JP3624133B2 - 補器の車体取付用ブラケット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車に取り付けられるサンバイザーなどの如き補器をパネルに取り付けるための車体取付用ブラケットに関し、詳細には組付け性に優れ且つコネクタ嵌合不良を無くせる補器の車体取付用ブラケットを提供することにある。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車の運転席又は助手席のフロントウィンドー上端には、サンバイザーが設けられている。サンバイザーの種類によっては、例えばバイザーにバニティーミラーが設けられたものがあり、夜間でも使用できるようにランプを備えたものもある。
【0003】
かかるランプを備えたサンバイザー101は、例えば図9に示すように、当該サンバイザー101を車体に固定するためのブラケット102を固定シャフト103の先端に有し、そのブラケット102を、車体のインナーパネル104にネジ止めすることで固定される。
【0004】
以下に、サンバイザー101をインナーパネル104に固定する方法について説明する。先ず、図9及び図10に示すように、フロントウィンドー105上端のインナーパネル104に形成された孔部106より車内へワイヤハーネス107を引出し、その先端に設けられたコネクタ108に、前記ブラケット102より導出された電線109の先端に取り付けられたコネクタ110を結合させる。これらコネクタ108、110同士の結合作業は、熟練を要した作業者の手作業で行う。
【0005】
次に、結合したコネクタ108、110とワイヤハーネス107をインナーパネル104に形成した孔部106から前記インナーパネル104とアウターパネル111間の空間部112に収めながら前記サンバイザー101を取り付けて行く。すなわち、図11に示すように、コネクタ108、110とワイヤハーネス107を前記空間部112に収めながら前記ブラケット102に形成されたグロメットスクリュー113を、インナーパネル104に形成したブラケット取付孔114(図9参照)に挿入し、前記ブラケット102をインナーパネル104側へ押し込む。
【0006】
次に、図12に示すように、円筒形状をなすグロメットスクリュー113の中心孔にネジ115を挿入してネジ締めを行って、前記ブラケット102を前記インナーパネル104に固定させる。そして、ネジ締めが終了したら、ブラケット102のネジ115を隠すためのカバー117を、前記ブラケット102に装着する。このような作業行程を経ることで、前記サンバイザー101を前記インナーパネル104に固定することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のように、コネクタ108、110同士を結合しブラケット102をインナーパネル104に固定した後にカバー117を装着しているため、組み付け後において、コネクタ108、110の嵌合状態が判らない。すなわち、コネクタ108、110が正しく嵌合しているのか、それとも嵌合不良であるかが識別できない。嵌合不良の場合には、再度カバー117及びブラケット102を外してコネクタ108、110同士を結合し直す必要がある。
【0008】
また、ブラケット102をインナーパネル104に固定した後にカバー117を組み付けるため、カバー117の組付け性が悪く、部品管理も面倒である。
【0009】
そこで本発明は、上述の課題を解決するために提案されたものであり、組付け作業の簡略化が図れると共にコネクタ結合不良を無くし、ワンタッチでブラケットをパネルに取付けることができる補器の車体取付用ブラケットを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、補助パネルが取り付けられたパネルに補器を固定する車体取付用ブラケットにおいて、第1のコネクタを有した第1のブラケットと、前記第1のブラケットに合体して前記第1のコネクタと結合する第2のコネクタを有すると共に、前記パネルに形成されたブラケット取付孔に挿通されて該パネルに係止される円筒状のグロメットスクリューを有した第2のブラケットと、前記第1のブラケットの対向側とは反対側から前記第2のブラケットに装着されて前記グロメットスクリューに形成された中心孔にグロメットスクリュー用突起を嵌入させ、前記グロメットスクリュー先端部を押し広げて当該先端部を前記ブラケット取付孔の開口周縁部に係止させることにより前記第1のブラケットと前記第2のブラケットを合体させるカバーとを備え、前記第2のブラケットに対して前記カバーを仮止めする仮係止爪を有したロック部材を前記カバーに設けると共に、前記ロック部材の先端側部を前記カバー装着面とは反対側のブラケット対向面に臨ませるロック部材挿入孔を前記第2のブラケットに設け、前記仮係止爪を前記ブラケット対向面の前記ロック部材挿入孔開口周縁部に係止させて、前記カバーを前記第2のブラケットに仮係止させたことを特徴とする。
