JP3620947B2 - 地下構造物用蓋の施錠構造 - Google Patents

地下構造物用蓋の施錠構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地下構造物用蓋の施錠構造に関し、詳しくは蓋本体とこの蓋本体を支持する受枠とを施錠可能にする地下構造物用蓋の施錠構造に関する。
尚、本願明細書でいう「地下構造物用蓋」とは、下水道における地下埋設物,地下構造施設等と地上とを通じる開口部を閉塞する大型鉄蓋,マンホール蓋,汚水桝蓋、電力・通信における地下施設機器や地下ケーブル等を保護する開閉可能な共同溝用鉄蓋,送電用鉄蓋,配電用鉄蓋、上水道やガス配管における路面下の埋設導管およびその付属機器と地上とを結ぶ開閉扉としての機能を有する消火栓蓋,制水弁蓋,仕切弁蓋,空気弁蓋,ガス配管用蓋,量水器蓋等を総称する。
【0002】
【従来の技術】
各種の地下構造物用蓋は、地下構造物の上端に設置されて路面等の地上に開口する受枠と、該受枠にテーパ嵌合等によって開口部を覆う蓋本体とを備え、蓋本体を蝶番構造によって受枠に取り付け、開蓋するときに該受枠に対して水平面内で旋回、または地面側に反転できるようにし、更に蓋本体と受枠とを施錠するための施錠構造を設けるものが一般的である。
【0003】
受枠と蓋本体とを施錠するための施錠構造としては、例えば、特開平4−272325号公報に記載されているものがある。この施錠構造は、マンホールの蓋本体に貫通する垂直軸孔が形成され、前記垂直軸孔に遊挿される垂直軸としてのボルトと、該ボルトに固定されたコマブロック(錠本体)とからなるロック部材が前記垂直軸孔に設けられ、蓋本体とロック部材とは前記ボルトが貫通する皿バネ等の弾発部材により互いに押し付けられるように付勢されている。
【0004】
施錠する場合には、ボルトの頭部をドライバ、スパナ等で回動操作することで、コマブロックが回動し、該コマブロックに設けた突出部が受枠のフランジと係合して施錠される。解錠する場合には、上述と反対方向にボルトの頭部を回動してコマブロックの突出部と受枠のフランジとの係合を解除する。ロック部材と蓋本体とが互いに押し付けるように付勢することにより簡単な構造でロック部材のみだりな回動を抑制し、振動或いは摩耗等により解錠されることを防止するようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した施錠構造にあっては、ロック部材の頭部が蓋本体の表面(上面)に露出しているために第三者が容易に解錠することが可能である。このため蓋本体が開蓋されて、マンホール内に異物が不法に投棄されて下水管路が詰まり、下水流路を閉塞したり、或いは、降雪時に除雪した雪がマンホール内に投棄されて汚水処理の負担増となり、下水処理の問題となっている。
【0006】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、第三者が容易に解錠することができないようにした地下構造物用蓋の施錠構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、受枠の内周面に設けた係止部と、蓋本体の裏面周縁に水平旋回可能に軸支され、上部に操作面を設けると共に、下部には前記係止部に係合可能な係合部を設けた錠本体と、前記蓋本体と前記錠本体との間に配設した付勢部材とからなり、前記錠本体は、閉蓋状態で前記操作面が前記蓋本体の縁巻に開設された開口部に臨むと共に、前記蓋本体を持ち上げたときに、前記操作面が前記受枠上端から見える状態で係止するように、前記係合部を前記係止部の真下位置に構成していることを特徴とする。
【0008】
このような構成とすることで、蓋本体を開けるときには、作業者が蓋本体のバール穴に専用バールの先端を挿入し、受枠と蓋本体との食い込みを解除した後、蓋本体を僅かに引き上げて錠本体の操作面が受枠の上面から見えるようにする。次いで、作業者が操作面を押し、付勢部材の付勢力に抗して錠本体を水平回動させ、係合部を蓋本体の中心方向に後退させて係止部との係合を解除し、そのまま専用バールにより蓋本体を上方に引き上げて開蓋する。
