JP3610861B2 - 低域通過フィルタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、主としてVHF帯、UHF帯、マイクロ波帯、およびミリ波帯で用いられる低域通過フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図18は例えば特開平3−128501号公報に示された従来の低域通過フィルタを示す概略構成図であり、図において、1は直方体の筐体状を成す外導体、2は外導体1の内部を中央から2つに仕切るように設けられた誘電体基板、3は誘電体基板2の両面に対向して蛇行するパターンにエッチングにより形成された箔状の内導体で、それぞれ複数の幅広部3aと幅狭部3b,3cとから構成されている。幅広部3aはその4つが互いに近接して略一直線上に配置され、幅狭部3bはその3つが幅広部3aを電気的に直列に接続するように設けられ、それぞれ2個所で直角に屈曲形成されている。また、幅狭部3cは両端の幅広部3aから導出されている。4は誘電体基板2の両面の幅広部3aと外導体1の内面との間に介在された誘電体棒、5,6は外導体1に設けられた同軸状の入出力端子であり、それぞれの中心導体が幅狭部3cと接続されている。7は幅狭部3b,3cと外導体1とから構成される高インピーダンス線路、8は幅広部3aと外導体1と誘電体棒4とから構成される低インピーダンス線路である。
【0003】
次に動作について説明する。
図19は従来の低域通過フィルタの等価回路図であり、図18に示した低域通過フィルタを等価回路で表したものである。図において、L1 〜L3 はインダクタンスであり、高インピーダンス線路7に対応し、幅狭部3b,3cの線路幅によって大きさが決定されるものである。C1 ,C2 はキャパシタンスであり、低インピーダンス線路8に対応し、幅広部3aの線路幅および誘電体棒4の誘電率によって大きさが決定されるものである。このとき、高インピーダンス線路7および低インピーダンス線路8は、擬似的に集中定数回路のインダクタンスおよびキャパシタンスとして機能する必要があるため、それぞれの軸長は通過帯域周波数の波長に比べて十分に小さく設定されている。また、CP2,CP3は通過特性に減衰極を得るためのキャパシタンスであり、隣接する低インピーダンス線路8間の結合容量に対応し、隣接する幅広部3a間の距離によって大きさが決定されるものである。
以上のように、図18に示す従来の構成は、図19に示す等価回路で表されるため、低域通過フィルタとしての機能を有する。
【0004】
さらに、インダクタンスLi (i=1,2,3,・・・)とキャパシタンスCPiとは、共振周波数f0 =1/2π√(Li CPi)の並列共振回路を構成する。このため、この並列共振回路が、フィルタの通過帯域の周波数では全体として必要なインダクタンスとして動作し、且つ、通過帯域より高い周波数、即ち、阻止帯域周波数f0 で並列共振を生じるようにLi およびCPiの値を設定すれば、このフィルタの通過特性は図20に示すように共振周波数f0 に減衰極を有する低域通過特性となる。従って、この共振周波数f0 を阻止帯域の適当な位置に選ぶことにより、急峻な帯域外減衰特性を有する低域通過フィルタが得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の低域通過フィルタは以上のように構成されているので、隣接する低インピーダンス線路8の結合区間の長さは比較的短く、特にトリプレート線路等の均一媒質中で線路を構成する場合には、隣接低インピーダンス線路8の結合は必ずしも十分には得られない。このため、キャパシタンスCPiとして大きな値を得ることができず、減衰極周波数f0 を通過帯域近傍まで低く設定することが難しくなるという課題があった。
【0006】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、トリプレート線路やマイクロストリップ線路等の平面形回路の簡単な構成にした場合でも、通過帯域近傍に減衰極を設定することができ、急峻な帯域外減衰特性を有する低域通過フィルタを得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係る低域通過フィルタは、長さが通過周波数の波長の1/4より短い範囲で電気長を大きくするよう設定した3つ以上の先端開放スタブにより形成されると共に、上記3つ以上の先端開放スタブのそれぞれの開放端が同一方向を向くように略平行に配置され、隣り合う先端開放スタブの間でキャパシタンスを形成する結合線路と、上記先端開放スタブの開放端とは逆側の端部であってそれぞれ隣在する端部間の少なくとも二つの端部間に接続され、長さが通過周波数の波長に比べて短いインダクタンスを形成する高インピーダンス線路とを備え、上記キャパシタンスとインダクタンスにより形成される2つ以上の並列共振回路により減衰極を発生させた有極特性を有する低域通過フィルタであって、第1の誘電体層、第2の誘電体層、第3の誘電体層を備え、上記第2の誘電体層が上記第1の誘電体層と上記第3の誘電体層に挟まれ、上記第1の誘電体層と第3の誘電体層の外面に地導体が形成され、上記第2の誘電体層の表裏に中心導体が形成された多層高周波回路により構成され、かつ、上記先端開放スタブの中心導体を形成するストリップ導体と上記高インピーダンス線路の中心導体を形成するストリップ導体を上記第2の誘電体層の表面と裏面に分けて形成したことを特徴とするものである。
【0008】
この発明の請求項2に係る低域通過フィルタは、長さが通過周波数の波長の1/4より短い範囲で電気長を大きくするよう設定した3つ以上の先端開放スタブにより形成されると共に、上記3つ以上の先端開放スタブのそれぞれの開放端が同一方向を向くように略平行に配置され、隣り合う先端開放スタブの間でキャパシタンスを形成する結合線路と、上記先端開放スタブの開放端とは逆側の端部であってそれぞれ隣在する端部間の少なくとも二つの端部間に接続され、長さが通過周波数の波長に比べて短いインダクタンスを形成する第1の高インピーダンス線路と、上記3つ以上の先端開放スタブの両端の先端開放スタブの開放端とは逆側の端部に一端が接続され、長さが通過周波数の波長に比べて短い少なくとも1つの第2の高インピーダンス線路とを備え、上記キャパシタンスとインダクタンスにより形成される2つ以上の並列共振回路により減衰極を発生させた有極特性を有する低域通過フィルタであって、第1の誘電体層、第2の誘電体層、第3の誘電体層を備え、上記第2の誘電体層が上記第1の誘電体層と上記第3の誘電体層に挟まれ、上記第1の誘電体層と第3の誘電体層の外面に地導体が形成され、上記第2の誘電体層の表裏に中心導体が形成された多層高周波回路により構成され、かつ、上記先端開放スタブの中心導体を形成するストリップ導体と上記第1の高インピーダンス線路の中心導体を形成するストリップ導体を上記第2の誘電体層の表面と裏面に分けて形成したことを特徴とするものである。
【0009】
