JP3592312B2 - プロセスカートリッジ、及び、プロセスカートリッジの再生産方法 - Google Patents

プロセスカートリッジ、及び、プロセスカートリッジの再生産方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプロセスカートリッジ、及び、プロセスカートリッジの再生産方法に関するものである。ここでプロセスカートリッジとしては、少なくとも現像手段と電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化して電子写真画像形成装置本体に着脱可能にするものをいう。
【0002】
また、電子写真画像形成装置としては、例えば電子写真複写機、電子写真プリンター、(例えば、LEDプリンター、レーザービームプリンター等)、電子写真ファクシミリ、及び、電子写真ワードプロセッサ等が含まれる。
【0003】
【従来の技術】
従来、電子写真画像形成プロセスを用いた電子写真画像形成装置においては、電子写真感光体及び前記電子写真感光体に作用するプロセス手段を一体的にカートリッジ化して、このカートリッジを画像形成装置本体に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用されている。このプロセスカートリッジ方式によれば、装置のメンテナンスをサービスマンによらずユーザー自身で行うことができるので、格段に操作性を向上することが出来た。そこでこのプロセスカートリッジ方式は画像形成装置において広く用いられている。
【0004】
このようなプロセスカートリッジは、現像剤を用いて記録媒体に画像を形成するものである。そこで、画像形成を行うに従って現像剤を消費する。そして、プロセスカートリッジを購入した使用者にとって満足できる品質の画像を形成することが出来なくなる程度まで現像剤が消費された際に、プロセスカートリッジとしての商品価値を喪失する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来、現像剤が消費されて商品価値が喪失したプロセスカートリッジを再び商品化することができる簡易なプロセスカートリッジの再生産方法が望まれていた。
【0006】
本発明の目的は、簡易なプロセスカートリッジの再生産方法を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、使用者にとって満足できる品質の画像を形成することができなくなる程度まで現像剤が消費されて、プロセスカートリッジとして商品価値を喪失したプロセスカートリッジを再び商品化することのできるプロセスカートリッジの再生産方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
主要な本発明は、以下の通りである。
【0009】
本出願に係る発明は、電子写真感光体ドラムを支持する第1フレームと、電子写真感光体ドラムに形成された静電潜像を現像するための現像ローラーを支持して、現像ローラーによって静電潜像の現像に用いられる現像剤を収納する現像剤収納部を有する第2フレームと、が互いに回動可能に結合されており、電子写真画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジの再生産方法において、
(a)第1フレームと第2フレームとを分離するフレーム分離工程と、
(b)第2フレームに取付けられている現像ローラーを取外す現像ローラー取外し工程と、
(c)第2フレームの長手方向に沿って予め貼付された、第2フレームと前記現像ローラーとの間をシールする弾性シール部材を剥す弾性シール部材剥し工程と、
(d)第2フレームの弾性シール部材が貼付されていた座面に、両面テープを座面の短手方向から現像ローラーが設置される側にはみ出すように貼付して、両面テープによって再度弾性シール部材を貼付する弾性シール部材貼付工程と、
(e)現像剤収納部に現像剤を充填する現像剤充填工程と、
(f)現像ローラーを、第2フレームに取付ける現像ローラー取付け工程と、
(g)分離された第1フレームと第2フレームとを結合するフレーム結合工程と、
を有することを特徴とするプロセスカートリッジの再生産方法である。
【0010】
また主要な他の発明は、電子写真感光体ドラムを支持する第1フレームと、
感光体ドラムに形成された静電潜像を現像するための現像ローラーを支持して、現像ローラーによって静電潜像の現像に用いられる現像剤を収納する現像剤収納部を有する第2フレームであって、第1フレームと互いに回動可能に結合された第2フレームと
短手方向一端が現像ローラーの周面に接触した状態で、第2フレームと現像ローラーとの間から現像剤が漏れ出すのを防止する弾性シール部材と、
弾性シール部材を第2フレームの長手方法に沿って貼付する両面テープであって、一方の面に弾性シール部材が貼付されており、第2フレームの長手方向に沿って他方の面が第2フレームに貼付されている両面テープと、ここで、両面テープは、両面テープの短手方向の一端側が第2フレームの縁から現像ローラーが設置されている側へはみ出している、
ことを特徴とするプロセスカートリッジである。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に本発明の好適な実施の形態について説明する。以下の説明において、プロセスカートリッジBの短手方向とは、プロセスカートリッジBを装置本体14へ着脱する方向であり、記録媒体の搬送方向と一致している。またプロセスカートリッジBの長手方向とは、プロセスカートリッジBを装置本体14へ着脱する方向と交差する方向(略直交する方向)であり、且つ、記録媒体の搬送方向と交差(略直交)する方向である。又、プロセスカートリッジに関し左右とは記録媒体の搬送方向に従って記録媒体を上から見て右又は左である。
【0012】
図1は本発明の実施の形態を適用した電子写真画像形成装置(レーザービームプリンター)の構成説明図である。また図2〜図5は本発明の実施の形態を適用したプロセスカートリッジに関する図面である。図2はプロセスカートリッジの側断面図、図3はその外観の概略を図示した外観斜視図、図4はそれを上方(上面)から見た斜視図、図5はプロセスカートリッジを裏返して上方から見た斜視図である。また以下の説明において、プロセスカートリッジBの上面とは、プロセスカートリッジBを装置本体14へ装着した状態で上方に位置する面であり、下面とは下方に位置する面である。
【0013】
まず、図1を用いて、本発明の実施の形態を適用する電子写真画像形成装置としてのレーザービームプリンターAについて説明する。このレーザービームプリンターAは、図1に示すように、電子写真画像形成プロセスによって記録媒体(例えば、記録紙、OHPシート、布等)に画像を形成するものである。画像を形成するプロセスとしては、先ずドラム形状の電子写真感光体(以下、感光体ドラムと称す)に現像剤(以下、トナーと称す)によって可視化されたトナー像を形成する。詳しくは、帯電手段によって感光体ドラムに帯電を行い、次いでこの感光体ドラムに光学手段から画像情報に応じたレーザ光を照射して前記感光体ドラムに画像情報に応じた潜像を形成する。そしてこの潜像を現像手段によって現像してトナー像を形成する。そして前記トナー像の形成と同期して、カセット3aにセットした記録媒体2をピックアップローラー3b、搬送ローラー対3c,3d及びレジストローラー対3eで反転搬送する。次いで、カートリッジBの有する前記感光体ドラム7に形成したトナー像を転写手段としての転写ローラー4に電圧を印加することによって記録媒体2に転写する。その後トナー像の転写を受けた記録媒体2を搬送ガイド3fで定着手段5へと搬送する。この定着手段5は駆動ローラー5c及びヒータ5aを内蔵する定着ローラー5bを有する。そして通過する記録媒体2に熱及び圧力を印加して転写されたトナー像を定着する。そしてこの記録媒体2を排出ローラー対3g,3h,3iで搬送し、反転経路3jを通して排出トレイ6へと排出する。この排出トレイ6は画像形成装置Aの装置本体14の上面に設けられている。なお、揺動可能なフラッパ3kを動作させ、排出ローラー対3mによって反転経路3jを介することなく記録媒体2を排出することもできる。本実施の形態においては、前記ピックアップローラー3b、搬送ローラー対3c,3d、レジストローラー対3e、搬送ガイド3f、排出ローラー対3g,3h,3i及び排出ローラー対3mによって搬送手段3を構成している。
【0014】
一方、前記カートリッジBは、図2乃至図5に示すように、外周に感光層7e(図8参照)を有する感光体ドラム7を回転する。そして、その表面を帯電手段である帯電ローラー8への電圧印加によって一様に帯電する。次いで光学系1からの画像情報に応じたレーザービーム光を露光開口部1eを介して感光体ドラム7へ照射して静電潜像を形成する。そしてこの潜像をトナーを用いて現像手段9によって現像する。すなわち、帯電ローラー8は感光体ドラム7に接触して設けられており、感光体ドラム7に帯電を行う。なおこの帯電ローラー8は、感光体ドラム7に従動回転する。また、現像手段9は、感光体ドラム7の現像領域へトナーを供給して、感光体ドラム7に形成された潜像を現像する。なお光学系1は、レーザーダイオード1a、ポリゴンミラー1b、レンズ1c、反射ミラー1dを有している。
【0015】
ここで、前記現像手段9は、トナー容器11A内のトナーをトナー送り部材9bの回転によって、現像ローラー9cへ送り出す。そして、固定磁石を内蔵した現像ローラー9cを回転させると共に、現像ブレード9dによって摩擦帯電電荷を付与したトナー層を現像ローラー9cの表面に形成する。そして、そのトナーを感光体ドラム7の現像領域へ供給する。そして、そのトナーを前記潜像に応じて感光体ドラム7へ転移させることによってトナー像を形成する。ここで現像ブレード9dは、現像ローラー9cの周面のトナー量を規定すると共に摩擦帯電電荷を付与するものである。またこの現像ローラー9cの近傍には現像室内のトナーを循環させるトナー撹拌部材9eを回動可能に取付けている。そして転写ローラー4に前記トナー像と逆極性の電圧を印加して、感光体ドラム7に形成されたトナー像を記録媒体2に転写する。その後、クリーニング手段10によって感光体ドラム7上の残留トナーを除去する。ここでクリーニング手段10は、感光体ドラム7に当接して設けられた弾性クリーニングブレード10aによって感光体ドラム7に残留したトナーを掻き落として除去トナー溜め10bへ集める。尚、カートリッジBは、トナーを収納するトナー容器(トナー収納部)11Aを有するトナー枠体11と現像ローラー9c等の現像手段9を保持する現像枠体12とを結合する。枠体11,12を結合したものが第2フレーム200である。そしてこのフレーム200に感光体ドラム7、クリーニングブレード10a等のクリーニング手段10及び、帯電ローラー8を取付けたクリーニング枠体(第1フレーム)13を結合している。そしてこのカートリッジBは、操作者によって装置本体14に着脱可能である。このカートリッジBには画像情報に応じた光を感光体ドラム7へ照射するための露光開口部1e及び感光体ドラム7を記録媒体2に対向するための転写開口部13nが設けてある。詳しくは、露光開口部1eはクリーニング枠体13に設けられており、また、転写開口部13nは現像枠体12とクリーニング枠体13との間に構成される。
【0016】
{プロセスカートリッジBのハウジングの構成}
次に本実施の形態に係るカートリッジBのハウジングの構成について説明する。
【0017】
