JP3586742B2 - 電荷移動添加剤としてフルオレニル−アジン誘導体を含有する電子写真用光導電体 - Google Patents

電荷移動添加剤としてフルオレニル−アジン誘導体を含有する電子写真用光導電体 Download PDF

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Description

【0001】
技術分野
本発明は、電子写真複写装置に用いられる光導電体であって、電荷発生層と電荷移動層を有し、光導電体の感光度に否定的な影響を与えることなく低減された室内光劣化とサイクリング劣化を示す改善された光導電体に関する。
【0002】
発明の背景
本発明は、層状の電子写真用光導電体であって、例えば、電荷発生層と電荷移動層がこの順序で上にコーティングされた金属接地面部材を有する光導電体である。これらの層は一般にそれぞれ分離されているが、電荷発生機能と電荷移動機能の両方を与える単一層に組合されてもよい。このような光導電体は、金属接地面部材と電荷発生層との間にバリア層、及び/又はバリア層(又は金属接地面部材)と電荷発生層との間に配置される接着促進層、及び/又は電荷移動層の上面にオーバーコート層を任意に含んでいてもよい。
【0003】
電子写真では、絶縁性の光導電物質の表面領域を光で選択的に露光することによって、この表面に潜在画像が形成される。光に露光された表面領域と露光されてない表面領域の間で、静電電荷密度の相違が形成される。顔料成分と熱可塑性成分を含有する静電トナーによって、潜在静電画像は可視画像に現像される。液体又は粉体とすることができるトナーは、光導電体表面とトナーの相対的な静電電荷に依存して、光による露光又は非露光の光導電体表面に引き寄せられる。光導電体は正又は負のいずれかに帯電され、トナーシステムは同様に負又は正に帯電した粒子を含有する。
【0004】
紙又は中間移動媒体のシートにトナーと反対の静電電荷が付与され、次いで、光導電体表面から現像された静止画像パターンに、光導電体から紙又は移動媒体上にトナーを引寄せつつ、このシートは光導電体の表面に近接して通過する。中間移動媒体が使用される際の直接的な移動又は間接的な移動に続いて、溶融ロールセットによってトナーが紙の上に溶融及び定着されて印刷画像が形成される。
【0005】
したがって、静電印刷プロセスは、印刷が行なわれる際に、光導電体の表面が充電され放電される一連の進行中の段階からなる。異なる頁を印刷する際において形成される画像の品質が確実に均一になるように(サイクリング安定性)、光導電体表面の充電電圧を維持することが重要である。ドラムの各循環時において充電/放電電圧がかなり変化すれば、すなわち、光導電体表面において劣化又は他の重要な変化が存在すれば、印刷された頁の品質は均一にならず、満足できるものではないであろう。
【0006】
電荷移動分子及び電子写真の有機光導電体としてしばしば採用されるヒドラゾン誘導体は、いわゆる光導電体の劣化現象と密接に関係するものとして知られる興味深い光化学特性を有する。研究の良好な処置は、光異性化及び光化学反応がこの劣化現象の大部分の原因となっているという事実を支持する。例えば、p−(ジエチルアミノ)ベンズアルデヒドジフェニルヒドラゾン(DEH)は、光化学的に誘引されるインダゾール誘導体、1−フェニル−3−(4−(ジエチルアミノ)−1−フェニル)−1,3−インダゾールへの単一分子転位を受ける。下記の論文:ジェイ.パカンスキー(J. Pacansky)らのChem. Mater.4:401(1992);ティー.ナカザワ(T. Nakazawa)らのChem. Lett. 1992, 1125;ならびに、イー.マツダ(E. Matsuda)らのChem. Lett. 1992, 1129;によって、電子写真伝導体における光−誘引による劣化のメカニズムの概要が与えられている。
【0007】
