JP3599097B2 - 周辺装置による携帯通信装置の呼出方法、それを用いた携帯通信装置および周辺装置 - Google Patents

周辺装置による携帯通信装置の呼出方法、それを用いた携帯通信装置および周辺装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機や携帯情報端末等の携帯通信装置と接続されるハンズフリー装置等の周辺装置に関し、特に、携帯通信装置と無線によって接続可能な周辺装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
多くの携帯電話機はイヤホンマイク等を有するハンズフリー装置を接続すればハンズフリーで通話が可能なものとなっており、携帯電話機を直接手に持たずに通話ができるので利便性が高い。
【0003】
一方、現在ではBluetoothなど近距離無線通信の新たなインタフェースが規格化され、携帯電話機もこの無線インタフェースで周辺装置と接続することが有望視されており、多くの周辺機器が検討/開発されている。
【0004】
そして、携帯電話機とハンズフリー装置をこのような無線インタフェースで接続することが検討されており、無線インタフェースを用いることで携帯電話機からハンズフリー装置までコードを伸ばす必要が無く、一層スマートに利用可能なハンズフリー装置の実現が期待されている。
【0005】
それだけでなく、携帯電話機はそれ自体を操作するものではなく、それを母艦としてカバンの中に入れておき、無線インタフェースを用いた周辺装置だけを直接操作等することも考えられる。携帯電話機の周辺装置として考えられるものはハンズフリー装置の他、例えば、腕時計型の操作用装置などが考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
携帯電話機等の携帯通信装置とハンズフリー装置等の周辺装置とが無線インタフェースで接続されるようになると、通常、操作等するのは周辺装置だけなので、携帯電話機の所在が判らなくなるなどの不都合が生じる可能性がある。
【0007】
本発明の目的は、携帯電話機等の携帯通信装置と無線で接続可能であり、携帯通信装置がある場所を特定可能なハンズフリー装置等の周辺装置、およびそれと接続される携帯通信装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、無線で接続可能な周辺装置から携帯通信装置を呼び出すための呼出方法であって、
前記携帯通信装置を呼び出すための操作が行われた前記周辺装置から、所在をユーザに知らせる報知動作を指示するための呼出信号を送信するステップと、
前記呼出信号を受信した前記携帯通信装置で前記報知動作を開始するステップと、
前記報知動作を開始した旨を通知するための応答信号を前記携帯通信装置から前記周辺装置に送信するステップと、
前記応答信号を受信した前記周辺装置で呼出中である旨をユーザに通知するステップと、
前記携帯通信装置に対して所在を確認する操作が行われると前記報知動作を終了し、所在の確認が行われた旨を通知するための確認信号を前記携帯通信装置から前記周辺装置に送信するステップと、
前記確認信号を受信した前記周辺装置で呼出中である旨の通知を終了するステップを有している。
【0009】
本発明によれば、携帯通信装置の所在が判らなくなった場合などに、無線で接続された周辺装置を操作して携帯通信装置に呼び出しをかけると、無線インタフェースを介して携帯通信装置に呼出信号が通知され、携帯通信装置では着信音の鳴動、バイブレータの振動あるいは発光ダイオードの点灯などで所在をユーザに知らせるための報知動作を行う。また、報知動作で所在をユーザに報知している携帯通信装置に対して確認の操作が行われると、携帯通信装置の着信音の鳴動等が停止し、確認信号が周辺装置に通知される。
【0010】
本発明の実施態様によれば、前記呼出信号は、予め定められた着信モードにしたがった前記報知動作を前記携帯通信装置にさせるための制御信号であり、
前記報知動作は前記着信モードに定められた動作である。
【0011】
本実施態様によれば、ユーザの所望により設定された着信モードで報知動作が行われる。
【0012】
本発明の実施態様によれば、前記着信モードに、着信音の鳴動、バイブレータの振動、発光ダイオードの点灯、および液晶画面の表示の少なくとも1つの動作が予め定められている。
【0013】
本発明の実施態様によれば、前記携帯通信装置を呼び出すための操作は、前記携帯通信装置に着信音を鳴動させるため、またはバイブレータを振動させるための操作であり、
