JPH083468Y2 - マンホール用施錠装置 - Google Patents

マンホール用施錠装置

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JPH083468Y2
JPH083468Y2 JP190993U JP190993U JPH083468Y2 JP H083468 Y2 JPH083468 Y2 JP H083468Y2 JP 190993 U JP190993 U JP 190993U JP 190993 U JP190993 U JP 190993U JP H083468 Y2 JPH083468 Y2 JP H083468Y2
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JP
Japan
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hook
manhole
support shaft
manhole cover
locking device
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JP190993U
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Inventor
勝 山下
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株式会社石黒鋳物製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、マンホール枠を塞ぐマ
ンホール蓋の不用意な跳ね上がりを防止するマンホール
用施錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種施錠装置として、例えば実
開平2−120540号公報に記載されるものが知られてい
る。この施錠装置について簡単に説明すれば、マンホー
ル枠の内面に固定掛鈎を設け、マンホール蓋の裏側に屈
曲槓杆を揺動可能に軸支すると共に、その屈曲槓杆の一
端には前記固定掛鈎に係合する可動掛鈎と重錘を回動可
能に軸着し、且つ屈曲槓杆の他端にはマンホール蓋に開
設した操作孔に挿入される閉塞体を設けて構成される。
【0003】そうして、通常の状態では重錘の荷重で槓
杆一端側が下がって可動掛鈎を固定掛鈎に係合可能に位
置せしめ、これをもって、マンホール蓋の外周部に車両
等の荷重がかかってマンホール蓋が跳ね上がろうとして
も、可動掛鈎が固定掛鈎に係合してその跳ね上がりを阻
止する。また、マンホール蓋を外す場合は、操作孔に手
鉤等の操作杆を差込んで槓杆他端側の閉塞体を押すこと
で槓杆一端側が上がって、可動掛鈎を固定掛鈎に係合不
能に位置せしめるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし乍ら、上記従来
の施錠装置においては、マンホール蓋裏面に軸止した屈
曲槓杆の一端に可動掛鈎を軸着している、換言すれば、
屈曲槓杆の作動に追随して可動掛鈎が作動する構成にな
っているので、可動掛鈎の作動にばらつきが生じ易く、
閉塞体を押動操作した際の可動掛鈎の作動や該作動後の
可動掛鈎の戻りが不完全になる虞れがあり、その点に改
良の余地を残していた。
【0005】本考案はこのような従来事情に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、可動掛鈎が
ばらつきなくスムーズに作動するようにして、マンホー
ル蓋の跳ね上がりを確実に防止し得、且つ、閉塞体の操
作によるマンホール蓋の取外しも容易に行うことができ
るマンホール用施錠装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本考案に係るマンホール用施錠装置は、マンホー
ル蓋の裏面にフックを垂設し、該フックに回動自在に掛
止する支軸を上縁一端部に備えた槓板の下縁に上記可動
掛鈎と重錘を一体的に設け、且つ前記槓板の上縁他端部
にはマンホール蓋に開設した操作孔に挿脱自在に挿入す
る閉塞体を設けてなることを特徴とする(請求項1)。
【0007】また後述の理由から、上記支軸の断面形状
を鉛直方向に長い略長円形状に成形すると共に、該支軸
を掛止するフックの先端とマンホール蓋裏面との間に形
成される支軸挿入間隙の形成寸法を、支軸の長手方向寸
法よりも若干短寸にすることが効果的である(請求項
2)。
【0008】
【作用】以上の構成によれば、支軸によって一点支持さ
れる槓板と一体に可動掛鈎,重錘,支軸,閉塞体が回動
することから、可動掛鈎の作動が別部材を介在すること
なく重錘と共に直接的に行われるようになる。よって、
閉塞体の押動操作による可動掛鈎のロック解除方向への
作動や、該操作後の可動掛鈎の戻り方向への作動が確実
になされる。
【0009】また、支軸を断面略長円形状とした場合
は、上記可動掛鈎のロック解除方向,戻り方向への作動
時以外の、槓板の不用意な回動が可及的阻止されると同
時に、前記夫々の可動掛鈎の作動時における支軸ブレを
防止できる。さらに、支軸挿入間隙の形成寸法を支軸断
面形状における長手方向寸法よりも若干短寸にすること
で、支軸のフックからの脱落を防止し得る。
【0010】
【実施例】以下、本考案に係るマンホール用施錠装置の
一実施例を図面を参照して説明する。図1において、A
はマンホール枠、Bはそのマンホール枠Aを塞ぐマンホ
ール蓋を示し、該マンホール蓋Bはヒンジ係合部4によ
ってマンホール枠Aに開閉動自在且つ取外し可能に係止
される。またマンホール蓋Bは、マンホール枠Aに設け
た固定掛鈎5とマンホール蓋Bに装備する可動掛鈎12等
からなる施錠装置Cによって跳ね上がりを防止されてい
る。
【0011】マンホール枠Aは、所定寸法の開口部A’
の口縁に沿う環状の周枠壁1の下縁に固定壁2を連設
し、それら両壁間にフランジ3を設けたもので、周枠壁
1の内周面における所定箇所にはヒンジ係合部4の係合
環4aを固設する。また、その係合環4aに相対向する内周
面位置には固定掛鈎5を斜下向突設すると共に、その固
定掛鈎5の両側に側壁6を平行に垂設する。
【0012】マンホール蓋Bは上記開口部A’を被蓋可
能な鉄蓋からなるもので、その裏面周縁には上記係合環
4aと相対向する位置に湾曲係合杆4bを回動可能に軸着し
てあり、その湾曲係合杆4bを係合環4aに挿入するをもっ
てヒンジ係合部4を構成し、マンホール枠Aに対して開
閉動自在且つ取外し可能に係止される。
【0013】また、その周縁における上記固定掛鈎5と
相対向する位置には操作孔7を開設し、その操作孔7よ
りもやや中心寄りの裏面位置に左右のフック8を垂設す
