JP6686724B2 - 電極製造設備 - Google Patents

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Description

本発明は、電極材料を個片の電極の形状に切断する切断装置と、電極として切り出される部分を第1方向へ案内する一方で、端材を第2方向へ案内する案内装置と、を備える電極製造設備に関する。
例えば、EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug in Hybrid Vehicle)などの車両には、駆動源としてのモータで使用される電力を蓄えるための蓄電装置が搭載されている。このような蓄電装置としては、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池といった二次電池が知られている。二次電池は、活物質層を有する正極及び負極の電極が層状に重なった電極組立体を備える。電極組立体の構造としては、一定長の長尺な正極及び負極の電極を、重ね合わせた状態で筒状に巻き上げた捲回式と、概略矩形をなす正極及び負極の電極を、交互に多数積層した積層式と、が知られている。例えば、リチウムイオン二次電池などの電極では、集電体としての金属箔を備え、金属箔の表面に活物質層を備えた構成が多用されている。
例えば特許文献1には、電極の製造過程に使用される装置として、帯状の電極材料を切断することにより、予め定めた矩形形状の電極を切り出すロータリーダイカッタを備えた装置が開示されている。なお、電極材料は、帯状金属箔に活物質合剤を塗布して形成された塗工部を備える。そして、ロータリーダイカッタに電極材料を通過させることで、電極材料から電極が切断される。電極が切断された電極材料は、分離ローラに巻き掛けられ、電極と、電極材料の残りの部分である端材とが分離される。
特開2009−66676号公報
積層式の電極組立体を採用する場合、蓄電装置の製造工程上、前述の切断工程の後、個片となった正極又は負極の電極は、一旦、個々に収容具(マガジン)に積層される、又は積層装置に直接搬送され、電極組立体の形成に用いられる。しかしながら、帯状の電極材料から個片の電極を切り出す場合、電極材料から切り離された電極は、ロータリーダイカッタから搬送装置、例えばベルトコンベアに乗り移る際に、その姿勢にバラツキが生じる。個片となった電極は、例えば、幅方向の一端が先にベルトコンベアに接触することにより受ける力でも、容易に回転や変位してしまう。このように、個片となった電極の位置や姿勢のバラツキが大きいと、収容具に集積する場合も、積層装置において積層を行う場合も、その前に、一旦姿勢を整えるための装置・工程が必要となる。
そこで、電極材料から個片の電極を切り出す際、電極の一部を、端材となる部分と繋いだままとして、電極の姿勢がバラツクことを抑制することが考えられる。電極と端材とを繋ぐには、電極材料から個片の電極を切り出す際、電極の形状に沿う一部を全切断せず非切断部としつつ、その他の部分を全切断することが考えられる。
ところで、電極材料としては、上述のように帯状金属箔に活物質合剤を塗布して形成された塗工部を備えるとともに、活物質合剤の塗布されていない部分に金属箔の露出した露出部を備えるものがある。この電極材料を用いた場合、塗工部から電極の活物質層が形成され、露出部から電極のタブ等の未塗工部が形成される。
このような電極材料においては、塗工部は、切断のために刃を入れると割れやすく非切断部を形成しにくいため、非切断部を露出部に形成することが考えられる。そして、特許文献1のように端材が分離ローラに巻き掛けられ、端材が、電極の搬送方向と異なる方向に搬送されたとき、非切断部が破断して電極と端材とに切り離される。
しかし、端材が分離ローラを通過するとき、非切断部が塗工部にある場合は、塗工部に張力が働いた状態で分離ローラに巻き掛けられ、良好に切り離される一方で、非切断部が露出部にある場合は、非切断部の周囲が分離ローラから浮いた状態になり、露出部に張力が働かない状態となる。その結果、端材が分離ローラを通過する際、非切断部の周囲で弛みが生じ、その弛みを原因として破断が良好な状態で行われない虞があり、例えば、得られた電極のタブ等に皺が生じることもある。
本発明の目的は、分離ローラを通過する際に非切断部を安定して破断させることができる電極製造設備を提供することにある。
上記問題点を解決するための電極製造設備は、帯状集電箔の表面に形成された塗工部と、前記塗工部に隣接し、かつ前記帯状集電箔の長手方向に沿って存在し前記帯状集電箔の露出した露出部と、を備える電極材料を個片の電極の形状に切断する切断装置と、前記電極材料のうち、前記電極として切り出される部分を第1方向へ案内する一方で、前記電極として切り出される部分とは異なる部分である端材を、前記第1方向とは異なる第2方向へ案内する案内装置と、を備える電極製造設備であって、前記切断装置は、径方向外側に突出する形状の切刃を備えたダイロールを備え、前記電極材料が前記ダイロールを通過する時に、前記電極として切り出される部分における前記露出部の少なくとも一部に前記電極材料が全切断されない非切断部を形成することで、前記電極として切り出される部分と前記端材との間を前記非切断部で繋いだ状態にし、前記案内装置は、前記切断装置の下流に位置し、前記電極を前記第1方向に案内し、かつ前記端材を前記第2方向へ案内するために前記端材が巻き掛けられる分離ローラと、前記分離ローラより前記第2方向における下流に位置し、前記第2方向へ案内される端材に張力を働かせるガイドローラとを備え、前記分離ローラは、直径の異なる大径部と小径部とを有し、前記大径部に設けられて前記端材における前記露出部を支持する第1支持部と、前記小径部に設けられて前記塗工部を支持する第2支持部と、を備えることを要旨とする。