前記呼出信号は、前記着信音の鳴動による報知動作、または前記バイブレータの振動による報知動作をさせるための制御信号であり、
前記報知動作は前記着信音の鳴動、または前記バイブレータの振動である。
【0014】
本実施態様によれば、報知動作は、着信音の鳴動またはバイブレータの振動の中でユーザが希望する動作で行われる。
【0015】
本発明の実施態様によれば、前記携帯通信装置を呼び出すための操作が行われたときに、前記携帯通信装置と前記周辺装置の間の通信チャネルが確立していなければ、前記周辺装置で、前記携帯通信装置の送出する無線電波をサーチし、前記携帯通信装置との間で前記通信チャネルの接続を確立した後に前記呼出信号を送信する。
【0016】
本実施態様によれば、携帯通信装置と周辺装置の間の通信チャネルが確立していない状態で呼び出しが行われると、まず、周辺装置を携帯通信装置の送出する無線電波を検出して通信チャネルを確立し、その後に呼出動作を行う。
本発明の実施態様によれば、呼出信号を受信した携帯通信装置で報知動作を開始するとき、移動体通信網からの着信を禁止し、所在を確認する操作が行われた携帯通信装置で報知動作を終了するとき、移動体通信網からの着信の禁止を解除する。
【0017】
また、本発明は、携帯通信装置と無線で接続可能な周辺装置であって、
前記携帯通信装置との無線通信を制御する通信制御部と、
前記携帯通信装置を呼び出すための操作を行うためのスイッチと、
前記スイッチが操作されると、所在をユーザに知らせる報知動作を指示する呼出信号を、前記通信制御部を介して前記携帯通信装置に送信し、前記呼出信号を受信して報知動作を開始した前記携帯通信装置から応答信号を受信して、呼出中である旨をユーザに通知し、所在を確認する操作が行われて前記報知動作を終了した前記携帯通信装置から確認信号を受信して、前記呼出中である旨の通知を終了する中央制御部を有している。
【0018】
また、本発明は、周辺装置と無線で接続可能な携帯通信装置であって、前記携帯通信装置を呼び出すための操作が行われた前記周辺装置から、所在をユーザに知らせる報知動作を指示する呼出信号を受信し、応答信号を報知動作開始時に前記周辺装置に対して送信し、所在の確認が行われた旨を通知する確認信号を前記報知動作終了時に送信する外部インタフェース制御部と、移動体通信網との通信を制御しており、前記外部インタフェース制御部で前記呼出信号を受信すると前記移動体通信網からの着信を禁止し、所在を確認する操作が行われると前記着信の禁止を解除するメイン通信制御部と、着信音の鳴動またはバイブレータの振動を制御しており、前記外部インタフェース制御部で前記呼出信号を受信すると前記報知動作を開始し、所在を確認する操作が行われると前記報知動作を終了する周辺機器制御部を有している。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
まず、本発明の一実施形態として、携帯通信装置の一例である携帯電話機1と、その周辺装置の一例である無線電波で携帯電話機1に接続されるハンズフリー装置3の構成について説明する。携帯電話機1とハンズフリー装置3は近距離に置かれて無線電波で相互に通信可能である。
【0021】
図1を参照すると、携帯電話機1はメイン無線部11とメイン通信制御部12と周辺機器制御部13と外部無線部14と外部通信制御部15と外部インタフェース(IF)制御部16と中央制御部17とスピーカ18とマイク19とバイブレータ20と液晶画面21と発光ダイオード(LED)22を有している。
【0022】
メイン無線部11はアンテナを介して無線電波で移動体通信網の無線基地局(不図示)と信号を送受信する。
【0023】
メイン通信制御部12は移動体通信網と制御信号を送受信して通信相手と呼接続し、設定したチャネルで音声信号等を送受信する。
【0024】
周辺機器制御部13は、スピーカ8およびマイク9と接続されており、音声のアナログ信号とデジタル信号の間の変換を行う。また、バイブレータ20、液晶画面21および発光ダイオード22と接続されており、固定的あるいは可変的な設定にしたがって発着呼時等にバイブレータ20の振動、液晶画面21の表示、発光ダイオード22の点灯を制御する。
【0025】
外部無線部14はアンテナを介して無線電波でハンズフリー装置3と信号を送受信する。
【0026】
外部通信制御部15は近距離に置かれたハンズフリー装置3と通信チャネルを確立する。
【0027】
外部インタフェース制御部16は外部通信制御部15を介してハンズフリー装置3と制御信号および音声信号を送受信する。
【0028】
