JP3572207B2 - スリッタ用刃物ホルダ - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、長尺太幅シート状物を所定の細幅シート状物に切断するスリッタ(切断装置)に用いるスリッタ用刃物ホルダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、合成樹脂フィルム、箔、紙、あるいは箔の片面あるいは両面に合成樹脂等が塗付されたもの等の長尺の太幅シート状物を所定の細幅シート状物に切断する場合には、複数枚の環状の刃物が所定の間隔を有するように、環状刃物を保持する刃物ホルダとスぺーサとが交互に位置するように装着された第1刃軸と、環状の刃物が上記第1刃軸の環状刃物に相対するように、環状刃物とスぺーサが交互に装着された第2刃軸とを備え、上記第1刃軸の環状刃物と上記第2刃軸の環状刃物が外周縁でオーバーラップしながら噛み合うように第1刃軸と第2刃軸とが平行な状態で配置されたスリッタが使用されている。
【0003】
図5は、例えば実用登録新案第3012285号公報に示された従来の刃物ホルダを含むスリッタの主要部を示す断面図であり、軸受によって機枠(図示せず)に回転可能に取り付けられた第1刃軸1と、該第1刃軸1に対して軸間距離が調節できると共に回転可能に軸受によって該機枠に取り付けられた第2刃軸2とにより構成される。図6、図7はそれぞれ図5の刃物ホルダ6のベース部材61、ホルダ62を拡大した断面図である。
【0004】
上述の第1刃軸1は切断すべきシート状物の幅寸法に等しい切断幅を確保するための間隙形成用のスペーサ4と、外周縁部にテーパ状の刃先を持つ環状の刃物5を保持する刃物ホルダ6とを軸3に順次嵌挿すると共に、その両端部にカラー(図示せず)を嵌挿して座金とナットとによって両側から締め付けて一体物に形成されている。この場合、刃物5の刃先のテーパの向きは一つ毎に逆向きにし、切断された各シート状物の左右の切断面の品質を揃える。このため、一対の刃物5に対し、ベース部材61は共通であるが、ホルダ62など他の部品はベース部材61に対し、左右に一つずつ取付けられている。そして、ホルダ62は、螺合部665と嵌合部666で、ベース部材61の螺合部635と嵌合部636とそれぞれ螺合及び嵌合し、ベース部材61に保持されている。
【0005】
また、上述の第2刃軸2は間隙形成用のスペーサ14と、刃物15とを軸13に順次嵌挿すると共に、その両端部にカラー(図示せず)を嵌挿して座金とナットによって両側から締め付けて一体物に構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の切断装置は以上のように構成されているが、第1刃軸1の刃物ホルダ6を切断幅の大小によらず共用するためには、刃物ホルダ6の幅をできるだけ小さくする必要がある。従って、ベース部材61の嵌合部636とこれに嵌合するホルダ62の嵌合部666の嵌合長さは極めて短くなる。そのため、ベース部材61の嵌合部636に嵌挿されるホルダ62が傾いて、結果的に刃物5が軸3に対して垂直とならず、刃物5の外周縁が第2刃軸2の刃物15の外周縁に押し付けられつつ回転する際、両者の間が振れて隙間が生じたり、回転角により両者の押圧力が弱まったりしていた。
【0007】
このため、切断されるシート状物の厚さが薄い場合や、シート状物が微細な粉末を樹脂などで結合させた物の場合、切れ味が悪い上、シート状物あるいはそれから脱落した粒子が、刃物5と刃物15の間に入り込んで上記隙間を広げ、切れ味をより悪くして切断された細幅シート状物の切断面の品質が大幅に悪化するという問題があった。
【0008】