これによれば、案内装置において、端材が分離ローラを通過するとき、塗工部によって嵩上げされた、端材の露出部は第1支持部に接触し、端材の露出部を第1支持部で直接支持することができる。同時に、塗工部を第2支持部で支持できる。よって、端材の露出部が第1支持部に支持された状態で分離ローラを通過し、非切断部の周囲が分離ローラから浮いた状態にならず、非切断部の周囲に張力が働いた状態で巻き掛けることができる。このため、非切断部の周囲が分離ローラを通過する際、その非切断部の周囲に弛みが発生することを抑制し、非切断部を安定して破断させることができる。
これによれば、分離ローラによって、電極として切り出される部分を第1方向へ案内しつつ、端材を第2方向へ案内する際、案内方向が異なることから、非切断部に負荷が付与され、この負荷によって、非切断部が破断される。端材が分離ローラを通過する際、露出部に形成された非切断部であっても、非切断部を安定して破断できることから、非切断部の周囲に皺が生じることを抑制できる。
また、電極製造設備について、前記ガイドローラは、直径の異なる大径部と小径部とを有し、前記大径部に設けられて前記端材における前記露出部を支持するガイドローラ第1支持部及び前記小径部に設けられて前記塗工部を支持するガイドローラ第2支持部を備えていてもよい。
これによれば、分離ローラを通過した端材は、ガイドローラによって第2方向へ搬送されるようにガイドされる。このため、端材に塗工部及び露出部があったとしても、分離ローラと同様に、端材がガイドローラを通過するとき、端材にガイドローラの第1支持部が接触し、露出部を第1支持部で直接支持することができる。よって、端材がガイドローラから浮いた状態にならず、端材に張力が働いた状態で巻き掛けることができる。このため、端材がガイドローラを通過する際、その端材に弛みが発生することを抑制できる。
また、電極製造設備について、前記分離ローラは、直径を異ならせた段付ローラである
これによれば、第1支持部の直径が経時的に変化しにくく、端材における露出部を安定した状態に支持できる。
また、電極製造設備について、前記第1支持部は、軸方向に一定の直径を有するローラ本体の周面に設けた嵩上げ部材によって形成されていてもよい。
これによれば、塗工部の厚みの種類によって露出部の高さが変わるが、嵩上げ部材の厚みを塗工部の厚みに合わせることで、露出部を第1支持部で安定した状態に支持できる。
また、電極製造設備について、前記嵩上げ部材は、前記ローラ本体の周面に貼り付けたシート状部材であってもよい。
これによれば、第1支持部を簡単に設けることができる。
また、電極製造設備について、前記非切断部は、前記露出部の厚みが薄くされた切れ込みである。
また、電極製造設備について、前記切断装置は、径方向に沿った厚みが前記塗工部の厚みに設定された嵩上げ部を有したアンビルロールを備え、前記ダイロールの軸心、及び、前記アンビルロールの軸心は、前記電極材料の幅方向に沿って延び、かつ互いに平行であり、前記アンビルロールの軸方向において、前記嵩上げ部は、前記塗工部の長手方向に沿う縁から離れた位置にあり、前記塗工部と前記嵩上げ部との間には前記アンビルロールの軸方向に沿って延びる隙間が形成されており、前記切断装置は、前記切刃を前記嵩上げ部により嵩上げされた前記露出部に押し込むことによって前記露出部を切断する一方、前記切刃を前記隙間に対応する露出部とともに前記隙間に向けて押し込むことによって該隙間に対応する露出部に前記第1の方向に沿った前記非切断部を形成する。
本発明によれば、分離ローラを通過する際に非切断部を安定して破断させることができる。
二次電池を模式的に示す斜視図。 電極組立体を模式的に示す斜視図。 (a)は電極製造設備を模式的に示す側面図、(b)は電極材料を示す拡大断面図。 ロータリーダイカッタを模式的に示す斜視図。 (a)は正極電極の切断予定線を示す平面図、(b)は負極電極の切断予定線を示す平面図。 正極の電極材料を切った状態を示す平面図。 負極の電極材料を切った状態を示す平面図。 正極電極を切り出した状態を示す斜視図。 端材が巻き掛けられた状態の分離ローラを示す断面図。 ガイドローラを示す断面図。 端材が巻き掛けられた状態の分離ローラを示す断面図。 分離ローラの別例を示す断面図。 別例の電極製造設備を模式的に示す側面図。 (a)は別例の切断予定線を示す平面図、(b)は端材が巻き掛けられた状態の分離ローラを示す断面図。
以下、電極製造設備を具体化した一実施形態を図1〜図11にしたがって説明する。
図1に示すように、二次電池10は、例えばリチウムイオン二次電池である。二次電池10は、電極組立体11と、図示しない電解液と、電極組立体11及び電解液を収容しているケース12と、を備える。
図2に示すように、電極組立体11は、電極としての複数の正極電極13と、電極としての複数の負極電極16と、複数のセパレータ24と、を備える。正極電極13と負極電極16とは、セパレータ24によって相互に絶縁された状態で層状に重なっている。