【0009】
蓋本体を閉蓋する場合には、作業者が蓋本体を持ち上げ、係合部が受枠の係止部に係合する位置に合わせるとともに、係合部が蓋本体の中心方向に後退するように回動させて蓋本体を受枠内に落とし込む。蓋本体が受枠に落ち込み、係合部が係止部を乗り越えると錠本体が付勢部材の付勢力により水平回動され、係合部が係止部の下方に位置して施錠可能とされる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明では、付勢部材で閉蓋状態での錠本体の捻りモーメントが0となるように調節したり、付勢部材による捻りモーメントに抗するストッパを設けた構成としたことによって、閉蓋状態において錠本体の係合部が係止部の真下位置で静止するため、施錠が確実となる。
【0011】
本発明においては、前記係合部の先端上面に上向きの突起を設けた構成としている。
このような構成としたことによって、蓋本体を引き上げ過ぎると係合部の突起が係止部と係合するために、錠本体を水平回動させることができない。このため錠構造を知らない第三者が容易に解錠することを防止することができる。
【0012】
本発明では、前記係合部は、錠本体の垂直軸から蓋本体の周縁に向けて斜めに突出させ、その下部を先端から錠本体の中心方向に向かって斜めに下降する斜面とした構成としている。
このような構成としたことによって、蓋本体を閉蓋する場合に作業者が蓋本体を持ち上げ、係合部が受枠の係止部に係合する位置に合わせて蓋本体を受枠内に落とし込むと、係合部の下部をなす斜面が受枠の内周縁に当接して錠本体が付勢部材の付勢力に抗して容易に水平回動し、係合部が蓋本体内即ち、蓋本体の中心方向に後退する。これにより作業者は、錠本体を何ら操作することなく容易に閉蓋することができる。
【0013】
また、本発明においては、前記錠本体は、蓋本体を貫通しないように軸支されたことによって、錠本体内に土砂等が侵入しないため、錠本体が作動しなくなるという虞がない。
(実施例)
図1は、本発明に係る地下構造物用蓋の施錠構造の断面図を示す。図1において地下構造物用蓋1は、受枠2と蓋本体3とにより構成された平面視円形としており、その上面が地上面(GL)と面一をなして設置されている。受枠2は、その内周上面をテーパ状とした蓋本体3との嵌合面2aを形成し、蓋本体3は、縁巻3aの外周面3a’をテーパ状に縮径して嵌合面2aに当接させている。この蓋本体3は、蝶番構造(図示せず)により受枠2に開閉可能に連結されており、受枠2に対して蓋本体3を持ち上げながら手前側に斜め上方に持ち上げ、水平旋回または反転させることで、開蓋可能としている。そして、受枠2と蓋本体3との間には、前記蝶番構造と反対側の位置に受枠2側に設けた係止部4と、該係止部4に係合させる蓋本体3側に設けた錠本体6が設けられている。
【0014】
尚、上述した蝶番構造は、例えば、受枠2の内周に環状の蝶番座を突出して設け、その中に蓋本体3の裏面に揺動可能に取り付けた蝶番金物を差し込んだ構造の地下構造物用蓋では周知のものが採用できる。この蝶番構造は、蝶番金物が蝶番座に差し込まれた状態において該蝶番座に対して前後方向にある程度の自由度を持つものであり、本実施例においてもこのような蝶番構造を備えることで、開蓋時には蓋本体3を手前側に斜め上方に引き上げることが可能となっている。また、蓋本体3は、地下構造物内部の乱流揚圧を受けたときには蝶番構造の長さ分だけ真っ直ぐに押し上げられる。
【0015】
図2に示すように受枠2は、内周上面に蓋本体3を嵌合支持する嵌合面2aが形成され、下部には段差部2cを介して前記嵌合面2aよりも僅かに小径の内周面2bが形成されている。内周面2bには凹部5が形成され、この凹部5の開口上端に周方向に沿って係止部4が突設されている。
