JPH09260902A - スタブ型フィルタ - Google Patents

スタブ型フィルタ

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JPH09260902A
JPH09260902A JP7003996A JP7003996A JPH09260902A JP H09260902 A JPH09260902 A JP H09260902A JP 7003996 A JP7003996 A JP 7003996A JP 7003996 A JP7003996 A JP 7003996A JP H09260902 A JPH09260902 A JP H09260902A
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JP7003996A
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Gakuyo Chono
岳陽 蝶野
Hajime Iwatsuki
元 岩附
Shinichi Kawai
慎一 河合
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線通信装置のミキサと送信増幅器の間及び
受信増幅器とミキサの間の無線周波数区間に使用される
スタブ型フィルタに係り、特に、簡易な構成により帯域
内特性が平坦で帯域外減衰量を十分にとることができる
スタブ型フィルタを提供する。 【解決手段】 通過帯域の中心周波数の波長の1/4の
長さの複数のスタブ型共振器を、通過帯域の中心周波数
の波長の1/4の長さの結合線路で結合するスタブ型フ
ィルタにおいて、該複数のスタブ型共振器と結合線路と
を各々のスタブ型共振器の端点以外の点で接続し、各々
のスタブ型共振器の一方の端点を開放にし、もう一方の
端点を接地して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信装置のミ
キサと送信増幅器の間及び受信増幅器とミキサの間の無
線周波数区間に使用されるスタブ型フィルタに係り、特
に、簡易な構成により帯域内特性が平坦で帯域外減衰量
を十分にとることができるスタブ型フィルタに関する。
【0002】ミキサは、もとより非直線素子を使用して
信号の周波数を変換するものであるから、たとえ受信信
号と局部発振器の出力信号に歪み周波数成分が含まれて
いなくても、ミキサからは不要な周波数成分の信号も出
力される。従って、ミキサと送信増幅器の間及び受信増
幅器とミキサの間の無線周波数区間には不要周波数成分
を除去するためのフィルタが設置される。特に、送信側
のミキサから出力される不要周波数成分はアンテナから
空間に放射され、他の無線通信路の信号に対する妨害電
波となる。従って、ミキサが出力する不要周波数成分を
極力減衰させて送信することが重要である。
【0003】この、ミキサと送信増幅器との間に設置さ
れるフィルタには帯域外の不要周波数成分を除去する性
能の他に、通過帯域の減衰量が少ないこととその周波数
特性が平坦であることが同時に要請される。
【0004】
【従来の技術】上記の目的で、誘電体共振器や表面波デ
バイスを用いたフィルタが使用されているが、これらは
比較的高価な材料と超精密な加工を必要とするので、フ
ィルタのコストに問題が生ずる。
【0005】そこで、安価なフィルタとして平面回路型
のフィルタが使用されるようになっている。図12は、
従来のフォーク・スタブ型フィルタの構成である。
【0006】図12において、70はフォーク・スタブ
型フィルタの入力端子、71はフォーク・スタブ型フィ
ルタの出力端子、61乃至65はフィルタの通過帯域の
中心周波数の波長の1/4の長さを持つ、一端でアース
され、一端で後述する結合線路に接続されているスタブ
型共振器、66乃至69は該スタブ型共振器を結合す
る、やはりフィルタの通過帯域の中心周波数の波長の1
/4の長さを持つ結合線路である。
【0007】ここで、各々のスタブ型共振器は等価的に
フィルタの通過帯域の中心周波数において並列共振する
共振器であり、2つの結合線路とそれらに挟まれた1つ
