JP4551024B2 - マンホール鉄蓋の施錠装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、マンホール鉄蓋の施錠装置に関するものであって、詳細には、例えば下水道における地下埋設物や地下構造施設等と地上とを連通する開口部を閉塞するマンホール鉄蓋の施錠装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のマンホール鉄蓋の施錠装置は、例えば下水道等の地下構造物に連通する略円形の開口部を有する受枠と、この受枠の開口部を開閉すると共に、受枠との施錠位置と解錠位置に開閉可能に嵌合される鉄蓋体と、この鉄蓋体を受枠に対して開閉可能に連結する蝶番とを具備し、更に、受枠と鉄蓋体との間において蝶番と反対側の部位に施錠金具が設けられた構造となっているものがある(特許第2935209号参照)。
【0003】
そして、この種の施錠装置は、栓体を用いた場合であって、かつ鉄蓋体が受枠の開口部を閉じているとき、栓体の上面が鉄蓋体の上面と略一致した高さとなり、鉄蓋体の鍵孔が閉ざされて雨水が受枠内に浸入するのを抑制できるようになっている。
【0004】
また、栓体を用いた場合、バール等の工具によって栓体を押し下げて施錠半体を回動し、施錠半体のフック部を受枠の係止突起より外して解錠することができるようになっている。一対の施錠半体は連結部材によって連結されているため、鉄蓋体の両側に突設した枢軸を、施錠半体の凹部に嵌め込むだけで栓体を施錠半体と共に簡単に回転できるよう軸着している。
【0005】
一方、栓体を鉄蓋体より取り外した場合であって、かつ一対の施錠半体を用いた場合、鉄蓋体の鍵孔がマンホール内外を連通させ、路上に降り注いだ雨水を鍵孔より受枠内に導入することができるようになっている。
【0006】
また、栓体を鉄蓋体より取り外した場合、バール等の工具によって施錠半体を回動し、施錠半体のフック部を受枠の係止突起より外して解錠することができるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記に示す従来の施錠装置は、栓体を用いた場合、大雨等が降ることによって鉄蓋体に下方に向かう高圧水が作用すると、その高圧水によって栓体が下方に押圧されると共に、その栓体によって施錠半体のフック部が受枠の係止突起から外れる方向に回ってしまい、係止突起との間で解錠するおそれがあった。
【0008】
また、マンホール鉄蓋の設置場所が傾斜地の場合、つまり、一対の施錠半体及び栓体側が蝶番側より高い位置に位置するよう、傾斜地にマンホール鉄蓋が設置された場合、施錠半体のフック部が自重によって受枠の係止突起から外れる方向に自重で回ってしまい、施錠半体の自転によって解錠するというおそれがあった。特に、傾斜地に設置された場合、栓体に高圧水が作用すると、栓体が下方に押圧されて、施錠半体のフック部が受枠の係止突起から容易に外れるおそれがある。
【0009】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、鉄蓋体に高圧水がかかっても、また傾斜地に設置されてあっても、それらに拘わることなく、施錠部が解錠するのを確実に防止することができ、信頼性の高いマンホール鉄蓋の施錠装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明においては、開口部を有する受枠と、この受枠の開口部に開閉可能に嵌合される鉄蓋体と、この鉄蓋体の一側部を上記受枠に対して開閉可能に連結する蝶番と、上記鉄蓋体の他側部に設けられた鍵孔の近傍の裏面に揺動可能に枢着され、上記受枠の内周面に設けられた係止突起に係脱可能に係合する施錠金具とを具備し、
かつ、上記施錠金具は、上記鉄蓋体の裏面に突設されるブラケットに枢着される枢軸上記係止突起に係合可能なフック部、及び必要に応じて利用される工具の受け部を有する一対の施錠半体と、両施錠半体同士を連結する連結部材と、上記フック部を係止突起に係合させる方向に弾性力を付勢するばね部材とを具備し、上記ばね部材は、施錠半体の枢軸及び鉄蓋体のブラケットに設けられた取付孔の間に介装されるコイル部と、このコイル部の一端から延在して鉄蓋体の裏面に圧接される第1の係止部と、コイル部の他端から延在して施錠半体のフック部と反対側面に回り込んで係合する第2の係止部とを具備することを特徴とする。また、この発明においては、上記施錠半体間に着脱可能に枢着されると共に、鍵孔を塞ぐ栓部、及び該栓部が工具によって押し下げられた際に施錠半体に係合する係合部を有する栓体をさらに具備することができる。