【0011】
請求項1記載の発明によれば、第2のブラケットに設けたロック部材挿入孔よりブラケット対向面側にその先端側部を臨ませた、カバーに設けたロック部材の仮係止爪を、前記ロック部材挿入孔開口周縁部に係止させているため、前記カバーを第2のブラケットに対して仮係止させることができ、これら第2のブラケットとカバーとのモジュール化が図れ、これらをセットで取り扱うことが可能となる。また、仮係止爪による係止によって、ロック部材の前記ロック部材挿入孔からの離脱が防止される。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の補器の車体取付用ブラケットであって、前記カバーの仮係止状態において、前記第2のブラケットの前記カバー装着面に当接して前記ロック部材の前記ロック部材挿入孔への侵入を阻止する段差部を、前記ロック部材に設けたことを特徴とする。
【0013】
請求項2記載の発明によれば、カバーに設けたロック部材に、第2のブラケットのカバー装着面に当接して該ロック部材のロック部材挿入孔への侵入を阻止する段差部を設けたことで、該ロック部材の前記ロック部材挿入孔に対する挿入方向への侵入が阻止される。したがって、請求項1記載の発明の効果と合わせて、前記ロック部材のロック部材挿入孔に対する挿入・離脱方向へのロックがなされ、第2のブラケットに対するカバーの仮係止状態が保持される。
【0014】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の補器の車体取付用ブラケットであって、前記第2のブラケットに仮係止させた前記カバーを前記第1のブラケット側へ押し込んだときに、前記ロック部材挿入孔より臨んで前記ロック部材に形成した仮係止解除部を押圧し該ロック部材を弾性範囲内で押し潰して前記段差部と前記カバー装着面との係合を解除する仮係止解除用突起を、前記第1のブラケットに設けたことを特徴とする。
【0015】
請求項3記載の発明によれば、第1のブラケットに仮係止解除用突起を設けているため、第2のブラケットに仮係止させたカバーを第1のブラケット側へ押し込むと、前記仮係止解除用突起がロック部材挿入孔より臨んで前記ロック部材に形成された仮係止解除部を押圧し該ロック部材を弾性範囲内で押し潰して、前記ロック部材に形成した段差部とカバー装着面との係合を解除せしめ、第1のブラケットに対する第2のブラケットの合体が可能となる。
【0016】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の補器の車体取付用ブラケットであって、前記補助パネルに予め固定された前記第1のブラケットに、前記カバーが仮係止された前記第2のブラケットを合体させて、前記第1のコネクタと前記第2のコネクタを結合させたことを特徴とする。
【0017】
請求項4記載の発明によれば、予め補助パネルに固定した第1のブラケットに、カバーを仮係止したモジュール化してなる第2のブラケットを合体させることで、第1のコネクタと第2のコネクタが自ずと結合する。
【0018】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の補器の車体取付用ブラケットであって、前記合体状態において、前記ブラケット対向面側に突き出た前記ロック部材の先端側部が弾性復帰して初期状態に戻り、前記第1のブラケットに形成された前記ロック部材を挿通させる逃げ孔部の開口周縁部に係止されることを特徴とする。
【0019】
請求項5記載の発明によれば、ブラケット対向面側に突き出たロック部材の先端側部が、弾性復帰して初期状態に戻り第1のブラケットに形成されたロック部材を挿通させる逃げ孔部の開口周縁部に係止されるため、前記ロック部材のロック部材挿入孔からの離脱が防止される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した具体的な一実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0021】
