JP3583512B2 - 感熱記録紙 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、アセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール(以下、AA化PVAと略記する)系樹脂組成物及び特定のジルコニウム化合物を加工剤として用いた感熱記録紙に関し、更に詳しくは特定のAA化PVA系樹脂組成物及び塩化ジルコニウム、酢酸ジルコニウム、硝酸ジルコニウムから選ばれる少なくとも一種のジルコニウム化合物を感熱発色層、保護層、アンダーコート層等に用いた感熱記録紙に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、熱を利用した感熱記録方法は、従来採用されてきた印字記録方式等に必要な現像・定着といった工程や補給物質を全く必要とせず、簡単に記録が得られるという大きな利点を持つことから、益々その用途は広がりつつある。特に、クリスタルバイオレットラクトン等の発色性物質とフェノール化合物等の顕色剤を加熱、反応させて発色させるという方式が、印字の鮮明度等の点で総合的に評価され実用化されている。
しかし、前記発色性物質と顕色剤のバインダーとして水溶性バインダー、例えばポリビニルアルコール(以下、PVAと略す)が多用されているため、加熱記録を長期間にわたって続けると、サーマルヘッドとの摩擦によりPVA等のかすがサーマルヘッドに付着したり、サーマルヘッド自体と感熱記録紙が高温時に付着するといういわゆるスティッキングの問題が生じたり、更に印字した記録紙が水や可塑剤等に触れるとその印字が消えたり、記録紙がべとつくという耐水化の問題が残っている。
【0003】
かかる対策として、前記記録紙上にアセトアセチル基含有PVAよりなる保護層を設ける方法(特開昭59−106995号公報)や、バインダーとして該アセトアセチル基含有PVAを用いる方法(特開昭58−181687号公報)等が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の特開昭59−106995号公報や特開昭58−181687号公報開示技術におけるAA化PVAを本発明者等が詳細に検討した結果、該AA化PVAを感熱記録紙用の加工剤として用いるとき、その塗工液の粘度安定性及び製品の安定性という点でまだまだ改良の余地があることが判明した。
従って、上記公報開示技術では、塗工液の粘度上昇により塗工性が低下し、均一な塗工面が得られなかったり、あるいは充分な耐水性が得られなかったりして、品質の安定性という点で不安が残るものであり、最近の技術の高度化に伴った要求性能を満足させるべく更なる改良が不可欠である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、かかる事情に鑑みて鋭意検討した結果、アルカリ金属の酢酸塩が2重量%以下、酢酸が5重量%以下、かつ、アルカリ金属の酢酸塩/酢酸の重量比が0.01〜100となる割合でアルカリ金属の酢酸塩、酢酸を含むAA化PVA系樹脂組成物、好ましくは、アルカリ金属の酢酸塩が0.5重量%以下、酢酸が2重量%以下、かつ、アルカリ金属の酢酸塩/酢酸の重量比が0.1〜10となる割合でアルカリ金属の酢酸塩、酢酸を含むAA化PVA系樹脂組成物及び塩化ジルコニウム、酢酸ジルコニウム、硝酸ジルコニウムから選ばれる少なくとも一種のジルコニウム化合物を含有した塗工液が安定性に優れており、該塗工液を感熱記録紙の感熱発色層、保護層、アンダーコート層等の加工剤として用いたとき、印刷適性、耐水性に優れ、又サーマルヘッドの汚れも少ない感熱記録紙が安定して得られることを見いだし、本発明を完成した。
【0006】
以下、本発明について詳述する。
本発明で用いられるAA化PVA系樹脂は、PVAとジケテンを反応させる方法、PVAをアセト酢酸エステルと反応させエステル交換する方法や酢酸ビニルとアセト酢酸ビニルを共重合させる方法等いずれの方法で製造しても良いが、製造工程が簡略で、品質の良いAA化PVA系樹脂が得られる点から、PVAとジケテンを反応させる方法で製造するのが好ましい。PVA粉末とジケテンを反応させる方法としては、PVAとガス状あるいは液状のジケテンを直接反応させても良いし、有機酸をPVAに予め吸着吸蔵せしめた後、不活性ガス雰囲気下で液状又はガス状のジケテンを噴霧、反応するか、またはPVAに有機酸と液状ジケテンの混合物を噴霧、反応する等の方法が用いられる。
