JP3449608B2 - 地下構造物用錠装置 - Google Patents
地下構造物用錠装置Info
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Description
開口を閉じる蓋体の施錠のための錠装置に関するもので
ある。
内部に立ち入ったり、内部へごみを投棄したりするのを
防止するために施錠可能とした構成を有するものは従来
から公知である。このような錠装置は、蓋体をヒンジ止
めした装置とともに設けられるので、例えば内圧の上昇
によって蓋体を押し上げる力が作用しても蓋体が外され
ることがない。
59−116449号、同59−80549号のものが
そうであるように、開錠操作用の部材を差し込むために
貫通した孔を蓋体に設けている。このため雨水などが地
下構造物内へ流入してしまうという問題がある。
けられており、そのため開蓋後に開口を開こうとして蓋
体をずらしたとき、鉤部材で路面を傷付けるとか、逆に
大きなショックを加えて鉤部材を破損させるというよう
な問題もある。鉤部材が蓋側にあるという点は、例えば
特開平9−203067号等最近の発明にも共通してい
る。
目してなされたものであって、その課題は、開蓋のため
に蓋体を旋回させたとき、鉤部材で路面等を傷付けた
り、或いは鉤部材が損傷を蒙ったりすることがないよう
にする点にある。また開蓋操作の容易であること、不法
投棄防止・浮上防止効果を有しながら雨水などを地下構
造物内へ侵入させないこと等も本発明の課題である。
め、本発明は開口を閉じることにより内外方向へ移動し
て蓋体を施錠状態とし、外部操作によって施錠状態を解
除する状態となる鉤部材を枠体側に設け、その鉤部材は
上端に、蓋体(12)を閉じる動作に伴う内外方向への
動きにより、蓋体(12)の周縁部内側に設けられてい
る、錠止部分(27)と係合可能な鉤部を有する縦長の
鉤杆を有し、かつ枠体の内側に設けられているガイド部
に案内される軸部により上下方向へ移動可能に設けられ
ており、解錠のために蓋体が枠体よりも上までガイド部
の範囲であげられ、その後蓋体に加えられる内外方向へ
の動きにより施錠を解除可能に、枠体側に軸支されてい
るという手段を講じている。
地下構造物の枠体の開口を閉じる蓋体を施錠するための
ものである。このような開口はマンホールであることも
あるし、またそうでないものも含む。
が、それと同時に各図に示すようにヒンジ装置(蝶番装
置)によって枠体に開閉可能に繋ぎ止められたものであ
る。ヒンジ装置が併設されている場合において、本発明
の錠装置は最少限1組が設けられる。
記の開口を閉じている蓋体を施錠状態とする。つまり閉
じている蓋体が開かれないように鉤部材が蓋体を拘束す
るものであり、これが本発明における施錠である。従っ
て鉤部材による拘束を可能にする部分を蓋体は必要とす
るが、当該部分は蓋体を開く力、つまり蓋体を持ち上げ
る力に対し鉤部材による拘束を可能にする形態を持つ。
を加えたときに生ずる、蓋体の所要の動きによって、蓋
体の施錠状態を解除する状態とする。鉤部材を枠体側に
設けるため、蓋体に鉤部材は不要となり、蓋体の取り扱
いが容易となる。解錠には、外部から蓋体に加える操作
力を使用するので、解錠操作のために蓋体に貫通孔を設
ける必要がない。蓋体の解錠に必要な動きを蓋体に与え
て、鉤部材を操作し、施錠が解除される状態とする。
めに必要な蓋体の所要の動き、とは蓋体の上下方向への
動きと内外方向への動きとすることが望ましい。上下方
向の動きだけでは蓋体が外されない、反面、内外方向へ
の動きは人為的に操作し易いからである。従って、鉤部
材も、この蓋体の所要の動きに追随可能とするが、解除
方向だけは追随しない。その結果、蓋体を操作して鉤部
材に対する解錠操作することが可能となる。
勢されることが望ましく、例えば、重力によって施錠方
向へ荷重を掛けることも可能である。さらにばね等弾性
手段を用いることによって、確実性をより高めることが
できる。
施例を参照してより詳細に説明する。図1ないし図6に
本発明装置10の実施例1を示す。各図において、11
は円形マンホールを構成する地下構造物の枠体、12は
その開口13を閉じる蓋体を示す。その枠体11の立ち
上がり部14の内側に、鉤部材15が設けられる。
有する縦長の鉤杆17を2個左右に並結した構造を有し
