JP2000167794A - 切断装置 - Google Patents

切断装置

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JP2000167794A
JP2000167794A JP10345410A JP34541098A JP2000167794A JP 2000167794 A JP2000167794 A JP 2000167794A JP 10345410 A JP10345410 A JP 10345410A JP 34541098 A JP34541098 A JP 34541098A JP 2000167794 A JP2000167794 A JP 2000167794A
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blade shaft
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shaft
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JP10345410A
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English (en)
Inventor
Kenji Kawaguchi
憲治 川口
Atsushi Arakane
淳 荒金
Masayoshi Hamaguchi
正良 浜口
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Mitsubishi Electric Corp
Toray Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Toray Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池用電極の原反を所望幅に切断する場合、
少なくとも片面にPP,PE等のセパレータを接合した
電極(電池の小型化が図れる)に対しては、従来の切断
装置のブロック刃では非常に延性の高いセパレータに刃
先が効果的に食い込まず、セパレータを引きちぎる結果
となり良好な切断面が得られなかった。 【解決手段】 第1刃軸1と第2刃軸2のブロック刃
6,7及び16,17の片面に刃先角が鋭角の環状の薄
刃31,32及び33,34を装着するとともに、その
薄刃の厚み分だけ第1刃軸のスペーサ5及び第2刃軸の
押圧用スペーサ15の幅を減少させて所定の切断幅を保
ち、鋭角の薄刃31,32及び33,34でセパレータ
を接合した電池用電極を切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも片面に
セパレータを接合した長尺電池用電極シート状物、例え
ば特開平10−177865号公報などに示される集電
体の少なくとも片面に合剤層を配置し、合剤層の表面に
セパレータを接合した長尺太幅電池用電極シート状物
を、所定の細幅に切断する切断装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、リチウムイオン二次電池は正極及
び負極の間に絶縁及び電解質保持の機能を持つセパレー
タを配置して、これらを円筒状に巻き回したりして金属
製の缶に収納し、その缶による圧力により正極、セパレ
ータ及び負極を密着させて、電極とセパレータ間の接触
を保持していた。しかし、缶が金属製であるために、電
池自体の重量が増加してしまう難点があった。また、薄
型の缶を製造することが困難であるという問題点もあっ
た。このため、小型携帯機器等に搭載するうえで、薄型
にできないことになり重要な課題となっていた。
【0003】この問題に対して、正極及び負極とセパレ
ータとを予め接合させることにより、金属製の剛性のあ
る缶を必要としない電池の構造及び製造法が特開平10
−177865号公報などで提案されている。さらに、
正極または負極の一方とセパレータとを予め接合させる
構造も提案されている。これにより、金属缶を用いない
軽量かつ薄型の電池の製造が可能になる。しかしなが
ら、この種の電池用電極は長尺の広幅シート状物を所定
の細幅に切断するに精度良い切断装置を必要とする。
【0004】一般に、合成樹脂フィルム、箔、紙、ある
いは箔の片面あるいは両面に合成樹脂等が塗付されたも
の等の長尺の太幅シート状物を所定の細幅シート状物に
切断する場合には、図5に示すスペーサと弾性押圧ロー
ラーとが交互に配置された切断装置が提案されている
(特開平6−297228号公報参照)。ここでは、軸