【0007】
本発明の出発原料であるPVA系樹脂としてはポリ酢酸ビニルの低級アルコール溶液をアルカリ等のケン化触媒によってケン化して得られたPVAやその誘導体、さらに酢酸ビニルと共重合性を有する単量体と酢酸ビニルとの共重合体のケン化物が挙げられる。
【0008】
該単量体としては、例えばエチレン、プロピレン、イソブチレン、α−オクテン、α−ドデセン、α−オクタデセン等のオレフィン類、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸等の不飽和酸類あるいはその塩あるいはモノ又はジアルキルエステル等、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル等のニトリル類、アクリルアミド、メタクリルアミド等のアミド類、エチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリルスルホン酸等のオレフィンスルホン酸あるいはその塩、アルキルビニルエーテル類、N−アクリルアミドメチルトリメチルアンモニウムクロライド、アリルトリメチルアンモニウムクロライド、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド、ジメチルアリルビニルケトン、N−ビニルピロリドン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ポリオキシエチレン(メタ)アリルエーテル、ポリオキシプロピレン(メタ)アリルエーテル等のポリオキシアルキレン(メタ)アリルエーテル、ポリオキシエチレン(メタ)アクリレート、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリレート等のポリオキシアルキレン(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレン(メタ)アクリルアミド、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリルアミド等のポリオキシアルキレン(メタ)アクリルアミド、ポリオキシエチレン(1−(メタ)アクリルアミドー1,1−ジメチルプロピル)エステル、ポリオキシエチレンビニルエーテル、ポリオキシプロピレンビニルエーテル、ポリオキシエチレンアリルアミン、ポリオキシプロピレンアリルアミン、ポリオキシエチレンビニルアミン、ポリオキシプロピレンビニルアミン等との共重合ケン化物が挙げられる。
【0009】
AA(アセト酢酸エステル)化を実施する際の反応装置としては、加温可能で撹拌機の付いた装置であれば十分である。例えば、ニーダー、ヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、その他各種ブレンダー、撹拌乾燥装置が挙げられる。
【0010】
本発明においてはAA化PVA系樹脂と共存する酢酸、アルカリ金属の酢酸塩(酢酸ナトリウムや酢酸カリウム等)を、本発明に規定した量に調整することが、最大の特徴である。
即ち、アルカリ金属の酢酸塩は2重量%以下とすることが必要であり、好ましくは0.5重量%以下、更に好ましくは、0.1重量%以下である。アルカリ金属の酢酸塩が2重量%を越えると、塗工液の粘度上昇により塗工性が低下し好ましくない。
【0011】
本発明で用いるアルカリ金属の酢酸塩の定量法としては、PVAを灰化した後、灰分を塩酸水溶液に加温下に溶解した溶液について原子吸光法により行われる。
酢酸は5重量%以下とすることが必要であり、好ましくは2重量%以下、更に好ましくは、0.5重量%以下である。酢酸が5重量%を越えると、得られた感熱記録紙の耐水性が不充分となり好ましくない。本発明で用いる酢酸の定量法としては、ガスクロマトグラフィー/質量分析法(GC/MS法)によって求める。
【0012】
アルカリ金属の酢酸塩、酢酸の含有量のコントロールとして要は、最終製品が本発明の範囲内に入る様にすれば良く、そのコントロールの時期は任意である。例えば、原末のPVAを製造する時のケン化で用いる時のアルカリ触媒の量を調節したり、PVA製造後アルカリ金属の酢酸塩を追加したり、除去したりいずれも任意である。酢酸量もPVA製造後に酢酸を添加したり、又、多量に酢酸が含まれるPVAを洗浄、乾燥したりしても良い。