本実施の形態で示すカートリッジBは、トナー枠体11と現像枠体12とを結合して第2フレーム200としている。そして、このフレーム200にクリーニング枠体(第1フレーム)13を回動可能に結合している。これによって、ハウジングを構成している。そして、ハウジング内に前記ドラム7、帯電ローラー8、現像手段9及びクリーニング手段10等を収納してカートリッジ化している。そして、このカートリッジBを装置本体14に設けたカートリッジ装着手段に対して取外し可能に装着する。更にそれぞれの枠体の構成について詳細に説明する。図2及び図16に示すように、トナー枠体11にはトナー送り部材9bを回動可能に取付けてある。また現像枠体12には現像ローラー9c及び現像ブレード9dを取付け、更に前記現像ローラー9cの近傍には現像室内のトナーを循環させる撹拌部材9eを回動可能に取付けてある。また、現像枠体12には、図2及び図15に示すように、現像ローラー9cの長手方向と対向して、前記現像ローラー9cと略平行にアンテナ棒9hが取付けられている。そして前記トナー枠体11と現像枠体12を溶着(本実施の形態では超音波溶着)して一体的な第二フレームとしている。そして現像ユニットD(図10参照)を構成している。尚、カートリッジBを装置本体14から取り外した際に、感光体ドラム7を覆い、これを長時間光に晒されたりあるいは異物との接触等から保護するドラムシャッター部材18をトナー現像ユニットに取付けている。このシャッター部材18は、図4に示すように、転写開口部13n(図2)を開閉するシャッターカバー18aとカバー18aを支持するリンク18b,18cを備えている。このカバー18aの長手方向の両端部で記録媒体2の搬送方向の上流側で、図3に示すように現像ホルダ40の穴40gに右側のリンク18cの一端が枢着されている。また、図4に示すように、左側のリンク18cの一端はトナー枠体11の下方枠体11bに設けたボス11hに枢着されている。リンク18cの他端は、カートリッジBの装着方向において、カバー18aの上流側に枢着されている。また、リンク18bは他端が現像枠体12に設けられたダボ12dに枢着されている。リンク18cに設けた突出部18c1は装置本体14のカートリッジ装着スペースSの傍に設けた固設部材(不図示)と当接する。そして、カートリッジBの移動により、シャッター部材18を作動して、カバー18aを開く。このドラムシャッタ部材18は、不図示のねじりコイルばねでカバー18aが開口部13nを覆うように付勢されている。また、図2及び図9に示すように、クリーニング枠体13には感光体ドラム7、帯電ローラー8及びクリーニング手段10を取付けて第一フレームとしている。そしてクリーニングユニットC(図9参照)を構成している。
【0018】
そして、上記現像ユニットDと上記クリーニングユニットCを丸いピンの結合部材22によって互いに回動可能に結合する。これによってカートリッジBを構成する。即ち、図10に示すように、現像枠体12の長手方向(現像ローラー9cの軸線方向)両側に形成したアーム部19の先端には現像ローラー9cに平行に丸い形状の回動穴20が設けてある。一方、クリーニング枠体13の長手方向両側には前記アーム部19を進入するための凹部21が設けてある(図9参照)。この凹部21に前記アーム部19を挿入する。そして、結合部材22を枠体13の取付穴13eに圧入する。そして、アーム部19端の回動穴20に嵌入する。更に内側の穴13eに圧入する。これによって結合部材22を取付ける。これにより、ユニットDとユニットCは結合部材22を中心に回動可能に結合される。この際、アーム部19の根本に立設したダボ(不図示)に挿入して取付けた圧縮コイルばね22aが枠体13の凹部21の上壁に当る。そしてばね22aの弾性力によって現像枠体12を下方へ付勢する。これにより、現像ローラー9cを感光体ドラム7へ確実に押し付ける。従って、図10に示すように、現像ローラー9cの長手方向両端に現像ローラー9cよりも大径のスペーサコロ9iを取付けることにより、このコロ9iが感光体ドラム7に押し付けられる。そして、ドラム7とローラー9cとが一定間隔(約300μm程度)をもって対向する。したがって、ユニットDとユニットCは結合部材22を中心にして互いに回動可能である。そして、圧縮コイルばね22aの弾性力によって、感光体ドラム7の周面と、現像ローラー9cの周面の位置関係を保持することができる。
【0019】
{プロセスカートリッジBのガイド手段の構成}
次に、プロセスカートリッジBを装置本体14に着脱する際のガイド手段について説明する。尚このガイド手段については、図6、図7に示している。図6はプロセスカートリッジBを装置本体14に装着する方向(矢印X)に見た場合(現像ユニットD側から見た場合)の左側の斜視図である。図7はその右側の斜視図である。
【0020】
さて、上記枠体13の両外側面には、図3、図4に示すように、カートリッジBを装置本体14に着脱するときのガイドとなるガイド手段が設けられている。該ガイド手段は位置決めを行うためのガイド部材としての円筒形ガイド13aR,13aLと、着脱時の姿勢を保持するためのガイド部材としての回り止めガイド13bR,13bLとを有する。前記ガイド13aRは中空の円筒状部材である。また、ガイド13bRは前記ガイド13aRと一体成形である。そしてガイド13bRは、ガイド13aRの円周から一体でほぼ放射方向へ突出している。ガイド13aR、ガイド13bRは枠体13にねじ止め固定されている。ガイド13aLから少し離れてガイド13aLのほぼ放射方向にガイド13bLが枠体13の側方へ突出するように枠体13と一体に成形されている。
【0021】
次にユニットCの上面13iに設けられた規制当接部13jについて説明する。ここで上面とは、カートリッジBを装置本体14に装着した際に、上方に位置する面である。本実施の形態では、図3〜図4に示すようにユニットCの上面13iであって、カートリッジ装着方向に対して直交する方向の右側端13p及び左側端13qに各々規制当接部13jを設けている。この当接部13jは、カートリッジBを装置本体14に装着した際に、カートリッジBの位置を規定するものである。すなわち、カートリッジBを本体14に装着した際に、本体14に設けられた固設部材25(図6、図7参照)に前記当接部13jが当接する。そして、カートリッジBはガイド13aR,13aLを中心とする回動位置が規定される。
【0022】
次に本体14側のガイド手段について述べる。本体14の開閉部材35を支点35aを中心にして反時計回りに回動する(図1)。これによって、本体14の上部が開放される。そして、カートリッジBの装着部が図6、図7のように見える。この開閉部材35を開けた開口部から本体14の左右両側の内壁のカートリッジBの着脱方向から見て左側に図6、右側に図7に示すようにガイド部材16R,16Lが夫々設けられている。図に示すようにガイド部材16R,16Lには、夫々斜設したガイド部16a,16cと、このガイド部16a,16cに夫々つながりガイド13aR,13aLが嵌入する位置決め溝16b,16dを備えている。この溝16b,16dは円筒形をしている。この溝16b,16dの中心はカートリッジBを本体14に装着時カートリッジBのガイド13aR,13aLの中心と一致する。従って、ドラム7の中心線とも一致する。ガイド13aR,13aLの直径よりも夫々せまい幅をもつ回り止めガイド13bR,13bLは、ゆるくガイド部16c,16dに嵌まり込む。しかしガイド13aR,13aL、ガイド13bR,13bLはガイド部16a,16cにより回動を制約される。そこで、カートリッジBは一定範囲の姿勢を保って装着される。そしてカートリッジBが本体14へ装着された状態においては、ガイド13aR,13aLが夫々溝16b,16dに嵌合する。そして、前記当接部13jが固設部材25に当接する。
【0023】
カートリッジBの装置本体14への装着には、トナー枠体11の凹部17、及び、下側のリブ11cを片手でつかみ、ガイド13aR,13aLをガイド部16a,16cへ挿入する。続いて、カートリッジBを前下がりにしてガイド13bR,13bLをガイド部16a,16cへ挿入する。ガイド13aR,13aL、ガイド13bR,13bLはガイド部16a,16cに沿って奥側へ進む。そして、ガイド13aR,13aLが溝16b,16dに達すると、ガイド13aR,13aLは溝16b,16dへカートリッジBの重力で着座する。これによって、溝16b,16dに対してガイド13aR,13aLは正確に位置が定まる。そして感光体ドラム7は装置本体14に概略に位置が定まる。尚、最終的にはカップリングが結合した状態でドラム7は本体14に対する位置が決まる。ここでカートリッジBを持っている手を離すと、当接部13jは固設部材25に当接する。そして、カートリッジBは装置本体14に対して正確に装着される。その後、開閉部材35を閉める。
【0024】
カートリッジBを本体14から取り外すのは、上記と逆である。
【0025】
{トナー枠体}
図2、図4、図13、図16、図17を用いてトナー枠体について詳細に説明する(現像材、以下トナーと称す)。図16はトナーシールを溶着する前の斜視図、図17はトナーを充填後の斜視図である。図2に示すようにトナー枠体11は上方枠体11a及び下方枠体11bの2部品によって構成されている。そして、図2に示すようにこの上方枠体11aのフランジ11a1を下方枠体11bのフランジ11b1に溶着面Uで合せる。そして、超音波溶着により両枠体11a,11bを一体化している。両枠体11a,11bを溶着する際に上述のフランジ11b1で両枠体11a,11bを支持する。また、フランジ11b1とほぼ同一平面上に段部11mを設けてある。尚、両枠体11a,11bを結合するのに先立って、下方枠体11bの内部にトナー送り部材9bを組み込む。さらに、図13に示すように、トナー送り部材9bの端部に係止するようにカップリング部材11eをトナー枠体11の側板の穴11e1から組み込む。そしてこの穴11e1と同じ側にトナーを充填するためのほぼ直角三角形のトナー充填口11dが設けられている。更に、図16に示すようにトナー枠体11の長手方向には、トナー枠体11から現像枠体12へトナーを送るためのトナー枠体11の開口部11iが設けられている。この開口部11iを塞ぐようにシール(後述)を溶着する。その後、充填口11dからトナーを充填する。そして、充填口11dを図17で示すようにトナーキャップ11fで塞いでトナーユニットJを完成する。更にユニットJは後述する現像枠体12と超音波溶着し、現像ユニットDとなる。
【0026】
また、図2に示すように、また、下方枠体11bはトナー送り部材9bの回転領域を逃げるように下方に凹形部11gを有している。
【0027】
尚、部材9bはクランク形状となっている。そして、図16に図示するように、ジャーナル9b1の一方を穴11rに枢着する。そして、他方をカップリング部材11eに固定してある(結合部は図16では見えない)。
【0028】
また、前記開口部11iの周囲には、凹面11kが設けられている。また、上下のフランジ11j,11j1、溝11nが平行して設けられている。尚、図18に示すように、この溝11nの底11n2は、凹面11kよりも外方(現像枠体12側)へ突出した位置にある。
【0029】
図15に示すように、現像枠体12のトナー枠体11との対向面は一平面12uである。そして、この平面12uには、この平面12uよりも後退した位置にフランジ12eが設けられている。このフランジ12eの長手方向に沿って、溝11nに嵌合する突条12vが設けられている。この突条12vには、超音波溶着する際の突条12v1が設けられている(図18参照)。そこで夫々部品を仕組まれた後のトナー枠体11と現像枠体12は、条溝11nと突条11vを嵌合して、その長手方向に沿って超音波溶着される。図17に示すように、開口部11iを塞ぐように、凹面11kにカバーフィルム51が貼り付けられている。このフィルム51は、前記開口部11iの4辺の縁に沿ってトナー枠体11に貼り付けられている。このフィルム51には、開口部11iを開封するために、フィルム51を引き裂くためのテアテープ52が溶着されている。そしてこのテープ52は、開口部11iの長手方向一端52bで折り返される。そして、現像枠体12の長手方向の端部に貼り付けられた、例えばフエルトのような弾性シール材54(図15参照)とトナー枠体11間を通って外部へ引き出される。尚、テープ52の外部へ引き出された端部52aには、把手部材11tを取付けてある(図16、図17参照)。尚、シール材54表面の内部寄りには、摩擦係数の小さい合成樹脂フィルム状のテープ55が貼り付けられている。また更に、このシール材54を貼り付けた位置と長手方向の反対側の端部において平面12eには、弾性シール材56が貼り付けられている(図15参照)。
【0030】
上述した、弾性シール材54,56は、フランジ12eの長手方向両端において短手方向の全幅においてフランジ12eに貼り付けてある。そしてシール材54,56は凹面11kの長手方向両端部のフランジ11jに一致し、且つそのフランジ11jの短手方向の全幅にわたり、さらに突条12vとオーバーラップしている。また更に、トナー枠体11と現像枠体12を結合する際に、両枠体11,12の位置合わせを容易にするために、フランジ11jには、現像枠体12に設けたダボ12w1、12w2と嵌合する穴11r、穴11qが設けられている。
【0031】
