランジスタQ37により充電され、昇圧電圧VPPレベルにまで充電される。これにより、MOSトランジスタQ40がオン状態となり、ノードIを接地電圧VSSレベルにまで放電し、MOSトランジスタQ39がオフ状態とされる。これにより、ノードHから出力される制御信号Gcnt2は、昇圧電圧VPPレベルとなる。第2の内部電位接続回路160においては、MOSトランジスタQ36が、昇圧電圧VPPレベルの制御信号Gcnt2を受けており、内部ノードNAの電位が、昇圧電圧VPPとMOSトランジスタQ36のしきい値電圧の絶対値の和よりも高くならない限りオフ状態を維持する。したがって、この状態においては、外部端子7から適当なレベルの高電圧VPを印加して、内部ノードNAから第2のクランプ回路110を介して電源ノードVCCへ電流を流れさせることにより、ピンコンタクト試験を行なうことができる。
【0167】
モニタフォースモードの活性化時には、信号TEST2がハイレベルとなり、インバータIV4およびIV5の出力信号はそれぞれ接地電圧VSSレベルのローレベルとなる。制御信号発生回路130aにおいては、MOSトランジスタQ31のコンダクタンスがMOSトランジスタQ30のそれよりも十分に大きくなり、ノードPの出力が高速で充電され、応じてMOSトランジスタQ32がオン状態となる。ノードKは、MOSトランジスタQ32を介して電源電圧VCCレベルにまで放電され、応じてMOSトランジスタQ33のコンダクタンスが低下する。最終的に、MOSトランジスタQ33がオフ状態、MOSトランジスタQ32がオン状態となり、ノードPから出力される制御信号IFG2は、昇圧電圧VPPレベルとなる。
【0168】
制御信号発生回路130bにおいても、MOSトランジスタQ38のコンダクタンスがMOSトランジスタQ37のコンダクタンスよりも十分に大きくなり、ノードIの電位が、ノードHよりも高速で上昇し、MOSトランジスタQ39がオン状態、MOSトランジスタQ40がオフ状態となる。ノードHから出力される制御信号Gcnt2は、オン状態のMOSトランジスタQ39により、接地電圧VSSレベルに設定される。
【0169】
第1のクランプ回路110においては、MOSトランジスタQ34のゲートへ与えられる制御信号IFG2が高電圧VPPレベルであり、内部ノードNAの電位が、この昇圧電圧VPPよりも高くならない限り、MOSトランジスタQ34はオフ状態を維持する。一方、第2の内部電位接続回路160においては、MOSトランジスタQ36が接地電圧VSSレベルの制御信号Gcnt2をゲートに受けてオン状態となり、昇圧ノードVPPを内部ノードNAに接続する。したがってこの状態においては、昇圧ノードVPP上の昇圧電圧VPPを外部端子7を介して外部でモニタすることが可能である。外部端子7から昇圧ノードVPPへ高電圧VPを印加する場合、昇圧ノードVPPの電圧レベルも応じて高電圧VPレベルに変化し、制御信号IFG2の電圧レベルも高電圧VPレベルとなる。したがって、内部ノードNAの電位が高電圧VPレベルとなると、応じて制御信号IFG2の電圧レベルが高電圧VPレベルとなり、このMOSトランジスタQ34はゲートとソースの電位が等しく、確実にオフ状態を維持することができる。したがって外部端子7から、昇圧ノードVPPへ所望の電圧レベルの高電圧を印加して内部回路(内部回路11以外の回路)を動作させることができる。
【0170】
[変更例]
図22は、この発明の第12の実施の形態の変更例の構成を示す図である。図22においては、図20に示す制御信号発生回路130aおよび130bと置換えられる制御回路135の構成を示す。制御回路135は、モニタフォースモード活性化信号TEST2に応答して制御信号Gcnt2を出力する制御信号発生回路135aと、この制御信号発生回路135aの出力する信号(相補信号)に従って制御信号IFG2を出力する制御信号発生回路135bを含む。制御信号発生回路135aは、昇圧ノードVPPとノードNBの間に接続され、そのゲートがノードNCに接続されるpチャネルMOSトランジスタQ60と、昇圧ノードVPPとノードNCの間に接続され、そのゲートがノードNBに接続されるpチャネルMOSトランジスタQ62と、ノードNBと接地ノードVSSの間に接続され、そのゲートにモニタフォースモード活性化信号TEST2を受けるnチャネルMOSトランジスタQ64と、ノードNCと接地ノードVSSの間に接続され、そのゲートにモニタフォースモード活性化信号TEST2をインバータIV6を介して受けるnチャネルMOSトランジスタQ66を含む。ノードNBから制御信号Gcnt2が出力される。
【0171】
制御信号発生回路135bは、昇圧ノードVPPとノードNDの間に接続され、そのゲートがノードNEに接続されるpチャネルMOSトランジスタQ70と、昇圧ノードVPPとノードNEの間に接続され、そのゲートがノードNDに接続されるpチャネルMOSトランジスタQ72と、ノードNDと電源ノードVCCの間に接続され、そのゲートがノードNDに接続されるnチャネルMOSトランジスタQ72と、ノードNEと電源ノードVCCの間に接続され、そのゲートがノードNCに接続されるnチャネルMOSトランジスタQ74を含む。ノードNDから、制御信号IFG2が出力される。制御信号IFG2は、図20に示すMOSトランジスタQ34のゲートへ与えられる。制御信号Gcnt2は、図20に示すMOSトランジスタQ36のゲートへ与えられる。次に動作について簡単に説明する。
【0172】
モニタフォースモードの非活性化時、信号TEST2は接地電圧VSSレベルのローレベルであり、MOSトランジスタQ64がオフ状態、MOSトランジスタQ66がオン状態となる。この状態において、ノードNCが、MOSトランジスタQ66を介して接地電圧VSSレベルに放電される。このノードNCの電位低下に従って、MOSトランジスタQ60がオン状態となり、ノードNBの電位が昇圧電圧VPPレベルに上昇し、MOSトランジスタQ62がオフ状態となる。したがって、ノードNCが接地電圧VSSレベル、ノードNBが昇圧電圧VPPレベルとなる。これにより、昇圧電圧VPPレベルの制御信号Gcnt2が出力される。
【0173】
一方、制御信号発生回路135bにおいては、昇圧電圧VPPをゲートに受けるMOSトランジスタQ73がオン状態となり、一方、接地電圧VSSをゲートに受けるMOSトランジスタQ74がオフ状態とされる。したがって、ノードNDが、電源ノードVCCに電気的に接続され、ノードNDの電位が電源電圧VCCレベルにされる。昇圧ノードVPPとノードNDの電位差が大きくなると、MOSトランジスタQ72がオン状態となり、ノードNEが昇圧電圧VPPレベルに充電される。ノードNEが昇圧電圧VPPレベルとなると、MOSトランジスタQ70がオフ状態とされ、ノードNDはMOSトランジスタQ73により電源電圧VCCレベルとなる。したがって、ノードNDから出力される制御信号IFG2が電源電圧VCCレベルとなる。
【0174】
モニタフォースモードの活性化時には、信号TEST2がハイレベルとされ、MOSトランジスタQ64がオン状態、MOSトランジスタQ66がオフ状態とされる。したがって、この状態においては、ノードNBから出力される制御信号Gcnt2が接地電圧VSSレベルとされる。一方、制御信号発生回路135bにおいては、MOSトランジスタQ73が接地電圧VSSをゲートに受けてオフ状態となり、一方、MOSトランジスタQ74が、ノードNC上の昇圧電圧VPPを受けてオン状態となり、ノードNEが電源電圧VCCに電気的に接続される。したがって、MOSトランジスタQ70がオン状態となり、ノードNDが昇圧電圧VPPレベルに充電される。ノードNDの電圧レベルが昇圧電圧VPPレベルとなると、MOSトランジスタQ72が完全にオフ状態となり、ノードNEは、MOSトランジスタQ74により、電源電圧VCCDレベルに維持される。この結果、ノードNDからの制御信号IFG2は、昇圧電圧VPPレベルとなる。
【0175】
この図22に示す制御回路の場合、MOSトランジスタQ60、Q62、Q70、およびQ72は、しきい値電圧の絶対値を大きくするなどの要件は必要とされない。MOSトランジスタQ70、Q72、Q73およびQ74のしきい値電圧の絶対値が昇圧電圧VPPと電源電圧VCCの差よりも小さいことが要求されるだけである。したがって、余分の製造工程を必要とすることなく容易に、昇圧電圧VPPレベルと接地電圧VSSレベルの間で変化する制御信号Gcnt2および昇圧電圧VPPと電源電圧VCCの間で変化する制御信号IFG2を生成することができる。
【0176】
制御信号Gcnt2と制御信号IFG2とを別々の回路を用いて生成することにより、図20に示す内部電位接続回路160を、この昇圧電圧発生回路の近傍に配置でき、特に、内部ノードNAの近傍に配置する必要がなくなる。制御信号発生回路130bまたは135aをチップ上の適当な位置に配置することができる。したがって、半導体装置が形成されるチップ上の空き領域に、制御信号発生回路130aまたは135aおよび内部電位接続回路160を配置することができ、1つの領域に、集中的にこれらの制御信号発生回路、内部電位接続回路および第2のクランプ回路を配置する必要がなく、空き領域を利用してこの配置を最適化することができ、占有面積を低減することができる。応じて、入力保護回路部分の占有面積を小さくすることができる。
【0177】
またこの実施の形態12に従えば、第2のクランプ回路110は、1つのMOSトランジスタのみで構成されているため、このクランプ回路の占有面積を小さくすることができる。
【0178】
[実施の形態13]
図23は、この発明の第13の実施の形態の半導体装置の要部の構成を示す図である。図23において、半導体装置は、外部端子7と内部ノードNAの間に接続される第1の保護回路20を含む。この第1の保護回路20は、図1に示す構成と同じ構成を備え、外部端子7に大きな負電圧が印加されたときに、この大きな負電圧を吸収する機能を備える。異常高電圧を吸収するための第2の保護回路は設けられていない。通常、人体の接触などによる静電放電の場合、大きな負電圧が印加されることが多く、異常高電圧が発生する確率は少ないためである。
【0179】
半導体装置は、さらに、第1のモニタフォースモード活性化信号TEST1に応答して制御信号IFG1およびGcnt1を生成する制御回路80と、内部ノードNAと接地ノードVSSの間に接続され、内部ノードNAの負電位を制御信号IFG1に従って選択的にクランプする第1のクランプ回路10と、内部ノードNAと負電圧印加ノード(基板電位発生回路出力部)とを制御信号Gcnt1に応答して選択的に電気的に接続する第1の内部基板電位接続回路60を含む。
【0180】
半導体装置は、さらに、第2のモニタフォースモード活性化信号TEST2に応答して、制御信号IFG2およびGcnt2を生成する制御回路130と、電源ノードVCCと内部ノードNAの間に接続され、制御信号IFG2に従って、選択的にそのクランプ機能が活性化されて内部ノードNAの高電位レベルを所定電位レベルにクランプするための第2のクランプ回路110と、昇圧ノードVPPと内部ノードNAの間に接続され、制御信号Gcnt2に応答して昇圧ノードVPPと内部ノードNAとを選択的に電気的に接続する第2の内部電位接続回路160を含む。
