JP2003145918A - インクジェット用記録媒体 - Google Patents

インクジェット用記録媒体

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JP2003145918A JP2001351072A JP2001351072A JP2003145918A JP 2003145918 A JP2003145918 A JP 2003145918A JP 2001351072 A JP2001351072 A JP 2001351072A JP 2001351072 A JP2001351072 A JP 2001351072A JP 2003145918 A JP2003145918 A JP 2003145918A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字面のべたつきがなく、好ましくは更に印
字後の高湿度下で長期間放置後のインクの滲みが少なく
かつ光沢性に優れるインクジェット用記録媒体を提供す
ること。 【解決手段】 (A)周波数1.6Hz、湿度40RH
%、温度30〜90℃で粘弾性を測定した時の損出正接
tanδのチャート曲線におけるピークの最大値が0.
5以下のアセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコー
ル系樹脂、好ましくはこれとカチオン性基含有ポリビニ
ルアルコール系樹脂を含有してなる塗工層を有するイン
クジェット用記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット方
式により印字・印刷される記録媒体に関し、更に詳しく
は、印字・印刷後の記録媒体にべたつきが生じなく、更
に望ましくは印字部の滲みがなく、かつ光沢性の向上し
たインクジェット用記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、小滴状にしたインクを紙やポリエ
チレンテレフタレートなどの被記録媒体の表面に飛翔さ
せて、文字等の記録を行うインクジェット記録法が、高
速印字ができる、多色印字ができる、印字時の音が少な
い等の利点があるため多用されるようになってきた。か
かる記録法で用いられるインクジェット用記録媒体は、
紙等の基材上に樹脂塗工層が設けられたもので、かかる
塗工層としては、具体的にはインク受理層や、かかるイ
ンク受理層の上に設けられるオーバーコート層が挙げら
れる。該塗工層の従来技術としては、特開平9−37
97号公報に、アルカリ金属の酢酸塩、酢酸の使用量及
び混合比が特定のアセト酢酸エステル基含有ポリビニル
アルコール系樹脂を主成分とする紙加工剤の開示があ
り、かかる紙加工剤をインクジェット用紙に用いること
も記載され、特開2001−72711号公報には、
インクジェット用記録媒体用のコーティング剤として、
アセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂
と平均重合度2600以上のポリビニルアルコールを併
用した組成物が記載され、特開2000−11813
0号公報には、インクジェット用オーバーコート層とし
て、カチオンモノマーを有するビニルラテックスポリマ
ーが記載され、また、特開平11−58935号公報
には、インク受理層上にオーバーコート層を設けたイン
クジェット用記録シートにおいて、インク受理層とオー
バーコート層が特定の累積細孔量を持ち、かつそのオー
バーコート層に水溶性高分子接着剤を特定量含有させる
ことが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
各公報に記載の内容を詳細に検討したところ、、に
具体的に例示されるアセト酢酸エステル基含有ポリビニ
ルアルコールでは、インクジェット用記録媒体に印字す
る時(特に高速印字する時)にインクの乾燥性を向上す
るため等に、記録媒体全体に60℃以上の熱をかけたり
すると塗工層が一部軟化し、かかる印字後の記録媒体が
複数枚重なることにより記録媒体同志が付着するという
べたつきが発生することがあり、、についても、光
沢性はある程度改良されるものの、印字後にインクジェ
ット記録媒体の印字面に上記のべたつきが生じることが
あり、かかるべたつきが生じないインクジェット用記録
媒体が望まれるところである。更に上記〜のいずれ
の場合も、光沢性の一層の向上やかかる記録媒体を印字
後に高湿度下で長期間放置した時のインクの滲み防止性
についても改善が望まれるところである。
【0004】
【問題を解決するための手段】そこで、本発明者は、か
かる事情に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、(A)周波数
1.6Hz、湿度40RH%、温度30〜90℃で粘弾
性を測定した時の損出正接tanδのチャート曲線にお
けるピーク最大値が0.5以下のアセト酢酸エステル基
含有ポリビニルアルコール系樹脂を含有してなる塗工層
を有するインクジェット用記録媒体が、上記の目的に合
致することを見いだして、本発明を完成するに至った。
更に本発明では、かかるポリビニルアルコール系樹脂に
加えて(B)カチオン性基含有ポリビニルアルコール系
樹脂を含有させることによりインクの滲み防止性、光沢
性等にも優れたインクジェット用記録媒体を得ることが
できる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明を以下に詳しく説明する。
本発明のインクジェット用記録媒体は、基材表面に塗工
層(特にオーバーコート層)が設けられているもので、
本発明ではかかる塗工層が(A)周波数1.6Hz、湿
度40RH%、温度30〜90℃で粘弾性を測定した時
の損出正接tanδのチャート曲線におけるピーク最大
値が0.5以下のアセト酢酸エステル基含有ポリビニル
アルコール系樹脂、更には、(B)カチオン性基含有ポ
リビニルアルコール系樹脂を含有することが特徴であ
る。
【0006】かかる(A)特定のアセト酢酸エステル基
含有ポリビニルアルコール系樹脂〔(以下、(A)AA
化PVAと略記することがある〕は、周波数1.6H
z、湿度40RH%、温度30〜90℃で粘弾性を測定
した時の損出正接tanδ(以下単にtanδと称する
ことがある)のチャート曲線におけるピーク最大値が
0.5以下であることが必要で、好ましくは0.35〜
0.45である。かかるtanδのピーク最大値が0.