電子写真の応用において電荷移動分子としてヒドラゾンを使用するためには、光−誘引による劣化を許容レベルに低減しなければならない。光導電体における光−誘引による劣化を改善するように、ヒドラゾン分子の光−誘引による化学変化を最小限にするための二つの主要な道があり、これらは、(1)光−誘引による環化と異性化を防止するように剛性を増加させるために、ヒドラゾン分子に適切な置換基を導入すること、(2)有害な波長の光を除去するために、電荷移動層に例えば光吸収剤のような添加剤を処方することである(例えば、アンダーソン(Anderson)らの米国特許第4,362,798号参照)。前者のアプローチでは、対応する非置換のヒドラゾンと比べて、分子を生成するコストの増加が避けられない。したがって、現行において選択されるアプローチは、光フィルタとして作用するための、アセトゾルイエロー(Asetosol Yellow)のような添加剤を使用するものである。このアプローチは光導電体の室内光劣化に対してある程度効果はあるものの、放電電圧と暗衰微を増加させることによって光受容体の電気特性に対して否定的な影響を及ぼす。
【0008】
カルボニル化合物を有するヒドラゾンの残存NHの縮合生成物であるアジンが、電荷移動層の移動分子とドーパントの両方として、電子写真の応用に用いられることが開示されている。DE3716982、JP62006262及びJP61209456において、ヒドラゾンとアジンの幾つかのシリーズが電荷移動物質として開示されている。さらに、いくつかのアジンについて、ヒドラゾンと組合せて電子写真の伝導体に用いられることが教示されている(例えば、JP61043752、JP61043753及びJP61043754を参照)。これらのアジンは、本発明で用いられるフルオレニル−アジン誘導体ではないことを留意することが重要である。
【0009】
フルオレニル−アジンは、この分野において良く知られている。例えば、電荷移動剤として、9−[p−(ジエチルアミノ)ベンジリデンヒドラゾノ)]フルオレンが、JP57138644号及びJP59195659に開示されている。
【0010】
1983年11月15日に発行されたゴトー(Goto)らの米国特許第4,415,640号は、本発明で用いられるタイプのフルオレニル−アジンを開示する。この物質は、電荷移動分子と共に用いられる添加物質としてではなく、電荷移動物質として開示される(例えば、第6欄の第52〜54行、第7欄の第30〜32行、及び第8欄の第62〜68行参照)。光導電体の劣化を最小限にするために、電荷移動物質としてこれらのフルオレニル−アジンを使用することが教示されている。
【0011】
DEH含有電荷移動層にフルオレニル−アジン材料を添加することによって、得られる光導電体において室内光劣化及びサイクリング劣化を無くなることが予期せぬことに今見出された。例えば、2〜5%のアジンでドープされたDEH−電荷移動層を含有する光導電体は、蛍光灯で4時間の露光した後において劣化を全く示さないのに対して、標準的なアセトゾルイエロー(Asetosol Yellow)の濾過試薬を含有する光導電体は否定的な劣化を示す。電荷移動層内のアセトゾルイエロー(Asetosol Yellow)の濃度が増加すると、光導電体の光感度と暗衰微に対する否定的な影響が及ぼされるが、アジン物質ではこのような影響は観察されない。
【0012】
発明の概要
本発明は、p−(ジエチルアミノ)ベンズアルデヒドジフェニルヒドラゾン(DEH)のようなヒドラゾン電荷移動分子、ポリマーバインダ及び下記式の添加剤を含有する電荷移動層を含む電子写真画像部材に関する。
【0013】
【化4】
Figure 0003586742
【0014】
ここで、R及びRはC〜Cアルキル及びフェニルから独立して選択され、Rは水素、C〜Cアルキル及びフェニルから選択される。
【0015】
更に詳細には、本発明は、(a)接地面部材と、
(b)バインダ中に分散された感光性染料の有効量を含み、前記接地面部材によって支持される電荷発生層と、
(c)約25重量%〜約65重量%のDEHのようなヒドラゾン電荷移動分子と、約34.5重量%〜約65重量%のポリマーバインダと、約0.5重量%〜約10重量%の下記式の添加剤とを含み、前記電荷発生層によって支持される電荷移動層と、を含む電子写真画像部材に関する。