又、原末処理にとどまらず、AA化PVA系樹脂の製造中又は製造後で、アルカリ金属の酢酸塩を添加したり除去したり、酢酸を除去したり添加して、コントロールを行っても良い。工業的にはAA化PVA系樹脂製造後、アルカリ金属の酢酸塩及び酢酸の除去を行う方法が実用的である。
【0013】
アルカリ金属の酢酸塩を取り除くには、アルコール洗浄等の方法でAA化PVA系樹脂を処理する。処理法として好ましくは、アルコール洗浄を用いる。アルコールとしてはメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール等が用いられるが、好ましくはメタノールを用いる。この場合、メタノール洗浄は、PVAの1〜15倍重量を使用し、5〜60℃、0.5〜2時間で1〜3回程度洗浄すれば良い。
【0014】
酢酸を取り除くには、減圧留去や、メタノール洗浄、乾燥処理、濾過、遠心分離等の方法でAA化PVA系樹脂を処理する。これらの処理は同時又は別々のいずれでも良い。処理法として好ましくは、乾燥処理を用いる。乾燥処理条件は装置により異なるが、30〜80℃、10時間程度行えば良く、好ましくは、40〜70℃、3〜6時間程度行う。
【0015】
アルカリ金属の酢酸塩/酢酸の重量比は0.01〜100であることが必要で、好ましくは、0.1〜10である。該重量比が0.01より小さいときは得られた感熱記録紙の耐水性が不充分となり、100を越えるときは塗工液の粘度上昇により塗工性が低下し好ましくない。
【0016】
本発明においては、組成物の、4重量%水溶液のpHを3〜6.5、好ましくは4〜5に調節すると、更に得られた感熱記録紙物性の安定性及び塗工液の粘度安定性が良好であることも見いだされた。pHが3より小さかったり、6.5を越えると充分な耐水性が得られなかったり、塗工液の増粘が起こったりする。
【0017】
pHのコントロールとして要は、最終製品の4重量%水溶液のpHが本発明の範囲内に入る様にすれば良く、そのコントロールの時期は任意である。例えば、原末のPVAを製造する時のケン化時のアルカリ触媒の量を調節したり、PVA製造後酢酸を追加したり、除去したりいずれも任意である。
また必要に応じ塩酸、硫酸、リン酸等の鉱酸又は、プロピオン酸、マレイン酸等の有機酸又は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、第一アミン、第二アミン、第三アミン、第四級アンモニウム塩等の添加によりpHの調整を行っても良い。
又、原末処理にとどまらず、AA化PVA系樹脂の製造中又は製造後で、上記のようなpH調整を行っても良い。
【0018】
かくして上記方法で得られたAA化PVA系樹脂組成物は感熱発色層、保護層、アンダーコート層等、感熱記録紙の加工剤として用いられ、本発明の感熱記録紙が得られるわけであるが、AA化PVA系樹脂を得る際に用いられるPVAは、特に限定されないが、該加工剤としての作用効果の点から、平均重合度50〜6000、好ましくは100〜4000、更に好ましくは300〜2000、ケン化度70〜100モル%、好ましくは80〜100モル%、更に好ましくは85〜100モル%であることが望まれる。AA化PVA系樹脂のAA化度は0.01〜30モル%、好ましくは0.05〜20モル%、更に好ましくは0.1〜15モル%であることが望まれ、AA化度が0.01モル%未満のAA化PVA系樹脂では充分な耐水性を有する感熱記録紙が得られず、一方AA化度が30モル%を越えるAA化PVA系樹脂では逆に耐水性が低下し、スティッキングも起こりやすくなり、又塗工液の安定性の点でも好ましくない。
【0019】
次に上記のAA化PVA系樹脂組成物を感熱発色層、保護層、アンダーコート層等に用いた感熱記録紙について説明する。
上記方法により得られたAA化PVA系樹脂組成物を加工剤として感熱記録紙の各層に適用するに当たっては、(1)発色性物質、顕色剤、本発明のAA化PVA系樹脂(バインダー)より構成された、又は発色性物質、顕色剤、上記のAA化PVA系樹脂組成物及び架橋剤より構成された感熱発色層、(2)発色性物質、顕色剤、バインダーより構成された感熱発色層の上に用いる、上記のAA化PVA系樹脂組成物及び架橋剤を含有した保護層、(3)感熱発色層と基紙の間に用いる上記のAA化PVA系樹脂組成物、又は該AA化PVA系樹脂組成物及び架橋剤を含有したアンダーコート層が挙げられ、更には(1)〜(3)のいずれか2層の併用又は(1)〜(3)の3層の使用が実施可能である。
【0020】
まず、▲1▼の感熱発色層について具体的に説明する。