5を越えると熱によるべたつきが生じるので不適当であ
る。かかるtanδの測定は、アセト酢酸エステル基含
有ポリビニルアルコール樹脂を製膜して、その製膜され
たフィルムの粘弾性を測定するもので、例えば、アイテ
ィー計測制御株式会社製「DVA−225Rhemet
er」を用いて、周波数1.6Hz、湿度40%RH、
温度30〜90℃の条件下に測定する。測定に当って
は、AA化PVA水溶液をキャストして、乾燥した厚み
5〜20μmのフィルムを、20℃、60%RHの条件
下10日間放置して平衡状態に達したサンプルを用い
る。
【0007】かかる特定の粘弾性を有する(A)AA化
PVAを得るには、基本的にはポリビニルアルコール
(以下PVAと略記することがある)を酢酸で膨潤させ
た後、ジケテンを反応させて乾燥する方法が行われる。
最終的に該AA化PVAは、アセト酢酸エステル基の含
有量が1.0〜4.0モル%、ケン化度が90〜96モ
ル%、平均重合度が300〜1400となる様に調整す
ると大抵tanδのピーク最大値は上記0.5以下とい
う範囲を満足するが、製造条件の多少の変動によってt
anδのピーク最大値が0.5を越えることもあるの
で、その場合はPVAの結晶化を促進させたり、アセト
酢酸エステル基をPVAに均一に導入させたりする微調
整が行われる。前者の調整法としては、例えば、乾燥を
500Pa以下の減圧下で5〜10時間程度行う方法が
挙げられ、後者の調整法としては、例えば、PVAとジ
ケテンを反応させるまでの膨潤時間を2〜5時間程度す
る方法が挙げられる。また、かかる方法以外にアセト酢
酸エステルとPVAと反応させてエステル交換する方法
でも目的とするtanδのピーク最大値を有するAA化
PVAは製造可能である。
【0008】AA化PVAをPVAとジケテンを反応さ
せて製造するに当って原料となるPVAは、ポリ酢酸ビ
ニルを低級アルコール中でアルカリや酸などのケン化触
媒によってケン化したケン化物又はその誘導体である。
【0009】かかるPVAのケン化度は90〜96モル
%で、平均重合度は300〜1400とすることが目的
とするtanδのピーク最大値を有するAA化PVAを
得るために必須であり、ケン化度の好ましい範囲は90
〜95モル%、平均重合度の好ましい範囲は500〜1
200である。
【0010】尚、本発明においては、本発明の目的を阻
害しない範囲でかかるPVAが他の単量体を共重合成分
として含有していてもよく、かかる単量体としては、例
えばエチレン、プロピレン、イソブチレン、α−オクテ
ン、α−ドデセン、α−オクタデセン等のオレフィン
類、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン
酸、無水マレイン酸、イタコン酸等の不飽和酸類あるい
はその塩あるいはモノ又はジアルキルエステル等、アク
リロニトリル、メタアクリロニトリル等のニトリル類、
アクリルアミド、メタクリルアミド等のアミド類、エチ
レンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリルスルホ
ン酸等のオレフィンスルホン酸あるいはその塩、アルキ
ルビニルエーテル類、ジメチルアリルビニルケトン、N
−ビニルピロリドン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ポ
リオキシエチレン(メタ)アリルエーテル、ポリオキシ
プロピレン(メタ)アリルエーテルなどのポリオキシア
ルキレン(メタ)アリルエーテル、ポリオキシエチレン
(メタ)アクリレート、ポリオキシプロピレン(メタ)
アクリレート等のポリオキシアルキレン(メタ)アクリ
レート、ポリオキシエチレン(メタ)アクリルアミド、
ポリオキシプロピレン(メタ)アクリルアミド等のポリ
オキシアルキレン(メタ)アクリルアミド、ポリオキシ
エチレン(1−(メタ)アクリルアミド−1,1−ジメ
チルプロピル)エステル、ポリオキシエチレンビニルエ
ーテル、ポリオキシプロピレンビニルエーテル、ポリオ
キシエチレンアリルアミン、ポリオキシプロピレンアリ
ルアミン、ポリオキシエチレンビニルアミン、ポリオキ
シプロピレンビニルアミン等が挙げられる。
【0011】上記のPVAにアセト酢酸エステル基を導
入するには、該PVAとガス状或いは液状のジケテンを
直接反応させても良いが、酢酸に代表される有機酸で該
PVAを予め膨潤せしめた後、不活性ガス雰囲気下で液
状またはガス状のジケテンを噴霧して、反応させるのが
