JP3759490B2 - 地下構造物用錠装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は地下構造物の枠体の開口を閉じる蓋体の施錠のための錠装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えばマンホールの蓋を開いて用もなく内部に立ち入ったり、内部へごみを投棄したりするのを防止するために施錠可能とした構成を有するものは従来から公知である。このような錠装置は、蓋体をヒンジ止めした装置とともに設けられるので、例えば内圧の上昇によって蓋体を押し上げる力が作用しても蓋体が外されることがない。
【0003】
しかし、従来の錠装置では、例えば実開昭59−116449号、同59−80549号のものがそうであるように、開錠操作用の部材を差し込むために貫通した孔を蓋体に設けている。このため雨水などが地下構造物内へ流入してしまうという問題がある。
【0004】
また、従来の錠装置では鉤部材が蓋側に設けられており、そのため開蓋後に開口を開こうとして蓋体をずらしたとき、鉤部材で路面を傷付けるとか、逆に大きなショックを加えて鉤部材を破損させるというような問題もある。鉤部材が蓋側にあるという点は、例えば特開平9−203067号等最近の発明にも共通している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記の点に着目してなされたものであって、その課題は、開蓋のために蓋体を旋回させたとき、鉤部材で路面等を傷付けたり、或いは鉤部材が損傷を蒙ったりすることがないようにする点にある。また開蓋操作の容易であること、不法投棄防止・浮上防止効果を有しながら雨水などを地下構造物内へ侵入させないこと等も本発明の課題である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するため、本発明は、開口を閉じている蓋体を施錠状態と
し、外部操作によって施錠状態を解除する状態となる鉤部材を枠体側に設け、その鉤部材は上端に鉤部を有する縦長の鉤杆を有し、かつ枠体の内側に軸支されているリンクアーム部により取り付け部の範囲で上下方向へ移動可能に設けられており、解錠のために蓋体が枠体よりも上まであげられ、その後蓋体に加えられる内外方向への動きにより施錠を解除可能に、枠体側に軸支されているという手段を講じている。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の地下構造物用錠装置は、地下構造物の枠体の開口を閉じる蓋体を施錠するためのものである。このような開口はマンホールであることもあるし、またそうでないものも含む。
【0008】
蓋体は本発明の錠装置によって施錠されるが、それと同時に、ヒンジ装置(蝶番装置)によって枠体に開閉可能に繋ぎ止められたものである。ヒンジ装置が併設されている場合において、本発明の錠装置は最少限1組が設けられる。
【0009】
本発明の錠装置に用いられる鉤部材は、前記の開口を閉じている蓋体を施錠状態とする。つまり閉じている蓋体が開かれないように鉤部材が蓋体を拘束するものであり、これが本発明における施錠である。従って鉤部材による拘束を可能にする部分を蓋体は必要とするが、当該部分は蓋体を開く力、つまり蓋体を持ち上げる力に対し鉤部材による拘束を可能にする形態を持つ。
【0010】
鉤部材は枠体側に設けられ、外部から操作を加えたときに生ずる、蓋体の所要の動きによって、蓋体の施錠状態を解除する状態とする。鉤部材を枠体側に設けるため、蓋体に鉤部材は不要となり、蓋体の取り扱いが容易となる。解錠には、外部から蓋体に加える操作力を使用するので、解錠操作のために蓋体に貫通孔を設ける必要がない。蓋体の解錠に必要な動きを蓋体に与えて、鉤部材を操作し、施錠が解除される状態とする。
【0011】
鉤部材による蓋体の施錠状態を解除するために必要な蓋体の所要の動き、とは蓋体の上下方向への動きと内外方向への動きとする。上下方向の動きだけでは蓋体が外されない、反面、内外方向への動きは人為的に操作し易いからである。従って、鉤部材も、この蓋体の所要の動きに追随可能とするが、外方にだけは追随しない。その結果、蓋体を操作して鉤部材に対する解錠操作することが可能となる。
【0012】
鉤部材は、蓋体を施錠状態とする方向へ付勢されることが望ましく、例えば、ばね等弾性手段を用いることができる。
【0013】
【実施例】
以下本発明の地下構造物用錠装置を図示の実施例を参照してより詳細に説明する。各図において、11は円形マンホールを構成する地下構造物の枠体、12はその開口13を閉じる蓋体を示す。その枠体11の立ち上がり部14の内側に、鉤部材15が設けられる。
【0014】
例示された鉤部材15は上端に鉤部16を有する縦長の鉤杆17を2個左右に並結した構造を有している。鉤部材15は、左右の側辺部を囲むように枠体11の内側に設けられた左右の凹部19、19に、上下方向へ移動可能に設けられている(図4、図5参照)。鉤部材15は、リンクアーム部40によって枠体11に上下可能に取り付けられており、鉤部材15は下端とリンクアーム部40の軸部21で結合され、リンクアーム部40は他端の取り付け軸22で枠体11に結合されている。取り付け軸22の部分は、枠体11の立ち上がり部側に設けられる断面扇状の取り付け部24の奥に回転可能に軸支されている。