【0016】
【化5】
Figure 0003586742
【0017】
ここで、R及びRはC〜Cアルキル及びフェニルから独立して選択され、Rは水素、C〜Cアルキル及びフェニルから選択される。
【0018】
ここで用いられる全てのパーセンテージ、比及び部は、特に他に特定されない限り“重量による”。
【0019】
発明の詳細な説明
本発明の光導電体は、複写機及びプリンタのような電子写真複写装置において有用性が見出され、この光導電体は層状光導電体として一般に特徴付けられるものであり、一つの層(電荷発生層)が光を吸収し、その結果、電荷キャリアを発生し、第2の層(電荷移動層)が電荷キャリアを光導電体の露光面に移動させる。
【0020】
これらの装置は別個の電荷発生層と電荷移動層とをしばしば有し、電荷移動層は電荷発生層の上に塗布されるが、光導電体の単一層に電荷発生機能と電荷移動機能とを持たせることも可能である。
【0021】
光導電体の構造体では、可撓性(可撓性ウエブ又はベルトのような)又は非可撓性(ドラムのような)であってもよい基板に、金属アルミニウムの薄層が均一に塗布される。アルミニウム層は、電気的な接地面として機能する。好適な実施態様では、アルミニウムは陽極酸化され、アルミニウム表面がより厚い酸化アルミニウムの表面(約2〜約12μ、好ましくは約4〜約7μの厚さを有する)に変化する。接地面部材は、金属面(例えば、アルミニウム又はニッケルから作られる)、金属ドラム又はフォイル、アルミニウム、酸化錫又は酸化インジウムが上に真空蒸着されたプラスチックフィルム、或いは、導電性物質がコーティングされた紙、プラスチックフィルム又はドラムでもよい。
【0022】
次いで、アルミニウム層は、バインダに分散された感光性の染料物質を含む薄い、均一厚さの電荷発生層でコーティングされる。最後に、均一厚さの電荷移動層が電荷発生層の上にコーティングされる。電荷移動層は、熱可塑性のフィルム−形成バインダ、ヒドラゾン電荷移動分子及び特定のフルオレニル−アジン添加物質の有効量を含む。
【0023】
単一層の構造体の場合において、感光層は、電荷発生物質、ヒドラゾン電荷移動物質、バインダ樹脂及びフルオレニル−アジン物質を含む。
【0024】
構造体の様々な層の厚さは重要であり、当業者に良く知られている。例示的な導電体では、接地面層は約0.01〜約0.07μの厚さを有し、電荷発生層は約0.5〜5.0μ、好ましくは約0.1〜2.0μ、最も好ましくは約0.1〜約0.5μの厚さを有し、電荷移動層は約10〜約25μ、好ましくは約20〜25μの厚さを有する。接地面と電荷発生層との間にバリア層が用いられる場合には、バリア層は約0.05〜2.0μの厚さを有する。単一の電荷発生/電荷移動層が用いられる場合には、この層は約10〜約25μの厚さを一般に有する。
【0025】
本発明において用いられる電荷発生層の形成では、微小粒子の感光性染料物質の微細ディスパージョンがバインダ物質中に形成され、このディスパージョンが接地面部材上にコーティングされる。これは、溶媒中に感光性染料とバインダとを含有するディスパージョンを調製し、このディスパージョンを接地面部材上にコーティングし、コーティング層を乾燥することによって一般的に行なわれる。
【0026】
光導電体に有効であるとこの分野において知られるあらゆる感光性の有機染料物質が、本発明において用いられる。このような物質の例は、下記の種類に属する。
(a)多核キノン、例えばアンタントロン;
(b)キナクリドン;
(c)ペリノンのようなナフタレン1,4,5,8−テトラカルボン酸−誘導顔料;
(d)フタロシアニン及びナフタロシアニン、例えばX結晶型のH−フタロシアニン(例えば米国特許第3,357,989号を参照);金属フタロシアニン及び金属ナフタロシアニン(中心金属に結合した他の基を有するものを含む);
(e)インジゴ及びチオインジゴ染料;
(f)ベンゾチオキサンテン誘導体;
(g)アミン(ペリレンジアミド)及びo−ジアミン(ペリレンビスイミダゾール)を有する縮合物を含む、ペリレン3,4,9,10−テトラカルボン酸−誘導顔料;
