JP3638886B2 - 地下構造物用蓋の施錠構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地下構造物用蓋の施錠構造に関する。
なお、本願明細書でいう「地下構造物用蓋」とは、下水道における地下埋設物,地下構造施設等と地上とを通じる開口部を閉塞する大型鉄蓋,マンホール蓋,汚水桝蓋、電力・通信における地下施設機器や地下ケーブル等を保護する開閉可能な共同溝用鉄蓋,送電用鉄蓋,配電用鉄蓋、上水道やガス配管における路面下の埋設導管およびその付属機器と地上とを結ぶ開閉扉としての機能を有する消火栓蓋,制水弁蓋,仕切弁蓋,空気弁蓋,ガス配管用蓋,量水器蓋等を総称する。
【0002】
【従来の技術】
各種の地下構造物用蓋は、地下構造物の上端に設置される受枠と、これにテーパ嵌合等によって支持される蓋本体とからなり、この蓋本体を水平旋回または垂直反転によって開閉できるように、蝶番構造よって受枠に連結するとともに、蓋本体と受枠とを施錠するための施錠構造を設けるものが一般的な構成である。
【0003】
このような地下構造物用蓋の施錠構造としては、受枠に係止するための錠を蓋本体の下面に取付け、バール等を使用して解錠可能としたものがあり、この例としては、たとえば、実公平3−54187号公報に記載されたものがある。この地下構造物用蓋は、蓋本体の下面に錠を揺動自在に取付け、受枠の内周に施錠可能としたものであって、解錠の際には、先端にT字状の突起を設けたバールを、蓋本体のバール孔に挿入し、このバールを時計方向に回転させることによって錠に形成した突片を押し下げて解錠する構成とされている。このような構成によれば、バールを用いることにより解錠作業が可能となるが、この施錠構造は、先端にT字状の突起を設けたバールを挿入し、これを回転させることができる程度の開口を有するバール孔を備えた地下構造物用蓋に適用されるもので、バール孔の開口が小さい場合には、これを適用することができない。
【0004】
一方、バール孔の開口を小さく構成したものとしては、たとえば、実公平4−2209号公報に記載されたものがある。この地下構造物用錠機構は、枠体の内突縁に係合する鉤部材を蓋体裏面の周縁部に軸支した構造の錠機構であって、バールにより開蓋アームを押し下げ、この開蓋アームの先端部の下位に設けた押圧部が、鉤部材の上部外面に形成した当接面を押圧することで解錠するように構成したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した地下構造物用錠機構は、鉤部材と開蓋アームの二部材で構成しているため、機構上単純さを欠くとともに錠機構が必要以上に大きくなり、さらに製造上も工程数を多く必要とするという問題があった。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、部品点数が少なく、かつコンパクトな地下構造物用蓋の施錠構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、蓋本体の下面に錠本体を揺動自在に取付け、前記蓋本体を載置する受枠の内周に前記錠本体を施錠可能とし、前記蓋本体の外周縁にバールの先端に形成した略J字状の鉤部のみを挿入可能な開口部を形成した地下構造物用蓋の施錠構造において、前記蓋本体は、前記開口部の蓋本体中心側開口縁の下面近傍に前記鉤部を係止する係止部が設けられ、前記錠本体は、上部に前記開口部の下側に位置し前記鉤部の下面が当接し前記受枠側から前記蓋本体の中心側に向けて下り傾斜して前記係止部に前記鉤部を係合可能に導く傾斜面を有した押圧部が設けられ、前記押圧部の僅かに蓋本体中心側の両側には上端に支持軸を形成した側部が形成され、前記支持軸が前記開口部の蓋本体中心側開口縁の直下に位置するように揺動自在に軸支され、下部に前記受枠の内周に形成した錠座に係合する係合突起と、前記係合突起を前記錠座に係合させるべく施錠位置に付勢する錘部とが設けられてなり、前記バールの鉤部を前記開口部の蓋本体中心側開口縁と前記錠本体の押圧部との間に押し込むことにより、前記鉤部の下面が前記押圧部を押し下げて前記鉤部が前記係止部に係止され、かつ前記錠本体が前記錘部の付勢力に抗して最大回動位置まで回動して解錠する構成としている。