この発明の請求項3に係る低域通過フィルタは、長さが通過周波数の波長の1/4より短い範囲で電気長を大きくするよう設定した3つ以上の先端開放スタブにより形成されると共に、上記3つ以上の先端開放スタブのそれぞれの開放端が同一方向を向くように略平行に配置された結合線路と、上記先端開放スタブの開放端とは逆側の端部であってそれぞれ隣在する端部間の少なくとも一つの端部間に接続され、長さが通過周波数の波長に比べて短い高インピーダンス線路とを備えた低域通過フィルタであって、第1の誘電体層、第2の誘電体層、第3の誘電体層を備え、上記第2の誘電体層が上記第1の誘電体層と上記第3の誘電体層に挟まれ、上記第1の誘電体層と第3の誘電体層の外面に地導体が形成され、上記第2の誘電体層の表面と裏面に分けて中心導体が形成された多層高周波回路により構成され、上記結合線路を構成する隣り合う先端開放スタブの中心導体を形成するストリップ導体同士は、順次交互に上記第2の誘電体層の表面と裏面に分けて形成されると共に互いに上記第2の誘電体層を挟んで対向して重なる面部分を有する配置で形成され、上記高インピーダンス線路の中心導体を形成するストリップ導体は、2つの部分に途中で分断して上記第2の誘電体層の表面と裏面にそれぞれの部分が分けて形成されると共に上記2つの部分が上記分断箇所でスルーホールを介して接続され、上記隣り合う先端開放スタブの中心導体を形成するストリップ導体の端部間を接続したことを特徴とするものである。
【0010】
この発明の請求項4に係る低域通過フィルタは、長さが通過周波数の波長の1/4より短い範囲で電気長を大きくするよう設定した3つ以上の先端開放スタブにより形成されると共に、上記3つ以上の先端開放スタブのそれぞれの開放端が同一方向を向くように略平行に配置された結合線路と、上記先端開放スタブの開放端とは逆側の端部であってそれぞれ隣在する端部間の少なくとも一つの端部間に接続され、長さが通過周波数の波長に比べて短い第1の高インピーダンス線路と、上記3つ以上の先端開放スタブの両端の先端開放スタブの開放端とは逆側の端部に一端が接続され、長さが通過周波数の波長に比べて短い少なくとも1つの第2の高インピーダンス線路とを備えた低域通過フィルタであって、第1の誘電体層、第2の誘電体層、第3の誘電体層を備え、上記第2の誘電体層が上記第1の誘電体層と上記第3の誘電体層に挟まれ、上記第1の誘電体層と第3の誘電体層の外面に地導体が形成され、上記第2の誘電体層の表面と裏面に分けて中心導体が形成された多層高周波回路により構成され、上記結合線路を構成する隣り合う先端開放スタブの中心導体を形成するストリップ導体同士は、順次交互に上記第2の誘電体層の表面と裏面に分けて形成されると共に互いに上記第2の誘電体層を挟んで対向して重なる面部分を有する配置で形成され、上記第1の高インピーダンス線路の中心導体を形成するストリップ導体は、2つの部分に途中で分断して上記第2の誘電体層の表面と裏面にそれぞれの部分が分けて形成されると共に上記2つの部分が上記分断箇所でスルーホールを介して接続され、上記隣り合う先端開放スタブの中心導体を形成するストリップ導体の端部間を接続し、上記第2の高インピーダンス線路の中心導体を形成するストリップ導体は、上記接続される両端の先端開放スタブの中心導体を形成するストリップ導体が形成されている上記第2の誘電体層の同じ面に形成されたことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による低域通過フィルタを示す概略構成図であり、図において、P1は入力端子、P2は出力端子、11aは入力端子P1および出力端子P2に一端が接続された2つの高インピーダンス線路(第2の高インピーダンス線路)、11bは上記2つの高インピーダンス線路11aの他端にそれぞれ一端が接続された2つの高インピーダンス線路(第1の高インピーダンス線路)であり、これら各高インピーダンス線路11a,11bの軸長は、通過周波数の波長に比べて十分小さく設定されている。12a,12bは先端開放スタブであり、120は3つの先端開放スタブ12a,12bにより構成された結合線路である。これら3つの先端開放スタブ12a,12bは、これらの開放端が同一方向を向くように先端開放スタブ12bを挟んで略平行に配置され、先端開放スタブ12aと先端開放スタブ12bのそれぞれの開放端とは逆側の端部が、それぞれに別々の高インピーダンス線路11bを介して相互に接続されている。また、これら各先端開放スタブ12a,12bの電気長は、通過周波数の波長の1/4に比べて小さく設定されている。
【0012】
次に動作について説明する。
図2は、上記の結合線路120を示す概略構成図であり、図において、θは先端開放スタブ12a,12bの電気長である。図3は結合線路120の等価回路図であり、図において、Yea,YebおよびYoaは結合線路120の偶モードおよび奇モードの特性アドミタンスである。このとき、θ<π/2を満たす角周波数ωにおいて、図3(a)の回路は近似的に図3(b)の等価回路で表すことができる。図3(b)の式からわかるように、直列キャパシタンスCP は特性アドミタンスYeaとYoaとの差、即ち、3つの先端開放スタブ12a,12b間の結合容量、および先端開放スタブ12a,12bの電気長θによって変化し、並列キャパシタンスCa ,Cb は、特性アドミタンスYea,Yeb、即ち、主として先端開放スタブ12a,12bの偶モードの特性インピーダンス、および先端開放スタブ12a,12bの電気長θによって変化する。従って、結合線路120においては、先端開放スタブ12a,12bの電気長θを0<θ<π/2の範囲で調整することにより、図3(b)に示す直列キャパシタンスCP として比較的大きな値を得ることが可能である。
【0013】
図4は、上記の低域通過フィルタの等価回路図であり、図1に示した低域通過フィルタの等価回路は、図3(a)の回路をそのまま用いると図4(a)で表すことができる。ここで、L1 は高インピーダンス線路11aによる直列インダクタンス、L2 は高インピーダンス線路11bによる直列インダクタンスである。さらに、図4(a)に対して図3(a)と図3(b)との関係を適用すると、最終的に、図1の構成に対して図4(b)に示す等価回路が得られる。図4(b)の等価回路はキャパシタンスCP2とインダクタンスL2 による並列共振回路を含んでいることから、図1に示すフィルタは、図18および図19に示した従来の場合と同様に、図20に示すような有極特性を有する低域通過フィルタの機能を有する。
【0014】
ここで、上記実施の形態1の説明では、3つの先端開放スタブで結合線路を構成する例を示したが、4つ以上の先端開放スタブにも同様に適用できるものである。このように先端開放スタブ(後で述べる先端短絡スタブで結合線路を構成する実施の形態5などの場合も同様)を3つ以上用いて結合線路を構成することにより、低域通過フィルタの構成要素となるフィルタ要素の段数を増加でき、良好な帯域外減衰特性を持つ低域通過フィルタが実現できる。
【0015】