【0011】
この発明において、施錠金具が、上述したように一対の旋回半体及び連結部材具備する他、一対の旋回半体のフック部を受枠の係止突起に係合させる方向に弾性力を付勢するばね部材をも具備しているので、鉄蓋体が受枠の開口部を閉じた状態にあるとき、大雨等によって鉄蓋体の鍵孔から栓体に高圧力が作用しても、ばね部材の弾性力で常に鉄蓋体を受枠に強制的に施錠状態にさせておくことができる。
【0012】
また、マンホール鉄蓋が傾斜地に設置されても、つまり、施錠金具側が蝶番の位置より高い位置となるようにマンホール鉄蓋が設置されても、上述のように、ばね部材の弾性力で鉄蓋体を受枠の開口部に強制的に施錠しているので、鉄蓋体が受枠から開くのを確実に防止することができる。
【0013】
したがって、従来技術のように高圧水が栓体に作用したとしても、また傾斜状態で設置されたとしても、それら拘わることなくフック部が係止突起から外れることを確実に防止でき、施錠機能としての信頼性を高めることができる。
【0014】
また、従来技術では、一対の旋回半体に鉄蓋体の錘りとしての機能を持たせるため、旋回半体のみならず栓体も重くなるように形成されていたが、上述のように、ばね部材の弾性力を利用して施錠できるように構成したので、施錠金具全体を軽量化することができる。
【0015】
また、この発明において、上記ばね部材は、上記のとおり、施錠半体の枢軸及び上記鉄蓋体のブラケットに設けられた取付孔の間に介装されるコイル部と、このコイル部の一端から延在して鉄蓋体の裏面に圧接される第1の係止部と、コイル部の他端から延在して施錠半体のフック部と反対側面に回り込んで係合する第2の係止部とを具備する
【0016】
このように構成することにより、コイル部が施錠半体の枢軸及び鉄蓋体のブラケットに設けられた取付孔の間に介装されるので、ばね部材の配設スペースを小さくすることができ、施錠金具をコンパクトにすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明のマンホール鉄蓋の施錠装置について、添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】
図1は、この発明の第一実施形態の施錠装置を具備するマンホール鉄蓋の施錠状態を示す概略断面図、図2は、同じくマンホール鉄蓋の施錠状態を示す要部断面図、図3は、同じくマンホール鉄蓋の解錠状態を示す要部断面図、図4は、この発明の施錠装置の取付状態の一部を断面で示す底面図、図5は、上記施錠装置の斜視図、図6は、上記施錠装置の分解斜視図である。
【0019】
上記施錠装置は、図1及び図2に示すように、地下構造物と連通する略円形の開口部11を有する受枠10と、この受枠10の開口部11を開閉すると共に、受枠10との施錠位置と解錠位置に開閉可能に嵌合される鉄蓋体20とで主に構成されている。
【0020】
そして、鉄蓋体20と受枠10とは、受枠10に設けられた蝶番受座33に着脱可能に連結する蝶番30を介して鉄蓋体20が開閉可能に形成されている。また、鉄蓋体20における蝶番30と反対側の周縁部には、バール等の工具K(図3参照)が挿入されるよう鍵孔21が設けられている。
【0021】
この場合、上記受枠10の開口部11が上端に向かって拡径するテーパをなすと共に、鉄蓋体20が裏面側に向かって縮径するテーパ面をなしており、鉄蓋体20の外周と受枠10の内周面とがテーパ面で嵌合して、がたつきが防止されるようになっている。なお、工具Kは、作業員が鉄蓋体20を受枠10から開いたり閉じたりする際に使用される。
【0022】
また、鉄蓋体20の裏面縁部には、受枠10の内周面に設けられた係止突起12に係脱可能に係合する施錠金具40が具備されている。この場合、施錠金具40は、一対の施錠半体41と、鉄蓋体20の鍵孔21を塞ぐ栓体50と、一対の施錠半体41を連結するための連結部材(符示せず)とを具備している。