(h)ビスアゾ−、トリスアゾ−及びテトラキスアゾ−顔料を含むポリアゾ−顔料;
(i)スクアリリウム染料;
(j)ポリメチン染料;
(k)キナゾリン基を含有する染料(例えば英国特許明細書第1,416,602号を参照);
(l)トリアリールメタン染料;
(m)1,5−ジアミノ−アントラキノン基を含有する染料;
(n)チアピリリウム塩;
(o)アズレニウム塩;
(p)ピロロ−ピロール顔料。
【0027】
このような物質は、参考としてここに挙げた1993年3月2日に発行されたテレル(Terrell)らの米国特許第5,190,817号に非常に詳細に述べられている。
【0028】
本発明で用いる好適な感光性染料は、当業者によって良く知られるフタロシアニン染料である。このような物質の例は、参考としてここに挙げた1974年6月11日に発行されたビアーン(Byrne)らの米国特許第3,816,118号に教示されている。あらゆる好適なフタロシアニンが、本発明の電荷発生層を調製するのに用いられる。用いられるフタロシアニンは、好適な結晶型であってもよい。これは、六員芳香環と五員環の窒素のいずれか、或いはその両方において非置換であってよい。参考としてここに挙げた、ラインホールド(Reinhold) パブリッシング(Publishing) カンパニー(Company)からの、モーサーとトーマス(Moser & Thomas)によるフタロシアニン(Phthalocyanine) コンポウンズ(Compounds)、1963に、有効な物質が記載され、これらの合成方法が示されている。特に好適なフタロシアニン物質は、構造体の中心の金属がチタンのもの(すなわち、チタニルフタロシアニン)及び金属を含有しないフタロシアニンである。金属を含有しないフタロシアニンは、X−結晶型のものが特に好適である。このような材料は、参考としてここに挙げた1974年6月11日に発行されたビアーン(Byrne)らの米国特許第3,816,118号及び1993年4月20日に発行されコバタ(Kobata)らの米国特許第5,204,200号に教示されている。金属を含有しないX−型のフタロシアニンは、下記式によって表わされる。
【0029】
【化6】
Figure 0003586742
【0030】
このような物質は、例えばゼネカ(Zeneca) カラーズ(Colours) カンパニー(Company)から商標名Progen−XPCのとして、非常に高純度の電子写真グレードで入手可能である。
【0031】
バインダとしては、疎水特性と電気絶縁フィルムのための良好なフィルム形成特性とを有する高分子量ポリマーが、好適に用いられる。これらの高分子量のフィルム−形成ポリマーは、例えば次の物質、ポリカーボネート、ポリエステル、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルクロライド、ポリビニリデンクロライド、ポリスチレン、ポリビニルブチラール、エステル−カーボネートコポリマー、ポリビニルアセテート、スチレン−ブタジエンコポリマー、ビニリデンクロライド−アクリロニトリルコポリマー、ビニルクロライド−ビニルアセテートコポリマー、ビニルクロライド−ビニルアセテート−無水マレイン酸コポリマー、シリコーン樹脂、シリコーンアルキド樹脂、フェニレン−フォルムアルデヒド樹脂、スチレン−アルキド樹脂及びポリ−N−ビニルカルバゾールを含むが、これらに限定されるものではない。これらのバインダっは、単一樹脂又は2以上の樹脂混合物の形態で用いることができる。
【0032】