以上のように、この実施の形態1によれば、図3(b)の説明で述べたように、図1に示した低域通過フィルタにおいては、結合線路120を含む構成としたことにより、先端開放スタブ12の電気長θをθ<π/2の範囲(長さが通過波長の1/4より短い範囲)で大きく設定することで、従来に比べてキャパシタンスCP2を大きくすることができる効果を奏する。このキャパシタンスCP2を大きくすることができることにより、通過帯域近傍まで減衰極の周波数を低く設定することが可能であり、従って、急峻な帯域外減衰特性を持つ低域通過フィルタが得られる。
【0016】
尚、上記実施の形態1では、図1に示したように、2つの高インピーダンス線路11aと、2つの高インピーダンス線路11bと、3つの先端開放スタブ12a,12bにより構成された結合線路120によって低域通過フィルタを構成したが、高インピーダンス線路11aは、所望の帯域外減衰特性に応じて設けなくとも片側のみ設けても良い。また、高インピーダンス線路11bは、少なくとも1つ設ければ減衰極が形成できる。
【0017】
さらに、図1に示した低域通過フィルタを高インピーダンス線路11aを介して複数段に縦続接続して多段フィルタとし、所望の帯域外減衰特性を持つように構成しても良い。
【0018】
また、上記実施の形態1の説明では、先端開放スタブ12aと先端開放スタブ12bの電気長がいずれもθと等しい場合について示したが、θa とθb のように異なる場合でも両スタブの対向する区間が結合線路として機能し、上記実施の形態1と同様の動作原理、効果、ならびに利点を奏する。さらに、θa とθb の大きさを独立に変化させることができるため、並列キャパシタンスCa ,Cb の設定可能な範囲が広がり、設計の自由度が増加するという利点を有する。
【0019】
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2によるトリプレート線路により形成した低域通過フィルタを示す概略構成図であり、ここでは図1に示した低域通過フィルタをトリプレート線路により形成した例で説明する。図において、13a,13bは誘電体基板、14aは誘電体基板13aの一方の面に密着して形成された膜状の外導体、14bは誘電体基板13bの一方の面に密着して形成された膜状の外導体、15aは誘電体基板13aの他方の面に密着して形成された幅狭のストリップ導体、15bは誘電体基板13bの他方の面に密着して形成された幅狭のストリップ導体、16a,16bは誘電体基板13aの他方の面に密着して形成された一端開放のストリップ導体、17はストリップ導体である。
【0020】
150aは誘電体基板13a,13bと外導体14a,14bとストリップ導体15aとから成る高インピーダンス線路(第2の高インピーダンス線路)、150bは誘電体基板13a,13bと外導体14a,14bとストリップ導体15bとから成る高インピーダンス線路(第1の高インピーダンス線路)、160a,160bは誘電体基板13a,13bと外導体14a,14bとそれぞれのストリップ導体16a,16bとから成る先端開放スタブ、161は開放端が同一方向を向くように略平行に配置された3つの先端開放スタブ160a,160bから成る結合線路、170は誘電体基板13a,13bと外導体14a,14bとストリップ導体17とから成る入出力線路、P1は入力端子、P2は出力端子である。
【0021】
誘電体基板13aと誘電体基板13bは、誘電体基板13aのうちのストリップ導体15a,15b,16a,16b,17が密着して形成された面と、誘電体基板13bのうちの外導体14bが形成されていない面とが対向するように重ねられている。このため、高インピーダンス線路150a、高インピーダンス線路150b、結合線路161、および入出力線路170はトリプレート線路により構成されている。高インピーダンス線路150a,150bの軸長は、いずれも通過周波数の波長に対して十分小さく設定されている。結合線路161のそれぞれの開放端とは逆側の3個所の端部には、隣り合う端部の間それぞれに高インピーダンス線路150bが接続されている。高インピーダンス線路150aは一端が結合線路161の両端と高インピーダンス線路150bとの接続点に、他端が入力端子P1あるいは出力端子P2に接続されている。
図5に示した低域通過フィルタの等価回路は、図1の場合と同様に図4(b)で表される。
【0022】
以上のように、この実施の形態2によれば、実施の形態1の効果に加えて、低域通過フィルタをトリプレート線路により形成したので、誘電体基板13a上に導体パターンをフォトエッチング等により形成できるため、小形で寸法精度が高く安定した特性の低域通過フィルタが、比較的容易に得られる効果を奏する。
【0023】
実施の形態3.
図6はこの発明の実施の形態3による低域通過フィルタを示す概略構成図であり、図において、19は高インピーダンス線路11aのそれぞれの両端と入力端子P1および出力端子P2との間にそれぞれ接続された2つの低インピーダンス線路である。低インピーダンス線路19の軸長は、通過周波数の波長に対して十分小さく設定されている。その他の構成は、図1と同一構成である。
また、図7は、上記の低域通過フィルタの等価回路図であり、図において、C1 は低インピーダンス線路19に対応する並列キャパシタンスであり、その他の構成は、図4(b)と同一構成である。
【0024】
以上のように、この実施の形態3によれば、実施の形態1の効果に加えて、低インピーダンス線路19による並列キャパシタンスC1 を追加したので、低域通過フィルタとしての段数(フィルタ要素の段数)が多くなり、より急峻な帯域外減衰特性が得られる効果を奏する。
【0025】
実施の形態4.
図8はこの発明の実施の形態4によるトリプレート線路により形成した低域通過フィルタを示す概略構成図であり、ここでは図6に示した低域通過フィルタをトリプレート線路により形成した例で説明する。図において、20は誘電体基板13aの他方の面に密着して形成された幅広のストリップ導体、200は誘電体基板13a,13bと外導体14a,14bとストリップ導体20とから成る低インピーダンス線路である。図5の場合と同様に、高インピーダンス線路150a、高インピーダンス線路150b、結合線路161、入出力線路170、および低インピーダンス線路200はトリプレート線路により構成されている。高インピーダンス線路150a、高インピーダンス線路150b、および低インピーダンス線路200の軸長は、いずれも通過周波数の波長に対して十分小さく設定されている。2つの低インピーダンス線路200のそれぞれは、一端が高インピーダンス線路150aに、他端が入力端子P1あるいは出力端子P2に接続されている。図8に示した低域通過フィルタの等価回路は、図6の場合と同様に図7で表される。その他の構成は、図5と同一構成である。
【0026】
以上のように、この実施の形態4によれば、実施の形態3の効果に加えて、低域通過フィルタをトリプレート線路により形成したので、誘電体基板13a上に導体パターンをフォトエッチング等により形成できるため、小形で寸法精度が高く安定した特性の低域通過フィルタが、比較的容易に得られる効果を奏する。
【0027】
実施の形態5.
