JP3046878U - ミシン目を有するシート状物およびその切れ目を形成する切れ目形成装置 - Google Patents

ミシン目を有するシート状物およびその切れ目を形成する切れ目形成装置

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JP3046878U
JP3046878U JP1997008448U JP844897U JP3046878U JP 3046878 U JP3046878 U JP 3046878U JP 1997008448 U JP1997008448 U JP 1997008448U JP 844897 U JP844897 U JP 844897U JP 3046878 U JP3046878 U JP 3046878U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切断の際にミシン目からずれないで正確で簡
単にミシン目に沿って切断することができ、且つ、ミシ
ン目の形成方向に対して横の引っ張り力に対しても高い
強度をもったミシン目を有するシート状物を提供する。 【解決手段】 シート状物10は、帯状のシート基材1
2を含む。シート基材12は、たとえばOPP,OP
S,防曇OP,防曇OPS等のプラスチックフィルムで
形成される。シート基材12には、その表面に接着剤層
14a〜14cが形成され、その裏面に剥離剤層16a
〜16cが形成される。このシート状物10は、その長
さ方向に間隔を隔てて且つその幅方向の一端側から他端
側にかけて、ミシン目18を有する。ミシン目18は、
複数の曲線状の切れ目20と各切れ目20間に位置する
結合部22とで、平面視波形状に蛇行して形成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ミシン目を有するシート状物およびその切れ目を形成する切れ目形 成装置に関し、特に、プラスチックフィルム,プラスチックシート等のシート状 物に、それを適宜切断するための補助手段として形成されたミシン目を有するシ ート状物およびその切れ目を形成する切れ目形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図19は、この考案の背景となる従来の切れ目形成方法およびそれに用いられ る切れ目形成装置の一例を示す略図である。この従来例の切れ目形成装置1では 、直線的に上下動する切断刃1aにより、受け台2上に繰り出されるプラスチッ クフィルム,プラスチックシート等の帯状のシート状物3にたとえば図23に示 すようなミシン目6が形成される。 しかし、この切れ目形成装置1では、シート状物3が間欠的に送り出され、シ ート状物3が一時的に止まっている間に切断刃1aが下降してきてシート状物3 にミシン目6を形成するように構成されているので、連続的にシート状物3にミ シン目6を形成することができず、ミシン目6の形成速度が遅いものとなってい た。 そこで、この問題点を解消し、シート状物3に連続的にミシン目6を形成する ために、たとえば図20に示すようなローラー方式の切れ目形成装置が考案され ている。
【0003】 図20は、この考案の背景となる従来の切れ目形成方法およびそれに用いられ る切れ目形成装置の他の例を示し、(A)はその略側面図であり、(B)はその 略正面図であり、(C)は(A),(B)の切れ目形成装置の切断刃部の配置を 示す略平面図解図である。この従来例の切れ目形成装置1は、その側面に切断刃 4aを有するダイロール4を含み、アンビルローラー5がダイロール4の側面に 対向して設けられる。切断刃4aは、図20(C)に示すように、ダイロール4 の中心軸X−X上に設けられている。この切れ目形成装置1では、図20(A) に示すように、ダイロール4およびアンビルローラー5が回転することにより、 それらの間に挟まれた帯状のシート状物3が連続的に送り出され、さらに、ダイ ロール4およびアンビルローラー5間に送り込まれたシート状物3には、ダイロ ール4の切断刃4aにより、たとえば図23に示すようなミシン目6が連続的に 形成される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、図20に示すような従来のローラー方式の切れ目形成装置1で は、切断刃4aがダイロール4の中心軸X−X上に、中心軸X−Xと平行に配置 されているため、ダイロール4とアンビルローラー5が回転してシート状物3が それらの間に送り込まれたとき、切断刃4a全体がシート状物3に当接する。こ の場合、シート状物3に加えられる単位面積当たりの圧力が小さくなるため、シ ート状物3にミシン目6を構成する切れ目7を完全に形成することができない恐 れがあった。