【0181】
制御回路80は、第1のモニタフォースモード活性化信号TEST1を受けるインバータIV1と、電源ノードVCCとノードBの間に接続され、そのゲートに信号TEST1を受けるpチャネルMOSトランジスタQ5と、電源ノードVCCとノードCの間に接続され、そのゲートにインバータIV1の出力信号を受けるpチャネルMOSトランジスタQ6と、ノードBと負電圧印加ノードVBBの間に接続され、そのゲートがノードCに接続されるnチャネルMOSトランジスタQ7と、ノードCと負電圧印加ノードVBBの間に接続され、そのゲートがノードBに接続されるnチャネルMOSトランジスタQ8とを含む。この制御回路80の構成は、図3に示す構成と同じである。すなわち信号TEST1の活性化時(ハイレベル)のとき、制御信号Gcnt1が電源電圧VCCレベルのハイレベルとなり、制御信号IFG1は負電圧VBBレベルとなる。信号TEST1がローレベルの非活性状態のとき、信号Gcnt1が負電圧VBBレベルとなり、信号IFG1が電源電圧VCCレベルとなる。
【0182】
第1のクランプ回路10は、内部ノードNAに接続される一方導通ノードと、接地ノードVSSに接続されるゲート電極ノードとを有するnチャネルMOSトランジスタQ3と、MOSトランジスタQ3と接地ノードVSSの間に接続され、そのゲートに制御信号IFG1を受けるnチャネルMOSトランジスタQ4を含む。第1の内部電位接続回路60は、内部ノードNAと負電圧印加ノードVBB(または基板電位発生回路出力部)の間に接続され、そのゲートに制御信号Gcnt1を受けるnチャネルMOSトランジスタQ13を含む。この第1のクランプ回路10および第1の内部電位接続回路60の構成は、先の図3に示す構成と同じである。第1の内部電位接続回路60は、信号TEST1の活性化時には、ハイレベルの制御信号Gcnt1に応答して、MOSトランジスタQ13がオン状態となり、内部ノードNAと負電圧印加ノードVBB(基板電位発生回路出力部)とを電気的に接続する。信号TEST1の非活性化時においては、信号Gcnt1が負電圧VBBレベルのローレベルとなり、MOSトランジスタQ13はオフ状態となる。これにより、内部ノードNAと負電圧印加ノードVBB(基板電位発生回路出力部)とが電気的に切り離される。
【0183】
第1のクランプ回路10は、信号TEST1の活性化時、MOSトランジスタQ4が負電圧VBBレベルの制御信号IFG1をゲートに受け、内部ノードNAと接地ノードVSSの間の電流経路を遮断する。信号TEST1の非活性化時においては、信号IFG1が電源電圧VCCレベルのハイレベルとなり、MOSトランジスタQ4がオン状態となり、MOSトランジスタQ3をダイオードモードで動作させる。
【0184】
制御回路130は、接地ノードVSSとノードIの間に接続され、そのゲートに第2のモニタフォースモード活性化信号TEST2をゲートに受けるnチャネルMOSトランジスタQ30と、接地ノードVSSとノードJの間に接続され、そのゲートに信号TEST2をインバータIV4を介して受けるnチャネルMOSトランジスタQ31と、ノードIと昇圧ノードVPPの間に接続され、そのゲートがノードJに接続されるpチャネルMOSトランジスタQ32と、ノードJと昇圧ノードVPPの間に接続され、そのゲートがノードIに接続されるpチャネルMOSトランジスタQ33を含む。ノードJから制御信号IFG2が出力され、ノードIから制御信号Gcnt2が出力される。信号TEST2の活性化時(ハイレベルのとき)、ノードIが接地電圧VSSレベル、ノードJが昇圧電圧VPPレベルとなる。第2のモニタフォースモードの非活性化時、信号TEST2がローレベルとなり、MOSトランジスタQ30がオフ状態、MOSトランジスタQ31がオン状態となり、ノードIが昇圧電圧VPPレベル、ノードJが接地電圧VSSレベルとなる。
【0185】
第2のクランプ回路110は、内部ノードNAに接続される一方導通ノードと電源ノードVCCに接続されるゲート電極ノードとを有するpチャネルMOSトランジスタQ35と、MOSトランジスタQ35と電源ノードVCCの間に接続され、そのゲートに制御信号IFG2を受けるpチャネルMOSトランジスタQ34を含む。第2の内部電位接続回路160は、昇圧ノードVPPと内部ノードNAの間に接続され、そのゲートに制御信号Gcnt2を受けるpチャネルMOSトランジスタQ36を含む。これらの回路110、130および160の構成は、図18に示す構成と同じであり、同様の作用効果が得られる。
【0186】
すなわち、第2のモニタフォースモード活性化信号TEST2の非活性化時には、信号Gcnt2が昇圧電圧VPPレベル、制御信号IFG2が接地電圧VSSレベルとなる。したがって、この場合には、昇圧ノードVPPと内部ノードNAとが切り離され、一方第2のクランプ回路110では、MOSトランジスタQ35と電源ノードVCCの間に電流経路が形成され、MOSトランジスタQ35がクランプ素子として機能する。第2のモニタフォースモード活性化信号TEST2の活性化時においては、信号Gcnt2が接地電圧VSSレベル、制御信号IFG2が昇圧電圧VPPレベルである。この場合には、MOSトランジスタQ36がオン状態となり、昇圧ノードVPPが内部ノードNAに電気的に接続される。第2のクランプ回路110においては、MOSトランジスタQ34が電源ノードVCCと内部ノードNAとの間の電流経路を遮断する。
【0187】
図23に示す半導体装置の構成の場合、図24にその動作波形図を示すようにモニタフォースモード活性化信号TEST1およびTEST2の一方のみがテストモード動作時に活性状態とされる。両者は同時に活性状態のハイレベルとされることはない。したがって、モニタフォースモード活性化信号TEST1およびTEST2を選択的に活性状態とすることにより、外部端子7を介して負電圧VBBおよび昇圧電圧VPPを外部でモニタすることができる。また同様に、外部端子7を介して所定のノードに、負電圧VBBまたは昇圧電圧VPPを印加することができ、これらの電圧VBBおよびVPPを所望の電圧レベルに設定することができる。
【0188】
ピンコンタクト試験の場合には、モニタフォースモード活性化信号TEST1およびTEST2はともに非活性状態のローレベルとされる。したがってこの状態において、MOSトランジスタQ13およびQ36はともにオフ状態にあり、一方、MOSトランジスタQ3およびQ34がともにオン状態であるため、これらの第1および第2のクランプ回路10および110に対して高電圧または負電圧を外部が印加することにより、ピンコンタクト試験を実行することができる。
【0189】
以上のように、この発明の実施の形態13に従えば、高電圧部および負電圧部両者に対しそれぞれ選択的にクランプ機能が活性/非活性化される回路を設けたため、1つのピン端子を介して外部で高電圧および負電圧いずれもモニタすることができるとともに、外部から負電圧および高電圧いずれも印加してこれらの電圧を所望の電圧レベルに設定することができる。同様、高電圧および負電圧いずれを用いてもピンコンタクト試験を行なうことができる。
【0190】
[実施の形態14]
図25は、この発明の第14の実施の形態の半導体装置の要部の構成を示す図である。この図25に示す構成においては、2つの昇圧電圧VPPおよびVPP2が半導体装置内部で発生される。これらの2つの昇圧電圧VPPおよびVPP2の外部モニタおよび外部からの印加を実現するための構成が示される。
【0191】
図25において、モニタフォースモード活性化信号TEST2に応答して昇圧電圧VPPおよび接地電圧VSSのレベルの間で変化する互いに相補な制御信号IFG2およびGcnt2を発生する制御回路130と、昇圧ノードVPPと内部ノードNAの間に接続され、この制御信号Gcnt2に応答して昇圧ノードVPPと内部ノードNAとを電気的に接続する第2の内部電位接続回路160と、第3のモニタフォースモード活性化信号TEST3に応答して昇圧電圧VPP2と接地電圧VSSのレベルの間で変化する互いに相補な制御信号IFG3およびGcnt3を発生する制御回路140と、昇圧ノードVPP2と内部ノードNAの間に接続され、制御信号Gcnt3に応答して昇圧ノードVPP2と内部ノードNAとを選択的に電気的に接続する第3の内部電位接続回路260と、制御信号IFG2およびIFG3に応答して電源ノードVCCおよび内部ノードNAの間に選択的に電流経路を形成するクランプ回路110aを含む。
【0192】
制御回路130および第2の内部電位接続回路160は、先の図23に示す構成と同じ構成を備える。対応する部分には同一参照番号を付し、その詳細説明は省略する。第2のモニタフォースモード活性化信号TEST2の非活性化時には、制御信号IFG2が接地電圧VSSレベル、制御信号Gcnt2が昇圧電圧VPPレベルとされる。
【0193】
制御回路140は、接地ノードVSSとノードSの間に接続され、そのゲートに信号TEST3を受けるnチャネルMOSトランジスタQ37と、ノードRと接地ノードVSSの間に接続され、そのゲートにインバータIV5を介して信号TEST3を受けるnチャネルMOSトランジスタQ38と、ノードSと昇圧ノードVPP2との間に接続され、そのゲートがノードRに接続されるpチャネルMOSトランジスタQ39と、ノードRと昇圧ノードVPPの間に接続され、そのゲートがノードSに接続されるpチャネルMOSトランジスタQ40を含む。この制御回路140の構成は、制御回路130の構成と、昇圧ノードへ印加される電圧レベルが異なることを除いて同じである。
【0194】
ノードRから制御信号IFG3が出力され、ノードSから制御信号Gcnt3が出力される。
【0195】
第3の内部電位接続回路260は、昇圧ノードVPP2と内部ノードNAの間に接続され、そのゲートに制御信号Gcnt3を受けるpチャネルMOSトランジスタQ45を含む。
【0196】
クランプ回路110aは、内部ノードNAに接続される一方導通ノードと、電源ノードVCCに接続されるゲート電極ノードとを有するpチャネルMOSトランジスタQ35と、MOSトランジスタQ35と電源ノードVCCの間に直列に接続されるpチャネルMOSトランジスタQ34およびQ44を含む。MOSトランジスタQ34は、そのゲートに制御信号IFG2を受け、MOSトランジスタQ44は、そのゲートに制御信号IFG3を受ける。MOSトランジスタQ34およびQ44の位置は交換されてもよい。内部ノードNAは、第1の保護回路20を介して外部端子7に接続される。内部ノードNAには内部回路11が接続され、この内部回路11がその内部ノードNA上の信号電位に従って所定の処理を行なって内部信号を生成してさらに内部の回路へ伝達する。次に、図26に示す動作波形図を参照して、この図25に示す半導体装置の動作について説明する。
【0197】
信号TEST2およびTEST3は同時に非活性状態とはならない。テストモード時においては、一方が活性状態とされる。以下、簡単化のために、第2のモニタフォースモード活性化信号TEST2が活性状態のときに指定される動作モードをVPPモードと称し、第3のモニタフォースモード活性化信号TEST3が活性状態とされて指定されるテストモードをVPP2モードと称す。