本発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、薄いシート状物や細かい粉末などを結合させたシート状物を細幅に切断する場合でも、良好な切断面が得られ、かつ、広幅の切断にも共用できるスリッタ用刃物ホルダを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るスリッタ用刃物ホルダは、第1の環状刃物を保持して回転させる第1の軸と、第2の環状刃物を保持して回転させる第2の軸とを備え、上記第1の環状刃物と上記第2の環状刃物がその外周縁でオーバーラップしながら噛み合うように第1の軸と第2の軸とが平行な状態で配置されたスリッタに用いるスリッタ用刃物ホルダにおいて、軸上に刃物ホルダの位置を定める第1環状部材と上記環状刃物を固定する第2環状部材とからなり、上記第1環状部材が軸方向に相隣り合い外径がそれぞれ大、中、小である第1嵌合部、第1螺合部及び第2嵌合部を有し、上記第2環状部材が上記第1螺合部と螺合する第2螺合部と、その両隣に上記第1及び第2嵌合部と嵌合するそれぞれ第3及び第4嵌合部及び上記第1の環状刃物を概ね垂直に保持する側面とを有することを特徴とする。
【0010】
第1の環状部材と第2の環状部材の螺合部の両隣に嵌合部を設けることにより、第1及び第2の環状部材の両端付近で両者を嵌合させて第2の環状部材を第1の環状部材に対し傾くことなく嵌合させ、螺合部に対して第2の環状部材を両持ちの状態で第1の環状部材に保持させた上、第1の環状部材自身に刃物を保持する垂直な側面を持たせたので、刃物を傾けることなく、軸に対して高精度に垂直に刃物を保持できる。
【0011】
また、本発明のスリッタ用刃物ホルダは、第1の環状刃物を第2の環状部材の側面にばねで押圧することが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明のスリッタ用刃物ホルダを含むスリッタの主要部の断面図、図2,3はそれぞれ図1の刃物ホルダ6のベース部材61、ホルダ62を拡大した断面図である。ここで、ベース材61及びホルダ62は、それぞれ第1の環状部材と第2の環状部材の一例である。
【0013】
刃物ホルダ6は、雄ねじ61aを有する第1の螺合部631の両隣の第1の嵌合部633と第2の嵌合部632を左右対称に1組ずつ有するベース部材61と、内周に上記ベース部材61の螺合部631の雄ねじ61aと螺合する雌ねじa62aを有する第2の螺合部661と第1の嵌合部633と第2の嵌合部632とにそれぞれ嵌合する第3の嵌合部663と第4の嵌合部662、及び刃物5を軸3に垂直に保持する側面3 653を有するホルダ62と、その外周にテーパ面を有し、ばね63を円周方向に広げて刃物5を押し付ける力を与えるためのナット部材64及びホルダ62に刃物5、ナット部材64を嵌挿してから止めるための止め輪65からなる。
【0014】
ベース部材61は、内周部621に対して第1の嵌合部633及び632を高精度に同軸に、側面1 611及び側面2 612を高精度に垂直に作られている。また、ホルダ62は、第4の嵌合部662に対して第3の嵌合部663及びナット部材を嵌合する第5の嵌合部672を高精度に同軸に、側面3 653及び止め輪65を嵌める溝62cの側面4 654を高精度に垂直に作られている。ベース部材61の第1の嵌合部633と雄ねじ61a(第1の螺合部631)の間には逃げ61dが、ホルダ62の第3の嵌合部663、雌ねじa 62a(第2の螺合部661)及び第4の嵌合部662の間にはそれぞれ逃げ1 62e、逃げ2 62fが設けてあり、ホルダ62がベース部材61と螺合してある程度左右に移動することができる。これにより、ベース部材61の第1の螺合部631に設けた雄ねじ61aとホルダ62の第2の螺合部661に設けた雌ねじa 62aを回転しながら螺合させると、ベース部材61とホルダ62はホルダ62の両端付近で、高精度に嵌合するので、ホルダ62の側面3 653及び側面4654はベース部材61の内周部621に高精度に垂直を保ったまま左右に移動できる。
【0015】
切断幅は一対の刃物間は刃物ホルダ6の寸法で決まるためほぼ固定であるが、スペーサ4は刃物ホルダ6の間の切断幅に応じて交換することができ、スペーサ4を用いないときの刃物ホルダ6の幅で決まる相隣り合う刃物5間の寸法が、最小の切断幅を決める。このスペーサ4と刃物ホルダ6の幅は、軸3に多数嵌挿したときの累積誤差を小さくするため、精密に製作されている。
【0016】