【0015】
従って鉤部材15は、枠体側にリンクアーム部40によって軸支された状態にあり、かつその状態で扇状の取り付け部24の範囲にて上下方向へ移動可能となる。リンクアーム部40は取り付け軸22を扇状の取り付け部24に軸支した状態で、抜け止め41によって枠体側に組み付けられる。さらに鉤部材15は、鉤部16が枠体内から外へ向かう方向、つまり蓋体12を施錠状態とする方向へ付勢手段26としての弾性体によって付勢されている。例示された付勢手段26はねじりばねであり、その一端を鉤部材15に掛けて上記の方向のトルクを加えている。
【0016】
鉤部材15による拘束つまり施錠を可能にする錠止部分27は蓋体12の周縁の立ち下がり部28の内側に設けられる。鉤止部分27は相対的に鉤部16の内方への移動によって鉤部16との係合から外れ、外方への移動によって鉤部16と係合可能になる。
【0017】
蓋体12には開蓋工具30による操作のために必要なこじり穴29が外縁部に用意される。こじり穴29は袋穴状であり、水が入っても地下構造物内には侵入しない構造を有する。開蓋工具30は先端のフック部31をこじり穴29に差し込みかつこじり穴間の掛け部32に引っ掛けることができる。33は枠体11の立ち上がり部14を支点とする際に用いる突部、34は蓋体表面をおさえる突部であるが、このような開蓋工具は例えば実公平7−43185号等によって公知である。図6参照。
【0018】
実施例の錠装置では、鉤部材15は付勢手段26によって付勢され、枠体11の内側に略直立した状態に保持される。故に、蓋体12を閉じる際、立ち下がり部28が鉤部16と枠体上縁との間に入り込み、鉤部上側の滑らかな斜面37に接して鉤部材15を内方へ押し(図4)、蓋体12が枠体11に完全に受け支えられると、付勢されている鉤部材15の鉤部16が蓋体12の錠止部分27に入り込み施錠状態となる。
【0019】
施錠状態から解錠状態とするには、開蓋工具30を用い、フック部31で蓋体12を上方へ引き上げると、リンクアーム部40が扇状の取り付け部24内にて上方に回動する。このとき蓋体12は枠体11よりも上まであげられるので、外方へ蓋体12を引き出すと、鉤部16から錠止部分27が外れて施錠を解除した状態とすることができる。
【0020】
なお、蓋体12は枠体11にヒンジ装置38によって、開閉可能に結合されている。図1中、39はそのため枠体側に設けられているヒンジ受け部であって、蓋体側の図示されていないヒンジ金具が差し込まれる。
【0021】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成され、かつ作用するものであるから、開蓋した蓋体を旋回して、蓋体の下面が道路等設置部に接触するような状態となっても、蓋体には鉤部材が設けられていないため上記の道路等を傷付けることがなく、かつ鉤部材が損傷を蒙ったりすることがないという効果を奏する。また蓋体を上下方向へ移動させ、内外方向へ移動させることにより解錠することができるので、従来の錠装置の或るタイプのように蓋を引き上げながら工具で解錠するというような操作が不要なため作業性が良く、雨水等を地下構造物内へ侵入させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の地下構造物用錠装置に関する実施例を適用する枠体の平面図。
【図2】同じく蓋体の部分平面図。
【図3】同じく枠体側の平面図。
【図4】同上の施錠状態の断面図。
【図5】同じく解錠直前の状態の断面図。
【図6】本発明装置に使用する開蓋工具の部分側面図。
【符号の説明】
11 枠体
12 蓋体
15 鉤部材
16 鉤部
17 鉤杆
24 取り付け部
38 ヒンジ装置
40 リンクアーム部
Claims (3)
- 地下構造物の枠体(11)の開口を閉じるための蓋体(12)がヒンジ装置(38)によって枠体に開閉可能に繋ぎ止められており、その蓋体(12)を施錠するために設けられた錠装置であって、開口を閉じている蓋体(12)を施錠状態とし、外部操作によって施錠状態を解除する状態となる鉤部材(15)を枠体側に設け、その鉤部材(15)は上端に鉤部(16)を有する縦長の鉤杆(17)を有し、かつ枠体の内側に軸支されているリンクアーム部(40)により取り付け部(24)の範囲で上下方向へ移動可能に設けられており、解錠のために蓋体(12)が枠体(11)よりも上まであげられ、その後蓋体(12)に加えられる内外方向への動きにより施錠を解除可能に、枠体側に軸支されていることを特徴とする地下構造物用錠装置。
- 鉤部材(15)は蓋体(12)を施錠状態とする方向へ弾性手段によって付勢されている請求項1記載の地下構造物用錠装置。
- 鉤部材(15)は上端に鉤部(16)を有する縦長の鉤杆(17)を2個左右に並結した構造を有している請求項1又は2記載の地下構造物用錠装置。
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2002
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