図3および図4は、蓋本体3および錠本体6の分解斜視図で、蓋本体3は、受枠2の内周面2bに形成した凹部5の両側に位置するように袋状バール穴3cとリブ3dとが設けられており、袋状バール穴3cは、上面3bの周縁部に開口し、裏面下方に袋状に膨出している。リブ3dは、蓋本体3の裏面に縁巻3aから中心方向に向かって半径方向に設けられている。縁巻3aには、袋状バール穴3cとリブ3dとの間に受枠2の凹部5と対向して開口部3eが設けられている。開口部3eの蓋本体3の裏面には、ねじ穴3fが蓋本体3の周縁よりも僅かに内側、且つリブ3dに近接して設けられている。
【0016】
蓋本体3の裏面には、錠本体6、付勢部材であるねじりコイルバネ12、ボルト13が設けられている。錠本体6は、垂直軸7と、この垂直軸7の上端に形成された頭部8と、下部に形成された係合部9とから成る。頭部8は、多面体をなし、内部にねじりコイルバネ12を収納するための収納部10が形成されている。この収納部10は、係合部9と反対側(裏側)に開口されている。そして、錠本体6の軸心には垂直軸7の下端面から頭部8の上面8aに貫通する軸孔11が設けられている。
【0017】
頭部8は、錠本体6を回動操作するための操作面8bを係合部9と同一側に形成し、この操作面8bの上部略中央に押し部8cが凹んで形成されている。また、頭部8の収納部10の一側に形成した係止面8dは、開口部3eの一側端面3gに当接して錠本体6の回動を規制する。係合部9は、頭部8の操作面8bの下方に半径方向外方に向かって突出して設けられており、正面視略三角錐状をなしている。そして、係合部9は、上面9aが略水平面をなし、両側面が先端から垂直軸7の中心方向下端に向かって斜めに下降する斜面9b、9c(図6)とされている。
【0018】
錠本体6は、頭部8の収納部10にねじりコイルバネ12が収納され、蓋本体3の開口部3eの内側に上面8aを蓋本体3の裏面に当接して垂直に配置され、軸孔11の下端からボルト13が挿入される。ボルト13は、ねじりコイルバネ12を遊貫して蓋本体3のねじ穴3fに螺合される。これにより錠本体6は、蓋本体3の裏面に水平旋回可能に垂直に軸支される。そして、図4に示すようにねじりコイルバネ12は、一端12aがリブ3dの側面に係止され、他端12bが錠本体6の頭部8の開口端8eに係止される。
【0019】
錠本体6は、ねじりコイルバネ12のばね力により図6の矢印A方向に回動され、係止面8dが開口部3eの対向する端面3gに当接して係止される。この状態において図5に示すように頭部8の操作面8bが開口部3eを塞ぎ、係合部9が開口部3eの下方に位置し、且つ周縁に向かって斜めに外方に突出する。すなわち、端面3gは、蓋本体3の係合部9が係止部4の真下位置で静止するようにねじりコイルバネ12による捻りモーメントに抗するストッパとされている。錠本体6は、図5および図6に示す状態で操作面8bの押し部8cを介してねじりコイルバネ12のばね力に抗して図7の矢印B方向に頭部8を回動させるように押すことにより、矢印C方向に回動させることができ、係合部9を開口部3eから蓋本体3の中心方向に後退させることが可能とされている。
【0020】
次に、図1および図8により解錠および施錠動作を説明する。
図1は、蓋本体3が受枠2に嵌合支持されている状態を示す。錠本体6は、ねじりコイルバネ12のばね力により図6に示す状態に回動され、操作面8bが嵌合面2aに僅かな間隙を存して対向し、係合部9が受枠2の凹部5内に収納され、且つ係止部4の真下に係合可能に位置している。
【0021】
蓋本体3を開けるときには、作業者が図8に示すように蓋本体3の袋状バール穴3cに専用バール15の先端15aを挿入し、受枠2と蓋本体3との食い込みを解除した後、蓋本体3を矢印Dで示すように引き上げて図9に示すように係合部9の上面9aを係止部4に当接させ、錠本体6の操作面8bの押し部8cが受枠2の上面から見えるようにする。次いで、作業者が例えば、ドライバ16等の先端で押し部8cを矢印B方向に押し、ねじりコイルバネ12のばね力に抗して錠本体6を矢印C方向に水平回動させると係合部9が蓋本体3の中心方向に後退して係止部4との係合を解除し、そのまま専用バール15により蓋本体3を上方に引き上げて開蓋する。