正極電極13は、矩形シート状である。正極電極13は、正極集電箔14を備える。正極集電箔14は、例えばアルミニウム箔である。正極電極13は、正極集電箔14の両面を覆う正極活物質層15を備える。正極電極13は、正極集電箔14の一辺から突出した形状の正極タブ14aを備える。
正極電極13は、正極タブ14aの突出した長辺に沿う第1の縁13aを備える。正極タブ14aは、第1の縁13aの途中から突出した形状である。正極電極13は、第1の縁13aの対辺となる長辺に第2の縁13bを備える。また、正極電極13は、第1の縁13aと第2の縁13bの一端同士を繋ぐ短辺に第3の縁13cを備え、第1の縁13aと第2の縁13bの他端同士を繋ぐ短辺に第4の縁13dを備える。
正極電極13は、第1の縁13aに沿って正極未塗工部14bを備える。正極未塗工部14bは、正極活物質層15が存在せず、正極集電箔14が露出した部分である。
負極電極16は、矩形シート状である。負極電極16は、負極集電箔17を備える。負極集電箔17は、例えば銅箔である。負極電極16は、負極集電箔17の両面を覆う負極活物質層18を備える。負極電極16は、負極集電箔17の一辺から突出した形状の負極タブ17aを備える。
負極電極16は、負極タブ17aの突出した長辺に沿う第1の縁16aを備える。負極タブ17aは、第1の縁16aの途中から突出した形状である。負極電極16は、第1の縁16aの対辺となる長辺に第2の縁16bを備える。また、負極電極16は、第1の縁16aと第2の縁16bの一端同士を繋ぐ短辺に第3の縁16cを備え、第1の縁16aと第2の縁16bの他端同士を繋ぐ短辺に第4の縁16dを備える。
負極電極16の隣り合う2辺(長辺及び短辺)の長さは、正極電極13の隣り合う2辺(長辺及び短辺)の長さより長く、負極電極16は、正極電極13より一回り大きい。また、負極活物質層18の隣り合う2辺(長辺及び短辺)の長さは、正極活物質層15の隣り合う2辺(長辺及び短辺)の長さより長く、負極活物質層18は、正極活物質層15より一回り大きい。なお、セパレータ24の平面形状は、負極電極16の平面形状と同じであり、正極電極13より一回り大きい。
次に、電極製造設備30について説明する。
図3(a)及び図4に示すように、電極製造設備30は、帯状の電極材料20を個片の正極電極13又は負極電極16の形状に切断するための設備である。電極製造設備30には、電極材料20が供給される。
搬送方向D1は、電極製造設備30において、電極材料20が搬送される方向を示している。搬送方向D1は、電極材料20の長手方向と一致する。また、幅方向D2は、電極材料20の面に沿う方向のうち、搬送方向D1と直交する方向を示している。
ここで、電極材料20について説明する。
図3(b)及び図4に示すように、帯状の電極材料20は帯状集電箔21と、帯状集電箔21の両面に存在する塗工部22を備える。正極電極13用の電極材料20においては、帯状集電箔21は正極集電箔14となる部位であり、負極電極16用の電極材料20においては、帯状集電箔21は負極集電箔17となる部位である。また、正極電極13用の電極材料20においては、塗工部22は正極活物質層15となる部位であり、負極電極16用の電極材料20においては、塗工部22は負極活物質層18となる部位である。
塗工部22は、活物質、導電剤、溶媒及びバインダを混合したペースト状の活物質合剤を帯状集電箔21の表面に塗布し、乾燥した後、加圧して形成されている。塗工部22は、電極材料20の長手方向に沿って、帯状に一定の幅で延びている。また、電極材料20は、電極材料20の長手方向に沿って存在する露出部23を備える。本実施形態では、電極材料20は、両方の長縁部E1,E2に沿って存在する露出部23を備える。各露出部23は、帯状集電箔21の長手方向に沿って一定幅で露出している。露出部23は、帯状集電箔21において塗工部22が存在しない部位であり、帯状集電箔21が露出した部分である。塗工部22に対し、露出部23は電極材料20の幅方向D2に隣接している。本実施形態では、電極材料20の幅方向D2に沿って、一方の露出部23、塗工部22及び他方の露出部23が並んでいる。
電極製造設備30について詳しく説明する。
図3(a)及び図4に示すように、電極製造設備30は、電極材料20を供給する供給部31を備える。供給部31は、ロール状に捲回された電極材料20を支持するホルダ32を備える。ホルダ32は、電極材料20の搬送速度にあわせて、電極材料20を送出する。電極製造設備30は、電極材料20を搬送する円柱状の搬送ロール33を、電極材料20を挟んで一対備える。搬送ロール33の軸心は、幅方向D2に沿って延びる。搬送ロール33は、図示しない駆動装置によって軸心まわりで回転する。
電極製造設備30は、切断装置としてのロータリーダイカッタ34を備える。ロータリーダイカッタ34は、電極材料20を、正極電極13又は負極電極16の外形に沿って予め決められた切断予定線20aで切断するための装置である。切断予定線20aは、電極材料20において、切断が予定されている部位である。この実施形態において、切断予定線20aは、予め定めた形状である正極電極13又は負極電極16の輪郭と同一の形状であり、閉環状である。
図5(a)に示すように、正極電極13の切断予定線20aのうち、正極電極13の第1の縁13a及び正極タブ14aに対応した部分は、露出部23上に設定され、第1の縁13aに沿う切断予定線20aは搬送方向D1に延び、正極タブ14aに沿う切断予定線20aは搬送方向D1及び幅方向D2に延びる。切断予定線20aのうち、正極電極13の第3の縁13c及び第4の縁13dに対応した部分は、露出部23と塗工部22を横断して設定され、電極材料20の幅方向D2に延びる。切断予定線20aのうち、正極電極13の第2の縁13bに対応した部分は、塗工部22上に設定され、電極材料20の搬送方向D1に延びる。
