JPH1177594A - 切れ目形成方法およびその方法に用いられる切れ目形成装置 - Google Patents

切れ目形成方法およびその方法に用いられる切れ目形成装置

Info

Publication number
JPH1177594A
JPH1177594A JP25771997A JP25771997A JPH1177594A JP H1177594 A JPH1177594 A JP H1177594A JP 25771997 A JP25771997 A JP 25771997A JP 25771997 A JP25771997 A JP 25771997A JP H1177594 A JPH1177594 A JP H1177594A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
cut
rotating body
cutting blade
receiving member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25771997A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Matsuguchi
口 正 松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Sealing Printing Co Ltd
Original Assignee
Osaka Sealing Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Sealing Printing Co Ltd filed Critical Osaka Sealing Printing Co Ltd
Priority to JP25771997A priority Critical patent/JPH1177594A/ja
Publication of JPH1177594A publication Critical patent/JPH1177594A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 正確で且つきれいに切れ目を形成することが
でき、しかも、経年変化による支障も少ない切れ目形成
方法およびその方法に用いられる切れ目形成装置を提供
する。 【解決手段】 その側面に設けられ、側面から見て、そ
の中心軸に対して傾いて配置される切断刃部76を備え
た円柱状の回転体72を準備するステップと、回転体7
2の側面と対向するように受け部材74を配置するステ
ップと、回転体72と受け部材74との間にシート状物
となる積層材10Aを送り込むステップと、回転体72
を回転させ、切断刃部76と受け部材74との協働作用
により、積層材10Aに切れ目20を形成するステップ
とを包含し、プラスチックフィルム,プラスチックシー
ト等のシート状物10にミシン目18等を構成する切れ
目20を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切れ目形成方法お
よびその方法に用いられる切れ目形成装置に関し、特
に、プラスチックフィルム,プラスチックシート等のシ
ート状物に、それを適宜切断するための補助手段として
形成されるミシン目,弱め線,シーム,ジッパー等を構
成する切れ目を形成するための切れ目形成方法およびそ
の方法に用いられる切れ目形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図19は、この発明の背景となる従来の
切れ目形成方法およびそれに用いられる切れ目形成装置
の一例を示す略図である。この従来例の切れ目形成装置
1では、直線的に上下動する切断刃1aにより、受け台
2上に繰り出されるプラスチックフィルム,プラスチッ
クシート等の帯状のシート状物3にたとえば図23に示
すようなミシン目6が形成される。しかし、この切れ目
形成装置1では、シート状物3が間欠的に送り出され、
シート状物3が一時的に止まっている間に切断刃1aが
下降してきてシート状物3にミシン目6を形成するよう
に構成されているので、連続的にシート状物3にミシン
目6を形成することができず、ミシン目6の形成速度が
遅いものとなっていた。そこで、この問題点を解消し、
シート状物3に連続的にミシン目6を形成するために、
たとえば図20に示すようなローラー方式の切れ目形成
装置が考案されている。
【0003】図20は、この発明の背景となる従来の切
れ目形成方法およびそれに用いられる切れ目形成装置の
他の例を示し、(A)はその略側面図であり、(B)は
その略正面図であり、(C)は(A),(B)の切れ目
形成装置の切断刃部の配置を示す略平面図解図である。
