JP4833422B2 - 地下構造物用蓋の施錠構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、地下構造物用蓋の施錠構造に関するもので、更に詳細には、例えば下水道における地下埋設物や地下構造施設等と地上とを連通する開口部を閉塞するマンホール蓋等の地下構造物用蓋の施錠構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の地下構造物用蓋は、例えば下水道等の地下構造物に連通する略円形の開口を有する受枠と、この受枠の開口部を開閉すると共に、受枠との施錠位置と解錠位置に旋回可能に嵌合される蓋体と、この蓋体を受枠に対して開閉可能に連結する蝶番とを具備し、蝶番と反対側の部位に施錠部が設けられた構造となっている。
【0003】
また、従来のこの種の地下構造物用蓋の施錠構造としては、蓋体の裏面縁部に、揺動可能に吊設されるフック及び錘部を有する係合部材と、受枠の内周面に設けられる係止部とを具備する構造のものが知られている(実公平7−15880号公報、特開平10−266243号公報参照)。
【0004】
上記構造の地下構造物用蓋は、蓋体の蝶番側を下方に傾斜させた状態で受枠に設けられた蝶番の取付部に蝶番を挿入した後、蝶番側と反対側に設けられた係合部材を受枠に設けられた係止部に隣接する解錠部位に落とし込み、この状態で蓋体を旋回して蓋体を施錠状態に閉塞することができる。この施錠状態においては、錘部の自重によりフックが施錠位置方向に回転されて、係止部と係合し得るようになっている。すなわち、例えば降雨に伴う雨水の管渠への流入等が起因して地下構造物内でエアーハンマーやウォターハンマー現象が発生した場合、フックが係止部に係合することで、蓋体の浮上や飛散が防止されるようになっている。
【0005】
また、別の施錠構造として、蓋体の裏面縁部に一面を開口させた箱状の係合部材を設け、受枠の内周面に凹部を設けると共に、この凹部内に架設された軸に軸線方向で施錠位置と解錠位置に移動可能かつ軸回りに回動可能な錠本体を軸支し、かつ、錠本体を施錠位置側に押圧すると共に、施錠状態に維持する弾性部材を具備した構造のものも知られている(特開平10−266246号公報参照)。
【0006】
この施錠構造によれば、施錠状態で、地下構造物内部に発生した揚圧によって錠本体が揺動して凹部内に後退しようとしても、弾性部材の付勢力で錠本体の揺動を防止することで、施錠することができる。また、係合部材に、錠本体の係止部に側面から当接可能な側壁を設ける構成とすることにより、開蓋時、受枠に設けた錠本体を施錠位置から解錠位置に移動させた後、蓋本体を旋回させて係合部材の側壁で錠本体を解錠位置に移動可能にすることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者すなわち実公平7−15880号公報、特開平10−266243号公報等に記載の施錠構造は、開閉される蓋体に係合部材を揺動可能に枢着する構造であるため、蓋体の開閉作業や運搬等の際に係合部材に衝撃を与えないように蓋体の取扱いを慎重にする必要がある。また、主として錘部の自重によって施錠状態を維持する構造であるため、例えば地下構造物用蓋を傾斜した路面に設置した場合、その傾斜の傾き角度によってはフックが解錠したままの状態で維持される恐れがあり、この状態で、地下構造物内でエアーハンマーやウォターハンマー現象が発生し、急激な乱流揚圧を受けると、蓋体が浮上、飛散する恐れがあった。
【0008】
この問題を解決する方法として、弾性部材の弾性力をフックに付勢して、フックを施錠状態に維持することも考えられるが、この構造のものにおいても、蓋体の開閉作業や運搬等の際に係合部材に衝撃を与えないように蓋体の取扱いを慎重にする必要がある。また、この構造のものは、構造が構成部材が多くなると共に、構造が複雑になるという問題がある。また、弾性部材の弾性力のみで蓋体の揚圧を受けることは限界があるため、フックと係止部とが係合した状態であっても、蓋体が解錠位置側に移動する恐れがあり、蓋体の浮上、飛散を確実に防止することができないという問題もある。
【0009】
また、後者すなわち特開平10−266246号公報に記載の施錠構造によれば、蓋体には係合部材が固定されているので、係合部材を揺動可能に装着した場合に比べて蓋体の開閉作業や運搬等における蓋体の取扱いが容易である。しかし、この施錠構造においては、係合部材が、一面を開口させた箱状に形成され、また、錠本体が、凹部内に架設された軸に軸線方向で施錠位置と解錠位置に移動可能かつ軸回りに回動可能に形成され、かつ、錠本体を施錠位置側に押圧すると共に、施錠状態に維持する弾性部材を具備するため、構成部材が多くなると共に、構造が複雑になるという問題がある。また、錠本体が施錠位置と解錠位置に移動する構造であるため、錠本体と係合部材とが係合した状態であっても、蓋体が解錠位置側に移動する恐れがあり、蓋体の浮上、飛散を確実に防止することができない恐れもある。
【0010】
