JPH0624281B2 - 高周波フイルタ - Google Patents
高周波フイルタInfo
- Publication number
- JPH0624281B2 JPH0624281B2 JP4007086A JP4007086A JPH0624281B2 JP H0624281 B2 JPH0624281 B2 JP H0624281B2 JP 4007086 A JP4007086 A JP 4007086A JP 4007086 A JP4007086 A JP 4007086A JP H0624281 B2 JPH0624281 B2 JP H0624281B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- line
- capacitive
- lines
- frequency filter
- high frequency
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はマイクロ波帯やミリ波帯に使用される高周波フ
ィルタに関し、例えば、マイクロストリップ線路等の誘
電体基板の表面に導体面を設けてなる分布定数線路によ
って構成される楕円関数形の高周波フィルタに関する 〔従来の技術〕 マイクロ波帯やミリ波帯のような高周波帯では、マイク
ロストリップ線路のような分布定数線路を用いて等価的
なキャパシタンスとインダクタンスを形成し、それ等の
結合を適当に選ぶことによって選択度の優れた楕円関数
形のフィルタを構成することが多く行われている。
ィルタに関し、例えば、マイクロストリップ線路等の誘
電体基板の表面に導体面を設けてなる分布定数線路によ
って構成される楕円関数形の高周波フィルタに関する 〔従来の技術〕 マイクロ波帯やミリ波帯のような高周波帯では、マイク
ロストリップ線路のような分布定数線路を用いて等価的
なキャパシタンスとインダクタンスを形成し、それ等の
結合を適当に選ぶことによって選択度の優れた楕円関数
形のフィルタを構成することが多く行われている。
第３図はこの高周波フィルタを示し、分布定数線路とし
てマイクロストリップ線路を用いて楕円関数形の低域通
過高周波フィルタを構成するものである。ここで、１は
誘電体基板、２、３、４は広幅の導体面である容量性線
路、５、６は狭幅の導体面である誘導性線路、７は入力
線路、８は出力線路である。容量性線路２、３、４と誘
導性線路５、６は交互に接続され、かつ三個の容量性線
路２、３、４は隣接するそれぞれの二個の容量性線路
２、３および３、４の間に線路の電磁波進行方向の結合
によって生じる容量性の結合を有している。その結果と
して、楕円関数形の高周波フィルタを構成することがで
きる。尚、図には示していないが、誘電体基板１の裏面
には接地用の導体面が存在する。
てマイクロストリップ線路を用いて楕円関数形の低域通
過高周波フィルタを構成するものである。ここで、１は
誘電体基板、２、３、４は広幅の導体面である容量性線
路、５、６は狭幅の導体面である誘導性線路、７は入力
線路、８は出力線路である。容量性線路２、３、４と誘
導性線路５、６は交互に接続され、かつ三個の容量性線
路２、３、４は隣接するそれぞれの二個の容量性線路
２、３および３、４の間に線路の電磁波進行方向の結合
によって生じる容量性の結合を有している。その結果と
して、楕円関数形の高周波フィルタを構成することがで
きる。尚、図には示していないが、誘電体基板１の裏面
には接地用の導体面が存在する。
第４図は第３図の楕円関数形高周波フィルタが理想的に
動作する場合を等価回路で示したものであり、容量性線
路２、３、４にはキャパシタンス13、14、15が対応し、
誘導性線路５、６にはインダクタンス16、17が対応す
る。また、容量性線路２、３間及び３、４間に存在する
容量性の結合はキャパシタンス18、19に対応する。入力
及び出力線路７、８は端子９、10に、図示されていない
誘電体基板１の裏面の接地導体は端子11、12にそれぞれ
対応している。
動作する場合を等価回路で示したものであり、容量性線
路２、３、４にはキャパシタンス13、14、15が対応し、
誘導性線路５、６にはインダクタンス16、17が対応す
る。また、容量性線路２、３間及び３、４間に存在する
容量性の結合はキャパシタンス18、19に対応する。入力
及び出力線路７、８は端子９、10に、図示されていない