トナー枠体11と現像枠体12を結合する際には、トナー枠体11、現像枠体12は夫々を仕組品として独立に組立てる。その後に、前記ダボ12w1、ダボ12w2を前記穴11r、11qに嵌入する。また、前記溝11nに前記突条12vを夫々嵌め込む。そして、トナー枠体11と現像枠体12を互いに圧接すると、シール材54,56はフランジ11jに接して圧縮される。そして、現像枠体12の平面12uの長手方向両側で短手方向に設けた突条12zがフランジ11jに接近する。ここで、テアテープ52の通過を許すように、前記突条12zは、テアテープ52の幅方向(短手方向)の両側にのみ設けられている。
【0032】
上記状態でトナー枠体11と現像枠体12を圧して突条12vと溝11n間に超音波振動を加え、摩擦熱によって前記突条12v1を溶かして条溝11nの底と溶着する。これによって、条溝11nの縁11n1、及び、突条12zは密着状態となる。そして、トナー枠体11の凹面11kと対向する現像枠体12の対向平面12u間には周縁が密着された空間ができる。この空間に前記カバーフィルム51、テアテープ52が納まる。また、トナー枠体11に収納されたトナーを現像枠体12へ送り出すためには、カートリッジBの外部へ突出しているテアテープ52の端部52aの把手部材11tをトナー枠体11から、切り離した後に、把手部材11tを操作者が手で引く。これにより、カバーフィルム51が引き裂かれて、開口部11iが開封される。そして、トナーをトナー枠体11から現像枠体12へ送り出し可能となる。そして、シール材54,56はフランジ11jの長手方向両端部で厚さのみ小さくなるように変形しているのでシール性がよい。
【0033】
ここで図2には本実施の形態に用いられるトナー枠体11の側断面図が示されている。図2は、トナー枠体11が現像枠体12と結合する結合面JPを大略鉛直方向に配置して示してある。
【0034】
本実施の形態に用いるトナー枠体11について更に詳細に説明する。トナー容器11Aに収納している一成分トナーを開口部11i方向へ効率よく落下させるために、2つの斜面K,Lを有している。この斜面K,Lはともに、トナー枠体11の長手方向全幅に設けられている。斜面Lは、開口部11iの上方に配置されている。また、斜面Kは開口部11iの奥側(トナー枠体11の短手方向)に配置されている。また斜面Lは上方枠体11aに形成されている。そして、斜面Kは下方枠体11bによって構成されている。そして斜面Lは装置本体14にカートリッジBを装着状態において、鉛直方向又は鉛直方向よりも面が下向きである。また、斜面Kは、トナー枠体11と現像枠体12の結合面JPに直交する線mに対する角度θ3が約20度〜40度である。言い換えれば、本実施の形態では枠体11aに枠体11bを結合するにあたって、枠体11bを前記設置角度でもって設置できるように枠体11aの形状を規定している。そこで本実施の形態によれば、トナーを収容しているトナー容器11Aは、効率よくトナーを開口部11i方向へ供給することができる。
【0035】
[現像枠体]
次に、現像枠体について、更に詳細に説明する。現像枠体12について図2、図11、図12、図13、図14を用いて説明する。図11は現像枠体12に各部品を組み込む状態で示した斜視図、図12は現像枠体12に現像部駆動伝達ユニットDGを組み込む状態を示す斜視図、図14は軸受箱の内部を示す斜視図である。
【0036】
現像枠体12には、前述のように現像ローラー9c、現像ブレード9d、トナー攪拌部材9e及びトナー残量を検出するためのアンテナ棒9hが組み込まれる。ブレード9dは、図11に示すように厚さ1〜2mm程度の板金9d1にシリコンゴム9d2が一体成型されたものである。そして、ゴム9d2がローラー9cの母線に接することによって、ローラー9c周面上のトナー量を規制する。現像枠体12に設けられたブレード取付け部としてのブレード突当て平面12iの長手方向の両端部にはダボ12i1及びねじ用穴12i2が設けられている。そして、板金9d1の右側端部には穴9d3、左側端部には長手方向に長い長穴9d5が設けられている。そして、夫々前記ダボ12i1に嵌合する。ダボ12i1と穴9d3、長穴9d5は現像ブレード9dの位置決め手段である。即ち図11で右側のダボ12i1と穴9d3はガタが数μmから数十μmの嵌め合いになっていて長手、短手両方向の位置を規制している。一方左側のダボ12i1は右側のダボと同じであるが、左側のダボ12i1と嵌合する板金9d1の穴9d5は長手方向の長穴になっている。こうして現像ブレード9dの長手方向の位置決めはダボ12i1と穴9d3の嵌合によって行う。また、短手方向の位置決めは左右のダボ12i1と穴9d3と9d5との嵌合によって行う。よって、ブレード9dを精度良く取付けることができる。ブレード9dを前述の位置決め手段に嵌合させた後、板金9d1に設けられたねじ穴9d4を挿通して小ねじ9d6を前記めねじ12i2にねじ込む。これによって、板金9d1を平面12iに固定する。尚、現像枠体12には、現像枠体12と現像ブレード9dとの間をシールする現像ブレード長手シールとして、板金9d1の上方長手方向に沿って、トナーの外部への漏れを防ぐため、モルトプレーン等の弾性シール部材12sを貼り付けている。更に、このシール部材12sの両端から続いて現像ローラー9cに沿う円弧面12jまで、現像ローラー9cの両端部をシールする現像ローラー端部シールとしての磁性シール部材12s1が取付けられている。また更に、下あご部12hには現像枠体12と現像ローラー9cとの間をシールする為、現像ローラー9cの母線に接する薄片の弾性シール部材12s2が貼り付けられている。ここで、現像ブレード9dの板金9d1の一端は略90°に曲げられ曲げ部9d1aとなっている。
【0037】
次に、現像ローラーユニットGについて図11、図14を用いて説明する。現像ローラーユニットGは、▲1▼現像ローラー9c、▲2▼現像ローラー9c周面と感光体ドラム7周面間の距離を一定にするためのスペーサコロ9iを有する。尚、このコロ9iは合成樹脂製の電気絶縁材製である。そして、コロ9iは、感光体ドラム7のアルミニウムAl(エル)製の円筒部と現像ローラー9cのアルミニウムAl(エル)製の円筒部がリークしないように現像ローラー9cの両端部に被せるスリーブキャップを兼ねている。また、ユニットGは、▲3▼現像ローラー9cを回転自在に支持し現像枠体12に位置決めするための現像ローラー軸受9j(図11に特に拡大して図示)▲4▼感光体ドラム7に設けられたはす歯のドラムギア7b(図8参照)から駆動力を受けて、現像ローラー9cを回転させるための現像ローラーギア9k(はす歯ギア)、▲5▼現像ローラー9c端部に一端が嵌合している現像コイルバネ接点9l(エル)(図14参照)、及び、▲6▼現像ローラー9c内部に設けられ、トナーを現像ローラー9c周面上に付着させるためのマグネット9gを有する。尚、図11では軸受箱9vをユニットGに対して既に取付けてある。しかし、ユニットGは現像枠体12の側板12Bに軸受箱9vを取付ける際に軸受箱9vと結合されるものである。
【0038】
このユニットGは、図11に示すように、ローラー9cの一端には金属フランジ9pが嵌合固定されている。そして、このフランジ9pは外方へ向かって現像ローラーギア取付け軸部9p1が突出している。そして、この軸部9p1は円筒部に二面幅部を有している。そして、この円筒部に嵌合して、回り止めされて、合成樹脂製の現像ローラーギア9kが嵌合している。ギア9kははす歯ギアであって、回転時、軸方向の推力はローラー9cの中央部へ向かうようにねじれている。このフランジ9p中を通ってマグネット9gのDカットされた軸9g1が外部へ突出している。この軸9g1の一方は後述の駆動伝達ユニットDGの現像ホルダ40に嵌合する。そして、非回転で支持される。前述した軸受9jには内側へ突出する回り止め突起9j5を有する丸穴が設けられている。この穴にC形の軸受9j4が嵌合する。そして、この軸受9j4に回転自在に前記フランジ9pが嵌合している。軸受9jは現像枠体12のスリット12fに嵌め込まれる。そして、現像ホルダ40の突起40fを現像枠体12の穴12g及び軸受9jの穴9j1に挿入する。これによって、ホルダ40を現像枠体12に固定することにより、マグネット9gは保持される。軸受9j4の嵌入する穴は、段付穴である。そして、上記突起9j5は軸受9j4のつばが嵌入する大径部に設けられている。この軸受9j及び後述の軸受9fはポリアセタール、ポリアミド等である。
【0039】
マグネット9gの両端部は現像ローラー9cから両端に突出している。そしてその他端の軸9g1は、箱9v(図14)に設けた支持穴9v3に嵌合する。現像ローラー9cの端部内周には絶縁部材よりなる中空のジャーナル9wが嵌入固定されている。このジャーナル9wと一体の円筒部9w1は現像ローラー9cと導通のとれた現像コイルばね接点9l(エル)とマグネット9g間を絶縁している。軸受9fは合成樹脂の絶縁体であって前記マグネット支持穴9v3と同心の軸受嵌合穴9v4に嵌合する。この穴9v4に設けたキー溝9v5には、軸受9fに一体に設けたキー部9f1が嵌合する。これにより、軸受9fは回り止めされる。上述の穴9v4は底がある。この底には、中抜きの円板状の現像バイアス接点121の内部側端部がある。前記軸受箱9vに現像ローラー9cを組付けると、接点121に金属の現像コイルばね接点9l(エル)が縮められて圧接する。前記接点121は円板状部から折曲し、穴9v4の軸方向の凹部9v6に嵌合して軸受9fの外側を通る導出部121aを有する。また接点121は、第1の導出部121aに続いて穴9v4の端部の切り欠き9v7に嵌まり込んで折曲された第2の導出部121b、第2の導出部121bから折曲した第3の導出部121c、第3の導出部121cから外側へ折曲した第4の導出部121d、第4の導出部121dから折曲した外部接点部121eを有する。このような接点121を支持するため、軸受箱9vには内側へ向かって支持部9v8が突出している。この支持部9v8は第3、第4の導出部121c、121d、及び、接点部121eに接する。また、第2の導出部121bには軸受箱9vの裏側で内側へ突出するダボ9v9に圧入される止め穴121fを有する。この接点部121eはカートリッジBを装置本体14へ装着した際、装置本体14に設けた現像バイアス接点部材125(図6)と接触する。これにより、ローラー9cへ現像バイアスが印加される。
【0040】
軸受箱9vに設けられた2個の突部9v1は、現像枠体12の長手方向一側端に設けられた穴部12m(図15)に嵌合する。前記軸受箱9vを現像枠体12に対して位置決めする。また前記軸受箱9vのねじ穴9v2を挿通してねじ(不図示)を現像枠体12のめねじ12cにねじ込む。これによって、軸受箱9vを現像枠体12に対して固定する。このように本実施の形態においては、現像ローラー9cを現像枠体12に取付けるにあたって、まず現像ローラーユニットGを組立てる。そして組立てたユニットGを現像枠体12に取付ける。
【0041】
次に、トナー残量を検知するためのアンテナ棒9hについて説明する。図11、図15に示すように、アンテナ棒9hは、その一端がクランク状に曲げられている。この一端の接点部9h1(接点として説明するときは符号123を用いる)は装置本体14に取付けられている図6に示すトナー検出接点部材126に接触して、電気的に接続する。このアンテナ棒9hを現像枠体12に取付けるにはまず、アンテナ棒9hの先端を前記側板12Bに設けられた貫通穴12bを貫通させて内部に挿入する。そして、現像枠体12の反対側の側面に設けられた穴(不図示)に前記先端を支持させる。このようにアンテナ棒9hは貫通穴12bと前記穴(不図示)により位置決めして支持される。また前記貫通穴12bにはトナーの侵入を防ぐため、シール部材(図示せず)(例えば合成樹脂リングまたはフエルトあるいはスポンジ等)が挿入されている。尚、接点部9h1のアーム部分は、軸受箱9vが現像枠体12に取付けられると、軸受箱9vがアンテナ棒9hの移動を阻止し、アンテナ棒9hが外方へは脱出しない位置にある。ここで、前記アンテナ棒9hの先端を挿入する側の側板12Aは、トナー枠体11と現像枠体12を結合した際に、その延出部分がトナー下方枠体11bに設けられたトナーキャップ11fと対向してトナーキャップ11fを一部覆う。また側板12Aには、穴(不図示)が設けられている。この穴には、トナー送り部材9bに駆動力を伝達するためのトナー送りギア9sの軸継手部9s1(図12参照)が挿通する。このギア9sは、トナー枠体11に回転自在に支持されているカップリング部材11e(図13、図16参照)と連結して、トナー送り部材9bに駆動力を伝達する軸継手部9s1を備えている。前記カップリング部材11eは、トナー送り部材9bの端部に係合する。