この発明は、上記事情に鑑みなされたもので、構造を簡単にして蓋体の取扱いを容易にし、強度面の向上が図れ、施錠を確実に行えるようにした地下構造物用蓋の施錠構造を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、略円形の開口を有する受枠と、この受枠の開口部を開閉すると共に、受枠との施錠位置と解錠位置に旋回可能に嵌合される蓋体と、この蓋体を上記受枠に対して開閉可能に連結する蝶番とを具備する地下構造物用蓋において、上記蓋体の裏面縁部に、下方に垂下する垂下部と、この垂下部の下端部から外方に向かって隆起するフックとからなる固定係合部を突設し、上記受枠には、この受枠の内周面に開口する凹部と、この凹部の両側壁部に架設した軸に回転可能に枢着される係止部材と、上記蝶番を着脱可能に係合する蝶番受座とを設け、上記係止部材に、上記固定係合部のフックと係合可能な係止部と、自重により係止部を常時上記フックと係合し得る施錠位置に位置する錘部とを設け、かつ、上記受枠に、上記係止部材の錘部と係合して係止部材の施錠姿勢を保持するストッパ部を設け、上記蝶番には係止翼片を形成し、上記蝶番受座は、上記受枠の内周面から内方側に向かって突出する一対の側片と両側片の先端部を連結する連結片とからなる平面視略コ字状の受座本体と、この受座本体の連結片と対向する受枠の内周面側に突設され、上記係止翼片が係合可能な係止片とで、上記蝶番の受け口を形成し、上記連結片の長手方向の片側に上方に向かって拡開する傾斜面が設けられ、受け口の上記片側に蝶番の解錠位置となる幅広部を形成した、ことを特徴とする。
【0012】
このように構成することにより、蓋体にフックを有する固定係合部を突設するので、地下構造物用蓋を傾斜した路面に設置した場合においても、その傾斜の傾き角度によってフックが解錠状態になることがなく、施錠状態を確実に維持することができる。しかも、蓋体にフックを有する係合部材を揺動可能に枢着した構造に比べて蓋体の開閉作業や運搬等の取扱いを容易にすることができる。また、受枠に設けた凹部内に枢着される係止部材に、固定係合部のフックと係合可能な係止部と、自重により係止部を常時フックと係合し得る施錠位置に位置する錘部とを設けることにより、構成部材の削減が図れる。更に、受枠に、係止部材の錘部と係合して係止部材の施錠姿勢を保持するストッパ部を設けることにより、施錠時に係止部材の錘部がストッパ部と係合するので、蓋体が受ける揚圧を受枠に分散することができ、施錠状態を確実に維持することができる。したがって、強度面の向上が図れると共に、蓋体の浮上や飛散を確実に防止することができる。
【0013】
請求項2記載の発明は、略円形の開口を有する受枠と、この受枠の開口部を開閉すると共に、受枠との施錠位置と解錠位置に旋回可能に嵌合される蓋体と、この蓋体を上記受枠に対して開閉可能に連結する蝶番とを具備する地下構造物用蓋において、上記蓋体の裏面縁部に、下方に垂下する垂下部と、この垂下部の下端部から外方に向かって隆起するフックとからなる固定係合部を突設し、 上記受枠には、この受枠の内周面に開口する凹部と、この凹部の両側壁部に架設した軸に回転可能に枢着される係止部材と、上記蝶番を着脱可能に係合する蝶番受座とを設け、上記係止部材に、上記固定係合部のフックと係合可能な係止部を設けると共に、上記受枠との間に介在されて係止部を常時フックと係合し得る施錠姿勢に位置する弾性部材を設け、かつ、上記受枠に、上記係止部材の係止部と反対側の係止突起と係合して係止部材の施錠姿勢を保持するストッパ部を設け、上記蝶番には係止翼片を形成し、上記蝶番受座は、上記受枠の内周面から内方側に向かって突出する一対の側片と両側片の先端部を連結する連結片とからなる平面視略コ字状の受座本体と、この受座本体の連結片と対向する受枠の内周面側に突設され、上記係止翼片が係合可能な係止片とで、上記蝶番の受け口を形成し、上記連結片の長手方向の片側に上方に向かって拡開する傾斜面が設けられ、受け口の上記片側に蝶番の解錠位置となる幅広部を形成した、ことを特徴とする。
【0014】
このように構成することにより、上記請求項1記載の発明と同様に、蓋体にフックを有する固定係合部を突設するので、蓋体の開閉作業や運搬等の取扱いを容易にすることができる。また、受枠に設けた凹部内に枢着される係止部材に、固定係合部のフックと係合可能な係止部と、受枠との間に介在されて係止部を常時フックと係合し得る施錠姿勢に位置する弾性部材を設け、受枠に、係止部材の係止部と反対側の係止突起と係合して係止部材の施錠姿勢を保持するストッパ部を設けることにより、施錠時に係止突起がストッパ部と係合するので、蓋体が受ける揚圧を受枠に分散することができ、施錠状態を確実に維持することができる。したがって、強度面の向上が図れると共に、蓋体の浮上や飛散を確実に防止することができる。
【0015】
この発明において、上記固定係合部のフックの下面に、このフックの先端側に向かって上り勾配の傾斜面を形成し、係止部材の係止部の上面に、この係止部の先端側に向かって下り勾配の傾斜面を形成する方が好ましい(請求項3)。この場合、上り勾配傾斜面及び下り勾配傾斜面は、直線状であっても差し支えないが、好ましくは上り勾配傾斜面又は下り勾配傾斜面のうちの少なくとも一方を凸状の円弧状傾斜面とする方がよい。