図9はこの発明の実施の形態5による低域通過フィルタを示す概略構成図であり、図において、21a,22bは先端短絡スタブであり、210は3つの先端短絡スタブ21a,22bにより構成された結合線路である。これら3つの先端短絡スタブ21a,22bは、これらの短絡端が同一方向を向くように先端短絡スタブ22bを挟んで略平行に配置され、先端短絡スタブ21aと先端開放スタブ21bのそれぞれの短絡端とは逆側の端部が、それぞれに別々の高インピーダンス線路11bを介して相互に接続されている。また、これら各先端短絡スタブ21a,22bの電気長は、通過周波数の波長の1/4に比べて大きく波長の1/2に比べて小さく設定されている。その他の構成は、図1と同一構成である。
【0028】
次に動作について説明する。
図10は、上記の結合線路210を示す概略構成図であり、図において、θは先端短絡スタブ21a,22bの電気長である。図11は結合線路210の等価回路図であり、図において、Yea,YebおよびYoaは結合線路210の偶モードおよび奇モードの特性アドミタンスである。このとき、π/2<θ<πを満たす角周波数ωにおいて、図11(a)の回路は近似的に図11(b)の等価回路で表される。図11(b)の式からわかるように、直列キャパシタンスCP は特性アドミタンスYeaとYoaとの差、即ち、先端短絡スタブ21a,22b間の結合容量、および先端短絡スタブ21a,22bの電気長θによって変化し、並列キャパシタンスCa ,Cb は、特性アドミタンスYea,Yeb、即ち、主として先端短絡スタブ21a,22bの特性インピーダンス、および先端短絡スタブ21a,22bの電気長θによって変化する。即ち、結合線路210においては、先端短絡スタブ21a,22bの電気長θを調整することにより、図11(b)に示す直列キャパシタンスCP として比較的大きな値を得ることが可能である。
【0029】
図12は、上記の低域通過フィルタの等価回路図であり、図9に示した低域通過フィルタの等価回路は、図11(a)の回路をそのまま用いると図12(a)で表すことができる。さらに、図12(a)に対して図11の関係を適用すると、最終的に、図9の構成に対して図12(b)に示す等価回路が得られる。図12(b)の等価回路はキャパシタンスCP2とインダクタンスL2 による並列共振回路を含んでいることから、図9に示したフィルタは、図18および図19に示した従来の場合と同様に、図20に示したような有極特性を有する低域通過フィルタの機能を有する。
【0030】
以上のように、この実施の形態5によれば、図11(b)の説明で述べたように、図9に示した低域通過フィルタにおいては、結合線路210を含む構成としたことにより、先端短絡スタブ21a,22bの電気長θをπ/2<θ<πの範囲で大きくすることで、従来に比べてキャパシタンスCP2を大きくすることができる効果を奏する。このキャパシタンスCP2を大きくできる効果により、通過帯域近傍まで減衰極の周波数を低く設定することが可能であり、従って、急峻な帯域外減衰特性を持つ低域通過フィルタが得られる効果がある。
【0031】
また、上記実施の形態5では、先端短絡スタブ21aと21bの電気長がいずれもθと等しい場合について示したが、θa とθb のように異なる場合でも両スタブの対向する区間が結合線路として機能し、両スタブの対向する区間が上記実施の形態5の条件を満たす結合線路として機能する場合には、上記実施の形態5と同様の動作原理、効果、ならびに利点を奏する。さらに、θa とθb の大きさを独立に変化させることができるため、並列キャパシタンスCa ,Cb の設定可能な範囲が広がり、設計の自由度が増加するという利点を有する。
【0032】
さらに、図9に示した低域通過フィルタを高インピーダンス線路11aを介して複数段に縦続接続して多段フィルタとし、所望の帯域外減衰特性を持つように構成しても良い。
【0033】
実施の形態6.
図13はこの発明の実施の形態6によるトリプレート線路により形成した低域通過フィルタを示す概略構成図であり、ここでは図9に示した低域通過フィルタをトリプレート線路により形成した例で説明する。図において、13a,13bは誘電体基板、14aは誘電体基板13aの一方の面に密着して形成された膜状の外導体、14bは誘電体基板13bの一方の面に密着して形成された膜状の外導体、15aは誘電体基板13aの他方の面に密着して形成された幅狭のストリップ導体、15bは誘電体基板13bの他方の面に密着して形成された幅狭のストリップ導体、22a,22bは誘電体基板13aの他方の面に密着して形成された一端短絡のストリップ導体、17はストリップ導体である。また、23はストリップ導体22a,22bの一端を外導体14aおよび外導体14bに接続して短絡するスルーホールである。
【0034】
150aは誘電体基板13a,13bと外導体14a,14bとストリップ導体15aとから成る高インピーダンス線路(第2の高インピーダンス線路)、150bは誘電体基板13a,13bと外導体14a,14bとストリップ導体15bとから成る高インピーダンス線路(第1の高インピーダンス線路)、220a,220bは誘電体基板13a,13bと外導体14a,14bとそれぞれのストリップ導体22a,22bとスルーホール23とから成る先端短絡スタブ、221は短絡端が同一方向を向くように略平行に配置された3つの先端短絡スタブ220a,220bから成る結合線路、170は誘電体基板13a,13bと外導体14a,14bとストリップ導体17とから成る入出力線路、P1は入力端子、P2は出力端子である。
【0035】
誘電体基板13aと誘電体基板13bは誘電体基板13aのうちのストリップ導体15a,15b,22a,22b,17が密着して形成された面と、誘電体基板13bのうちの外導体14bが形成されていない面とが対向するように重ねられている。このため、高インピーダンス線路150aと高インピーダンス線路150b、結合線路221、および入出力線路170はトリプレート線路により構成されている。高インピーダンス線路150a,150bの軸長は通過周波数の波長に対して十分小さく設定されている。一方、先端短絡スタブ220a,22bの軸長は、1/4波長より長く、1/2波長より短く設定されている。結合線路221の短絡端とは逆側の3個所の端部には、隣り合う端部の間それぞれに高インピーダンス線路150bが接続されている。高インピーダンス線路150aは一端が結合線路221の両端と高インピーダンス線路150bとの接続点に、他端が入力端子P1あるいは出力端子P2に接続されている。
図13に示した低域通過フィルタの等価回路は、図9の場合と同様に図12(b)で表される。
【0036】
以上のように、この実施の形態6によれば、実施の形態5の効果に加えて、低域通過フィルタをトリプレート線路により形成したので、誘電体基板13a上に導体パターンをフォトエッチング等により形成できるため、小形で寸法精度が高く安定した特性の低域通過フィルタが、比較的容易に得られる効果を奏する。
【0037】
実施の形態7.