【0042】
図15に示すように現像枠体12にはアンテナ棒9hと平行し、トナー攪拌部材9eが回転自在に支持されている。この攪拌部材9eはクランク状で一方のジャーナルが側板12Bの軸受穴(不図示)に嵌合する。また、他方のジャーナルは、側板12A(図13)に回転自在に支持される軸部を有するトナー攪拌ギア9mに嵌入している。そして、クランクアームを該軸部の切り欠きに引っ掛けて、攪拌ギア9mの回転をトナー攪拌部材9eに伝える。
【0043】
次に、現像ユニットDへの駆動力の伝達について説明する。
【0044】
図12に示すように、Dカットされたマグネット9gの軸9g1に現像ホルダ40の支持穴40aが嵌入し非回転に支持されている。現像ホルダ40を現像枠体12に取付けると、現像ローラーギア9kは歯車列GTのギア9qと噛合い、トナー攪拌ギア9mは小ギア9s2と噛合う。これによって送りギア9s及び攪拌ギア9mは現像ローラーギア9kより駆動力の伝達を受ける。ギア9qからギア9sまでのギアは総てアイドラギアである。ギア9kに噛合うギア9qとこのギア9qと一体の小ギア9q1は現像ホルダ40と一体のダボ40bに回転自在に支持されている。ギア9q1と噛合う大ギア9rとこのギア9rと一体の小ギア9r1は現像ホルダ40と一体のダボ40cに回転自在に支持されている。ギア9r1はギア9sと噛合っている。ギア9sはダボ40dに回転自在に支持されている。ギア9sは軸継手部9s1を有する。ギア9sにはギア9s2が噛合っている。ギア9s2はダボ40eに回転自在に支持されている。以上の構成によって、同一の部材(本実施の形態では現像ホルダ40)によってギア列を構成するギアの支持を行うことができる。従って、組立てに関し、現像ホルダ40に歯車列GTを部分組立てができる。また、組立て工程を分散し、簡単化できる。即ち、現像枠体12へはアンテナ棒9h、トナー撹拌部材9eを組み付けた上、現像ユニットDを完成する。これは、現像ローラーユニットGを駆動伝達ユニットDGへ組み付ける。また、歯車箱9vを現像枠体12へ組み付けるのと同時に行われる。
【0045】
また、図15において、12pは開口部であって、現像枠体12の長手方向に沿って設けられている。そしてこの開口部12pは、トナー枠体11と現像枠体12とを結合した状態で、トナー枠体11の有する開口部11iと対向する。そしてトナー枠体11に収容されているトナーを、現像ローラー9cへ供給可能とする。また、この開口部12pの長手方向全幅に沿って前記攪拌部材9e及びアンテナ棒9hが取付けられている。またこの現像枠体12を形成する材質としては、前述したトナー枠体11の材質と同様である。
【0046】
[電気接点の構成]
次に、前記プロセスカートリッジBを画像形成装置本体14に装着したときに、両者を電気的に接続するための接点の接続と配置について図5、図6、図8を用いて説明する。
【0047】
カートリッジBには、図5に示すように、複数の電気接点が設けてある。即ち、▲1▼感光体ドラム7を装置本体14との間でアースするために、該感光体ドラム7と電気的に接続した導電性アース接点として円筒形ガイド13aL(導電性アース接点として説明する場合は符号119を用いる)、▲2▼帯電ローラー8へ装置本体14から帯電バイアスを印加するために、帯電ローラー軸8aと電気的に接続した導電性帯電バイアス接点120、▲3▼現像ローラー9cに装置本体14から現像バイアスを印加するために、現像ローラー9cと電気的に接続した導電性現像バイアス接点121、▲4▼トナー残量を検出する為にアンテナ棒9hと電気的に接続した導電性トナー残量検出接点122、の4個の接点がカートリッジ枠体側面と底面から露出するように設けてある。そして前記4個の接点119〜122は、カートリッジBの装着方向から見て全てカートリッジ枠体の左側の側面及び底面に、各接点間が電気的にリークしない距離を隔てて設けられている。なお、アース接点119及び帯電バイアス接点120はクリーニングユニットCに設けられている。また、現像バイアス接点121及びトナー残量検出接点122は現像枠体12に設けられている。また、前記接点122は、カートリッジBが装置本体14に装着されたことを装置本体14に検出させるための、カートリッジ有無検出接点を兼ねる。図8に示すように前記アース接点119は感光体ドラム7に導通している。帯電バイアス接点120、現像バイアス接点121は導電性の金属板(例えば、ステンレススチール、燐青銅)をプロセスカートリッジ内部から張り巡らせている。そして、帯電バイアス接点120はクリーニングユニットCの底面から露出し、現像バイアス接点121及びトナー残量検出接点122は現像ユニットDの底面から露出している。
【0048】
更に詳細に説明する。前述した通り、本実施の形態においては、図8に示すように感光体ドラム7の軸線方向一側端にはす歯のドラムギア7bを設けている。このギア7bは、現像ローラーギア9kと噛合して、現像ローラー9cを回転させる。なおこのギア7bは、回転する際にスラスト力(図8に示す矢印d方向)を生じて、感光体ドラム7をドラムギア7bが設けられている側へ付勢する。そして、平歯ギア7nを設けたフランジに固定されているアース板7fがドラム軸7aを押圧する反力が矢印d方向に加わる。そして、ギア7bの側端7b1がクリーニング枠体13に固定した軸受38の内側端面38bに突き当たる。これによって、ドラム7はカートリッジBの内部において、軸線方向の位置が規定される。そして前記アース接点119は、前記クリーニング枠体13の一側端13kに露出して設けられている。このドラム軸7aは、ドラム筒7dの中心に進入する。ドラム筒7dの内面7d1と前記ドラム軸7aの端面7a1とに接触するアース板7fによって前記ドラム筒7dと前記ドラム軸7aは電気的に接続されている。
【0049】
また、前記帯電バイアス接点120は、クリーニング枠体13の帯電ローラー8を支持している部分の近傍に設けられている(図5参照)。
【0050】
次に、現像バイアス接点121及び検出接点122は、現像ユニットDの底面に設けられている。そして前記現像バイアス接点121の外部接点部は、平歯ギア7nを間にして帯電バイアス接点120とは反対側に配設されている。
【0051】
また、図5に示す検出接点122は、カートリッジ装着方向(図6矢印X方向)に対して前記現像バイアス接点121の上流側に現像枠体12から露出して設けられている。
【0052】
次に、前記プロセスカートリッジBに設けた接点と、装置本体14に設けた接点部材との接続について説明する。さて、画像形成装置Aのカートリッジ装着スペースSの一方側の内側面には、図6に示すように、前記プロセスカートリッジBを装着したときに、前記各接点119〜122に接続し得る4個の接点部材(アース接点119と電気的に接続するアース接点部材123、帯電バイアス接点120と電気的に接続する帯電接点部材124、現像バイアス接点121と電気的に接続する現像バイアス接点部材125、検出接点122と電気的に接続するトナー検出接点部材126)が設けてある。図6に示す通り、アース接点部材123は位置決め溝16bの底に設けられている。また、現像バイアス接点部材125、検出接点部材126、帯電接点部材124はガイド部16aの下方で、カートリッジ装着スペースSに設けられている。
【0053】
[カップリング及び駆動構成]
次に装置本体14からカートリッジBへ駆動力を伝達する駆動力伝達機構であるカップリング手段の構成について説明する。図8はカップリング部の縦断面図である。さて、図8に示すように、感光体ドラム7の長手方向一方端部にはカートリッジ側カップリング手段が設けてある。このカップリング手段は、感光体ドラム7の一方端部に固着したドラムフランジ36にカップリング凸軸37(円柱形状)を設けたものである。そして、前記軸37の先端面に凸部37aが形成してある。また、この凸軸37は軸受38に嵌合して、ドラム回転軸として機能する。そして、フランジ36には現像ローラー9cに駆動力を伝達するため、はす歯のドラムギア7bが設けてある。そして、前記凸部37aの形状は、ねじれた多角柱であって、詳しくは断面が略正三角形で回転方向にねじれた形状である。また、前記凸部37aと嵌合する凹部39aは、断面が多角形で回転方向にねじれた穴である。尚、前記凹部39aは、断面が略正三角形である。そして、この凹部39aは、装置本体14に設けられたギア43と一体のカップリング凹軸39bに設けられている。
【0054】
なお、36bは嵌合部であって、フランジ36を感光体ドラム7に取付ける際に、ドラム筒7dの内面に嵌合する部分である。
【0055】
また、凸軸37の凸部37aの回りには、円筒形の凸部38a(円筒形ガイド13aR)がクリーニング枠体13に固定した軸受38に設けられている(図9参照)。この軸受38はカートリッジBを装置本体14に着脱する際のガイド部材を兼ねる。
【0056】
ギア43は、はす歯ギアであって、このはす歯ギアはモータ61の軸61aに固定して設けられたはす歯の小ギア62と噛合っている。これにより、画像形成に際してモータ61を駆動すると、凹軸39bが凸軸37方向へ移動して凹部39aと凸部37aとが係合する。
【0057】
カートリッジBは長手方向及びカートリッジ装着方向のX方向(図6参照)に移動可能に装置本体14に装着されている。そして、カートリッジBを装置本体14に装着すると、円筒形ガイド13aL(図4、図6参照)の部分が位置決め溝16b(図6参照)に入り込んで位置決めされる。一方、感光体ドラム7の長手方向一端側(駆動側)は、円筒形ガイド13aRが位置決め溝16dに支持される。
【0058】
図19はガイド部材13Rとクリーニング枠体13の取付け関係を示す斜視図、図20はガイド部材13Rをクリーニング枠体13へ取付けた状態の縦断面図、図21はクリーニング枠体13の右側面の一部を示す図である。ガイド部材13Rの背面には、円筒形ガイド13aRと同心の軸受38が一体に設けられている(図19,図20)。この軸受38は円筒形の円板部材13aR3を有する。そして軸受38とガイド13aRの間には円形の溝38aR4が形成されている。クリーニング枠体13の側面には軸受取付穴13hが設けられている(図19,図21)。そして、欠円部13h1は前期穴13hの直径よりも小さな間隔を有し、この間隔は凸軸37の直径よりも大きい。クリーニング枠体13の側面に設けた位置決めピン13h2はガイド部材13Rのフランジ13aR1に嵌合する。これによってユニット化された感光体ドラム7を軸方向(長手方向)に交叉する方向からクリーニング枠体13へ取付け可能である。また、ガイド部材13Rをクリーニング枠体13へ取り付ける際に、ガイド部材13Rのクリーニング枠体13への関係位置が正確に定まる。感光体ドラム7をクリーニング枠体13へ取付けるには、感光体ドラム7を長手方向に交叉方向に移動する(図19)。この際、凸軸37を欠円部13h1を通過させて穴13hに挿入する。この状態で、ガイド13aLと一体のドラム軸7aをクリーニング枠体13の側端13kを貫通させる。そして、ドラム軸7aを平歯ギア7nに嵌合する。そして、フランジ29を挿通して小ねじ13dをクリーニング枠体13にねじ込む。これによって、ガイド13aLをクリーニング枠体13に固定する。そして、感光体ドラム7の一端側を支持する。次にガイド部材13Rと一体の軸受38の外周を軸穴13hに嵌入する。そして軸受38の内周を凸軸37に嵌合する。そして、位置決めピン13h2にフランジ13aR1の穴を嵌め込む。その後、フランジ13aR1を挿通してねじ13aR2をクリーニング枠体13にねじ込む。これによって、ガイド部材13Rをクリーニング枠体13に固定する。尚、ガイド部13aR4は凹軸39aをガイドするものである。
【0059】
[プロセスカートリッジの再生産]
次に本発明の一実施形態であるプロセスカートリッジの再生産方法について説明する。
【0060】
尚、ここでプロセスカートリッジの再生産とは、トナーを消費したプロセスカートリッジを現像ユニットとクリーニングユニットとに分離する。そして、機能的には新品のプロセスカートリッジと同様であるが、現像ユニットの一部に異なる構成を有するカートリッジを組立てることを言う。具体的に説明すると、本再生産の一実施形態における現像ユニットの異なる構成とは、トナー枠体11の開口部11i(図16)を塞ぐカバーフィルム51(図17)の修復を行わない(カバーフィルム51を取り付けない)点と、それに伴って、現像ローラーユニットG(図11)及び現像ブレード9dと現像枠体12との間のシール性を補強した点である。フィルム51を修復すれば、新品のプロセスカートリッジと同様の再生産プロセスカートリッジが出来上がる。以下説明する本発明の一実施形態ではカバーフィルム51の修復は行わない。フィルム51を再度取付けなくても、現像ユニットDを再組立てした状態で、フィルム51を修復したのと同程度の密封性を得ることができる。