好適な物質は、下記に説明するビスフェノールA、ビスフェノールA−ビスフェノールTMCのコポリマー、中程度の分子量のポリビニルクロライド、ポリビニルブチラール、エステル−カーボネートコポリマー及びこれらの混合物を含む。ポリビニルクロライド化合物は、約25,000〜約300,000、好ましくは約50,000〜約125,000、最も好ましくは約80,000の平均分子量(重量平均)を有するバインダとして有用である。好適な物質は非置換のものであるが、PVC物質は、塩素、オキシラン、アクリロニトリル又はブチラ−ルを含むいろいろな置換基を含有していてもよい。本発明において有用なポリビニルクロライド物質は、当業者に良く知られている。これらの物質の例は、ジオン(GEON) カンパニー(Company)からGEON 110X426として商業的に入手可能である。同様のポリビニルクロライドもまた、ユニオン(Union) カーバイド(Carbide) コーポレーション(Corporation)から入手可能である。
【0033】
下記で与えられる式を有するビスフェノールAが、ここでの有用なバインダである。
【0034】
【化7】
Figure 0003586742
【0035】
ここで、各XはC〜Cアルキルであり、nは約20〜約200である。
【0036】
上述のビスフェノールコポリマーのバインダは、ビスフェノールAとビスフェノールTMCのコポリマーである。このコポリマーは下記式を有する。
【0037】
【化8】
Figure 0003586742
【0038】
ここで、ビスフェノールTMCに対するビスフェノールAの重量比が、約30:70〜約70:30、好ましくは約35:65〜65:35、最も好ましくは40:60〜60:40となるように、aとbが選択される。ポリマーの分子量(重量平均)は、約10,000〜約100,000、好ましくは約20,000〜約50,000、最も好ましくは約30,000〜40,000である。
【0039】
電荷−発生層の形成では、感光性染料の混合物がバインダ物質中に形成される。用いられる感光性染料の量は、光導電体中に電荷発生機能を発現させるのに有効な量である。この混合物は、約10部〜約50部、好ましくは約10部〜約30部、最も好ましくは約20部の感光性染料と、約50部〜約90部、好ましくは約70部〜約90部、最も好ましくは約80部のバインダ成分とを一般に含有する。
【0040】
次いで、感光性染料−バインダの混合物は、次の工程のために溶媒又は分散媒体と混合される。選択される溶媒は、(1)高分子量ポリマーのための真溶媒であること、(2)全ての成分と非反応性であること、(3)低毒性を有すること、を必要とする。本発明において用いられる分散媒体/溶媒の例は、単独又は好適な溶媒の組合わせで用いられ、ヘキサン、ベンゼン、トルエン及びキシレンのようなハイドロカーボン;メチレンクロライド、メチレンブロマイド、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、1,2−ジクロロプロパン、クロロフォルム、ブロモフォルム及びクロロベンゼンのようなハロゲン化ハイドロカーボン;アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノンのようなケトン;エチルアセテート、ブチルアセテートのようなエステル;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、シクロヘキサノール、ヘプタノール、エチレングリコール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ及びセロソルブアセテートのようなアルコール及びこれらの誘導体;テトラハイドロフラン、1,4−ジオキサン、フラン及びフルフラルのようなエーテル及びアセタール;ピリジン、ブチルアミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン及びイソプロパノールアミンのようなアミン;アミドを含むN,N−ジメチルフォルムアミドのような窒素化合物;脂肪酸及びフェノール;カーボンジサルファイド、トリエチルフォスフェートのような硫黄及び燐化合物を含む。本発明で用いる好適な溶媒は、メチルエチルケトン、メチレンクロライド及びシクロヘキサノンテトラハイドロフラン(THF)である。形成される混合物は、約1%〜約50%、好ましくは約2%〜約10%、最も好ましくは約5%の感光性染料/バインダ混合物と、約50%〜約99%、好ましくは約90%〜約98%、最も好ましくは約95%の溶媒/分散媒体とを含む。