のスタブ型共振器の部分は等価的にフィルタの通過帯域
の中心周波数において直列共振する共振器と見なすこと
ができる。
【0008】従って、図12の構成は、フィルタの通過
帯域の中心周波数付近の帯域の信号を通過させる帯域通
過フィルタとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図12の構成では等し
い共振周波数の複数のスタブ型共振器(以降では単にス
タブと呼ぶことにする。)を結合線路で結合させたもの
である。従って、電気回路論の基礎において学習する複
共振によって、スタブ型共振器の数を増やすと通過帯域
の周波数特性が平坦になり、帯域外の減衰量が大きくな
ってゆく。
【0010】図13は、従来のフォーク・スタブ型フィ
ルタの特性である。図13において、横軸は周波数で1
セクションが300MHz、縦軸は伝達量で1セクショ
ンが5dBに相当する。そして、破線がスタブ3段の特
性、細い実線がスタブ5段の特性、太い実線の特性がス
タブ7段の特性である。図をみれば判るように、スタブ
の段数が増えるに従って帯域内の平坦な特性の周波数範
囲が広くなり、帯域外減衰量が大きくなってゆく。
【0011】しかし、帯域の中心周波数から約900M
Hz離れた周波数での減衰量を30dBとるのに5段の
スタブと4段の結合線路とが必要になる。従って、図1
2の構成では、フィルタを形成する基板の材質によって
決まる波長短縮率を考慮すると、入力端子から出力端子
までの長さは帯域の中心周波数の波長の約1/2が必要
になり〔((λ/4)×4)×(波長短縮率)がその長
さで、基板の比誘電率が4弱、比透磁率が1とすると波
長短縮率は1/2であるので、λ/2となる。)、フィ
ルタが回路基板上に占める面積が大きくなってしまう。
実際の例で説明すると、帯域の中心周波数が3GHzの
場合には波長は10センチメートルであるので、5段の
フォーク・スタブ型フィルタの入力端子から出力端子ま
での長さは約6センチメートル必要になり、スタブの長
さは約1.5センチメートル必要になる。即ちフィルタ
に必要な面積は9平方センチメートルにもなり、他の増
幅器やミキサに必要とされる面積に比較して非常に大き
なものとなる。
【0012】従来のフォーク・スタブ型フィルタによっ
て帯域内特性を平坦にすると共に帯域外の減衰量を確保
するためにスタブの段数を多く必要とするのは、スタブ
の接地されていない端において結合線路と接続される形
態であるため、スタブの等価インダクタンスが大きく、
等価キャパシタンスが小さいために、スタブ単体の共振
帯域幅が大きいからである。
【0013】本発明は、かかる問題に鑑み、少ない段数
で帯域内特性を平坦にすると共に帯域該の減衰量を確保
することができるスタブ型フィルタを提供することを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の手段は、
帯域の中心周波数の波長の1/4の長さのスタブと帯域
の中心周波数の波長の1/4の長さの結合線路を、スタ
ブの端点以外の点で接続し、スタブの一端を設置し、ス
タブのもう一端を開放にする技術である。
【0015】本発明の第一の手段によれば、各々のスタ
ブの等価インダクタンスは結合線路との接続点からスタ
ブの接地点までのインダクタンスであるので従来のフォ
ーク・スタブ型フィルタのスタブより小さくなり、各々
のスタブの等価キャパシタンスは結合線路との接続点か
らスタブの開放点までのキャパシタンスで決まるので従
来のフォーク・スタブ型フィルタのスタブより大きくな
る。従って、スタブ単体の共振帯域が狭くなる。狭い帯
域のスタブを結合線路で結合して複共振させるので、ス
タブの段数が少なくてもスタブ型フィルタの帯域外減衰
量をとりやすくなる。又、結合線路からスタブのアース
点までの長さをスタブによって変えて、狭帯域のスタブ
と比較的広帯域のスタブを組み合わせる構成にすれば、
帯域内の特性も確保できる。具体的にはスタブ3段程度
で必要な特性を実現することができるので、必要な特性
を確保しつつスタブ型フィルタの面積を小さくできる。
【0016】本発明の第二の手段は、本発明の第一の手
段において結合線路の長さをフィルタの通過帯域の中心