この従来例の切れ目形成装置1は、その側面に切断刃4
aを有するダイロール4を含み、アンビルローラー5が
ダイロール4の側面に対向して設けられる。切断刃4a
は、図20(C)に示すように、ダイロール4の中心軸
X−X上に設けられている。この切れ目形成装置1で
は、図20(A)に示すように、ダイロール4およびア
ンビルローラー5が回転することにより、それらの間に
挟まれた帯状のシート状物3が連続的に送り出され、さ
らに、ダイロール4およびアンビルローラー5間に送り
込まれたシート状物3には、ダイロール4の切断刃4a
により、たとえば図23に示すようなミシン目6が連続
的に形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図20
に示すような従来のローラー方式の切れ目形成装置1で
は、切断刃4aがダイロール4の中心軸X−X上に、中
心軸X−Xと平行に配置されているため、ダイロール4
とアンビルローラー5が回転してシート状物3がそれら
の間に送り込まれたとき、切断刃4a全体がシート状物
3に当接する。この場合、シート状物3に加えられる単
位面積当たりの圧力が小さくなるため、シート状物3に
ミシン目6を構成する切れ目7を完全に形成することが
できない恐れがあった。
【0005】しかも、ダイロール4およびアンビルロー
ラー5自体も通常は長尺物であるため、それを長期間使
用することにより、僅かではあるが梁のように撓んでく
る。そのため、図21に示すように、ダイロール4,切
断刃4aおよびアンビルローラー5が撓んでしまい、切
断刃4aとシート状物3との間に隙間が生じる恐れがあ
る。したがって、この切れ目形成装置1では、それを長
期間使用した場合、シート状物3に正確なミシン目を形
成することができない恐れがあった。
【0006】また、この従来のローラー方式の切れ目形
成装置1では、通常、シート状物3がテンションローラ
等(図示せず)で送り方向に引っ張られているので、シ
ート状物3全体にはテンションが掛かった状態となって
いる。切断刃4aがテンションの掛かったシート状物3
に当接したとき、切断刃4a全体には、ダイロール4,
アンビルローラー5の回転力およびシート状物3の張力
が作用し、相当の負荷が作用する。したがって、ダイロ
ール4およびアンビルローラー5の回転力によりシート
状物3を送り方向に送りだすとき、シート状物3と当接
する切断刃4aには、図22に示すように、矢印方向に
相当の引っ張り力が掛かる。そのため、切断刃4aがそ
の引っ張り方向にわずかに撓んでしまい、シート状物3
に正確できれいなミシン目を形成できないことがあっ
た。
【0007】上述したように、図20に示す従来のロー
ラー方式の切れ目装置1では、切断刃4aに種々の外的
な負荷が作用するため、それを長期間使用していると、
経年変化によって、ダイロール4,アンビルローラー5
および切断刃4aに撓み等の経年劣化が起こる可能性が
高くなる。つまり、図20に示す従来のローラー方式の
切れ目形成装置1では、長期間にわたってシート状物3
に正確で且つきれいにミシン目を形成することが困難で
あった。
【0008】また、図19および図20に示す切れ目形
成装置1では、切断刃の刃先が断面略V字状に配設され
ているめ、図23に示すように、破線状に切れ目7を構
成したミシン目6が形成される。さらに、詳しく見る
と、シート状物3に形成されるミシン目6の各切れ目7
は、それぞれ、平面視直線状の切断線として形成されて
いる。しかしながら、図19および図20に示すような
従来の切れ目形成装置1により形成されたミシン目6の
切れ目7の構造では、ミシン目6における各切れ目7が
直線状に形成され、さらに、切れ目7と結合部8とが同
一直線状に配列されているため、ミシン目6の形成方向
に対して直交する方向からの引っ張り力に弱く、図23
に示すように、切断途中にミシン目6からずれて破断す
ることが多かった。そのため、連続的に形成されたシー
ト状物3の一部を切断時に無駄にしてしまうことがあ
り、再度、ミシン目6に沿って切断する作業をしなけれ
ばならず、非能率的で、不経済であった。
【0009】それゆえに、本発明の主たる目的は、正確
で且つきれいに切れ目を形成することができ、しかも、
経年変化による支障も少ない、切れ目形成方法およびそ
の方法に用いられる切れ目形成装置を提供することであ
る。また、本発明の他の目的は、切断の際にミシン目か
らずれないで正確で簡単にミシン目に沿って切断するこ
とができ、且つ、ミシン目の形成方向に対して横の引っ
張り力に対しても高い強度をもったミシン目を有するシ
ート状物を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる切れ目形
成方法は、プラスチックフィルム,プラスチックシート
等のシート状物に切れ目を形成するための切れ目形成方