【0061】
まず以下に、フィルム51を用いないで現像ユニットDからトナーが漏れないよう密封性を確保する方法について述べる。
【0062】
尚、以下説明する実施形態によれば、ユーザーがカートリッジBを画像形成装置Aに着脱したり、あるいは、手に持って運んだりするユーザーの通常の取扱いに対してトナーが漏れないようにすることができる。更に加えて、工場にて再生産した後、カートリッジBをトラックや船舶、航空機等による輸送時のトナー漏れに対して過酷な状況に対してもトナーが漏れないようにすることができる。即ち、カートリッジが工場出荷からユーザーに渡るまで輸送される際には、ユーザーが通常取扱う時より遥かに過酷な振動や衝撃が加わる。以下説明する再生産方法によれば、フィルム51を用いなくても、輸送時にトナーが漏れることを防止できる。そして、製品として十分なるトナー漏れ防止を施すことができる。
【0063】
具体的に説明する。フィルム51がある状態ならば、開口部11iは塞がれているので、現像ブレード9d(図2,図18)の裏側(現像ローラー9cの反対側)、トナー攪拌部材9e及びアンテナ棒9hの周りにトナーは充満していない。従って、現像ローラーユニットG及び現像ブレード9dと現像枠体12との間のシール性は前述のユーザーの取扱いに対してトナーが漏れない程度のシール性が確保されていれば良い。しかし、再生産において、フィルム51を取り付けないと、現像ブレード9dの裏側(現像ローラー9cの反対側)、トナー攪拌部材9e及びアンテナ棒9hの周りにトナーは充満する。そこで、ユニットG及び現像ブレード9dと現像枠体12との間のシール性は輸送に耐え得るものでなければならない。
【0064】
従って、本再生産はフィルム51を取り付ける代わりにユニットG及び現像ブレード9dと現像枠体12との間のシール性を補強してトナーが漏れない密封性を保つものである。
【0065】
[現像ユニットとクリーニングユニットとを分離するユニット分離工程]
現像ユニットDとクリーニングユニットCとの分離工程について説明する。先に述べたように現像枠体12とドラム枠体13の結合は、現像枠体12の左右アーム部19に設けられた穴20と、ドラム枠体13に設けられた左右の穴13eとを結合部材22を貫通させて結合させている。そこで、分解するにあたって、結合部材22を穴から引き抜く。これによって、現像枠体13とドラム枠体13を引き離す。このように本実施形態では、組立て分解が極めて容易である。なお、結合部材22を穴から引き抜くのは、カートリッジBの形状に応じて、専用の抜き工具を用いるか、あるいは、ニッパやラジオペンチ等の汎用工具を用いる。分離された現像ユニットDとクリーニングユニットCとは図9、図10の状態になる。
【0066】
[現像ローラー取外し工程]
ユニットGは、前述[現像枠体]の欄で説明したように、現像枠体12の側板12B,12Aに軸受箱9vと駆動伝達ユニットDGとを取付けることで支持されている(図11,図12,図14)。従って、箱9vとユニットDGとを現像枠体12の側板12B,12Aに固定しているねじ(不図示)をドライバーで外す。そして、箱9vとユニットDGとを夫々枠体12から取り外す。その後、現像ローラーユニットGを枠体12から引き上げる。このようにして、現像ローラー9cは枠体12から取り外すことができる。
【0067】
[現像ブレード取外し工程]
現像ブレード9dも、前述[現像枠体]の欄で説明したように、枠体12に取り付けられている。即ち、枠体12に設けられたブレード取付け部としてのブレード突当て面12iに、板金9d1に設けられたねじ穴9d4を挿通してねじ9d6をめねじ12i2にねじ込む。これによって、板金9d1を面12iに固定している。従って、ねじ9d6をドライバー等の工具で枠体12から外す。そして、枠体12から現像ブレード9dを引き上げる。このようにして、現像ブレード9dを枠体12から取り外す。
【0068】
[弾性シール部材取外し工程]
図2、図11に示したように、現像枠体12の下あご部12h(詳しくは段部12h2上の弾性シール貼り付け面12h1、図22参照)には枠体12と現像ローラー9cとの長手方向の間をシールする為、現像ローラー9cの母線に接する薄片の弾性シール部材12s2が貼り付けられている。この弾性シール部材12s2は、短手方向の一端側を両面テープ等の貼付手段にて下あご部12hに貼り付けられている。また、他端を現像ローラー9cの外周面に弾性的に当接している。即ち、シール部材12s2を短手方向に撓ませることでシール性を得ている。これによって、シール部材12s2は、現像ローラー9cと枠体12との間からトナーが外部へ漏れ出るのを防止している。
【0069】
本再生産方法においては、弾性シール部材12s2を新品のカートリッジのシール部材12s2よりも短手方向の長さを長く、また、厚さも厚いものに貼り替える。また、後述する通り、シール部材12s2を貼付している両面テープの中央部を弾性シール貼り付け面12h1から現像ローラー9c側にはみ出すように貼り替える。その為、予め貼付されていたシール部材12s2を剥がす。剥がし方は、ユニットGが取り外された状態では、現像ローラー9cに当接していたシール部材12s2側を手若しくはピンセット等で摘んで引き剥がせば良い。尚、引き剥がした後、下あご部12hに両面テープの粘着剤が付着していたら、アルコール等で拭取る。
【0070】
[薄板シート材取付け工程]
前述のように本再生産方法では、フィルム51の修復をしない。そこでユニットGと枠体12との間からトナーが漏れないような対策を講じる。その対策の1つとして、枠体12と現像ブレード9dとの間をシールしている現像ブレード長手シールの上に薄板シート材を貼り付ける。
【0071】
図22は本再生産方法を用いて、トナーが漏れないような対策として取付ける部品の取付け工程を説明する断面図、図23はそれらを現像枠体12の上面から見た図である。図22、図23において、12s6は現像ブレード長手シールとしての弾性シール部材12sのシール性を向上させる為の薄板シート材である。シート材12s6はポリエチレンテレフタレート(PET)等から成る。そしてシート材12s6を、両面テープ或いは粘着剤等の貼付手段にて弾性シール部材12sの上面に貼り付ける。また、シート材12s6は長手方向の長さは弾性シール部材12sの長手方向の長さと等しく、また、短手方向の長さは、弾性シール部材12sよりを長い。そこで、シート材12s6は、短手方向のシール部材12sよりも長い分は、現像ローラー9c側に出っ張るように、シール部材12sに貼り付ける。これによって、シート材12s6はモルトプレーンから成る弾性シール部材12sの圧縮量を大きくさせる。また、シート材12s6は、シール部材12sの中をすり抜けてくるトナーを塞き止める。これによって、シート材12s6は、シール性を向上させる。
【0072】
[第2現像ローラー端部補助シール取付け工程]
図22〜図24を用いて説明する。12s3は、磁性シール部材12s1と弾性シール部材12s2との間からトナーが漏れるのを防ぐ為、予め現像枠体12に貼付されている第1の現像ローラー端部補助シールである。補助シール12s3は直方体若しくは立方体のモルトプレーンから成る。そして、シール12s3は、磁性シール部材12s1の内側であって、弾性シール部材12s2に覆われる位置において、現像枠体12に貼り付けられている。或いは、磁性シール部材12s1の現像ローラー9c側とは反対側の先端部側に両面テープで貼付けられている(左右2箇所に貼付けられている)。本再生方法においては、補助シール12s3のシール性を補う為、新品のカートリッジには貼り付けられていなかった第2の現像ローラー端部補助シール12s4を貼り付ける。図23に示すように、補助シール12s4は補助シール12s3と類似の形状をしている。図24に示すように、補助シール12s4を補助シール12s3に接触させ、また、磁性シール部材12s1の内側に沿うようにして、現像ローラー9c側に両面テープ、あるいは、粘着剤等の接着手段にて貼り付ける。尚、図24は、補助シール12s4を取付けた状態を上面から見た部分拡大図である。
【0073】
[弾性シール部材貼付工程]
次に、前述した[薄片の弾性シール部材取外し工程]で剥がした弾性シール部材12s2を再度下あご部12hに貼り付ける。弾性シール部材12s2を剥がしたのは[第2現像ローラー端部補助シール取付け工程]の作業性を良くする為、及び、弾性シール部材12s2が捲れてしまうのを防ぐ為である。ここで、弾性シール部材12s2が捲れる現象について説明する。弾性シール部材12s2は、前述のように、両面テープ等の貼付手段にて、下あご部(下現像枠体部)12hに貼り付けられ、他端を現像ローラー9cの外周面に弾性的に当接することで(短手方向に撓ませることで)シール性を得ている。詳説すると、図2において、現像ローラー9cは反時計方向に回転するのに対して、弾性シール部材12s2は現像ローラー9cの周面の移動方向上流側が弾性シール部材貼り付け面12h1に貼り付けられている。即ち、シール部材12s2は、現像ローラー9cの回転方向に対して順方向に貼り付けられている。一方、シール部材12s2には、下方にあるトナーがシール部材12s2を下から押す力(トナーの圧力ともいう)が作用する。このトナーの圧力が、輸送時の振動や衝撃により、過度にかかると、シール部材12s2の自由端側の一部、或いは、全部が、図32に示すように感光体ドラム7側に向かって折れ曲がってしまう恐れがある。この折れ曲がってしまう状態が捲れと言われる現象である。尚、図32は、現像ローラー9cの近傍を拡大した図である。弾性シール部材12s2が捲れてしまうと、シールとしての役目を果たすことができない。そこで、トナーが現像ローラー9cとあご部12hとの隙間から噴出してしまう。本実施形態によれば、弾性シール部材12s2の短手方向の長さを予め貼付してあるものより長くし、厚さも厚くする。これによって、シール部材12s2の強度を増加させて、捲れを防止する。本実施形態では、予め貼付してあるシール部材12s2の短手方向の長さが約8mm、厚さ約38μmであったものを、本再生産工程において再度貼付されるシール部材12s2の長さを約13mm、厚さを約50μmとした。
【0074】
さて、図22、図23はシール部材12s2の貼り付け工程を示す図で、図25は長手方向端部の一端側を上面から見た部分拡大図である。
【0075】
図25に示すように、弾性シール部材12s2は、補助シール12s3の全面と、磁性シール部材12s1の一部を覆うように両面テープにてあご部(下現像枠体部)12hの弾性シール部材貼り付け面12h1に貼り付ける。
【0076】
更に、短手方向に湾曲して貼付する。これによって、シール部材12s2はより一層捲れにくくなる。
【0077】
以下図26、図27で詳説する。
【0078】
図26はシール部材12s2を貼付する工程を示した図で、図27は貼付した状態を分り易くする為、あご部12hとシール部材12s2をピックアップした図である。
【0079】
貼付工程において、シール部材12s2を図26のPで示した2点で引っ張ると、現像ローラー9c側に湾曲する。この状態でシール部材12s2を貼り付け面12h1に貼り付けると、湾曲した状態で貼付される。図27において、斜線でハッチングしたのが弾性シール部材12s2で、その裏面には両面テープ12s5(破線にて表示)が貼付してある。両面テープ12s5もシール部材12s2を湾曲させることによって湾曲している。こうして湾曲させた状態でシール部材12s2を貼り付け面12h1に貼付すると、両面テープ12s5の特に中央部が貼り付け面12h1から現像ローラー9c側にはみ出して貼付される。本実施形態においては、両面テープ12s5の中央部が貼り付け面12h1から約1.7mmはみ出す程度まで湾曲させて貼付している。そうすると、中央部が湾曲することによって生じる張力が常に弾性シール部材12s2にかかる。さらに加えて、両面テープ12s5がシール部材12s2の裏面に貼付してあるので、図32で示した方向の捲れに対して抵抗することになる。即ち、図32で示した方向へ捲れようとすると、両面テープ12s5のはみ出した部分が引っ張られることになるので、捲れに対して抵抗することになる。
【0080】