ている。鉤杆17の下部には縦長の軸受け部18が形成
されており、そこに左右の鉤杆17、17の間を通過可
能な軸部材20の軸部21を軸承させて、鉤部材15と
軸部材20とを結合する。鉤部材15は、左右の側辺部
を囲むように枠体11の内側に設けられた左右のガイド
部19、19によって上下方向へ移動可能に設けられて
いる(図5参照)。軸部材20は枠体11への取り付け
のための取り付け軸22を他方に有しており、取り付け
軸22の部分は、枠体11の立ち上がり部側に設けられ
る取り付け部24の方向へ向けて延びるアーム部23の
先に設けられている。
によって軸支された状態にあり、かつその状態で縦長の
軸受け部18の範囲にて上下方向へ移動可能となる。軸
部材20は取り付け軸22を取り付け部24に軸支した
状態で、抜け止め25によって枠体側に組み付けられ
る。さらに鉤部材15は、鉤部16が枠体内から外へ向
かう方向、つまり蓋体12を施錠状態とする方向へ付勢
手段26としての弾性体によって付勢されている。例示
された付勢手段26はねじりばねであり、その一端を鉤
部材15に掛けて上記の方向のトルクを加えている。
する錠止部分27は蓋体12の周縁の立ち下がり部28
の内側に設けられる。上記の部分27は鉤部16の内外
方向への移動を許容し、鉤部材15の外方への移動によ
って鉤部16と係合可能になる。
めに必要なこじり穴29が外縁部に用意される。こじり
穴29は袋穴状であり、水が入っても地下構造物内には
侵入しない構造を有する。開蓋工具30は先端のフック
部31をこじり穴29に差し込みかつこじり穴間の掛け
部32に引っ掛けることができる。33は枠体11の立
ち上がり部14を支点とする際に用いる突部、34は蓋
体表面をおさえる突部であるが、このような開蓋工具は
例えば実公平7−43185号等によって公知である。
勢手段26によって付勢された状態で枠体11の内側面
35に接し、略直立した状態に保持される。故に、蓋体
12を閉じる際、立ち下がり部28が鉤部16と枠体上
縁との間36に入り込み、鉤部上側の滑らかな斜面37
に接して鉤部材15を内方へ押し(図6(a)〜
(b))、蓋体12が枠体11に完全に受け支えられる
と、付勢されている鉤部材15の鉤部16が蓋体12の
錠止部分27に入り込み施錠状態となる(図6
(c))。
具30を用い、フック部31で蓋体12を上方へ引き上
げると、軸部材20の結合軸21が軸受け部18内にて
相対的に下降する(図6(d))。このとき蓋体12は
枠体11よりも上まであげられるので、外方へ蓋体12
を引き出すと、鉤部16から錠止部分27が外れて施錠
を解除した状態とすることができる。
8によって、開閉可能に結合されている。図4中、39
はそのため枠体側に設けられているヒンジ受け部であっ
て、蓋体側の図示されていないヒンジ金具が差し込まれ
る。
の実施例2を示す。実施例2の錠装置10もガイド部1
9によって上下方向へ移動可能に設けられている錠部材
15を有する点、実施例1のもの等と共通するが、軸部
42は鉤部材15に設けられていて一体として上下方向
へ移動可能である点で相違している。実施例2の場合、
ガイド部19に形成されているガイド溝43に、鉤部材
15の下端の軸部42を嵌めその溝内で上下方向へ移動
可能とされる。鉤部材15やそれに作用する付勢手段2
6、その他の基本的構成は実施例1の場合と同様で良
い。よって実施例1の符号を図7ないし図9にも援用
し、詳細な説明を省略する。なお実施例2の場合、ガイ
ド溝43は軸部42の抜け止めとなる下端部44を有す
る。
するものであるから、開蓋した蓋体を旋回して、蓋体の
下面が道路等設置部に接触するような状態となっても、
蓋体には鉤部材が設けられていないため上記の道路等を
傷付けることがなく、かつ鉤部材が損傷を蒙ったりする
ことがないという効果を奏する。また蓋体を上下方向へ
移動させ、内外方向へ移動させることにより解錠するこ
とができるので、従来の錠装置の或るタイプのように蓋
を引き上げながら工具で解錠するというような操作が不
要なため作業性が良く、雨水等を地下構造物内へ侵入さ
せることがない。
のものを構成する鉤部材等の斜視図。
明図。 (b)同じく鉤部材が蓋体により後退した状態の説明
図。 (c)蓋体が閉じられ、鉤部材が施錠状態にある説明
図。 (d)蓋体を引き上げて解錠直前の状態の説明図。