法であって、その側面に設けられ、側面から見て、その
中心軸に対して傾いて配置される切断刃部を備えた柱状
の回転体を準備する工程と、回転体の側面と対向するよ
うに、受け部材を配置する工程と、回転体と受け部材と
の間にシート状物を送り込む工程と、回転体を回転さ
せ、切断刃部と受け部材との協働作用により、シート状
物に切れ目を形成する工程とを含む、切れ目形成方法で
ある。切断刃部がシート状物の送り方向に対して直交す
るように、回転体および受け部材を配置するとよい。ま
た、本発明にかかる切れ目形成方法は、プラスチックフ
ィルム,プラスチックシート等のシート状物に切れ目を
形成するための切れ目形成方法であって、その側面に設
けられ、側面から見て、中心軸に対して傾いて配置され
る切断刃部を備えた円柱状の回転体と、その側面が回転
体の側面と対向するように回動自在な円柱状の回転受け
部材を配置する工程と、回転体と回転受け部材との間に
シート状物を送り込む工程と、回転体と回転受け部材と
を相反する方向に回転させ、回転体の切断刃部と回転受
け部材との協働作用によりシート状物に切れ目を形成す
る工程とを含む、切れ目形成方法である。切れ目を形成
する工程は、刃先が回転体の側面から見て、蛇行する切
断刃を含む切断刃部によって切れ目を形成する工程を含
むとよい。さらに、本発明にかかる切れ目形成装置は、
プラスチックフィルム,プラスチックシート等のシート
状物に切れ目を形成する切れ目形成装置であって、柱状
の回転体と、回転体の側面に設けられる切断刃部と、回
転体の側面と対向して配置される受け部材とを含み、切
断刃部は、回転体の側面から見て、回転体の中心軸に対
して傾いて配置されることを特徴とする、切れ目形成装
置である。受け部材は、回動自在な円柱状の回転受け部
材を含むとよい。回転体および回転受け部材は、それら
の中心軸がシート状物の送り方向に対して、回転体の側
面から見て、切断刃部が傾いた方向と反対方向に同じだ
け傾くように配置するとよい。切断刃部は、刃先が回転
体の側面から見て、蛇行する切断刃を含むとよい。本発
明にかかるミシン目を有するシート状物は、ミシン目構
造がシート状物の主面に直交する方向から見て、蛇行す
る切れ目を含む、ミシン目を有するシート状物である。
【0011】本発明にかかる切れ目形成方法およびそれ
に用いられる切れ目形成装置では、柱状の回転体の側面
において、切断刃部が、回転体の側面から見て、回転体
の中心軸の軸線方向に対して傾いて配設されるので、回
転体を回転させ、回転体と受け部材との間に送り込まれ
たシート状物に切れ目を形成するとき、回転体の切断刃
部とシート状物とが点で接触する。この場合、シート状
物に加えられる切断刃部の力が、シート状物と切断刃部
の切断刃との接触点に集中するため、シート状物に加え
られる単位面積当たりの圧力が大きくなる。それゆえ、
シート状物に完全に正確で且つきれいに切れ目を形成す
ることができる。また、回転体の側面から見て、回転体
および回転受け部材を、回転体および回転受け部材の中
心軸がシート状物の送り方向に対して、回転体の切断刃
部が傾いた方向と反対方向に同じだけ傾くように配置し
た場合、回転体の切断刃部は、シート状物の送り方向に
対して直交する位置に配置される。そのため、シート状
物には、その長手方向に対して直角に横切るように切れ
目が形成される。さらに、本発明にかかる切れ目形成方
法およびそれに用いられる切れ目形成装置では、回転体
の切断刃部とシート状物とが点で接触するため、切断刃
部全体がシート状物と接触する場合に比べて、切断刃部
自体に作用する外的負荷が分散される。それゆえ、外的
負荷による切断刃部の撓みなどが抑制される。本発明に
かかるミシン目を有するシート状物によれば、ミシン目
を構成する切れ目の各々が、シート状物の主面に直交す
る方向から見て、蛇行して形成されているので、言い換
えると、本発明にかかるミシン目を有するシート状物で
は、従来例のように、ミシン目を構成する切れ目と結合
部とが、シート状物に対して直線的に配列されていない
ため、ミシン目の形成方向に直交する方向からの引っ張
り力に対して、高い強度を有するものとなっている。
【0012】本発明の上述の目的,その他の目的,特徴
および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の
形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0013】
【発明の実施の形態】
【実施例】図1は、本発明にかかる切れ目形成方法およ
びその方法に用いられる切れ目形成装置によって形成さ
れたミシン目を有するシート状物の一例を示す要部平面
図である。また、図2は図1の線II−IIにおける要
部断面図であり、図3は図1の線III−IIIにおけ