以上のようにシール部材12s2を貼付することによって、トナーの圧力による捲れを防止することができる。
なお、図26において2箇所のP部を引っ張るように述べたが、逆にP部2箇所の間を先に貼り付け面12h1に貼付し、両端部を現像ローラー9cと反対側に引っ張るようにして貼付しても良い。
【0081】
[トナー再充填工程]
次に、トナー容器11Aにトナーを再充填する。このトナー充填は図28に示すように開口部11iを上に、トナー容器11Aが下になるよう現像ユニットDの枠体を保持して行う。開口部11iにロート47の先端を差込み、ロート47にトナーボトル48からトナーtを落とし込む。なお、ロート状の本体中にオーガを備えた定量供給装置を用いると、トナーの再充填を効率良く行うことができる。
【0082】
[現像ブレード再取付け工程]
次に、現像ブレード9dを現像枠体12に再取付けする。現像ブレード9dを再取付けする際は、エアー等を吹き付けてブレード9dに付着したトナーを清掃した後、ブレード9dの表裏を反転させて取付ける。表裏を反転させて取り付けるとは次の通りである。図2、及び、図11に示すように、新品のカートリッジの場合には、現像ブレード9dの板金9d1の曲げ部9d1aがトナー容器11A側を向くように現像枠体12に取付けられている。これに対して、再生産の場合には、図22、及び、図30に示すように、曲げ部9d1aが感光体ドラム7側を向くように取付けることである。
【0083】
現像ブレード9dの表裏を反転させて取付ける理由を以下説明する。
【0084】
前述した通り、現像ブレード9dのシリコンゴム9d2は画像形成に伴う現像ローラー9cの回転によって現像ローラー9cの周面のトナー量を所望の量に規定すると共に、トナーに所望の摩擦帯電電荷を付与している。その為に、ゴム9d2の角部は、現像ローラー9cが回転している間はトナーと摺擦している。カートリッジBを使い込んで行くと、トナーとの摺擦によってシリコンゴム9d2はトナーの粒子によって除々に削られる。これによって、現像ローラー9cの回転方向に多数の傷が付けられてしまう。これらの傷はやがて画像上にスジや濃度ムラ等の画像不良を起こすまでに発展して行く。但し、新品のプロセスカートリッジの場合には、トナーが消費される等所謂カートリッジの寿命に達する前に、この傷によって画像不良が発生しないよう傷に対する十分なマージンは持っている。しかし、プロセスカートリッジを再生産してもう一度使用するとなると、シリコンゴム9d2の傷は許容限度を超え画像不良が発生してしまう虞れがある。そこで、再生産する際に、シリコンゴム9d2の傷を全数検査して再使用可能なものを選別して再生産に用いる方法も考えられる。しかしながら、無作為に付いた多数の傷の数や傷の深さを測定するのは容易ではない。例えば、顕微鏡や表面粗さ計等の高価な測定器が必要であり、また検査に相当な時間がかかってしまう。そこで、本実施形態による再生産方法はシリコンゴム9d2の裏面がトナーとの摺擦によって傷が付かないことに着目し、再生産する際に、ブレード9dの表裏を反転して、枠体12に取付ける。このようにブレード9dを再使すれば、新品と同様の無傷のシリコンゴムを使用するのと作用効果を得ることができる。
【0085】
本再生産方法に供されるカートリッジは再生産される前の現像ブレード9dの取付け状態、即ち新品のカートリッジの取付け状態は、次の通りである。図2、及び、図11に示すように、板金9d1の曲げ部9d1aがトナー容器11A側を向くように取付けた時、曲げ部9d1aが現像枠体12に干渉しないよう枠体12には凹部12xが設けられている。また、図31に示すように、現像ブレード9dは、位置決め用の穴9d3、及び、長穴9d5以外は長手方向が対称形状になっている。そこで本実施形態では、即ち、ブレード取付け部としての平面12i(図11)の長手方向両端部に設けられた。ダボ12il(エル)、及び、両端部に設けられたねじ用穴12i2に対応して、表裏反転しても取付けられるよう板金9d1に穴9d3、長穴9d5、及び、ねじ穴9d4を配置している。そこで、表裏反転して取付ける際には、穴9d3、長穴9d5とが左右入れ替わるだけである。従って、取付け精度を維持したまま、ブレード9dを面12iに取付けができる。そして、現像ブレード9dを表裏反転して再度取付ける際には、先に説明した取付け方法と同じように、ねじ穴9d4にねじ9d6を挿通して前記めねじ12i2にねじ込み、板金9d1を平面12iに固定する。尚、前述の実施形態では、曲げ部9d1aは最初トナー容器11A側を向くように枠体12に取付けられている。そして、再生産する際には、反対側の感光体ドラム7側を向くように取付ける場合について説明した。しかしながら、これに限定されるものではなく、これが逆、即ち、最初、ブレード9dは感光体ドラム7側を向くように枠体12に取付けられていて、再生産する際には、トナー容器11A側を向くように取付ける場合でも再生産方法を実施する上で問題は無い。また、当然のことであるが現像ブレード9dの位置決め用の穴である穴9d3、長穴9d5は図11で夫々右側、左側に配置してあるが、反対の配置即ち穴9d3が左側、長穴9d5が右側にあっても本再生産を実施する上で問題は無い。また、現像ブレード9dの板金9d1に曲げ部9d1aが設けられているが、曲げ部9d1aは必ずしも必要では無い。板金9d1は曲げ部の無い平板状でも本再生産方法を実施する上で問題は無い。板金9d1が平板状であれば、現像枠体12の凹部12xも必須では無い。更に、現像ブレード9dの現像ローラー9cへの当接部はシリコンゴムとしたが、これに限定するものではない。例えば、ウレタンゴム等の合成ゴムや天然ゴム等々、弾性を利用して現像ローラー9cへ当接圧を確保する形態のものであれば良い。
【0086】
[現像ローラー再取付け工程]
次に現像ローラーユニットGを取付ける。
【0087】
先の[現像ローラーユニットの取外し工程]で取外した現像ローラーユニットGを構成する現像ローラー9c、スペーサコロ9i、現像ローラーギア9kは、夫々ユニットGから取り外してエアー等を吹き付けて付着したトナーを清掃する。その後、夫々検査して再使用可能か否か判断する。検査を行った結果、その性能が基準を満たさないものについては適宜新品と交換する。但し、開発過程の検討時、または、再生産において統計的に交換が必要である確立が高い場合には、検査することなしに再生産時に新品と交換することが作業の効率向上になる場合もある。尚、フランジ9p、現像ローラー9c中に挿通させマグネット9g、ジャーナル9w及び、現像コイルばね接点9l(エル)は分離しない。こうして、一連の清掃及び検査を行って、前述各部品をユニットGに取付ける。そして、再組立てしたユニットGは新品を組立てる時と同じく、箱9vとユニットDGとを現像枠体12の側板12B,12Aにねじ(不図示)を捩じ込んで再取付けされる。
【0088】
[クリーニングユニット再生産工程]
次にクリーニングユニットの再生産を行う。
【0089】
図8、図9に示したように、感光体ドラム7の一端にはかしめ或は接着等によって取付けられフランジ36があって、他端には平歯ギア7nが固定されている。フランジ36とギア7nは夫々軸受38と、ドラム軸7a、拡径部7a2及びガイド13aLと一体化されたフランジ29とによってクリーニング枠体13に回転自在に取付けられている。なお、図19に示すように、軸受38はねじ13aR2で、また、図8に示すように、フランジ29はねじ13dによって夫々クリーニング枠体13に取付けられている。従って、軸受38とフランジ29とを取外すことによって、感光体ドラム7をクリーニング枠体13から取外すことができる。
【0090】
次に、図29に示すように、感光体ドラム7を取外したクリーニングユニットCを適当な台の上に載せて固定する。そして、吸引装着装置(不図示)の吸引ノズルRを手で持って、その吸引口をユニットCのブレード10aとスクイシート10c間の隙間10dに押し当てる。ユニットCの上面を矢印Pの部分を叩きながら吸引ノズルRの口を隙間10dに沿って横方向に移動させて、内部の除去トナーを吸引する。除去トナーの抜き取りが終了したユニットCは、ブレード10a、スクイシート10cを取外して、クリーニング枠体13、除去トナー溜め10bの内部をエアー等によって清掃する。取外した感光体ドラム7、及び、ブレード10aはエアー等を吹き付けて付着したトナーを清掃する。その後、夫々検査して再使用可能か否か判断する。検査を行った結果、その性能が基準を満たさないものについては適宜新品と交換する。但し、開発過程の検討時または再生産のおいて統計的に交換が必要である確立が高い場合には、検査することなしに再生産時に新品と交換することが作業の効率向上になる場合もある。新品若しくは再利用されるブレード10aと新品のスクイシート10cをクリーニング枠体13に取付ける。その後、新品若しくは再利用される感光体ドラム7は、軸受38とフランジ29とを夫々ねじ13aR2(図19参照)とねじ13d(図8参照)によって枠体13に取付けることによって、枠体13に回転自在に取付ける。
【0091】
[現像ユニットとクリーニングユニットとを再結合するユニット再結合工程]以上のように現像ユニットDとクリーニングユニットCとを分離後、夫々[現像ローラーユニットの取外し工程]、[現像ブレードの取外し工程]、[薄片の弾性シール部材取外し工程]、[薄板シート材取付け工程]、[第2現像ローラー端部補助シール取付け工程]、[薄片の弾性シール部材貼付工程]、[トナーの再充填工程]、[現像ブレードの再取付け工程]、[現像ローラーユニットの再取付け工程]を経て再生産された現像ユニットDと、[クリーニングユニットの再生産工程]によって再生産されたクリーニングユニットCとを[現像ユニットとクリーニングユニットの分離工程]と反対の手順で統合する。即ち、{プロセスカートリッジBのハウジングの構成}で説明したように、枠体12(図10)の長手方向(現像ローラー9cの軸線方向)両側に形成したアーム部19の先端を、枠体13(図9)の長手方向両側2箇所に設けられた前記アーム部19を進入するための凹部21に挿入する。その後、結合部材22を枠体13の取付穴13eに圧入し、且つアーム部19端の回動穴20に嵌入する。更に、部材22を内側の穴13eに圧入して取付ける。これにより、現像ユニットDとクリーニングユニットCは結合部材22を中心に回動可能に再結合される。
【0092】
以上が、本発明を適用した再生産方法の一実施形態の主要工程である。が、前述の工程は本再生産方法の一実施形態を示したもので、手順、及び、方法は、前述のそれに限定されるものではない。以下に本発明の再生産方法が正しく理解されるよう補足説明をする。
【0093】
第1に前述の説明において、[クリーニングユニットの再生産工程]は[現像ローラーユニットの再取付け工程]の後に説明したが、これは必ずしも[現像ローラーユニットの再取付け工程]を実施した後に[クリーニングユニットの再生産工程]を実施するという意味では無い。即ち[現像ユニットとクリーニングユニットの分離工程]によって現像ユニットとクリーニングユニットとは分離されているので、夫々独立して再生産作業を進めることができ、両者の再生産作業を平行して同時に実施することも可能である。無論どちらか一方のユニットを再生産した後、他方のユニットを再生産しても良い。同様に[薄板シート材取付け工程]は[薄片の弾性シール部材貼付工程]の後に行っても不都合なことは無い。
【0094】
第2に前述[トナーの再充填工程]は図28に示すように開口部11iから充填する場合について説明したので[弾性シール部材貼付工程]と[現像ブレードの再取付け工程]の間に行うようにした。しかしながら、トナーの再充填は開口部11iから行うことに限定するわけでは無い。例えば、トナー枠体11のトナー充填口11dから再充填しても良い。この場合開口部11i露出したままでは漏れてしまうので[現像ローラーユニットの再取付け工程]の後に再充填した方が作業性が向上する。
【0095】
第3に現像ユニットから取外した現像ブレードと現像ローラーユニット、並びにクリーニングユニットから取外した感光体ドラムとクリーニングブレードは元々付いていた現像ユニット並びにクリーニングユニットに再度取付けるとは限らない。即ち再生産工程を生産ライン等で行う所謂流れ作業で行う場合などは、例えば現像ユニットから取外した現像ブレードは何本かまとめて通い箱等に収納した後、エアー清掃を行い、再取付け工程に供給される。したがって元々付いていた現像ユニットに再取付けされるとは限らないし、同一の機種であれば公差分の寸法差はあるものの同形状であるので、元々付いていた現像ユニットに再取付けする必然性はない。現像ローラーユニット、感光体ドラム、クリーニングブレードについても同様である。さらに、同じ理由で現像ユニットとクリーニングユニットとを再結合する場合においても、元々の組合せで再結合されるとは限らずその必然性もない。
