JP2014217940A - ラベル型抜装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のラベル型抜装置において、アンビルロール19は、ラベル部材Rの搬送方向と直交し且つラベル部材Rの面方向に沿う基準線L2に対して所定角度θ1だけ傾斜してラベルの面に平行な面内に延びる中心線O2回りに回転し、ロータリシリンダ17は、ラベル部材Rの搬送方向と直交し且つラベル部材Rの面方向に沿う基準線L1に対して所定角度θ2と絶対値が等しく逆方向に傾斜し且つラベルの面方向に沿って延びる中心線O1回りに回転可能である。
【選択図】図6
Description
特許文献1のラベル型抜装置は、表面に切断刃が設けられたダイカットローラと、これに相対配置されたダイ受けローラと、を備え、ダイカットローラを回転駆動させる。
特許文献1のラベル型抜装置は、ダイカットローラが1回転することにより、切断刃によって原反に閉ループ状の切り込みを形成する。
特許文献2のラベル型抜装置は、切断刃が設けられたダイカットロールと、これに相対配置されたダイ受けロールと、を備える。
特許文献2のラベル型抜装置は、ダイカットロールとダイ受けロールとにベアラが両側にそれぞれ配置されており、これらにより、ダイカットロールとダイ受けロールの中心軸間距離が一定に維持される。
そして、特許文献2のラベル型抜装置は、切断刃によるテープ基材の切断を高精度に行える。
しかしながら、切断刃がラベルにかける圧力を高めると、加圧力に耐える強度を得るために装置が大型になりがちであり、また、切断刃の耐久性が極端に落ちる可能性がある。
図1に示すように、ラベル型抜装置10は、ロールラベル11を適用する。ロールラベル11は、型抜きするラベルSと、型抜きするラベルSの開始位置を知らせるための黒色等のアイマーク12が印刷された剥離紙の無いラベル部材Rとを有する。そして、ラベル型抜装置10は、ラベル部材RのラベルS部分を型抜きし、型抜きされたラベルSは、不図示の張り付け機構等により商品に張り付けられる。また、型抜きにより残ったラベル部材Rの残存部Tは、同じく不図示の残存ラベル巻取り機構により順次巻き取られる。アイマーク12は、光学反射式のアイマークセンサ13によりラベル部材R上のラベルSの先端が検出される。
ラベル型抜装置10は、ロールラベル11を送り出すラベル搬送ユニット14と、ロータリ刃部16を巻き付けたロータリシリンダ17を装備するロータリユニット15と、を備える。また、ラベル型抜装置10は、アンビルロール19を装備するアンビルユニット18と、アンビルロール19のロータリ刃部16への加圧による加圧反力を吸収するための補助加圧機構20(図4参照)と、を備える。
ここで、ロータリ刃部16は、複数の異なる形状に形成された型抜刃21を有し、これら型抜刃21で指標される複数の異形の指標マーク22を側部に有する。複数の異形の指標マーク22は、光学反射式のインデックスセンサ23により検出されることにより、型抜きにいずれの型抜刃21を使用するかが選択的に設定される。
ラベル搬送ユニット14は、複数のラベル搬送用ローラ26によって、ラベル部材Rを、所定の一直線方向へと搬送する。
ロータリシリンダ17の中心線O1は、ラベル搬送ユニット14がラベル部材Rを搬送する上記一直線方向に対して直交し且つラベル部材Rの面方向の沿う基準線に対して所定角度だけ傾斜して配置されている。より詳細に説明すると、
ロータリユニット15は、ロータリシリンダ17を回転させるためのステップモータであるロータリシリンダ駆動用モータ27を備える。また、ロータリユニット15は、ロータリシリンダ駆動用モータ27に連結された歯車減速機構28を備える。
図2、図3に示すように、アンビルユニット18は、支持板であるアンビルユニットベース29と、アンビルテーブル上下駆動用モータ30とを備える。
アンビルユニット18は、アンビルテーブル上下駆動用モータ30に歯車連結されたアンビルテーブル上下駆動用歯車減速機構31を備える。アンビルユニット18は、アンビルユニットベース29に水平方向に回転自在に支持されたアンビルテーブル上下駆動用第1軸32を備える。