【0007】
以上の構成において、開蓋の際には、バールの先端側に形成された鉤部を蓋本体の開口部の蓋本体中心側開口縁と錠本体の押圧部との間に押し込むと、前記鉤部の下面が前記押圧部を押し下げて解錠することができるため、簡単に解錠することができ、開蓋作業が容易となる。バールの鉤部を開口部の蓋本体中心側開口縁と錠本体の押圧部との間に押し込む際に、鉤部の下面が傾斜面に誘導されながら入るために押し込み操作が容易となる。解錠状態では、前記錠本体が最大回動位置まで回動していることからバールの鉤部が係止部と押圧部とにより挟持された状態で係止部に係合しているために、前記バールにより安定して蓋本体を持ち上げて開蓋することができる。さらに、この構成によれば施錠構造の部品点数が少なくコンパクト化を図ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明においては、前記押圧部の傾斜面は、前記受枠側から前記蓋本体の中心側に向けて下り傾斜する曲面を形成した構成としている。
このような構成とすることで、バールの鉤部を開口部の蓋本体中心側開口縁と錠本体の押圧部との間に押し込む際に、鉤部の下面が曲面に誘導されながら入るために押し込み操作が容易となる。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る地下構造物用蓋の施錠構造(以下、単に「施錠構造」という)の断面図、図2は、図1の施錠構造の拡大図、図3は、図2に示す施錠構造の斜め下方から見た分解斜視図である。図1に示すように地下構造物用蓋1は、受枠2とこの受枠2にテーパ嵌合により装着される蓋本体3とにより構成された平面視円形状をなし、前記蓋本体3が地表面と面一をなすように設置される。蓋本体3は、一側に設けられた蝶番構造4により受枠2に連結されており、他側に設けられた施錠構造5により受枠2に係合されて開蓋および浮き上がりを防止されている。蓋本体3は、開蓋時には、蓋本体3の外周縁に設けられた開口部3aに後述するバールの先端が挿入されて施錠構造5が解錠されるとともに、このバールにより受枠2の上方に引き上げられ、蝶番構造4を介して水平旋回、または垂直反転によって開蓋される。
【0012】
図1および図2に示すように蓋本体3の外周縁には、バール孔としての開口部(切欠)3aが設けられており、この開口部3aは、後述する図8に示す蓋本体3の開閉専用工具としてのバール20の先端の鉤部20aのみが挿入できる程度の必要最小限度の開口とされている。バール20は、先端が略J字状に形成されて鉤部20aとされ、先端近傍外側面に突起20bが一体に形成されている。鉤部20aは、施錠構造5を解錠するとともに蓋本体3を引き上げるための係合部とされており、突起20bは、開蓋時における受枠2との支点とされる。
【0013】
開口部3aの蓋本体3中心側開口縁の下面には係止部3bが設けられており、この係止部3bは、下方に略三角形状に突出する凸条をなしている。係止部3bより蓋本体3中心側には、凹部3cが係止部3bと連接して設けられている。係止部3bは、バール20の先端の鉤部20aの湾曲部と係合可能とされ、さらに、凹部3cに鉤部20aの先端が入り込んで係止部3bと確実に係合し得るようになっている(図9(b))。
【0014】
図2および図3に示すように蓋本体3の裏側周縁部近傍には施錠構造5が設けられている。この施錠構造5の錠本体部分は、蓋本体3の裏面に一体に形成された支持部11、錠本体12、コイルバネ13、押え板14、ボルト15およびナット16等により構成されている。
支持部11は、底面視略コ字状をなし、側壁11a、11bの各一端が開口部3aの両側に位置して縁巻部3eの内面に連設され、各他端が後壁11cに連設されている。側壁11a、11bの対向する内面には、軸孔11e、11fが対向して設けられている。これらの軸孔11e、11fは、図2に示すように後述する錠本体12の支持軸12e、12fを軸支したときに支持軸12e、12fが蓋本体3の係止部3bの略真下に僅かな間隙を存して位置するように設けられている。また、一側の軸孔11fは蓋本体3中心側の半分が開口しており、錠本体12を支持部11へ取付ける際に、錠本体12の支持軸12fの組み込みが可能とされている。