次いで、混合物全体が従来の粉砕メカニズムを用いて、所望の染料粒径に達し混合物中に分散するまで粉砕される。例えばボールミル、ホモジナイザ、ペイントシェーカー、サンドミル、超音波分散機、研磨機及びサンドグラインダーを用いて、有機顔料を微粒子になるまで粉砕してもよい。好適な装置はサンドミルグラインダーである。感光性染料は、サブミクロン(例えば約0.01μ)〜約5μ、好ましくは約0.05μ〜約0.5μの範囲の粒径(粉砕後)を有する。次いで、例えばディップコーティングによってコーティングするのに適当な粘度となるように、混合物が“レットダウン”又は他の溶媒によって約2%〜約5%の固形分に希釈される。
【0041】
次いで、電荷−発生層は接地面部材上にコーティングされる。電荷発生層が形成されるディスパージョンが、ディップコーティング、スプレーコーティング、ブレードコーティング又はロールコーティングを含むこの分野において公知の方法を用いて接地面部材上にコーティングされ、次に乾燥される。本発明で用いる好適な方法は、ディップコーティングである。形成される電荷発生層の厚さは、約0.1〜約2.0μ、好ましくは約0.5μである。形成される層の厚さは、処理の時間と温度だけでなく、接地面部材が浸漬されるディスパージョンの固形分パーセントに依存するであろう。接地面部材が電荷−発生層で一度コーティングされると、約60℃〜約160℃、好ましくは約100℃で約10〜約100分、好ましくは約30〜約60分の間乾燥に供せられる。
【0042】
次いで、電荷移動層が調製され、電荷発生層を覆うために接地面部材上にコーティングされる。電荷移動層は、フルオレニル−アジン物質の特定限定基を有する熱可塑性のフィルム−形成バインダ中のヒドラゾン電荷移動分子を含有する溶液を、電荷−発生層にコーティングし、このコーティング層を乾燥して形成される。
【0043】
原則として、多種類の公知のホール又は電子移動分子が電子写真用光導電体の移動層に用いられる。しかしながら、本発明の目的はヒドラゾン物質が用いられる際に見られる劣化問題を無くすことであるので、本発明において用いられる電荷移動分子は下記の一般式を有するヒドラゾン物質の種類から選択される。
【0044】
【化9】
Figure 0003586742
【0045】
ここで、R、R及びRは、互いに独立した水素又は低級アルキル(C〜C)を表わし、R15及びR16は、互いに独立した低級アルキル(C〜C)又はアリールを表わす。
【0046】
最も好適な電荷移動分子は、p−ジエチルアミノベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾンの化学名を有するDEHとして知られる。この化合物は下記構造式を有する。
【0047】
【化10】
Figure 0003586742
【0048】
本発明の電荷移動層に用いられるバインダは、電荷発生層に用いられる上述のバインダである。
【0049】
電荷移動層はまた、特定的に規定される下記式を有するフルオレニル−アジン物質を含有していてもよい。
【0050】
【化11】
Figure 0003586742
【0051】
ここで、R及びRはC〜Cアルキル及びフェニルから独立して選択され、Rは水素、C〜Cアルキル及びフェニルから選択される。好適な化合物では、R及びRはエチル及びフェニルから選択され、Rは水素及びフェニルから選択される。特に好適な化合物は、RとRの両方がフェニルであり、かつRが水素の場合だけでなく、RとRの両方がエチルであり、かつRが水素の場合である。
【0052】
9−(p−ジエチルアミノベンジリデンヒドラゾノ)フルオレン(R=R=エチル、及びR=水素)は、以下の方法で合成される。9H−フルオレノヒドラゾン(19.4g、0.1モル)、p−ジエチルアミノベンズアルデヒド(19.4g、0.11モル)、ベンゼン(200ml)及びp−トリスルフォニックハイドレイトの触媒量の混合物を、環境温度で約3時間撹拌する。次いで、水(100ml)を加える。有機相を分離して、水で2回洗浄し塩水で洗浄して、硫酸ナトリウム上で乾燥する。溶媒を除去し、標記化合物を得るためにアセトンとヘキサンの混合物から橙色の固体を再結晶させる(92%の橙色の針状)。同様の方法で、9−(p−ジフェニルアミノベンジリデンヒドラゾノ)フルオレン(R=R=フェニル、及びR=水素)を調製してもよい。