有利である。該PVAに有機酸と液状ジケテンの混合物
を噴霧して反応させる等の方法も採用し得る。上記の反
応を実施する際の反応装置としては、加温可能で撹拌機
の付いた装置であれば十分である。例えば、ニーダー、
ヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、その他各種ブ
レンダー、撹拌乾燥装置を用いることができる。
【0012】かくしてPVAにアセト酢酸エステル基が
導入されるのであるが、本発明においては、得られた
(A)AA化PVA中のアセト酢酸エステル基の含有量
も重要で、かかる含有量は1.0〜4.0モル%とする
ことが必要で、かかる含有量を満足しない時は、目的と
するtanδのピーク最大値を有するAA化PVAを得
ることは困難となる。
【0013】かくして本発明のインクジェット用記録媒
体の塗工層に用いる(A)AA化PVAが得られるので
あるが、本発明では更に、インクジェット用記録媒体の
印字部の滲みを防止したり、光沢性を上げるため、
(B)カチオン性基含有PVA系樹脂(以下カチオン化
PVAと略記することがある)を併用することが望まし
く、かかる(B)カチオン性基含有PVAとは、カチオ
ン性基を有する不飽和単量体とビニルエステル系化合物
との共重合体をケン化することによって得られるもので
ある。かかる不飽和単量体としては、トリメチル−(メ
タアクリルアミド)−アンモニウムクロライド、ヒドロ
キシエチルトリメチルアンモニウムクロライド、ジアリ
ルジメチルアンモニウムクロライド、トリメチル−(3
−アクリルアミド−3−ジメチルプロピル)−アンモニ
ウムクロライド、3−アクリルアミドプロピルトリメチ
ルアンモニウムクロライド、3−メタクリルアミドプロ
ピルトリメチルアンモニウムクロライド、N−(3−ア
リルオキシ−2−ヒドロキシプロピル)ジメチルアミン
等の4級アンモニウム塩、N−(4−アリルオキシ−3
−ヒドロキシブチル)ジエチルアミン等の4級アンモニ
ウム塩、アクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、
N−エチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリル
アミド、ジアセトンアクリルアミド、N−メチロールア
クリルアミド、メタクリルアミド、N−メチルメタクリ
ルアミド、N−エチルメタクリルアミド、N−メチロー
ルメタクリルアミド等の4級アンモニウム塩が挙げら
れ、中でもジアリルジメチルアンモニウムクロライドが
耐候性が良好な点で好ましい。また、ビニルエステル系
化合物としては、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン
酸ビニル、バレリン酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビ
ニル、ピバリン酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラウリン
酸ビニル、ステアリン酸ビニル、安息香酸ビニル、バー
サチック酸ビニルが挙げ、この中でも酢酸ビニルが好適
に用いられる。
【0014】かかる(B)カチオン化PVAのカチオン
性基の含有量は0.1〜10モル%(更には0.1〜
2.0モル%)とすることが好ましく、かかる含有量が
0.1モル%未満では印字部に滲みが発生することがあ
り、逆に10モル%を越えると塗工層の表面硬度や耐候
性が低下する傾向にあり好ましくない。
【0015】また、かかる(B)カチオン化PVAのケ
ン化度も特に限定されないが、50〜100モル%(更
には70〜100モル%)が好ましく、ケン化度が50
モル%未満では表面硬度が低下することがあり好ましく
ない。
【0016】また、平均重合度についても特に限定され
ないが300〜2000(更には500〜1700)が
好ましく、該重合度が300未満では耐水性が不足する
ことがあり、2000を越えると塗工性が悪くなること
があり好ましくない。
【0017】また、(B)成分の配合量は特に限定され
ないが、(A)成分100重量部に対して、10〜90
0重量部が好ましく、更には20〜400重量部であ
る。かかる配合量が10重量部未満では併用の効果が発
揮されず、逆に900重量部を越えると光沢性が充分に
発揮されないことがあり好ましくない。
【0018】更に、かかる併用において(A)成分と
