JPH0725050B2 - プラスチックフィルム - Google Patents

プラスチックフィルム

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JPH0725050B2
JPH0725050B2 JP1312845A JP31284589A JPH0725050B2 JP H0725050 B2 JPH0725050 B2 JP H0725050B2 JP 1312845 A JP1312845 A JP 1312845A JP 31284589 A JP31284589 A JP 31284589A JP H0725050 B2 JPH0725050 B2 JP H0725050B2
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元久 乾
幸順 石田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、切断面の形状に特徴を有するプラスチック
フィルムに関するものである。
〔従来の技術〕
例えば1メートル幅のプラスチックフィルム(以下、単
にフィルムと記す)を50センチ幅に切断する場合は、1
メートル幅のフィルムが巻き付けられたローラを用意す
るとともに、50センチ幅のフィルムを巻取り可能な巻取
りローラを2本用意する。そして、前記1メートル幅の
フィルムを連続的に搬送しつつ、その搬送系の途中に設
けられた切断装置によってフィルムを幅方向中央で切断
する。この切断後の各50センチ幅のフィルムは、それぞ
れ前記2本の巻取りローラに巻き取られる。
前記搬送系に設けられる切断装置の従来例を第6図〜第
9図に示す。
まず、第6図に示した第1の従来例は、レザー刃を用い
た切断装置である。搬送系の途中には、フィルム1を把
持搬送する搬送ローラ2が設けられている。第6図のVI
I−VII線断面である第7図で示すように、前記搬送ロー
ラ2の外周面全周には、複数の受刃溝2aが形成されてい
る。そして、搬送ローラ2のフィルム1との巻付部にお
いて、レザー刃3の先端が搬送ローラ2の受刃溝2aに挿
入され、フィルム1を搬送しながら連続的に切断する。
また、第8図及び第9図に示した第2の従来例は、シア
ー刃による切断装置である。この装置では、フィルム1
は下刃4aの形成された下刃ローラ4によって把持搬送さ
れる。そして上刃5が下刃4aの側面に接触させられなが
ら溝4bに挿入され、剪断によりフィルム1が切断され
る。
この他にも、全く溝の設けられていない搬送ローラによ
りフィルムを搬送しつつ、カッタをこの搬送ローラ表面
に押し当てて、搬送ローラに巻き付いたフィルムを切断
するものもある。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記第1の従来例の装置ではレザー刃3が固定されてい
る。このためレザー刃3は搬送されているフィルム1と
の間に速度差が生じ、この速度差によって切断抵抗及び
摩擦が大きくなる。したがって、フィルム1の切断面に
生じる厚み方向への変形が大きくなり、巻取りローラに
巻き取られた時にローラ両端面がその他の部分に比較し
てふくれる、いわゆるへり高現象が生じてしまう。
また、前記第2の従来例では、へり高については前記第
1の従来例よりも改善される。しかし、上刃5と下刃4
との接触状態によって切断面の形態が著しく変化するの
で、切断部分が変形し易く充分にへり高現象を抑制でき
ない。
本発明の目的は、切断面の厚み方向の変形が少なく、い
わゆるへり高現象を抑制することのできるプラスチック
フィルムを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係るプラスチックフィルムは、切断面にカッタ
の軌跡によって形成される切断跡を有している。前記切
断面は、切断跡を有する切断跡部と、フィルム延在方向
に突出する引き裂き部とを有している。また、切断跡
は、切断開始点と切断終了点とを結ぶ直線が、フィルム
の平面方向に対して5°以上90°未満の範囲にある。
〔作用〕
本発明に係るプラスチックフィルムでは、切断面が、切
断跡を有する切断跡部と、フィルム延在方向に突出する
引き裂き部とを有している。また、切断跡の切断開始点
と切断終了点とを結ぶ直線が、フィルムの平面方向に対