本実施形態は、本発明を、例えば自動車の運転席又は助手席のフロントウィンドー上端に設けられるサンバイザー(補器)を車体(パネル)に固定するためのブラケットを、ワンタッチで簡単且つ確実に装着固定できるように構成した補器の車体取付用ブラケットに適用したものである。
【0022】
『車体取付用ブラケットの構造』
本実施形態における補器の車体取付用ブラケット1は、図1に示すように、補助パネルであるルーフトリム7が取り付けられた車体のインナーパネル(図示は省略する)に、サンバイザー2を固定するための取付け機器で、前記サンバイザー2を支持する固定シャフト3の先端に取り付けられる。
【0023】
かかる車体取付用ブラケット1は、第1のコネクタである雄コネクタ部4を有した第1のブラケットであるパネル側ブラケット5と、パネル側ブラケット5に合体して雄コネクタ部4と結合する第2のコネクタである雌コネクタ部6を有すると共に、インナーパネルに形成されたブラケット取付孔(図示は省略する)に挿通されて該インナーパネルに係止される円筒状のグロメットスクリュー8、8を有した第2のブラケットであるバイザ側ブラケット9と、バイザ側ブラケット9に装着されるカバー10とからなる。
【0024】
<バイザ側ブラケットの構成>
バイザ側ブラケット9は、図1に示すように、インナーパネルを覆って設けられる内装材であるルーフトリム7に固定されるパネル側ブラケット5に合体して前記インナーパネルに固定されるように構成されている。
【0025】
かかるバイザ側ブラケット9には、図1に示すように、固定シャフト3の先端側部を保持するシャフト固定部12がそのほぼ中央部に突設されている。シャフト固定部12は、その中心に固定シャフト3を挿通させるシャフト固定用孔13を有した円筒体として形成されている。
【0026】
また、バイザ側ブラケット9には、図1に示すように、後述するパネル側ブラケット5に設けられた雄コネクタ部4と結合する雌コネクタ部6が設けられている。この雌コネクタ部6には、サンバイザー2に設けられたランプと接続されるリード線の先端に取り付けられた端子14、14が収容されている。リード線は、前記固定シャフト3内を通ってサンバイザー2から雌コネクタ部6へと配索されている。
【0027】
また、前記バイザ側ブラケット9には、図1に示すように、インナーパネルに形成されたブラケット取付孔に挿通されて該インナーパネルに係止されるグロメットスクリュー8、8が設けられている。グロメットスクリュー8、8は、後述するカバー10に形成されたグロメットスクリュー用突起11、11を挿通させる中心孔15を有した円筒体として形成されている。かかるグロメットスクリュー8、8は、先端から基端側に亘りその高さ方向に形成されたスリット16により、その円筒体を略三等分とした変位可能なスクリュー片部8a、8a、8aを有している。
【0028】
また、前記バイザ側ブラケット9には、図1に示すように、カバー10に設けられた後述のロック部材17を、合体時において挿通させるロック部材挿入孔18が形成されている。かかるロック部材挿入孔18は、平面略凸形状をなす開口として形成されており、単にカバー10をバイザ側ブラケット9に押し込んだだけでは、ロック部材17の全てがロック部材挿入孔18に入り込むことができないような大きさとされている。また、このロック部材挿入孔18には、後述するパネル側ブラケット5に形成される仮係止解除用突起24、24を臨ませる解除突起挿通孔26、26を連接させている。
【0029】
<パネル側ブラケットの構成>
パネル側ブラケット5は、図1に示すように、ルーフトリム7に固定され、カバー10が仮係止されたバイザ側ブラケット9と合体して、互いの雄コネクタ部4と雌コネクタ部6とを結合させるように構成されている。かかるパネル側ブラケット5には、前記バイザ側ブラケット9に設けられた雌コネクタ部6と結合する雄コネクタ部4が設けられている。雄コネクタ部4には、インナーパネルとアウターパネル間の空間部に配索されたフレキシブル・フラットケーブル(FFC)19の先端に取り付けられた相手端子(図示は省略する)が収容されている。この雄コネクタ部4と雌コネクタ部6との結合により、それぞれの端子14同士が接続される。
【0030】
また、前記パネル側ブラケット5には、図1に示すように、グロメットスクリュー8、8を遊嵌させる円形孔部20、20と、前記したシャフト固定部12及びロック部材17との接触を防止するための逃げ孔部21と、ルーフトリム7に形成された開口部22よりインナーパネル側に臨んで、前記開口部22の開口周縁部に係止されるトリム係止爪部23、23とが形成されている。
【0031】