刃物ホルダ6及び刃物5は、一般に刃物ホルダ6を軸3に嵌挿する前に機外で組み立てる。ベース部材61にホルダ62を螺合したのち、ホルダ62に刃物5及びナット部材64を嵌挿し、止め輪65をホルダ62の第3の嵌合部672に設けられた溝62cに嵌合して、これらがホルダ62の第3の嵌合部672から離脱しないようにされる。側面3 653の下端と止め輪65の間の距離は、刃物5とナット部材64の合計厚みよりやや大きく設定されている。ばね63は1本のつる巻きばねの両端を接合してリング状にしたものであり、リングの径はナット部材のテーパ部より小径に作られており、径方向に広げながら刃物5とナット部材64のテーパ状の側面の間に嵌め込むと、ばね63が縮もうとする力の成分がテーパ状の側面により軸方向に作用して、刃物5をホルダ62に設けた垂直面の側面3 653に刃物5を押圧し、またナット部材64を介して止め輪65をホルダ62の溝62cの溝の側面4 654に密着させる。なお、ホルダ62に刃物5、ナット部材64、止め輪65及びばね63を取り付けてから、ホルダ62をベース部材61に螺合してもよい。
【0017】
第2刃軸の刃物15は一般に第1刃軸1の刃物5より厚くして剛性を高くしておき、刃物15の外周縁に設けた切れ刃のテーパ面が、上記刃物5のテーパ面に背向するように、一つ毎に向きを変えて軸体13に嵌挿する。
【0018】
スペーサ14は、第1刃軸のスペーサ4と同じく、切断幅によって交換する。このスペーサ14と刃物15の幅が切断幅を決めるもので、切断幅に応じて精密に作られている。
【0019】
第1刃軸1及び第2刃軸2を組み立てるときは、第1刃軸の刃物5及び第2刃軸2の刃物15が、それらの外周縁で所定量だけオーバーラップするように両軸の軸間を調整しておき、刃物5と刃物15の外周縁が当たることがないよう、第1刃軸の刃物ホルダ6のホルダ62をベース部材61に対して螺合しておく。第1刃軸の刃物5と第2刃軸2の刃物15が交互に相対するよう、第1刃軸のスペーサ4と刃物ホルダ6及び第2刃軸のスペーサ14と刃物15を交互に軸3及び軸13に嵌挿する。そのあと、第1刃軸1及び第2刃軸2の両端をそれぞれ前述したカラー、座金及びナットで両側から締め付けて一体とする。さらに、第1刃軸1の刃物ホルダ6のホルダ62を螺合したベース部材61に対して回転・移動させながら、刃物5の外周縁を第2刃軸2の刃物15の外周縁に当接させる。このとき、刃物5は刃物15に比べて薄く剛性を低く作っておき、ばね63の縮み力の軸方向成分で刃物5を第2刃軸の刃物15に押し付けるようにする。この状態で、ホルダ62に設けた雌ねじb 62bにねじを傷つけることのないよう黄銅や銅などの軟らかい材料で作ったピン8を挿入したあとセットねじ7を螺合し締付けて、ホルダ62がベース部材61に固定される。
【0020】
次に動作について説明する。まずシート状の原反(図示せず)を巻きほぐして第1刃軸1と第2刃軸2の間に導く。第1刃軸1と第2刃軸2は第1刃軸1の刃物5と、第2刃軸2の刃物15の外周部がわずかにオーバーラップする状態でセットされ、駆動装置(図示せず)により互いに逆方向に所定の速度で回転されている。原反(図示せず)は第1刃軸1と第2刃軸2の間を走行させられ、オーバーラップした第1刃軸1の刃物5と第2刃軸2の刃物15によって切断され、切断されたテープ状物が巻き取り装置(図示せず)に巻き取られる。ここで、ベース部材61に対しホルダ62が、ホルダ62の両端付近で精密に嵌合されているため、ホルダ62の側面3 653及びばね63によりこの側面に押し付けられ第5の嵌合部672に嵌合されている刃物5は、軸3に対して高精度に垂直を保って回転する。また、刃物5がホルダ62に嵌合されているナット部材64に押し付けられている従来例に比べて、ホルダ62に一体に加工された側面3 653に当接するため、軸3に対して刃物5がさらに高精度に垂直を保って回転する効果を有する。
【0021】
このとき第1刃軸1の刃物5と第2刃軸2の刃物15の間は、第1刃軸1の刃物ホルダ6のばね63により、第1刃軸の刃物5が第2刃軸の刃物15にも所定の面圧で押し付けられているため、刃物5と刃物15のオーバーラップ部分で隙間ができたり、回転角により両者の当接力にむらができたりすることなく、高品質な切断が可能である。
【0022】
実施の形態2.