図14はこの発明の実施の形態7による低域通過フィルタを示す概略構成図であり、ここでは図1に示した低域通過フィルタをマイクロストリップ線路により形成した例で説明する。図において、13aは誘電体基板、14aは誘電体基板13aの一方の面に密着して形成された膜状の外導体、24a,24bは誘電体基板13aの他方の面に密着して形成された幅狭のストリップ導体、25a,25bは誘電体基板13aの他方の面に密着して形成された一端開放のストリップ導体、26はストリップ導体、240aは誘電体基板13aと外導体14aとストリップ導体24aとから成る高インピーダンス線路(第2の高インピーダンス線路)、240bは誘電体基板13aと外導体14aとストリップ導体24bとから成る高インピーダンス線路(第1の高インピーダンス線路)、250a,250bは誘電体基板13aと外導体14aとそれぞれのストリップ導体25a,25bとから成る先端開放スタブ、251は開放端が同一方向を向くように略平行に配置された3つの先端開放スタブ250a,250bから成る結合線路、260は誘電体基板13aと外導体14aとストリップ導体26とから成る入出力線路、P1は入力端子、P2は出力端子である。
【0038】
高インピーダンス線路240a,240bの軸長は、いずれも通過周波数の波長に対して十分小さく設定されている。結合線路251のそれぞれの開放端とは逆側の3個所の端部には、隣り合う端部の間それぞれに高インピーダンス線路240bが接続されている。高インピーダンス線路240aは一端が先端開放スタブ250aと高インピーダンス線路240bとの接続点に、他端が入出力線路260に接続されている。図14に示した低域通過フィルタの等価回路は、図1の場合と同様に図4(b)で表される。
【0039】
以上のように、この実施の形態7によれば、実施の形態1の効果に加えて、低域通過フィルタをマイクロストリップ線路により形成したので、誘電体基板13a上に導体パターンをフォトエッチング等により形成できるため、小形で寸法精度が高く安定した特性の低域通過フィルタが、比較的容易に得られる効果を奏する。
【0040】
実施の形態8.
図15はこの発明の実施の形態8による低域通過フィルタを示す概略構成図であり、ここでは図1に示した低域通過フィルタを多層高周波回路で構成した例で、誘電体基板が3層の線路により形成したものである。図において、13cは誘電体基板13aと誘電体基板13bとの間に挿入された誘電体基板、27a,27bは誘電体基板13cの一方の面(図15では上面)に密着して形成された幅狭のストリップ導体、27cは誘電体基板13cの他方の面(図15では下面)に密着して形成された幅狭のストリップ導体、28aは誘電体基板13cの一方の面(図15では上面)に密着して形成された一端開放のストリップ導体、28bは誘電体基板13cの他方の面(図15では下面)に密着して形成されたストリップ導体、38は誘電体基板13cの上面に形成された2つのストリップ導体27bと誘電体基板13cの下面に形成された2つのストリップ導体27cをそれぞれに接続するスルーホール、270aは誘電体基板13a〜13cと外導体14a,14bとストリップ導体27aとから成る高インピーダンス線路(第2の高インピーダンス線路)、270bは誘電体基板13a〜13cと外導体14a,14bとスルーホール38で接続されたストリップ導体27bとストリップ導体27cとから成る高インピーダンス線路(第1の高インピーダンス線路)、280aは誘電体基板13a〜13cと外導体14a,14bとストリップ導体28aとから成る先端開放スタブ、280bは誘電体基板13a〜13cと外導体14a,14bとストリップ導体28bとから成る先端開放スタブ、281は開放端が同一方向を向くように略平行に配置された3つの先端開放スタブ280a,280bから成る結合線路、290は誘電体基板13a〜13cと外導体14a,14bとストリップ導体29とから成る入出力線路である。
【0041】
この実施の形態8による低域通過フィルタは上記のように形成されており、高インピーダンス線路270a、高インピーダンス線路270b、結合線路281、および入出力線路290は断面内におけるそれぞれのストリップ導体の位置が、外導体14aと外導体14bの中間位置から誘電体基板13cの厚みの約1/2だけ上下にシフトした位置にストリップ導体(内導体)が形成された状態のトリプレート線路により構成されている。なお、高インピーダンス線路270aおよび高インピーダンス線路270bの軸長は、いずれも通過周波数の波長に対して十分小さく設定されている。また、結合線路281を構成する3つの先端開放スタブ280a,280bの各ストリップ導体28a,28bは、誘電体基板13cを介して幅広面が略対向するように配置されている。結合線路281の開放端とは逆側に位置する3個所の端部の間には、高インピーダンス線路270bが接続されている。高インピーダンス線路270aは一端が先端開放スタブ280aと高インピーダンス線路270bとの接続点に、他端が入出力線路290に接続されている。図15に示した低域通過フィルタの等価回路は、図1の場合と同様に図4(b)で表される。
【0042】
以上のように、この実施の形態8によれば、実施の形態1および実施の形態2または実施の形態7の効果に加えて、先端開放スタブ280a,280bの各ストリップ導体28a,28bが、誘電体基板13cを介して幅広面が略対向するように配置されているため、比較的大きな結合容量CP2が得られ、より急峻な帯域外減衰特性が得られる効果を奏する。
【0043】
実施の形態9.
図16はこの発明の実施の形態9による低域通過フィルタを示す概略構成図であり、ここでは低域通過フィルタを多層高周波回路で構成した他の例で、低域通過フィルタを誘電体基板が3層の線路により形成したものである。図において、13cは誘電体基板13aと誘電体基板13bとの間に挿入された誘電体基板、27aは誘電体基板13cの一方の面(図16では上面)に密着して形成された幅狭のストリップ導体、27bは誘電体基板13cの他方の面(図16では下面)に密着して形成された幅狭のストリップ導体、31a,31b,31c,31dは誘電体基板13cの一方の面(図16では上面)に密着して形成された一端開放のストリップ導体であり、310a,310b,310c,310dはそれぞれ誘電体基板13a〜13cと外導体14a,14bとストリップ導体31a〜31dとから成る先端開放スタブ、311aは開放端が同一方向を向くように略平行に配置された3つの先端開放スタブ310a,310cから成る結合線路であり、また、311bは開放端が上記結合線路311aの先端開放スタブ310a,310cとは反対の同一方向を向くように略平行に配置された3つの先端開放スタブ310b,310dから成る結合線路である。ここで、ストリップ導体31aとストリップ導体31bおよびストリップ導体31cとストリップ導体31dは、それぞれの電気長θがθ<π/2であり、それぞれの開放端とは逆側の端部どうしが並列接続されて一本化されたストリップ導体である。また、38は誘電体基板13cの上面に形成されたストリップ導体31a,31bの並列接続された開放端とは逆側の端部とストリップ導体31c,31dの並列接続された開放端とは逆側の端部との間それぞれを誘電体基板13cの下面に形成されたストリップ導体27bでそれぞれに接続するスルーホールである。なお、270aは誘電体基板13a〜13cと外導体14a,14bとストリップ導体27aとから成る高インピーダンス線路(第2の高インピーダンス線路)、270bは誘電体基板13a〜13cと外導体14a,14bとストリップ導体27bとから成る高インピーダンス線路(第1の高インピーダンス線路)であり、290は誘電体基板13a〜13cと外導体14a,14bとストリップ導体29とから成る入出力線路である。
【0044】
この実施の形態9による低域通過フィルタは上記のように形成されており、高インピーダンス線路270a、高インピーダンス線路270b、結合線路311a,311b、および入出力線路290は断面内におけるそれぞれのストリップ導体の位置が、外導体14aと外導体14bの中間位置から誘電体基板13cの厚みの約1/2だけ上下にシフトした位置にストリップ導体(内導体)が形成された状態のトリプレート線路により構成されている。なお、高インピーダンス線路270aおよび高インピーダンス線路270bの軸長は、いずれも通過周波数の波長に対して十分小さく設定されている。上記したように、結合線路311aと結合線路311bの開放端とは逆側の3個所の共通の端部の間には、高インピーダンス線路270bが接続されている。高インピーダンス線路270aは一端が先端開放スタブ310aと先端開放スタブ310bの開放端とは逆側の共通の端部に、他端が入出力線路290に接続されている。
【0045】
図16に示した低域通過フィルタの等価回路は図4(b)と同様になるが、キャパシタンスCP2並びにキャパシタンスC2 およびC3 のパラメータが、2つの結合線路311a,311bのパラメータに増える。
【0046】
以上のように、この実施の形態9によれば、実施の形態1および実施の形態2または実施の形態7の効果に加えて、キャパシタンスCP2並びにキャパシタンスC2 およびC3 のパラメータを2つの結合線路311a,311bのパラメータに増やせるため、設計の自由度を増加させることができる効果を奏する。
【0047】
実施の形態10.