受によって機枠(図示せず)に回転可能に取り付けられ
た固定側の第1刃軸1と、該第1刃軸1に対して軸間距離
が調節できると共に回転可能に軸受によって該機枠に取
り付けられた可動側の第2刃軸2とにより構成される。
この種の装置は、ブロック刃に隣接する弾性押圧ローラ
ーのゴム層をブロック刃の側面から0.3〜0.5mm離
して形成することにより、切断時にゴム層が変形してち
ょうどブロック刃の側面に当たった状態で切断が行わ
れ、圧縮により変形した余剰のゴムにより、切断された
シート状物の折れ傷やすり傷あるいはだれやびり付きが
発生することがないように配慮している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の切断装置
は、従来のリチウムイオン電池の電極のように、集電体
の銅箔やアルミ箔の少なくとも片面に活物質の合剤層を
配置しただけの電極の切断では、ゴムにより逆圧力を付
加した状態で切断できるため、逆押え力の付加によって
切断時の材料の曲がりを防止することができ、良好な切
り口面を得ることができる。しかしながら、本発明が対
象としているような、集電体の少なくとも1面に合剤層
を配置した電池用電極の合剤層の表面にセパレータを接
合した電池用電極の場合、従来装置では良好な切断面を
得ることができなかった。それは、一般にセパレータが
ポリプロピレン(以下PPという)やポリエチレン(以
下PEという)などの非常に延性の高い高分子材料で構
成されているため、従来の切断装置に用いられているブ
ロック刃6,7,16,17では上記セパレータをきれ
いに切断できず、引きちぎる形となる。これに伴って電
池用電極の切断面にだれ、かえり、合剤の脱落、中央の
集電体である金属箔の片寄りなどの問題点も発生してい
た。
【0006】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、セパレータを接合した電池用電極
でも良好な切断面が得られる切断装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の第1の態様の切断装置は、第1刃軸及び第
2刃軸の少なくとも一方のブロック刃の片面に、鋭角の
環状の薄刃を設けたことを特徴とする。薄刃がブロック
刃に替わり、電池用電極のセパレータに効果的に食い込
んで切断でき、また同時に合剤層および集電体を切断で
きる。
【0008】また、本発明の第2の態様の切断装置は、
第1刃軸及び第2刃軸のブロック刃の片面に、鋭角の環
状の薄刃を設けるとともに、第1刃軸及び第2刃軸の一
方の薄刃を、内斜角を持った皿ばね状の薄刃とすること
を特徴とする。薄刃が、ブロック刃に替わり電池用電極
のセパレータに効果的に食い込んで切断でき、また同時
に合剤層および集電体を切断することに加え、両者のオ
ーバーラップの開始個所で刃先同士が隙間を持つことな
く確実に接触して、ゼロクリアランスの切断を実現し、
切れ味を増す。
【0009】また、本発明の第1及び第2の態様の切断
装置は、第1刃軸及び第2刃軸のブロック刃の片面に、
鋭角の環状の薄刃を設けることが好ましい。
【0010】また、本発明の第1及び第2の態様の切断
装置は、薄刃の刃先角度を25度から60度とすること
が好ましい。電池用電極のセパレータを引きちぎること
なく鋭く切断でき、また合剤層及び集電体を切断でき
る。
【0011】また、本発明の第1及び第2の態様の切断
装置は、薄刃の厚さを2mm以下、好ましくは1mm以
下とすることが好ましい。薄刃の先端が鋭角であって
も、薄刃に対向するゴム体により電池用電極を大きく変
形させることなく切断できる。
【0012】また、本発明の第1及び第2の態様の切断
装置は、薄刃の外径寸法をブロック刃の外形寸法に対し
プラス1mmないしマイナス1mm以下、好ましくはプ
ラス0.5mmからマイナス0.5mm以下とすること
が好ましい。薄刃に対向するゴム体の逆押え力が切断さ
れる電池用電極に確実に加わった状態で電池用電極を切
断できる。
【0013】また、本発明の第1及び第2の態様の切断
装置は、第1刃軸及び第2刃軸のブロック刃の上記両刃軸
の半径方向の外側肩部に、テーパまたは丸みを持たせる
ことが好ましい。対向するゴム体と該ブロック刃によっ
て電池用電極にナイフマークが発生することなく、また
二個所切れを起こすことなく切断できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。 実施の形態1.図1は本発明に係る実施の形態1の切断
装置を示す断面図である。第1刃軸1は切断すべきシー
ト状物の幅寸法(W)に等しい幅寸法を有する間隙形成