【0005】 しかも、ダイロール4およびアンビルローラー5自体も通常は長尺物であるた め、それを長期間使用することにより、僅かではあるが梁のように撓んでくる。 そのため、図21に示すように、ダイロール4,切断刃4aおよびアンビルロー ラー5が撓んでしまい、切断刃4aとシート状物3との間に隙間が生じる恐れが ある。したがって、この切れ目形成装置1では、それを長期間使用した場合、シ ート状物3に正確なミシン目を形成することができない恐れがあった。
【0006】 また、この従来のローラー方式の切れ目形成装置1では、通常、シート状物3 がテンションローラ等(図示せず)で送り方向に引っ張られているので、シート 状物3全体にはテンションが掛かった状態となっている。切断刃4aがテンショ ンの掛かったシート状物3に当接したとき、切断刃4a全体には、ダイロール4 ,アンビルローラー5の回転力およびシート状物3の張力が作用し、相当の負荷 が作用する。したがって、ダイロール4およびアンビルローラー5の回転力によ りシート状物3を送り方向に送りだすとき、シート状物3と当接する切断刃4a には、図22に示すように、矢印方向に相当の引っ張り力が掛かる。そのため、 切断刃4aがその引っ張り方向にわずかに撓んでしまい、シート状物3に正確で きれいなミシン目を形成できないことがあった。
【0007】 上述したように、図20に示す従来のローラー方式の切れ目装置1では、切断 刃4aに種々の外的な負荷が作用するため、それを長期間使用していると、経年 変化によって、ダイロール4,アンビルローラー5および切断刃4aに撓み等の 経年劣化が起こる可能性が高くなる。つまり、図20に示す従来のローラー方式 の切れ目形成装置1では、長期間にわたってシート状物3に正確で且つきれいに ミシン目を形成することが困難であった。
【0008】 また、図19および図20に示す切れ目形成装置1では、切断刃の刃先が断面 略V字状に配設されているめ、図23に示すように、破線状に切れ目7を構成し たミシン目6が形成される。さらに、詳しく見ると、シート状物3に形成される ミシン目6の各切れ目7は、それぞれ、平面視直線状の切断線として形成されて いる。 しかしながら、図19および図20に示すような従来の切れ目形成装置1によ り形成されたミシン目6の切れ目7の構造では、ミシン目6における各切れ目7 が直線状に形成され、さらに、切れ目7と結合部8とが同一直線状に配列されて いるため、ミシン目6の形成方向に対して直交する方向からの引っ張り力に弱く 、図23に示すように、切断途中にミシン目6からずれて破断することが多かっ た。そのため、連続的に形成されたシート状物3の一部を切断時に無駄にしてし まうことがあり、再度、ミシン目6に沿って切断する作業をしなければならず、 非能率的で、不経済であった。
【0009】 それゆえに、本考案の主たる目的は、切断の際にミシン目からずれないで正確 で簡単にミシン目に沿って切断することができ、且つ、ミシン目の形成方向に対 して横の引っ張り力に対しても高い強度をもったミシン目を有するシート状物を 提供することである。 また、本考案の他の目的は、正確で且つきれいに切れ目を形成することができ 、しかも、経年変化による支障も少ない、切れ目形成装置を提供することである 。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案にかかるミシン目を有するシート状物は、その主面に直交する方向から 見て、蛇行する切れ目を含むものである。 