して5°以上90°未満の範囲にある。切断によってこの
ようなフィルムを得ると、切断時の切断面の擦れが少な
いので、巻き取られたフィルムはへり高の少ない巻層体
を形成する。
〔実施例〕
まず、第3図によりフィルム搬送系全体の概略構成を説
明する。供給ローラ10には、例えば1メートル幅のフィ
ルム1が巻き付けられている。搬送系には複数の搬送ロ
ーラ2,11,12が配置されており、それぞれにフィルム1
が巻き付いて搬送される。搬送ローラ2の部分には、後
に詳述するように、前記1メートル幅のフィルム1を例
えば50センチ幅に切断するための切断装置が設けられて
いる。搬送ローラ2の搬送方向下流側には、切断された
一方のフィルム1aを巻き取るための巻取りローラ13が配
置されている。さらに搬送ローラ12の下流側には、切断
された他方のフィルム1bを巻き取るための巻取りローラ
14が配置されている。
第1図及び第2図に、前記搬送ローラ2の部分に配置さ
れた切断装置の詳細を示す。これらの図において、搬送
ローラ2は、その外周面の全周にわたって複数の受刃溝
2aが形成されており、受刃溝付搬送ローラとなってい
る。受刃溝2aは、1〜2mmの幅を持ち、深さ2〜3mmとな
っている。この受刃溝付搬送ローラ2のフィルム巻付部
分に対向して、丸刃カッタ30が設けられている。丸刃カ
ッタ30は、押さえ金5によって回転軸15に固定されてい
る。回転軸15は、ベアリング7及びベアリング押さえ9
によってハウジング8に回転自在に支承されている。な
お、ハウジング8は搬送系に設けられた支持フレーム16
に固定されており、第2図の左右方向及び上下方向の位
置を調整可能となっている。そして、前記丸刃カッタ30
の刃先は、受刃溝2aの両側面及び底面に接触しないよう
に、受刃溝2aのほぼ中央部に挿入されている。
次に前記装置の動作を説明しながら、切断方法について
説明する。
供給ローラ10から搬送されたフィルム1は、各搬送ロー
ラ11,2によって搬送されつつ、切断装置によってその搬
送方向に連続的に切断され、巻取りローラ13,14に巻き
取られる。このとき、切断装置に設けられた丸刃カッタ
30は、フィルム1との切断抵抗によりフィルム1の搬送
速度とほぼ同速度で回転する。したがってフィルム1と
丸刃カッタ30との間の擦れが少なくなり、フィルム切断
面の厚み方向への変形が防止される。
前記切断の際に、フィルム切断面に形成される切断跡に
ついて、第4図を用いて詳細に説明する。この第4図で
は、フィルム1は図の左方向から右方向に搬送され、丸
刃カッタ30は反時計方向に従動して回転している。丸刃
カッタ30の切刃の一部がフィルム1と接触し、切断を開
始した点をA0、切刃がフィルム1から離脱する点をBと
すれば、フィルム1の切断面に残される切刃の跡はA1
Bとを結んだ線となる。なお、A1点は、切断に要した時
間内にフィルム1のA0点が進んだ点である。
第4図から明らかなように、フィルム速度に比べて丸刃
カッタ30の回転速度が遅いと、切断跡はA2−Bのように
フィルム平面に対する角度θが小さくなる。角度θが5
°未満の場合は、丸刃カッタ30とフィルム面との擦れが
大きく、フィルム切断面の変形が大きくなる。したがっ
て、この場合にはへり高現象が強くあらわれ、良好な巻
層体を得ることができない。一方、フィルム速度と丸刃
カッタ30の回転速度が近い場合は、切断跡はA3−Bのよ
うにフィルム平面に対し垂直に近くなる。角度θが5°
以上90°未満の場合は、丸刃カッタ30とフィルム面との
擦れが小さいので、フィルム切断面の厚み方向の変形が
小さく、巻き取ったフィルムは、へり高の少ない良好な
巻層体を形成する。
また、ここで得られるフィルム1a,1bの断面形状は第5
図のようになる。フィルム1a,1bの切断面50は、カッタ3
0の最初の当接によって塑性変形した塑性変形部50aと、
その次にカッタ30によって切断された切断跡部50bと、
最後にフィルム延在方向の応力の集中によって引き裂か
れた引き裂き部50cとから構成されている。第5図から
明らかなように、塑性変形部50aはフィルム厚み方向に
窪んでおり、引き裂き部50cはフィルム延在方向に突出
している。したがって、フィルム厚み方向の突出部が切
断面50には形成されず、へり高のより少ない巻層体が得
られる。