(B)成分のケン化度の差を10モル%以内にすると
(A)成分と(B)成分の相溶性が良好になり、(B)
成分の含有効果が充分に得られて好ましい。
【0019】上記(B)成分以外にも塗工層には、グリ
オキザール、尿素樹脂、ポリアミドポリアミンエピクロ
ルヒドリン、ポリエチレンイミン等の耐水化剤を配合す
ることが塗工層の耐水性を上げる点で好ましく、かかる
配合量は(A)成分100重量部に対して、0.1〜2
0重量部(更には、0.1〜10重量部、特に、0.2
〜5重量部)が好ましく、かかる配合量が0.1重量部
未満では耐水性の更なる改善効果に乏しく、逆に20重
量部を越えるとインク吸収性が低下することがあり好ま
しくない。
【0020】また、インクジェット用記録媒体の白色度
を高めるために無機微粒子を配合することも好ましく、
かかる無機微粒子としては、合成シリカ、コロイダルシ
リカ、アルミナ等を挙げることができ、好適には合成シ
リカやコロイダルシリカなどのケイ素化合物が用いられ
る。また、かかる無機微粒子の形状としては、球状、粒
状、パウダー状、数珠状等が挙げられ、その平均粒子径
としては、5〜500nm(更には10〜300nm、
特に15〜100nm)が好ましく、かかる粒子径が5
nm未満では塗工液の流動性が悪いため塗りにくく、ま
た印字濃度が低くなり、逆に500nmを越えると平滑
性が低下し、表面がざらついた状態となって好ましくな
い。かかる無機微粒子の配合量は、(A)成分100重
量部に対して、0.1〜200重量部が好ましく、かか
る配合量が1重量部未満では印字部の滲みが発生しやす
くなり、逆に200重量部を越えると光沢性が低下する
ことがあり好ましくない。かかる無機微粒子を用いるに
当っては、OHP(オーバーヘッドプロジェクト)用フ
イルムのように透明性が要求される場合には無機微粒子
の量を少なくして、(A)成分100重量部に対して
0.1〜50重量部程度とするのが好ましく、また紙の
ように白色が要求される場合には無機微粒子の量を多く
して、(A)成分100重量部に対して10〜200重
量部程度とすることが望まれる。
【0021】次に上記の塗工層を有するインクジェット
用記録媒体の製造方法について説明する。かかる塗工層
の目的は特に制限されるものではないが、本発明では塗
工層がオーバーコート層の場合に、その効果が顕著に発
揮されるもので、かかるオーバーコート層について説明
する。
【0022】かかるインクジェット用記録媒体は、支持
体上にまずインク受理層が設けられ、その上にオーバー
コート層が設けられて製造される。該支持体としては特
に制限されるものではないが、例えば、紙、不織布、
布、金属箔、ポリオレフィン樹脂(例えばポリエチレ
ン、PET、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共
重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体)等の熱可塑性
樹脂からなるフィルムやシートが使用できる。
【0023】インク受理層には、顔料や高分子接着剤等
が含有され、かかる顔料としては、シリカ、炭酸カルシ
ウム、クレー、焼成クレー、ケイソウ土、タルク、酸化
アルミニウム、ホワイトカーボン、アルミノケイ酸マグ
ネシウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫
酸バリウム、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化
マグネシウム等の物質が例示される。
【0024】かかる高分子接着剤としては、スチレン−
ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエ
ン共重合体等の共役ジエン系重合体ラテックス、アクリ
ル酸エステルおよびメタクリル酸エステルの重合体また
は共重合体等のアクリル系重合体ラテックス、エチレン
−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス、
あるいはこれらの各種重合体のカルボキシル基、カチオ
ン性基等の官能基変性重合体ラテックス等のラテックス
系接着剤、無水マレイン酸共重合樹脂系、ポリアクリル
アミド系、ポリメチルメタクリレート系、ポリウレタン
樹脂系、不飽和ポリエステル樹脂系、ポリビニルブチラ
ール系、アルキッド樹脂系等の熱可塑性型の溶剤系接着