る要部断面図である。さらに、図4は、図1,図2およ
び図3に示すシート状物に形成されたミシン目の要部拡
大平面図である。シート状物10は、帯状のシート基材
12を含む。シート基材12は、たとえばOPP(二軸
延伸ポリプロピレン),防曇OP,防曇OS,OPS,
防曇OPS,PPレーヨンなどのプラスチックフィルム
で形成される。シート基材12の一方主面には、その幅
方向に間隔を隔てて、接着剤層14a,14b,14c
が形成される。接着剤層14a,14b,14cは、シ
ート基材12の長さ方向に延びて形成される。接着剤層
14a,14b,14cは、ホットメルト型接着剤やエ
マルジョン型接着剤などを塗布することによって形成さ
れる。また、シート基材12の他方主面には、接着剤層
14a,14b,14cと対応するように、剥離剤層1
6a,16b,16cが形成される。剥離剤層16a,
16b,16cは、シリコーン樹脂やフッ素樹脂などの
剥離剤を塗布することによって形成される。
【0014】さらに、シート状物10には、その長さ方
向に間隔を隔てて、複数のミシン目18が形成される。
ミシン目18は、その幅方向の一端側から他端側にかけ
て連続して形成される。ミシン目18は、シート基材1
2の長さ方向に直交する方向に形成される。また、ミシ
ン目18は、平面から見て、略波形状に蛇行して形成さ
れる。したがって、このシート状物10では、それをミ
シン目18に沿って切断したとき、シート状物10は、
その主面と直交する方向から見て、シート状物10の長
さ方向に対して直角に横切るように切断され、その切断
線は蛇行した状態で形成される。
【0015】ミシン目18は、図1および図4などに示
すように、複数の切れ目20と各切れ目20の間に位置
する結合部22とで、平面視波形状に配設される。各切
れ目20と結合部22とは、ミシン目18の切断方向に
交互に連続的に配設されている。この実施例では、ミシ
ン目18は、複数の切れ目20と結合部22とで、平面
視略サインカーブ形の連続して蛇行する曲線状の切断線
を形成する。
【0016】ミシン目18の切れ目20は、シート基材
12の一方主面から他方主面にかけて貫通するように切
断されて形成される。この実施例のミシン目18では、
図4に示すように、切れ目20の山の高さHが0.3m
m、切れ目20の山の角α(基準線Yに対する山の傾斜
角度)が40度、切れ目20のピッチPが4.5mm、
結合部22の幅Lが0.3〜0.4mm、山のアール部
分の半径が1.95mm程度に設定されている。
【0017】このシート状物10のミシン目18の構造
では、曲線状の切れ目20と結合部22とが交互に連続
的に蛇行する波形状に配置され、かつ、結合部22が切
れ目20の曲線の延長線上に配置されているので、シー
ト状物10をミシン目18に沿って切断する時に、切断
箇所がミシン目18の切れ目20から逸れようとした場
合でも、切断箇所が隣接する切れ目20に沿うように修
正される。そのため、シート状物10はミシン目18に
沿って容易に切断することができる。さらに、このシー
ト状物10では、ミシン目18を構成する切れ目20が
曲線状に連続的に蛇行して形成されているので、ミシン
目が直線的に配列されている従来のミシン目構造を有す
るシート状物に比べて、ミシン目18の切断方向に直交
する方向からシート基材12に掛かる引っ張り力に対し
ての強度が高くなる。
【0018】次に、図1,図2,図3および図4で示し
たシート状物の製造工程について、図5,図6および図
7〜図16などを参照しながら説明する。この実施例の
シート状物10の製造工程では、シート状物10の原反
ロール30が、図5に示すように、保持ローラー32に
保持される。原反ロール30は、図7および図8に示す
ように、その裏面に剥離剤層16a,16b,16cが
形成されたシート基材12(いか、製造工程の説明中で
は、積層材10Aと呼ぶ。)をロール状に形成したもの
である。
【0019】保持ローラー32から引き出された積層材
10Aは、ガイドローラー34,36,38を介してテ
ンションローラー40に移送される。テンションローラ
ー40により張力を付与された積層材10Aは、ガイド
ローラー42,44,46を介して、接着剤塗布装置4
8に移送される。接着剤塗布装置48は、3つの接着剤
塗布ローラー50および1つの受けローラ52を含む。
3つの接着剤塗布ローラー50は、図9(A),(B)
に示すように、二股状の保持部材54に枢軸56で回動
自在に保持される。3つの接着剤塗布ローラー50は、
図9(C)に示すように、積層材10A上の幅方向に間
隔を隔てて配置され、受けローラー52と対向して配置
される。接着剤塗布ローラー50には、図9(B)に示
すように、接着剤付与部材58の注入ノズル60によ
り、たとえばホットメルト接着剤が付与される。したが