【0023】
一対の施錠半体41は、図4〜図6に示すように、鉄蓋体20の錘りとして機能するものであって、それぞれ左右対称の形状をなしており、その両側に鉄蓋体20の裏面に突設したブラケット22の取付孔23,24に枢着される枢軸42,43が設けられている。また、施錠半体41の下部には、受枠10の係止突起12に係合可能な鉤針状に形成されたフック部44が設けられている。係止突起12は、図1〜図3に示すように、受枠10の内周面における施錠半体41と対応する位置に、施錠半体41方向に向かうように突設されている。また、施錠半体41の内側には、直線状の平面をなす工具の受け部45が形成されている。この受け部45は、後述する栓体50を使用しないとき、利用されるものであり、上端が平面状をなしている。なお、施錠半体41同士の対向する当接面のいずれか一方には、図6に示すように、位置決め用の突起41aが突設されており、他方の当接面には突起41aと嵌合する凹部(図示せず)が設けられている。この位置決め用突起41aと凹部は必ずしも設ける必要はない。
【0024】
一方、栓体50は、マンホール鉄蓋の使用目的に応じて利用されるものであり、一対の施錠半体41間に着脱可能に枢着されている。この場合、栓体50は、鉄蓋体20の鍵孔21を塞ぐことによって鍵孔21から雨水等が浸入するのを抑制するためのものであって、一端部に鍵孔21を塞ぐ大きさの平板状をなす栓部51が形成されており、その他端部の両側部に側方に延びる軸52がそれぞれ形成され、それら軸52が図6に示すように、各施錠半体41の内側に設けられた凹部46に嵌合することにより、各施錠半体41間で回動できるように枢着されている。
【0025】
また、栓体50は、図3に示すように、工具Kによって栓部51が押し下げられると、軸52を中心として反時計方向に回動するが、その際、図6に示すように、軸52の一部を膨出して形成された係合部53の底面54が、施錠半体41の切欠部47と係合して施錠半体41を反時計方向に回動し、施錠半体41のフック部44が受枠10の係止突起12との係合から解除されるようになっている。
【0026】
上記連結部材は、図4〜図6に示すように、ボルト58及びナット59からなっており、各施錠半体41に貫通して設けられた挿通孔48にボルト58の先端側を通すと共に、そのボルト58の先端部にナット59を締め付けることにより、両施錠半体41同士を互いに密接した状態で連結するようになっている。この場合、挿通孔48の一端側には、六角形状の凹部48aが連設されており、この凹部48a内にナット59が収納されるようになっている(図5参照)。
【0027】
更に、施錠金具40は、施錠半体41のフック部44を受枠10の係止突起12に係合させる方向に付勢するばね部材60をも具備している。このばね部材60は、図6に示すように、コイル部61と、このコイル部61の一端から延在する第1の係止部62と、コイル部61の他端から延在する第2の係止部63とを具備している。
【0028】
このばね部材60は、図4に示すように、コイル部61が施錠半体41の枢軸42及びブラケット22に設けられた取付孔23の間に介装され、しかも図2及び図3に示すように、第1の係止部62が鉄蓋体20の裏面に圧接されると共に、第2の係止部63が施錠半体61のフック部44と反対側面に設けられた引掛け部49に係合することにより、その弾性力で施錠半体41のフック部44を係止突起12に係合させる方向に付勢されている。そのため、ばね部材60は、予め、ねじり力を充分蓄えた状態で施錠半体41の枢軸42および取付孔23の間に介装されている。この場合、枢軸42は、ばね部材60を介装する関係上、他方の枢軸43より大きめに形成され、また枢軸42と嵌合する取付孔23もそれに対応した大きさに形成されている。
【0029】