【0053】
ヒドラゾン電荷移動分子(開示のような)、バインダ及びフルオレニル−アジン誘導体の混合物であって、約25%〜約65%、好ましくは約30%〜約50%、最も好ましくは約35%〜約45%のヒドラゾン電荷移動分子と、約34.5%〜約65%、好ましくは約50%〜約65%、最も好ましくは約55%〜約65%のバインダと、約0.5%〜約10%、好ましくは約1%〜約5%、最も好ましくは約2%〜約5%のフルオレニル−アジン誘導体を有する混合物が、次いで配合される。用いられる電荷移動分子の量は、光導電体の電荷移動機能を発揮するのに有効な量である。電荷移動層と電荷発生層の両方において用いられるバインダは、それらのバインダ機能を発揮するのに有効な量である。フルオレニル−アジン物質は、好ましくは、他の成分が加えられる前に有機溶媒に添加される。
【0054】
電荷発生層の形成において用いた上述のように、混合物が溶媒に加えられる。好適な溶媒は、THF、シクロヘキサノン及びメチレンクロライドである。約10%〜約40%、好ましくは約25%のバインダ/移動分子/フルオレニル−アジンの混合物、ならびに、約60%〜約90%、好ましくは約75%の溶媒を、溶液が含有するのが好ましい。次いで、上述した従来のコーティング技術を用いて、電荷移動層が電荷発生層と接地面部材上にコーティングされる。ディップコーティングが好ましい。電荷移動層の厚さは、一般に約10〜約25μ、好ましくは約20〜25μである。溶液中の固体パーセント、粘度、溶液温度、引き上げ速度によって、移動層の厚さが制御される。この層は、約60℃〜約160℃、好ましくは約100℃で、約10〜100分、好ましくは約30〜約60分間、通常加熱乾燥される。電子写真部材上に移動層が一度形成されると、UV硬化又は加熱処理のいずれかを用いることによって層を前処理するのが好ましく、これにより移動分子の浸出速度が、特に高移動分子濃度において更に遅くなる。
【0055】
上述の層に加えて、接地面部材(基板)と電荷発生層との間にアンダーコート層を配置してもよい。これは本質的には、基板層の欠陥を覆い形成された薄い電荷層の均一性を向上させるプライマー層である。このアンダーコート層形成するのに用いられる物質は、エポキシ、ポリアミド及びポリウレタンを含む。移動層の上にオーバーコート層(すなわち、表面保護層)を配置することもまた可能である。これは、印刷操作の間に水と摩耗から電荷移動層を保護する。このオーバーコート層を形成するのに用いられる物質は、ポリウレタン、フェノール樹脂、ポリアミド樹脂及びエポキシ樹脂を含む。これらの構造体は、当業者に良く知られている。
【0056】
以下の実施例は、本発明の光導電体を例示するものである。これらの実施例は例示のみを意図するものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
【0057】
実施例
比較の基礎を提供するために、ドラム、ならびに、電荷移動層にアセトゾルイエロー(Asetosol Yellow)とDEHを含有するウエブ光導電体、電荷移動層にフルオレニル−アジン誘導体とDEHを含有するウエブ光導電体を形成して、同様の条件下で試験した。
【0058】
処方
電荷発生(CG)ディスパージョンは、2−ブタノンとシクロヘキサノンの混合物中の、45/55重量比のチタニルフタロシアニンとポリビニルブチラール(BX−55、セキスイケミカルカンパニー(Sekisui Chemical Co.))とからなる。CGディスパージョンは、アルミニウム基板上にディップコーティングされ、100℃で15分間乾燥され、或いは、1μ未満、より好ましくは0.2〜0.3μの厚さが得られるように、マイラーフィルム上にブレードコーティングされる。
【0059】