って、3つの接着剤塗布ローラー50および受けローラ
ー52間に移送された積層材10Aには、図9(C)に
示すように、接着剤が付与された3つの接着剤塗布ロー
ラー50によって、積層材10Aの幅方向に間隔を隔て
て3つの平面視帯状の接着剤層14a,14b,14c
が形成される。
【0020】接着剤塗布装置48によって接着剤層14
a,14b,14cが形成された積層材10Aは、フリ
ーローラー62および駆動ローラー64,押さえローラ
ー66,ガイドローラー68を介して、切れ目形成装置
70に移送される。この切れ目形成装置70によって、
積層材10Aには、その長さ方向に適宜間隔を隔てて且
つその幅方向に、ミシン目18が形成される。切れ目形
成装置70は、図10,図11,図12,図13,図1
4および図15などに示すように、ダイロール72およ
びダイロール72と対向して平行に配置されるアンビル
ローラー74を含む。ダイロール72は回転体として形
成され、アンビルローラー74は回転受け部材として形
成される。ダイロール72には、その側面に、円周方向
に間隔を隔てて、たとえば5つの切断刃部76が配設さ
れる。これらの切断刃部76は、その形状およびダイロ
ール72に対する取り付け構造が同様であるので、1つ
の切断刃部76について説明する。また、図12〜図1
5では、切断刃部76の構成を明確にするために、便宜
上、切断刃78と溝部80とを略破線状に図示した。
【0021】切断刃部76は、図12,図13,図14
および図15などに示すように、それぞれ、ダイロール
72の側面から見て、つまり、ダイロール72の軸方向
に直交する方向から見て、ダイローラー72の中心軸X
−X軸に対して傾いて配設される。この実施例では、切
断刃部76は、中心軸X−X軸に対して、所定の角度θ
をもって斜めに交差する方向に配設される。この実施例
では、切断刃部76がダイロール72の側面の母線に対
して、角度θで斜めに交差するように配設されている。
切断刃部76は、図1および図4などに示したミシン目
18の切れ目20,結合部22の形状および配列に対応
した構造となっている。この場合、切断刃部76は、図
1および図4などに示す切れ目20と対応する曲線状の
切断刃78と、結合部22に対応する、切断刃78の形
成されていない溝部80とで形成される。切断刃78と
溝部80とは、交互に連続して蛇行するように配置さ
れ、全体としては、ダイロール72の側面方向から見
て、つまり、この実施例では、平面視波形状に配列され
る。
【0022】さらに、切断刃部76が設けられたダイロ
ール72と、ダイロール72と平行に対向配置されたア
ンビルローラー74とは、図11,図13および図15
などに示すように、平面から見て、つまり、積層材10
Aの主面と直交しする方向から見て、積層材10Aの送
り方向に対して、切断刃部76が中心軸X−X軸より角
度θで傾いた方向と反対方向に前記角度θと同じ角度で
傾くように配設される。したがって、平面から見ると、
ダイロール72の切断刃部76は、積層材10Aの送り
方向に直交する方向に配置される。この実施例では、積
層材10Aの送り方向と平行に積層材10Aが配置され
るため、ダイロール72の切断刃部76は、積層材10
Aの長さ方向と直交する方向、つまり、積層材10Aの
幅方向と平行になるように配置されることになる。ダイ
ロール72およびアンビルローラー74間に移送された
積層材10Aには、図1および図11などに示すような
ミシン目18が形成される。
【0023】また、切れ目形成装置70のダイロール7
2には、図6および図16に示すように、積層材10A
に形成された接着剤層14a,14b,14cの接着剤
がダイロール72の側面に付かないように、剥離剤塗布
ローラー82によって、シリコーン樹脂やフッ素樹脂な
どの剥離剤が塗布される。この実施例では、剥離剤塗布
ローラー82には、たとえばスポンジローラーが用いら
れ、ダイロール72の軸方向に平行に適宜間隔を隔てた
位置に3つ配設される。剥離剤塗布ローラー82は、二
股状の保持部材84に枢軸86で回動自在に支持され
る。保持部材84は、接続片90を有する取付け部材8
8によって、取付け軸92に保持される。取付け軸92
は、切れ目形成装置70の周辺に立設されたポール94
間に取り付けられる。
【0024】上述の切れ目形成装置70によってミシン
目18が形成された積層材10Aは、ガイドローラー9
6,駆動ローラー98,押さえローラー100およびガ
イドローラー102を介して、巻取りローラー104で
巻き取られる。このようにして、図1に示すようなシー
ト状物10が、図17に示すように、ロール状に形成さ
れる。シート状物10は、ミシン目18に沿って切断さ
れ、たとえば図18に示すように、商品110を包装す
る包装材として適宜用いられるものである。