中央制御部17は、メイン通信制御部12、周辺機器制御部13および外部インタフェース制御部16を統括し、各部の制御動作を関連させる。例えば、ハンズフリー装置3が携帯電話機1に接続され、ハンズフリー装置3が用いられる場合、中央制御部14は周辺機器制御部13にスピーカ18およびマイク19の信号を停止するように指示する。これは、ハンズフリー装置3が携帯電話機1と接続されたことで自動的に行ってもよい。また、ハンズフリー装置3から携帯電話機1への呼び出しが行われると、スピーカ18からの着信音の鳴動、バイブレータ20の振動、液晶画面21の表示または発光ダイオード22の点灯あるいはそれらの組み合わせによって呼び出しを受けた旨をユーザに報知する。それらの組み合わせは変更可能に設定された着信モードにしたがって行われる。
【0029】
なお、本実施形態ではメイン通信制御部12、周辺機器制御部13、中央制御部14および外部インタフェース制御部15をそれぞれ機能別に構成したが、これらの全部あるいは一部を組み合わせて一体に構成してもよい。
【0030】
図2を参照すると、ハンズフリー装置3は無線部31と通信制御部32と中央制御部33とスピーカ34とマイク35と呼出スイッチ36を有している。
【0031】
無線部31はアンテナを介して無線電波で携帯電話機1と信号を送受信する。
【0032】
通信制御部32は近距離に置かれた携帯電話機1と通信チャネルを確立する。
【0033】
中央制御部33は通信制御部32を介して携帯電話機13と制御信号および音声信号を送受信する。また、イヤホンのスピーカ34およびマイク35と接続されており、音声のアナログ信号とデジタル信号の間の変換を行う。また、呼出スイッチ36と接続されており、呼出スイッチ36の押下を検出すると携帯電話機1を呼び出す。
【0034】
なお、本実施形態では呼出スイッチ36がハードウェア的な要因で起動されるスイッチである例を示したが、メニュー選択等のソフトウェア的な要因で起動されるスイッチであってもよい。
【0035】
また、本実施形態では、携帯電話機1とハンズフリー装置3の間の無線インタフェースにおいて時分割多重方式あるいは符号分割多重方式で複数の通信チャネルが利用可能であり、接続状態の管理等の信号は制御用チャネルによって伝送され、音声信号は通信用チャネルによって伝送される。
【0036】
次に、本実施形態の装置の動作について説明する。
【0037】
図3は、携帯電話機1とハンズフリー装置3の間で通信チャネルが確立している状態で、ハンズフリー装置3から携帯電話機1を呼び出した場合の動作を示すシーケンス図である。
【0038】
図3を参照すると、ハンズフリー装置3から携帯電話機1を呼び出すために呼出スイッチ36が押下されると(ステップ101)、ハンズフリー装置3から携帯電話機1に制御用チャネルで呼出信号が通知される。この呼出信号は、着信音の鳴動やバイブレータ20の振動により所在をユーザに知らせる報知動作を指示するための制御信号である。また、ハンズフリー装置3では、内部で発生させる各種トーンを鳴動できるように、中央制御部33がスピーカ34への入力の選択を切り替える(ステップ102)。
【0039】
呼出信号を受信した携帯電話機1では、移動体通信網からの着呼を禁止するためにメイン通信制御部12の信号経路を遮断する(ステップ103)。パスの遮断は、一例として、メイン無線部11への電源の供給を停止し、メイン通信制御部とメイン無線部11との間の信号線を閉塞し、メイン通信制御部12で移動体通信網からのページング信号を破棄することで行われる。
【0040】
次に、ハンズフリー装置3からの呼び出しに対してスピーカ18で着信音を鳴動できるように、携帯電話機1はスピーカ18の入力を選択する(ステップ104)。また、携帯電話機1はハンズフリー装置3から呼び出されている旨を液晶画面21に表示し(ステップ105)、予め定められた着信モードの設定にしたがって着信音鳴動、バイブレータ20の振動、発光ダイオード22の点滅等を行う(ステップ106)。
【0041】
そして、携帯電話機1は着信動作を開始すると応答信号をハンズフリー装置3に送信する。この応答信号は報知動作を開始した旨を通知するための制御信号である。応答信号を受信したハンズフリー装置3では呼出音(リングバックトーン)が鳴動して(ステップ107)、呼出中である旨がユーザに通知される。
【0042】
なお、呼出中である旨のユーザへの通知は呼出音の他、ハンズフリー装置3に液晶画面を設け、その表示によって行う等も考えられる。
【0043】
図4は、ハンズフリー装置3からの呼び出しに対して携帯電話機1で確認操作が行われた場合の動作を示すシーケンス図である。
【0044】