なお、この例では、両者の擦れが少なくなるので、摩擦
によって生ずるフィルムの削れ粉が減少し、さらにカッ
タ刃先の長寿命化が図れる。
実験例1 前記製造装置及び方法で、厚さ10μmのポリエステル2
軸延伸フィルムを、搬送速度200m/分、巻取張力10kg/
m、面圧30kg/mの条件下で、長さ5000mを巻き上げ、表層
硬度を、高分子計器株式会社製ハードネステスタ タイ
プCを用いて、巻層体の軸方向5ヵ所の平均が95°とし
た。
このときの巻層体の両端のへり高は、10μm以下であっ
た。
比較例1 前記実験例1と同様の条件下で、レザー刃で切断し、巻
き上げたところ、巻層体の両端のへり高は、70μm〜10
0μmであった。
実験例2及び3 丸刃カッタを使用し、15μmのポリエステル2軸延伸フ
ィルムを前記実施例の方法で切断する場合,、前記丸刃
カッタを回転自在に支承したベアリング7の回転抵抗を
重くしたものを使用し、200m/分の速度で長さ4000mを、
巻き上げ硬度92°で巻き上げたところ、巻層体の両端の
へり高は50μmであった。
同様の条件において、丸刃カッタの回転を軽くし、その
回転速度とフィルム搬送速度とをほぼ同期させたとこ
ろ、巻層体のへり高は10μm以下に減少した。
前記フィルムの切断面における丸刃カッタの切断跡を観
察したところ、切断跡のフィルム平面方向に対する角度
は、前者が約3°、後者が約35°であり、丸刃カッタの
回転速度がフィルム搬送速度に近い方が、フィルムと丸
刃カッタとの擦れが少なく、巻層体における両端のへり
高が少なくなることが確認された。
このように、被切断体であるフィルムと回転体切刃であ
る丸刃カッタをほぼ同等の速度で接触させ、擦れを少な
くして切断すると、強度が弱く破れやすいフィルム(た
とえば1μm以下の薄物フィルム)から、切断抵抗の大
きい100μm程度の厚物フィルムまで良好に切断可能で
ある。
なお、フィルムの材質としては、ポリエステル、ポリオ
レフィン、ポリエチレン、塩化ビニール等が採用可能で
ある。また、前記例では、丸刃カッタを回転自在とし、
特に駆動をかけていないが、フィルム搬送速度に同期さ
せて積極的に駆動してもよい。
〔発明の効果〕
本発明に係るプラスチックフィルムは厚み方向の変形が
小さいので、へり高現象が抑制された巻層体を形成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を得るための切断装置の概略
構成を示す図、第2図はその詳細を示す断面構成図、第
3図は前記切断装置が配置されるフィルム搬送系の全体
を示す図、第4図はフィルム切断時の作用を示す図、第
5図は得られたフィルムの縦断面部分図、第6図は切断
装置の第1の従来例を示す図、第7図は第6図のVII−V
II線断面図、第8図は切断装置の第2の従来例を示す
図、第9図はそのIX−IX線断面図である。 1…プラスチックフィルム、2…受刃溝付搬送ローラ、
2a…受刃溝、6…回転軸、7…ベアリング、11,12…搬
送ローラ、30…丸刃カッタ、50…切断面、50b…切断跡
部、50c…引き裂き部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】切断面にカッタの軌跡によって形成される
    切断跡を有するプラスチックフィルムであって、 前記切断面は、前記切断跡を有する切断跡部と、フィル
    ム延在方向に突出する引き裂き部とを有しており、 前記切断跡は、その切断開始点と切断終了点とを結ぶ直
    線が、プラスチックフィルムの平面方向に対して5°以
    上90°未満の範囲にある、 プラスチックフィルム。
JP1312845A 1988-12-02 1989-11-30 プラスチックフィルム Expired - Lifetime JPH0725050B2 (ja)

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JP63-306646 1988-12-02
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JPH02256496A JPH02256496A (ja) 1990-10-17
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