【0025】
【発明の効果】本発明にかかる切れ目形成方法およびそ
れに用いられる切れ目形成装置によれば、シート状物に
切れ目を形成するとき、回転体の切断刃部とシート状物
とが点で接触するため、シート状物に加えられる切断刃
部の力が、シート状物と切断刃部の切断刃との接触点に
集中する。そのため、シート状物に加えられる単位面積
当たりの圧力を大きくなり、シート状物に完全に正確で
且つきれいに切れ目を形成することができる。さらに、
本発明にかかる切れ目形成方法およびそれに用いられる
切れ目形成装置では、回転体の切断刃部とシート状物と
が点で接触するため、切断刃部自体に作用する外的負荷
が分散される。そのため、切断刃部全体がシート状物と
接触する場合に比べて、外的負荷が軽減され、切断刃部
の撓みなどを防止することができる。また、本発明にか
かるミシン目を有するシート状物によれば、ミシン目を
構成する切れ目が蛇行して形成されているので、従来例
のように、ミシン目が直線的に配列されている場合に比
べて、ミシン目の形成方向に直交する方向からの引っ張
り力に対しての強度が高くなる。そのため、本発明にか
かるミシン目を有するシート状物では、切断途中にミシ
ン目からずれて破断することがない。したがって、切断
時にシート状物の一部を無駄にしてしまうことがなく、
従来例のように、再度、別のミシン目に沿って切断する
などの手間も省ける。それゆえ、能率的で経済的であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる切れ目形成方法およびその方法
に用いられる切れ目形成装置によって形成されたミシン
目を有するシート状物の一例を示す要部平面図である。
【図2】図1の線II−IIにおける要部断面図であ
る。
【図3】図1の線III−IIIにおける要部断面図で
ある。
【図4】図1,図2および図3に示すシート状物に形成
されたミシン目の要部拡大平面図である。
【図5】図1,図2および図3に示すシート状物の製造
方法の一例を示すものであって、その前半の工程を示す
略側面図である。
【図6】図1,図2および図3に示すシート状物の製造
方法の一例を示すものであって、その後半の工程を示す
略側面図である。
【図7】図5に示す工程において、シート状物に接着剤
層を形成する前のシート状物を示す要部平面図である。
【図8】図7の線VIII−VIIIにおける要部断面
図である。
【図9】図5に示す工程において、シート状物に接着剤
層を形成する方法の一例を示すものであって、(A)は
接着剤塗布ローラーを示す平面図であり、(B)は
(A)の接着剤塗布ローラーに接着剤を付与する状態を
示す側面図であり、(C)はシート状物に(A),
(B)に示す塗布ローラーで接着剤を塗布する工程を示
す要部平面図である。
【図10】本発明にかかる切れ目形成方法に用いられる
切れ目形成装置の一例を示すものであって、(A)はそ
の略平面図であり、(B)はその略側面図であり、
(C)は(A),(B)の切れ目形成装置の切断刃部を
示す略正面図である。
【図11】図10の切れ目形成装置を用いた切れ目形成
方法の一例を示す斜視図である。
【図12】図10および図11に示す切れ目形成装置に
おける切断刃部の配置を説明するための略平面図であ
る。
【図13】シート状物の送り方向に対する切れ目形成装
置の配置を説明するための略平面図である。
【図14】図12に示す状態から切れ目形成装置のダイ
ロールが回転して、切断刃部がシート状物上に位置した
ときの状態をダイロールの底面側から見た略底面図であ
る。
【図15】図13に示す状態から切れ目形成装置のダイ
ロールが回転して、切断刃部がシート状物上に位置した
ときのシート状物に対する切れ目形成装置のダイロール
の配置を示す略底面図である。
【図16】(A)は、図6に示す工程において、切れ目
形成装置のダイロールに剥離剤を塗布する状態を示す略
平面図であり、(B)はその要部斜視図である。
【図17】図5および図6に示す工程により、ミシン目
が形成されたシート状物をロール状にした状態を示す斜
視図である。
【図18】本発明にかかる切れ目形成方法およびそれに
用いられる切れ目形成装置によりミシン目が形成された
シート状物の使用状態の一例を示すものであって、
(A)はその斜視図であり、(B)はその側面図であ
る。
【図19】この発明の背景となる従来の切れ目形成方法
およびそれに用いられる切れ目形成装置の一例を示す略
図である。
【図20】この発明の背景となる従来の切れ目形成方法
およびそれに用いられる切れ目形成装置の他の例を示
し、(A)はその略側面図であり、(B)はその略正面
図であり、(C)は(A),(B)の切れ目形成装置の
切断刃部の配置を示す略平面図解図である。
【図21】図20に示す従来の切れ目形成装置を用いて