ばね部材60を取り付けるには、第1の係止部62をブラケット22の内方側から取付孔23を貫通させるようにしてコイル部61を取付孔23内に位置させた後、ブラケット22の外方に突出する第1の係止部62を鉄蓋体20の裏面に圧接させた状態で、コイル部61内に一方の施錠半体41の枢軸42を挿入して、枢軸42及び取付孔23間にコイル部61を介装させる。このとき、第2の係止部63を施錠半体41のフック部44と反対側面に設けられた引掛け部49に係合する。
【0030】
なお、施錠半体41の枢軸42を取付孔23内に挿入する前に、予め両施錠半体41間に栓体50を回動可能に枢着、すなわち栓体50の軸52を施錠半体41に設けられた凹部46に嵌合しておく。この状態で、他方の施錠半体41の枢軸43を取付孔24内に挿入すると共に、一方の施錠半体41の枢軸42を取付孔23内に挿入する。この際、取付孔24がブラケット22の内方側に向かって拡径するテーパ状に形成される一方、枢軸43が先端に向かって縮径するテーパ状に形成されているので、施錠半体41のブラケット22への取付を簡単にすることができる。
【0031】
このように取り付けられた両施錠半体41は、ボルト58及びナット59によって連結される。
【0032】
なお、上記蝶番30は、図1に示すように、鉄蓋体20における施錠金具40と反対側の裏面周縁部に設けられたブラケットに枢着されて下方に向かって突設される蝶番本体31と、この蝶番本体31の中間部よりやや下方側から突出する係止翼片32とを具備している。このように構成される蝶番30を着脱可能に係合する蝶番受座33は、受枠10の内周面から内方に向かって下り傾斜状に突出する一対の側片34と、両側片34の先端部を連結する連結片35とからなる平面視略コ字状の受け座本体36と、この受け座本体36の連結片35と対向する受枠10の内周面側に突設され、かつ係止翼片32が係合可能な係止片37とで構成されて、蝶番30の受け口(符示せず)を形成している。
【0033】
上記のように構成されたマンホール鉄蓋は、図1に示すように、受枠10に蝶番30によって鉄蓋体20が開閉可能に連結され、また栓体50を有する施錠金具40においては、図1及び図2に示すように、施錠半体41のフック部44が受枠10の係止突起12に係合されると共に、栓体50の栓部51が鉄蓋体20の鍵孔21を塞いだ状態にあるものとする。
【0034】
このとき、バール等の工具Kの先端部K1を図3に示すように、鉄蓋体20の鍵孔21に挿入して、その先端部K1を鉄蓋体20の裏面に設けられた工具用引き掛け部26に引き掛け、その状態で工具Kの踵部K2によって栓体50の栓部51を押し下げると、栓体50が図3において反時計方向に回動すると共に、栓体50の回動に伴い軸52の係合部53の底面54が切欠部47に係合し、栓体50と共に施錠半体41も反時計方向に回動することにより、旋回半体41のフック部44が受枠10の係止突起12から外れて係合が解除される。
【0035】
このようにして、施錠金具40のフック部44と受枠10の係止突起12との係合が解除された時点で、工具Kを持ち上げると、受枠10の開口部11に対し蝶番30を中心として鉄蓋体20の一端側を開くことができる。
【0036】
一方、鉄蓋体20が上述したように受枠10から開いた状態にあるとき、上述と逆の手順で行うことにより、鉄蓋体20を受枠10の元の位置に戻す。つまり、工具Kを下げて鉄蓋体20を受枠10の開口部11に嵌め込み、かつ工具Kの先端部を工具用引掛け部26から外して鍵孔21から取り出すと、施錠金具40は、施錠半体41の枢軸42に介装されているばね部材60の弾性力が作用し、施錠半体41が図3において時計方向に回動することにより、施錠半体41のフック部44の先端部が受枠10の係止突起12に係合すると共に、その施錠半体41の時計方向の回動に伴い栓体50も時計方向に回動して栓体50の栓部51が鉄蓋体20の鍵孔21の位置まで浮き上がり、栓部51が鍵孔21を塞ぐこととなる。これにより、鍵孔21が栓体50によって塞がれるので、雨水等が鉄蓋体20の上面から下方に浸入するのを抑制することができる。
【0037】
この実施形態の施錠金具40においては、上述のように、一対の旋回半体41と、栓体50と、ボルト58,ナット59からなる連結部材とを具備する他、一対の旋回半体41のフック部44を受枠10の係止突起12に係合させる方向に弾性力を付勢するばね部材60をも具備しているので、鉄蓋体20が受枠10の開口部11を閉じた状態にあるとき、大雨等によって鉄蓋体20の鍵孔21から栓体50に高圧力が作用しても、ばね部材60の弾性力で常に鉄蓋体20を受枠10に強制的に施錠状態にさせておくことができる。