本発明における発色性物質としては、例えば、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−フタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド[クリスタルバイオレットラクトン]、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジエチルアミノフタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−クロロフタリド、3−ジメチルアミノ−6−メトキシフルオラン、7−アセトアミノ−3−ジエチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ5,7−ジメチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−5,7−ジメチルフルオラン、3,6−ビス−β−メトキシエトキシフルオラン、3,6−ビス−β−シアノエトキシフルオラン等のトリフェニルメタン系染料のロイコ体が挙げられる。
【0021】
顕色剤としては、前記発色性物質と加熱時反応して発色せしめるもので常温以上、好ましくは70℃以上で液化もしくは気化するもの、例えば、フェノール、p−メチルフェノール、p−tert−ブチルフェノール、p−フェニルフェノール、α−ナフトール、β−ナフトール、4,4′−イソプロピリデンジフェノール[ビスフェノールA]、4,4′−sec−ブチルデンジフェノール、4,4′−シクロヘキシリデンジフェノール、4,4′−イソプロピリデンビス(2−tert−ブチルフェノール)、4,4′−(1−メチル−n−ヘキシリデン)ジフェノール、4,4′−イソプロピリデンジカテコール、4,4′−ペンジリデンジフェノール、4,4′−イソプロピリデンビス(2−クロロフェノール)、フェニル−4−ヒドロキシベンゾエート、サリチル酸、3−フェニルサリチル酸、5−メチルサリチル酸、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸、1−オキシ−2−ナフトエ酸、m−オキシ安息香酸、4−オキシフタル酸、没食子酸等が挙げられるが、発色性物質、顕色剤ともにこれらに限定されるわけではない。
【0022】
感熱発色層を形成するための塗工液の調製に当たっては発色性物質の水分散液と顕色剤の水分散液を各々別々に製造し、それらを充分撹拌して微粉砕した後、両液を混合撹拌するだけで均一な分散系の塗工液が得られる。バインダー成分としてのAA化PVA系樹脂組成物は、発色性物質の水分散液及び顕色剤の水分散液の少なくとも一方に添加され、該AA化PVA系樹脂組成物の添加量は、発色性物質及び顕色剤の総量に対して10〜200重量%、好ましくは50〜150重量%が適当である。該コーティング液の固形分濃度は作業性を考慮して10〜40重量%、好ましくは15〜30重量%の範囲から選ばれる。
【0023】
又、本発明では、架橋剤として、塩化ジルコニウム、酢酸ジルコニウム、硝酸ジルコニウム等のジルコニウム化合物を塗工液に加えることが必須であり、スティッキング防止性能、かす付着防止性能を落とさずに耐水性が向上する。
【0024】
架橋剤の併用に際しては、AA化PVA系樹脂組成物あるいは該水溶液にAA化PVA系樹脂固形分100重量部に対して0.01〜100重量部、好ましくは0.05〜50重量部、更に好ましくは0.1〜30重量部配合したり、又は該AA化PVA系樹脂組成物の塗工前後に被覆する等、任意の補助的操作が可能である。該架橋剤の配合量が0.01重量部未満では充分な耐水性が得られず、100重量部を越えると逆に耐水性が低下したり、スティッキングの問題が発生し好ましくない。
【0025】
更に高級脂肪酸アミド等の熱可塑性物質や炭酸カルシウム、クレー、二酸化チタン等の填料、分散剤等公知の添加剤を添加することも任意である。更にバインダーとして、AA化PVA系樹脂以外のバインダー、例えばPVA、カルボキシル基含有PVA等の変性PVA、メチルセルロース、デンプン類、ラテックス類等を混合して用いることもできる。
【0026】
該塗工液を塗布する紙としては特に制限はなく任意の紙が使用できる。又、塗布に当たっては、ロールコーター法、エヤードクター法、ブレードコーター法、バーコーター法等公知の任意の方法が採用される。しかして、該コーティング液の塗布量は、乾燥重量で1〜20g/m、好ましくは3〜10g/m程度になるようにするのが適当である。