図17はこの発明の実施の形態10による低域通過フィルタを示す概略構成図であり、ここでは図1に示した低域通過フィルタをコプレーナ線路により形成した例で説明する。図において、13aは誘電体基板、14cは誘電体基板13aの一方の面(図17では上面)に密着して形成されたコプレーナ線路を形成するための地導体、33a,33bは誘電体基板13aの上面に密着して形成された幅狭のストリップ導体、34a,34bは誘電体基板13aの上面に密着して形成された一端開放のストリップ導体、35は誘電体基板13aの上面に密着して形成されたストリップ導体、36は誘電体基板13aの上面に密着して形成された導体パッド、37は誘電体基板13aの上面の地導体を同電位に保つために地導体14c各部および導体パッド36を接続する導体ワイヤ、330aは誘電体基板13aと地導体14cとストリップ導体33aとから成る高インピーダンス線路(第2の高インピーダンス線路)、330bは誘電体基板13aと地導体14cなど(導体パッド36を含む)とストリップ導体33bとから成る高インピーダンス線路(第1の高インピーダンス線路)、340a,340bは誘電体基板13aと地導体14cなどとストリップ導体34a,34bとから成る先端開放スタブ、341は開放端が同一方向を向くように略平行に配置された3つの先端開放スタブ340a,340bから成る結合線路、350は誘電体基板13aと地導体14cとストリップ導体35とから成る入出力線路である。
【0048】
高インピーダンス線路330aおよび高インピーダンス線路330bの軸長は、いずれも通過周波数の波長に対して十分小さく設定されている。結合線路341の開放端とは逆側に位置する3個所の端部には、隣り合う端部の間それぞれに高インピーダンス線路330bが接続されている。高インピーダンス線路330aのそれぞれは、一端が結合線路341の両端と高インピーダンス線路330bとの接続点に、他端が入出力線路350に接続されている。図17に示した低域通過フィルタの等価回路は、図1の場合と同様に図4(b)で表される。
【0049】
以上のように、この実施の形態10によれば、実施の形態1の効果に加えて、低域通過フィルタをコプレーナ線路により形成したので、誘電体基板13a上に導体パターンをフォトエッチング等により形成できるため、小形で寸法精度が高く安定した特性の低域通過フィルタが、比較的容易に得られる効果を奏する。
また、コプレーナ線路により形成したので、誘電体基板13aの片側表面のみに低域通過フィルタの回路を構成できる効果を奏する。
【0050】
【発明の効果】
以上のように、この発明の低域通過フィルタによれば、長さが通過周波数の波長の1/4より短い範囲で電気長を大きくするよう設定した3つ以上の先端開放スタブにより形成されると共に、上記3つ以上の先端開放スタブのそれぞれの開放端が同一方向を向くように略平行に配置され、隣り合う先端開放スタブの間でキャパシタンスを形成する結合線路と、上記先端開放スタブの開放端とは逆側の端部であってそれぞれ隣在する端部間の少なくとも二つの端部間に接続され、長さが通過周波数の波長に比べて短いインダクタンスを形成する高インピーダンス線路とを備え、上記キャパシタンスとインダクタンスにより形成される2つ以上の並列共振回路により減衰極を発生させた有極特性を有する低域通過フィルタであって、第1の誘電体層、第2の誘電体層、第3の誘電体層を備え、上記第2の誘電体層が上記第1の誘電体層と上記第3の誘電体層に挟まれ、上記第1の誘電体層と第3の誘電体層の外面に地導体が形成され、上記第2の誘電体層の表裏に中心導体が形成された多層高周波回路により構成され、かつ、上記先端開放スタブの中心導体を形成するストリップ導体と上記高インピーダンス線路の中心導体を形成するストリップ導体を上記第2の誘電体層の表面と裏面に分けて形成したので、平面回路の構成の自由度を増加できると共に小形で寸法精度が高く安定した特性で、通過帯域近傍まで減衰極の周波数を低く設定することが可能な急峻な帯域外減衰特性を持つ低域通過フィルタを比較的容易に得られる効果がある。
【0051】
また、この発明の低域通過フィルタによれば、長さが通過周波数の波長の1/4より短い範囲で電気長を大きくするよう設定した3つ以上の先端開放スタブにより形成されると共に、上記3つ以上の先端開放スタブのそれぞれの開放端が同一方向を向くように略平行に配置され、隣り合う先端開放スタブの間でキャパシタンスを形成する結合線路と、上記先端開放スタブの開放端とは逆側の端部であってそれぞれ隣在する端部間の少なくとも二つの端部間に接続され、長さが通過周波数の波長に比べて短いインダクタンスを形成する第1の高インピーダンス線路と、上記3つ以上の先端開放スタブの両端の先端開放スタブの開放端とは逆側の端部に一端が接続され、長さが通過周波数の波長に比べて短い少なくとも1つの第2の高インピーダンス線路とを備え、上記キャパシタンスとインダクタンスにより形成される2つ以上の並列共振回路により減衰極を発生させた有極特性を有する低域通過フィルタであって、第1の誘電体層、第2の誘電体層、第3の誘電体層を備え、上記第2の誘電体層が上記第1の誘電体層と上記第3の誘電体層に挟まれ、上記第1の誘電体層と第3の誘電体層の外面に地導体が形成され、上記第2の誘電体層の表裏に中心導体が形成された多層高周波回路により構成され、かつ、上記先端開放スタブの中心導体を形成するストリップ導体と上記第1の高インピーダンス線路の中心導体を形成するストリップ導体を上記第2の誘電体層の表面と裏面に分けて形成したので、平面回路の構成の自由度を増加できると共に小形で寸法精度が高く安定した特性で、通過帯域近傍まで減衰極の周波数を低く設定することが可能な、第2の高インピーダンス線路のインダクタンスによりさらに急峻な帯域外減衰特性を持つ低域通過フィルタを比較的容易に得られる効果がある。
【0052】