【0038】
また、マンホール鉄蓋が傾斜地に設置されても、つまり、施錠金具40側が蝶番30の位置より高い位置となるようにマンホール鉄蓋が設置されても、上述のように、ばね部材60の弾性力で鉄蓋体20を受枠10の開口部11に強制的に施錠しているので、鉄蓋体20が受枠10から開くのを確実に防止することができる。
【0039】
したがって、従来技術のように高圧水が栓体に作用したとしても、また傾斜状態で設置されたとしても、それら拘わることなくフック部44が係止突起12から外れるのを確実に防止することができ、施錠機能としての信頼性を高めることができる。
【0040】
更に、従来技術では、一対の施錠半体41に鉄蓋体20の錘りとしての機能を持たせるため、施錠半体41のみならず栓体50も重くなるように形成されていたが、上述のように、ばね部材60の弾性力を利用して施錠できるように構成したので、施錠金具40全体を軽量化することができる。
【0041】
また更に、ばね部材60として、コイル部61と、その一端に延在する第1の係止部62と、その他端に延在する第2の係止部63とを具備し、コイル部61が施錠半体41の枢軸42及び鉄蓋体20のブラケット22に設けられた取付孔23の間に介装されているので、ばね部材60の配設スペースを小さくすることができると共に、施錠金具40をコンパクトにすることができる。
【0042】
なお、図示実施形態においては、ばね部材60が一対の施錠半体41のうち、一方の施錠半体41の枢軸42及び取付孔23間に介装された例を示したが、他方の施錠半体41の枢軸43及び取付孔24間にも設けてもよいのは勿論である。
【0043】
以上の実施形態においては、施錠金具40として、栓体50を用いた例を示したが、次に栓体50を使用しない場合について述べる。
【0044】
図7〜図9は、第二実施形態を示している。すなわち、第二実施形態の施錠金具40は、一対の施錠半体41と、これら一対の施錠半体41同士を互いに連結する連結部材としてのボルト58,ナット59と、ばね部材60とを具備している。そして、図7に示すように、受枠10の開口部11に蝶番30を介して鉄蓋体20が閉じられると共に、施錠金具40によって一対の施錠半体41のフック部44が受枠10の係止突起12に係合された状態にあるとき、鉄蓋体20の鍵孔21が開放されることにより、鉄蓋体20上の雨水を鍵孔21から積極的に落とし込むようになっており、雨水管用として利用される。
なお、これら一対の施錠半体41と、連結部材としてのボルト58及びナット59と、ばね部材60とは図9及び図10に示すように構成されており、上述した第一実施形態と全く同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0045】
図7に示す状態から施錠金具40を解錠するには、バール等の工具Kの先端部K1を鉄蓋体20の鍵孔21から挿入して、その踵部K2を一対の施錠半体41の受け部45に押し付けると共に、工具Kの先端部K1を鉄蓋体20の裏面に設けられている工具引掛け部26に引っ掛け、その後、踵部K2によって受け部45を押し下げると、一対の施錠半体41が反時計方向に回動してフック部44の先端部が受枠10の係止突起12から外れて係合が解除され、この状態で鉄蓋体20を持ち上げることにより、鉄蓋体20が蝶番30を中心として開く。
【0046】
また、鉄蓋体20を閉じるには、上記と逆の手順を行い、工具Kの先端部K1を鍵孔21から抜くと、ばね部材60の弾性力により、施錠半体41のフック部44の先端部が時計方向に回動し、受枠10の係止突起12に係合することにより、施錠することができる。
【0047】
第二実施形態によれば、工具Kを用いて一対の施錠半体41の受け部45を押し下げることにより、施錠半体41をばね部材60の弾性力に抗し係合解除する方向に回動させることができる。したがって、マンホール鉄蓋の利用目的に応じ栓体50を用いる場合と用いない場合とに拘わらず、ばね部材60の弾性力で鉄蓋体20を受枠10に施錠することができるので、基本的には一実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0048】