図4を参照すると、ハンズフリー装置3からの呼び出しを受けて、ユーザが、オンフックや何らかのキーを押下するなどの確認操作を行うと(ステップ201)、携帯電話機1からハンズフリー装置3に確認信号が通知される。この確認信号は所在の確認が行われた旨を通知するための制御信号である。
【0045】
確認信号をハンズフリー装置3に送信した携帯電話機1は、メイン通信制御部12で遮断していた信号経路を復帰させる(ステップ202)。また、携帯電話機1は、移動体通信網からの着呼に着信音を鳴動できるようにスピーカ18の入力の選択を切り替え、移動体通信網からの音声信号がハンズフリー装置3に伝達するように音声信号の経路を切り替える(ステップ203)。そして、携帯電話機1は液晶画面21の呼出表示を終了させ(ステップ204)、着信音の鳴動などの着信動作を終了させる(ステップ205)。
【0046】
図5は、携帯電話機1とハンズフリー装置3の間で通信チャネルが確立していない状態で、ハンズフリー装置3から携帯電話機1を呼び出した場合の動作を示すシーケンス図である。
【0047】
図5を参照すると、ハンズフリー装置3から携帯電話機1を呼び出すために呼出スイッチ36が押下されると(ステップ301)、まず、ハンズフリー装置3で携帯電話機1の送出する無線電波をサーチして検出し(ステップ302)、所定の接続処理によってハンズフリー装置3と携帯電話機1の間に通信チャネルを確立する(ステップ303)。接続処理の手順は、携帯電話機とハンズフリー装置3の間に用いる無線インタフェースの規定にしたがって行われる。
【0048】
通信チャネルが確立されると、ハンズフリー装置3から携帯電話機1に呼出信号が通知される。
【0049】
その後の動作は、図3のステップ102からステップ107の動作と同じである(ステップ304〜309)。
【0050】
本実施形態によれば、無線でハンズフリー装置3と接続された携帯電話機1の所在が判らなくなった場合などに、ハンズフリー装置3の呼出スイッチ36を押下して携帯電話機1に呼び出しをかけると、無線インタフェースを介して携帯電話機1に呼出信号が通知され、携帯電話機1では予め定められた着信モードの設定にしたがって着信音の鳴動、バイブレータ20の振動あるいは発光ダイオード22の点灯で所在をユーザに知らせるための報知を行うので、携帯電話機1の所在位置を容易に確認することができる。
【0051】
次に、本発明の他の実施形態について説明する。本発明の他の実施形態では、ハンズフリー装置から携帯電話機へ、着信音鳴動またはバイブレータの振動を指定して呼び出すことができる。
【0052】
図6を参照すると、本発明の他の実施形態のハンズフリー装置4は無線部41と通信制御部42と中央制御部43とスピーカ44とマイク45とバイブレータ起動スイッチ46と着信音鳴動スイッチ47を有している。
【0053】
無線部41、通信制御部42、スピーカ44およびマイク45はそれぞれ図2の無線部31、通信制御部32とスピーカ34およびマイク35と同じものである。
【0054】
中央制御部43にはバイブレータ起動スイッチ46および着信音鳴動スイッチ47が接続されており、押下されたスイッチにしたがって呼び出しを報知するように携帯電話機に指示する呼出信号を送信することができる。
【0055】
図7は、本発明の他の実施形態において、着信音鳴動スイッチ47が押下された場合の動作を示すシーケンス図である。
【0056】
図7を参照すると、ハンズフリー装置4から携帯電話機1を呼び出すために着信音鳴動スイッチ47が押下されると(ステップ401)、ハンズフリー装置4から携帯電話機1に着信音の鳴動を指示する呼出信号が通知される。また、ハンズフリー装置4では、内部で発生させる各種トーンを鳴動できるように、中央制御部43がスピーカ44への入力の選択を切り替える(ステップ402)。
【0057】
呼出信号を受信した携帯電話機1では、移動体通信網からの着呼を禁止するためにメイン通信制御部12の信号経路を遮断する(ステップ403)。
【0058】
次に、ハンズフリー装置4からの呼び出しに対してスピーカ18で着信音を鳴動できるように、携帯電話機1はスピーカ18の入力を選択する(ステップ404)。また、携帯電話機1はハンズフリー装置4から呼び出されている旨を液晶画面21に表示し(ステップ405)、呼出信号による指示にしたがって着信音の鳴動を行う(ステップ406)。
【0059】
そして、携帯電話機1は着信音鳴動を開始すると応答信号をハンズフリー装置4に送信する。応答信号を受信したハンズフリー装置4では呼出音が鳴動する(ステップ407)。
【0060】
図8は、本発明の他の実施形態において、バイブレータ振動スイッチ46が押下された場合の動作を示すシーケンス図である。
【0061】