また、この発明の低域通過フィルタによれば、長さが通過周波数の波長の1/4より短い範囲で電気長を大きくするよう設定した3つ以上の先端開放スタブにより形成されると共に、上記3つ以上の先端開放スタブのそれぞれの開放端が同一方向を向くように略平行に配置された結合線路と、上記先端開放スタブの開放端とは逆側の端部であってそれぞれ隣在する端部間の少なくとも一つの端部間に接続され、長さが通過周波数の波長に比べて短い第1の高インピーダンス線路と、上記3つ以上の先端開放スタブの両端の先端開放スタブの開放端とは逆側の端部に一端が接続され、長さが通過周波数の波長に比べて短い少なくとも1つの第2の高インピーダンス線路とを備えた低域通過フィルタであって、第1の誘電体層、第2の誘電体層、第3の誘電体層を備え、上記第2の誘電体層が上記第1の誘電体層と上記第3の誘電体層に挟まれ、上記第1の誘電体層と第3の誘電体層の外面に地導体が形成され、上記第2の誘電体層の表面と裏面に分けて中心導体が形成された多層高周波回路により構成され、上記結合線路を構成する隣り合う先端開放スタブの中心導体を形成するストリップ導体同士は、順次交互に上記第2の誘電体層の表面と裏面に分けて形成されると共に互いに上記第2の誘電体層を挟んで対向して重なる面部分を有する配置で形成され、上記第1の高インピーダンス線路の中心導体を形成するストリップ導体は、2つの部分に途中で分断して上記第2の誘電体層の表面と裏面にそれぞれの部分が分けて形成されると共に上記2つの部分が上記分断箇所でスルーホールを介して接続され、上記隣り合う先端開放スタブの中心導体を形成するストリップ導体の端部間を接続し、上記第2の高インピーダンス線路の中心導体を形成するストリップ導体は、上記接続される両端の先端開放スタブの中心導体を形成するストリップ導体が形成されている上記第2の誘電 体層の同じ面に形成されたので、請求項1記載の低域通過フィルタに比べ、さらに結合容量を大きくすることができ、減衰極周波数を通過帯域のより近傍まで低く設定でき、より急峻な帯域外減衰特性を持つ低域通過フィルタが得られる効果がある。
【0053】
また、この発明の低域通過フィルタによれば、長さが通過周波数の波長の1/4より短い範囲で電気長を大きくするよう設定した3つ以上の先端開放スタブにより形成されると共に、上記3つ以上の先端開放スタブのそれぞれの開放端が同一方向を向くように略平行に配置された結合線路と、上記先端開放スタブの開放端とは逆側の端部であってそれぞれ隣在する端部間の少なくとも一つの端部間に接続され、長さが通過周波数の波長に比べて短い第1の高インピーダンス線路と、上記3つ以上の先端開放スタブの両端の先端開放スタブの開放端とは逆側の端部に一端が接続され、長さが通過周波数の波長に比べて短い少なくとも1つの第2の高インピーダンス線路とを備えた低域通過フィルタであって、第1の誘電体層、第2の誘電体層、第3の誘電体層を備え、上記第2の誘電体層が上記第1の誘電体層と上記第3の誘電体層に挟まれ、上記第1の誘電体層と第3の誘電体層の外面に地導体が形成され、上記第2の誘電体層の表面と裏面に分けて中心導体が形成された多層高周波回路により構成され、上記結合線路を構成する隣り合う先端開放スタブの中心導体を形成するストリップ導体同士は、順次交互に上記第2の誘電体層の表面と裏面に分けて形成されると共に互いに上記第2の誘電体層を挟んで対向して重なる面部分を有する配置で形成され、上記第1の高インピーダンス線路の中心導体を形成するストリップ導体は、2つの部分に途中で分断して上記第2の誘電体層の表面と裏面にそれぞれの部分が分けて形成されると共に上記2つの部分が上記分断箇所でスルーホールを介して接続され、上記隣り合う先端開放スタブの中心導体を形成するストリップ導体の端部間を接続し、上記第2の高インピーダンス線路の中心導体を形成するストリップ導体は、上記接続される両端の先端開放スタブの中心導体を形成するストリップ導体が形成されている上記第2の誘電体層の同じ面に形成されたので、請求項2記載の低域通過フィルタに比べ、さらに結合容量を大きくすることができ、減衰極周波数を通過帯域のより近傍まで低く設定でき、より急峻な帯域外減衰特性を持つ低域通過フィルタが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による低域通過フィルタを示す概略構成図である。
【図2】上記低域通過フィルタの結合線路を示す概略構成図である。
【図3】上記結合線路の等価回路図である。
【図4】上記低域通過フィルタの等価回路図である。
【図5】この発明の実施の形態2によるトリプレート線路により形成した低域通過フィルタを示す概略構成図である。
【図6】この発明の実施の形態3による低域通過フィルタを示す概略構成図である。
【図7】上記低域通過フィルタの等価回路図である。
【図8】この発明の実施の形態4によるトリプレート線路により形成した低域通過フィルタを示す概略構成図である。
【図9】この発明の実施の形態5による低域通過フィルタを示す概略構成図である。
【図10】上記低域通過フィルタの結合線路を示す概略構成図である。
【図11】上記結合線路の等価回路図である。
【図12】上記低域通過フィルタの等価回路図である。
【図13】この発明の実施の形態6によるトリプレート線路により形成した低域通過フィルタを示す概略構成図である。
【図14】この発明の実施の形態7によるマイクロストリップ線路により形成した低域通過フィルタを示す概略構成図である。
【図15】この発明の実施の形態8による多層高周波回路により構成した低域通過フィルタを示す概略構成図である。
【図16】この発明の実施の形態9による多層高周波回路により構成した低域通過フィルタを示す概略構成図である。
【図17】この発明の実施の形態10によるコプレーナ線路により形成した低域通過フィルタを示す概略構成図である。
【図18】従来の低域通過フィルタを示す概略構成図である。
【図19】従来の低域通過フィルタを示す等価回路図である。
【図20】従来およびこの発明による低域通過フィルタの通過特性を説明するための特性図である。
【符号の説明】
11a,150a,240a,270a,330a 高インピーダンス線路(第2の高インピーダンス線路)、11b,150b,240b,270b,330b 高インピーダンス線路(第1の高インピーダンス線路)、12a,12b,160a,160b,250a,250b,280a,280b,310a,310b,310c,310d,340a,340b 先端開放スタブ、19,200 低インピーダンス線路、28a,28b ストリップ導体、120,161,210,221,251,281,311a,311b,341 結合線路、21a,22b,220a,220b 先端短絡スタブ、23,38 スルーホール。