【0198】
VPPモードおよびVPP2モードがともに非活性状態のとき、信号TEST2およびTEST3はともにローレベルである。この状態においては、制御回路30において、MOSトランジスタQ30がオフ状態、MOSトランジスタQ31がオン状態となり、制御信号IFG2が接地電圧VSSレベル、制御信号Gcnt2が昇圧電圧VPPレベルとなる。同様、制御回路140においても、図26に示すように、MOSトランジスタQ37がオフ状態、MOSトランジスタQ38がオン状態となり、制御信号IFG3が接地電圧VSSレベル、制御信号Gcnt3が昇圧電圧VPP2の電圧レベルとなる。
【0199】
クランプ回路110aにおいては、したがってMOSトランジスタQ34およびQ44はともにオン状態となり、電源電圧VCCをMOSトランジスタQ35の他方導通ノードに伝達する。これにより、MOSトランジスタQ35は、ダイオードモードで動作し、内部ノードNAの電位が、VCC+V35よりも高くなると導通し、内部ノードNAから電源ノードVCCへ電流を流し、内部ノードNAの電位を低下させる。ここで、V35は、MOSトランジスタQ35のしきい値電圧の絶対値を示す。したがって、この状態においては、クランプ回路110aは、通常のクランプ素子として機能する。
【0200】
内部電位接続回路160においては、MOSトランジスタQ36は、そのゲートに昇圧電圧VPPレベルの制御信号Gcnt2を受けており、MOSトランジスタQ36は、内部ノードNAの電位が昇圧電圧VPPよりも高くなるまでオフ状態を維持する。同様、内部電位接続回路260においても、MOSトランジスタQ45が、昇圧電圧VPP2の電圧レベルの制御信号Gcnt3をゲートに受けており、MOSトランジスタQ45は、内部ノードNAの電位が、昇圧電圧VPP2の電圧レベルよりも高くならない限り、オフ状態を維持する。正確には、MOSトランジスタQ36は、内部ノードNAの電圧がVPP+V36以上になったときに導通し、MOSトランジスタQ45は、内部ノードNAの電位がVPP2+V45以上の電圧レベルになったときに導通する。ここで、V36およびV45は、それぞれMOSトランジスタQ36およびQ45のしきい値電圧の絶対値を示す。したがって、昇圧ノードVPPおよびVPP2は、内部ノードNAと電気的に分離されている。したがって、外部端子7を介して高電圧VP(昇圧電圧VPPおよびVPP2と電源電圧VCC+V35の間の電圧レベル)を印加することにより、クランプ回路110aを介して内部ノードNAから電源ノードVCCへ電流経路が形成され、外部でこの電流をモニタすることにより、ピンコンタクト試験を行なうことができる。
【0201】
次に、VPPモードのときには、図26に示すように信号TEST2がハイレベルとされ、一方信号TEST3は接地電圧VSSレベルを維持する。この状態においては、制御回路130において、MOSトランジスタQ30がオン状態、MOSトランジスタQ31がオフ状態とされ、制御信号IFG2が昇圧電圧VPPレベル、制御信号Gcnt2が接地電圧VSSレベルとなる。第2の内部電位接続回路160において、MOSトランジスタQ36が、そのゲートに接地電圧VSSレベルの制御信号Gcnt2を受けて導通し、昇圧ノードVPPを内部ノードNAに電気的に接続する。一方、第3の内部電位接続回路260においては、MOSトランジスタQ45は、そのゲートに昇圧電圧VPP2の電圧レベルの制御信号Gcnt3により、オフ状態を維持する。したがって、昇圧ノードVPPのみが内部ノードNAに電気的に接続され、昇圧ノードVPP2は、内部ノードNAから電気的に分離される。
【0202】
クランプ回路110aにおいては、MOSトランジスタQ34が、昇圧電圧VPPレベルの制御信号IFG2をゲートに受けている。一方、MOSトランジスタQ44は、そのゲートに接地電圧VSSレベルの制御信号IFG3を受けている。したがって、内部ノードNAの電位が上昇し、MOSトランジスタQ35を介して昇圧電圧VPPよりも高い電圧がMOSトランジスタQ34へ印加されない限り、MOSトランジスタQ34はオフ状態を維持する。したがって、外部端子7を介してこの昇圧ノードVPPの電圧レベルをモニタすることができる。この状態において、クランプ回路110aにおいては、電流経路は形成されていないため、正確に昇圧電圧VPPの電圧レベルを外部でモニタすることができる。外部端子7から昇圧電圧VPPの電圧レベルを変更する場合、制御信号IFG2の電圧レベルも変化するため、同様、クランプ回路110aにおいては、電流経路は遮断されており、正確に昇圧ノードVPPの電圧レベルを所望の電圧レベルに設定することができる。
【0203】
VPP2モードの活性化時においては信号TEST2が接地電圧レベルのローレベル、信号TEST3がハイレベルとされる。この状態においては、制御回路130から出力される制御信号IFG2は、接地電圧VSSレベル、制御信号Gcnt2は、昇圧電圧VPPレベルとされる。したがって、クランプ回路110aにおいて、MOSトランジスタQ34がオン状態となり、電源電圧VCCをMOSトランジスタQ44の一方導通ノード(ドレイン)へ伝達する。一方、接続回路160において、MOSトランジスタQ36がオフ状態となる(内部ノードNAの電位が昇圧電圧VPP+V36よりも高くならない限り)。したがって、昇圧ノードVPPと内部ノードNAとを分離することができる。
【0204】
一方、制御回路140からの制御信号IFG3は、MOSトランジスタQ37がオン状態、MOSトランジスタQ38がオフ状態となるため、昇圧電圧VPP2の電圧レベルとなり、一方、制御信号Gcnt3が接地電圧VSSレベルとなる。この状態においては、クランプ回路110aにおいて、MOSトランジスタQ44は、MOSトランジスタQ35を介して昇圧電圧VPP2よりも高い電圧が伝達されない限りオフ状態を維持する。したがって、内部ノードNAに、昇圧電圧VPP2の電圧レベルが伝達されても、このクランプ回路110aにおいて電源ノードVCCと内部ノードNAの間の電流経路は遮断されるため、昇圧電圧VPP2の外部モニタおよび外部からの印加を行なうことができる。
【0205】
接続制御回路260において、MOSトランジスタQ45のゲートは接地電圧VSSレベルであり、MOSトランジスタQ45はオン状態となり、昇圧ノードVPP2を内部ノードNAに接続する。これにより、昇圧ノードVPP2の電圧レベルを外部端子7を介して外部でモニタすることが可能となる。逆に、外部端子7から所定のレベルの高電圧を印加してこの昇圧ノードVPP2の電圧レベルを変化させることができる。この場合、この印加された高電圧に従って昇圧電圧VPP2の電圧レベルが変化するため、応じて制御信号IFG3の電圧レベルも変化し、確実にMOSトランジスタQ44をオフ状態とすることができ、正確に所望の高電圧を昇圧ノードVPP2へ印加することができる。
【0206】
したがって、この図25に示す構成に従えば、1つの外部端子7を介して複数の電圧レベルの昇圧電圧の外部モニタ、外部からの印加を行なうことができる。なお、昇圧電圧VPPおよびVPP2の電圧レベルによっては、オフ状態とされるべき接続回路が導通状態となることが考えられる。たとえば、VPPモードに移行するとき、昇圧電圧VPPが昇圧電圧VPP2よりも十分高い場合、MOSトランジスタQ45は、そのゲートに昇圧電圧VPP2を受けているためオン状態となり、内部ノードNAから昇圧ノードVPP2へ電流が流れることが考えられる。このような状況を確実に防止するためには、昇圧電圧VPPが昇圧電圧VPP2よりも高い場合には、制御信号IFG2をゲートに受けるpチャネルMOSトランジスタをMOSトランジスタQ45と内部ノードNAの間に接続する。これにより、VPPモード時において、信号IFG2が昇圧電圧VPPレベルとなり、この追加MOSトランジスタはオフ状態となり、昇圧ノードVPP2と内部ノードNAの間の電流経路が確実に遮断されるため、昇圧電圧VPP2が不必要に変化するのを防止することができる。VPP2モード時においては、この制御信号IFG2が接地電圧レベルとなるため、何ら問題なく、昇圧ノードVPP2は、内部ノードNAに電気的に接続される。
【0207】
以上のように、この発明の実施の形態14に従えば、クランプ回路において、直列にそれぞれが異なる昇圧電圧に対応する制御信号をゲートに受けるpチャネルMOSトランジスタを接続しているため、複数の昇圧電圧レベルが存在する場合において、これらの外部印加モードまたは外部モニタモードの場合には、クランプ回路110aにおいて電源ノードと内部ノード間の電流経路を確実に遮断することができ、確実に複数の昇圧電圧の電圧レベルの外部モニタおよび外部からの異なる電圧レベルの設定を確実に実現することができる。
【0208】
また、昇圧電圧VPPおよびVPP2の電圧レベルが同じであり、印加される部分が異なる場合(たとえば半導体記憶装置において、複数のメモリアレイ(ブロック)ごとに昇圧電圧発生回路が設けられているような場合)、各部分に対してそれぞれ独立に昇圧電圧の外部モニタおよび外部からの印加を行なうことができる。これにより、不良の解析が容易となる。
【0209】
[実施の形態15]
図27は、この発明の第15の実施の形態の半導体装置の要部の構成を示す図である。図27において、半導体装置は、基板電位VBBを発生する第1の基板電位発生回路15aと、基板電位VBB2を発生する第2の基板電位発生回路15bを含む。この基板電位VBBおよびVBB2はともに負電圧であるが、その電圧レベルは異なっていてもよく、また半導体記憶装置のメモリアレイ(ブロック)それぞれに対して与えられる同じ電圧レベルの基板電位であってもよい。
半導体装置は、さらに、モニタフォースモード活性化信号TEST1aに応答して、電源電圧VCCおよび負電圧(基板電位)VBBの間で変化する互いに相補な制御信号IFGaおよびGcntaを発生する制御回路80aと、モニタフォースモード活性化信号TEST1bに応答して、電源電圧VCCと負電圧(基板電位)VBB2の間で変化する互いに相補な制御信号IFGbおよびGcntbを出力する制御回路80bと、制御回路80aからの制御信号Gcntaに応答して、第1の基板電位発生回路15aの出力部を内部ノードNAに接続する接続回路60aと、制御回路80bからの制御信号Gcntbに応答して第2の基板電位発生回路15bの出力部を内部ノードNAに接続する基板電位接続回路60bを含む。ここで、説明を簡略化するために、信号TEST1aの活性化時に指定される動作モードをVBBモードと称し、信号TEST1bの活性化時に指定される動作モードをVBB2モードと称す。
【0210】
半導体装置は、さらに、内部ノードNAと接地ノードVSSの間に接続され、制御回路80aおよび80bからの制御信号IFGaおよびIFGbに応答して、この内部ノードNAの負電位を所定電位レベルにクランプするクランプ回路10を含む。
【0211】