DEHを含有する標準的な電荷移動処方物(CT)は、次の方法で調製される。DEH(27.0g)、ビスフェノール−A(37.9g、バイヤー エージー(Bayer AG))及びアセトゾルイエロー(Asetosol Yellow)(0.48g)を、テトラハイドロフランと1,4−ジオキサンの溶媒混合物中において混合する。CGがコーティングされたドラム上にCT層がディップコーティングされ、或いは、CGがコーティングされたフィルム上にCT層がブレードコーティングされ、次いで、これらは、100℃で60分間乾燥される。同様の電荷移動層が、アセトゾルイエロー(Asetosol Yellow)に代わるものを用いる以外、上述のようにして処方され、アセトゾルイエロー(Asetosol Yellow)に代わって、アジン−1(0.48g、R=R=エチル、R=水素)、ならびに、アジン−2(0.48g、R=R=フェニル、R=水素)が用いられる。
【0060】
試験
次いで、上述のようにして調製した層状の光導電体は、パラメトリックテスター又はショーグン(Shogun)テスターのいずれかによって試験される。ウエブフィルムについて、室内光による所定時間の露光及び未露光を伴う初期電気特性が測定される。ショーグン(Shogun)テスターによるサイクリング前後にサンプルの電気特性を直接測定することによって、サイクル劣化が評価される。蛍光灯源でドラムを露光することにより、ドラムの光劣化が引起される。試験結果を下記表に要約する。
【0061】
【表1】
Figure 0003586742
【0062】
本出願において規定するアジン誘導体は、光導電体自体の感光度に否定的な影響を及ぼすことなく、室内光劣化及びサイクリング劣化を低減するように明確に作用する。

Claims (10)

  1. ヒドラゾン電荷移動分子、ポリマーバインダ及び下記式を有する添加剤を含有する電荷移動層を含む電子写真画像部材。
    Figure 0003586742
    ここで、R及びRはC〜Cアルキル及びフェニルから独立して選択され、Rは水素、C〜Cアルキル及びフェニルから選択される。
  2. 前記電荷移動分子がp−ジエチルアミノベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン(DEH)である、請求項1に記載の電子写真画像部材。
  3. 前記添加剤が電荷移動層の約0.5%〜約10%を含む、請求項2に記載の電子写真画像部材。
  4. 前記添加剤が電荷移動層の約1%〜約5%を含む、請求項3に記載の電子写真画像部材。
  5. 前記添加剤において、R及びRがエチル及びフェニルからそれぞれ独立して選択され、Rが水素及びフェニルから選択される、請求項4に記載の電子写真画像部材。
  6. 前記添加剤において、R及びRの両方がエチルであり、Rが水素である、請求項5に記載の電子写真画像部材。
  7. 前記添加剤において、R及びRがフェニルであり、Rが水素である、請求項5に記載の電子写真画像部材。
  8. 前記電荷移動層が約10〜約25μの厚さを有する、請求項5に記載の電子写真画像部材。
  9. 前記ポリマーバインダが下記式を有する、請求項8に記載の電子写真画像部材。
    Figure 0003586742
    ここで、XはC〜Cアルキルから選択され、nは約20〜約200である。
  10. (a)接地面部材と、
    (b)バインダ中に分散された感光性染料の有効量を含み、前記接地面部材によって支持される電荷発生層と、
    (c)約25重量%〜約65重量%のDEH電荷移動分子と、約35重量%〜約65重量%のポリマーバインダと、約1重量%〜約5重量%の下記式の添加剤とを含み、前記電荷発生層によって支持される電荷移動層と、を含む電子写真画像部材。
    Figure 0003586742
    ここで、R及びRはC〜Cアルキル及びフェニルから独立して選択され、Rは水素、C〜Cアルキル及びフェニルから選択される。
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