周波数の波長の1/4とは異なる長さにする技術であ
る。本発明の第二の手段によれば、例えば、結合線路の
長さをフィルタの通過帯域の中心周波数の波長の1/4
より長くすれば、2つの結合線路とそれらに挟まれた1
つのスタブ型共振器とによって構成される部分の等価的
な直列共振周波数はフィルタの通過帯域の中心周波数よ
り低くなる。
【0017】これは、結合線路の長さはフィルタの通過
帯域の中心周波数より低い周波数において波長の1/4
になるので、この周波数に対して2つの結合線路とそれ
らに挟まれた1つのスタブ型共振器とによって構成され
る部分の損失は零になり、フィルタの通過帯域の中心周
波数においてはスタブ型共振器が並列共振するので、こ
の周波数に対しても2つの結合線路とそれらに挟まれた
1つのスタブ型共振器とによって構成される部分の損失
は零になるためである。
【0018】従って、結合線路の長さをフィルタの通過
帯域の中心周波数の波長の1/4より長くすれば、フィ
ルタの通過帯域は低い周波数の側にシフトする。逆に、
結合線路の長さをフィルタの通過帯域の中心周波数の波
長の1/4より短くすれば、フィルタの通過帯域は高い
周波数の側にシフトする。
【0019】従って、結合線路の長さを通過帯域の中心
周波数の波長の1/4前後で変化させれば、必要な特性
を確保しつつスタブ型フィルタの面積を小さくできる上
にフィルタの特性を変化させることができる。
【0020】本発明の第三の手段は、帯域の中心周波数
の波長の1/4の長さのスタブと帯域の中心周波数の波
長の1/4の長さの結合線路をスタブの端点以外の点で
接続すると共に、結合線路を屈曲させることによって、
結合線路の電気長を周波数によって可変にする技術であ
る。
【0021】本発明の第三の手段によれば、低周波では
結合線路の電気長が帯域の中心周波数の波長の1/4の
長さより長くすることができ、高周波では結合線路の電
気長が帯域の中心周波数の波長の1/4の長さより短く
することができるので、同じ帯域外減衰量なら通過帯域
を広げることができ、同じ通過帯域なら帯域外減衰量を
大きくすることができる。そして、具体的にはスタブ3
段程度で必要な特性を実現することができ、しかも結合
線路を屈曲させた分だけ入力端子と出力端子とが近くな
るので、スタブ型フィルタの面積を更に小さくできる。
【0022】本発明の第四の手段は、帯域の中心周波数
の波長の1/4の長さのスタブと帯域の中心周波数の波
長の1/4の長さの結合線路をスタブの中間点で接続す
ると共に、結合線路をスタブに直角に形成するのではな
く、結合線路の一部がスタブに平行になるように形成す
る技術である。
【0023】本発明の第四の手段によれば、結合線路の
一部がスタブに平行になるようにスタブ型フィルタを形
成するので、低周波ではスタブ間の電気長は結合線路の
物理長に等しくなり、高周波ではスタブ間の電気長はス
タブ間の間隔になる。従って、同じ帯域外減衰量なら通
過帯域を広げることができ、同じ通過帯域なら帯域外減
衰量を大きくすることができる。そして、具体的にはス
タブ3段程度で必要な特性を実現することができ、しか
も結合線路の一部がスタブに平行になるようにした分だ
け入力端子と出力端子とを更に近づけることができるの
で、スタブ型フィルタの面積を更に小さくできる。
【0024】本発明の第五の手段は、1段目のスタブと
3段目のスタブとを近づけて、その間の結合を大きくす
る技術である。本発明の第五の手段によれば、1段目の
スタブから3段目のスタブに向かって結合線路を経由し
て伝搬する波と、1段目のスタブから3段目のスタブに
直接伝搬する波とが共存し、それらの位相関係から特定
の周波数での減衰量を制御できる。そして、スタブ3段
程度で必要な特性を確保できることは第三の手段までと
同様であり、且つ、1段目のスタブと3段目のスタブを
近づけた分スタブ型フィルタの面積を小さくできる。
【0025】本発明の第六の手段は、スタブ間の結合線
路を複数配置し、該複数の結合線路を電気的な方法で選
択してスタブ型フィルタを構成する技術である。本発明
の第六の手段によれば、スタブ間の結合線路の長さを電
気的な方法で可変にすることが可能であるので、スタブ
型フィルタの特性を変化させることが可能になる。そし