図5(b)に示すように、負極電極16の切断予定線20aのうち、負極電極16の第1の縁16a及び負極タブ17aの基端側に対応した部分は、塗工部22上に設定されている。切断予定線20aのうち、第1の縁16aに対応した部分は、電極材料20の搬送方向D1に延び、負極タブ17aの基端側に対応した部分は幅方向D2に延びる。切断予定線20aのうち、負極タブ17aの先端側に対応した部分は、露出部23上に設定されている。切断予定線20aのうち、負極電極16の第3の縁16c及び第4の縁16dに対応した部分は、塗工部22上に設定され、電極材料20の幅方向D2に延びる。また、切断予定線20aのうち、第2の縁16bに対応した部分は、塗工部22上に設定され、電極材料20の搬送方向D1に延びる。
図4に示すように、ロータリーダイカッタ34は、ダイロール35と、アンビルロール45とを備える。ロータリーダイカッタ34は、正極電極13を切り出すための正極用のロータリーダイカッタ34と、負極電極16を切り出すための負極用のロータリーダイカッタ34とを備える。
ダイロール35の軸心、及び、アンビルロール45の軸心は、幅方向D2に沿って延び、かつ互いに平行である。ダイロール35及びアンビルロール45は、軸心まわりで回転できるように図示しない駆動装置に支持されている。
ダイロール35は、円柱状のロール本体36と、ロール本体36の径方向外側に突出する形状の切刃40とを備え、ロール本体36が回転することで切刃40が移動する。切刃40は、正極電極13又は負極電極16の切断予定線20aの形状に合わせた閉環状である。切刃40は、ロール本体36の周方向に沿って延びる形状の一対の第1刃部41を備える。
また、切刃40は、一方の第1刃部41の途中にタブ用刃部42を備える。タブ用刃部42は、ロール本体36の軸方向に沿う一対の長刃42aと、ロール本体36の周方向に沿い、一対の長刃42a同士を繋ぐ短刃42bとを備える。切刃40は、ロール本体36の軸方向に沿って周面から突出する形状の一対の第2刃部43を備える。各第2刃部43は、一対の第1刃部41の両端の間で延び、第1刃部41同士を繋いでいる。
正極用のダイロール35において、第1刃部41の長手方向への長さは、正極電極13の第1の縁13a及び第2の縁13bの長さと同じである。また、第2刃部43の長手方向への長さは、正極電極13の第3の縁13c及び第4の縁13dの長さと同じである。加えて、タブ用刃部42の形状は、正極タブ14aの形状と同じである。
負極用のダイロール35において、第1刃部41の長手方向への長さは、負極電極16の第1の縁16a及び第2の縁16bの長さと同じである。また、第2刃部43の長手方向への長さは、負極電極16の第3の縁16c及び第4の縁16dの長さと同じである。加えて、タブ用刃部42の形状は、負極タブ17aの形状と同じである。
切刃40の先端とアンビルロール45の周面が最接近した状態では、切刃40の先端とアンビルロール45の周面との間にはクリアランスが存在し、切刃40の先端はアンビルロール45の周面に接触しない。
ロータリーダイカッタ34は、アンビルロール45の軸方向両端に嵩上げ部46を備える。嵩上げ部46は、樹脂製の帯材をアンビルロール45の周面に貼り付けて形成されている。アンビルロール45の径方向に沿った嵩上げ部46の寸法を厚みとする。正極用のロータリーダイカッタ34において、嵩上げ部46の厚みは、正極の電極材料20の塗工部22の厚みと同じに設定され、負極用のロータリーダイカッタ34において、嵩上げ部46の厚みは、負極の電極材料20の塗工部22の厚みと同じに設定される。
電極材料20は、一方の塗工部22がアンビルロール45に支持される状態で、ダイロール35とアンビルロール45の間を通過する。このとき、各露出部23は、嵩上げ部46の上に載る状態でダイロール35とアンビルロール45の間を通過する。よって、塗工部22の厚みによって、露出部23がアンビルロール45の周面より高い位置にあっても、露出部23は嵩上げ部46によってアンビルロール45の周面から嵩上げされる。また図5(a)又は図5(b)に示すように、アンビルロール45の軸方向において、嵩上げ部46は、塗工部22の長手方向に沿う縁から離れた位置にあり、アンビルロール45の軸方向に沿って、塗工部22と嵩上げ部46との間には隙間Sが形成される。
図3(a)に示すように、電極製造設備30は、案内装置50を備える。案内装置50は、正極電極13又は負極電極16を第1方向としての搬送方向D1へ案内する一方で、正極電極13又は負極電極16として切り出される部分とは異なる部分である端材54を、第1方向とは異なる第2方向としての搬送方向D3へ案内する。
案内装置50は、円柱状の分離ローラ51と、ガイドローラ52と、巻取リール53と、を備える。分離ローラ51及びガイドローラ52の軸心は、幅方向D2に沿って延びる。分離ローラ51は、軸心まわりで回転できるように図示しない駆動装置に支持され、ガイドローラ52は、軸心まわりで回転できるように図示しない駆動装置に支持されている。また、巻取リール53は、軸心まわりで回転できるように図示しない駆動装置に支持されている。