制御回路80aは、信号TEST1aを受けるインバータIVaと、電源ノードVCCとノードFaの間に接続され、そのゲートに信号TEST1aを受けるpチャネルMOSトランジスタQ15aと、電源ノードVCCとノードGaの間に接続され、そのゲートにインバータIVaの出力信号を受けるpチャネルMOSトランジスタQ15bと、ノードFaと負電圧印加ノード(第1の基板電位発生回路15aの出力部)VBBとの間に接続され、そのゲートがノードGaに接続されるnチャネルMOSトランジスタQ17aと、ノードGaと負電圧印加ノードVBBの間に接続され、そのゲートがノードFaに接続されるnチャネルMOSトランジスタQ18aを含む。
【0212】
接続回路60aは、第1の基板電位発生回路15aの出力ノードと内部ノードNAの間に接続され、そのゲートに制御信号Gcntaを受けるnチャネルMOSトランジスタQ13aを含む。制御回路80bは、電源ノードVCCとノードFbの間に接続され、そのゲートに信号TEST1bを受けるpチャネルMOSトランジスタQ15bと、電源ノードVCCとノードGbの間に接続され、そのゲートに信号TEST1bをインバータIVbを介して受けるpチャネルMOSトランジスタQ16bと、ノードFbと負電圧印加ノード(第2の基板電位発生回路の出力部)VBB2の間に接続され、そのゲートがノードGbに接続されるnチャネルMOSトランジスタQ17bと、ノードGbと負電圧印加ノードVBB2の間に接続され、そのゲートがノードFbに接続されるnチャネルMOSトランジスタQ18bを含む。
【0213】
接続回路60bは、内部ノードNAと負電圧印加ノード(第2の基板電位発生回路15bの出力部)VBB2の間に接続され、そのゲートに制御信号Gcntbを受けるnチャネルMOSトランジスタQ13bを含む。
【0214】
クランプ回路10は、接地ノードVSSにその一方導通ノードおよびゲートが接続されるnチャネルMOSトランジスタQ3と、内部ノードNAとMOSトランジスタQ3の間に互いに直列に接続されるnチャネルMOSトランジスタQ4aおよびQ4bを含む。MOSトランジスタQ4aは、そのゲートに制御信号IFGaを受け、MOSトランジスタQ4bは、そのゲートに制御信号IFGbを受ける。クランプ回路10において、MOSトランジスタQ3、Q4aおよびQ4bが、内部ノードNAと接地ノードVSSの間に直列に接続される限り、その配列順序は任意である。次に、この図27に示す半導体装置の動作をその動作波形図である図28を参照して説明する。
【0215】
VBBモードおよびVBB2モードがともに非活性状態のとき、信号TEST1aおよびTEST1bはともに、接地電圧VSSレベルのローレベルにある。この状態においては、制御回路80aにおいて、MOSトランジスタQ15aがオン状態、MOSトランジスタQ16aがオフ状態であり、制御信号IFGaが電源電圧VCCレベルのハイレベル、制御信号Gcntaが負電圧VBBレベルのローレベルとなる。同様に、制御回路80bにおいても、制御信号IFGbが、電源電圧VCCレベルのハイレベル、制御信号Gcntbが、負電圧VBB2レベルのローレベルとなる。したがって、接続回路60aおよび60bにおいては、MOSトランジスタQ13aおよびQ13bはともにオフ状態となり、基板電位発生回路15aおよび15bの出力部はともに内部ノードNAから電気的に分離される。
【0216】
クランプ回路10においては、MOSトランジスタQ4aおよびQ4bが、ともにオン状態となり、内部ノードNAを電気的にMOSトランジスタQ3の他方導通ノード(ドレイン)に接続し、MOSトランジスタQ3は、ダイオードモードで動作する。したがって、この状態においては、クランプ回路10が、このMOSトランジスタQ3をクランプ素子として動作するため、外部端子7から負電圧(負電圧VBBおよびVBB2よりも浅い(絶対値は小さい))を印加することにより、内部ノードNAと接地ノードVSSの間に電流が流れ、外部でこの電流をモニタすることにより、外部端子7が確実に内部ノードNAに電気的に接続されているか否かの識別を行なうことができる。
【0217】
モニタフォースモードのとき、VBBモードおよびVBB2モードの一方のみが活性化され、他方は非活性状態を維持する。VBBモードが行なわれるとき、信号TEST1aがハイレベルとなり、一方、信号TEST1bは接地電圧VSSレベルのローレベルを維持する。この状態においては、制御回路80aにおいて、MOSトランジスタQ15aがオフ状態、MOSトランジスタQ16aがオン状態となり、制御信号Gcntaが電源電圧VCCレベルのハイレベルとなり、一方、制御信号IFGaが負電圧VBBレベルのローレベルとされる。制御信号IFGbは電源電圧VCCのレベルを維持しており、制御信号Gcntbは、負電圧VBB2の電圧レベルを維持している。
【0218】
この状態においては、接続回路60aにおいて、MOSトランジスタQ13aがオン状態となり、第1の基板電位発生回路15aの出力部が内部ノードNAに電気的に接続される。クランプ回路10においては、MOSトランジスタQ4bはオン状態にあり、内部ノードNAを電気的にMOSトランジスタQ4aの導通ノードへ接続する。MOSトランジスタQ4aは、内部ノードNAの電位が、負電圧VBBよりも低くならない限り、オフ状態を維持する(MOSトランジスタQ4aがオン状態となるのは、内部ノードNAの電位が、負電圧VBBよりもさらにこのMOSトランジスタQ4aのしきい値電圧分低くなったとき)。
【0219】
また、接続回路60bにおいては、MOSトランジスタQ13bが、負電圧VBB2をゲートに受けてオフ状態を維持しており、第2の基板電位発生回路15bの出力部は内部ノードNAから電気的に分離されている。したがって、この状態において、第1の基板電位発生回路15aの発生する負電圧VBBが内部ノードNAに伝達され、外部端子7を介してこの負電圧VBBの電圧レベルをモニタすることができる。逆に、外部端子7から負電圧を印加し、この第1の基板電位発生回路15aの発生する負電圧VBBの電圧レベルを所望の電圧レベルに設定することができる。この状態において、制御信号IFGaが外部から印加される負電圧レベルに応じて変化するため、クランプ回路10においてMOSトランジスタQ4aは常時オフ状態を維持しており、内部ノードNAと接地ノードVSSの間の電流経路は確実に遮断状態とされる。これら一連の動作により、VBBモード時において、負電圧VBBの外部モニタおよび負電圧VBBの電圧レベルの外部設定のいずれの動作モードをも行なうことができる。
【0220】
VBB2モードの活性化時においては、信号TEST1aは接地電圧VSSレベルのローレベルとされ、一方信号TEST1bがハイレベルとされる。この状態においては、制御回路80aにおいて、MOSトランジスタQ15aがオン状態、MOSトランジスタQ16aがオフ状態とされる。したがって、制御信号Gcntaが負電圧VBBレベルのローレベルとされ、制御信号IFGaが電源電圧VCCレベルのハイレベルとされる。これにより、接続回路60aにおいて、MOSトランジスタQ13aがオフ状態とされ、第1の基板電位発生回路15aの出力部は内部ノードNAと電気的に分離される。
【0221】
一方、制御回路80bにおいては、MOSトランジスタQ15bがオフ状態、MOSトランジスタQ16bがオン状態とされる。したがって、制御信号Gcntbが、電源電圧VCCレベルのハイレベルとされ、制御信号IFGbが負電圧VBB2レベルのローレベルとされる。接続回路60bにおいて、MOSトランジスタQ13bがオン状態となり、第2の基板電位発生回路15bの出力部を内部ノードNAに電気的に接続する。クランプ回路10においては、MOSトランジスタQ4bがゲートに負電圧VBB2レベルの制御信号IFGbを受けており、内部ノードNAの電位がこの負電圧VBB2よりも低くならない限りオフ状態を維持する。したがって、この状態においては、内部ノードNAに伝達された第2の基板電位発生回路15bからの負電圧VBB2を、外部端子7を介して外部へ出力することができ、外部でこの負電圧VBB2の電圧レベルをモニタすることができる。逆に、外部端子7から所定の電圧レベルの負電圧を印加し、この負電圧VBB2の電圧レベルを所望の電圧レベルに設定することができる。負電圧VBB2の電圧レベル変化時においては、制御信号IFGbの電圧レベルも応じて変化するため、MOSトランジスタQ4bは、確実にオフ状態を維持して、内部ノードNAと接地ノードVSSの間の電流経路を遮断する。この動作により、VBB2モードにおいて、負電圧VBB2に関する外部モニタおよび外部印加の動作を実行することができる。
【0222】
[変更例]
図29は、この発明の第15の実施の形態の変更例の構成を示す図である。図29においては、図27に示す内部電位接続回路60aおよび60bの部分の構成が示される。他の構成は、図27に示す構成と同じである。図29において、接続回路60aは、MOSトランジスタQ13aと内部ノードNAの間にこのMOSトランジスタQ13aと直列に接続されるnチャネルMOSトランジスタQ13xを含む。MOSトランジスタQ13xは、そのゲートに制御信号IFGbを受ける。MOSトランジスタQ13aは、図27に示すトランジスタQ13aと同じであり、ゲートに制御信号Gcntaを受ける。
【0223】
接続回路60bは、MOSトランジスタQ13bと内部ノードNAの間にこのMOSトランジスタQ13bと直列に接続されるnチャネルMOSトランジスタQ13yを含む。次に動作について説明する。
【0224】
VBBモードの活性化時、制御信号IFGbは、電源電圧VCCレベルであり、MOSトランジスタ13xはオン状態にあり、MOSトランジスタQ13aを内部ノードNAに電気的に接続する。一方、制御信号IFGaは、負電圧VBBレベルであり、MOSトランジスタQ13yは、内部ノードNAの電位が負電圧VBBよりも低くならない限りオフ状態を維持する。制御信号Gcntaが電源電圧VCCレベルであり、内部ノードNAには、MOSトランジスタQ13x、Q13yを介して負電圧VBBが印加される。このとき、負電圧VBBが負電圧VBB2よりも低い電圧レベルであったとしても、MOSトランジスタQ13yがオフ状態を維持しており、この負電圧VBBはMOSトランジスタQ13bには伝達されない。したがって、接続回路60bにおいて、この負電圧VBBが負電圧VBB2よりも低い電圧レベルであったとしても、この負電圧VBBが、負電圧印加ノードVBB2へ印加されるのを防止することができ、確実に、内部ノードNAと負電圧印加ノードVBB2とを電気的に分離することができ、負電圧VBBのみに対し、外部モニタおよび外部設定を行なうことができる。
【0225】
逆に、VBB2モードの場合には、制御信号IFGbが、負電圧VBB2の電圧レベルとなり、制御信号Gcntaは負電圧VBBレベルである。一方、制御信号IFGaが、電源電圧VCCレベルであり、制御信号Gcntbが、電源電圧VCCレベルである。したがって、負電圧印加ノード(第2の基板電位発生回路の出力部)の負電圧VBB2がこの接続回路60bを介して内部ノードNAに伝達される。内部ノードNAに伝達された負電圧VBB2が負電圧VBBよりも高い場合、仮にこの負電圧VBB2がMOSトランジスタQ13xを介してMOSトランジスタQ13aにリーク電流が伝達されても、MOSトランジスタQ13aはそのソースおよびゲート電位がともに負電圧VBBレベルとなりオフ状態を維持し、この負電圧VBB2が負電圧印加ノードVBBへ伝達されるのを防止する。一方、この負電圧VBB2の電圧レベルが負電圧VBBよりも低い場合には、MOSトランジスタQ13xがゲートとソースの電位が等しくなってオフ状態となり、この負電圧VBB2が負電圧印加ノードVBBへ伝達されるのを防止する。したがって、いずれの状態においても、内部ノードNAと負電圧印加ノードVBBの間の電流経路は遮断されるため、正確に内部ノードNAの電圧レベルを負電圧VBB2の電圧レベルに設定することができる。したがって、負電圧VBB2に対する外部モニタおよび外部設定の動作モードを正確に実行することができる。