【0022】
また、蓋本体3のバール穴を袋状バール穴3cとしたことにより、内部の錠本体6が全く見えないためバール穴3cから棒材等を挿入しても錠本体6を回動操作することができず、解錠される虞がない。
尚、バール穴は、実施例のように必ずしも袋状とする必要はなく、蓋本体3の縁を上下方向に貫通させる開放バール孔でも良い。しかしながら、前述したような理由により袋状とする方がより好ましい。
【0023】
蓋本体3を閉蓋する場合には、作業者が蓋本体3を持ち上げ、係合部9が受枠2の係止部4に係合する位置に合わせて蓋本体3を受枠2内に落とし込む。係合部9の下部をなす斜面9bが受枠2の内周縁に当接すると、係合部9は、錠本体6の軸線から蓋本体3の周縁に向けて斜めに突出している(図5)ことから、錠本体6がねじりコイルバネ12のばね力に抗して容易に図7の矢印C方向に水平回動し、係合部9が蓋本体3の中心方向に後退する。これにより作業者は、錠本体6を何ら操作する必要がなく、閉蓋操作が容易である。蓋本体3が受枠2に落ち込み、係合部9が受枠2の係止部4を乗り越えて凹部5に臨むと、錠本体6がねじりコイルバネ12のばね力により図6の矢印A方向に水平回動され、係合部9が蓋本体3の外方に斜めに飛び出して凹部5に収納される。そして、図1に示す閉蓋状態に復帰し、係合部9が係止部4の真下に位置して施錠される。
【0024】
また、図10は、係合部9の上面9aの先端に突起9dを略垂直に突設させた錠本体6で、突起9dと垂直軸部7との間隔は、受枠2の係止部4の先端(下端)の肉厚よりも幅広く設定されており、これらの間に係止部4が係合し得るようにされている。
前記係合部9の先端に突起9dが上方に向かって垂直に設けられていることで、第三者が仮に蓋本体3を引き上げようとし、縁巻3aの開口部3eに錠本体6の操作面8bがあることを知った場合でも、蓋本体3を引き上げ過ぎると図10に示すように係合部9の突起9dが係止部4と係合するために、錠本体6を水平回動させることができない。このため、錠構造を知らない第三者が容易に解錠することを防止することができる。
【0025】
以上、本発明の実施例を図面に基づいて説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではない。
例えば、実施例においては、付勢部材としてねじりコイルバネを使用したが、そのほか、開蓋時のドライバ等によって操作面を押す動作や閉蓋時の係合部と受枠の内周縁との当接による錠本体の水平回動に併せて当該錠本体に巻回されるように、ゴム等の弾性体や自由端に重錘を設けた紐状体を蓋本体と錠本体との間に設けるなど、閉蓋時に錠本体が受枠の係止部の真下位置に復帰するような捻りモーメントを生じるものであれば、どのような部材でもよい。また、この付勢部材を、錠本体が受枠の係止部の真下位置にあるときに捻りモーメントが0となるように調節している場合は、ストッパを設けなくてもよい。
【0026】
また、錠本体は、蓋本体の裏面に形成したねじ穴にボルトを螺合することによって水平旋回可能に軸支されているが、蓋本体を貫通するねじ孔にボルトを螺合してもよいし、蓋本体を貫通する孔に錠本体を直接軸支するようにしてもよい。さらに、実施例では、蓋本体3と受枠2とを蝶番構造で連結し、反対側に受枠の係止部に係合させる錠本体を設けたが、蝶番構造に代えて複数箇所に形成した係止部に各々錠本体を係合させてもよい。
【0027】
また、錠本体6の係合部9を収納する凹部5を形成せずに、受枠2の内面に係止部4を突設してもよいし、係止部4に係合すれば係合部9が蓋本体3の周縁から突出していなくてもよい。
【0028】
【発明の効果】
本発明の地下構造物用蓋の施錠構造では、錠本体が蓋本体の表面に露出してしないために、第三者に容易に解錠されることを防止することができる。
また、付勢部材で閉蓋状態での錠本体の捻りモーメントが0となるように調節したり、付勢部材による捻りモーメントに抗するストッパを設けたため、閉蓋状態で錠本体の係合部が係止部の真下位置となり、施錠を確実にすることができる。