また、前記パネル側ブラケット5には、図1に示すように、バイザ側ブラケット9に仮係止させたカバー10をパネル側ブラケット5側へ押し込んだときに、ロック部材挿入孔18より臨んで前記ロック部材17に形成した仮係止解除部29を押圧し該ロック部材17を弾性範囲内で押し潰して後述する段差部28とカバー装着面9aとの係合を解除する仮係止解除用突起24、24が設けられている。かかる仮係止解除用突起24、24は、バイザ側ブラケット9と対向する下端面5aに、バイザ側ブラケット9の厚みとほぼ同程度の厚みとされた長方体として形成されている。
【0032】
<カバーの構成>
カバー10は、図1に示すように、前記バイザ側ブラケット9のカバー装着面9aに装着され、該バイザ側ブラケット9を覆うようになっている。このカバー10には、図1に示すように、固定シャフト3を挿通させるための切欠き部25が形成されている。切欠き部25は、カバー10の外側縁の一部からそのほぼ中心部に亘る位置までストレートに形成された切欠き溝として形成されている。
【0033】
また、前記カバー10には、パネル側ブラケット5とバイザ側ブラケット9が合体したときに前記ロック部材挿入孔18に挿通され、カバー10がバイザ側ブラケット9に仮係止されたときに先端側部をブラケット対向面9bに臨ませるロック部材17が設けられている。
【0034】
かかるロック部材17は、図2〜図5に示すように、ロック部材挿入孔18に侵入する先端側部が幅方向に広がった略逆U字状をなす一対の脚部17a、17bを有した突起として形成されている。このロック部材17のR形状をなす先端側部の厚み方向には、図4に示すように、前記ブラケット対向面9bのロック部材挿入孔開口周縁部に係止される仮係止爪27、27がそれぞれ形成されている。この仮係止爪27、27が前記ロック部材挿入孔開口周縁部に係止されて、前記カバー10がバイザ側ブラケット9に対して仮係止されたときに、該バイザ側ブラケット9のカバー装着面9aに当接して前記ロック部材17の前記ロック部材挿入孔18への侵入を防止する段差部28、28が設けられている。
【0035】
また、ロック部材17には、バイザ側ブラケット9に仮係止させたカバー10をパネル側ブラケット5側へ押し込んだときに、前記解除突起挿通孔26、26より臨む仮係止解除用突起24、24と当接する仮係止解除部29が設けられている。
【0036】
<サンバイザーの取付け方法>
以上のように構成された車体取付用ブラケット1を用いたサンバイザーの車体への取付けは、次のように行う。
【0037】
先ず、図1に示すように、パネル側ブラケット5をルーフトリム7に装着する。すなわち、ルーフトリム7に形成された開口部22よりトリム係止爪部23、23を裏面側に臨ませ、そのトリム係止爪部23、23を前記開口部周縁部に引っ掛けて、前記開口部22を覆うようにして、前記パネル側ブラケット5をルーフトリム7に装着する。そして、このパネル側ブラケット5が装着されたルーフトリム7をインナーパネル2に固定する。
【0038】
次に、図4及び図6に示すように、カバー10をバイザ側ブラケット9に仮係止させる。すなわち、カバー10に形成したグロメットスクリュー用突起11、11をグロメットスクリュー8、8の中心孔15に挿通させると共に、ロック部材17の先端側部をロック部材挿入孔18より侵入させてブラケット対向面9b側に臨ませ、前記仮係止爪27、27を前記ロック部材挿入孔開口周縁部に係止させる。その結果、カバー10はバイザ側ブラケット9に対して仮係止され、これらバイザ側ブラケット9とカバー10とがモジュール化される。部品をメーカに納入する際は、予めバイザ側ブラケット9にカバー10を仮係止させておくことで納入部品数を減らせる。
【0039】
また、前記カバー10がバイザ側ブラケット9に対して仮係止状態とされたときには、図6に示すように、ロック部材17の段差部28、28がバイザ側ブラケット9のカバー装着面9aに当接し、該ロック部材17が図6の状態からさらにロック部材挿入孔18に入り込むのが阻止される。このように、仮係止状態においては、ロック部材17がロック部材挿入孔18に対する挿入方向及び離脱方向において共にロックされることになる。つまり、ロック部材17が抜き差し不可能な状態になる。
【0040】
次に、カバー10が仮係止されたバイザ側ブラケット9をパネル側ブラケット5側に押し込む。すなわち、バイザ側ブラケット9に設けた雌コネクタ部6をパネル側ブラケット5の雄コネクタ部4とに位置合わせて、グロメットスクリュー8、8をパネル側ブラケット5の円形孔部20、20に挿通させると共に、シャフト固定部12を逃げ孔部21に臨ませて、前記カバー10を前記パネル側ブラケット5側に押し込む。