誘電体基板１の裏面の接地導体は端子11、12にそれぞれ
対応している。
第５図は以上述べた高周波フィルタの通過特性を示す。
横軸は周波数であり、1が通過周波数で、2〜
4は、例えば、通過周波数1の高調波等の阻止周波数で
ある。点線20で示した特性は第３図の高周波フィルタが
理想的に動作した場合であり、第４図の等価回路で表わ
される場合の特性である。
横軸は周波数であり、1が通過周波数で、2〜
4は、例えば、通過周波数1の高調波等の阻止周波数で
ある。点線20で示した特性は第３図の高周波フィルタが
理想的に動作した場合であり、第４図の等価回路で表わ
される場合の特性である。
しかし、従来の高周波フィルタによれば、第５図の実線
21で示す特性になってしまい、必要な阻止特性を得るこ
とが難しいという問題点を有する。
21で示す特性になってしまい、必要な阻止特性を得るこ
とが難しいという問題点を有する。
この原因は分布定数を用いた楕円関数形高周波フィルタ
に特有の問題であり、次のように考えることができる。
例えば、楕円関数形ではない通常の低減通過フィルタを
構成する際には、容量性線路と誘導性線路とは、一般
に、電磁波の進行方向に対して対称の形で配置および接
続される。そのため、両線路の接続点で電磁波の乱れは
さほど生じることはない。一方、楕円関数形の高周波フ
ィルタにおいては、第３図のように、容量性線路２、
３、４相互の結合を得るため、電磁波の進行方向に対し
て対称に配置および接続することはできない。そのた
め、例えば、第３図において、誘導性線路５から容量性
線路３へ電磁波が伝搬する際、両者の接続点において電
磁波に乱れが生じ、幅の広い容量性線路３内に正規の電
磁波の進行方向とは異なる方向に伝搬する不要な電磁波
が励振されてしまう。特に、阻止域における3、4の
ような高い周波数帯では波長も短くなるため、容量性線
路において正規の電磁波の進行方向と直角な方向にも不
要な電磁波が励振される。このように不要電磁波が存在
することで楕円関数を構成する正規の結合状態は失わ
れ、等価回路も第４図の回路ではなくなり、特性も第５
図の曲線21の様に必要とする形とは異なったものにな
る。
に特有の問題であり、次のように考えることができる。
例えば、楕円関数形ではない通常の低減通過フィルタを
構成する際には、容量性線路と誘導性線路とは、一般
に、電磁波の進行方向に対して対称の形で配置および接
続される。そのため、両線路の接続点で電磁波の乱れは
さほど生じることはない。一方、楕円関数形の高周波フ
ィルタにおいては、第３図のように、容量性線路２、
３、４相互の結合を得るため、電磁波の進行方向に対し
て対称に配置および接続することはできない。そのた
め、例えば、第３図において、誘導性線路５から容量性
線路３へ電磁波が伝搬する際、両者の接続点において電
磁波に乱れが生じ、幅の広い容量性線路３内に正規の電
磁波の進行方向とは異なる方向に伝搬する不要な電磁波
が励振されてしまう。特に、阻止域における3、4の
ような高い周波数帯では波長も短くなるため、容量性線
路において正規の電磁波の進行方向と直角な方向にも不
要な電磁波が励振される。このように不要電磁波が存在
することで楕円関数を構成する正規の結合状態は失わ
れ、等価回路も第４図の回路ではなくなり、特性も第５
図の曲線21の様に必要とする形とは異なったものにな
る。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、誘導性線路
から容量性線路へ電磁波が伝播するとき、両線路の接続
点において生じる電磁波の乱れを抑えることにより所望
の阻止特性を得るため、容量性線路の導体面に正規の電
磁波の進行方向と平行に配置されるスリットを設けた高
周波フィルタを提供するものである。
から容量性線路へ電磁波が伝播するとき、両線路の接続
点において生じる電磁波の乱れを抑えることにより所望
の阻止特性を得るため、容量性線路の導体面に正規の電
磁波の進行方向と平行に配置されるスリットを設けた高
周波フィルタを提供するものである。
以下、本発明の高周波フィルタを詳細に説明する。
第１図は本発明の第１の実施例を示し、１は誘電体基
板、２、３、４は広幅の導体面である容量性線路、５、
６は狭幅の導体面である誘導性線路、７は入力線路、８
は出力線路である。ここで、容量性線路２、３、４の導