【0016】
このように構成することにより、蓋体を閉塞する際に、蓋体に突設された固定係合部のフック下面に形成された上り勾配傾斜面と、受枠に枢着された係止部材の係止部の上面に形成された下り勾配の傾斜面とが摺動しつつ蓋体が閉塞されるので、蓋体を円滑に閉塞することができる。この場合、上り勾配傾斜面又は下り勾配傾斜面のうちの少なくとも一方を凸状の円弧状傾斜面にて形成することにより、フック下面と係止部上面とを少ない接触面積で接触させることができるので、更に蓋体の閉塞を円滑にすることができる。
【0017】
また、上記固定係合部のフックと係止部材の係止部との係合面の少なくとも一方に、フックと係止部が係合された状態において蓋体が解錠位置側に移動するのを阻止する勾配面を形成するか、あるいは、フックと係止部が係合された状態において蓋体が解錠位置側に移動するのを阻止する移動阻止片を形成する方が好ましい(請求項4,5)。
【0018】
このように構成することにより、フックと係止部とが係合された状態において、蓋体が解錠位置側に移動しようとしても、その移動を勾配面あるいは移動阻止片によって阻止することができるので、蓋体の浮上、飛散を確実に防止することができる。
【0019】
加えて、上記係止部材の係止部の上面に、蓋体の閉塞時に固定係合部が解錠位置側へ移動するのを阻止する傾斜面を形成する方が好ましい(請求項6)。
【0020】
このように構成することにより、蓋体の閉塞時に、固定係合部のフックの下面が係止部材の係止部の上面を押し下げて施錠位置に移動する際に、係止部に形成された傾斜面によって解錠位置側に移動するのを防止することができ、蓋体の閉塞作業を確実に行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の地下構造物用蓋の施錠構造について、添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0022】
◎第一実施形態
図1は、この発明の第一実施形態の施錠構造を具備する地下構造物用蓋の閉塞状態を示す概略断面図、図2は、この発明における受枠の平面図、図3は、図2のA部を示す拡大断面図、図4及び図5は、蓋体の閉塞状態を示す拡大断面図、図6は、蓋体の施錠状態を示す拡大断面図である。
【0023】
上記地下構造物用蓋は、図1に示すように、地下構造物と連通する略円形の開口11を有する受枠10と、この受枠10の開口11部を開閉すると共に、受枠10との施錠位置と解錠位置に旋回可能に嵌合される蓋体20とで主に構成されている。また、蓋体20と受枠10とは、受枠10に設けられた蝶番受座31に着脱可能に連結する蝶番30を介して蓋体20が開閉可能に形成されている。また、蓋体20における蝶番30とは反対側周縁には、蓋体20を開放又は閉塞する際に使用するバール等の工具K(図3参照)が挿入される外側に開口する袋状のバール穴40が設けられている。
【0024】
この場合、上記受枠10の開口11は上端に向かって拡径するテーパを有し、蓋体20は、裏面側に向かって縮径するテーパ面を有して、蓋体20の外周と受枠10の内周面とがテーパ面で嵌合して、がたつきが防止されるように構成されている。
【0025】
また、蓋体20の裏面縁部には、下方に垂下する垂下部21と、この垂下部21の下端部から外方に向かって隆起するフック22とからなる固定係合部23が突設されている。この場合、フック22は、上面に平坦状係合面24が形成され、下面には、このフック22の先端側に向かって上り勾配の傾斜面25(以下に上り勾配傾斜面25という)が形成されている。この上り勾配傾斜面25は、凸状の円弧状に形成されている。
【0026】
一方、受枠10には、この受枠10の内周面に、受枠10の中心側に向かって開口する凹部12が設けられている。この凹部12の両側壁部13には軸14が架設されており、この軸14に係止部材15が垂直方向に回転可能に枢着されている。
【0027】
上記係止部材15には、固定係合部23のフック22と係合可能な平坦面16を有する係止部17と、自重により係止部17を常時フック22と係合し得る施錠位置に位置する錘部18とが設けられている。この場合、係止部材15の係止部17の上面には、この係止部17の先端側に向かって下り勾配の傾斜面19(以下に下り勾配傾斜面19という)が形成されている。この下り勾配傾斜面19は、フック22の下面に形成された上り勾配傾斜面25と同様に、凸状の円弧状に形成されている。この場合、フック22の下面に形成される上り勾配傾斜面25と、係止部17の上面に形成される下り勾配傾斜面19のうちの少なくとも一方を、凸状の円弧状に形成することも可能である。なお、係止部17の幅に対してフック22の幅は、約半分程度に形成されている。
【0028】
また、受枠10の凹部12の開口側下部には、係止部材15の錘部18と係合して係止部材15の施錠姿勢を保持するストッパ部50が設けられている。