剤、メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化性型の水性接着
剤、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カ
ルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイン等の蛋
白質、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、ヒドキシプロピルセルロース、澱粉、およ
びその澱粉誘導体等の水溶性型接着剤などが使用され
る。
【0025】支持体上にインク受理層を設ける方法とし
ては、特に限定されるものではなく、従来から公知の、
バーコーター、エアナイフコーター、ブレードコータ
ー、カーテンコーターなどの塗工機や印刷機によって設
けることができる。インク受理層の乾燥後の厚みが5〜
100μm(更には10〜50μm)となるように塗工
することが好ましく、かかる厚みが5μm未満では、イ
ンク吸収性が不十分となり、逆に100μmを越えると
顔料が剥がれることがあり好ましくない。
【0026】上記のインク受理層が基材上に設けられた
後、該層の上にオーバーコート層が設けられる。かかる
オーバーコート層は、前述のように(A)成分、更には
(B)成分を含有するもので、これらを水溶液あるいは
水分散液として塗工すればよく、該液中には、必要に応
じて消泡剤、離型剤、界面活性剤、防腐剤、防虫剤、防
錆剤、増粘剤等の公知の添加剤を添加することもでき、
又本発明の特徴を損なわない範囲であれば他の紙加工
剤、例えば、従来公知の他のポリビニルアルコール、澱
粉、カルボキシメチルセルロース、アクリル系ラテック
ス、SBRラテックス等の樹脂も混合することができ
る。塗工に当たっては、特に制限はないが、通常エアー
ナイフ法、ブレードコーター法、バーコーター法、ゲー
トロールコーター法、サイズプレス法等が用いられる。
また、必要に応じて塗工後、スーパーキャレンダーで処
理して光沢性を更に向上させてもよい。この時の塗工液
中の(A)成分の含有量は1〜30重量%(更には2〜
15重量%)が好ましく、かかる含有量が1重量%未満
では、付着量が少なく、乾燥に時間がかかることがあ
り、逆に30重量%を越えると粘度が高く、塗工性が不
良となって好ましくない。また、オーバーコート層の乾
燥後の厚みは1〜20μm(更には3〜10μm)とな
るように塗工することが好ましく、かかる厚みが1μm
未満では、本発明の効果が充分に得られないことがあ
り、逆に20μmを越えるとインク受理性が不良となっ
たり、滲みが発生することがあり好ましくない。
【0027】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。尚、実施例中、「部」、「%」とあるのは、特に
断りのない限り重量基準を示す。
【0028】〔(A)AA化PVAの製造〕 (A−1)酢酸ビニルをメタノール溶媒中で、アゾビス
イソブチロニトリルを開始剤として、メタノール/酢酸
ビニル(仕込み重量比)=0.5、重合率90%で重合
してポリ酢酸ビニルを得た後、水酸化ナトリウムを酢酸
ビニル単位に対して5.0ミリモル加えて58分間ケン
化してケン化度94.9モル%、平均重合度1000の
PVAを得た。かかるPVAに酢酸/PVA(重量比)
が0.15となるように酢酸を加えて60分間膨潤させ
た後、ジケテンをPVA/ジケテン(重量比)が7.3
となるように加えて反応させ、その後メタノールで洗浄
して、70℃で6時間乾燥して、アセト酢酸エステル基
含有量3.5モル%、ケン化度94.9モル%、平均重
合度1000のAA化PVAを得た。得られたAA化P
VAの粘弾性を本文中の方法により測定したところta
nδのピーク最大値は0.44であった。
【0029】(A−2)上記(A−1)の製造において
ケン化時間を45分に変更して、ケン化度94.2モル
%、平均重合度1000のPVAを得、かつジケテンの
添加量をPVA/ジケテン(重量比)が17.8になる
ように変更した以外は同様に行ってアセト酢酸エステル
基含有量1.4モル%、ケン化度94.2モル%、平均
重合度1000のAA化PVAを得た。得られたAA化
PVAの粘弾性を本文中の方法により測定したところt
anδのピーク最大値は0.42であった。
【0030】(A−3)上記(A−1)の製造におい
て、メタノール/酢酸ビニル(仕込み重量比)=0.6