て、スタブ3段程度で必要な特性を確保できることは第
五の手段までと同様である。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第一の実施の形
態である。図1において、1はスタブ型フィルタの入力
端子、2はスタブ型フィルタの出力端子、3乃至5は帯
域の中心周波数の波長の1/4の長さのスタブ、6及び
7は帯域の中心周波数の波長の1/4に等しい長さの結
合線路である。
【0027】ここで、各々のスタブは一方の端を接地さ
れ、もう一方の端を開放にされており、結合線路とはス
タブの端点以外の位置で接続されている。各々のスタブ
は帯域の中心周波数の波長の1/4の長さであるので、
帯域の中心周波数に共振点を持つ。そして、各々のスタ
ブの等価回路は、スタブと結合線路との接続点からスタ
ブの接地端までのインダクタンスを等価インダクタンス
とし、スタブと結合線路との接続点からスタブの開放端
までのキャパシタンスを等価キャパシタンスとする並列
共振回路で近似される。
【0028】従って、図1のスタブ型フィルタにおける
スタブは、従来のフォーク・スタブ型フィルタのスタブ
と共振周波数は等しいが、共振帯域が狭くなっている。
又、図1におけるスタブ3及び5はスタブ4と比較する
と、結合線路との接続点から接地点までが短いので等価
インダクタンスが小さく、結合線路との接続点から開放
点までが長いので等価キャパシタンスが大きい。このた
め、スタブ3及び5はスタブ4より狭帯域になる。
【0029】これらのスタブを結合線路6及び7によっ
て結合するので、複共振によって通過帯域が広がると共
に帯域外の減衰量が大きくなる。ここで、狭帯域のスタ
ブ3及び5と、それらより広帯域のスタブ4を組み合わ
せるのは、スタブ3及び5によって帯域外の減衰量を確
保し、スタブ4によって通過帯域を広げるためである。
【0030】図2は、図1の構成の特性(その1)で、
スタブの長さと結合線路の長さが全て帯域の中心周波数
の波長の1/4の場合の特性である。図2において、横
軸は周波数で1セクション当たり300MHz、縦軸は
伝達量で1セクション当たり5dBである。この特性
を、図13の従来の5段のフォーク・スタブ型フィルタ
と比較すると、スタブ3段で帯域外の減衰量は十分にと
れていることが判る。通過帯域は従来の5段のフォーク
・スタブ型フィルタより狭いが、実用的には十分な通過
帯域を確保できている。
【0031】逆に、図1の構成で通過帯域を比較的広く
とり、帯域外の減衰量は若干犠牲にしてもよい場合に
は、結合線路との接続点から接地端までが長いスタブ4
を両端に設け、結合線路との接続点から接地端までが短
いスタブ3を中央に設ける構成にすればよい。これで
も、各々のスタブの帯域は従来のフォーク・スタブ型フ
ィルタのスタブより狭いので、スタブの段数が同じであ
れば帯域外の減衰を急峻にすることができる。
【0032】さて、図1においては、スタブ3における
結合線路との接続点から開放端までの長さはスタブ5に
おける結合線路との接続点から開放端までの長さに等し
く、スタブ3における結合線路との接続点から接地端ま
での長さはスタブ5における結合線路との接続点から接
地端までの長さに等しく、更に、スタブ3における結合
線路との接続点から開放端までの長さはスタブ4におけ
る結合線路との接続点から接地端までの長さに等しく、
スタブ3における結合線路との接続点から接地端までの
長さはスタブ4における結合線路との接続点から開放端
までの長さに等しく描かれている。これは本発明のスタ
ブ型フィルタの設計の一形態ではあるが、本発明は上記
には限定されない。即ち、スタブ3における結合線路と
の接続点から開放端までの長さはスタブ5における結合
線路との接続点から開放端までの長さとは独立に設定す
ることができ、又、スタブ3における結合線路との接続
点から開放端までの長さはスタブ4における結合線路と
の接続点から接地端までの長さとは独立に設定すること
ができる。このことは、以降に説明する全ての実施の形
態に共通することである。
【0033】又、スタブを3段にすることにも必然性は
なく、段数は必要な特性との関連で決めればよい。この