また、本考案にかかるミシン目を有するシート状物は、シート基材と、シート 基材の一方主面に形成される接着剤層と、シート基材の他方主面に形成される剥 離剤層と、シート基材の一方側から他方側に形成され、シート基材の主面と直交 する方向から見て蛇行するミシン目とを含み、ミシン目は、複数の曲線状の切れ 目と、複数の切れ目間に位置する結合部とが、交互に連続的して平面視波形状に 形成される、ミシン目を有するシート状物である。 本考案にかかる切れ目形成装置は、プラスチックフィルム,プラスチックシー ト等のシート状物に切れ目を形成する切れ目形成装置であって、柱状の回転体と 、回転体の側面に設けられる切断刃部と、回転体の側面と対向して配置される受 け部材とを含み、切断刃部は、回転体の側面から見て、回転体の中心軸に対して 傾いて配置されることを特徴とする、切れ目形成装置である。 受け部材は、回動自在な円柱状の回転受け部材を含むとよい。 回転体および回転受け部材は、それらの中心軸がシート状物の送り方向に対し て、回転体の側面から見て、切断刃部が傾いた方向と反対方向に同じだけ傾くよ うに配置するとよい。 切断刃部は、刃先が回転体の側面から見て、蛇行する切断刃を含むとよい。
【0011】 本考案にかかるミシン目を有するシート状物によれば、ミシン目を構成する切 れ目の各々が、シート状物の主面に直交する方向から見て、蛇行して形成されて いるので、言い換えると、本考案にかかるミシン目を有するシート状物では、従 来例のように、ミシン目を構成する切れ目と結合部とが、シート状物に対して直 線的に配列されていないため、ミシン目の形成方向に直交する方向からの引っ張 り力に対して、高い強度を有するものとなっている。 本考案にかかる切れ目形成装置では、柱状の回転体の側面において、切断刃部 が、回転体の側面から見て、回転体の中心軸の軸線方向に対して傾いて配設され るので、回転体を回転させ、回転体と受け部材との間に送り込まれたシート状物 に切れ目を形成するとき、回転体の切断刃部とシート状物とが点で接触する。こ の場合、シート状物に加えられる切断刃部の力が、シート状物と切断刃部の切断 刃との接触点に集中するため、シート状物に加えられる単位面積当たりの圧力が 大きくなる。それゆえ、シート状物に完全に正確で且つきれいに切れ目を形成す ることができる。 また、回転体の側面から見て、回転体および回転受け部材を、回転体および回 転受け部材の中心軸がシート状物の送り方向に対して、回転体の切断刃部が傾い た方向と反対方向に同じだけ傾くように配置した場合、回転体の切断刃部は、シ ート状物の送り方向に対して直交する位置に配置される。そのため、シート状物 には、その長手方向に対して直角に横切るように切れ目が形成される。 さらに、本考案にかかる切れ目形成装置では、回転体の切断刃部とシート状物 とが点で接触するため、切断刃部全体がシート状物と接触する場合に比べて、切 断刃部自体に作用する外的負荷が分散される。それゆえ、外的負荷による切断刃 部の撓みなどが抑制される。
【0012】 本考案の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う 以下の考案の実施の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0013】
【考案の実施の形態】 【実施例】
図1はミシン目を有するシート状物の一例を示す要部平面図である。また、図 2は図1の線II−IIにおける要部断面図であり、図3は図1の線III−I IIにおける要部断面図である。さらに、図4は、図1,図2および図3に示す シート状物に形成されたミシン目の要部拡大平面図である。 シート状物10は、帯状のシート基材12を含む。シート基材12は、たとえ ばOPP(二軸延伸ポリプロピレン),防曇OP,防曇OS,OPS,防曇OP S,PPレーヨンなどのプラスチックフィルムで形成される。 シート基材12の一方主面には、その幅方向に間隔を隔てて、接着剤層14a ,14b,14cが形成される。接着剤層14a,14b,14cは、シート基 材12の長さ方向に延びて形成される。接着剤層14a,14b,14cは、ホ ットメルト型接着剤やエマルジョン型接着剤などを塗布することによって形成さ れる。また、シート基材12の他方主面には、接着剤層14a,14b,14c と対応するように、剥離剤層16a,16b,16cが形成される。剥離剤層1 6a,16b,16cは、シリコーン樹脂やフッ素樹脂などの剥離剤を塗布する ことによって形成される。