用の第1の弾性押圧ローラー4と、環状の薄刃31と、
環状のブロック刃6と、環状のスぺーサ5と、環状のブ
ロック刃7と、環状の薄刃32とを軸体3に順次嵌挿す
ると共に、その両端部にカラー8を嵌挿して座金9とナ
ット10とによって両側から締め付けて一体物に形成さ
れている。この場合、カラー8の内側には第1の弾性押
圧ローラー4またはスぺーサ5が位置するように、切断
個所数に応じて第1の弾性押圧ローラー4とスペーサ5
とを交互に嵌挿する。
【0015】第1の弾性押圧ローラー4は軸3に嵌挿さ
れるボス11と、その外周部に一体化されたゴム体12
とにより構成されている。
【0016】スペーサ5は第1の弾性押圧ローラー4の
幅寸法(W)から薄刃31,32とブロック刃6,7の厚
さ寸法(T)分を差し引いた幅寸法(Wa)に設定され
ていると共に、外径寸法はブロック刃6,7の外径寸法
とほぼ同一に設定されている。
【0017】上述の第2刃軸は、環状の押圧用スペーサ
15と、環状のブロック刃16と、環状の薄刃33と、
間隙形成用の第2の弾性押圧ローラー14と、環状の薄
刃34と、環状のブロック刃17とを軸体13に順次嵌
挿すると共に、その両端部にカラー18を嵌挿して座金
19とナット20によって両側から締め付けて一体物に
構成されている。この場合カラー18の内側には固定側
刃物軸1における第1の弾性押圧ローラー4と対向する
個所に薄刃34、ブロック刃17、押圧用スペーサ1
5、ブロック刃16、薄刃33が、スペーサ5、薄刃3
1,32、ブロック刃6,7と対向する個所に第2の弾性
押圧ローラー14が位置するように嵌挿する。
【0018】第2の弾性押圧ローラー14は第1弾性押圧
ローラー4と同じく、ボス21とゴム体22により構成
されている。
【0019】押圧用スペーサ15は、薄刃33,34と
ブロック刃16,17とが軸方向に円滑に移動できるよ
うに、薄刃33,34とブロック刃16,17の厚さ寸法
分と移動可能な間隙寸法分を(W)から差し引いた厚さ
寸法になっている。この押圧用スペーサ15の両端面に
は断面形状が凹状の環状溝15aが形成され、ブロック
刃16,17を介して薄刃33,34を、第1刃軸1の
薄刃31,32の側面に所定の面圧で接触させるための
弾性体23が取り付けられている。
【0020】第2の弾性押圧ローラー14は第1の弾性押
圧ローラー4と同一寸法(W)にしてある。
【0021】上述のゴム体12,22は外径寸法(D
1)がブロック刃6,7,16,17の外径寸法(D)
に等しくなるように設定してある。そして、ゴム体12
の側面が薄刃31,32の側面に、ゴム体22の側面が
薄刃33,34の側面に接触または極めて近接した状態
で組み付けられる。
【0022】部材の加工精度が十分得られる場合には、
上述の第2刃軸2の押圧用スペーサ15とその両側のブ
ロック刃16,17を一体の刃物とし、弾性体23を省
略することも可能である。
【0023】薄刃31〜34の刃先角は25度から60
度に、厚さは2mm以下に、また外径寸法はブロック刃
6,7,16,17に対しプラス1mmないしマイナス
1mmの範囲に設定してある。また、ブロック刃6,
7,16,17の外側すなわち薄刃と接する側の肩部に
はテーパまたは丸み6a,7a,16a,17aが設けて
ある。
【0024】次に動作について説明する。まずシート状
(図示せず)の原反を巻きほぐして第1刃軸1と第2刃軸
2の間に導く。第1刃軸1と第2刃軸2は第1刃軸1の薄
刃31,32と第2刃軸2の薄刃33,34の外周部が
わずかにオーバーラップする状態でセットされ、駆動装
置(図示せず)により互いに逆方向に所定の速度で回転
されているため、原反(図示せず)は第1刃軸1と第2刃
軸2の間に狭持された状態で走行させられ、オーバーラ
ップした第1刃軸1の薄刃31,32と第2刃軸2の薄刃
33,34によって切断され、切断されたテープ状物が
巻き取り装置(図示せず)に巻き取られる。
【0025】このとき第1刃軸1の薄刃31,32と第2
刃軸2の薄刃33,34の間は、第2刃軸のブロック刃
16,17と押圧用スペーサ15の間に設けられた弾性
体23により、第2刃軸の薄刃33,34が第1刃軸の薄
刃31,32に所定の面圧で押し付けられているため、
常に隙間のない状態を保たれる。ここで、ブロック刃1
6,17は薄刃33,34に比べて厚く作ってあり、弾
性体23による押付け力を薄刃33,34に対して均一
に分散して伝える。
【0026】薄刃31〜34の刃先角は25度から60
度と鋭角に設定されているので、少なくとも片面にセパ
レータを接合した電池用電極の切断の際、延性の高いP