【0041】
すると、図5及び図6に示すように、ロック部材挿入孔18と連接して形成された解除突起挿通孔26、26に、パネル側ブラケット5に設けられた仮係止解除用突起24、24が臨み、前記ロック部材17の仮係止解除部29に該仮係止解除用突起24、24が当接する。この状態からさらにカバー10を押し込んで行くと、図7に示すように、仮係止解除用突起24、24によって、前記ロック部材17の脚部先端側部が弾性範囲内で内側に押し潰されて行き、前記段差部28、28と前記カバー装着面9aとの係合が解除される。また、仮係止爪27、27とロック部材挿入孔開口周縁部との係合も解除される。
【0042】
このように、バイザ側ブラケット9に対するカバー10の仮係止状態が解除されることで、図8に示すように、ロック部材17全体がロック部材挿入孔18に侵入しインナーパネル側に突き出る。そして、ロック部材17の先端側部は、弾性復帰して初期状態に戻り、前記パネル側ブラケット5の逃げ孔部21の開口周縁部に係止される。
【0043】
一方、グロメットスクリュー用突起11、11は、前記グロメットスクリュー8、8の中心孔15に侵入して行き、当該グロメットスクリュー8、8の先端部を押し広げる。そして、その押し広げられたグロメットスクリュー8、8の先端部が、インナーパネルに形成されたブラケット取付孔の開口周縁部に係止される。これと同時に、パネル側ブラケット5に設けられた雄コネクタ部4に、バイザ側ブラケット9に設けられた雌コネクタ部6が結合して、車体取付用ブラケット1がインナーパネル2に固定される。
【0044】
このように、バイザ側ブラケット9に仮係止されてモジュール化されたカバー10を、パネル側ブラケット5に対して押し込むワンタッチ作業で簡単且つ確実に車体取付用ブラケット1をインナーパネル2に固定することができる。また、雄コネクタ部4と雌コネクタ部6が嵌合しない限り、カバー10を仮係止位置から押し込むことができないため、未然にコネクタ4、6同士の嵌合状態を検出することができる。さらに、ブラケット固定用のネジが不要となり且つそのネジ締め作業も不要となるため、部品点数及び作業工数の削減が図れる。
【0045】
以上、本発明を適用した具体的な一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されることなく種々の変更が可能である。
【0046】
上述の実施形態では、サンバイザーを補器としたが、本発明では、前記補器としてサンバイザーに制限されない。
【0047】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0048】
請求項1記載の発明によれば、第2のブラケットに設けたロック部材挿入孔よりブラケット対向面側にその先端側部を臨ませた、カバーに設けたロック部材の仮係止爪を、前記ロック部材挿入孔開口周縁部に係止させているため、前記カバーを第2のブラケットに対して仮係止させることができ、これら第2のブラケットとカバーとのモジュール化が図れ、これらをセットで取り扱うことが可能となり、ハンドリング性を大幅に向上させることができる。また、仮係止爪による係止によって、ロック部材の前記ロック部材挿入孔からの離脱を防止することができる。
【0049】
請求項2記載の発明によれば、カバーに設けたロック部材に、第2のブラケットのカバー装着面に当接して該ロック部材のロック部材挿入孔への侵入を阻止する段差部を設けたことで、該ロック部材の前記ロック部材挿入孔に対する挿入方向への侵入を阻止することができる。したがって、請求項1記載の発明の効果と合わせて、前記ロック部材のロック部材挿入孔に対する挿入・離脱方向へのロックがなされ、前記カバーを第2のブラケットに対してその仮係止状態を保持させることができる。
【0050】
請求項3記載の発明によれば、請求項2の発明の効果に加えて、第1のブラケットに仮係止解除用突起を設けているため、第2のブラケットに仮係止させたカバーを第1のブラケット側へ押し込むと、仮係止解除用突起がロック部材挿入孔より臨んでロック部材に形成された仮係止解除部を押圧し該ロック部材を弾性範囲内で押し潰して、前記ロック部材に形成した段差部とカバー装着面との係合を解除せしめ、第1のブラケットに対する第2のブラケットの合体を可能となす。
【0051】
請求項4記載の発明によれば、請求項3の発明の効果に加えて、予め補助パネルに固定した第1のブラケットに、カバーを仮係止したモジュール化してなる第2のブラケットを合体させることで、第1のコネクタと第2のコネクタが自ずと結合し、コネクタ同士の嵌合不良を無くせる。