【0226】
なお、負電圧VBBと負電圧VBB2の関係がいずれの動作モードにおいても固定されている場合、たとえばVBB<VBB2の場合、高い方の負電圧を伝達する接続回路(回路60b)においてのみ、この経路遮断のための追加のMOSトランジスタ(Q13y)が設けられればよい。この場合、低い方の負電圧を伝達する接続回路(60a)においては、追加のMOSトランジスタ(Q13x)を設ける必要はない。
【0227】
以上のように、この発明の実施の形態15に従えば、クランプ回路の内部ノードと接地ノードの間に、直列に互いに異なる制御信号を受けるMOSトランジスタを直列に接続しているため、複数種類の負電圧に対する外部モニタおよび外部設定を行なうことができるとともに、ピンコンタクト試験をも行なうことができる。
【0228】
[実施の形態16]
図30は、この発明の第16の実施の形態の半導体装置の要部の構成を示す図である。図30に示す半導体装置の構成は、実質的に図1に示す半導体装置の構成と同じである。この図30に示す半導体装置の構成において、nチャネルMOSトランジスタQ2〜Q4、Q7、Q8、Q11〜Q13はそれぞれの基板領域が負電圧VBBを受けるように接続される。
【0229】
内部回路11において、nチャネルMOSトランジスタ11bは、その基板領域が負電圧VBBを受けるように接続される。制御回路30および40ならびに接続回路60に含まれるnチャネルMOSトランジスタQ7、Q8、Q11〜Q13は、それぞれの基板領域がそれぞれのソース領域に接続されている。したがって、これらのMOSトランジスタは、バックゲート効果はなく、しきい値電圧の変動は生じない。一方、内部回路11のnチャネルMOSトランジスタ11bは、その基板領域が負電圧VBBを受けており、バックゲート効果の影響を受けており、そのしきい値電圧が高くなる。したがって、この内部回路11において、MOSトランジスタ11bを介してのリーク電流は十分抑制される。この内部回路11におけるMOSトランジスタ11bを介してのリーク電流と同程度のリーク電流を生じさせるために、制御回路30および40に含まれるnチャネルMOSトランジスタQ7、Q8、およびQ11、Q12および接続回路60のMOSトランジスタQ13のしきい値電圧は、MOSトランジスタ11bのそれよりも大きくされる。これにより、これらのMOSトランジスタのゲート電位が負電圧VBBになった場合においても、確実にリーク電流を抑制することができる。
【0230】
一方、クランプ回路10においては、MOSトランジスタQ3は、内部ノードNAの電位が、負電圧VBBレベルにされた場合、バックゲート効果が小さくなり、そのしきい値電圧が小さくなる。この場合、MOSトランジスタQ3は、内部ノードNAの負電位を抑制するため、特にしきい値電圧が小さくなったとしても問題は生じない。一方、MOSトランジスタQ4は、モニタフォースモードの活性化時、制御信号IFG1が負電圧VBBレベルとされる。このモニタフォースモードの活性化時、内部ノードNAと接地ノードVSSの間の電流経路は確実に遮断する必要が生じる。モニタフォースモードにおいて、内部ノードNAの電位が低下し、このMOSトランジスタQ4のソース電位が負電圧VBBに近づくと、MOSトランジスタQ4のバックゲート効果は小さくなり、そのしきい値電圧が小さくなる。これにより、MOSトランジスタQ4のリーク電流が大きくなることが考えられる。このリーク電流を抑制するために、MOSトランジスタQ4のしきい値電圧Vthは、MOSトランジスタ11bのそれよりも大きくされる。これにより、バックゲート効果が小さくなるのを補償して、確実にリーク電流を防止し、モニタフォースモード時において内部ノードNAの電位を高速かつ安定に所定の電位レベルに安定化させることができる。
【0231】
この図30に示すMOSトランジスタQ4は、内部ノードNAに直接接続される場合には、そのソースおよび基板領域の電位が全く同じとなるため、このしきい値電圧を大きくする効果はより顕著となり、確実にリーク電流を抑制をすることができる。
【0232】
nチャネルMOSトランジスタのしきい値電圧を高くする方法は、チャネル領域のP型不純物濃度を高くするかまたはN型不純物濃度を低くすることにより容易に実現される。またこれに代えて、MOSトランジスタQ4のチャネル長さ(ゲート長)を長くすることにより実現される。
【0233】
以上のように、この発明の実施の形態16に従えば、クランプ回路において、そのゲートに負電圧を受けるMOSトランジスタのしきい値電圧を内部回路のMOSトランジスタのそれよりも大きくしたため、モニタフォースモード活性化時において、リーク電流が生じるのを抑制し、確実に内部ノードと接地ノードの間の電流経路を遮断することができる。
【0234】
[実施の形態17]
図31は、この発明の第17の実施の形態の半導体装置の要部の構成を示す概略的に示すブロック図である。図31において、半導体装置は、外部端子7と内部ノードNAの間に接続される第1の保護回路20と、内部ノードNA上の信号に所定の処理を施してさらに内部の回路へ伝達する内部回路11と、モニタフォースモード活性化信号TESTに応答して制御信号GcntおよびIFGを出力する制御回路380と、内部ノードNAに接続され、制御回路380からの制御信号IFGに応答してそのクランプ機能が活性/非活性化されるクランプ回路310と、所定の内部電圧VPP/VBBを発生する内部電圧発生回路350と、制御回路380からの制御信号Gcntに応答して、この内部電圧発生回路350の出力部のノードを内部ノードNAへ電気的に接続する接続回路360を含む。第1の保護回路20および内部回路11は、先の実施の形態1ないし16において説明したものと同じ構成を備える。
【0235】
この図31に示す半導体装置において、クランプ回路310は、内部ノードNAの電圧を高電圧または負電圧いずれのレベルにクランプしてもよい。したがって、図31においては、両者を含むように示される。同様、制御回路380は、この負電圧および昇圧電圧の外部印加、外部モニタならびにピンコンタクト試験を行なうための制御信号IFGおよびGcntを出力するため、これらの負電圧および昇圧電圧両者のための制御信号として一括して符号IFGおよびGcntにより制御信号を表わす。
【0236】
内部電圧発生回路350は、モニタフォースモード活性化信号TESTに応答して選択的に活性状態とされる発振回路352と、この発振回路352からの発振信号(クロック信号)に応答してチャージポンプ動作を行なって所定の内部電圧VPP/VBBを発生するチャージポンプ354を含む。チャージポンプ354は、通常の、キャパシタとダイオードで構成され、昇圧電圧VPPまたは負電圧VBBを発生する。
【0237】
この内部電圧発生回路350では、モニタフォースモード活性化信号TESTが、外部から所定の電圧を印加する外部印加モードを指定するときには、発振回路352の発振動作が停止される。これにより、外部印加モード時において、この内部電圧発生回路350の出力部の電圧を容易かつ正確に所定の電圧レベルに設定することができる。すなわち、外部から所望電圧レベルの電圧を印加する場合において、内部電圧発生回路350が動作している場合、この動作にかかわらず、内部ノードの電位を所定電圧レベルに設定するためには(特に内部電圧の絶対値を小さくする場合)、外部回路は、かなり大きな電流駆動力を要求される。しかしながら、この外部印加モード時において、内部電圧発生回路350の動作を停止させることにより、比較的小さな電流駆動力を有する回路を用いても所定の電圧レベルに内部ノードを外部から設定することができる。これにより、高速かつ安定に内部ノードを所定の電圧レベルに設定することができる。
【0238】
図32は、この図31に示す内部電圧発生回路の構成およびテストモード指定信号を発生する部分の構成を示す図である。図32において、モニタフォースモード活性化信号TESTは、信号WCBRおよび任意のアドレス信号Amを受けるテストモード検出回路390から出力される。信号WCBRは、半導体装置がダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)の場合、ライトイネーブル信号/WEおよびコラムアドレスストローブ信号/CASがロウアドレスストローブ信号/RASの立下がりよりも先にローレベルの活性状態とされる状態を示す。スタティック・コラムモードを備える半導体記憶装置などのように、信号/CASが用いられない場合には、代わりの信号(たとえばチップセレクト信号)が利用される。複数の制御信号のタイミング関係により、テストモードが指定される構成が利用されればよく、WCBR条件には特に限定されない。
【0239】
テストモード検出回路390は、このWCBR条件が指定されたときにアドレス信号Amが所定の値を示すときにモニタフォースモード活性化信号TESTを活性状態のハイレベルとし、図31に示す制御回路380へ与える。このモニタフォースモード活性化信号TESTは、外部から電圧を内部ノードへ印加する外部印加モードおよび内部電圧発生回路の発生する内部電圧を外部でモニタする外部モニタモードいずれの場合においても活性状態とされる。
【0240】
内部電圧発生回路350に含まれる発振回路352は、偶数段のインバータ(図32において2段のインバータ)352aおよび352bと、インバータ352bの出力信号と外部印加モード活性化信号ZVEを受けるNANDゲート352cを含む。NANDゲート352cの出力信号はチャージポンプ354へ与えられかつインバータ352aの入力部へ与えられる。外部印加モード活性化信号ZVEは、テストモード検出回路390からのモニタフォースモード活性化信号TESTと所定のアドレス信号Asを受ける外部印加モード検出回路395から与えられる。この外部印加モード検出回路395は、たとえばNAND型デコーダで構成され、モニタフォースモード活性化信号TESTが活性状態にあり、かつアドレス信号Asが所定の論理レベル(たとえばハイレベル)のときに外部印加モードが指定されたと判別して、この外部印加モード活性化信号ZVEを活性状態のローレベルとする。
【0241】