分離ローラ51は、切り出される正極電極13又は負極電極16を搬送方向D1へ案内する。搬送方向D1は、電極材料20の搬送方向D1と一致している。その一方で、分離ローラ51及びガイドローラ52は、正極電極13又は負極電極16が分離された端材54を搬送方向D3へ案内する。また、ガイドローラ52は、搬送方向D3へ案内された端材54に張力を働かせている。巻取リール53は、搬送方向D3へ案内された端材54を巻き取る。
図5(a)及び図5(b)に示すように、この実施形態において、端材54は、切断予定線20aより外側の部分であり、正極電極13又は負極電極16と異なる部分である。端材54において、電極材料20の幅方向D2の一端側の部位を第1部位54aとし、幅方向D2の他端側の部位を第2部位54bとする。
図5(a)に示すように、正極電極13を切断した場合、端材54の第1部位54aは露出部23だけを含み、第2部位54bは塗工部22と露出部23を含む。また、図5(b)に示すように、負極電極16を切断した場合、端材54の第1部位54aは塗工部22と露出部23を含み、第2部位54bも塗工部22と露出部23を含む。
図9又は図10に示すように、分離ローラ51及びガイドローラ52は、直径が軸方向で異なる段付ローラである。分離ローラ51及びガイドローラ52は、軸方向の両端部に大径部となる第1支持部55を備える。また、分離ローラ51及びガイドローラ52は、両方の第1支持部55に挟まれた部位に、第1支持部55より小径部となる第2支持部56を備える。第1支持部55は、第2支持部56より大径である。第1支持部55の直径と、第2支持部56の直径との差は、塗工部22の厚みと同じ又はほぼ同じである。
分離ローラ51及びガイドローラ52の軸方向に沿う第2支持部56の寸法は、電極材料20の幅方向D2に沿う塗工部22の寸法より長い。第2支持部56には塗工部22が支持される。また、第1支持部55には、塗工部22によって嵩上げされ、かつ第2支持部56の周面より高い位置にある露出部23が支持される。
電極製造設備30は、切り出された正極電極13又は負極電極16を搬送方向D1へ搬送する搬送装置57を備える。
次に、電極製造設備30による正極電極13又は負極電極16の製造方法を記載する。
供給部31から供給された電極材料20を、個片の正極電極13又は負極電極16の形状に切断する際、正極の電極材料20は、下側の塗工部22がアンビルロール45に支持される。
同時に、図5(a)又は図5(b)に示すように、露出部23が嵩上げ部46に支持される状態で、ダイロール35とアンビルロール45の間を通過する。嵩上げ部46により、露出部23をアンビルロール45の周面から嵩上げしつつ、切刃40の形状に沿って電極材料20の切断を行う。
図5(a)又は図6に示すように、正極の電極材料20において、切刃40のうち、タブ用刃部42に繋がる一方の第1刃部41及びタブ用刃部42は露出部23に押し込まれ、他方の第1刃部41、及び一対の第2刃部43は、塗工部22に押し込まれる。このとき、他方の第1刃部41及び一対の第2刃部43は、上側の塗工部及び帯状集電箔21を貫通するが、下側の塗工部22は貫通しない。しかし、切刃40の進入により、下側の塗工部22は割れ、正極電極13の第2の縁13b、第3の縁13c、及び第4の縁13dに沿う部分は全切断される。
また、タブ用刃部42に繋がる一方の第1刃部41は、露出部23に押し当てられながら、嵩上げ部材61と塗工部22との隙間Sに逃げ込み、露出部23を隙間Sに向けて押し込みながら切る。その結果、露出部23のうち、隙間Sに押し込まれた部分には、電極材料20の長手方向に沿って切れ込み23aが形成され、全切断はされない。
よって、正極電極13の第1の縁13aに沿う部分には、切れ込み23aが形成されるとともに、金属箔のみで形成された非切断部23bが形成される。非切断部23bは、切断前の露出部23の厚みより薄く、切断前と比べて破断されやすくなった部分である。また、タブ用刃部42は、露出部23に押し当てられると、露出部23を嵩上げ部46に向けて押し込み、露出部23を全切断する。
その結果、図6の実線に示すように、正極電極13の正極タブ14a、第2の縁13b、第3の縁13c、及び第4の縁13dに沿う部分は全切断される。その一方で、図6の2点鎖線に示すように、第1の縁13aに沿う部分のみが、非切断部23bによって電極材料20と繋がった状態となる。
図5(b)に示すように、負極の電極材料20は、塗工部がアンビルロール45に支持されるとともに、露出部23が嵩上げ部46に支持される状態で、ダイロール35とアンビルロール45の間を通過する。嵩上げ部46により、露出部23をアンビルロール45の周面から嵩上げしつつ、切刃40の形状に沿って電極材料20の切断を行う。
切刃40のうち、タブ用刃部42の長刃42aの基端部、一対の第1刃部41及び一対の第2刃部43は上側の塗工部22に押し込まれる。このとき、長刃42aの基端部、一対の第1刃部41及び一対の第2刃部43は、上側の塗工部22及び帯状集電箔21を貫通するが、下側の塗工部22は貫通しない。しかし、切刃40の進入により、下側の塗工部22は割れ、負極タブ17aの基端部、第1の縁16a、第2の縁16b、第3の縁16c、及び第4の縁16dに沿う部分は全切断される。
また、タブ用刃部42のうち、一対の長刃42aの先端部及び短刃42bは、露出部23に押し当てられると、露出部23を嵩上げ部46に向けて押し込み、露出部23を全切断する。また、タブ用刃部42のうち、一対の長刃42aの一部は、露出部23に押し当てられながら隙間Sに逃げ込み、露出部23を隙間Sに向けて押し込みながら切る。