【0029】
なお、上記蝶番30は、図1に示すように、蓋体20における固定係合部23と反対側の裏面周縁部に設けられたブラケット26に枢着されて下方に向かって突設される蝶番本体32と、この蝶番本体32の中間部よりやや下方側から突出する係止翼片33とを具備している。このように構成される蝶番30を着脱可能に係合する蝶番受座31は、図7ないし図9に示すように、受枠10の内周面から内方側に向かって下り傾斜状に突出する一対の側片34と、両側片34の先端部を連結する連結片35とからなる平面視略コ字状の受座本体36と、この受座本体36の連結片35と対向する受枠10の内周面側の連結片35より上方位置に突設され、係止翼片33が係合可能な係止片37とで、蝶番30の受け口38を形成している。この場合、連結片35の長手方向の片側には上方に向かって拡開する傾斜面39が設けられて、受け口38の片側に、蝶番30の解錠位置となる幅広部38aが形成されている。
【0030】
上記のように構成される蓋体20を受枠10の開口11部内に閉塞するには、まず、蓋体20の蝶番30側を下方になるように傾斜させて、蝶番本体32を蝶番受座31の受け口38の幅広部38a内に挿入する。次に、蓋体20を旋回させて蝶番本体32を受け口38の施錠位置側すなわち幅広部38aから外れた位置に移動した後、図4に示すように、蓋体20の蝶番30と反対側を受枠10の開口11部内に落とし込むと、固定係合部23のフック22下面が係止部材15の係止部17上面を摺動して、係止部材15の錘部18の自重に抗して係止部17を後退(図5において反時計方向に回転)させて、フック22が係止部材15の係止部17の下方に移動されて、施錠可能な状態となる(図3参照)。この際、フック22下面の上り勾配傾斜面25又は係止部17上面の下り勾配傾斜面19のうちの少なくとも一方を、凸状の円弧状傾斜面にて形成することにより、フック22下面と係止部17上面との摺動が円滑になり、蓋体20を容易に閉塞することができる。なお、蓋体20を閉塞した状態では、係止部材15は、錘部18の自重によって施錠位置に復帰している(図1、図3参照)。したがって、係止部材15の係止部17は常に施錠位置におかれ、また、蓋体20に固定係合部23が固定されているので、受枠10が傾斜した路面に設置された場合においても、路面の傾斜角度に影響を受けることなく、固定係合部23のフック22と係止部材15の係止部17とは常に施錠し得る状態となる。
【0031】
上記のようにして、蓋体20を閉塞した状態で、地下構造物内でエアーハンマーやウォターハンマー現象が発生して蓋体20が揚圧を受けて上方へ移動した場合、図6に示すように、固定係合部23のフック22が係止部材15の係止部17に係合して係止部材15を時計方向に回転するが、このとき錘部18が受枠10に一体に設けられたストッパ部50に係合するので、蓋体20が受ける揚圧が受枠10に分散された状態で施錠される。したがって、強度面の向上が図れる塗共に、施錠状態を確実にすることができ、蓋体20の浮上や飛散を確実に防止することができる。
【0032】
蓋体20を開放(開蓋)する場合には、図3に二点鎖線で示すように、バール穴40内に専用バール等の工具Kを挿入して、蓋体20を解錠位置側すなわち蝶番本体32を受け口38の幅広部38a側に旋回した後、蓋体20を開放(開蓋)することができる。
【0033】
◎第二実施形態
図10は、この発明の施錠構造の第二実施形態を示す断面図(a)及び(a)のIII−III線に沿う断面図(b)である。
【0034】
第二実施形態は、上記固定係合部23のフック22と係止部材15の係止部17とが係合した状態すなわち施錠状態において、蓋体20が解錠位置側に移動するのを確実に阻止するようにした場合である。すなわち、第二実施形態は、上記係止部材15の係止部17におけるフック22との係合面に、フック22と係止部17が係合された状態において蓋体20が解錠位置側に移動するのを阻止する勾配面27を形成した場合である。
【0035】
このように、係止部材15の係止部17に、フック22と係止部17が係合された状態において蓋体20が解錠位置側に移動するのを阻止する勾配面27を形成することにより、図10(b)に二点鎖線にて示すように、固定係合部23のフック22と係止部材15の係止部17とが係合した施錠状態において、フック22が解錠位置側に移動(矢印▲1▼方向)するのを阻止することができ、フック22が解錠位置側に移動して蓋体20が浮上したり飛散するのを確実に防止することができる。
【0036】
上記説明では、係止部材15の係止部17のみに移動阻止用の勾配面27を形成した場合について説明したが、固定係合部23のフック22における係止部17と係合する面に、同様に移動阻止用の勾配面を形成してもよく、あるいは、フック22と係止部17の双方に移動阻止用の勾配面を形成してもよい。要するに、固定係合部23のフック22と係止部材15の係止部17との係合面の少なくとも一方に、フック22と係止部17が係合された状態において蓋体20が解錠位置側に移動するのを阻止する勾配面を形成すればよい。