切れ目を形成する時のダイロール,アンビルローラーお
よび切断刃部の変化の状態を示す略正面図である。
【図22】図20に示す従来の切れ目形成装置を用いて
切れ目を形成する時の切断刃部とシート状物との関係を
示す要部拡大略側面図である。
【図23】この発明の背景となる従来の切れ目形成方法
およびそれに用いられる切れ目形成装置によりミシン目
が形成されたシート状物の一例を示す半図解式平面図で
ある。
【符号の説明】
10 シート状物 10A 積層材 12 シート基材 14a,14b,14c 接着剤層 16a,16b,16c 剥離剤層 18 ミシン目 20 切れ目 22 結合部 70 切れ目形成装置 72 ダイロール 74 アンビルローラー 76 切断刃部 78 切断刃 80 溝部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックフィルム,プラスチックシ
    ート等のシート状物に切れ目を形成するための切れ目形
    成方法であって、 その側面に設けられ、側面から見て、その中心軸に対し
    て傾いて配置される切断刃部を備えた柱状の回転体を準
    備する工程、 前記回転体の側面と対向するように、受け部材を配置す
    る工程、 前記回転体と前記受け部材との間に前記シート状物を送
    り込む工程、および前記回転体を回転させ、前記切断刃
    部と前記受け部材との協働作用により、前記シート状物
    に切れ目を形成する工程を含む、切れ目形成方法。
  2. 【請求項2】 前記切断刃部が前記シート状物の送り方
    向に対して直交するように、前記回転体および前記受け
    部材が配置される、請求項1に記載の切れ目形成方法。
  3. 【請求項3】 プラスチックフィルム,プラスチックシ
    ート等のシート状物に切れ目を形成するための切れ目形
    成方法であって、 その側面に設けられ、側面と直交する方向から見て、中
    心軸に対して傾いて配置される切断刃部を備えた円柱状
    の回転体と、その側面が前記回転体の側面と対向するよ
    うに、回動自在な円柱状の受け部材を配置する工程、 前記回転体と前記受け部材との間に前記シート状物を送
    り込む工程、および前記回転体と前記受け部材とを相反
    する方向に回転させ、前記回転体の切断刃部と前記受け
    部材との協働作用により、前記シート状物に切れ目を形
    成する工程を含む、切れ目形成方法。
  4. 【請求項4】 前記回転体および前記受け部材は、前記
    回転体および前記受け部材の中心軸が前記シート状物の
    送り方向に対して、前記回転体の側面から見て、前記切
    断刃部が傾いた方向と反対方向に同じだけ傾くように配
    置される、請求項3に記載の切れ目形成方法。
  5. 【請求項5】 前記切れ目を形成する工程は、その刃先
    が前記回転体の側面から見て、蛇行する切断刃を含む切
    断刃部によって切れ目を形成する工程を含む、請求項1
    ないし請求項4のいずれかに記載の切れ目形成方法。
  6. 【請求項6】 プラスチックフィルム,プラスチックシ
    ート等のシート状物に切れ目を形成する切れ目形成装置
    であって、 柱状の回転体、 前記回転体の側面に設けられる切断刃部、および前記回
    転体の側面と対向して配置される受け部材を含み、 前記切断刃部は、前記回転体の側面から見て、前記回転
    体の中心軸に対して傾いて配置されることを特徴とす
    る、切れ目形成装置。
  7. 【請求項7】 前記受け部材は、回動自在な柱状の回転
    受け部材を含む、請求項6に記載の切れ目形成装置。
  8. 【請求項8】 前記回転体および前記回転受け部材は、
    前記回転体および前記回転受け部材の中心軸が前記シー
    ト状物の送り方向に対して、前記回転体の側面から見
    て、前記切断刃部が傾いた方向と反対方向に同じだけ傾
    くように配置される、請求項7に記載の切れ目形成装
    置。
  9. 【請求項9】 前記切断刃部は、刃先が前記回転体の側
    面から見て、蛇行する切断刃を含む、請求項6ないし請
    求項8のいずれかに記載の切れ目形成装置。
  10. 【請求項10】 ミシン目を有するシート状物であっ
    て、 前記シート状物のミシン目構造は、前記シート状物の主
    面に直交する方向から見て、蛇行する切れ目を含む、ミ
    シン目を有するシート状物。