図8を参照すると、ハンズフリー装置4から携帯電話機1を呼び出すためにバイブレータ振動スイッチ46が押下されると(ステップ501)、ハンズフリー装置4から携帯電話機1にバイブレータの振動を指示する呼出信号が通知される。また、ハンズフリー装置4では、内部で発生させる各種トーンを鳴動できるように、中央制御部43がスピーカ44への入力の選択を切り替える(ステップ502)。
【0062】
呼出信号を受信した携帯電話機1では、移動体通信網からの着呼を禁止するためにメイン通信制御部12の信号経路を遮断する(ステップ503)。
【0063】
次に、ハンズフリー装置4からの呼び出しに対してスピーカ18で着信音を鳴動できるように、携帯電話機1はスピーカ18の入力を選択する(ステップ504)。また、携帯電話機1はハンズフリー装置4から呼び出されている旨を液晶画面21に表示し(ステップ505)、呼出信号による指示にしたがってバイブレータ20を振動させる(ステップ506)。
【0064】
そして、携帯電話機1は着信音鳴動を開始すると応答信号をハンズフリー装置4に送信する。応答信号を受信したハンズフリー装置4では呼出音が鳴動する(ステップ507)。
【0065】
図6の実施形態によれば、無線でハンズフリー装置4と接続された携帯電話機1の所在が判らなくなった場合などに、ハンズフリー装置4の着信音鳴動スイッチ46またはバイブレータ振動スイッチ47を押下して携帯電話機1に呼び出しをかけると、無線インタフェースを介して携帯電話機1に着信音鳴動またはバイブレータ振動の指示を行う呼出信号が通知され、携帯電話機1では指示にしたがって着信音の鳴動またはバイブレータ20の振動で所在をユーザに知らせるための報知を行うので、そのときの状況に応じた報知動作によって携帯電話機1の所在位置を容易に確認することができる。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、携帯通信装置の所在が判らなくなった場合などに、無線で接続された周辺装置を操作して呼び出しをかけると、携帯通信装置が着信音の鳴動、バイブレータの振動あるいは発光ダイオードの点灯などの報知動作を行うので、携帯通信装置の所在位置を容易に確認することができる。
【0067】
また、実施態様によれば、ユーザの所望により設定された着信モードで報知動作が行われるので、ユーザが所望する報知動作で携帯通信装置の所在位置を確認できる。
【0068】
また、実施態様によれば、報知動作が着信音の鳴動またはバイブレータの振動の中でユーザが希望する動作で行われるので、そのときの状況に応じた報知動作によって携帯通信装置の所在位置を確認できる。
【0069】
また、実施態様によれば、携帯通信装置と周辺装置の間の通信チャネルが確立していない状態で呼び出しが行われると、まず、周辺装置を携帯通信装置の送出する無線電波を検出して通信チャネルを確立し、その後に呼出動作を行うので、通信チャネルが確立していない状態でも呼び出しが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の携帯電話機の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態のハンズフリー装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態において携帯電話機とハンズフリー装置の間で通信チャネルが確立している状態で、ハンズフリー装置から携帯電話機を呼び出した場合の動作を示すシーケンス図である。
【図4】本実施形態においてハンズフリー装置からの呼び出しに対して携帯電話機で確認操作が行われた場合の動作を示すシーケンス図である。
【図5】本実施形態のおいて、携帯電話機とハンズフリー装置の間で通信チャネルが確立していない状態で、ハンズフリー装置から携帯電話機を呼び出した場合の動作を示すシーケンス図である。
【図6】本発明の他の実施形態のハンズフリー装置の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の他の実施形態において、着信音鳴動スイッチが押下された場合の動作を示すシーケンス図である。
【図8】本発明の他の実施形態において、バイブレータ振動スイッチが押下された場合の動作を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
1 携帯電話機
11 メイン無線部
12 メイン通信制御部
13 周辺機器制御部
14 中央制御部
15 外部インタフェース制御部
16 外部通信制御部
17 外部無線部
18 スピーカ
19 マイク