【0037】
なお、第二実施形態において、その他の部分は上記第一実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して、説明は省略する。
【0038】
◎第三実施形態
図11は、この発明の施錠構造の第三実施形態を示す断面図(a)及び(a)のIV−IV線に沿う断面図(b)である。
【0039】
第三実施形態は、上記固定係合部23のフック22と係止部材15の係止部17とが係合した状態(施錠状態)において、蓋体20が解錠位置側に移動するのを確実に阻止すると共に、蓋体20を閉塞(閉蓋)する際に固定係合部23のフック22を確実に施錠位置側に位置するようにした場合である。
【0040】
すなわち、第三実施形態は、上記係止部材15の係止部17におけるフック22との係合面に、フック22と係止部17が係合された状態において蓋体20が解錠位置側に移動するのを阻止する移動阻止片28を形成した場合である。この場合、移動阻止片28は、係止部17における蓋体20が解錠位置側の端部に垂下される垂下片にて形成されている。
【0041】
このように、係止部材15の係止部17に、フック22と係止部17が係合された状態において蓋体20が解錠位置側に移動するのを阻止する移動阻止片28を形成することにより、図11(b)に二点鎖線にて示すように、固定係合部23のフック22と係止部材15の係止部17とが係合した施錠状態において、フック22が解錠位置側に移動(矢印▲2▼方向)するのを阻止することができ、フック22が解錠位置側に移動して蓋体20が浮上したり飛散するのを確実に防止することができる。
【0042】
また、第三実施形態は、係止部材15の係止部17の上面に、蓋体20の閉塞時に固定係合部23が解錠位置側へ移動するのを阻止する傾斜面29を形成してなる。
【0043】
このように、係止部材15の係止部17の上面に、固定係合部23が解錠位置側へ移動するのを阻止する傾斜面29を形成することにより、蓋体20を閉塞(閉蓋)するときに、固定係合部23のフック22下面が、係止部材15の係止部17上面を摺動しつつ下方に移動する際、移動阻止用の傾斜面によって固定係合部23を施錠位置側に積極的に移動(図11(c)の矢印▲3▼方向)することができる。したがって、蓋体20を閉塞(閉蓋)時に固定係合部23が解錠位置側へ移動するのを確実に阻止することができる。
【0044】
上記説明では、係止部材15の係止部17のみに移動阻止片28を形成した場合について説明したが、固定係合部23のフック22における係止部17と係合する面に、同様に移動阻止片28を形成してもく、あるいは、フック22と係止部17の双方に移動阻止片28を形成してもよい。要するに、固定係合部23のフック22と係止部材15の係止部17との係合面の少なくとも一方に、フック22と係止部17が係合された状態において蓋体20が解錠位置側に移動するのを阻止する移動阻止片28を形成すればよい。
【0045】
なお、第三実施形態において、その他の部分は上記第一実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して、説明は省略する。
【0046】
◎第四実施形態
図12は、この発明の施錠構造の第四実施形態の要部を示す拡大断面図(a)及び(a)のV−V線に沿う断面図(b)、図13は、図12のVI−VI線に沿う断面図である。
【0047】
第四実施形態は、上記第一ないし第三実施形態における係止部材15に代えて弾性部材を付勢する係止部材15Aを用いた場合である。
【0048】
第四実施形態の係止部材15Aは、上記固定係合部23のフック22と係合可能な平坦状の係止部17を設けると共に、受枠10との間に介在されて係止部17を常時フック22と係合し得る施錠姿勢に位置する弾性部材であるコイルばね70を具備している。また、係止部材15の係止部17と反対側には、受枠10に設けられたストッパ部50Aと係合して係止部材の施錠姿勢を保持する係止突起60が設けられている。
【0049】
この場合、係止部材15Aは、図13に示すように、受枠10に設けられた凹部12の両側壁部13に架設される軸14に、垂直方向に回転可能に枢着され係止部材本体61と、この係止部材本体61の一端に膨隆する係止部17と、係止部材本体61の他端に段部62を介して突出する係止突起60とからなる平面視略T字状に形成されている。この係止部材15Aの係止部17の上面は、上記第一実施形態と同様に、先端に向かって下り勾配の凸状の円弧状傾斜面19が形成されている。また、係止突起60は、受枠10の凹部12の上端縁側に水平状に突設されたストッパ部50Aの上面に係合し得るように設けられている。
【0050】
上記コイルばね70は、図12及び図13に示すように、係止部材本体61と凹部12の両側壁部13との間に介在されると共に、軸14に巻装される一対のコイル部71と、両コイル部71の一端同士を連結して、係止部17の下面に係合する第1の係合部72と、両コイル部71の他端から延びて、ストッパ部50Aの下面に係合する第2の係合部73とを一体に設けたばね部材にて形成されており、常時係止部材15Aを施錠姿勢を保持し得るように弾性力を付勢している。