【0027】
次に(2)の保護層について具体的に説明する。
保護層は上記の如く形成された感熱発色層(必ずしもバインダーとして本発明で用いるAA化PVA系樹脂組成物を用いたものである必要はなく、従来の例えば未変性PVA、カルボキシル基含有PVA等の変性PVA、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、デンプン類、ラテックス類等を用いたものでもよい)の上に形成(被覆)されるもので、本発明では、上記特定のAA化PVA系樹脂組成物及び架橋剤の併用で構成されており、該架橋剤としては前記のものが用いられ、該被覆は任意の手段で実施できる。被覆に用いる被覆液の濃度は塗工性等を考慮すると1〜30重量%が適当である。被覆量は、乾燥重量で0.5〜10g/m程度が好ましい。被覆後は風乾あるいは軽度の加熱処理を行うことによって目的とする被覆層が形成される。
【0028】
該被覆に当たってはロールコーター法、エヤードクター法、ブレードコーター法、バーコーター法等任意の手段で実施可能である。
又、被覆層には各種の公知の助剤を混合したり、あるいは該AA化PVA系樹脂の塗工前後にかかる助剤を被覆する等、任意の補助的操作が可能である。該助剤としては、前記填料や添加剤等を使用することも任意である。
【0029】
次に(3)のアンダーコート層について具体的に説明する。
アンダーコート層は、上述したように基紙と感熱発色層との間に介されるもので、上記のAA化PVA系樹脂組成物、又は該AA化PVA系樹脂組成物及び上記架橋剤を基紙上に塗布したものである。塗布される基紙としては特に制限はなく、任意の紙が使用でき、塗布方法もロールコーター法、エヤードクター法、ブレードコーター法、バーコーター法、サイズプレス法、ゲートロール法等の公知の任意の手段で実施できる。該塗布に用いる塗布液の濃度は塗工性を考慮すると0.5〜15重量%が適当で、塗布量は乾燥重量で0.5〜5g/m程度が好ましい。塗布後は風乾あるいは軽度の加熱乾燥を行うことによって目的とするアンダーコート層が形成される。
又、該アンダーコート層には、上記の保護層と同様に各種の公知の助剤を混合することも可能である。
【0030】
かかる方法で設けられたアンダーコート層上に感熱発色層又は感熱発色層と保護層が設けられて本発明の感熱記録紙となるのである。
尚、本発明では、少なくとも、基紙/アンダーコート層/感熱発色層/保護層、基紙/アンダーコート層/感熱発色層、基紙/感熱発色層/保護層あるいは基紙/感熱発色層の層構成よりなる感熱記録紙において、少なくとも上記の▲1▼〜▲3▼のいずれかの層が用いられていればよく(他の層は従来公知の方法により形成されたもの)、特に限定されない。勿論上述したように▲1▼〜▲3▼の2種類以上の層を組み合わせることも可能である。
【0031】
【作 用】
本発明は、特定のAA化PVA系樹脂組成物およびジルコニウム化合物を用いているため、感熱記録紙用の加工剤として単独あるいは架橋剤と併用して用いるときの塗工液の安定性に優れ、アンダーコート層、感熱発色層、保護層等に用いることにより、印字適性、耐水性に優れ、又サーマルヘッドの汚れも少ない感熱記録紙を安定して得ることができる。
【0032】
【実施例】
以下、本発明について実施例を挙げて更に詳しく説明する。
尚、実施例中、「部」、「%」とあるのは、断りのない限り重量基準を意味する。
(AA化PVA系樹脂組成物の製造)
下記の方法によりAA化PVA(I)〜(VIII)を製造した。
[AA化PVA(I)]
酢酸ナトリウムを0.3%含有するPVA粉末(ケン化度99.4モル%、重合度1200、平均粒径100メッシュ)をニーダーに100部仕込み、これに酢酸60部を入れ、膨潤させ、回転数20rpmで撹拌しながら、60℃に昇温後、ジケテン25部と酢酸2部の混合液を4時間かけて滴下し、更に30分間反応させた。反応終了後メタノール500部で洗浄した後70℃で、6時間乾燥し、酢酸ナトリウム0.05%、酢酸0.1%を含む(酢酸ナトリウム/酢酸の重量比=0.5)、AA化度6.0モル%のAA化PVA系樹脂組成物を得た。このAA化PVA系樹脂組成物の4%水溶液のpHは4.5であった。
【0037】
[AA化PVA(II)]