【0015】
図2乃至図4に示すように錠本体12は、前部(蓋本体3外周側)に係合突起12aが下端から斜め上方に略V字状に延出して形成され、上部に押圧部12bが形成され、後部(蓋本体3中心側)に錘部12gが形成されている。また押圧部12bの両側には、この押圧部12bよりも僅かに後方(蓋本体3中心側)に側部12c、12dが形成され、この側部12c、12dの側方の上端には、支持軸12e、12fが延出して形成されている。係合突起12aは、後述する受枠2の錠座2bに設けられた錠止突起2c(図6)との掛かりを深くされて外れ難い形状とされている。押圧部12bの前端は、僅かに上方に突出した凸部12b’とされ、後端が錘部12gに向かって下り傾斜する曲面12b”とされている。また、押圧部12bは、側部12c、12dの上端よりも僅かに高く設定されている。
【0016】
押圧部12bの幅は、バール20の鉤部20aの幅よりも僅かに広く形成され、さらに両側部12cと12dとの間隔が押圧部12bの幅よりも僅かに広く形成されている。これにより、バール20の先端の鉤部20aが押圧部12bを押圧する際に両側部12c、12dと干渉することが防止される。
コイルバネ13は、巻回部13aの一側が下方に延出して先端部13bが上方に略U字状に折曲され、他側が後方(蓋本体3中心側)に略水平に延出して先端部13cが上方に略U字状に折曲されている。押え板14は、L型に折曲され、一側に孔14aが穿設されている。
【0017】
図6に示すように受枠2には、内周面2aに前記施錠構造5の錠本体12と対応する位置に錠座2bが凹設されており、この錠座2bの上部開口縁に錠止突起2cが下方に臨んで設けられている。この錠止突起2cは、蓋本体3が引き上げられ、または揚圧により押し上げられた際に錠本体12の係合突起12aが係合可能とされている。
【0018】
以上、施錠構造5の各構成について説明したが、この施錠構造5によれば、錠本体12の支持軸12e、12fは、蓋本体3の外周縁に形成された開口部3aの蓋本体3中心側開口縁の略真下に位置するように軸支されているため、施錠構造5が蓋本体3の裏側周縁部近傍に位置するようになり、施錠構造5自体をコンパクト化することができる。
【0019】
次に、錠本体12を支持部11へ取付ける際の取付け方について説明する。
図2および図3に示すように錠本体12の支持軸12e、12fを支持部11の側壁11a、11bの軸孔11e、11fに嵌合する。このとき、一側の軸孔11fが切り欠かれていることで、支持軸12fの嵌合が可能となる。次いで、コイルバネ13の一方の先端部13bを錠本体12の錘部12gの付け根部分のくびれ部12hに係合させ、巻回部13aにボルト15を挿通し、さらに押え板14の孔14aに挿通した後押え板14の一側を支持部11の側壁11bの内面に当接し、他側により軸孔11fの開口を塞ぐ。次いで、コイルバネ13の他方の先端部13cを支持部11の後壁11cの下端に係止し、側壁11bの孔11gにボルト15の先端を挿通し、ナット16を螺合して固定する。
【0020】
このようにして取付けられた錠本体12は、図2に示すように支持軸12e、12fにより揺動可能に支持され、かつ錘部12gおよびコイルバネ13により施錠位置に付勢される。この施錠位置において、錠本体12の係合突起12aの上端が蓋本体3の縁巻部3eよりも外側に張り出し、押圧部12bが開口部3aの下側に位置しており、押圧部12bと係止部3bとの間に僅かな間隙gが設けられている。
【0021】
以下に動作を説明する。
図1および図5に示すように蓋本体3が受枠2に嵌合されているときには、施錠構造5の錠本体12が錘部12gにより施錠位置に付勢されている。また、錠本体12はコイルバネ13によっても施錠位置に付勢されているため、錠本体12の遊びが抑えられ確実に施錠位置に保持されている。錠本体12は、施錠位置において係合突起12aが受枠2の錠座2bに入り込んで錠止突起2cの下方に位置している。この閉蓋状態において作業者以外の者により開蓋すべく蓋本体3が引き上げられたり、あるいはマンホール内部からの揚圧水等による揚圧が蓋本体3に加わって押し上げられた場合、錠本体12の係合突起12aが受枠2の錠止突起2cに係合して上動を阻止される。これにより、蓋本体3の開蓋が防止される。