その結果、露出部23のうち、隙間Sに押し込まれた部分には、電極材料20の幅方向D2に沿って僅かに切れ込み23aが形成され、全切断はされない。このため、負極タブ17aに沿う部分には、金属箔のみで形成された非切断部23bが形成される。
図7の実線に示すように、負極電極16のうち、負極タブ17aの先端部及び基端部、第1の縁16a、第2の縁16b、第3の縁16c及び第4の縁16dに沿う部分は全切断される。その一方で、図7の2点鎖線に示すように、負極タブ17aに沿う一部が、非切断部23bで電極材料20と繋がった状態となる。
そして、図3(a)に示すように、正極電極13又は負極電極16は、搬送方向D1の下流側の端部が搬送装置57に乗ると、正極電極13又は負極電極16が搬送装置57に引っ張られ、該搬送装置57に乗り移る。その一方で、電極材料20から正極電極13又は負極電極16が切り出されて残った端材54は分離ローラ51及びガイドローラ52によって搬送方向D3へ案内される。
図9又は図10に示すように、正極電極13を切り出した場合、露出部23だけを含む、一方の長縁部E1側の第1部位54aに対し、一方の第1支持部55が接触し、該第1部位54aは第1支持部55に直接支持される。このため、端材54において、露出部23だけを含む第1部位54aであっても、分離ローラ51及びガイドローラ52に接触し、直接支持された状態で分離ローラ51及びガイドローラ52に巻き掛けられる。
また、露出部23及び塗工部22を含む、他方の長縁部E2側の第2部位54bにおいて、露出部23に対し、他方の第1支持部55が接触し、塗工部22は第2支持部56に直接支持される。その後、端材54は巻取リール53に巻き取られる。
図11に示すように、負極電極16を切り出した場合、露出部23及び塗工部22を含む第1部位54aと、露出部23及び塗工部22を含む第2部位54bとは、分離ローラ51及びガイドローラ52に接触し、直接支持された状態で分離ローラ51及びガイドローラ52に巻き掛けられる。
端材54が、正極電極13の搬送方向と異なる搬送方向D3へ案内されていくと、非切断部23bに負荷が掛かり、正極電極13が搬送方向D1へ案内されていくに連れて非切断部23bが裂けていき、非切断部23bが破断される。その結果、正極電極13と端材54とが分離される。
また、端材54が、負極電極16の搬送方向と異なる搬送方向D3へ案内されていくと、非切断部23bに負荷が掛かり、負極電極16が搬送方向D1へ案内されていくに連れて非切断部23bが破断される。その結果、負極電極16と電極材料20が分離される。
上記実施形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)電極材料20から正極電極13を切断し、端材54を分離ローラ51及びガイドローラ52に巻き掛けて搬送する際、露出部23だけの第1部位54aに第1支持部55を接触させることができる。このため、第1部位54aを分離ローラ51に接触させた状態で直接支持することができる。よって、第1部位54aが分離ローラ51を通過する際に、第1部位54aには張力が働いており、第1部位54aの露出部23が弛むことを抑制し、非切断部23bを安定して破断させることができる。
よって、非切断部23bの破断の際に、非切断部23bの周囲となる第1部位54aに皺が発生することを抑制できる。その結果として、第1部位54aが皺を原因として切れてしまうことを抑制できる。また、第1部位54aに発生した皺を原因として、正極電極13又は負極電極16が端材54と分離される際に、それら正極電極13又は負極電極16の姿勢がずれてしまうことを抑制できる。加えて、露出部23から切り出される正極タブ14aや負極タブ17aに皺が生じることも抑制できる。
(2)ガイドローラ52の軸方向の端部に第1支持部55を設けた。そして、電極材料20から正極電極13を切断した後、端材54をガイドローラ52に巻き掛けて搬送する際、露出部23だけを含む第1部位54aに第1支持部55を接触させることができる。このため、露出部23だけの第1部位54aであってもガイドローラ52に接触させた状態に直接支持することができる。このため、第1部位54aがガイドローラ52を通過する際に、第1部位54aには張力が働いており、端材54の露出部23が弛むことを抑制し、弛みを原因として皺が生じることを抑制できる。
(3)ロータリーダイカッタ34は、正極の電極材料20を切断する際、非切断部23bを電極材料20の搬送方向D1に沿って露出部23に形成する。そして、分離ローラ51によって、正極電極13が搬送方向D1に搬送され、端材54が搬送方向D3に搬送されていくのに合わせて、非切断部23bに負荷が作用し、非切断部23bが裂けながら破断していく。端材54が分離ローラ51を通過する際、端材54における露出部23に皺が生じることを抑制できることから、皺を原因として非切断部23bに負荷が付与されにくくなることが抑制され、結果として非切断部23bが破断されなくなることを抑制できる。
(4)第1支持部55は、分離ローラ51の軸方向両端部が大径となった段付ローラである。このため、第1支持部55の直径は経時変化しにくく、露出部23に対し、第1支持部55を安定して接触させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 第1支持部55と第2支持部56を備える構成は、分離ローラ51だけでよく、ガイドローラ52は、第1支持部55を備えず、軸方向に沿って一定の直径の構成であってもよい。