図4は、本実施の形態2のスリッタ用ホルダを含む第1刃軸の断面図である。本実施の形態ではベース部材62を一対の刃物5に対して共用とせず、個々の刃物5に対して一つとしたものである。実施の形態1と同様の効果だけでなく、切断幅の自由度がより増大するという効果も得られる。
【0023】
なお、上記の実施の形態1及び2においては、軸間距離を調整するときに、第1刃軸1を固定側、第2刃軸2を可動側としても、第1刃軸を可動側、第2刃軸を固定側にしても良い。
【0024】
また、上記の実施の形態1及び2においては、第1刃軸にのみ、刃物ホルダを設けたが、第1刃軸及び第2刃軸の両方に設けても、同様の効果を有する。
【0025】
また、ばね63はゴムなどの弾性体でもよい。
【0026】
【発明の効果】
以上、述べたように、本発明によれば、ベース部材とホルダの螺合部の両隣に嵌合部を設けることにより、両者の両端付近の2箇所で両者を嵌合させてホルダをベース部材に両持ちさせ、ホルダをベース部材に対し傾くことなく嵌合させた上、ホルダ自身に刃物を保持させる垂直な側面を持たせたので、切断幅が小さくとも軸に対して高精度に垂直に刃物を保持する。従って、オーバーラップした第1刃軸及び第2刃軸の刃物先端が、回転中に隙間を持ったり回転角によっては押圧力が弱まったりして、切断されるシート状物が刃物間に挟まって切断品質が大幅に悪化するのを防止できる。また、精度よく小さな幅の刃物ホルダができるので、スペーサのみを交換することによって、大小の切断幅に容易に対応できる効果がある。
【0027】
また、本発明によれば、第1の環状刃物を第2の環状部材の側面にばねで押圧したので、軸に対して一層高精度に垂直に刃物を保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るスリッタの要部断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係るスリッタ用刃物ホルダにおけるベース部材を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係るスリッタ用刃物ホルダにおけるホルダを示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係るスリッタ用刃物ホルダを示す断面図である。
【図5】従来のスリッタの要部断面図である。
【図6】従来のスリッタ用刃物ホルダにおけるベース部材を示す断面図である。
【図7】従来のスリッタ用刃物ホルダにおけるホルダを示す断面図である。
【符号の説明】
1 第1刃軸、2 第2刃軸、3,13 軸、4 スペーサ、5 刃物、6 刃物ホルダ、61 ベース部材、61a 雄ねじ、61d 逃げ、611 側面1、612 側面2、613 側面3、62 ホルダ、62a 雌ねじa、62b雌ねじb、62c 溝、62e 逃げ1、62f 逃げ2、621 内周部、63 ばね、631 第1の螺合部、632 第2の嵌合部、633 第1の嵌合部、64 ナット部材、65 止め輪、651 側面1、652 側面2、653 側面3、654 側面4、661 第2の螺合部、662 第4の嵌合部、663 第3の嵌合部、672 第5の嵌合部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、長尺太幅シート状物を所定の細幅シート状物に切断するスリッタ(切断装置)に用いるスリッタ用刃物ホルダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、合成樹脂フィルム、箔、紙、あるいは箔の片面あるいは両面に合成樹脂等が塗付されたもの等の長尺の太幅シート状物を所定の細幅シート状物に切断する場合には、複数枚の環状の刃物が所定の間隔を有するように、環状刃物を保持する刃物ホルダとスぺーサとが交互に位置するように装着された第1刃軸と、環状の刃物が上記第1刃軸の環状刃物に相対するように、環状刃物とスぺーサが交互に装着された第2刃軸とを備え、上記第1刃軸の環状刃物と上記第2刃軸の環状刃物が外周縁でオーバーラップしながら噛み合うように第1刃軸と第2刃軸とが平行な状態で配置されたスリッタが使用されている。