PやPEからなるセパレータに刃先が効果的に食い込ん
でセパレータを引きちぎることなくきれいに切断でき
る。この刃先角が大きすぎるとセパレータに鋭く食い込
まず、セパレータを引きちぎる結果となる。また、小さ
すぎると刃先の摩耗が激しく、刃の寿命の観点から実用
的でない。
【0027】また、薄刃31〜34の厚さは、2mm以
下に設定されているので、ゴム体12,22が変形し
て、切断される電池用電極を対向する薄刃33,34及
び31,32の刃先に押し付け、電池用電極に逆押え力
を付加しながら、しかも変形したゴム体12,22によ
り薄刃31〜34の刃先のテーパ部分の空間に電池用電
極が押し込められて大きく変形することなく切断が行わ
れる。
【0028】同様に、薄刃31〜34の外径寸法はブロ
ック刃6,7,16,17の外径寸法に対しプラス1m
mないしマイナス1mmに設定されているので、導入さ
れるシート状物にゴム体12,22が薄刃31〜34に
よる切断作用が開始される時点にできるだけ近い時点か
ら、切断される電池用電極を対向する薄刃33,34及
び31,32の刃先に押し付け、電池用電極に確実に逆
押え力を付加しながら切断が行われる。
【0029】電池用電極のようなサンドイッチ構造の材
料を切断する場合、この逆押え力は重要な役割を果た
す。例えば日本塑性加工学会編「せん断加工―プレス加
工基本技術―」(コロナ社‘92年7月10日発行)
p.133〜135に示されているように、逆押え力の
付加によって切断時の材料の曲がりを防止することがで
き、切り口面の形状は大幅に改善される。すなわち、切
り口面の直角度向上とかえりの発生、層間の剥離防止な
どが達成できる。
【0030】また、ブロック刃6,7及び16,17は
それらの外側肩部にテーパまたは丸み6a,7a,16
a,17aが設けられ、該ブロック刃と対向するゴム体
22及び12との間で電池用電極が切断されて二個所切
れを起こしたり、ナイフマークが入ったりするのを防止
する。
【0031】なお、実施の形態1では、第1刃軸及び第
2刃軸のブロック刃の側面に環状の薄刃を装着したが、
片面にセパレータを接合した電池用電極を切断する際に
は、第1刃軸又は第2刃軸のいずれか一方のブロック刃
の片面にのみ環状の薄刃を装着しても良い。その際、セ
パレータに接触する側のブロック刃に薄刃を装着するこ
とにより、実施の形態1と同様な効果が得られる。
【0032】実施の形態2.図2は本発明に係る実施の
形態2の切断装置に用いる薄刃の形状を示す断面図であ
る。実施の形態2の切断装置は、第1刃軸1の薄刃3
1,32及び第2刃軸の薄刃33,34の一方を図2の
薄刃に変更し薄刃に数度の内斜角を持たせ、刃物自体に
ばね性を持たせ、さらに実施の形態1で用いた弾性体2
3を使用しない以外は、実施の形態1と同様にして構成
される。刃先角は実施の形態1の薄刃と同じく、25度
から60度に設定してある。
【0033】前記したように、実施の形態1では弾性体
23により第2刃軸2の薄刃33,34が第1刃軸1の
薄刃31,32に押し付けられて、隙間ができないよう
に配慮されているが、薄刃31,32と薄刃33,34
のオーバーラップ部で確実に接触するように、第2刃軸
2の薄刃33,34がわずかに傾くように設定されてい
る。
【0034】図3はその様子を示す拡大図で、左が側面
図、右が正面図である。薄刃33の傾きは強調されてお
り、実際にはきわめてわずかである。この傾きのため、
薄刃32(または31)と薄刃33(または34)の接
触点は両者の中心軸上にあるA点となり、薄刃32(3
1)と薄刃33(34)のオーバーラップ開始点Bで
は、刃先同士が接触せずわずかに隙間があくことにな
る。この隙間は極めて小さいが、切断作用はB点付近で
開始されるため、場合によっては良好な切断面が得られ
ないこともある。
【0035】本実施の形態はこの点をさらに改良したも
ので、第1刃軸又は第2刃軸の薄刃の一方を図2に示す
ような、内斜角を持った刃物とすることにより、図4に
示すように、薄刃32(31)と薄刃33(34)の接
触点をオーバーラップ開始点と一致させることができ
る。
【0036】これにより、シート状長尺物の切断が開始
される付近で薄刃同士が確実に隙間なく接触し、より良
好な切断面が確保できる。
【0037】また、上記の実施の形態1と2においては
第1刃軸1を固定側、第2刃軸2を可動側としたが、第1
刃軸を可動側、第2刃軸を固定側にできることはいうま
でもない。
【0038】また、上記の実施の形態1と2ではブロッ
ク刃6,7,16,17と別体の環状の薄刃31〜34を
ブロック刃6,7,16,17の片面に装着した例を示