Claims (3)
- 【請求項1】 地下構造物の枠体(11)の開口を閉じ
るための蓋体(12)がヒンジ装置(38)によって枠
体に開閉可能に繋ぎ止められており、その蓋体(12)
を施錠するために設けられた錠装置であって、開口を閉
じることにより内外方向へ移動して蓋体(12)を施錠
状態とし、外部操作によって施錠状態を解除する状態と
なる鉤部材(15)を枠体側に設け、その鉤部材(1
5)は上端に、蓋体(12)を閉じる動作に伴う内外方
向への動きにより、蓋体(12)の周縁部内側に設けら
れている、錠止部分(27)と係合可能な鉤部(16)
を有する縦長の鉤杆(17)を有し、かつ枠体の内側に
設けられているガイド部(19)に案内される軸部(2
1、42)により上下方向へ移動可能に設けられてお
り、解錠のために蓋体(12)が枠体(11)よりも上
までガイド部(19)の範囲であげられ、その後蓋体
(12)に加えられる内外方向への動きにより鉤部(1
6)から錠止部分(27)が外れ施錠を解除可能に、枠
体側に軸支されていることを特徴とする地下構造物用錠
装置。 - 【請求項2】 鉤部材(15)は蓋体(12)を施錠状
態とする方向へ弾性手段によって付勢されている請求項
1記載の地下構造物用錠装置。 - 【請求項3】 鉤部材(15)は上端に鉤部(16)を
有する縦長の鉤杆(17)を2個左右に並結した構造を
有している請求項1又は2記載の地下構造物用錠装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000049847A JP3449608B2 (ja) | 2000-02-25 | 2000-02-25 | 地下構造物用錠装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000049847A JP3449608B2 (ja) | 2000-02-25 | 2000-02-25 | 地下構造物用錠装置 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002321580A Division JP3759490B2 (ja) | 2002-11-05 | 2002-11-05 | 地下構造物用錠装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001241060A JP2001241060A (ja) | 2001-09-04 |
JP3449608B2 true JP3449608B2 (ja) | 2003-09-22 |
Family
ID=18571717
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2000049847A Expired - Lifetime JP3449608B2 (ja) | 2000-02-25 | 2000-02-25 | 地下構造物用錠装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3449608B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010285822A (ja) * | 2009-06-12 | 2010-12-24 | Nagashima Imono Kk | 地下構造物用蓋体の錠装置 |
JP2011032834A (ja) * | 2009-08-05 | 2011-02-17 | Nagashima Imono Kk | 地下構造物用蓋体の錠装置 |
-
2000
- 2000-02-25 JP JP2000049847A patent/JP3449608B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010285822A (ja) * | 2009-06-12 | 2010-12-24 | Nagashima Imono Kk | 地下構造物用蓋体の錠装置 |
JP2011032834A (ja) * | 2009-08-05 | 2011-02-17 | Nagashima Imono Kk | 地下構造物用蓋体の錠装置 |
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