【発明の効果】
以上に説明したように、この発明は上記のように構成されているので、以下のような優れた効果が得られる。
【0049】
(1)受枠と鉄蓋体と蝶番と施錠金具とを具備し、かつ、施錠金具が一対の施錠半体のフック部を係止突起に係合させる方向に弾性力を付勢するばね部材を具備するように構成したので、高圧水が栓体に作用したとしても、また傾斜状態で設置されたとしても、それらに拘わることなくフック部が係止突起から外れるのを確実に防止することができ、施錠機能としての信頼性を高めることができる効果があり、更に、ばね部材の弾性力を利用して施錠できるように構成したので、施錠装置全体を軽量化することができる効果もある。
【0050】
(2)ばね部材が、施錠半体の枢軸及び鉄蓋体のブラケットに設けられた取付孔の間に介装されたコイル部と、このコイル部の一端から延在して鉄蓋体の裏面に圧接される第1の係止部と、コイル部の他端から延在して施錠半体のフック部と反対側面に回り込んで係合する第2の係止部とを具備するので、上記(1)に加えて、更にばね部材の配設スペースを小さくすることができると共に、施錠金具をコンパクトにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施形態の施錠装置を具備するマンホール鉄蓋の施錠状態を示す概略断面図である。
【図2】同じくマンホール鉄蓋の施錠状態を示す要部断面図である。
【図3】同じくマンホール鉄蓋の解錠状態を示す要部断面図である。
【図4】この発明の施錠装置の取付状態の一部を断面で示す底面図である。
【図5】この発明における施錠金具の斜視図である。
【図6】上記施錠金具の分解斜視図である。
【図7】この発明の第二実施形態の施錠装置を具備するマンホール鉄蓋の施錠状態を示す要部断面図である。
【図8】同じくマンホール鉄蓋の解錠状態を示す要部断面図である。
【図9】第二実施形態の施錠金具の斜視図である。
【図10】第二実施形態の施錠金具の分解斜視図である。
【符号の説明】
10 受枠
11 開口部
12 係止突起
20 鉄蓋体
21 鍵孔
22 ブラケット
23,24 取付孔
30 蝶番
40 施錠金具
41 一対の施錠半体
42,43 枢軸
44 フック部
45 工具の受け部
46 凹部
47 切欠部
48 挿通孔
50 栓体
51 栓部
52 軸
53 係合部
58 ボルト(連結部材)
59 ナット(連結部材)
60 ばね部材
61 コイル部
62 第1の係止部
63 第2の係止部
K 工具

Claims (2)

  1. 開口部を有する受枠と、この受枠の開口部に開閉可能に嵌合される鉄蓋体と、この鉄蓋体の一側部を上記受枠に対して開閉可能に連結する蝶番と、上記鉄蓋体の他側部に設けられた鍵孔の近傍の裏面に揺動可能に枢着され、上記受枠の内周面に設けられた係止突起に係脱可能に係合する施錠金具とを具備し、
    かつ、上記施錠金具は、上記鉄蓋体の裏面に突設されるブラケットに枢着される枢軸上記係止突起に係合可能なフック部、及び必要に応じて利用される工具の受け部を有する一対の施錠半体と、
    両施錠半体同士を連結する連結部材と、
    上記フック部を係止突起に係合させる方向に弾性力を付勢するばね部材とを具備し、
    上記ばね部材は、施錠半体の枢軸及び鉄蓋体のブラケットに設けられた取付孔の間に介装されるコイル部と、このコイル部の一端から延在して鉄蓋体の裏面に圧接される第1の係止部と、コイル部の他端から延在して施錠半体のフック部と反対側面に回り込んで係合する第2の係止部とを具備することを特徴とするマンホール鉄蓋の施錠装置。
  2. 上記施錠半体間に着脱可能に枢着されると共に、鍵孔を塞ぐ栓部、及び該栓部が工具によって押し下げられた際に施錠半体に係合する係合部を有する栓体をさらに具備する請求項1記載のマンホール鉄蓋の施錠装置。
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