信号ZVEが活性状態のローレベルのとき、発振回路352においては、NANDゲート352cの出力信号がハイレベルに固定され、チャージポンプ354はチャージポンプ動作を停止する。これにより、外部印加モードが指定されたときに発振回路352の発振動作を停止させることができる。内部電圧を外部でモニタする場合には、アドレス信号Asが非活性状態にあるため、外部印加モード検出回路395の出力する信号ZVEは非活性状態のハイレベルを維持する。これにより、NANDゲート352cがインバータとして機能し、発振回路352は、奇数段のインバータで構成されるリングオシレータとして動作し、所定の周期およびパルス幅を有する発振信号を生成してチャージポンプ354へ与える。この発振信号によるチャージポンプ354のチャージポンプ動作により、所定の電圧レベルの内部電圧VPP/VBB(負電圧または昇圧電圧)が発生される。
【0242】
なお、図32に示す構成において、未使用のピン端子が存在する場合には、その未使用のピン端子を介してテストモードを指定する信号が外部から直接与えられる構成が利用されてもよい。またチャージポンプ354の内部構成は、キャパシタのチャージポンプ動作を利用して、所定の電圧レベルの内部電圧を発生することができる限り、任意の構成を利用することができる。発振回路352が有するインバータの段数もまた任意であり、適当な段数に設定される。
【0243】
以上のように、この発明の実施の形態17に従えば、外部から内部ノードへ所定の電圧レベルの電圧を印加するときに、内部電圧発生回路の動作を停止させているため、安定かつ高速で内部ノードを所定の電圧レベルに設定することができる。
【0244】
[その他の実施の形態]
先の実施の形態において、負電位に対するクランプ回路のみが設けられる構成および正電位に対するクランプ回路のみが設けられる構成がそれぞれ示されているが、それぞれの場合において、負電位および正電位両者に対するクランプ回路およびモニタフォースモードが行なわれる構成が設けられてもよい。
【0245】
またクランプ機能を有する素子として、ダイオードモードで動作する絶縁ゲート型電界効果トランジスタが説明されているが、クランプ機能を有する素子である限り、任意の素子を利用することができる。たとえば、固定電位をゲートに受けるMOSトランジスタに代えて、PN接合ダイオードを利用することができる。またこれに代えて、制御信号をゲートに受けるMOSトランジスタおよび固定電位をゲートに受けるMOSトランジスタに代えて、バイポーラトランジスタが利用されてもよい。
【0246】
また、モニタフォースモード活性化信号に応答して制御信号を発生する制御回路に含まれるレベル変換回路は、レベル変換機能を備える限り、任意の構成のレベル変換回路を利用することができる。不揮発性半導体記憶装置において選択ワード線上に昇圧電圧または負電圧を印加するために、デコーダからの選択信号をレベル変換するための構成と同様の構成を利用することができる。
【0247】
また負電圧VBBとしては、半導体基板領域に与えられる基板バイアス電圧を一例として説明している。しかしながら、この負電圧は、DRAMにおいて非選択ワード線へ伝達される負電圧であってもよい。この負電圧ワード線方式においては、ワード線選択時において非選択ワード線が容量結合によりその電位が上昇してメモリセルデータが流出するのを防止するために、負電圧が非選択ワード線上に伝達される。
【0248】
または負電圧としては、不揮発性半導体記憶装置において、データ書込時において選択ワード線へ伝達される負電圧であってもよい。さらに、この負電圧はSOI(シリコン・オン・インシュレータ)基板上に形成された半導体装置のNチャネルMOSトランジスタのボディ領域に印加されるボディ電位であってもよい。
【0249】
第1の保護回路に含まれるクランプ素子として、フィールド絶縁膜をゲート絶縁膜として有するフィールドトランジスタと保護抵抗とが用いられている。しかしながら、負のサージ電位印加時に導通するクランプ回路の動作電位(クランプ回路が導通状態となる電位)の絶対値よりも大きな絶対値の動作電位を有する素子であれば任意の構成を利用することができる。たとえば、PNダイオード、電流増幅率hfeの大きなバイポーラトランジスタを利用することができる。これは、第2の保護回路において、正のサージ電位を電源ノードへ放出するための素子についても同様であり、正のサージ電位を放出するクランプ回路の動作電位よりも大きな動作電位を有する素子であれば任意の素子を利用することができる。
【0250】
保護用クランプ回路を有する装置に本発明は適用可能である。
また保護抵抗として拡散抵抗を利用することにより、この拡散抵抗と基板領域との間のPN接合をクランプ素子用のダイオードとして利用することができ、面積効率の良い保護回路を実現することができる。
【0251】
[特性試験の種類]
図33(A)は、ダイナミック型半導体記憶装置のメモリセルの構成を示す図である。半導体記憶装置においては、メモリセルが行および列のマトリックス状に配列され、各行および各列に対応してワード線WLおよびビット線(対)BLがそれぞれ配置される。図33(A)において、1本のワード線WLと1本のビット線BLとを示す。メモリセルが、情報を電荷の形態で格納するメモリキャパシタMCと、対応のワード線WL上の信号電位に応答してこのメモリキャパシタMCの一方電極ノード(ストレージノード)SNをビット線BLへ接続するnチャネルMOSトランジスタで構成されるアクセストランジスタMTを含む。アクセストランジスタMTの基板領域へは基板電位発生回路から発生された負電圧VBBが印加される。メモリキャパシタMCの他方電極ノード(セルプレート電極)へは中間電位レベルのセルプレート電圧VCPが印加される。
【0252】
ワード線WLは、選択時に、昇圧電圧VPPが印加される。これにより、ビット線BL上のハイレベルデータをメモリキャパシタMCへ書込むとき、アクセストランジスタMTにおけるしきい値電圧損失による書込データの電圧レベルの低下を防止する。この昇圧電圧VPPの電圧レベルを高くすることにより、アクセストランジスタMTのゲート絶縁膜への電圧ストレスが高くなり、ゲート絶縁膜に不良が潜在的に存在する場合に、この不良を顕在化させることができる。すなわち、昇圧電圧VPPの電圧レベルを高くすることにより、不良モードの加速を行なうことができる。また昇圧電圧VPPの電圧レベルを低くして、メモリキャパシタMCのストレージノードSNに対書込データを伝達し、正確にストレージノードSNにデータが書込まれるかどうか否かを見ることにより、この昇圧電圧VPPに対するマージン不良を識別することができる。この昇圧電圧VPPのマージン不良の検出は、メモリセルにデータ“1”が正確に記憶されているか否かを見ることにより判別される。
【0253】
図33(B)は、図33(A)に示すメモリセルのアクセストランジスタの断面構造を概略的に示す図である。アクセストランジスタMTは、P型半導体基板領域400上に形成される高濃度N型不純物領域402および404と、これらの不純物領域402および404の間のチャネル領域上にゲート絶縁膜(図示せず)を介して形成されるゲート電極層406を含む。不純物領域402がビット線BLに接続され、ゲート電極層406がワード線WLに接続される。不純物領域404は、メモリキャパシタMCに結合される。このメモリキャパシタMCは、スタックトキャパシタ構造を備えてもよく、またはトレンチキャパシタ構造を備えてもよい。ポーズリフレッシュ(スタティック・データ・リテンション)特性試験時間の短縮を行なうためには、この半導体基板領域400へ印加される負電圧VBBを深くする(この絶対値を大きくする)。ポーズリフレッシュ特性は、メモリセルのスタンバイ状態において、メモリセルが記憶データをどの程度正確に保持しているか否かを示す特性である。スタンバイ時においては、ワード線WLの電位は接地電圧VSS(または負電位レベル)のローレベルとされる。ビット線BLは、中間電位レベルに保持される。スタンバイ状態時において、このストレージノードSNに保持される電荷が減少するのは、基板領域400へのリーク電極ILが主要原因である。この場合、バイアス電圧VBBをより負とすることにより、基板領域400と不純物領域404の間のPN接合に印加される電界が強くなり、ストレージノードSNに保持された電荷が基板領域400へリークする。したがって、電荷保持特性の悪いすなわちリーク電流の大きなメモリセルにおいては、この強い電界により、リーク電流ILが大きくなり、高速で保持データが失われる。したがって、不良モードを加速して、不良メモリセルを高速(短時間)で検出することができる。
【0254】
図33(C)は、ディスターブリフレッシュ(ダイナミック・データ・リテンション)特性試験を行なう方法を示す図である。ディスターブリフレッシュ特性は、ワード線選択時における非選択メモリセルのデータ保持特性を示す。この状態においては、ワード線WLは、非選択状態のローレベル(接地電圧または負電位)とされる。ビット線BLは、例示しない別の選択ワード線に接続されるメモリセルデータに従ってハイレベルまたはローレベルにその電位が変化する。ビット線BLの電位がローレベルの接地電圧レベルにあり、不純物領域404(ストレージノードSN)にハイレベルデータが格納されているとき、このアクセストランジスタMTのしきい値電圧が小さい場合には、不純物領域404から不純物領域402を介してビット線BLへリーク電流ILが流れる。応じてストレージノードSNに格納された電荷が失われ、記憶データが破壊される。この不良モードを加速するためには、負電圧VBBを浅くする(絶対値を小さくする)。これにより、アクセストランジスタMTのしきい値電圧が小さくなり(バックゲート効果が小さくなるため)、リーク電流ILが大きくなり、電荷保持特性の悪いメモリセルは、高速でその保持データを失い、不良を短時間で検出することができる。
【0255】
先の実施の形態においては、昇圧電圧発生回路または負電圧発生回路の出力部は内部ノードへ電気的に接続することにより外部端子に接続している。しかしながら、このモニタフォースモードにおいて、このような内部電圧を発生する回路の出力部ではなく、所定の電圧レベルの電圧が伝達されるノードがこの外部端子に接続されて内部ノード上に読出される構成が利用されてもよい。
【0256】
この場合、任意の内部ノードの電位を外部で正確に識別することができる。したがって、半導体装置の最終試験において不良が生じた場合、各内部ノードに対する電圧を外部でモニタすることにより、不良の解析を非破壊で行なうことができ、不良解析に要する時間を短縮することができる。たとえば、メモリセルデータの書込不良が生じた場合、この原因が、ワード線に印加される昇圧電圧のレベルが低いか否かを外部で見ることができ、このワード線書込不良の原因を容易に識別することができ、不良原因を容易に解析することができる。
【0257】
【発明の効果】
以上のように、この発明に従えば、外部端子に電気的に接続される内部ノードに設けられた保護回路に対するピンコンタクト試験に用いられるクランプ回路を、動作モードに応じて選択的にそのクランプ機能を活性/非活性状態としているため、このクランプ回路を利用してピンコンタクト試験を行なうことができるとともに、外部で内部電位モニタを正確に行なうことができ、かつ所望のレベルの電圧を外部から内部ノードへ印加することが可能となり、内部電圧の良/不良の識別および内部電位を変化させることによる半導体装置の動作マージンテストを非破壊で容易に行なうことができ、製品出荷前の試験時において、不良モードを加速するバーンインモード以外の加速試験も容易にかつ正確に行なうことができ、製品出荷前の最終試験に要する時間を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の半導体装置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図2】図1に示す半導体装置の動作を示す信号波形図である。