【0003】
図5は、例えば実用登録新案第3012285号公報に示された従来の刃物ホルダを含むスリッタの主要部を示す断面図であり、軸受によって機枠(図示せず)に回転可能に取り付けられた第1刃軸1と、該第1刃軸1に対して軸間距離が調節できると共に回転可能に軸受によって該機枠に取り付けられた第2刃軸2とにより構成される。図6、図7はそれぞれ図5の刃物ホルダ6のベース部材61、ホルダ62を拡大した断面図である。
【0004】
上述の第1刃軸1は切断すべきシート状物の幅寸法に等しい切断幅を確保するための間隙形成用のスペーサ4と、外周縁部にテーパ状の刃先を持つ環状の刃物5を保持する刃物ホルダ6とを軸3に順次嵌挿すると共に、その両端部にカラー(図示せず)を嵌挿して座金とナットとによって両側から締め付けて一体物に形成されている。この場合、刃物5の刃先のテーパの向きは一つ毎に逆向きにし、切断された各シート状物の左右の切断面の品質を揃える。このため、一対の刃物5に対し、ベース部材61は共通であるが、ホルダ62など他の部品はベース部材61に対し、左右に一つずつ取付けられている。そして、ホルダ62は、螺合部665と嵌合部666で、ベース部材61の螺合部635と嵌合部636とそれぞれ螺合及び嵌合し、ベース部材61に保持されている。
【0005】
また、上述の第2刃軸2は間隙形成用のスペーサ14と、刃物15とを軸13に順次嵌挿すると共に、その両端部にカラー(図示せず)を嵌挿して座金とナットによって両側から締め付けて一体物に構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の切断装置は以上のように構成されているが、第1刃軸1の刃物ホルダ6を切断幅の大小によらず共用するためには、刃物ホルダ6の幅をできるだけ小さくする必要がある。従って、ベース部材61の嵌合部636とこれに嵌合するホルダ62の嵌合部666の嵌合長さは極めて短くなる。そのため、ベース部材61の嵌合部636に嵌挿されるホルダ62が傾いて、結果的に刃物5が軸3に対して垂直とならず、刃物5の外周縁が第2刃軸2の刃物15の外周縁に押し付けられつつ回転する際、両者の間が振れて隙間が生じたり、回転角により両者の押圧力が弱まったりしていた。
【0007】
このため、切断されるシート状物の厚さが薄い場合や、シート状物が微細な粉末を樹脂などで結合させた物の場合、切れ味が悪い上、シート状物あるいはそれから脱落した粒子が、刃物5と刃物15の間に入り込んで上記隙間を広げ、切れ味をより悪くして切断された細幅シート状物の切断面の品質が大幅に悪化するという問題があった。
【0008】
本発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、薄いシート状物や細かい粉末などを結合させたシート状物を細幅に切断する場合でも、良好な切断面が得られ、かつ、広幅の切断にも共用できるスリッタ用刃物ホルダを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るスリッタ用刃物ホルダは、第1の環状刃物を保持して回転させる第1の軸と、第2の環状刃物を保持して回転させる第2の軸とを備え、上記第1の環状刃物と上記第2の環状刃物がその外周縁でオーバーラップしながら噛み合うように第1の軸と第2の軸とが平行な状態で配置されたスリッタに用いるスリッタ用刃物ホルダにおいて、軸上に刃物ホルダの位置を定める第1環状部材と上記環状刃物を固定する第2環状部材とからなり、上記第1環状部材が軸方向に相隣り合い外径がそれぞれ大、中、小である第1嵌合部、第1螺合部及び第2嵌合部を有し、上記第2環状部材が上記第1螺合部と螺合する第2螺合部と、その両隣に上記第1及び第2嵌合部と嵌合するそれぞれ第3及び第4嵌合部及び上記第1の環状刃物を概ね垂直に保持する側面とを有することを特徴とする。