ことも以降に説明する実施の形態全てに共通することで
ある。但し、本発明によれば、3段で実用的に必要な特
性を得ることができるので、段数を増やす必要は実質的
にはない。
【0034】図3は、図1の構成の特性(その2)で、
スタブの長さは帯域の中心周波数の波長の1/4に等し
く、結合線路の長さを帯域の中心周波数の波長の1/4
を中心に変化させた時の特性の変化を示している。
【0035】図3において、横軸は周波数で1セクショ
ン当たり300MHz、縦軸は伝達量で1セクション当
たり3dBである。そして、細い実線は結合線路の長さ
が帯域の中心周波数の波長の1/4に等しい場合の特性
(即ち、図2と同じ特性である。)、太い実線は結合線
路の長さが帯域の中心周波数の波長の1/4より長い場
合の特性、破線は結合線路の長さが帯域の中心周波数の
波長の1/4より短い場合の特性である。
【0036】図3より明らかな如く、結合線路の長さが
帯域の中心周波数の波長の1/4より長い場合には通過
帯域は低周波側にシフトし、結合線路の長さが帯域の中
心周波数の波長の1/4より短い場合には通過帯域は高
周波側にシフトする。
【0037】この理由は、結合線路の長さが帯域の中心
周波数の波長の1/4に等しい場合の図1の構成の等価
回路は、帯域の中心周波数と共振周波数が等しい並列共
振回路(これがスタブの等価回路である。)を帯域の中
心周波数と共振周波数が等しい直列共振回路(これが結
合線路の等価回路である。)によって結合したものであ
ることを考えれば理解することができる。
【0038】即ち、結合線路の長さが帯域の中心周波数
の波長の1/4に等しい場合には帯域の中心周波数が最
も通過しやすい周波数であるのに対して、結合線路の長
さが帯域の中心周波数の波長の1/4より長くなると、
帯域の中心周波数より低い周波数の方が通過しやすくな
り、結合線路の長さが帯域の中心周波数の波長の1/4
より短くなると、帯域の中心周波数より高い周波数の方
が通過しやすくなるのである。このことは課題を解決す
るための手段の欄においても説明している。
【0039】以降説明する本発明の実施の形態は、この
事象を利用したものである。図4は、本発明の第二の実
施の形態である。図4において、8はスタブ型フィルタ
の入力端子、9はスタブ型フィルタの出力端子、10乃
至12は帯域の中心周波数の波長の1/4の長さを有す
るスタブ型共振器、13及び14は帯域の中心周波数の
波長の1/4より物理的には長い線路を屈曲させた結合
線路である。
【0040】図4の構成の特徴は、結合線路の物理長を
帯域の中心周波数の波長の1/4より長くし、該結合線
路を屈曲させた点にある。即ち、低周波では屈曲した結
合線路の間の結合は小さいので、結合線路の電気長は結
合線路に沿って伝搬する場合の電気長に等しい。一方、
高周波では屈曲した結合線路の間や結合線路とスタブと
の間の結合が大きくなるので、結合線路の電気長は結合
線路に沿って伝搬する場合の電気長より短くなり、最終
的にはスタブ間の電気長に漸近する。
【0041】従って、帯域の中心周波数より低い周波数
では図3の太い実線の特性のように通過帯域が低周波側
にシフトし、帯域の中心周波数より高い周波数では図3
の破線の特性のように通過帯域が高周波側にシフトし、
通過帯域を広くすることができる。
【0042】図5は、図4の構成の特性である。図5に
おいて、横軸は周波数で1セクション当たり300MH
z、縦軸は伝達量で1セクション当たり5dBである。
この特性を図2の特性と比較すれば、通過帯域が広がっ
ていることが判る。
【0043】そして、図1の構成に比較して結合線路を
屈曲した分スタブ型フィルタの入出力端子間の距離を小
さくできるので、スタブ型フィルタの面積を一層小さく
できる。
【0044】さて、上においては結合線路の低周波にお
ける電気長を帯域の中心周波数の波長の1/4より長く
し、該結合線路を屈曲させた点を特徴であると記載した
が、これは通過帯域をできるだけ広くすることに着目し
ているためである。即ち、結合線路の低周波における電
気長を帯域の中心周波数の波長の1/4より長くして該
結合線路を屈曲させれば、帯域の中心周波数の前後での
結合険路の電気長の変化が顕著になって通過帯域が広く