【図3】この発明の第2の実施の形態の半導体装置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図4】この発明の第3の実施の形態の半導体装置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図5】この発明の第4の実施の形態の半導体装置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図6】図5に示す半導体装置の動作を示す信号波形図である。
【図7】この発明の第5の実施の形態の半導体装置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図8】この発明の第6の実施の形態の半導体装置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図9】この発明の第7の実施の形態の半導体装置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図10】図9に示す半導体装置の動作を示す信号波形図である。
【図11】この発明の第7の実施の形態の変更例の構成を示す図である。
【図12】この発明の第8の実施の形態の半導体装置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図13】この発明の第8の実施の形態の変更例の構成を示す図である。
【図14】この発明の第9の実施の形態の半導体装置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図15】図14に示す半導体装置の動作を示す信号波形図である。
【図16】この発明の第10の実施の形態の半導体装置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図17】図16に示す半導体装置の動作を示す信号波形図である。
【図18】この発明の第11の実施の形態の半導体装置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図19】図18に示す半導体装置の動作を示す信号波形図である。
【図20】この発明の第12の実施の形態の半導体装置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図21】図20に示す半導体装置の動作を示す信号波形図である。
【図22】この発明の第12の実施の形態の変更例の構成を示す図である。
【図23】この発明の第13の実施の形態の半導体装置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図24】図23に示す半導体装置の動作を示す信号波形図である。
【図25】この発明の第14の実施の形態の半導体装置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図26】図25に示す半導体装置の動作を示す信号波形図である。
【図27】この発明の第15の実施の形態の半導体装置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図28】図27に示す半導体装置の動作を示す信号波形図である。
【図29】この発明の第15の実施の形態の変更例の構成を概略的に示す図である。
【図30】この発明の第16の実施の形態の半導体装置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図31】この発明の第17の実施の形態の半導体装置の要部の構成を概略的に示すブロック図である。
【図32】図31に示すモニタフォースモード活性化信号を発生する回路部分および内部電圧発生回路の構成を概略的に示す図である。
【図33】不良モード加速試験を説明するための図であり、(A)はDRAMセルの構成を示し、(B)はポーズリフレッシュ時の負電圧印加態様を示し、(C)はディスターブリフレッシュ時の負電圧印加態様を示す図である。
【図34】従来の半導体装置の入力部の構成を概略的に示す図である。
【図35】従来の半導体装置の基板電位を外部モニタするための構成を概略的に示す図である。
【図36】図35に示す構成の問題点を説明するための図である。
【図37】(A)は従来の半導体装置のピンコンタクト試験態様を示す図であり、(B)はピンコンタクト試験時における印加電圧と電流との関係を示す図である。
【符号の説明】
7 外部端子、10 第1のクランプ回路、11 内部回路、30,40 制御回路、50 基板電位発生回路、60 内部電位接続回路、80,90,90a,95 制御回路、95a 第1の制御信号発生回路、95b 第2の制御信号発生回路、110 第2のクランプ回路、120 第2の保護回路、130制御回路、160 第2の内部電位接続回路、130a,130b 制御回路、260 第3の内部電位接続回路、110a 第2のクランプ回路、15a,15b 基板電位発生回路、60a,60b 内部電位接続回路、80a,80b制御回路、310 クランプ回路、350 内部電圧発生回路、352 発振回路、354 チャージポンプ、360 内部電位接続回路、380 制御回路、390 テストモード検出回路、395 外部印加モード検出回路。

Claims (29)

  1. 外部端子に結合される内部ノードと第1の基準電圧源との間に結合され、前記内部ノードの電位を第1の所定電位レベルにクランプする第1のクランプ手段、および
    テストモード指示信号に応答して、前記テストモード指示信号の活性化時前記第1のクランプ手段のクランプ動作を禁止する制御信号を発生して前記第1のクランプ手段へ与える制御手段を備える、半導体装置。
  2. 前記第1のクランプ手段は、
    前記内部ノードと前記第1の基準電圧源との間に互いに直列に接続される少なくとも1個の第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタと少なくとも1個の第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタを含み、
    前記少なくとも1個の第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタは前記第1の基準電圧源上の電圧をゲートに受け、
    前記少なくとも1個の第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、前記制御手段からの制御信号をそれぞれのゲートに受ける、請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記少なくとも1個の第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタは前記内部ノードに接続され、前記少なくとも1個の第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタは前記第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタと前記第1の基準電圧源との間に接続される、請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタは前記内部ノードに接続され、前記少なくとも1個の第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタは前記内部ノードと前記少なくとも1個の第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタとの間に接続される、請求項2記載の半導体装置。
  5. 前記少なくとも1個の第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタは第1導電型を有し、前記少なくとも1個の第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタは第2導電型を有する、請求項2ないし4のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 前記少なくとも1個の第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタおよび前記少なくとも1個の第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、ともに第1の導電型を有する、請求項2ないし4のいずれかに記載の半導体装置。
  7. 前記クランプ手段は、前記内部ノードと前記第1の基準電圧源との間に接続され、そのゲートに前記制御手段からの制御信号を受ける1つの絶縁ゲート型電界効果トランジスタを備える、請求項1記載の半導体装置。
  8. 前記第1の基準電圧源の電圧よりも絶対値の大きな内部電圧を発生する内部電圧発生手段と、
    前記テストモード指示信号の活性化に応答して前記内部電圧発生手段の出力部を前記内部ノードへ結合する内部電圧接続手段をさらに備え、
    前記制御手段は前記テストモード指示信号の活性化時前記内部電圧発生手段の出力部の電圧レベルの前記制御信号を発生する手段を含む、請求項2または7に記載の半導体装置。
  9. 前記第1のクランプ手段は、前記内部ノードと前記第1の基準電圧源との間に直列に接続される第1および第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタを少なくとも備え、
    前記制御手段は、
    前記テストモード指示信号の活性化時前記第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタを導通状態とするレベルの電圧を発生しかつ前記テストモード指示信号の非活性化時前記第1の基準電圧源の生成する電圧レベルとなる制御信号を発生して前記第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲートへ印加する第1の制御信号発生手段と、
    前記テストモード指示信号の活性化時、前記内部ノード上に伝達される電圧レベルの電圧を発生しかつ前記テストモード指示信号の非活性化時前記第1の基準電圧源の電圧レベルの電圧を発生して前記第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲートへ印加する第2の制御信号発生手段を含む、請求項1記載の半導体装置。