そして、アンビルユニット18は、上アンビルテーブル37上の角度調整テーブル40に形成された一対の側板40a、40bによりアンビルロール19を回転自在に支持している。アンビルロール19は、金属製の中心軸41と、高硬度であって且つ弾性を有する樹脂部材42とを有している。
樹脂部材42は、中心軸41の外周面に蒸着されている。樹脂部材42は、例えば硬度90以上である。樹脂部材42の材料としては、たとえばABSを採用することができる。
アンビルテーブル原点用遮光板46とアンビルテーブル原点検出センサ47とは、アンビルロール19の高さ位置がラベル部材Rの高さと同じ位置に成るように調整する。アンビルテーブル原点検出センサ47は、光学式遮光センサである。アンビルテーブル原点検出センサ47は、アンビルテーブル原点用遮光板46の先端が遮光するタイミングを下アンビルテーブル36の上下駆動により検出する。アンビルテーブル原点検出センサ47は、アンビルロール19の高さがラベル部材Rの高さと同じになるように調整した原点位置を得る。
これにより、補助加圧機構20を介してアンビルロール19がロータリシリンダ17に対して上昇し、アンビルロール19がロータリシリンダ17を加圧する。
図4(a)、図4(b)に示すように、補助加圧機構20は、補助加圧ばね48と、第1加圧調整部材49と、一対の第2加圧調整部材50とを備える。
補助加圧ばね48は、ねじりコイルばねであり、その下端部が下アンビルテーブル36に固定されている。
これにより、第1加圧調整部材49に対する一対の第2加圧調整部材50の間隔寸法を調整できる。
図3に示すアンビルロール19は、略円柱状であってアンビルロール19の中心線O2が回転中心となる。
具体的には、ロータリシリンダ17の中心線O1は、ラベル部材Rの搬送方向D1となる直線に対して直交し且つラベル部材Rの面方向に沿う基準線に対して所定角度θ1だけ傾斜し、さらに、ラベル部材Rの面と平行な面内に延びる。
また、アンビルロール19の中心線O2はラベル部材Rの搬送方向D1となる直線に対して直交し且つラベル部材Rの面方向に延びる基準線L2に対して所定角度θ2だけ傾斜し、さらにラベル部材Rの面と平行な面内に延びる。
ロータリシリンダ17の中心線O1に関する基準線L1と、アンビルロール19の中心線O2に関する基準線L2とは、ラベル部材Rの面に垂直な方向に互いに離間する平行線である。
すなわち、ラベル部材Rの面に垂直な方向から見たときにおけるロータリシリンダ17の中心線O1(図6参照)とアンビルローラ19の中心線O2(図6参照)とのなす角の大きさは、型抜刃21がラベル部材Rに接触するときに、図9に示す瞬間当たりの切断長W(1)が最小となるように設定される。
たとえば、ラベル部材Rの搬送方向に垂直であって且つラベル部材Rの面に沿う方向へと長い直線状の切れ込み(本実施形態では、ラベル部材Rの短手方向(以下、「幅方向」という。)に延びる切れ込みである。)を形成するための型抜刃の形状は、全長が切断長W(max)であり、ロータリシリンダ17にロータリ刃部16が取り付けられた状態においてロータリシリンダ17の中心線O1と平行な直線状である。
図10、図11、及び図12に示すように、たとえば、本実施形態では、ロータリユニット15全体が、所定の回動中心回りに、ラベル部材Rの面と平行な面内において移動可能である。また、本実施形態では、ラベル部材Rの面に垂直な方向から見たときにおけるロータリシリンダ17の中心線O1(図6参照)とアンビルローラ19の中心線O2(図6参照)との交点の位置合わせができるようになっている。
図13に示すように、主制御部60は、ラベル型抜装置10全体の制御を司り、動作制御に必要とする情報を共通メモリ65に設定する。そして、主制御部60は、各処理部に指令を出し監視するとともに全体の処理の流れを制御する。主制御部60は、主として、ロータリシリンダ駆動処理部61、ロールラベル搬送駆動処理部62、アンビルロール上下駆動処理部63、主制御処理部64、共通メモリ65から構成されている。
図15に示すように、『開始1』指令によりアンビルロール上下駆動処理部63では、ステップアドレスとして管理するh1単位ステップ毎の加減算処理を行う。同時に、アンビルロール上下駆動処理部63では、アンビルテーブル上下位置センサ44の各センサ信号の変動をアンビルセンサ検出デコード回路71より得る。そして、アンビルセンサ検出デコード回路71の図14に示した時点t1〜時点t8の情報を得てステップアドレスに加減算する。なお、この処理は、不図示のモータ加減速処理と割込み処理で処理される。この割込み処理部で得られたステップアドレスは、アンビルロール19の高さ位置を示す情報となる。そして、アンビルテーブル上下位置センサ44の各センサ信号の状態により絶対位置として管理され共通メモリ65に格納される(S101〜S109)。