【0029】
また、係合部の先端に突起を設けた構造では、第三者が仮に蓋本体を引き上げようとし、縁巻の開口部に錠本体の操作面があることを知ったとしても、蓋本体を引き上げ過ぎた状態で解錠しようとすると、係合部の突起が係止部に係合したままであるために錠本体を回動させることができず、従って、錠構造を知らない第三者が容易に解錠することを防止することができる。
【0030】
更に、閉蓋操作時に蓋本体を受枠内に落とし込むようにするだけで、係合部の下部に形成した斜面が受枠の内周面に当接すると、錠本体がばね部材のばね力に抗して水平回動し、係合部が蓋本体内に後退するため、閉蓋操作が容易である。そして、閉蓋すると同時に、付勢力により錠本体が水平回動させられ、係合部が受枠の係止部下方の元の位置に復帰して施錠状態とすることができる。
【0031】
また、錠本体が蓋本体を貫通しないように軸支されたことによって、錠本体内に土砂等が侵入しないため、錠本体が作動しなくなるという虞がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る地下構造物用蓋の施錠構造の断面図である。
【図2】図1の受枠に設けられた係止部の斜視図である。
【図3】図1の蓋本体に設けられた錠本体の外側斜め上方から見た分解斜視図である。
【図4】図3において蓋本体の裏側斜め下方から見た分解斜視図である。
【図5】錠本体を蓋本体に取り付けた状態の斜視図である。
【図6】図5の底面図である。
【図7】図6の解錠時を示す説明図である。
【図8】図1に示す施錠構造の開蓋時における解錠動作を示す説明図である。
【図9】図1に示す施錠構造の開蓋時における係合部と係止部との係合状態を示す説明図である。
【図10】突起と係止部が係合し、解錠不能な状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 地下構造物用蓋
2 受枠
2a 嵌合面
3 蓋本体
3a 縁巻
3c 袋状バール穴
3d リブ
3e 開口部
3f ねじ穴
3g 端面(ストッパ)
4 係止部
5 凹部
6 錠本体
7 垂直軸
8 頭部
9 係合部
9a 上面
9b、9c 斜面
9d 突起
10 収納部
12 ねじりコイルバネ(付勢部材)
13 ボルト
15 専用バール
16 ドライバ

Claims (6)

  1. 受枠の内周面に設けた係止部と、蓋本体の裏面周縁に水平旋回可能に軸支され、上部に操作面を設けると共に、下部には前記係止部に係合可能な係合部を設けた錠本体と、前記蓋本体と前記錠本体との間に配設した付勢部材とからなり、前記錠本体は、閉蓋状態で前記操作面が前記蓋本体の縁巻に開設された開口部に臨むと共に、前記蓋本体を持ち上げたときに、前記操作面が前記受枠上端から見える状態で係止するように、前記係合部を前記係止部の真下位置に構成していることを特徴とする地下構造物用蓋の施錠構造。
  2. 付勢部材は、閉蓋状態での錠本体の捻りモーメントが0となるように調節されていることを特徴とする請求項1に記載の地下構造物用蓋の施錠構造。
  3. 蓋本体の係合部が係止部の真下位置で静止するように、付勢部材による捻りモーメントに抗するストッパを設けたことを特徴とする請求項1に記載の地下構造物用蓋の施錠構造。
  4. 前記係合部の先端上面に上向きの突起を設けたことを特徴とする請求項1乃至3に記載の地下構造物用蓋の施錠構造。
  5. 前記係合部は、錠本体の垂直軸から蓋本体の周縁に向けて斜めに突出させ、その下部を先端から錠本体の中心方向に向かって斜めに下降する斜面としたことを特徴とする請求項1乃至4に記載の地下構造物用蓋の施錠構造。
  6. 前記錠本体は、蓋本体を貫通しないで軸支されていることを特徴とする請求項1乃至5に記載の地下構造物用蓋の施錠構造。
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