【0010】
第1の環状部材と第2の環状部材の螺合部の両隣に嵌合部を設けることにより、第1及び第2の環状部材の両端付近で両者を嵌合させて第2の環状部材を第1の環状部材に対し傾くことなく嵌合させ、螺合部に対して第2の環状部材を両持ちの状態で第1の環状部材に保持させた上、第1の環状部材自身に刃物を保持する垂直な側面を持たせたので、刃物を傾けることなく、軸に対して高精度に垂直に刃物を保持できる。
【0011】
また、本発明のスリッタ用刃物ホルダは、第1の環状刃物を第2の環状部材の側面にばねで押圧することが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明のスリッタ用刃物ホルダを含むスリッタの主要部の断面図、図2,3はそれぞれ図1の刃物ホルダ6のベース部材61、ホルダ62を拡大した断面図である。ここで、ベース材61及びホルダ62は、それぞれ第1の環状部材と第2の環状部材の一例である。
【0013】
刃物ホルダ6は、雄ねじ61aを有する第1の螺合部631の両隣の第1の嵌合部633と第2の嵌合部632を左右対称に1組ずつ有するベース部材61と、内周に上記ベース部材61の螺合部631の雄ねじ61aと螺合する雌ねじa62aを有する第2の螺合部661と第1の嵌合部633と第2の嵌合部632とにそれぞれ嵌合する第3の嵌合部663と第4の嵌合部662、及び刃物5を軸3に垂直に保持する側面3 653を有するホルダ62と、その外周にテーパ面を有し、ばね63を円周方向に広げて刃物5を押し付ける力を与えるためのナット部材64及びホルダ62に刃物5、ナット部材64を嵌挿してから止めるための止め輪65からなる。
【0014】
ベース部材61は、内周部621に対して第1の嵌合部633及び632を高精度に同軸に、側面1 611及び側面2 612を高精度に垂直に作られている。また、ホルダ62は、第4の嵌合部662に対して第3の嵌合部663及びナット部材を嵌合する第5の嵌合部672を高精度に同軸に、側面3 653及び止め輪65を嵌める溝62cの側面4 654を高精度に垂直に作られている。ベース部材61の第1の嵌合部633と雄ねじ61a(第1の螺合部631)の間には逃げ61dが、ホルダ62の第3の嵌合部663、雌ねじa 62a(第2の螺合部661)及び第4の嵌合部662の間にはそれぞれ逃げ1 62e、逃げ2 62fが設けてあり、ホルダ62がベース部材61と螺合してある程度左右に移動することができる。これにより、ベース部材61の第1の螺合部631に設けた雄ねじ61aとホルダ62の第2の螺合部661に設けた雌ねじa 62aを回転しながら螺合させると、ベース部材61とホルダ62はホルダ62の両端付近で、高精度に嵌合するので、ホルダ62の側面3 653及び側面4654はベース部材61の内周部621に高精度に垂直を保ったまま左右に移動できる。
【0015】
切断幅は一対の刃物間は刃物ホルダ6の寸法で決まるためほぼ固定であるが、スペーサ4は刃物ホルダ6の間の切断幅に応じて交換することができ、スペーサ4を用いないときの刃物ホルダ6の幅で決まる相隣り合う刃物5間の寸法が、最小の切断幅を決める。このスペーサ4と刃物ホルダ6の幅は、軸3に多数嵌挿したときの累積誤差を小さくするため、精密に製作されている。
【0016】