Claims (4)
- 長さが通過周波数の波長の1/4より短い範囲で電気長を大きくするよう設定した3つ以上の先端開放スタブにより形成されると共に、上記3つ以上の先端開放スタブのそれぞれの開放端が同一方向を向くように略平行に配置され、隣り合う先端開放スタブの間でキャパシタンスを形成する結合線路と、上記先端開放スタブの開放端とは逆側の端部であってそれぞれ隣在する端部間の少なくとも二つの端部間に接続され、長さが通過周波数の波長に比べて短いインダクタンスを形成する高インピーダンス線路とを備え、上記キャパシタンスとインダクタンスにより形成される2つ以上の並列共振回路により減衰極を発生させた有極特性を有する低域通過フィルタであって、第1の誘電体層、第2の誘電体層、第3の誘電体層を備え、上記第2の誘電体層が上記第1の誘電体層と上記第3の誘電体層に挟まれ、上記第1の誘電体層と第3の誘電体層の外面に地導体が形成され、上記第2の誘電体層の表裏に中心導体が形成された多層高周波回路により構成され、かつ、上記先端開放スタブの中心導体を形成するストリップ導体と上記高インピーダンス線路の中心導体を形成するストリップ導体を上記第2の誘電体層の表面と裏面に分けて形成したことを特徴とする低域通過フィルタ。
- 長さが通過周波数の波長の1/4より短い範囲で電気長を大きくするよう設定した3つ以上の先端開放スタブにより形成されると共に、上記3つ以上の先端開放スタブのそれぞれの開放端が同一方向を向くように略平行に配置され、隣り合う先端開放スタブの間でキャパシタンスを形成する結合線路と、上記先端開放スタブの開放端とは逆側の端部であってそれぞれ隣在する端部間の少なくとも二つの端部間に接続され、長さが通過周波数の波長に比べて短いインダクタンスを形成する第1の高インピーダンス線路と、上記3つ以上の先端開放スタブの両端の先端開放スタブの開放端とは逆側の端部に一端が接続され、長さが通過周波数の波長に比べて短い少なくとも1つの第2の高インピーダンス線路とを備え、上記キャパシタンスとインダクタンスにより形成される2つ以上の並列共振回路により減衰極を発生させた有極特性を有する低域通過フィルタであって、第1の誘電体層、第2の誘電体層、第3の誘電体層を備え、上記第2の誘電体層が上記第1の誘電体層と上記第3の誘電体層に挟まれ、上記第1の誘電体層と第3の誘電体層の外面に地導体が形成され、上記第2の誘電体層の表裏に中心導体が形成された多層高周波回路により構成され、かつ、上記先端開放スタブの中心導体を形成するストリップ導体と上記第1の高インピーダンス線路の中心導体を形成するストリップ導体を上記第2の誘電体層の表面と裏面に分けて形成したことを特徴とする低域通過フィルタ。
- 長さが通過周波数の波長の1/4より短い範囲で電気長を大きくするよう設定した3つ以上の先端開放スタブにより形成されると共に、上記3つ以上の先端開放スタブのそれぞれの開放端が同一方向を向くように略平行に配置された結合線路と、上記先端開放スタブの開放端とは逆側の端部であってそれぞれ隣在する端部間の少なくとも一つの端部間に接続され、長さが通過周波数の波長に比べて短い高インピーダンス線路とを備えた低域通過フィルタであって、第1の誘電体層、第2の誘電体層、第3の誘電体層を備え、上記第2の誘電体層が上記第1の誘電体層と上記第3の誘電体層に挟まれ、上記第1の誘電体層と第3の誘電体層の外面に地導体が形成され、上記第2の誘電体層の表面と裏面に分けて中心導体が形成された多層高周波回路により構成され、上記結合線路を構成する隣り合う先端開放スタブの中心導体を形成するストリップ導体同士は、順次交互に上記第2の誘電体層の表面と裏面に分けて形成されると共に互いに上記第2の誘電体層を挟んで対向して重なる面部分を有する配置で形成され、上記高インピーダンス線路の中心導体を形成するストリップ導体は、2つの部分に途中で分断して上記第2の誘電体層の表面と裏面にそれぞれの部分が分けて形成されると共に上記2つの部分が上記分断箇所でスルーホールを介して接続され、上記隣り合う先端開放スタブの中心導体を形成するストリップ導体の端部間を接続したことを特徴とする低域通過フィルタ。
- 長さが通過周波数の波長の1/4より短い範囲で電気長を大きくするよう設定した3つ以上の先端開放スタブにより形成されると共に、上記3つ以上の先端開放スタブのそれぞれの開放端が同一方向を向くように略平行に配置された結合線路と、上記先端開放スタブの開放端とは逆側の端部であってそれぞれ隣在する端部間の少なくとも一つの端部間に接続され、長さが通過周波数の波長に比べて短い第1の高インピーダンス線路と、上記3つ以上の先端開放スタブの両端の先端開放スタブの開放端とは逆側の端部に一端が接続され、長さが通過周波数の波長に比べて短い少なくとも1つの第2の高インピーダンス線路とを備えた低域通過フィルタであって、第1の誘電体層、第2の誘電体層、第3の誘電体層を備え、上記第2の誘電体層が上記第1の誘電体層と上記第3の誘電体層に挟まれ、上記第1の誘電体層と第3の誘電体層の外面に地導体が形成され、上記第2の誘電体層の表面と裏面に分けて中心導体が形成された多層高周波回路により構成され、上記結合線路を構成する隣り合う先端開放スタブの中心導体を形成するストリップ導体同士は、順次交互に上記第2の誘電体層の表面と裏面に分けて形成されると共に互いに上記第2の誘電体層を挟んで対向して重なる面部分を有する配置で形成され、上記第1の高インピーダンス線路の中心導体を形成するストリップ導体は、2つの部分に途中で分断して上記第2の誘電体層の表面と裏面にそれぞれの部分が分けて形成されると共に上記2つの部分が上記分断箇所でスルーホールを介して接続され、上記隣り合う先端開放スタブの中心導体を形成するストリップ導体の端部間を接続し、上記第2の高インピーダンス線路の中心導体を形成するストリップ導体は、上記接続される両端の先端開放スタブの中心導体を形成するストリップ導体が形成されている上記第2の誘電体層の同じ面に形成されたことを特徴とする低域通過フィルタ。
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