【0051】
このように、コイルばね70を係止部材本体61と凹部12の両側壁部13との間に介在される一対のコイルばね部材にて形成することにより、係止部材15Aは、両側のコイルばね70の弾性力によって挟持された状態に保持されるので、軸14方向に移動することがなく、施錠時にフック22と係止部17との係合が解かれる恐れがない。
【0052】
なお、第四実施形態において、その他の部分は、上記第一実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して、説明は省略する。
【0053】
上記のように構成される第四実施形態の施錠構造を具備する蓋体20を閉塞する際、図14に示すように、固定係合部23のフック22下面が係止部材15Aの係止部17上面を摺動して、コイルばね70の弾性力に抗して係止部17を後退(図14において反時計方向に回転)させて、フック22が係止部材15Aの係止部17の下方に移動されて、施錠可能な状態となる(図12参照)。この際、フック22下面の上り勾配傾斜面25又は係止部17上面の下り勾配傾斜面19のうちの少なくとも一方を、凸状の円弧状傾斜面にて形成することにより、フック22下面と係止部17上面との摺動が円滑になり、蓋体20を容易に閉塞することができる。なお、蓋体20を閉塞した状態では、係止部材15Aは、コイルばね70の弾性力によって施錠位置に復帰している(図12参照)。したがって、係止部材15Aの係止部17は常に施錠位置におかれ、また、蓋体20に固定係合部23が固定されているので、受枠10が傾斜した路面に設置された場合においても、路面の傾斜角度に影響を受けることなく、固定係合部23のフック22と係止部材15Aの係止部17とは常に施錠し得る状態となる。
【0054】
上記のようにして、蓋体20を閉塞した状態で、地下構造物内でエアーハンマーやウォターハンマー現象が発生して蓋体20が揚圧を受けて上方へ移動した場合、図15に示すように、固定係合部23のフック22が係止部材15Aの係止部17に係合して係止部材15Aを時計方向に回転するが、このとき係止突起60が受枠10に一体に設けられたストッパ部50Aに係合するので、蓋体20が受ける揚圧が受枠10に分散された状態で施錠される。したがって、強度面の向上が図れると共に、施錠状態を確実にすることができ、蓋体20の浮上や飛散を確実に防止することができる。
【0055】
◎第五実施形態
図16は、この発明の施錠構造の第五実施形態の要部を示す拡大断面図(a)及び(a)のVII−VII線に沿う断面図(b)である。
【0056】
第五実施形態は、上記第四実施形態における係止部材15Aの係止部の上面に、蓋体20の閉塞時に固定係合部23が解錠位置側へ移動するのを阻止する傾斜面29を形成して、蓋体20を閉塞(閉蓋)するときに、固定係合部23が解錠位置側へ移動するのを確実に阻止するようにした場合である。
【0057】
第五実施形態において、その他の部分は、上記第一、第四実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して、説明は省略する。
【0058】
◎その他の実施形態
(1)上記第二実施形態では、係止部材15の係止部17に移動阻止用の勾配面27を形成した場合について説明したが、上記第三実施形態と同様に、係止部材15の係止部17の上面に、固定係合部23が解錠位置側へ移動するのを阻止する傾斜面29を形成することにより、蓋体20を閉塞(閉蓋)するときに、固定係合部23のフック22下面が、係止部材15の係止部17上面を摺動しつつ下方に移動する際、移動阻止用の傾斜面29によって固定係合部23を施錠位置側に積極的に移動することができる。したがって、蓋体20を閉塞(閉蓋)時及び施錠時に固定係合部23が解錠位置側へ移動するのを確実に阻止することができる。
【0059】
(2)上記第四実施形態では、係止部材15Aの係止部17が平坦状に形成される場合について説明したが、図17(a)に示すように、係止部材15Aの係止部17に、フック22と係止部17が係合された状態において蓋体20が解錠位置側に移動するのを阻止する移動阻止用の勾配面27を形成するか、あるいは、図17(b)に示すように、係止部材15の係止部17に、フック22と係止部17が係合された状態において蓋体20が解錠位置側に移動するのを阻止する移動阻止片28を形成してもよい。
【0060】
このように構成することにより、施錠時に固定係合部23が解錠位置側へ移動するのを確実に阻止することができる。
【0061】
(3)上記第五実施形態では、係止部材15Aの係止部17の上面に、固定係合部23が解錠位置側へ移動するのを阻止する傾斜面29を形成する場合について説明したが、図18(a)に示すように、係止部材15Aの係止部17に、フック22と係止部17が係合された状態において蓋体20が解錠位置側に移動するのを阻止する移動阻止用の勾配面27を形成するか、あるいは、図18(b)に示すように、係止部材15の係止部17に、フック22と係止部17が係合された状態において蓋体20が解錠位置側に移動するのを阻止する移動阻止片28を形成してもよい。