  10. 前記第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタが前記内部ノードに接続され、前記第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタが前記第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタと前記第1の基準電圧源との間に結合される、請求項9記載の半導体装置。
  11. 前記第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタが前記内部ノードに接続され、前記第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタが前記第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタと前記第1の基準電圧源との間に結合される、請求項9記載の半導体装置。
  12. 前記制御手段は、前記テストモード指示信号の非活性化時前記第1の基準電圧源の電圧レベルの電圧を発生しかつ前記テストモード指示信号の活性化時前記内部ノードに伝達される電圧レベルの電圧を発生して前記制御信号として出力する手段を含む、請求項7記載の半導体装置。
  13. 前記制御手段は、
    前記テストモード指示信号を受け、前記第1の基準電圧源と異なる第2の基準電圧源の電圧レベルと前記テストモード指示信号の活性化時に前記内部ノードに伝達される電圧レベルをそれぞれ有する相補信号を発生する第1の制御信号発生手段と、
    前記相補信号を受け、前記テストモード指示信号の非活性化時前記第1の基準電圧源の電圧レベルの信号を前記制御信号として出力し、かつ前記テストモード指示信号の活性化時前記テストモード指示信号により実行されるテストモード動作時に前記内部ノードに伝達される電圧レベルの信号を発生して前記制御信号として前記絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲートへ印加する第2の制御信号発生手段とを備える、請求項7または12の半導体装置。
  14. 前記第1の基準電圧源の電圧よりも絶対値の大きな内部電圧を発生する内部電圧発生手段と、
    前記制御信号に応答して前記内部電圧発生手段の出力部を前記内部ノードに結合する接続手段とをさらに備える、請求項1または2または7に記載の半導体装置。
  15. 前記接続手段は、Nチャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタであり、前記第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、Pチャネルの導電型を有し、
    前記制御手段は、
    前記テストモード指示信号の活性化時前記第1の基準電圧源の電圧よりも絶対値の大きな第2の基準電圧源の電圧を出力し、前記テストモード指示信号の非活性化時前記内部電圧発生手段の出力部の電圧レベルの電圧を出力し、前記接続手段の絶縁ゲート型電界効果トランジスタおよび前記第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲートへ与える、請求項14記載の半導体装置。
  16. 前記第1の基準電圧源の電圧よりも絶対値の大きな内部電圧を発生する内部電圧発生手段をさらに含み、
    前記接続手段はNチャネルの絶縁ゲート型電界効果トランジスタを備え、前記第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、Nチャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタであり、
    前記制御手段は、
    前記テストモード指示信号に応答して、互いに相補な信号を生成して前記接続手段の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲートおよび前記第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲートへそれぞれ印加する手段を含み、
    前記第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタは前記テストモード指示信号の非活性化時自身のゲート電位と前記第1の基準電圧源の差がしきい値電圧の絶対値よりも大きくなる第2の基準電圧をゲートに受けかつ前記テストモード指示信号の活性化時前記内部電圧発生手段の出力部の電圧をゲートに受け、
    前記接続手段の絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、前記テストモード指示信号の非活性化時前記内部電圧発生手段の出力部の電圧レベルの信号を前記制御手段からゲートに受けかつ前記テストモード指示信号の活性化時前記第2の基準電圧レベルの制御信号を前記制御手段からゲートに受ける、請求項2記載の半導体装置。
  17. 前記第1の基準電圧源は接地電圧を供給し、前記内部電圧発生手段は前記接地電圧よりも低い負電圧を発生する、請求項7記載の半導体装置。
  18. 前記第1の基準電圧源は電源電圧を供給し、前記内部電圧発生手段は、前記電源電圧よりも高い高電圧を発生する、請求項7記載の半導体装置。
  19. 前記第1および第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタはPチャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタであり、前記第1の基準電圧源は電源電圧を供給する、請求項2記載の半導体装置。
  20. 前記クランプ手段は、
    前記内部ノードと前記第1の基準電圧源との間に直列に接続される少なくとも1個の第1の第1導電型の絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、少なくとも2個の第2の第1導電型の絶縁ゲート型電界効果トランジスタとを含み、
    前記少なくとも1つの第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲートは、前記第1の基準電圧源からの電圧を受け、
    前記制御手段は、
    第1のテストモード指定信号の活性化時前記少なくとも2つの第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタの一方のゲートへ第1の内部電圧を印加し、かつ前記第1のテストモード指定信号の非活性化時前記一方の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲートへ、チャネルが形成される電圧を印加する第1の制御信号発生手段と、
    第2のテストモード指定信号の活性化時第2の内部電圧を発生して前記少なくとも2つの第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタの他方の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲートへ印加しかつ前記第2のテストモード指定信号の非活性化時前記他方の絶縁ゲート型電界効果トランジスタにチャネルが形成される電圧を発生して前記他方の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲートへ印加する第2の制御信号発生手段とを備え、
    前記テストモード指示信号の活性化時、前記第1および第2のテストモード指定信号の一方が活性化され、他方は非活性状態に維持される、請求項1記載の半導体装置。
  21. 前記第1のテストモード指定信号の活性化に応答して前記内部ノードと前記第1の内部電圧を発生する第1の内部電圧発生手段の出力部とを接続する第1の接続ゲートと、
    前記第2のテストモード指定信号の活性化に応答して前記第2の内部電圧を発生する第2の内部電圧発生手段の出力部を前記内部ノードに結合する第2の接続ゲートとをさらに含む、請求項20記載の半導体装置。
  22. 前記内部ノードと前記第1の基準電圧源とは異なる第2の基準電圧源との間に結合され、前記内部ノードの電圧を第2のクランプレベルにクランプする第2のクランプ手段、および
    第2のテストモード指示信号の活性化に応答して前記第2のクランプ手段のクランプ機能を非活性状態とする制御信号を発生して前記第2のクランプ手段へ与える第2の制御手段をさらに備える、請求項1記載の半導体装置。
  23. 前記第2のクランプ手段は、前記第2の基準電圧源の電圧をゲートに受ける少なくとも1個の第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、前記制御信号に応答して選択的にチャネルが形成とされる少なくとも1個の第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタとを含み、
    前記第1および第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタは前記第2の基準電圧源と前記内部ノードとの間に互いに直列に接続される、請求項22記載の半導体装置。
  24. 前記第1のクランプ手段と並列に設けられ、前記内部ノードを前記第1のクランプ手段のクランプレベルよりも絶対値の大きな電圧レベルにクランプする保護手段をさらに備える、請求項1記載の半導体装置。
  25. 前記第1の基準電圧源の供給する電圧よりも絶対値の大きな内部電圧を発生する内部電圧発生手段と、
    前記テストモード指示信号に応答して前記内部電圧発生手段の出力部を前記内部ノードに結合する接続制御手段と、
    前記テストモード指示信号の活性化に応答して前記内部電圧発生手段を非活性状態としてその内部電圧発生動作を停止させる停止手段とをさらに備える、請求項1記載の半導体装置。
  26. 所定のレベルの内部電圧を発生する内部電圧発生手段、
    テストモード指示信号の活性化に応答して前記内部電圧発生手段の内部電圧発生動作を停止させる手段、および
    前記テストモード指示信号の活性化時、外部から与えられる電圧を、前記内部電圧発生手段の出力部へ印加する手段とを備える、半導体装置。
  27. 所定の電圧レベルの内部電圧を発生する内部電圧発生回路を有する半導体装置の試験方法であって、
    テストモード指示信号を印加して前記内部電圧発生回路を非活性状態として内部電圧発生動作を停止させるステップ、および
    前記内部電圧発生回路の出力部へ外部からの電圧を印加するステップを備える、半導体装置の試験方法。
  28. 前記外部からの電圧は、前記内部電圧発生回路が通常動作モード時に発生する電圧レベルよりも絶対値の小さな電圧レベルを持つ、請求項27記載の半導体装置の試験方法。
  29. 前記外部からの電圧を印加するステップは、前記テストモード指示信号に応答して前記内部電圧発生回路の出力部を所定の外部ピン端子に結合するステップを含む、請求項27記載の半導体装置の試験方法。
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