【0052】
請求項5記載の発明によれば、請求項4の発明の効果に加えて、ブラケット対向面側に突き出たロック部材の先端側部が、弾性復帰して初期状態に戻り第1のブラケットに形成された逃げ孔部の開口周縁部に係止されるため、前記ロック部材の前記逃げ孔部からの離脱を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における補器の車体取付用ブラケットの分解斜視図である。
【図2】ロック部材の拡大正面図である。
【図3】ロック部材の拡大側面図である。
【図4】仮係止状態におけるロック部材の要部拡大斜視図である。
【図5】仮係止状態におけるロック部材を一部破断して示す要部拡大斜視図である。
【図6】仮係止状態におけるロック部材の断面図である。
【図7】カバーをパネル側ブラケット側へ押し込んだときにロック部材先端側部が仮係止解除用突起によって押し潰された状態を示す断面図である。
【図8】ブラケットが合体した状態におけるロック部材部分の断面図である。
【図9】従来の車体取付用ブラケットを用いてサンバイザーを車体のパネルに固定する前の状態を示す斜視図である。
【図10】コネクタを手作業によって結合する様子を示す図である。
【図11】結合したコネクタをパネル内の空間部に収めた後にブラケットをインナーパネル側へ押し込む様子を示す断面図である。
【図12】ブラケットをネジでインナーパネルに固定する様子を示す断面図である。
【符号の説明】
1 車体取付用ブラケット
2 サンバイザー
4 雄コネクタ部(第1のコネクタ)
5 パネル側ブラケット(第1のブラケット)
6 雌コネクタ部(第2のコネクタ)
7 ルーフトリム
8 グロメットスクリュー
9 バイザ側ブラケット(第2のブラケット)
10 カバー
11 グロメットスクリュー用突起
17 ロック部材
18 ロック部材挿入孔
24 仮係止解除用突起
26 解除突起挿通孔
27 仮係止爪
28 段差部
29 仮係止解除部
Claims (5)
- 補助パネルが取り付けられたパネルに補器を固定する車体取付用ブラケットにおいて、
第1のコネクタを有した第1のブラケットと、前記第1のブラケットに合体して前記第1のコネクタと結合する第2のコネクタを有すると共に、前記パネルに形成されたブラケット取付孔に挿通されて該パネルに係止される円筒状のグロメットスクリューを有した第2のブラケットと、前記第1のブラケットの対向側とは反対側から前記第2のブラケットに装着されて前記グロメットスクリューに形成された中心孔にグロメットスクリュー用突起を嵌入させ、前記グロメットスクリュー先端部を押し広げて当該先端部を前記ブラケット取付孔の開口周縁部に係止させることにより前記第1のブラケットと前記第2のブラケットとを合体させるカバーとを備え、
前記第2のブラケットに対して前記カバーを仮止めする仮係止爪を有したロック部材を前記カバーに設けると共に、前記ロック部材の先端側部を前記カバー装着面とは反対側のブラケット対向面に臨ませるロック部材挿入孔を前記第2のブラケットに設け、前記仮係止爪を前記ブラケット対向面の前記ロック部材挿入孔開口周縁部に係止させて、前記カバーを前記第2のブラケットに仮係止させた
ことを特徴とする補器の車体取付用ブラケット。 - 前記カバーの仮係止状態において、前記第2のブラケットの前記カバー装着面に当接して前記ロック部材の前記ロック部材挿入孔への侵入を阻止する段差部を、前記ロック部材に設けたことを特徴とする請求項1記載の補器の車体取付用ブラケット。
- 前記第2のブラケットに仮係止させた前記カバーを前記第1のブラケット側へ押し込んだときに、前記ロック部材挿入孔より臨んで前記ロック部材に形成した仮係止解除部を押圧し該ロック部材を弾性範囲内で押し潰して前記段差部と前記カバー装着面との係合を解除する仮係止解除用突起を、前記第1のブラケットに設けた
ことを特徴とする請求項2記載の補器の車体取付用ブラケット。 - 前記補助パネルに予め固定された前記第1のブラケットに、前記カバーが仮係止された前記第2のブラケットを合体させて、前記第1のコネクタと前記第2のコネクタを結合させたことを特徴とする請求項3記載の補器の車体取付用ブラケット。
- 前記合体状態において、前記ブラケット対向面側に突き出た前記ロック部材の先端側部が、弾性復帰して初期状態に戻り前記第1のブラケットに形成された前記ロック部材を挿通させる逃げ孔部の開口周縁部に係止されることを特徴とする請求項4記載の補器の車体取付用ブラケット。
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