○ 分離ローラ51及びガイドローラ52の直径を軸方向に異ならせて第1支持部55と第2支持部56を形成したが、直径を異ならせる方法はこれに限らない。
例えば、図12に示すように、分離ローラ51及びガイドローラ52は、軸方向に一定の直径を有するローラ本体60を備え、そのローラ本体60の軸方向両端に、シート状部材である嵩上げ部材61を貼り付けて拡径させる。そして、嵩上げ部材61の貼り付けた部分に大径部となる第1支持部55を形成し、ローラ本体60の部分に、第1支持部55より小径部となる第2支持部56を形成する。
このように構成した場合、塗工部22の厚みに合った嵩上げ部材61をローラ本体60に貼り付けることで、塗工部22の厚みが変化しても、露出部23を第1支持部55で支持することができる。
○ 分離ローラ51及びガイドローラ52の直径を軸方向に異ならせて第1支持部55と第2支持部56を形成したが、直径を異ならせる方法はこれに限らない。
例えば、図13に示すように、分離ローラ51は軸方向に一定の直径を有するローラ本体60を備える。このローラ本体60と平行な状態に供給ローラ62を配置し、その供給ローラ62とローラ本体60に無端ベルト63を巻装する。無端ベルト63を樹脂製とし、嵩上げ部材とする。そして、供給ローラ62を図示しない駆動装置により、ローラ本体60と同じ方向に回転させ、無端ベルト63をローラ本体60と同期して回転させる。すると、無端ベルト63により、ローラ本体60が拡径される。そして、無端ベルト63の部分に第1支持部55を形成し、ローラ本体60の部分に第2支持部56を形成する。
○ 実施形態のロータリーダイカッタ34では、電極材料20の幅方向D2に1枚の正極電極13又は負極電極16を切り出すようにしたが、これに限らず、電極材料20の幅方向D2に2枚の正極電極13又は負極電極16を切り出すようにしてもよい。
図14(a)に示すように、帯状集電箔21及び塗工部22を幅方向D2に拡大する。なお、図14(a)及び図14(b)では、正極電極13用の電極材料20について図示している。また、電極材料20の幅方向D2に2枚の正極電極13又は負極電極16が切断できるように、幅方向D2に切刃40を拡大する。切刃40は、タブ用刃部42に繋がらない方の第1刃部41を共通して備えるとともに、その共通の第1刃部41に対し、幅方向D2に2枚の正極電極13又は負極電極16を切断するための第2刃部43が繋がる形状となる。また、幅方向D2の両側に位置する各第1刃部41にはタブ用刃部42が繋がっている。幅方向D2の両側のタブ用刃部42の位置は、ダイロール35の周方向にずれている。
そして、電極材料20の幅方向D2に2枚の正極電極13又は負極電極16を切り出すため、電極材料20は、塗工部22において幅方向D2に2分する位置が、タブ用刃部42に繋がらない共通の第1刃部41によって全切断される。また、電極材料20の長手方向に連続して正極電極13又は負極電極16を切り出すため、電極材料20は、隣り合う正極電極13同士又は負極電極16同士の間が第2刃部43によって全切断される。
図14(b)に示すように、分離ローラ51の第1支持部55は、幅方向D2両側の露出部23を支持し、それら露出部23に第1の縁13a,16aに沿う非切断部23bが形成される。その一方で、第2の縁13b,16b、第3の縁13c,16c、第4の縁13d,16dに沿う部分は全切断される。
この形態において、端材54の第1部位54a及び第2部位54bはそれぞれ露出部23のみで形成される。そして、端材54を分離ローラ51に巻き掛けて搬送する際、露出部23だけの第1部位54a及び第2部位54bに第1支持部55を接触させることができる。このため、第1部位54a及び第2部位54bを分離ローラ51に接触させた状態で直接支持することができる。よって、第1部位54a及び第2部位54bが分離ローラ51を通過する際に、第1部位54a及び第2部位54bには張力が働いており、第1部位54a及び第2部位54bの露出部23が弛むことを抑制し、非切断部23bを安定して破断させることができる。
よって、電極材料20の幅方向D2に2枚の正極電極13又は負極電極16を切断する形態であっても、非切断部23bの破断の際に、非切断部23bの周囲に皺が発生することを抑制できる。
○ 実施形態では、電極材料20の長手方向に間隔をあけて正極電極13又は負極電極16を切り出したが、電極材料20の長手方向に連続して正極電極13又は負極電極16を切り出してもよい。この場合、電極材料20は、隣り合う正極電極13同士又は負極電極16同士の間の部分が全切断される。
○ 実施形態のロータリーダイカッタ34では、電極材料20の幅方向D2に1枚の正極電極13又は負極電極16を切断するようにしたが、これに限らない。電極材料20の帯状集電箔21及び塗工部22を幅方向D2に拡大する。このとき、幅方向D2に隣り合う塗工部同士の間に、電極材料20の長手方向に沿う露出部を形成する。この場合、正極電極13又は負極電極16が幅方向D2に2枚以上切り出せるように、切刃40を幅方向D2に2つ以上並べた形状とする。
○ 実施形態では、非切断部23bは、露出部23に切れ込み23aを形成して金属箔の厚みを薄くした部位であったが、これに限らない。露出部23に切れ込み23aは形成せず、切られていない露出部23そのもので非切断部23bを形成してもよい。