20 バイブレータ
21 液晶画面
22 発光ダイオード
3 ハンズフリー装置
31 無線部
32 通信制御部
33 中央制御部
34 スピーカ
35 マイク
36 呼出スイッチ
4 ハンズフリー装置
41 無線部
42 通信制御部
43 中央制御部
44 スピーカ
45 マイク
46 着信音鳴動スイッチ
47 バイブレータ振動スイッチ
101〜107,201〜207,301〜309,401〜407,501〜507 ステップ

Claims (8)

  1. 無線で接続可能な周辺装置から携帯通信装置を呼び出すための呼出方法であって、
    前記携帯通信装置を呼び出すための操作が行われた前記周辺装置から、所在をユーザに知らせる報知動作を指示するための呼出信号を送信するステップと、
    前記呼出信号を受信した前記携帯通信装置で前記報知動作を開始するステップと、
    前記報知動作を開始した旨を通知するための応答信号を前記携帯通信装置から前記周辺装置に送信するステップと、
    前記応答信号を受信した前記周辺装置で呼出中である旨をユーザに通知するステップと、
    前記携帯通信装置に対して所在を確認する操作が行われると前記報知動作を終了し、所在の確認が行われた旨を通知するための確認信号を前記携帯通信装置から前記周辺装置に送信するステップと、
    前記確認信号を受信した前記周辺装置で呼出中である旨の通知を終了するステップを有する呼出方法。
  2. 前記呼出信号は、予め定められた着信モードにしたがった前記報知動作を前記携帯通信装置にさせるための制御信号であり、
    前記報知動作は前記着信モードに定められた動作である、請求項1記載の呼出方法。
  3. 前記着信モードに、着信音の鳴動、バイブレータの振動、発光ダイオードの点灯、および液晶画面の表示の少なくとも1つの動作が予め定められた、請求項2記載の呼出方法。
  4. 前記携帯通信装置を呼び出すための操作は、前記携帯通信装置に着信音を鳴動させるため、またはバイブレータを振動させるための操作であり、
    前記呼出信号は、前記着信音の鳴動による報知動作、または前記バイブレータの振動による報知動作をさせるための制御信号であり、前記報知動作は前記着信音の鳴動、または前記バイブレータの振動である、請求項1記載の呼出方法。
  5. 前記携帯通信装置を呼び出すための操作が行われたときに、前記携帯通信装置と前記周辺装置の間の通信チャネルが確立していなければ、前記周辺装置で、前記携帯通信装置の送出する無線電波をサーチし、前記携帯通信装置との間で前記通信チャネルの接続を確立した後に前記呼出信号を送信する、請求項1記載の呼出方法。
  6. 前記呼出信号を受信した前記携帯通信装置で前記報知動作を開始するとき、移動体通信網からの着信を禁止し、
    前記所在を確認する操作が行われた前記携帯通信装置で前記報知動作を終了するとき、前記移動体通信網からの着信の禁止を解除する、請求項1記載の呼出方法。
  7. 携帯通信装置と無線で接続可能な周辺装置であって、
    前記携帯通信装置との無線通信を制御する通信制御部と、
    前記携帯通信装置を呼び出すための操作を行うためのスイッチと、
    前記スイッチが操作されると、所在をユーザに知らせる報知動作を指示する呼出信号を、前記通信制御部を介して前記携帯通信装置に送信し、前記呼出信号を受信して報知動作を開始した前記携帯通信装置から応答信号を受信して、呼出中である旨をユーザに通知し、所在を確認する操作が行われて前記報知動作を終了した前記携帯通信装置から確認信号を受信して、前記呼出中である旨の通知を終了する中央制御部を有する周辺装置。
  8. 周辺装置と無線で接続可能な携帯通信装置であって、
    前記携帯通信装置を呼び出すための操作が行われた前記周辺装置から、所在をユーザに知らせる報知動作を指示する呼出信号を受信し、応答信号を報知動作開始時に前記周辺装置に対して送信し、所在の確認が行われた旨を通知する確認信号を前記報知動作終了時に送信する外部インタフェース制御部と、
    移動体通信網との通信を制御しており、前記外部インタフェース制御部で前記呼出信号を受信すると前記移動体通信網からの着信を禁止し、所在を確認する操作が行われると前記着信の禁止を解除するメイン通信制御部と、
    着信音の鳴動またはバイブレータの振動を制御しており、前記外部インタフェース制御部で前記呼出信号を受信すると前記報知動作を開始し、所在を確認する操作が行われると前記報知動作を終了する周辺機器制御部を有する携帯通信装置。
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