3として、ケン化時間を40分に変更し、ケン化度9
0.7モル%、重合度750のPVAを得、かつジケテ
ンの添加量をPVA/ジケテン(重量比)が17.8に
なるように変更した以外は同様に行ってアセト酢酸エス
テル基含有量1.4モル%、ケン化度90.7モル%、
平均重合度750のAA化PVAを得た。得られたAA
化PVAの粘弾性を本文中の方法により測定したところ
tanδのピーク最大値は0.40であった。
【0031】(A−4)上記(A−1)の製造におい
て、メタノール/酢酸ビニル(仕込み重量比)=0.4
1として、ケン化時間を30分に変更し、ケン化度8
7.0モル%、重合度1400のPVAを得、かつ酢酸
の添加量を酢酸/PVA(重量比)が0.10に、ジケ
テンの添加量をPVA/ジケテン(重量比)が6.4に
なるようにそれぞれ変更した以外は同様に行ってアセト
酢酸エステル基含有量3.7モル%、ケン化度87.0
モル%、平均重合度1400のAA化PVAを得た。得
られたAA化PVAの粘弾性を本文中の方法により測定
したところtanδのピーク最大値は0.60であっ
た。
【0032】〔(B)カチオン化PVAの製造〕 (B−1)メタノール/酢酸ビニル/ジメチルジアリル
アンモニウムクロライドの仕込み重量比を23/73/
1として、アゾビスイソブチロニトリルを開始剤に用い
て、重合率90%で重合した後、得られた酢酸ビニル/
ジメチルジアリルアンモニウムクロライド共重合体を水
酸化ナトリウムを酢酸ビニル単位に対して2.2ミリモ
ル加えて60分間ケン化してケン化度88.0モル%、
平均重合度1700、4級アンモニウム塩含有量1.0
モル%のカチオン化PVAを得た。
【0033】(B−2)上記(B−1)の製造におい
て、ケン化の時の水酸化ナトリウムの濃度を4.4ミリ
モルに変更した以外は同様に実施して、ケン化度99.
0モル%、重合度1700、4級アンモニウム塩含有量
1.0モル%のカチオン化PVAを得た。
【0034】実施例1 (インクジェット用記録媒体1の作製)PVA(日本合
成化学工業社製「ゴーセノールGM−14R」、ケン化
度88モル%、重合度1700)15部を水155部に
加え、90℃に加温して溶解した。この溶解液にコロイ
ダルシリカ水分散液(旭電化社製「アデライトAT−5
0」、平均粒子径25nm、固形分50%)を30部加
えて撹拌し得られた組成物を200μmのアプリケータ
で上質紙(厚み100μm)上に塗工し、110℃で乾
燥して30μmのインク受理層を設けた。次に上記(A
−1)100部を水3000部に溶解させ、それに上記
コロイダルシリカ水分散液200部を添加して撹拌し、
更にグリオキザール2.6部を添加して分散液を作製し
た。上記のインク受理層の上にかかる分散液を150μ
mのアプリケーターにより塗工して、105℃で5分乾
燥して9μmのオーバーコート層を形成して、インクジ
ェット用記録媒体1を作製した。
【0035】(インクジェット用記録媒体2の作製)イ
ンクジェット用記録媒体1の作製において、支持体の上
質紙に替えて、ポリエチレンテレフタレートフィルム
(厚み100μm)を用いて同様にインク受理層を設け
た。次にインクジェット様記録媒体1の作製の時におい
て、添加する水の量を水1740部に変えて溶解させ、
それに上記コロイダルシリカ水分散液30部を添加した
以外は同様に操作してインク受理層の上に9μmのオー
バーコート層を形成して、インクジェット用記録媒体2
を作製した。得られたインクジェット用記録媒体1、2
について、下記の要領でべたつき、インクの滲み、光沢
性の評価を行った。
【0036】実施例2〜6、比較例1 (インクジェット用記録媒体1及び2の作製)実施例1
において、(A−1)100部の替りに表1に示す
(A)成分、(B)成分を用いて実施例1と同様にイン
クジェット用記録媒体1及び2を作製して同様に評価し
た。
【0037】(べたつき)得られたインクジェット用記
録媒体1及び2のそれぞれを表と裏が接するように2枚
を重ねて、60℃雰囲気中で1kg/10cm2の荷重
を1分間かけた後、2枚の記録媒体の付着状況を目視観
察して、以下のように評価した。 ○・・・全くひっつかない △・・・わずかにひっつくものの簡単に剥がせる ×・・・かなりひっつき、剥がすとオーバーコート層が
剥がれてしまう
【0038】(インクの滲み)得られたインクジェット
用記録媒体1及び2に、10cm×10cm(100c
2)のサイズにインクジェットプリンター(セイコー