【0014】 さらに、シート状物10には、その長さ方向に間隔を隔てて、複数のミシン目 18が形成される。ミシン目18は、その幅方向の一端側から他端側にかけて連 続して形成される。ミシン目18は、シート基材12の長さ方向に直交する方向 に形成される。また、ミシン目18は、平面から見て、略波形状に蛇行して形成 される。したがって、このシート状物10では、それをミシン目18に沿って切 断したとき、シート状物10は、その主面と直交する方向から見て、シート状物 10の長さ方向に対して直角に横切るように切断され、その切断線は蛇行した状 態で形成される。
【0015】 ミシン目18は、図1および図4などに示すように、複数の切れ目20と各切 れ目20の間に位置する結合部22とで、平面視波形状に配設される。各切れ目 20と結合部22とは、ミシン目18の切断方向に交互に連続的に配設されてい る。この実施例では、ミシン目18は、複数の切れ目20と結合部22とで、平 面視略サインカーブ形の連続して蛇行する曲線状の切断線を形成する。
【0016】 ミシン目18の切れ目20は、シート基材12の一方主面から他方主面にかけ て貫通するように切断されて形成される。この実施例のミシン目18では、図4 に示すように、切れ目20の山の高さHが0.3mm、切れ目20の山の角α( 基準線Yに対する山の傾斜角度)が40度、切れ目20のピッチPが4.5mm 、結合部22の幅Lが0.3〜0.4mm、山のアール部分の半径が1.95m m程度に設定されている。
【0017】 このシート状物10のミシン目18の構造では、曲線状の切れ目20と結合部 22とが交互に連続的に蛇行する波形状に配置され、かつ、結合部22が切れ目 20の曲線の延長線上に配置されているので、シート状物10をミシン目18に 沿って切断する時に、切断箇所がミシン目18の切れ目20から逸れようとした 場合でも、切断箇所が隣接する切れ目20に沿うように修正される。そのため、 シート状物10はミシン目18に沿って容易に切断することができる。 さらに、このシート状物10では、ミシン目18を構成する切れ目20が曲線 状に連続的に蛇行して形成されているので、ミシン目が直線的に配列されている 従来のミシン目構造を有するシート状物に比べて、ミシン目18の切断方向に直 交する方向からシート基材12に掛かる引っ張り力に対しての強度が高くなる。
【0018】 次に、図1,図2,図3および図4で示したシート状物の製造工程について、 図5,図6および図7〜図16などを参照しながら説明する。 この実施例のシート状物10の製造工程では、シート状物10の原反ロール3 0が、図5に示すように、保持ローラー32に保持される。原反ロール30は、 図7および図8に示すように、その裏面に剥離剤層16a,16b,16cが形 成されたシート基材12(いか、製造工程の説明中では、積層材10Aと呼ぶ。 )をロール状に形成したものである。
【0019】 保持ローラー32から引き出された積層材10Aは、ガイドローラー34,3 6,38を介してテンションローラー40に移送される。テンションローラー4 0により張力を付与された積層材10Aは、ガイドローラー42,44,46を 介して、接着剤塗布装置48に移送される。 接着剤塗布装置48は、3つの接着剤塗布ローラー50および1つの受けロー ラ52を含む。3つの接着剤塗布ローラー50は、図9(A),(B)に示すよ うに、二股状の保持部材54に枢軸56で回動自在に保持される。3つの接着剤 塗布ローラー50は、図9(C)に示すように、積層材10A上の幅方向に間隔 を隔てて配置され、受けローラー52と対向して配置される。接着剤塗布ローラ ー50には、図9(B)に示すように、接着剤付与部材58の注入ノズル60に より、たとえばホットメルト接着剤が付与される。したがって、3つの接着剤塗 布ローラー50および受けローラー52間に移送された積層材10Aには、図9 (C)に示すように、接着剤が付与された3つの接着剤塗布ローラー50によっ て、積層材10Aの幅方向に間隔を隔てて3つの平面視帯状の接着剤層14a, 14b,14cが形成される。