したが、ブロック刃の片面両端部にV型溝を形成するこ
とにより、鋭角の両端部を薄刃とし、薄刃をブロック刃
と一体としても良い。
【0039】また、上記の実施の形態1と2では少なく
とも片面にセパレータを接着した電池用電極を切断する
場合を示したが、一般の粉体をバインドしたシートの少
なくとも片面にセパレータのような延性の大きいフィル
ムを貼り付けたもの、あるいはフィルムだけの切断にも
用いることができる。
【0040】また、弾性体23は例えばOリングのよう
なゴムやばねなどが使用できる。
【0041】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明に係る第1
の態様の切断装置によれば、第1刃軸及び第2刃軸の少
なくとも一方のブロック刃の片面に鋭角の刃を持つ環状
の薄刃を設けたので、少なくとも片面に延性の大きいセ
パレータを接合したリチウム二次電池の電極のセパレー
タに、鋭角の薄刃が効果的に食い込んで切断できる。そ
のため、セパレータを引きちぎったり、それに付随して
電池用電極の切断面にだれ、かえり、合剤の脱落、中央
の集電体である金属箔の片寄り等を生ずることなく、良
好な切断面を得ることができる効果がある。
【0042】また、第1の態様の切断装置によれば、薄
刃の刃先角を25度から60度としたので、刃先がセパ
レータに鋭く食い込んで良好な切断面が得られるととも
に、刃先がすぐに摩耗することなく十分な寿命を有する
刃物が得られる。
【0043】また、第1の態様の切断装置によれば、薄
刃の厚さを2mm以下としたので、ゴム体が変形して切
断される電池用電極を対向する薄刃の刃先に押し付け、
電池用電極に十分な逆押え力を付加しながら、しかも電
池用電極を大きく変形させることなく切断が行える。
【0044】また、第1の態様の切断装置によれば、薄
刃の外径寸法をブロック刃に対しプラス1mmないしマ
イナス1mmとしたので、薄刃による切断作用が開始さ
れる時点に近い時点から、ゴム体が電池用電極に逆押さ
力を付加しながら切断が行える。
【0045】また、第1の態様の切断装置によれば、ブ
ロック刃の第1刃軸及び第2刃軸の半径方向の外側肩部
にテーパまたは丸みを設けてあるので、ブロック刃と対
向するゴム体の間で電池用電極が切断されて二個所切れ
を起こしたり、ナイフマークが入ったりすることがない
効果がある。
【0046】また、本発明に係る第2の態様の切断装置
によれば、第1刃軸及び第2刃軸に鋭角の環状の薄刃を
設けるとともに、第1刃軸及び第2刃軸の薄刃の一方
を、内斜角を持った皿ばね状の薄刃としたので、特に両
面にセパレータを接合したリチウム二次電池の電極のセ
パレータに、鋭角の薄刃が効果的に両面から食い込むと
ともに、シート状物の切断が開始される付近で刃先同士
が確実に接触し、隙間がゼロとなって、より良好な切断
面が得られる。
【0047】また、第2の態様の切断装置によれば、薄
刃の刃先角を25度から60度としたので、刃先がセパ
レータに鋭く食い込んで良好な切断面が得られるととも
に、刃先がすぐに摩耗することなく十分な寿命を有する
刃物が得られる。
【0048】また、第2の態様の切断装置によれば、薄
刃の厚さを2mm以下としたので、ゴム体が変形して切
断される電池用電極を対向する薄刃の刃先に押し付け、
電池用電極に十分な逆押え力を付加しながら、しかも電
池用電極を大きく変形させることなく切断が行える。
【0049】また、第2の態様の切断装置によれば、薄
刃の外径寸法をブロック刃に対しプラス1mmないしマ
イナス1mmとしたので、薄刃による切断作用が開始さ
れる時点に近い時点から、ゴム体が電池用電極に逆押え
力を付加しながら切断が行える。
【0050】また、第2の態様の切断装置によれば、ブ
ロック刃の第1刃軸及び第2刃軸の半径方向の外側肩部
にテーパまたは丸みを設けてあるので、ブロック刃と対
向するゴム体の間で電池用電極が切断されて二個所切れ
を起こしたり、ナイフマークが入ったりすることがない
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施の形態1の切断装置を示す
要部断面図である。
【図2】 本発明に係る実施の形態2の切断装置におけ
る薄刃形状を示す断面図である。
【図3】 本発明に係る実施の形態1の切断装置におけ
る薄刃の接触状態を示す要部拡大図である。
【図4】 本発明に係る実施の形態2の切断装置におけ
る薄刃の接触状態を示す要部拡大図である。
【図5】 従来の切断装置を示す要部拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 第1刃軸、2 第2刃軸、3,13 軸体、4,14