JP25771997A 1997-09-04 1997-09-04 切れ目形成方法およびその方法に用いられる切れ目形成装置 Pending JPH1177594A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25771997A JPH1177594A (ja) 1997-09-04 1997-09-04 切れ目形成方法およびその方法に用いられる切れ目形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25771997A JPH1177594A (ja) 1997-09-04 1997-09-04 切れ目形成方法およびその方法に用いられる切れ目形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1177594A true JPH1177594A (ja) 1999-03-23

Family

ID=17310162

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25771997A Pending JPH1177594A (ja) 1997-09-04 1997-09-04 切れ目形成方法およびその方法に用いられる切れ目形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1177594A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014217940A (ja) * 2013-05-10 2014-11-20 株式会社トッパンTdkレーベル ラベル型抜装置
JP6125707B1 (ja) * 2016-12-22 2017-05-10 加川 清二 微多孔プラスチックフィルムの製造装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014217940A (ja) * 2013-05-10 2014-11-20 株式会社トッパンTdkレーベル ラベル型抜装置
JP6125707B1 (ja) * 2016-12-22 2017-05-10 加川 清二 微多孔プラスチックフィルムの製造装置
KR20180073445A (ko) * 2016-12-22 2018-07-02 세이지 까가와 미소공성 플라스틱 필름을 제조하기 위한 장치
US10538026B2 (en) 2016-12-22 2020-01-21 Seiji Kagawa Apparatus for producing microporous plastic film
TWI709471B (zh) * 2016-12-22 2020-11-11 加川清二 多微孔塑膠薄膜的製造裝置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7811403B2 (en) Transverse tab application method and apparatus
US9725270B2 (en) Corrugated edge nip
US8261801B2 (en) Intermittent cutting transferring device
JP3580509B2 (ja) シート状電極の製造方法
JPH1177594A (ja) 切れ目形成方法およびその方法に用いられる切れ目形成装置
JP3046878U (ja) ミシン目を有するシート状物およびその切れ目を形成する切れ目形成装置
JP3032759B1 (ja) 巻取紙端末部固定用タブ
JP5301387B2 (ja) プリプレグテープの切断方法及びスリッタ装置
US5146829A (en) Straight cut coater unwind knife
JP2002322440A (ja) 接合用テープ及び支持体接合方法並びに支持体塗布方法
JPH03106686A (ja) 箔押機の箔送り装置
JP4249421B2 (ja) フレキシブルアンビルダイ
JP3534734B2 (ja) ウェブロールの紙継用仕立処理構造
JP2004188005A (ja) 貼付剤、その製造装置および製造方法
JP7150660B2 (ja) カットテープ貼着方法
JP7467784B1 (ja) ウエブ部材の製造装置及びウエブ部材の製造方法
JP4444857B2 (ja) ライナー移送装置
JPH0141591Y2 (ja)
JPH0724591U (ja) 切断刃
JP3163483B2 (ja) 包装用積層シート及びその製造方法
EP1260326A2 (en) Method and apparatus for partially cutting a sheet, and sheet or strip obtained thereby
JPH0725050B2 (ja) プラスチックフィルム
JPH09208908A (ja) 巻回された粘着テープ
JP3043036U (ja) プラスチックシート用ミシン目
JP2018067439A (ja) 積層電池製造装置