○ 分離ローラ51においての各電極13,16の搬送方向D1と、端材54の搬送方向D3は相互に異なっていれば、端材54の搬送方向D3は実施形態と異なっていてもよい。
○ 非切断部23bを形成しながら電極の形状に切断する切断装置としてロータリーダイカッタ34に具体化したが、切断装置はレーザ照射装置に変更してもよい。
○ 非切断部23bは、電極材料20の露出部23に形成したが、塗工部22に形成してもよい。
○ 切れ込み23aは、一方の塗工部22は全切断するが、帯状集電箔21は全切断しない状態で形成し、非切断部23bを、帯状集電箔21と他方の塗工部22で形成してもよい。
○ 分離ローラ51とは異なる方式で、非切断部23bを破断してもよい。例えば、超音波により非切断部23bを破断する方式が採用されてもよい。
○ ロータリーダイカッタ34では、電極材料20の幅方向D2に1枚の正極電極13又は負極電極16を切断するようにしたが、これに限らない。電極材料20の帯状集電箔21及び塗工部22を幅方向D2に拡大する。このとき、幅方向D2に隣り合う塗工部同士の間に、電極材料20の長手方向に沿う露出部を形成する。この場合、正極電極13又は負極電極16が幅方向D2に2枚以上切り出せるように、切刃40を幅方向D2に2つ以上並べた形状とする。
○ 電極材料20は、帯状集電箔21の片面だけに塗工部を備える構成であってもよい。この場合、正極電極13は正極集電箔14の片面に正極活物質層15を備え、負極電極16は、負極集電箔17の片面に負極活物質層18を備える構成となる。
○ 例えばキャパシタなど、二次電池以外の蓄電装置にも適用できる。
D1…第1方向としての搬送方向、D3…第2方向としての搬送方向、13…電極としての正極電極、16…電極としての負極電極、20…電極材料、21…帯状集電箔、22…塗工部、23…露出部、23b…非切断部、30…電極製造設備、34…切断装置としてのロータリーダイカッタ、50…案内装置、51…分離ローラ、52…ガイドローラ、54…端材、55…第1支持部、56…第2支持部、60…ローラ本体、61…嵩上げ部材。

Claims (7)

  1. 帯状集電箔の表面に形成された塗工部と、前記塗工部に隣接し、かつ前記帯状集電箔の長手方向に沿って存在し前記帯状集電箔の露出した露出部と、を備える電極材料を前記塗工部及び前記露出部を含む個片の電極の形状に切断する切断装置と、
    前記電極材料のうち、前記電極として切り出される部分を第1方向へ案内する一方で、前記電極として切り出される部分とは異なる部分である端材を、前記第1方向とは異なる第2方向へ案内する案内装置と、を備える電極製造設備であって、
    前記切断装置は、径方向外側に突出する形状の切刃を備えたダイロールを備え、前記電極材料が前記ダイロールを通過する時に、前記電極として切り出される部分における前記露出部の少なくとも一部に前記電極材料が全切断されない非切断部を形成することで、前記電極として切り出される部分と前記端材との間を前記非切断部で繋いだ状態にし
    前記案内装置は、前記切断装置の下流に位置し、前記電極を前記第1方向に案内し、かつ前記端材を前記第2方向へ案内するために前記端材が巻き掛けられる分離ローラと、前記分離ローラより前記第2方向における下流に位置し、前記第2方向へ案内される端材に張力を働かせるガイドローラとを備え、
    前記分離ローラは、直径の異なる大径部と小径部とを有し、前記大径部に設けられて前記端材における前記露出部を支持する第1支持部と、前記小径部に設けられて前記塗工部を支持する第2支持部と、を備えることを特徴とする電極製造設備。
  2. 記ガイドローラは、直径の異なる大径部と小径部とを有し、前記大径部に設けられて前記端材における前記露出部を支持するガイドローラ第1支持部及び前記小径部に設けられて前記塗工部を支持するガイドローラ第2支持部を備える請求項1に記載の電極製造設備。
  3. 前記分離ローラは、直径を異ならせた段付ローラである請求項1又は請求項2に記載の電極製造設備。
  4. 前記第1支持部は、軸方向に一定の直径を有するローラ本体の周面に設けた嵩上げ部材によって形成されている請求項1又は請求項2に記載の電極製造設備。
  5. 前記嵩上げ部材は、前記ローラ本体の周面に貼り付けたシート状部材である請求項に記載の電極製造設備。
  6. 前記非切断部は、前記露出部の厚みが薄くされた切れ込みである請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の電極製造設備。
  7. 前記切断装置は、径方向に沿った厚みが前記塗工部の厚みに設定された嵩上げ部を有したアンビルロールを備え、
    前記ダイロールの軸心、及び、前記アンビルロールの軸心は、前記電極材料の幅方向に沿って延び、かつ互いに平行であり、
    前記アンビルロールの軸方向において、前記嵩上げ部は、前記塗工部の長手方向に沿う縁から離れた位置にあり、前記塗工部と前記嵩上げ部との間には前記アンビルロールの軸方向に沿って延びる隙間が形成されており、
    前記切断装置は、前記切刃を前記嵩上げ部により嵩上げされた前記露出部に押し込むことによって前記露出部を切断する一方、前記切刃を前記隙間に対応する露出部とともに前記隙間に向けて押し込むことによって該隙間に対応する露出部に前記第1の方向に沿った前記非切断部を形成する請求項6に記載の電極製造設備。
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