【0022】
蓋本体3を開蓋するときには、図7(a)に示すように専用のバール20を使用する。このバール20は、前述したように先端の鉤部20aが略J字状に形成されている。このバール20の鉤部20aを図7(b)に示すように蓋本体3の開口部3aに挿入し、突起20bの付け根20cを受枠2の上面部2dの縁部2eに当て、矢印A方向に回動させて施錠構造5を解錠し、上方に引き上げる。
【0023】
次に、施錠構造5の具体的な解錠動作について説明する。
図8(a)、(b)に示すように蓋本体3の開口部3aにバール20の先端の鉤部20aを挿入すると、押圧部12bの前端(蓋本体3外周側)に形成した凸部12b’により押圧部12bに導かれ、この押圧部12bが押圧され、コイルバネ13のばね力に抗して矢印C方向に回動される。このときバール20の突起20bを矢印Pのように足で踏む等して押し込む。鉤部20aの挿入に伴い錠本体12が回動し、図9(a)に示すように鉤部20aの先端が蓋本体3の係止部3bと錠本体12の押圧部12bとの間に押し込まれる。このとき、鉤部20aの下面が押圧部12bの後端の錘部12gに向かって下り傾斜する曲面12b”に誘導されながら入るために鉤部20aを押し込み易くなる。
【0024】
そして、突起20bの付け根20cが受枠2の縁部2eに当接したときに、鉤部20aの先端が、係止部3bを乗り越えて凹部3cに入り込み、鉤部20aが係止部3bに確実に係合される。この状態において、錠本体12は、矢印C方向に最大回動位置まで回動され、係止突起12aが受枠2の錠座2bから抜け出し、錠止突起2cとの係合を解除される。すなわち、施錠構造5が解錠される。
【0025】
次いで、バール20を、突起20bの付け根20cと受枠2の縁部2eとの接点を支点として矢印A方向に回動させて蓋本体3をこじ開け、図9(b)に示すようにバール20を矢印B方向に引き上げる。これにより、蓋本体3が持ち上げられて開蓋される。このとき、バール20の鉤部20aは、蓋本体3の係止部3bと錠本体12の押圧部12bとにより挟持された状態で係止部3bに係合していることで、安定して蓋本体3の持ち上げ開蓋作業を行うことができる。
【0026】
以上、施錠構造5の具体的な解錠動作について説明したが、この施錠構造5によれば、錠本体12は、開口部3aの蓋本体3中心側開口縁の略真下に位置するように軸支され、この錠本体12の上部には押圧部12bが開口部3aの下側に位置して設けられている。このため錠本体12の回転中心(支持軸12e、12f)と押圧部12bとの距離が短く構成されることになり、バール20の鉤部20aを蓋本体3中心側開口縁と押圧部12bとの間に押し込み押圧部12bを僅かに押し下げるのみで、錠本体12は解錠方向へ大きく回動する。これにより、解錠操作が容易となり、さらに押圧部12bの前端(蓋本体3外周側)が、受枠内周面2aに当接する虞がないため、受枠内周面2aに切欠等を設ける必要もない。
【0027】
蓋本体3を閉蓋するときには蓋本体3の開口部3aにバール20の鉤部20aを挿入して図9(b)に示すように解錠した状態とし、バール20を徐々に下げて受枠2に嵌合させる。蓋本体3を受枠2に嵌合させた後バール20を引き抜くと、錠本体12が錘部12gおよびコイルバネ13のばね力により点線の矢印D方向に回動して図8(a)の施錠位置に復帰する。
【0028】
図10は、蓋本体3の係止部の他の実施例を示す断面図である。図2においては、開口部3aの蓋本体3中心側開口縁の下面に係止部3bを設けた場合について記述したが、図10に示すように貫通孔(係止部)3dを設け、バール20の鉤部20aの先端が貫通孔3dに入り込むようにしてもよい。これにより、係止部3dに鉤部20aを確実に係合させることが可能となる。
【0029】