【0062】
このように、係止部材15Aの係止部17の上面に、固定係合部23が解錠位置側へ移動するのを阻止する傾斜面29を形成すると共に、係止部材15Aの係止部17に、移動阻止用の勾配面27あるいは移動阻止片28を形成することにより、蓋体20を閉塞(閉蓋)時及び施錠時に固定係合部23が解錠位置側へ移動するのを確実に阻止することができる。
【0063】
【発明の効果】
以上に説明したように、この発明は上記のように構成されているので、以下のような優れた効果が得られる。
【0064】
(1)請求項1記載の発明によれば、蓋体にフックを有する固定係合部を突設するので、地下構造物用蓋を傾斜した路面に設置した場合においても、その傾斜の傾き角度によってフックが解錠状態になることがなく、施錠状態を確実に維持することができる。しかも、蓋体にフックを有する係合部材を揺動可能に枢着した構造に比べて蓋体の開閉作業や運搬等の取扱いを容易にすることができる。また、受枠に設けた凹部内に枢着される係止部材に、固定係合部のフックと係合可能な係止部と、自重により係止部を常時フックと係合し得る施錠位置に位置する錘部とを設けるので、構成部材の削減を図ることができる。更に、施錠時に係止部材の錘部が受枠に設けられたストッパ部と係合するので、蓋体が受ける揚圧を受枠に分散することができ、施錠状態を確実に維持することができる。したがって、強度面の向上が図れると共に、蓋体の浮上や飛散を確実に防止することができる。
【0065】
(2)請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明と同様に、蓋体にフックを有する固定係合部を突設するので、地下構造物用蓋を傾斜した路面に設置した場合においても、その傾斜の傾き角度によってはフックが解錠状態になることがなく、施錠状態を確実に維持することができる。しかも、蓋体にフックを有する係合部材を揺動可能に枢着した構造に比べて蓋体の開閉作業や運搬等の取扱いを容易にすることができる。また、施錠時に係止突起がストッパ部と係合するので、蓋体が受ける揚圧を受枠に分散することができ、施錠状態を確実に維持することができる。したがって、強度面の向上が図れると共に、蓋体の浮上や飛散を確実に防止することができる。
【0066】
(3)請求項3記載の発明によれば、蓋体を閉塞する際に、蓋体に突設された固定係合部のフック下面と、受枠に枢着された係止部材の係止部の上面に形成された、上り勾配の傾斜面と下り勾配の傾斜面とを少ない接触面積で摺動しつつ蓋体が閉塞されるので、上記(1)、(2)に加えて更に蓋体の閉塞作業を容易にすることができる。
【0067】
(4)請求項4,5記載の発明によれば、フックと係止部とが係合された状態において、蓋体が解錠位置側に移動しようとしても、その移動を勾配面あるいは移動阻止片によって阻止することができるので、上記(1)〜(3)に加えて更に蓋体の浮上、飛散を確実に防止することができる。
【0068】
(5)請求項6記載の発明によれば、蓋体の閉塞時に、固定係合部のフックの下面が係止部材の係止部の上面を押し下げて施錠位置に移動する際に、係止部に形成された傾斜面によって解錠位置側に移動するのを防止することができるので、上記(1)〜(4)に加えて更に蓋体の閉塞作業を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施形態の施錠構造を具備する地下構造物用蓋の閉塞状態を示す概略断面図である。
【図2】この発明における受枠の平面図である。
【図3】図1のA部を示す拡大断面図である。
【図4】第一実施形態における蓋体の閉塞状態を示す拡大断面図である。
【図5】上記蓋体の閉塞状態における固定係合部と係止部材とが接触した状態を示す拡大断面図である。
【図6】上記蓋体の施錠状態を示す拡大断面図である。
【図7】図2のB部を示す拡大平面図である。
【図8】図7の側面図である。
【図9】図7のI−I線に沿う断面図(a)及び(a)のII−II線に沿う断面図である。
【図10】この発明の第二実施形態の施錠構造を示す拡大断面図(a)及び(a)のIII−III線に沿う断面図(b)である。
【図11】この発明の第三実施形態の施錠構造を示す拡大断面図(a)及び(a)のIV−IV線に沿う断面図(b)である。
【図12】この発明の第四実施形態の施錠構造を示す拡大断面図(a)及び(a)のV−V線に沿う断面図(b)である。
【図13】図12(a)のVI−VI線に沿う断面図である。
【図14】第四実施形態における蓋体の閉塞状態を示す拡大断面図である。
【図15】第四実施形態における施錠状態を示す拡大断面図である。
【図16】この発明の第四実施形態の施錠構造を示す拡大断面図(a)及び(a)のVII−VII線に沿う断面図(b)である。
【図17】第四実施形態における係止部材の変形例を示す断面図である。