なりやすいからである。しかし、通過帯域の設定によっ
ては必ずしも結合線路の低周波での電気長を帯域の中心
周波数の波長の1/4より長くする必要はない。従っ
て、図4の構成の本質的な特徴は、結合線路を屈曲させ
てその電気長に周波数特性を持たせる点にある。
【0045】尚、図4の構成において結合線路の長さや
屈曲させる形態を同じにすればスタブ型フィルタの特性
が対称になるが、スタブ型フィルタとしては対称な特性
でなければならない必然性はないので、結合線路の長さ
や屈曲させる形態を同じにする必要はない。
【0046】図6は、本発明の第三の実施の形態であ
る。図6において、15はスタブ型フィルタの入力端
子、16はスタブ型フィルタの出力端子、17乃至19
は帯域の中心周波数の波長の1/4の長さを有するスタ
ブ、20及び21は帯域の中心周波数の波長の1/4よ
り電気長が長い線路の一部をスタブに平行に配置した結
合線路である。
【0047】図6の構成の特徴は、結合線路の物理長を
帯域の中心周波数の波長の1/4より長くし、該結合線
路の一部をスタブに平行に配置した点にある。即ち、低
周波では結合線路とスタブとの間の結合は小さいので、
スタブ間の電気長は結合線路の電気長に等しい。一方、
高周波では結合線路とスタブとの間の結合が大きくなる
ので、スタブ間の電気長は結合線路の電気長より短くな
り、最終的にはスタブ間の距離に漸近する。
【0048】従って、帯域の中心周波数より低い周波数
では図3の太い実線の特性のように通過帯域が低周波側
にシフトし、帯域の中心周波数より高い周波数では図3
の破線の特性のように通過帯域が高周波側にシフトし、
通過帯域を広くすることができる。
【0049】図7は、図6の構成の特性である。図7に
おいて、横軸は周波数で1セクション当たり300MH
z、縦軸は伝達量で1セクション当たり5dBである。
この特性を図2の特性と比較すれば、通過帯域が広がっ
ていることが判る。
【0050】そして、図1の構成に比較して結合線路の
一部をスタブに平行に配置した分スタブ型フィルタの入
出力端子間の距離を更に小さくできるので、スタブ型フ
ィルタに必要な面積は一層小さくなる。
【0051】さて、図6の構成において結合線路の長さ
や形状を同じにすればスタブ型フィルタの特性が対称に
なるが、スタブ型フィルタとしては対称な特性でなけれ
ばならない必然性はないので、結合線路の長さや形状を
同じにしなくてもよい。
【0052】尚、図6の構成は図4の構成の1つの特殊
な形態であると考えることができる。図8は、本発明の
第四の実施の形態である。
【0053】図8において、22はスタブ型フィルタの
入力端子、23はスタブ型フィルタの出力端子、24乃
至26は帯域の中心周波数の波長の1/4の長さを有す
るスタブ、27及び28は帯域の中心周波数の波長の1
/4の長さを有する結合線路である。
【0054】図8の構成の特徴は、1段目のスタブと3
段目のスタブを近接して配置した点にある。即ち、1段
目のスタブから3段目のスタブまで結合線路を経由して
伝搬する波と、1段目のスタブから直接3段目のスタブ
に伝搬する波とが存在するが、両者の位相の差によって
特定の周波数において減衰量を制御することが可能にな
る。例えば、両者の位相の差が180度になる周波数に
おいては減衰量を大きくすることができる。
【0055】図9は、図8の構成の特性である。図9に
おいて、横軸は周波数で1セクション当たり300MH
z、縦軸は伝達量で1セクション当たり5dBである。
この特性を図2の特性と比較すれば、低周波側の帯域端
で減衰量が大きくなっていることが判る。
【0056】つまり、図8のようにスタブと結合線路を
配置することにより、特定の周波数における減衰量を制
御しながら、スタブ型フィルタの面積を小さくすること
ができる。
【0057】さて、図8においては1段目のスタブと3
段目のスタブを直接結合させる例を示しているが、減衰
特性を制御したい周波数帯域によっては異なる段を直接
結合させるのがよい場合もある。従って、直接結合させ
るスタブは任意と考えてよい。
【0058】又、結合線路の長さを帯域の中心周波数の
波長の1/4の長さであるとして説明したのは通常こう
いう設計が多いことに配慮しただけで、フィルタに必要