エプソン社製「PM−770C」)で、マゼンダ単色を
ベタ印字後、40℃,90%RHで7日間放置後、滲み
部分を切取って重量を測定して、もとのサイズの重量に
対する割合(%)を求めて以下のように評価した。 ○・・・0.1%未満 △・・・0.1〜2.5%未満 ×・・・2.5%以上
【0039】(光沢性)得られたインクジェット用記録
媒体1及び2について、変角光度計(日本電色工業社製
「VG−Σ80」)を用いて試料面の法線に対して60
度の角度で光沢度を測定した。
【0040】 〔表1〕 (A)成分 (B)成分 種類 配合部 種類 配合部 実施例1 (A−1) 100 配合せず 〃 2 (A−1) 67 (B−1) 33 〃 3 (A−1) 83 (B−1) 17 〃 4 (A−2) 67 (B−1) 33 〃 5 (A−3) 67 (B−1) 33 〃 6 (A−1) 67 (B−2) 33 比較例1 (A−4) 100 配合せず
【0041】実施例1〜6及び比較例1の評価結果を表
2に示す。 〔表2〕 べたつき インクの滲み 光沢性 インクシ゛ェット 用記録媒体の種類 1 2 1 2 1 2 実施例1 ○ ○ △ △ 72 81 〃 2 ○ ○ ○ ○ 78 87 〃 3 ○ ○ ○ △ 74 83 〃 4 ○ ○ ○ ○ 81 90 〃 5 ○ ○ ○ ○ 82 91 〃 6 ○ ○ ○ ○ 78 86 比較例1 × × △ △ 71 81 注)1及び2は、インクジェット用記録媒体1及び2のそれぞれの評価である。
【0042】
【発明の効果】本発明のインクジェット用記録媒体は、
(A)周波数1.6Hz、湿度40RH%、温度30〜
90℃で粘弾性を測定した時の損出正接tanδのチャ
ート曲線におけるピーク最大値が0.5以下のアセト酢
酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂を含有し
てなる塗工層を有するので、べたつきがなく、更にはか
かる塗工層に(B)カチオン性基含有ポリビニルアルコ
ール系樹脂を含有させることにより、印字後高湿度下で
長期間放置後のインクの滲みが少なく、光沢性にも優れ
るものである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年8月28日(2002.8.2
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【問題を解決するための手段】そこで、本発明者は、か
かる事情に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、(A)周波数
1.6Hz、湿度40%RH、温度30〜90℃で粘弾
性を測定した時の損正接tanδのチャート曲線にお
けるピーク最大値が0.5以下のアセト酢酸エステル基
含有ポリビニルアルコール系樹脂を含有してなる塗工層
を有するインクジェット用記録媒体が、上記の目的に合
致することを見いだして、本発明を完成するに至った。
更に本発明では、かかるポリビニルアルコール系樹脂に
加えて(B)カチオン性基含有ポリビニルアルコール系
樹脂を含有させることによりインクの滲み防止性、光沢
性等にも優れたインクジェット用記録媒体を得ることが
できる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【発明の実施の形態】本発明を以下に詳しく説明する。
本発明のインクジェット用記録媒体は、基材表面に塗工
層(特にオーバーコート層)が設けられているもので、
本発明ではかかる塗工層が(A)周波数1.6Hz、湿
度40%RH、温度30〜90℃で粘弾性を測定した時
の損正接tanδのチャート曲線におけるピーク最大
値が0.5以下のアセト酢酸エステル基含有ポリビニル
アルコール系樹脂、更には、(B)カチオン性基含有ポ
リビニルアルコール系樹脂を含有することが特徴であ
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】かかる(A)特定のアセト酢酸エステル基
含有ポリビニルアルコール系樹脂〔(以下、(A)AA
化PVAと略記することがある)は、周波数1.6H
z、湿度40%RH、温度30〜90℃で粘弾性を測定
した時の損正接tanδ(以下単にtanδと称する
ことがある)のチャート曲線におけるピーク最大値が
0.5以下であることが必要で、好ましくは0.35〜
0.45である。かかるtanδのピーク最大値が0.