上記のAA化PVA(I)の製造において、乾燥条件を減圧下(100mmHg)70℃で6時間に変更した以外は同様に行って、酢酸ナトリウム0.2%、酢酸0.001%を含む(酢酸ナトリウム/酢酸の重量比=200)、AA化度6.0モル%のAA化PVA系樹脂組成物を得た。このAA化PVA系樹脂組成物の4%水溶液のpHは5.8であった。
【0040】
実施例1(感熱発色層)
AA化PVA(I)を用いて、以下の要領で感熱記録紙を作製した。
Figure 0003583512
【0041】
上記A液、B液を別々にサンドグラインダーで平均粒子径2μ程度になるまで粉砕し、その後A液、B液、炭酸カルシウム50部、各液で使ったものと同一のAA化PVA系樹脂の15%水溶液250部を混合して、感熱発色層用の塗工液(イ)を得た。該塗工液(イ)の安定性を下記の如く評価した。
【0042】
(塗工液の安定性)
塗工液を30℃の恒温槽に入れ、72時間静置の粘度(b)を測定し、初期粘度(a)に対する倍率(b/a)を算出した。
【0043】
次いで、塗工液の安定性評価を行った塗工液(イ)を坪量50g/mの基紙の上に乾燥後の塗布量が5.0g/mになるようにして塗布し、乾燥させて感熱記録紙を得た。
該感熱記録紙の印字発色濃度、耐水性、サーマルヘッドの汚れを以下の方法で評価した。
【0044】
(印字発色濃度)
熱傾斜試験機(東洋精機社製)によって120℃、2kg/cm、10秒の条件下に印字発色させ、印字発色濃度をマクベス濃度計(マクベス社製、RD−100R型、アンバーフィルター使用)にて測定を行った。
【0045】
(耐水性)
水を発色部分に数滴滴下して、20℃で24時間放置後、該水を拭き取り、その後上記の濃度計にて印字発色濃度(a)を測定して、放置前の印字発色濃度(b)との差を残色率(%)として下式により算出した。
残色率(%)=[1−(b−a)/b]×100
【0046】
(サーマルヘッドの汚れ)
ファクシミリで連続20m格子模様を印字させて、スティッキングの発生の様子、サーマルヘッドのかす付着の程度を観察し、◎〜×の4段階で評価した。
【0047】
実施例2、比較例
表1に示すAA化PVA系樹脂組成物(表中のAA化PVA)、架橋剤を用いて、実施例1の方法に準じて実験を行い、実施例1と同様に感熱記録紙の加工剤(バインダー)としての評価を行った。尚、架橋剤はAA化PVA系樹脂組成物溶液に予め添加して用いた。
実施例1〜、比較例1のそれぞれの評価結果を表1に示す。
【0048】
【表1】
Figure 0003583512
注)架橋剤の配合量はAA化PVA系樹脂100重量部に対する量である。
Figure 0003583512
尚、比較例については均一塗工が困難であった。
【0049】
実施例(保護層)
以下の要領で感熱記録紙を作製した。
A液
クリスタルバイオレットラクトン 10部
未変性PVA系樹脂5%水溶液 10部
(ケン化度99.0モル%、4水溶液粘度 cps/20℃)
水 15部
B液
ビスフェノールA 50部
A液と同一の未変性PVA5%水溶液 50部
水 75部
【0050】
上記A液、B液を別々にサンドグラインダーで平均粒子径2μ程度になるまで粉砕し、その後A液及びB液の各液で使ったものと同一の未変性PVAの15%水溶液500部を混合して、感熱発色層用の塗工液を得た。
次いで、該塗工液を坪量50g/mの基紙上に乾燥後の塗布量が5.0g/mになるようにして塗布し、乾燥させた。
更にこの上に実施例1で用いたAA化PVA(I)の10%水溶液100部及び炭酸カルシウム5部、及び架橋剤としてジルコゾールZC(酸塩化ジルコニウム系、第一稀元素化学工業(株)社製)5部からなる保護層用の塗工液(ロ)をディクソンコーターを用いて1.5g/m(ネット)の割合にオーバーコートし、風乾して感熱記録紙を得た。
上記塗工液(ロ)の安定性及び得られた感熱記録紙について実施例1と同様に評価した。
【0051】
実施例4〜5、比較例
表2に示すAA化PVA系樹脂組成物(表中のAA化PVA)、架橋剤を用いて、実施例の方法に準じて実験を行い、実施例と同様に感熱記録紙の加工剤(保護層)としての評価を行った。
実施例3〜5、比較例のそれぞれの評価結果を表2に示す。
【0052】
【表2】
Figure 0003583512
注)架橋剤の配合量はAA化PVA系樹脂100重量部に対する量である。
Figure 0003583512
尚、比較例については均一塗工が困難であった。
【0053】
実施例(アンダーコート層)
以下の要領で感熱記録紙を作製した。