ると共に、該両フック8によって槓板9を回動可能に軸
支する。
【0014】槓板9は、図示するような略K字形状の板
材からなり、その上縁一端部には上記フック8に回動自
在に掛止する支軸10を、上縁他端部には上記操作孔7を
塞ぐ閉塞体11を、夫々一体に設けてある。また槓板9の
下縁には、上記固定掛鈎5に係合する可動掛鈎12と重錘
13を一体的に設けてある。
【0015】支軸10は鉛直方向に長い略長円形の断面形
状に形成し、これにより、後述する可動掛鈎12のロック
解除方向/戻り方向への作動時以外の、槓板9の不用意
な回動を可及的阻止すると同時に、前記夫々の可動掛鈎
作動時における横ブレを防止する。
【0016】尚、上記フック8先端とマンホール蓋B裏
面との間には支軸挿入間隙14が確保されるが、その間隙
14の形成寸法は、支軸10の断面形状における長手方向寸
法よりも若干短寸とし、これにより支軸10のフック8か
らの脱落が防止される。尚、槓板9のフック8への組付
け/取外しは、支軸10が間隙14を容易に通過できるよ
う、槓板9を90度回転させて支軸10の断面形状における
長手方向を水平に位置せしめた状態で行う。
【0017】閉塞体11は、マンホール蓋B周縁に切欠き
状に開穿した操作孔7を閉塞するに十分で、なお且つ操
作孔7に挿脱自在に挿入可能な大きさの蓋板形状に形成
される。操作孔7の内周面にはテーパーを付して、後述
する操作杆15の操作孔7への挿入や閉塞体11の挿脱がス
ムーズに行い得るようにする。さらに、マンホール枠A
の周枠壁1における操作孔7と隣接する内周面位置に
は、閉塞体11の回動をガイドする窪み部1aを設ける。
【0018】可動掛鈎12は、上記左右の側壁6間に挿入
可能な厚み寸法をもって、槓板9の下縁一端から周枠壁
1の内周面へ向けて突設されたもので、通常の状態にお
いては左右の側壁6間に位置している。
【0019】重錘13は、鋼板等からなる所定重量の左右
の板材を、ボルトナット等の締結部材16を用いて槓板9
の下縁他端側に固定したもので、マンホール蓋B裏面に
回動自在に支持された槓板9を、周枠壁1の内周面方向
へ付勢する。
【0020】尚、重錘13における開口部A’中心側の側
縁の下端部位13a は、マンホール蓋Bの移動に際しその
下端部位13a が地面に引掛かって作業を阻害するような
ことがないよう、図示のようなR形状とする。また、同
側縁の上端部位13b は略直角形状とするをもって、閉塞
体11の押し下げ操作による槓板9の回動に際し、前記上
端部位13b がマンホール蓋B裏面に衝突してその回動角
度を所定範囲内に規制し得るようにする。これにより、
閉塞体11の押し下げ操作を解除した際の槓板9の復帰が
スムーズに行われるようになる(図3参照)。
【0021】而して、通常の状態(図1,2,5の状
態)において、重錘13の荷重による付勢力によって可動
掛鈎12が左右の側壁6間に、閉塞体11が操作孔7内に、
夫々位置する。この状態で車両の通過等によりマンホー
ル蓋Bが振動したとしても、両側壁6が可動掛鈎12の位
置ずれを阻止する。
【0022】さらに、周縁部分に車両の荷重がかかって
マンホール蓋Bが跳ね上がろうとしても、可動掛鈎12が
固定掛鈎5に係合してその跳ね上がりを阻止し、マンホ
ール蓋Bの開動をロックする(図4参照)。可動掛鈎12
と固定掛鈎5の係合後は、マンホール蓋Bの自重によっ
て初期の状態(図1,2,5の状態)に戻る。このよう
なマンホール蓋Bの若干の跳ね上がりやその後の復帰動
作の際にも、可動掛鈎12が左右の側壁6間を上下動する
ことによって可動掛鈎12の位置ずれが阻止される。
【0023】また、操作孔7に操作杆15を挿入して閉塞
体11を押し下げれば、槓板9が支軸10を中心に開口部
A’方向へ回動し、可動掛鈎12が左右の固定掛鈎6間か
ら外れて、マンホール蓋Bのロックが解除される(図3
参照)。この状態で、マンホール蓋Bの適宜箇所に開設
した手鉤孔(不図示)に手鉤状工具等を挿入し、ヒンジ
係合部4を中心にマンホール蓋Bを回動操作すれば、開
口部Aが開く。
【0024】また図3の状態から操作杆15を引抜けば、
重錘13の荷重によって槓板9が周枠壁1の内周面方向へ
回動し、図2に示す如く可動掛鈎12が左右の側壁6間
に、閉塞体11が操作孔7内に、夫々位置する。
【0025】上記可動掛鈎12のロック解除方向/戻り方
向への作動は、支軸10によって一点支持される槓板9と
一体に可動掛鈎12,重錘13,支軸10,閉塞体11が回動す
ることから、それら各部材が各別に設けられ連動するよ
うな構成に比べて作動不良等を起こす虞れが極めて少な
く、よって、可動掛鈎12のロック解除/戻り作動がより
確実になされる。
【0026】また、支軸10を断面略長円形状としたこと
から、上記可動掛鈎12のロック解除/戻り作動時以外
の、槓板9の不用意な回動が可及的阻止されると同時
に、前記夫々の作動時における支軸ブレを防止できる。
さらに、支軸挿入間隙14を支軸10断面形状における長手
方向寸法より若干短寸とすることで、支軸10のフック8
からの脱落を防止し得る。
【0027】尚、上記説明においてはマンホール蓋Bを
開動操作するための手鉤孔を操作孔7と別個に設けると
したが、本考案はこれに限定されず、例えば操作杆15を
手鉤工具状に形成すれば、操作孔7を手鉤孔と兼用する
ことも可能である。
【0028】
【考案の効果】本考案に係るマンホール用施錠装置は以
上説明したように構成したことから、可動掛鈎が別部材
を介在することなく槓板,重錘,閉塞体,支軸と一体に
回動して、マンホール蓋のロック、及びそのロック解除
を行う。よって、閉塞体の押動操作による可動掛鈎のロ
ック解除方向への作動や、該操作後の可動掛鈎の戻り方
向への作動の確実性を大幅に向上し得、可動掛鈎の位置
ずれや作動不良を起こす虞れが極めて小さい、信頼性の
高いマンホール用施錠装置を提供できる。
【0029】また、支軸を断面略長円形状に成形するを
もって、作動時以外の不用意な回動を可及的に防止する
と同時に作動時における支軸ブレを防止し、さらに、支
軸挿入間隙の形成寸法を支軸の長手方向寸法よりも若干
短寸にすることで支軸のフックからの脱落を防止して、
製品の信頼性をさらに向上し得る等、多くの効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るマンホール用施錠装置の一実施例
を示す側面図。
【図2】図1の要部拡大図。
【図3】ロック解除状態を表す側面図。
【図4】ロック作動状態を表す側面図。
【図5】図1の要部を示す斜視図。
【符号の説明】
A:マンホール枠 A’:開口部 B:マ
ンホール蓋 1:周枠壁 5:固定掛鈎 7:操
作孔 8:フック 9:槓板 10:支
軸 11:閉塞体 12:可動掛鈎 13:重
錘 14:支軸挿入間隙