体面には、電磁性の進行方向に平行で幅が極めて細いス
リット22、23、24がそれぞれ設けられている。スリット
22、23、24は幅が極めて細く、かつ電磁波の進行方向に
平行であるため、目的とする正規の電磁波に対しては殆
ど影響を及ぼすことはない。一方、誘導性線路５、６と
容量性線路２、３、４の接続点における電磁波の乱れに
よって容量性線路内に励振された正規の電磁波の進行方
向と直角な方向の不要な電磁波はスリット22、23、24に
よって遮断され、阻止周波数3、4においても存在し
得ない。仮に、存在したとしても、その周波数3、4
より遠く離れた高い周波数帯であり、目的とするフィル
タ特性に対する悪影響は極めて小さい。このように、電
磁波の乱れによる不要な電磁波が遮断されるため、楕円
関数形の結合が保たれ、等価回路も第４図に示す状態に
なり、特性も第５図の点線20に示す楕円関数形の通過特
性が得られる。尚、入力線路７と容量性線路２、同じく
出力線路８と容量性線路４の接続における電磁界の乱れ
に対しても、スリット22および24は全く同様の効果を及
ぼす。
板、２、３、４は広幅の導体面である容量性線路、５、
６は狭幅の導体面である誘導性線路、７は入力線路、８
は出力線路である。ここで、容量性線路２、３、４の導
体面には、電磁性の進行方向に平行で幅が極めて細いス
リット22、23、24がそれぞれ設けられている。スリット
22、23、24は幅が極めて細く、かつ電磁波の進行方向に
平行であるため、目的とする正規の電磁波に対しては殆
ど影響を及ぼすことはない。一方、誘導性線路５、６と
容量性線路２、３、４の接続点における電磁波の乱れに
よって容量性線路内に励振された正規の電磁波の進行方
向と直角な方向の不要な電磁波はスリット22、23、24に
よって遮断され、阻止周波数3、4においても存在し
得ない。仮に、存在したとしても、その周波数3、4
より遠く離れた高い周波数帯であり、目的とするフィル
タ特性に対する悪影響は極めて小さい。このように、電
磁波の乱れによる不要な電磁波が遮断されるため、楕円
関数形の結合が保たれ、等価回路も第４図に示す状態に
なり、特性も第５図の点線20に示す楕円関数形の通過特
性が得られる。尚、入力線路７と容量性線路２、同じく
出力線路８と容量性線路４の接続における電磁界の乱れ
に対しても、スリット22および24は全く同様の効果を及
ぼす。
第１図の実施例では、全ての容量性線路２、３、４にス
リット22、23、24を設けた場合を例にとって示したが、
不要電磁波の通過を阻止するという観点から、少なくと
も一個の容量性線路にスリットを設けることで同様の効
果が得られることは明白である。また、スリットの数と
位置も、阻止しようとする不要電磁波の種類によって、
正規の電磁波の進行方向に平行でありさえすれば、任意
に選べることも言うまでもない。
リット22、23、24を設けた場合を例にとって示したが、
不要電磁波の通過を阻止するという観点から、少なくと
も一個の容量性線路にスリットを設けることで同様の効
果が得られることは明白である。また、スリットの数と
位置も、阻止しようとする不要電磁波の種類によって、
正規の電磁波の進行方向に平行でありさえすれば、任意
に選べることも言うまでもない。
第２図は本発明の第２の実施例を示し、容量性線路２、
３、４の中の容量性線路３、即ち、両端に誘導性線路
５、６が接続されている容量性線路３に２本のスリット
25、26を設けて不要電磁波の発生をより一層高い周波数
帯に移動させて悪影響を更に少なくしたものである。
３、４の中の容量性線路３、即ち、両端に誘導性線路
５、６が接続されている容量性線路３に２本のスリット
25、26を設けて不要電磁波の発生をより一層高い周波数
帯に移動させて悪影響を更に少なくしたものである。
以上説明した通り、本発明の高周波フィルタによれば、
容量性線路の導体面に正規の電磁波の進行方向と平行に
配置されるスリットを設けたため、誘導性線路から容量
性線路へ電磁波が伝播するとき、両線路の接続点におい
て生じる電磁波の乱れを抑えることができ、それによっ
て所望の阻止特性を得ることができる。
容量性線路の導体面に正規の電磁波の進行方向と平行に
配置されるスリットを設けたため、誘導性線路から容量
性線路へ電磁波が伝播するとき、両線路の接続点におい
て生じる電磁波の乱れを抑えることができ、それによっ
て所望の阻止特性を得ることができる。