【0020】 接着剤塗布装置48によって接着剤層14a,14b,14cが形成された積 層材10Aは、フリーローラー62および駆動ローラー64,押さえローラー6 6,ガイドローラー68を介して、切れ目形成装置70に移送される。この切れ 目形成装置70によって、積層材10Aには、その長さ方向に適宜間隔を隔てて 且つその幅方向に、ミシン目18が形成される。 切れ目形成装置70は、図10,図11,図12,図13,図14および図1 5などに示すように、ダイロール72およびダイロール72と対向して平行に配 置されるアンビルローラー74を含む。ダイロール72は回転体として形成され 、アンビルローラー74は回転受け部材として形成される。ダイロール72には 、その側面に、円周方向に間隔を隔てて、たとえば5つの切断刃部76が配設さ れる。これらの切断刃部76は、その形状およびダイロール72に対する取り付 け構造が同様であるので、1つの切断刃部76について説明する。また、図12 〜図15では、切断刃部76の構成を明確にするために、便宜上、切断刃78と 溝部80とを略破線状に図示した。
【0021】 切断刃部76は、図12,図13,図14および図15などに示すように、そ れぞれ、ダイロール72の側面から見て、つまり、ダイロール72の軸方向に直 交する方向から見て、ダイローラー72の中心軸X−X軸に対して傾いて配設さ れる。この実施例では、切断刃部76は、中心軸X−X軸に対して、所定の角度 θをもって斜めに交差する方向に配設される。この実施例では、切断刃部76が ダイロール72の側面の母線に対して、角度θで斜めに交差するように配設され ている。切断刃部76は、図1および図4などに示したミシン目18の切れ目2 0,結合部22の形状および配列に対応した構造となっている。 この場合、切断刃部76は、図1および図4などに示す切れ目20と対応する 曲線状の切断刃78と、結合部22に対応する、切断刃78の形成されていない 溝部80とで形成される。切断刃78と溝部80とは、交互に連続して蛇行する ように配置され、全体としては、ダイロール72の側面方向から見て、つまり、 この実施例では、平面視波形状に配列される。
【0022】 さらに、切断刃部76が設けられたダイロール72と、ダイロール72と平行 に対向配置されたアンビルローラー74とは、図11,図13および図15など に示すように、平面から見て、つまり、積層材10Aの主面と直交しする方向か ら見て、積層材10Aの送り方向に対して、切断刃部76が中心軸X−X軸より 角度θで傾いた方向と反対方向に前記角度θと同じ角度で傾くように配設される 。したがって、平面から見ると、ダイロール72の切断刃部76は、積層材10 Aの送り方向に直交する方向に配置される。この実施例では、積層材10Aの送 り方向と平行に積層材10Aが配置されるため、ダイロール72の切断刃部76 は、積層材10Aの長さ方向と直交する方向、つまり、積層材10Aの幅方向と 平行になるように配置されることになる。 ダイロール72およびアンビルローラー74間に移送された積層材10Aには 、図1および図11などに示すようなミシン目18が形成される。
【0023】 また、切れ目形成装置70のダイロール72には、図6および図16に示すよ うに、積層材10Aに形成された接着剤層14a,14b,14cの接着剤がダ イロール72の側面に付かないように、剥離剤塗布ローラー82によって、シリ コーン樹脂やフッ素樹脂などの剥離剤が塗布される。この実施例では、剥離剤塗 布ローラー82には、たとえばスポンジローラーが用いられ、ダイロール72の 軸方向に平行に適宜間隔を隔てた位置に3つ配設される。剥離剤塗布ローラー8 2は、二股状の保持部材84に枢軸86で回動自在に支持される。保持部材84 は、接続片90を有する取付け部材88によって、取付け軸92に保持される。 取付け軸92は、切れ目形成装置70の周辺に立設されたポール94間に取り付 けられる。