な特性によっては結合線路の電気長を帯域の中心周波数
の波長の1/4の長さにすることにも必然性はない。
【0059】図10は、本発明の第五の実施の形態であ
る。図10において、59はスタブ型フィルタの入力端
子、60はスタブ型フィルタの出力端子、29乃至31
は帯域の中心周波数の波長の1/4の長さを有するスタ
ブ、32は第一の結合線路、32aは第二の結合線路、
33は第三の結合線路、33aは第四の結合線路、34
乃至38はブロッキング・コンデンサ、39乃至45は
チョーク・コイル、46乃至48は抵抗、49は第一の
ダイオード、50は第二のダイオード、51は第三のダ
イオード、52は第四のダイオード、53は第五のダイ
オード、54は第六のダイオード、55は第七のダイオ
ード、56は第八のダイオード、57は第一の電源端
子、58は第二の電源端子である。ここで、第一の結合
線路と第三の結合線路は等しい長さで、第二の結合線路
と第四の結合線路は等しい長さで、第一の結合線路と第
二の結合線路は異なる長さである。
【0060】図10の構成の特徴は、第一の電源端子と
第二の電源端子の一方に正の電圧を印加し、そのもう一
方を接地することによって、結合線路長を切り替えてス
タブ型フィルタの特性を可変にする技術である。即ち、
第一の電源端子に正の電圧を印加し第二の電源端子を接
地すれば第一、第二、第五、第六のダイオードがオンで
第三、第四、第七、第八のダイオードがオフになって、
スタブ間は第一及び第三の結合線路で結合される。一
方、第一の電源端子を接地し第二の電源端子に正の電圧
を印加すれば第三、第四、第七、第八のダイオードがオ
ンで第一、第二、第五、第六のダイオードがオフになっ
て、スタブ間は第二及び第四の結合線路で結合される。
【0061】上に記述した如く、第一の結合線路及び第
三の結合線路と第二の結合線路及び第四の結合線路とは
異なる長さであるので、第一、第二の電源端子に印加す
る電圧を切り替えることによってスタブ型フィルタのス
タブ間の結合線路の長さを切り替えることができる。従
って、もし第一、第三の結合線路が第二、第四の結合線
路より長ければ、第一の電源端子に正の電圧を印加した
場合の方が、第二の電源端子に正の電圧を印加した場合
より通過帯域が低周波側になる。
【0062】無線通信装置においては、無線区間の周波
数帯域が固定されている訳ではなく、システムによって
異なる周波数帯域を使用することがあるが、図10の構
成は一つの構成によって異なる周波数帯域に対応できる
利点がある。しかも、通過周波数帯域を切り替えるため
に必要な素子は実用的には非常に小さなものであるか
ら、スタブ型フィルタ自体の面積は図1の構成に比較し
てそれほど大きくなることはない。
【0063】図11は、図10の構成の特性である。図
11において、横軸は周波数で1セクション当たり30
0MHz、縦軸は伝達量で1セクション当たり5dBで
あり、実線が長い結合線路に切り替えた場合の特性、破
線が短い結合線路に切り替えた場合の特性である。詳細
なパラメタの記載は差し控えたいが、図11では帯域の
中心周波数が300MHzほどシフトしていることが判
る。
【0064】尚、実用的には、通過帯域を切り替える時
には局部発信器の位相ロック・ループの特性も切り替え
る必要があるので、通過帯域を切り替えるための電圧と
位相ロック・ループの特性を切り替えるための電圧を共
通にすることが可能である。
【0065】さて、図10においては、例えば第一の結
合線路と第二の結合線路を切り替えるのに各々二つのダ
イオード、即ち第一及び第二のダイオードと第三及び第
四のダイオードを使用しているが、これを各々一つのダ
イオードで切り替えることも可能である。
【0066】又、図10においては、二つの結合線路を
ダイオード・スイッチによって切り替える例を示してい
るが、切り替える対象の結合線路の数は二つには限定さ
れない。但し、この数があまり多いと切替のための回路
が輻輳して肝心のスタブ型フィルタとしての特性が損な
われることがありうるので、この数には自ずから実用的
な限界がある。
【0067】更に、一つの結合線路を屈曲させておき、
屈曲された結合線路の途中にダイオードを接続し、該ダ