図11は、蓋本体3の押圧部の他の実施例を示す断面図である。図2においては、押圧部12bの後端が錘部12gに向かって下り傾斜する曲面12b"とされていたが、図11に示すように押圧部12bの後端が錘部12gに向かって下り傾斜する傾斜面12iとすることもできる。これにより、バール20の鉤部20aを開口部3aの蓋本体3中心側開口縁と押圧部12bとの間に押し込む際に、鉤部20aの下面が傾斜面12iに誘導されながら入るために鉤部20aを押し込み易くなる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1の発明によれば、開蓋の際には、バールの先端側に形成した鉤部を蓋本体の外周側に形成した開口部の蓋本体中心側開口縁と錠本体に形成した押圧部との間に押し込むのみで、前記鉤部が前記押圧部を押し下げて解錠状態とすることができるため、部品点数が少なくコンパクト化を図ることが可能となる。また、構造が簡単となり、製造コストの低減が図られる。
また、バールの鉤部を開口部の蓋本体中心側開口縁と押圧部との間に押し込む際に前記鉤部の下面が傾斜面に誘導されながら入るために押し込み易くなり、解錠操作が容易となる。さらに、解錠状態では前記錠本体が最大回動位置まで回動していることからバールの鉤部が蓋本体の係止部と錠本体の押圧部とによって挟持された状態で前記係止部に係止しているために安定して蓋本体を持ち上げて開蓋作業を行うことができる。
【0031】
求項の発明では、バールの鉤部を開口部の蓋本体中心側開口縁と押圧部との間に押し込む際に、前記鉤部の下面が曲面に誘導されながら入るために、押し込み易くなり、解錠操作が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる地下構造物用蓋の施錠構造の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1に示す施錠構造の拡大図である。
【図3】図2に示す施錠構造の斜め下方から見た分解斜視図である。
【図4】図3に示す施錠構造の錠本体の斜視図である。
【図5】図3に示す施錠構造を組み立てた状態における斜視図である。
【図6】図1に示す受枠の要部斜視図である。
【図7】地下構造物用蓋を開蓋する場合の説明図である。
【図8】開蓋時における施錠構造の解錠動作の説明図である。
【図9】開蓋時における施錠構造の解錠動作の説明図である。
【図10】蓋本体の係止部の他の実施例を示す断面図である。
【図11】蓋本体の押圧部の他の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 地下構造物用蓋
2 受枠
2b 錠座
2c 錠止突起
3 蓋本体
3a 開口部
3b 係止部
3c 凹部
3d 貫通孔(係止部)
4 蝶番構造
5 施錠構造
11 支持部
12 錠本体
12a 係合突起
12b 押圧部
12b" 曲面
12i 傾斜面
13 コイルバネ
20 バール
20a 鉤部
20b 突起

Claims (2)

  1. 蓋本体の下面に錠本体を揺動自在に取付け、前記蓋本体を載置する受枠の内周に前記錠本体を施錠可能とし、前記蓋本体の外周縁にバールの先端に形成した略J字状の鉤部のみを挿入可能な開口部を形成した地下構造物用蓋の施錠構造において、
    前記蓋本体は、前記開口部の蓋本体中心側開口縁の下面近傍に前記鉤部を係止する係止部が設けられ、
    前記錠本体は、上部に前記開口部の下側に位置し前記鉤部の下面が当接し前記受枠側から前記蓋本体の中心側に向けて下り傾斜して前記係止部に前記鉤部を係合可能に導く傾斜面を有した押圧部が設けられ、前記押圧部の僅かに蓋本体中心側の両側には上端に支持軸を形成した側部が形成され、前記支持軸が前記開口部の蓋本体中心側開口縁の直下に位置するように揺動自在に軸支され、下部に前記受枠の内周に形成した錠座に係合する係合突起と、前記係合突起を前記錠座に係合させるべく施錠位置に付勢する錘部とが設けられてなり、
    前記バールの鉤部を前記開口部の蓋本体中心側開口縁と前記錠本体の押圧部との間に押し込むことにより、前記鉤部の下面が前記押圧部を押し下げて前記鉤部が前記係止部に係止され、かつ前記錠本体が前記錘部の付勢力に抗して最大回動位置まで回動して解錠することを特徴とする地下構造物用蓋の施錠構造。
  2. 前記押圧部の傾斜面は、前記受枠側から前記蓋本体の中心側に向けて下り傾斜する曲面である請求項1に記載の地下構造物用蓋の施錠構造。
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