弾性押圧ローラー、5スペーサ、6,7,16,17
ブロック刃、6a,7a,16a,17a テーパまた
は丸み、8,18 カラー、9,19 座金、10,20
ナット、11,21 ボス、12,22 ゴム体、15
押圧用スペーサ、15a 環状溝、23弾性体、3
1,32,33,34 薄刃。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒金 淳 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 浜口 正良 滋賀県大津市園山1−1−1 東レエンジ ニアリング株式会社関西技術センター内 Fターム(参考) 3C027 UU01 UU06 UU07

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも片面にセパレータを接合した
    長尺電池用電極シート状物を所定の細幅に切断する装置
    であって、複数枚の環状のブロック刃が所定間隔でスペ
    ーサー又は弾性押圧ローラーと交互に装着された第1刃
    軸と、複数枚の環状のブロック刃とスペーサー又は弾性
    押圧ローラがそれぞれ上記第1刃軸のスペーサー又は弾
    性押圧ローラとブロック刃に相対するように装着された
    第2刃軸とを備え、上記第1刃軸と第2刃軸のブロック
    刃が所定のオーバーラップで噛み合うように上記第1刃
    軸及び第2刃軸とが平行な状態で配置された切断装置に
    おいて、上記第1刃軸及び第2刃軸の少なくとも一方の
    ブロック刃の片面に、鋭角の環状の薄刃を設けたことを
    特徴とする切断装置。
  2. 【請求項2】 上記薄刃の刃先角を25度から60度と
    することを特徴とする請求項1に記載の切断装置。
  3. 【請求項3】 上記薄刃の厚さを2mm以下とすること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の切断装置。
  4. 【請求項4】 上記薄刃の外径寸法をブロック刃の外径
    寸法に対しプラス1mmないしマイナス1mmとするこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の切
    断装置。
  5. 【請求項5】 上記第1刃軸及び第2刃軸のブロック刃
    であって、該ブロック刃の上記第1刃軸及び第2刃軸の
    半径方向の外側肩部に、テーパまたは丸みを持たせたこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の切
    断装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも片面にセパレータを接合した
    長尺電池用電極シート状物を所定の細幅に切断する装置
    であって、複数枚の環状のブロック刃が所定間隔でスペ
    ーサー又は弾性押圧ローラーと交互に装着された第1刃
    軸と、複数枚の環状のブロック刃とスペーサー又は弾性
    押圧ローラーがそれぞれ上記第1刃軸のスペーサー又は
    弾性押圧ローラーとブロック刃に相対するように装着さ
    れた第2刃軸とを備え、上記第1刃軸と第2刃軸のブロ
    ック刃が所定のオーバーラップで噛み合うように上記第
    1刃軸及び第2刃軸とが平行な状態で配置された切断装
    置において、上記第1刃軸及び第2刃軸のブロック刃の
    片面に、鋭角の環状の薄刃を設けるとともに、上記第1
    刃軸及び第2刃軸の一方の薄刃を、内斜角を持った皿ば
    ね状の薄刃とすることを特徴とする切断装置。
  7. 【請求項7】 上記薄刃の刃先角を25度から60度と
    することを特徴とする請求項6に記載の切断装置。
  8. 【請求項8】 上記薄刃の厚さを2mm以下とすること
    を特徴とする請求項6又は7に記載の切断装置。
  9. 【請求項9】 上記薄刃の外径寸法をブロック刃の外径
    寸法に対しプラス1mmないしマイナス1mmとするこ
    とを特徴とする請求項6〜8のいずれか一つに記載の切
    断装置。
  10. 【請求項10】 上記第1刃軸及び第2刃軸のブロック
    刃であって、該ブロック刃の上記第1刃軸及び第2刃軸
    の半径方向の外側肩部に、テーパまたは丸みを持たせた
    ことを特徴とする請求項6〜9のいずれか一つに記載の
    切断装置。
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