5を越えると熱によるべたつきが生じるので不適当であ
る。かかるtanδの測定は、アセト酢酸エステル基含
有ポリビニルアルコール樹脂を製膜して、その製膜され
たフィルムの粘弾性を測定するもので、例えば、アイテ
ィー計測制御株式会社製「DVA−225Rheme
ter」を用いて、周波数1.6Hz、湿度40%R
H、温度30〜90℃の条件下に測定する。測定に当っ
ては、AA化PVA水溶液をキャストして、乾燥した厚
み5〜20μmのフィルムを、20℃、60%RHの条
件下10日間放置して平衡状態に達したサンプルを用い
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】かかるPVAのケン化度は90〜96モル
%で、平均重合度は300〜1400とすること目的
とするtanδのピーク最大値を有するAA化PVAを
得るために必須であり、ケン化度の好ましい範囲は90
〜95モル%、平均重合度の好ましい範囲は500〜1
200である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】(インクジェット用記録媒体2の作製)イ
ンクジェット用記録媒体1の作製において、支持体の上
質紙に替えて、ポリエチレンテレフタレートフィルム
(厚み100μm)を用いて同様にインク受理層を設け
た。次にインクジェット記録媒体1の作製の時におい
て、添加する水の量を水1740部に変えて溶解させ、
それに上記コロイダルシリカ水分散液30部を添加した
以外は同様に操作してインク受理層の上に9μmのオー
バーコート層を形成して、インクジェット用記録媒体2
を作製した。得られたインクジェット用記録媒体1、2
について、下記の要領でべたつき、インクの滲み、光沢
性の評価を行った。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】
【発明の効果】本発明のインクジェット用記録媒体は、
(A)周波数1.6Hz、湿度40%RH、温度30〜
90℃で粘弾性を測定した時の損正接tanδのチャ
ート曲線におけるピーク最大値が0.5以下のアセト酢
酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂を含有し
てなる塗工層を有するので、べたつきがなく、更にはか
かる塗工層に(B)カチオン性基含有ポリビニルアルコ
ール系樹脂を含有させることにより、印字後高湿度下で
長期間放置後のインクの滲みが少なく、光沢性にも優れ
るものである。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)周波数1.6Hz、湿度40RH
    %、温度30〜90℃で粘弾性を測定した時の損出正接
    tanδのチャート曲線におけるピーク最大値が0.5
    以下のアセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール
    系樹脂を含有してなる塗工層を有することを特徴とする
    インクジェット用記録媒体。
  2. 【請求項2】 (A)周波数1.6Hz、湿度40RH
    %、温度30〜90℃で粘弾性を測定した時の損出正接
    tanδのチャート曲線におけるピーク最大値が0.5
    以下のアセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール
    系樹脂がアセト酢酸エステル基の含有量1.0〜4.0
    モル%、かつケン化度90〜96モル%、平均重合度3
    00〜1400であることを特徴とする請求項1記載の
    インクジェット用記録媒体。
  3. 【請求項3】 塗工層がオーバーコート層であることを
    特徴とする請求項1あるいは2記載のインクジェット用
    記録媒体。
  4. 【請求項4】 塗工層が、更に、(B)カチオン性基含
    有ポリビニルアルコール系樹脂を含有してなることを特
    徴とする請求項1〜3いずれか記載のインクジェット用
    記録媒体。
  5. 【請求項5】 カチオン性基が4級アンモニウム塩であ
    ることを特徴とする請求項4記載のインクジェット用記
    録媒体。
  6. 【請求項6】 (B)カチオン性基含有ポリビニルアル
    コール系樹脂が0.1〜10モル%のカチオン性基を含
    有してなることを特徴とする請求項4あるいは5記載の
    インクジェット用記録媒体。
  7. 【請求項7】 (A)周波数1.6Hz、湿度40RH
    %、温度30〜90℃で粘弾性を測定した時の損出正接
    tanδのチャート曲線におけるピーク最大値が0.5
    以下のアセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール
    系樹脂及び(B)カチオン性基含有ポリビニルアルコー
    ル系樹脂のケン化度の差が10モル%以内であることを
    特徴とする請求項4〜6いずれか記載のインクジェット
    用記録媒体。
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