JPS624594Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は地下構造物の蓋開閉機構の改良に関す
るものである。

本考案の目的は蓋を閉じると自動的に施錠され
るとともに、蓋を開けるときはこじり棒で解錠で
きる錠機構を、蓋体縁部に形成したこじり孔に近
接して設けることにより、蓋体の開閉操作を容易
化しかつ内部への雨水、土砂等の流入防止を図つ
た地下構造物用蓋開閉機構を提供することにあ
る。

即ち本考案は蓋体１の縁部１′を受け止める枠
体２の内周に突縁３を形成し、蓋体１のこじり孔
４近くの縁部１′下面に、前記突縁３と係・脱可
能な係止鉤５を有する摺動杆６を保持部材７を介
して取り付け、更に前記こじり孔４に操作端８ａ
を臨ませた解錠部材８を摺動杆６に枢支９したこ
とを特徴とする地下構造物用蓋開閉機構である。
而して図示の実施例は蓋体１に設けたこじり孔４
を下側から覆つて塞ぐ操作端８ａを解錠部材８の
先端に設け、アーム他端８ｂと、枠体２の突縁３
に係脱する係止鉤５を備えた摺動杆６とを枢ピン
９により枢支したものである。摺動杆６側の枢支
点は、その前面に突設した突起１０に横孔１１を
形成しこれと枢ピン９を挿通した前位置の場合
と、第５図に示した如く、解錠部材８の弯曲度合
を強めその先端を保持部材７内まで延長して摺動
杆６に直接枢支した後位置のいずれでも良い。こ
の構造により、操作端８ａが押下げられると、ア
ーム弯曲部８ｃが保持部材７の先方に突設した支
腕７ａ上を支点に回動し、摺動杆６を押上げるこ
ととなる。各実施例のものは保持部材７をその基
部７ｂで蓋体１の裏面に垂設たＬ型断面の取付片
１２に係合し、他の取付片１２′に保持部材７の
側方へ突設したコ型固定片７ｃ部分をボルト１３
により緊締し取り付けてある。図中、１４は枠体
２の突縁３に突設した蓋体１の受止駒を示す。尚
上述のこじり孔及び蓋開閉機構は１箇に限られな
い。

本考案は以上の説明の通りの構成を備えている
ので、蓋体１を閉じると係止鉤５は枠体内側の突
縁３を通過し、互いに触れ合つても係止鉤５の前
面の斜面５ａにより摺動杆６が一時的に後退する
だけで、突縁３の下側に係止鉤５が配置されるか
ら、その状態で蓋体１を引き上げても開蓋ができ
ない。蓋体１を開けるには適宜の手かぎ１５を操
作端８ａに押し当て前述の如く更に押下げること
により解錠部材８の挺子作用で摺動杆６を内方へ
移動させ、係止鉤５を斜め上方へ後退させて、突
縁３と係止しないようにし、更に手かぎ１５の梃
子作用等により蓋体１を持ち上げれば良い。手か
ぎ１５は第１図に例示したように先端上面に、蓋
体１のこじり孔４の孔縁に形成された突条１６に
係合する凹部１７又は突起１７′、或いは蓋体こ
じり孔４の孔縁に係合するＬ形又はＴ形の係合部
１７″，１７を有し、夫々蓋体１を引き出すこ
とができる。

本考案によれば蓋閉じと同時に自動的に施錠で
き、かつ閉蓋状態ではこじり孔４を操作端８ａで
塞ぐため内部へ雨水や土砂の侵入する虞れがなく
なり、また解錠部材８そしてこじり孔４のみで良
いから、従来の人孔鉄蓋等に見られるような手か
ぎ穴をなくすことができ、その侵入率は更に少な
くでき、しかも開蓋操作は容易である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の地下構造物用蓋開閉機構を示すも
ので第１図は第１実施例の斜視図、第２図は蓋体
の要部下面図、第３図は断面図、第４図は蓋体中
心側から見た背面図、第５図は第２実施例の断面
図である。 １……蓋体、２……枠体、３……突縁、４……
こじり孔、５……係止鉤、９……摺動杆、７……
保持部材、８……解錠部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 蓋体１の縁部１′を受け止める枠体２の内周に
   突縁３を形成し、蓋体１のこじり孔４近くの縁部
   １′下面に、前記突縁３と係・脱可能な係止鉤５
   を有する摺動杆６を保持部材７を介して取り付
   け、更に前記こじり孔４に操作端８ａを臨ませた
   解錠部材８を摺動杆６に枢支９したことを特徴と
   する地下構造物用蓋開閉機構。