【0096】
その他にも、前述実施例の各工程は、ロボットを用いて適宜自動化しても良いことは勿論であるし、本発明に係るプロセスカートリッジBは前述のように単色の画像を形成する場合のみならず、現像手段9を複数設け、複数色の画像(例えば2色画像、3色画像或いはフルカラー等)を形成するカートリッジにも好適に適用することが出来る。また帯電手段の構成も、前述した第1実施例では所謂接触帯電方法を用いたが、他の構成として従来から用いられているタングステンワイヤーの三方周囲にアルミ等の金属シールドを施し、前記タングステンワイヤーに高電圧を印加することによって生じた正又は負のイオンを感光体ドラム7の表面に移動させ、感光体ドラム7の表面を一様に帯電する構成を用いても良いことは当然である。尚、前記帯電手段としては前記ローラー型以外にも、ブレード型(帯電ブレード)、パッド型、ブロック型、ロッド型、ワイヤ型等のものでも良い。また、感光体ドラム7に残存するトナーのクリーニング方法としても、ブレード、ファーブラシ、磁気ブラシ等を用いてクリーニング手段を構成しても良い。
【0097】
{新品プロセスカートリッジの構成}
前述実施形態では、カートリッジの再生産の場合について説明したが、前述構成は新品のプロセスカートリッジにも適用することができる。
即ち、電子写真画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジBは、次の構成を有する。
【0098】
電子写真感光体ドラム7を支持する第1フレームとしてのクリーニング枠体13と、感光体ドラム7に形成された静電潜像を現像するための現像ローラ9cを支持して、現像ローラー9cによって静電潜像の現像に用いられる現像剤を収納する現像剤収納部としてのトナー容器11Aを有する第2フレームとしてのトナー枠体11、及び、現像枠体12であって、枠体13(第1フレーム)と互いに回道可能に結合された枠体11・12(第2フレーム)とを有する。そして、更に、カートリッジBは、短手方向一端が現像ローラー9cの周面に接触した状態で、枠体12(第2フレーム)と現像ローラー9cとの間から現像剤が漏れ出すのを防止する弾性シール部材12s2と、弾性シール部材12s2を枠体(第2フレーム)12の長手方向に沿って貼付する両面テープ12s5であって、一方の面に弾性シール部材12s2が貼付されており、枠体(第2フレーム)12の長手方向に沿って他方の面が枠体(第2フレーム)12に貼付されている両面テープ12s5とを有する。ここで、両面テープ12s5は、両面テープ12s5の短手方向の一端側が枠体(第2フレーム)12の縁12a(図28、図30、図32参照)から現像ローラー9cが設置されている側へはみ出している。
【0099】
そして、両面テープ12s5の短手方向の一端側が枠体(第2フレーム)12の縁12aから現像ローラー9cが設置されている側へはみ出しているはみ出し量は、両面テープ12s5の長手方向の両端部よりも中央部の方が大きい。
【0100】
尚、前述した実施の形態は、使用済みのプロセスカートリッジを回収して分解する。そして、分解によって各プロセスカートリッジから取り出した部品を同一の部品ごとに集める。その後、前記部品を用いて、場合によっては一部部品は新品の部品(再使用でない部品)を用いて前述した再生産方法でプロセスカートリッジを再生産する場合を含む。及び、前述した実施形態は、使用済みのプロセスカートリッジを回収して分解する。そして、そのプロセスカートリッジから取り出した部品を用いて、場合によっては、一部部品は新品の部品(再使用でない部品)或いは別のプロセスカートリッジから取り出した部品を用いて前述した再生産方法でそのプロセスカートリッジを再生産する場合を含む。
【0101】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、プロセスカートリッジの再生産について1つの簡易な方法を実現したものである。また、本発明によれば、現像剤の漏れにくいプロセスカートリッジを実現したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子写真画像形成装置の縦断面図である。
【図2】プロセスカートリッジの縦断面図である。
【図3】図2に示したプロセスカートリッジの右側上方から見た外観斜視図である。
【図4】図2に示したプロセスカートリッジの左側上方から見た外観斜視図である。
【図5】図2に示したプロセスカートリッジを左下側を示すための外観斜視図である。
【図6】装置本体のプロセスカートリッジの装着部の外観斜視図である。
【図7】装置本体のプロセスカートリッジの装着部の外観斜視図である。
【図8】感光体ドラム及びその駆動装置の縦断面図である。
【図9】クリーニングユニットの斜視図である。
【図10】現像ユニットの斜視図である。
【図11】現像ユニットの一部分解斜視図である。
【図12】現像ホルダの背部を見る斜視図である。
【図13】現像枠体の側板及びトナー枠体の側面図である。
【図14】現像ローラー軸受箱の斜視図である。
【図15】現像枠体の斜視図である。
【図16】トナー枠体の斜視図である。
【図17】トナー枠体の斜視図である。
【図18】図17のトナーシール部の縦断面図である。
【図19】感光体ドラムのクリーニング枠体への取付け部を示す斜視図である。
【図20】ドラム軸受部を示す縦断面図である。
【図21】ドラム軸受部の外部の形状を示す側面図である。
【図22】本再生産で取付ける部品の取付け工程を説明する側断面図である。
【図23】本再生産で取付ける各部品の取付け工程を説明する上面図である。
【図24】本再生産で新たに取付ける第2の現像ローラー端部補助シールの取付け工程を説明する上面部分拡大図である。
【図25】本再生産で新たに取付ける薄片の弾性シール部材の貼付工程を説明する上面部分拡大図である。
【図26】本再生産で再度取付ける薄片の弾性シール部材の貼付状態を説明する上面図である。
【図27】あご部と薄片の弾性シール部材をピックアップした上面図である。
【図28】トナーの再充填工程を示す縦断面図である。
【図29】クリーニング枠体の清掃作業を示す斜視図である。
【図30】本発明によって再生産されたプロセスカートリッジの縦断面図である。
【図31】本発明によって再生産されるプロセスカートリッジに用いられる現像ブレードの外観斜視図である。
【図32】薄片の弾性シール部材が捲れた状態を示す縦断面拡大図である。
【符号の説明】
1 光学系
1a レーザーダイオード
1b ポリゴンミラー
1c レンズ
1d 反射ミラー
1e 露光開口部
2 記録媒体
3 搬送手段
3a 給紙カセット
3b ピックアップローラー
3c 搬送ローラー対
3d 搬送ローラー対
3e レジストローラー対
3f 搬送ガイド
3g,3h,3i 排出ローラー対
3j 反転経路
3k フラッパ
3m 排出ローラー対
4 転写ローラー
5 定着手段
5a ヒータ
5b 定着ローラー
5c 駆動ローラー
6 排出トレイ
7 感光体ドラム
7a ドラム軸
7a1 端面
7a2 拡径部
7b ドラムギア
7b1 側端
7d ドラム筒
7d1 内面
7e 感光層
7f アース板
7n 平歯ギア
8 帯電ローラー
8a 帯電ローラー軸
8b 複合ばね
8b1 圧縮コイルばね
8b2 内部接点
8c 帯電ローラー軸受
9 現像手段
9b トナー送り部材
9b1 ジャーナル
9c 現像ローラー
9d 現像ブレード
9d1 板金
9d1a 曲げ部
9d2 シリコンゴム
9d3 穴
9d4 ねじ穴
9d5 長穴
9d6 小ねじ
9e トナー撹拌部材
9f 軸受
9f1 キー部
9g マグネット
9g1 欠円形軸
9h アンテナ棒
9h1 接点
9i スペーサコロ
9j 現像ローラー軸受
9j1 穴
9j4 軸受
9k 現像ローラーギア
9l(エル) 現像コイルバネ接点
9m トナー攪拌ギア
9p フランジ
9p1 現像ローラーギア取付け軸部
9q ギア
9q1 小ギア
9r 大ギア
9r1 小ギア
9s トナー送りギア
9s1 軸継手部
9s2 小ギア
9u はす歯ギア
9v 軸受箱
9v1 円筒形突部
9v2 ねじ穴
9v3 マグネット支持穴
9v4 軸受嵌合穴
9v5 キー溝
9v6 凹部
9v7 切り欠き
9v8 支持部
9v9 ダボ
9w ジャーナル
9w1 円筒部
10 クリーニング手段
10a クリーニングブレード
10b 除去トナー溜め
10c スクイシート
10d 隙間
11 トナー枠体(第2フレーム)
11A トナー容器
11a 上方枠体
11a1 フランジ
11b 下方枠体
11b1 フランジ
11c リブ
11d トナー充填口
11e カップリング部材
11e1 穴
11f トナーキャップ
11g 凹形部
11h ボス
11i 開口部
11J トナーユニット
11j,11j1 フランジ
11k 凹面
11m 段部
11n 条溝
11n1 縁
11n2 底
11q 角穴
11r 丸穴
11t 把手部材
11v 突条
12 現像枠体(第2フレーム)
12A,12B 側板
12a 縁
12b 貫通穴
12c めねじ
12d ダボ
12e フランジ
12f スリット
12g 穴
12h 下あご部(下現像枠体部)
12h1 弾性シール部材貼り付け面
12h2 段差部
12i 平面
12i1 ダボ
12i2 めねじ
12i4 磁性シール部材座面
12j 円弧面
12k ばね固定部
12m 穴部
12n ばねガイド部
12p 開口部
12s 弾性シール部材(現像ブレード長手シール)
12s1 磁性シール部材(現像ローラー端部シール)
12s2 弾性シール部材
12s3 第1補助シール部材
12s4 第2補助シール部材
12s5 両面テープ
12s6 薄板状のシート材
12t ばね保持部
12u 平面
12v 突条
12v1 三角突条
12w1 円筒形ダボ
12w2 角形ダボ
12x 凹部
12z 突条
13 クリーニング枠体(ドラム枠体)(第1フレーム)
13a 円筒形ガイド
13aR1 フランジ
13aR2 小ねじ
13aR3 円板部材
13aR4 内径ガイド部
13aR5 拘束内周面
13aR,13aL 円筒形ガイド
13bR,13bL 回り止めガイド
13c 位置決めピン
13d 小ねじ
13e 取付穴
13f 規制当接部
13g ガイド溝
13h 取付穴
13h1 欠円部
13h2 位置決めピン
13h3 リブ
13h4 拘束ボス
13i 上面
13j 規制当接部
13k 側端
13k1 穴
13L ガイド部材
13n 転写開口部
13p 右側端
13q 左側端
13R ガイド部材
13s 外壁
13t 仕切壁
14 画像形成装置本体
16 ガイド部材
16a ガイド部
16b 位置決め溝
16c ガイド部
16d 位置決め溝
16R,16L ガイド部材
17 凹部
18 ドラムシャッタ部材
18a シャッターカバー
18b,18c リンク
18c1 突出部
19 アーム部
19a 先端
20 回動穴
20a 内面
20a1 傾斜部
20a2 ばね座部
21 凹部
21a 底
22 結合部材
22a 圧縮コイルばね
25 固設部材
29 フランジ
35 開閉部材
35a 支点
36 ドラムフランジ
36b 嵌合部
37 カップリング凸軸
37a,37a1 凸部端部
38 軸受
38a 凸部
38b 内側端面
39 ギア
39a 凹部
39a1 底
39b カップリング凹軸
40 現像ホルダ
40a 支持穴
40b,40c,40d,40e ダボ
40f 突起
43 大ギア
51 カバーフィルム
52 引抜き用テアテープ
52a 端部
52b 一端
54 弾性シール材
55 テープ
56 弾性シール材
61 モータ
61a 軸
62 小ギア
63 外カム
63a アーム
64 内カム
65 リンク
65a,65b ピン
66 側板
67 側板
68 圧縮コイルばね
69 側板
119 アース接点
120 帯電バイアス接点
120a 外部露出部
120b ばね座
121 現像バイアス接点
121a 導出部
121b 第2の導出部
121c 第3の導出部
121d 第4の導出部
121e 外部接点部
121f 止め穴
122 トナー残量検出接点
123 アース接点部材
124 帯電接点部材
125 現像バイアス接点部材
126 トナー検出接点部材
127 ホルダ
128 電気基板