刃物ホルダ6及び刃物5は、一般に刃物ホルダ6を軸3に嵌挿する前に機外で組み立てる。ベース部材61にホルダ62を螺合したのち、ホルダ62に刃物5及びナット部材64を嵌挿し、止め輪65をホルダ62の第3の嵌合部672に設けられた溝62cに嵌合して、これらがホルダ62の第3の嵌合部672から離脱しないようにされる。側面3 653の下端と止め輪65の間の距離は、刃物5とナット部材64の合計厚みよりやや大きく設定されている。ばね63は1本のつる巻きばねの両端を接合してリング状にしたものであり、リングの径はナット部材のテーパ部より小径に作られており、径方向に広げながら刃物5とナット部材64のテーパ状の側面の間に嵌め込むと、ばね63が縮もうとする力の成分がテーパ状の側面により軸方向に作用して、刃物5をホルダ62に設けた垂直面の側面3 653に刃物5を押圧し、またナット部材64を介して止め輪65をホルダ62の溝62cの溝の側面4 654に密着させる。なお、ホルダ62に刃物5、ナット部材64、止め輪65及びばね63を取り付けてから、ホルダ62をベース部材61に螺合してもよい。
【0017】
第2刃軸の刃物15は一般に第1刃軸1の刃物5より厚くして剛性を高くしておき、刃物15の外周縁に設けた切れ刃のテーパ面が、上記刃物5のテーパ面に背向するように、一つ毎に向きを変えて軸体13に嵌挿する。
【0018】
スペーサ14は、第1刃軸のスペーサ4と同じく、切断幅によって交換する。このスペーサ14と刃物15の幅が切断幅を決めるもので、切断幅に応じて精密に作られている。
【0019】
第1刃軸1及び第2刃軸2を組み立てるときは、第1刃軸の刃物5及び第2刃軸2の刃物15が、それらの外周縁で所定量だけオーバーラップするように両軸の軸間を調整しておき、刃物5と刃物15の外周縁が当たることがないよう、第1刃軸の刃物ホルダ6のホルダ62をベース部材61に対して螺合しておく。第1刃軸の刃物5と第2刃軸2の刃物15が交互に相対するよう、第1刃軸のスペーサ4と刃物ホルダ6及び第2刃軸のスペーサ14と刃物15を交互に軸3及び軸13に嵌挿する。そのあと、第1刃軸1及び第2刃軸2の両端をそれぞれ前述したカラー、座金及びナットで両側から締め付けて一体とする。さらに、第1刃軸1の刃物ホルダ6のホルダ62を螺合したベース部材61に対して回転・移動させながら、刃物5の外周縁を第2刃軸2の刃物15の外周縁に当接させる。このとき、刃物5は刃物15に比べて薄く剛性を低く作っておき、ばね63の縮み力の軸方向成分で刃物5を第2刃軸の刃物15に押し付けるようにする。この状態で、ホルダ62に設けた雌ねじb 62bにねじを傷つけることのないよう黄銅や銅などの軟らかい材料で作ったピン8を挿入したあとセットねじ7を螺合し締付けて、ホルダ62がベース部材61に固定される。
【0020】
次に動作について説明する。まずシート状の原反(図示せず)を巻きほぐして第1刃軸1と第2刃軸2の間に導く。第1刃軸1と第2刃軸2は第1刃軸1の刃物5と、第2刃軸2の刃物15の外周部がわずかにオーバーラップする状態でセットされ、駆動装置(図示せず)により互いに逆方向に所定の速度で回転されている。原反(図示せず)は第1刃軸1と第2刃軸2の間を走行させられ、オーバーラップした第1刃軸1の刃物5と第2刃軸2の刃物15によって切断され、切断されたテープ状物が巻き取り装置(図示せず)に巻き取られる。ここで、ベース部材61に対しホルダ62が、ホルダ62の両端付近で精密に嵌合されているため、ホルダ62の側面3 653及びばね63によりこの側面に押し付けられ第5の嵌合部672に嵌合されている刃物5は、軸3に対して高精度に垂直を保って回転する。また、刃物5がホルダ62に嵌合されているナット部材64に押し付けられている従来例に比べて、ホルダ62に一体に加工された側面3 653に当接するため、軸3に対して刃物5がさらに高精度に垂直を保って回転する効果を有する。
【0021】
このとき第1刃軸1の刃物5と第2刃軸2の刃物15の間は、第1刃軸1の刃物ホルダ6のばね63により、第1刃軸の刃物5が第2刃軸の刃物15にも所定の面圧で押し付けられているため、刃物5と刃物15のオーバーラップ部分で隙間ができたり、回転角により両者の当接力にむらができたりすることなく、高品質な切断が可能である。
【0022】
実施の形態2.