【0024】 上述の切れ目形成装置70によってミシン目18が形成された積層材10Aは 、ガイドローラー96,駆動ローラー98,押さえローラー100およびガイド ローラー102を介して、巻取りローラー104で巻き取られる。このようにし て、図1に示すようなシート状物10が、図17に示すように、ロール状に形成 される。シート状物10は、ミシン目18に沿って切断され、たとえば図18に 示すように、商品110を包装する包装材として適宜用いられるものである。
【0025】
【考案の効果】
また、本考案にかかるミシン目を有するシート状物によれば、ミシン目を構成 する切れ目が蛇行して形成されているので、従来例のように、ミシン目が直線的 に配列されている場合に比べて、ミシン目の形成方向に直交する方向からの引っ 張り力に対しての強度が高くなる。そのため、本考案にかかるミシン目を有する シート状物では、切断途中にミシン目からずれて破断することがない。したがっ て、切断時にシート状物の一部を無駄にしてしまうことがなく、従来例のように 、再度、別のミシン目に沿って切断するなどの手間も省ける。それゆえ、能率的 で経済的である。 本考案にかかる切れ目形成装置によれば、シート状物に切れ目を形成するとき 、回転体の切断刃部とシート状物とが点で接触するため、シート状物に加えられ る切断刃部の力が、シート状物と切断刃部の切断刃との接触点に集中する。その ため、シート状物に加えられる単位面積当たりの圧力を大きくなり、シート状物 に完全に正確で且つきれいに切れ目を形成することができる。 さらに、本考案にかかる切れ目形成装置では、回転体の切断刃部とシート状物 とが点で接触するため、切断刃部自体に作用する外的負荷が分散される。そのた め、切断刃部全体がシート状物と接触する場合に比べて、外的負荷が軽減され、 切断刃部の撓みなどを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかるミシン目を有するシート状物の
一例を示す要部平面図である。
【図2】図1の線II−IIにおける要部断面図であ
る。
【図3】図1の線III−IIIにおける要部断面図で
ある。
【図4】図1,図2および図3に示すシート状物に形成
されたミシン目の要部拡大平面図である。
【図5】図1,図2および図3に示すシート状物の製造
方法の一例を示すものであって、その前半の工程を示す
略側面図である。
【図6】図1,図2および図3に示すシート状物の製造
方法の一例を示すものであって、その後半の工程を示す
略側面図である。
【図7】図5に示す工程において、シート状物に接着剤
層を形成する前のシート状物を示す要部平面図である。
【図8】図7の線VIII−VIIIにおける要部断面
図である。
【図9】図5に示す工程において、シート状物に接着剤
層を形成する方法の一例を示すものであって、(A)は
接着剤塗布ローラーを示す平面図であり、(B)は
(A)の接着剤塗布ローラーに接着剤を付与する状態を
示す側面図であり、(C)はシート状物に(A),
(B)に示す塗布ローラーで接着剤を塗布する工程を示
す要部平面図である。
【図10】本考案にかかるミシン目を有するシート状物
におけるミシン目の切れ目を形成するための切れ目形成
装置の一例を示すものであって、(A)はその略平面図
であり、(B)はその略側面図であり、(C)は
(A),(B)の切れ目形成装置の切断刃部を示す略正
面図である。
【図11】図10の切れ目形成装置を用いた切れ目形成
方法の一例を示す斜視図である。
【図12】図10および図11に示す切れ目形成装置に
おける切断刃部の配置を説明するための略平面図であ
る。
【図13】シート状物の送り方向に対する切れ目形成装
置の配置を説明するための略平面図である。
【図14】図12に示す状態から切れ目形成装置のダイ
ロールが回転して、切断刃部がシート状物上に位置した
ときの状態をダイロールの底面側から見た略底面図であ
る。
【図15】図13に示す状態から切れ目形成装置のダイ
ロールが回転して、切断刃部がシート状物上に位置した
ときのシート状物に対する切れ目形成装置のダイロール
の配置を示す略底面図である。
【図16】(A)は、図6に示す工程において、切れ目