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マンホール枠の内面に固定掛鈎を設ける
    と共に、該マンホール枠を塞ぐマンホール蓋の裏側に前
    記固定掛鈎に係合する可動掛鈎を装備してなるマンホー
    ル用施錠装置であって、上記マンホール蓋の裏面にフッ
    クを垂設し、該フックに回動自在に掛止する支軸を上縁
    一端部に備えた槓板の下縁に上記可動掛鈎と重錘を一体
    的に設け、且つ前記槓板の上縁他端部にはマンホール蓋
    に開設した操作孔に挿脱自在に挿入する閉塞体を設けて
    なることを特徴とするマンホール用施錠装置。
  2. 【請求項2】 上記支軸の断面形状を鉛直方向に長い略
    長円形状に成形すると共に、該支軸を掛止するフックの
    先端とマンホール蓋裏面との間に形成される支軸挿入間
    隙の形成寸法を、支軸の長手方向寸法よりも若干短寸に
    したことを特徴とする請求項1記載のマンホール用施錠
    装置。
JP190993U 1993-01-28 1993-01-28 マンホール用施錠装置 Expired - Lifetime JPH083468Y2 (ja)

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JPH0660644U JPH0660644U (ja) 1994-08-23
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JP4648218B2 (ja) * 2006-02-27 2011-03-09 日本鋳鉄管株式会社 マンホール用鉄蓋の施錠装置

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