図4は、本実施の形態2のスリッタ用ホルダを含む第1刃軸の断面図である。本実施の形態ではベース部材62を一対の刃物5に対して共用とせず、個々の刃物5に対して一つとしたものである。実施の形態1と同様の効果だけでなく、切断幅の自由度がより増大するという効果も得られる。
【0023】
なお、上記の実施の形態1及び2においては、軸間距離を調整するときに、第1刃軸1を固定側、第2刃軸2を可動側としても、第1刃軸を可動側、第2刃軸を固定側にしても良い。
【0024】
また、上記の実施の形態1及び2においては、第1刃軸にのみ、刃物ホルダを設けたが、第1刃軸及び第2刃軸の両方に設けても、同様の効果を有する。
【0025】
また、ばね63はゴムなどの弾性体でもよい。
【0026】
【発明の効果】
以上、述べたように、本発明によれば、ベース部材とホルダの螺合部の両隣に嵌合部を設けることにより、両者の両端付近の2箇所で両者を嵌合させてホルダをベース部材に両持ちさせ、ホルダをベース部材に対し傾くことなく嵌合させた上、ホルダ自身に刃物を保持させる垂直な側面を持たせたので、切断幅が小さくとも軸に対して高精度に垂直に刃物を保持する。従って、オーバーラップした第1刃軸及び第2刃軸の刃物先端が、回転中に隙間を持ったり回転角によっては押圧力が弱まったりして、切断されるシート状物が刃物間に挟まって切断品質が大幅に悪化するのを防止できる。また、精度よく小さな幅の刃物ホルダができるので、スペーサのみを交換することによって、大小の切断幅に容易に対応できる効果がある。
【0027】
また、本発明によれば、第1の環状刃物を第2の環状部材の側面にばねで押圧したので、軸に対して一層高精度に垂直に刃物を保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るスリッタの要部断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係るスリッタ用刃物ホルダにおけるベース部材を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係るスリッタ用刃物ホルダにおけるホルダを示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係るスリッタ用刃物ホルダを示す断面図である。
【図5】従来のスリッタの要部断面図である。
【図6】従来のスリッタ用刃物ホルダにおけるベース部材を示す断面図である。
【図7】従来のスリッタ用刃物ホルダにおけるホルダを示す断面図である。
【符号の説明】
1 第1刃軸、2 第2刃軸、3,13 軸、4 スペーサ、5 刃物、6 刃物ホルダ、61 ベース部材、61a 雄ねじ、61d 逃げ、611 側面1、612 側面2、613 側面3、62 ホルダ、62a 雌ねじa、62b雌ねじb、62c 溝、62e 逃げ1、62f 逃げ2、621 内周部、63 ばね、631 第1の螺合部、632 第2の嵌合部、633 第1の嵌合部、64 ナット部材、65 止め輪、651 側面1、652 側面2、653 側面3、654 側面4、661 第2の螺合部、662 第4の嵌合部、663 第3の嵌合部、672 第5の嵌合部。
Claims (2)
- 第1の環状刃物を保持して回転させる第1の軸と、第2の環状刃物を保持して回転させる第2の軸とを備え、上記第1の環状刃物と上記第2の環状刃物がその外周縁でオーバーラップしながら噛み合うように第1の軸と第2の軸とが平行な状態で配置されたスリッタに用いるスリッタ用刃物ホルダにおいて、
軸上に刃物ホルダの位置を定める第1環状部材と上記環状刃物を固定する第2環状部材とからなり、上記第1環状部材が軸方向に相隣り合い外径がそれぞれ大、中、小である第1嵌合部、第1螺合部及び第2嵌合部を有し、上記第2環状部材が上記第1螺合部と螺合する第2螺合部と、その両隣に上記第1及び第2嵌合部と嵌合するそれぞれ第3及び第4嵌合部及び上記第1の環状刃物を垂直に保持する側面とを有することを特徴とするスリッタ用刃物ホルダ。 - 上記第1の環状刃物を上記側面にばねで押圧することを特徴とする請求項1記載のスリッタ用刃物ホルダ。
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- 1998-11-13 JP JP32349498A patent/JP3572207B2/ja not_active Expired - Fee Related
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