イオードのオン、オフを制御することによって結合線路
の実効長を変えて、スタブ型フィルタの特性を制御する
ことも可能である。
【0068】最後に、ダイオード・スイッチによって結
合線路を切り替えるのが実用的にはベストであると思わ
れるが、接点を有するスイッチによって切り替えること
も原理的には可能である。
【0069】従って、図10の構成の本質は、複数の結
合線路を電気的な手段で切り替えてスタブ型フィルタの
特性を可変にする点にある。
【0070】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明により通過帯
域を広くとりながら帯域外の減衰量を確保できるスタブ
型フィルタを、簡易な構成で実現することができ、スタ
ブ型フィルタを形成するのに必要な面積を縮減できる。
【0071】又、結合線路の形状や長さを選ぶことによ
って通過帯域を広げることが可能になる。更に、スタブ
間で直接結合する構成によって特定の周波数における減
衰量を制御することも可能になる。
【0072】加えて、電気的な手段で結合線路を切り替
えることによって、一つのスタブ型フィルタの構成で複
数の特性を実現することも可能である。これらによっ
て、無線通信装置のコスト低減と小型化に大きく貢献す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態。
【図2】 図1の構成の特性(その1)。
【図3】 図1の構成の特性(その2)。
【図4】 本発明の第二の実施の形態。
【図5】 図4の構成の特性。
【図6】 本発明の第三の実施の形態。
【図7】 図6の構成の特性。
【図8】 本発明の第四の実施の形態。
【図9】 図8の構成の特性。
【図10】 本発明の第五の実施の形態。
【図11】 図10の構成の特性。
【図12】 従来のフォーク・スタブ型フィルタの構
成。
【図13】 従来のフォーク・スタブ型フィルタの特
性。
【符号の説明】
1 スタブ型フィルタの入力端子 2 スタブ型フィルタの出力端子 3、4、5 スタブ 6、7 結合線路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河合 慎一 北海道札幌市中央区北一条西2丁目1番地 富士通北海道ディジタル・テクノロジ株 式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通過帯域の中心周波数の波長の1/4の
    長さの複数のスタブ型共振器を、通過帯域の中心周波数
    の波長の1/4の長さの結合線路で結合して構成するス
    タブ型フィルタにおいて、 該複数のスタブ型共振器と結合線路とを各々のスタブ型
    共振器の端点以外の点で接続し、 各々のスタブ型共振器の一方の端点を開放にし、もう一
    方の端点を接地することを特徴とするスタブ型フィル
    タ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスタブ型フィルタであっ
    て、 前記結合線路の長さを、通過帯域の中心周波数の波長の
    1/4の長さとは異なる長さにすることを特徴とするス
    タブ型フィルタ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のスタブ型フ
    ィルタであって、 前記結合線路を屈曲させることを特徴とするスタブ型フ
    ィルタ。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2記載のスタブ型フ
    ィルタであって、 前記スタブ型共振器同士を近接させる構成を備えること
    を特徴とするスタブ型フィルタ。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2記載のスタブ型フ
    ィルタであって、 前記結合線路の長さを電気的な手段によって切り替える
    構成を備えることを特徴とするスタブ型フィルタ。
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Effective date: 20031028