129 圧縮コイルばね
A レーザービームプリンター(画像形成装置)
B プロセスカートリッジ
C クリーニングユニット
D 現像ユニット
DG 現像部駆動伝達ユニット
G 現像ローラーユニット
GT 歯車列
J トナーユニット
JP 結合面
L,K 斜面
R 吸引ノズル
S カートリッジ装着スペース
Z 水平線
m 線
g 隙間

Claims (18)

  1. 電子写真感光体ドラムを支持する第1フレームと、電子写真感光体ドラムに形成された静電潜像を現像するための現像ローラーを支持して、現像ローラーによって静電潜像の現像に用いられる現像剤を収納する現像剤収納部を有する第2フレームと、が互いに回動可能に結合されており、電子写真画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジの再生産方法において、
    (a)第1フレームと第2フレームとを分離するフレーム分離工程と、
    (b)第2フレームに取付けられている現像ローラーを取外す現像ローラー取外し工程と、
    (c)第2フレームの長手方向に沿って予め貼付された、第2フレームと現像ローラーとの間をシールする弾性シール部材を剥す弾性シール部材剥し工程と、
    (d)第2フレームの弾性シール部材が貼付されていた座面に、両面テープを座面の短手方向から現像ローラーが設置される側にはみ出すように貼付して両面テープによって再度弾性シール部材を貼付する弾性シール部材貼付工程と、
    (e)現像剤収納部に現像剤を充填する現像剤充填工程と、
    (f)現像ローラーを、第2フレームに取付ける現像ローラー取付け工程と、
    (g)分離された第1フレームと第2フレームとを結合するフレーム結合工程と、
    を有することを特徴とするプロセスカートリッジの再生産方法。
  2. 電子写真感光体ドラムを支持する第1フレームと、電子写真感光体ドラムに形成された静電潜像を現像するための現像ローラーを支持して、現像ローラーによって静電潜像の現像に用いられる現像剤を収納する現像剤収納部を有する第2フレームと、が互いに回動可能に結合されており、電子写真画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジの再生産方法において、
    (a)第1フレームと第2フレームとを分離するフレーム分離工程と、
    (b)第2フレームに取付けられている現像ローラーを取外す現像ローラー取外し工程と、
    (c)第2フレームの長手方向に沿って予め貼付された、第2フレームと現像ローラーとの間をシールする弾性シール部材を剥す弾性シール部材剥し工程と、
    (d)第2フレームに取付けられた現像ローラーの端部をシールする現像ローラー端部シールの内側に沿って、前記弾性シール部材に覆われる位置に予め取付けられた第1の現像ローラー端部補助シールの現像ローラー側に、第1の現像ローラー端部補助シールと隣接して第2の現像ローラー端部補助シールを取付ける第2現像ローラー端部補助シール取付け工程と、
    (e)第2フレームの弾性シール部材が貼付されていた座面に、両面テープを座面の短手方向から前記現像ローラーが設置される側にはみ出すように貼付して、両面テープによって再度弾性シール部材を貼付する弾性シール部材貼付工程と、
    (f)現像剤収納部に現像剤を充填する現像剤充填工程と、
    (g)現像ローラーを、第2フレームに取付ける現像ローラー取付け工程と、
    (h)分離された第1フレームと第2フレームとを結合するフレーム結合工程と、
    を有することを特徴とするプロセスカートリッジの再生産方法。
  3. 現像ローラー取外し工程の後に、第2フレームから現像ブレードを取外す現像ブレード取外し工程と、現像ローラー取付け工程に先立って、現像ブレードを第2フレームに取付ける現像ブレード取付け工程と、を有することを特徴とする請求項1から2の何れか1つに記載のプロセスカートリッジの再生産方法。
  4. 電子写真感光体ドラムを支持する第1フレームと、電子写真感光体ドラムに形成された静電潜像を現像するための現像ローラーを支持して、現像ローラーによって静電潜像の現像に用いられる現像剤を収納する現像剤収納部を有する第2フレームと、が互いに回動可能に結合されており、電子写真画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジの再生産方法において、
    (a)第1フレームと第2フレームとを分離するフレーム分離工程と、
    (b)第2フレームに取付けられている現像ローラーを取外す現像ローラー取外し工程と、
    (c)第2フレームに取付けられている現像ローラーに付着する現像剤の量を規制する現像ブレードを、第2フレームから取外す現像ブレード取外し工程と、
    (d)第2フレームの長手方向に沿って予め取付けられた、第2フレームと現像ローラーとの間をシールする弾性シール部材を取外す弾性シール部材取外し工程と、
    (e)第2フレームの長手方向に沿って予め取付けられた、第2フレームと現像ブレードとの間をシールする現像ブレード長手シールの、第2フレームに取付けられた面とは反対側の面にシート材を取付けるシート材取付け工程と、
    (f)第2フレームに取付けられた現像ローラーの端部をシールする現像ローラー端部シールの内側に沿って、前記弾性シール部材に覆われる位置に予め取付けられた第1の現像ローラー端部補助シールの現像ローラー側に、第1の現像ローラー端部補助シールと隣接して第2の現像ローラー端部補助シールを取付ける第2現像ローラー端部補助シール取付け工程と、
    (g)第2フレームの弾性シール部材が貼付されていた座面に、両面テープを座面の端手方向から前記現像ローラーが設置される側にはみ出すように貼付して、両面テープによって再度弾性シール部材を貼付する弾性シール部材貼付工程と、
    (h)現像剤収納部に現像剤を充填する現像剤充填工程と、
    (i)ブレードを、第2フレームに取付けられていた状態とは表裏を反対にして、シート材と現像ブレード長手シールとを第2フレームとの間に分在させて、第2フレームに取付ける現像ブレード取付け工程と、
    (j)現像ローラーを、第2フレームに取付ける現像ローラー取付け工程と、
    (k)分離された第1フレームと第2フレームとを結合するフレーム結合工程と、を有することを特徴とするプロセスカートリッジの再生産方法。
  5. 前記弾性シール部材貼付工程において貼付される弾性シール部材は、予め貼付された薄片の弾性シール部材よりも厚さが厚いことを特徴とする請求項1から4の何れか1つに記載のプロセスカートリッジの再生産方法。
  6. 前記弾性シール部材貼付工程において貼付される弾性シール部材の短手方向の長さは、予め貼付された薄片の弾性シール部材の短手方向の長さよりも長く、現像ローラー側に出っ張るように貼付されていることを特徴とする請求項1からの5何れか1つに記載のプロセスカートリッジの再生産方法。
  7. 弾性シール部材を貼付する為の両面テープの前記座面から現像ローラーの設置される側へはみ出すはみ出し量は、長手方向両端部よりも長手方向中央部の方が大きいことを特徴とする請求項1から6の何れか1つに記載のプロセスカートリッジの再生産方法。
  8. 前記現像ブレード取付け工程において、第2フレームに取付けられる現像ブレードは、取付けられるプロセスカートリッジの有する第2フレームから取外されたものであるか、或いは、別のプロセスカートリッジの有する第2フレームから取外されたものであることを特徴とする請求項3又は4の何れか1つに記載のプロセスカートリッジの再生産方法。
  9. 前記現像ローラー取付け工程において、前記第2フレームに取付けられる現像ローラーは、取付けられるプロセスカートリッジの有する第2フレームから取外されたものであるか、或いは、別のプロセスカートリッジの有する第2フレームから取外されたものであることを特徴とする請求項1から8の何れか1つに記載のプロセスカートリッジの再生産方法。
  10. 前記フレーム結合工程において、結合される第1フレームと第2フレームとの組合せは、前記フレーム分離工程前と同じ組合せで結合する、或いは、前記分離工程によって分離された複数の前記第1フレームと第2フレームとが無作為の組合せで結合することを特徴とする請求項1から9の何れか1つに記載のプロセスカートリッジの再生産方法。
  11. 前記フレーム結合工程に先立って、第一フレームから電子写真感光体ドラム、及び、電子写真感光体ドラムに残留した現像剤を除去するためのクリーニングブレードを取外し、そして、クリーニングブレードによって電子写真感光体ドラムから除去された除去現像剤が第一フレームから除去されることを特徴とする請求項1から10の何れか1つに記載のプロセスカートリッジの再生産方法。
  12. 前記プロセスカートリッジの再生産方法においては、電子写真感光体ドラムを新品の電子写真感光体ドラムと交換する、または、電子写真感光体ドラムを再使用する、また、現像ローラーを新品の現像ローラーと交換する、または、現像ローラーを再使用する、また、クリーニングブレードを新品のクリーニングブレードと交換する、または、クリーグブレードを再使用することを特徴とする請求項1から11の何れか1つに記載のプロセスカートリッジの再生産方法。
  13. 電子写真感光体ドラムを再使用する場合に、再使用される電子写真感光体ドラムは取付けられるプロセスカートリッジの有する第1フレームから取外されたものであるか、或いは、別のプロセスカートリッジの有する第1フレームから取外されたものである、また、現像ローラーを再使用する場合に、再使用される現像ローラーは取付けられるプロセスカートリッジの有する第2フレームから取外されたものであるか、或いは別のプロセスカートリッジの有する第2フレームから取外されたものである、また、クリーニングブレードを再使用する場合に、再使用されるクリーニングブレードは取付けられるプロセスカートリッジの有する第1フレームから取外されたものであるか、或いは別のプロセスカートリッジの有する第1フレームから取外されたものであることを特徴とする請求項12に記載のプロセスカートリッジの再生産方法。
  14. 前記現像剤充填工程において現像剤収納部への現像剤の充填は、現像剤収納部から現像ローラーへ現像剤を供給する為の現像剤供給開口から行うことを請求項1から13の何れか1つに記載のプロセスカートリッジの再生産方法。
  15. 前記プロセスカートリッジの再生産は現像剤供給開口を封止する封止部材が、現像剤収納部から前記現像ローラーへ現像剤を供給する為に引き出された状態で行われることを特徴とする請求項1から14の何れか1つに記載のプロセスカートリッジの再生産方法。
  16. 前記弾性シール部材貼付工程において、両面テープの一方の面に弾性シール部材を貼付して、その後、両面テープの他方の面を座面に貼付することを特徴とする請求項1から15の何れか1つに記載のプロセスカートリッジの再生産方法
  17. 電子写真画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、
    電子写真感光体ドラムを支持する第1フレームと、
    感光体ドラムに形成された静電潜像を現像するための現像ローラーを支持して、現像ローラーによって静電潜像の現像に用いられる現像剤を収納する現像剤収納部を有する第2フレームであって、第1フレームと互いに回動可能に結合された第2フレームと、
    短手方向一端が現像ローラーの周面に接触した状態で、第2フレームと現像ローラーとの間から現像剤が漏れ出すのを防止する弾性シール部材と、
    弾性シール部材を第2フレームの長手方法に沿って貼付する両面テープであって、一方の面に弾性シール部材が貼付されており、第2フレームの長手方向に沿って他方の面が第2フレームに貼付されている両面テープと、ここで、両面テープは、両面テープの短手方向の一端側が第2フレームの縁から現像ローラーが設置されている側へはみ出している、
    ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  18. 両面テープの短手方向の一端側が第2フレームの縁から現像ローラーが設置されている側へはみ出しているはみ出し量は、両面テープの長手方向の両端部よりも中央部の方が大きいことを特徴とする請求項17に記載のプロセスカートリッジ。
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