形成装置のダイロールに剥離剤を塗布する状態を示す略
平面図であり、(B)はその要部斜視図である。
【図17】図5および図6に示す工程により、ミシン目
が形成されたシート状物をロール状にした状態を示す斜
視図である。
【図18】本考案にかかるミシン目を有するシート状物
の使用状態の一例を示すものであって、(A)はその斜
視図であり、(B)はその側面図である。
【図19】この考案の背景となる従来の切れ目形成方法
およびそれに用いられる切れ目形成装置の一例を示す略
図である。
【図20】この考案の背景となる従来の切れ目形成方法
およびそれに用いられる切れ目形成装置の他の例を示
し、(A)はその略側面図であり、(B)はその略正面
図であり、(C)は(A),(B)の切れ目形成装置の
切断刃部の配置を示す略平面図解図である。
【図21】図20に示す従来の切れ目形成装置を用いて
切れ目を形成する時のダイロール,アンビルローラーお
よび切断刃部の変化の状態を示す略正面図である。
【図22】図20に示す従来の切れ目形成装置を用いて
切れ目を形成する時の切断刃部とシート状物との関係を
示す要部拡大略側面図である。
【図23】この考案の背景となる従来の切れ目形成方法
およびそれに用いられる切れ目形成装置によりミシン目
が形成されたシート状物の一例を示す半図解式平面図で
ある。
【符号の説明】
10 シート状物 10A 積層材 12 シート基材 14a,14b,14c 接着剤層 16a,16b,16c 剥離剤層 18 ミシン目 20 切れ目 22 結合部 70 切れ目形成装置 72 ダイロール 74 アンビルローラー 76 切断刃部 78 切断刃 80 溝部

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その主面に直交する方向から見て、蛇行
    する切れ目を含む、ミシン目を有するシート状物。
  2. 【請求項2】 シート基材、 前記シート基材の一方主面に形成される接着剤層、 前記シート基材の他方主面に形成される剥離剤層、およ
    び前記シート基材の一方側から他方側に形成され、前記
    シート基材の主面と直交する方向から見て蛇行するミシ
    ン目を含み、 前記ミシン目は、複数の曲線状の切れ目と、複数の前記
    切れ目間に位置する結合部とが、交互に連続的して平面
    視波形状に形成される、ミシン目を有するシート状物。
  3. 【請求項3】 プラスチックフィルム,プラスチックシ
    ート等のシート状物に切れ目を形成する切れ目形成装置
    であって、 柱状の回転体、 前記回転体の側面に設けられる切断刃部、および前記回
    転体の側面と対向して配置される受け部材を含み、 前記切断刃部は、前記回転体の側面から見て、前記回転
    体の中心軸に対して傾いて配置されることを特徴とす
    る、切れ目形成装置。
  4. 【請求項4】 前記受け部材は、回動自在な柱状の回転
    受け部材を含む、請求項3に記載の切れ目形成装置。
  5. 【請求項5】 前記回転体および前記回転受け部材は、
    前記回転体および前記回転受け部材の中心軸が前記シー
    ト状物の送り方向に対して、前記回転体の側面から見
    て、前記切断刃部が傾いた方向と反対方向に同じだけ傾
    くように配置される、請求項4に記載の切れ目形成装
    置。
  6. 【請求項6】 前記切断刃部は、刃先が前記回転体の側
    面から見て、蛇行する切断刃を含む、請求項3ないし請
    求項5のいずれかに記載の切れ目形成装置。
JP1997008448U 1997-09-05 1997-09-05 ミシン目を有するシート状物およびその切れ目を形成する切れ目形成装置 Expired - Lifetime JP3046878U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014208382A (ja) * 2013-04-16 2014-11-06 株式会社千代田 シート打抜刃

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