これにより、以降の高さ制御を高さ位置の指令で行うことができる。
上昇下降は、アンビルテーブル上下駆動用モータ30をCW(時計回り:上昇)又はCCW(反時計回り:下降)方向に回転方向を切り替えて制御する。
図16に示すように、『開始1』では各部の初期化処理を行うために、アンビルロール19を下降させ原点位置を求めて、退避位置まで送り停止させる。同時に、ロータリシリンダ17上のインデックス検出処理やロールラベル11上のアイマーク12の検出処理を行う(S201〜S203)。
これらを順次繰り返すことで、目的の型抜刃21の位置を選択してラベル部材Rの型抜きを行うことができる。
また、ラベル部材Rの搬送方向に対して直交し且つラベルの面方向に沿う基準線に対するアンビルロール19の中心線O2とロータリシリンダ17の中心線O1とのなす各々の角度が、絶対値が等しく互いに逆方向であるので、ラベル部材Rの搬送中にラベル部材Rを歪める力が相殺され、ラベル部材Rはラベル部材Rの搬送方向として設定された一直線方向に好適に搬送される。
また、上記角度の絶対値が1.5°以下であると、ロータリシリンダ17の中心線O1とアンビルロール19の中心線O2とが上述の基準線と平行である場合と比較して約1/3まで加圧力を減少させることができる。さらに、この場合には、型抜刃21の形状には、ロータリシリンダ17の中心線O1とアンビルロール19の中心線O2とが互いに平行でないことを考慮した補正が不要であり、型抜刃の設計が容易であり実用的には十分な精度が得られる。
なお、上記具体的な構成に対する設計変更等は上記事項には限定されない。
16 ロータリ刃部
17 ロータリシリンダ
19 アンビルロール
20 補助加圧機構
21 型抜刃
41 中心軸
42 樹脂部材
60 主制御部
R ラベル部材
S ラベル
Claims (3)
- 回転するロータリシリンダと、
前記ロータリシリンダに巻き付けられたロータリ刃部と、
前記ロータリシリンダに対向配置されて上下駆動し前記ロータリシリンダに接した状態では前記ロータリシリンダと反対方向に回転して前記ロータリ刃部に加圧されるアンビルロールと、
前記ロータリ刃部により型抜される対象となるラベルを、前記ロータリシリンダと前記アンビルロールとの間を通る所定の一直線方向へ搬送するラベル搬送駆動系と、
を備え、
前記ロータリ刃部は、前記ラベルに対して型抜をするために所定の形状を有する型抜刃を有し、
前記アンビルロールは、前記一直線方向と直交し且つ前記ラベルの面方向に沿う基準線に対して所定角度だけ傾斜して前記ラベルの面に平行な面内に延びる中心線を有する円柱面を有し前記中心線を回転中心として自由回転可能であり前記円柱面が前記ラベルに接触可能であり、
前記ロータリシリンダは、前記基準線に対して前記所定角度と絶対値が等しく逆方向に傾斜し且つ前記ラベルの面方向に沿って延びて前記中心線に対してねじれの位置にある回転中心回りに回転可能であり、
前記ロータリ刃部が前記ロータリシリンダに巻きつけられた状態において、前記所定角度は、前記型抜刃において前記ラベルを直線状に切断する部分のうち最も切断長が長い直線部分の方向が、前記アンビルロールの回転中心に対してねじれの位置となるように設定され、前記型抜刃が前記直線部分により前記ラベルを切断する
ラベル型抜装置。 - 請求項1に記載のラベル型抜装置であって、
前記ロータリシリンダの回転を制御するロータリシリンダ駆動系と、
前記アンビルロールの上下駆動を制御するアンビルロール上下駆動系と、
前記ロータリシリンダ駆動系、前記アンビルロール上下駆動系、及び前記ラベル搬送駆動系を制御する主制御部と、
をさらに備えたラベル型抜装置。 - 請求項1または請求項2に記載のラベル型抜装置であって、
前記所定角度の絶対値は1.5°以下であるラベル型抜装置。
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