以上の実施例では容量性線路が三個、誘導性線路が二個
の場合について説明したが、本発明の効果は高周波フィ
ルタの段数に依らないことは言うまでもない。またマイ
クロストリップ線路で構成される場合を例にとって示し
たが、導体面にスリットを設けるという特徴から、例え
ば、トリプレート線路等も含めて一般に誘電体基板の表
面に導体面を設けてなる分布定数線路で構成される高周
波フィルタであれば、全く同様の効果が得られることも
明白である。
の場合について説明したが、本発明の効果は高周波フィ
ルタの段数に依らないことは言うまでもない。またマイ
クロストリップ線路で構成される場合を例にとって示し
たが、導体面にスリットを設けるという特徴から、例え
ば、トリプレート線路等も含めて一般に誘電体基板の表
面に導体面を設けてなる分布定数線路で構成される高周
波フィルタであれば、全く同様の効果が得られることも
明白である。
第１図は本発明の一実施例を示す平面図、第２図は本発
明の他の実施例を示す平面図、第３図は従来の高周波フ
ィルタを示す平面図、第４図は第５図のフィルタの等価
回路の一例を示す回路図、第５図は高周波フィルタの理
想的な通過特性(20)および不要な電磁波の影響を受けた
場合の通過特性(21)を示す特性図。 符号の説明 １……誘電体基板 ２、３、４……容量性線路 ５、６……誘導性線路 ７……入力線路 ８……出力線路 22、23、24、25、26……スリット
明の他の実施例を示す平面図、第３図は従来の高周波フ
ィルタを示す平面図、第４図は第５図のフィルタの等価
回路の一例を示す回路図、第５図は高周波フィルタの理
想的な通過特性(20)および不要な電磁波の影響を受けた
場合の通過特性(21)を示す特性図。 符号の説明 １……誘電体基板 ２、３、４……容量性線路 ５、６……誘導性線路 ７……入力線路 ８……出力線路 22、23、24、25、26……スリット
Claims (1)
- 【請求項１】誘電体基板の表面に導体面を設けてなる分
布定数線路で構成され、容量性線路と誘導性線路とが交
互に接続され、かつ互いに隣接する二個の前記容量性線
路間に電磁波の結合を有する高周波フィルタにおいて、 正規の電磁波の進行方向と平行に形成された少なくとも
一個のスリットを少なくとも一個の前記容量性線路の前
記導体面に設けたことを特徴とする高周波フィルタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4007086A JPH0624281B2 (ja) | 1986-02-25 | 1986-02-25 | 高周波フイルタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4007086A JPH0624281B2 (ja) | 1986-02-25 | 1986-02-25 | 高周波フイルタ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62196902A JPS62196902A (ja) | 1987-08-31 |
| JPH0624281B2 true JPH0624281B2 (ja) | 1994-03-30 |
Family
ID=12570666
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4007086A Expired - Lifetime JPH0624281B2 (ja) | 1986-02-25 | 1986-02-25 | 高周波フイルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0624281B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3610861B2 (ja) * | 2000-01-31 | 2005-01-19 | 三菱電機株式会社 | 低域通過フィルタ |
-
1986
- 1986-02-25 JP JP4007086A patent/JPH0624281B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62196902A (ja) | 1987-08-31 |
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