まず、坪量50g/m2の基紙に実施例1で用いたAA化PVA(I)の5%水溶液及び、架橋剤として該AA化PVA固形分100部に対してジルコゾールZC(酸塩化ジルコニウム系、第一稀元素化学工業(株)社製)5部からなるアンダーコート層用の塗工液(ハ)を試験用サイズプレス装置(熊谷理機社製)を用いて1.5g/m2(ネット)の割合に塗布して110℃で1分間乾燥し、アンダーコート塗工紙を得た。
【0054】
A液
クリスタルバイオレットラクトン 10部
未変性PVA系樹脂5%水溶液 10部
(ケン化度99.0モル%、4水溶液粘度 cps/20℃)
水 15部
B液
ビスフェノールA 50部
A液と同一の未変性PVA5%水溶液 50部
水 75部
【0055】
上記A液、B液を別々にサンドグラインダーで平均粒子径2μ程度になるまで粉砕し、その後A液及びB液の各液で使ったものと同一の未変性PVAの15%水溶液500部を混合して、感熱発色層用の塗工液を得た。
次いで、該塗工液を上記アンダーコート塗工紙上に乾燥後の塗布量が5.0g/mになるように塗布して、乾燥させて感熱記録紙を得た。
上記塗工液(ハ)の安定性及び得られた感熱記録紙について実施例1と同様に印字発色濃度及び耐水性を評価した。
尚、耐水性については、水は発色部分の裏面(非記録面)より滴下し、20℃、24時間放置後、該水を拭き取り、その後の濃度を測定し、放置前の印字発色濃度との差を残色率(%)として同様に算出した。
【0056】
実施例7〜8、比較例
表3に示すAA化PVA系樹脂組成物(表中のAA化PVA)、架橋剤を用いて、実施例の方法に準じて実験を行い、実施例と同様に感熱記録紙のアンダーコート層としての評価を行った。
実施例6〜8、比較例のそれぞれの評価結果を表3に示す。
【0057】
【表3】
Figure 0003583512
注)架橋剤の配合量はAA化PVA系樹脂100重量部に対する量である。
Figure 0003583512
尚、比較例については均一塗工が困難であった。
【0058】
【発明の効果】
本発明は、特定のAA化PVA系樹脂組成物およびジルコニウム化合物を用いているため、感熱記録紙用の加工剤として単独あるいは架橋剤と併用して用いるときの塗工液の安定性に優れ、アンダーコート層、感熱発色層、保護層等に用いることにより、印字適性、耐水性に優れ、又サーマルヘッドの汚れも少ない感熱記録紙を安定して得ることができる。

Claims (5)

  1. アルカリ金属の酢酸塩が2重量%以下、酢酸が5重量%以下、かつ、アルカリ金属の酢酸塩/酢酸の重量比が0.01〜100となる割合でアルカリ金属の酢酸塩、酢酸を含むアセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂組成物及び塩化ジルコニウム、酢酸ジルコニウム、硝酸ジルコニウムから選ばれる少なくとも一種のジルコニウム化合物を含有する層を用いたことを特徴とする感熱記録紙。
  2. アルカリ金属の酢酸塩が0.5重量%以下、酢酸が2重量%以下、かつ、アルカリ金属の酢酸塩/酢酸の重量比が0.1〜10となる割合でアルカリ金属の酢酸塩、酢酸を含むアセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂組成物及び塩化ジルコニウム、酢酸ジルコニウム、硝酸ジルコニウムから選ばれる少なくとも一種のジルコニウム化合物を含有する層を用いたことを特徴とする感熱記録紙。
  3. 該層が発色性物質、該発色性物質を熱時に発色させる顕色剤及びアセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂組成物及び塩化ジルコニウム、酢酸ジルコニウム、硝酸ジルコニウムから選ばれる少なくとも一種のジルコニウム化合物を含有してなる感熱発色層であることを特徴とする請求項1又は2記載の感熱記録紙。
  4. 該層が発色性物質、該発色性物質を熱時に発色させる顕色剤及びバインダーを含有してなる感熱発色層上に設ける保護層であることを特徴とする請求項2又は3いずれか記載の感熱記録紙。
  5. 該層が発色性物質、該発色性物質を熱時に発色させる顕色剤及びバインダーを含有してなる感熱発色層と基紙の間に設けるアンダーコート層であることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の感熱記録紙。
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