【図18】第五実施形態における係止部材の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 受枠
11 開口
12 凹部
13 側壁部
14 軸
15,15A 係止部材
17 係止部
18 錘部
19 下り勾配傾斜面
20 蓋体
21 垂下部
22 フック
23 固定係合部
25 上り勾配傾斜面
27 移動阻止用勾配面
28 移動阻止片
29 移動阻止用傾斜面
30 蝶番
50,50A ストッパ部
60 係止突起
70 コイルばね(弾性部材)

Claims (6)

  1. 略円形の開口を有する受枠と、この受枠の開口部を開閉すると共に、受枠との施錠位置と解錠位置に旋回可能に嵌合される蓋体と、この蓋体を上記受枠に対して開閉可能に連結する蝶番とを具備する地下構造物用蓋において、
    上記蓋体の裏面縁部に、下方に垂下する垂下部と、この垂下部の下端部から外方に向かって隆起するフックとからなる固定係合部を突設し、
    上記受枠には、この受枠の内周面に開口する凹部と、この凹部の両側壁部に架設した軸に回転可能に枢着される係止部材と、上記蝶番を着脱可能に係合する蝶番受座とを設け、
    上記係止部材に、上記固定係合部のフックと係合可能な係止部と、自重により係止部を常時上記フックと係合し得る施錠位置に位置する錘部とを設け、
    かつ、上記受枠に、上記係止部材の錘部と係合して係止部材の施錠姿勢を保持するストッパ部を設け
    上記蝶番には係止翼片を形成し、
    上記蝶番受座は、上記受枠の内周面から内方側に向かって突出する一対の側片と両側片の先端部を連結する連結片とからなる平面視略コ字状の受座本体と、この受座本体の連結片と対向する受枠の内周面側に突設され、上記係止翼片が係合可能な係止片とで、上記蝶番の受け口を形成し、上記連結片の長手方向の片側に上方に向かって拡開する傾斜面が設けられ、受け口の上記片側に蝶番の解錠位置となる幅広部を形成した、ことを特徴とする地下構造物用蓋の施錠構造。
  2. 略円形の開口を有する受枠と、この受枠の開口部を開閉すると共に、受枠との施錠位置と解錠位置に旋回可能に嵌合される蓋体と、この蓋体を上記受枠に対して開閉可能に連結する蝶番とを具備する地下構造物用蓋において、
    上記蓋体の裏面縁部に、下方に垂下する垂下部と、この垂下部の下端部から外方に向かって隆起するフックとからなる固定係合部を突設し、
    上記受枠には、この受枠の内周面に開口する凹部と、この凹部の両側壁部に架設した軸に回転可能に枢着される係止部材と、上記蝶番を着脱可能に係合する蝶番受座とを設け、
    上記係止部材に、上記固定係合部のフックと係合可能な係止部を設けると共に、上記受枠との間に介在されて係止部を常時フックと係合し得る施錠姿勢に位置する弾性部材を設け、
    かつ、上記受枠に、上記係止部材の係止部と反対側の係止突起と係合して係止部材の施錠姿勢を保持するストッパ部を設け
    上記蝶番には係止翼片を形成し、
    上記蝶番受座は、上記受枠の内周面から内方側に向かって突出する一対の側片と両側片の先端部を連結する連結片とからなる平面視略コ字状の受座本体と、この受座本体の連結片と対向する受枠の内周面側に突設され、上記係止翼片が係合可能な係止片とで、上記蝶番の受け口を形成し、上記連結片の長手方向の片側に上方に向かって拡開する傾斜面が設けられ、受け口の上記片側に蝶番の解錠位置となる幅広部を形成した、ことを特徴とする地下構造物用蓋の施錠構造。
  3. 請求項1又は2記載の地下構造物用蓋の施錠構造において、上記固定係合部のフックの下面に、このフックの先端側に向かって上り勾配の傾斜面を形成し、係止部材の係止部の上面に、この係止部の先端側に向かって下り勾配の傾斜面を形成してなる、ことを特徴とする地下構造物用蓋の施錠構造。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の地下構造物用蓋の施錠構造において、上記固定係合部のフックと係止部材の係止部との係合面の少なくとも一方に、フックと係止部が係合された状態において蓋体が解錠位置側に移動するのを阻止する勾配面を形成してなる、ことを特徴とする地下構造物用蓋の施錠構造。
  5. 請求項1ないし3のいずれかに記載の地下構造物用蓋の施錠構造において、上記固定係合部のフックと係止部材の係止部との係合面の少なくとも一方に、フックと係止部が係合された状態において蓋体が解錠位置側に移動するのを阻止する移動阻止片を形成してなる、ことを特徴とする地下構造物用蓋の施錠構造。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の地下構造物用蓋の施錠構造において、上記係止部材の係止部の上面に、蓋体の閉塞時に固定係合部が解錠位置側へ移動するのを阻止する傾斜面を形成してなる、ことを特徴とする地下構造物用蓋の施錠構造。
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