JP2004188005A - 貼付剤、その製造装置および製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】支持体10の上面に膏体層20が形成され、この膏体層20の上面に剥離材30が重ね合わされた貼付剤1であって、支持体10が、肌追従型薄層フィルムであり、剥離材30が、一対の剥離ライナー31,32からなり、一の剥離ライナー31が、膏体層20の一部分に重ね合わされ、他の剥離ライナー32が、膏体層20の残り部分に重ね合わされ、他の剥離ライナー32の内側端縁部に重ね代34が形成され、この重ね代34の裏面が、剥離ライナー31の表面における内側端縁部に沿って重ね合わされている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、貼付剤、その製造装置および製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
貼付剤は、支持体の上面に、鎮痛効果や保湿効果のある膏体が層状に形成され、この膏体層の上面に剥離ライナーが剥離自在に重ね合わされたものである(例えば特許文献1〜3参照)。このような貼付剤を使用するときには、剥離ライナーを膏体層から剥して、膏体層を肩やひざなどの部位に貼り付ければよい。
【0003】
図11は従来の貼付剤の製造装置における概略側面図である。同図に示すように、単独の支持体用原反ロール10R から繰り出された支持体シート10S 、並びに、単独の剥離材用原反ロール31R から繰り出された剥離材シート31S は、いずれも膏体層形成部60に送られるようになっている。膏体層形成部60によって、支持体シート10S と剥離材シート31S との間に、膏体層が形成される。そして、重合部70によって、支持体シート10S 、膏体層および剥離材シート31S が順に重ね合わされて、原貼付剤シート101Sが形成される。最後に、型抜き部80によって、原貼付剤シート101Sから貼付剤101 が型抜きされる。
従来の貼付剤の製造装置によれば、支持体、膏体層および剥離材が順に重ね合わされた貼付剤101 を連続して製造することができる。
【0004】
従来の貼付剤は、支持体が不織布のように厚さ1mm程度の比較的厚いものが主流であったが、支持体が厚いと肌に貼り付けたときに、肌への追従性が悪く肌から剥がれやすい。そこで、支持体が厚さ50μm程度の極薄いポリウレタンフィルムの貼付剤が開発されている。支持体が極薄いポリウレタンフィルムであると、肌への追従性がよく肌から剥がれにくくなる。
【0005】
支持体が不織布のように比較的厚い貼付剤としては、剥離ライナーは以下の(A)または(B)に示すようなタイプがある。
(A)スリットタイプ
支持体が不織布のように比較的厚い貼付剤には、剥離ライナーが中間部分でスリットされ、2つに分割されたタイプの貼付剤がある。この貼付剤によれば、一方の剥離ライナーを剥離しても、残りの剥離ライナーが残っているので、膏体層が露出した側の膏体層を肌に貼り付けてから、残りの剥離ライナーを剥して残りの膏体層を貼り付けることができる。このため、膏体層同士がくっつくのを防止でき、貼付剤を肌に貼り付けやすい。
(B)2枚合わせタイプ
支持体が不織布のように比較的厚い貼付剤には、剥離ライナーをスリットするのではなく、図10に示すように、膏体層20の表面の半面づつに2枚の剥離シート131,132 がそれぞれ重ね合わされたタイプのものもある。2枚の剥離ライナー131,132 は、いずれも膏体層20の半面より少し大きく、内側端縁部に重ね代が形成されており、各重ね代における裏面同士が対向して重ね合わされ、この重合部分は剥離ライナー131 の表面に接触するように倒伏されている。この貼付剤によれば、重合部分を指で簡単に摘むことができるので、前記スリットタイプ(A)よりも剥離ライナーを簡単に剥すことができる。
【0006】
【特許文献1】
実開平4−120727号
【特許文献2】
実開平5−054515号
【特許文献3】
実開平3−059327号
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、支持体が極薄いポリウレタンフィルムの貼付剤には、後述する理由により、剥離ライナーがスリットされたスリットタイプ(A)も、2枚の剥離ライナーが重ね合わされた2枚合わせタイプ(B)も存在しなかった。このため、膏体層から剥離ライナーを剥したときに、膏体層同士がくっついてしまい、貼付剤を肌にうまく貼り付けることができないという問題がある。
【0008】
支持体が極薄いポリウレタンフィルムの貼付剤の場合に、スリットタイプ(A)を製造できない理由はつぎのとおりである。すなわち、支持体がポリウレタンフィルムのように極薄い場合には、膏体層に剥離ライナーが重ね合わされた状態で、剥離ライナーのみをカッターでスリットしようとしても、ポリウレタンフィルムが柔らか過ぎてカッターの加圧力をうまく調整できずに、剥離ライナーをカットできなかったり、ポリウレタンフィルムまでカットしてしまうことがあるからである。
【0009】
また、支持体が極薄いポリウレタンフィルムの貼付剤の場合に、2枚合わせタイプ(B)を製造できない理由は次のとおりである。すなわち、図4に示すように、2枚の剥離ライナーの重ね代同士が重ね合わされ、重合部分が倒伏されているので、重合部分では剥離ライナーの素材が3枚重ねとなっている。このため、支持体のポリウレタンフィルムに比べて、剥離ライナーの重合部分がかなり厚くなってしまう。この結果、貼付剤を何枚か重ね合わせてケースに収納する場合には、嵩張るので大きなケースに収納しなければならず、商品として陳列するときに余分な陳列スペースが必要となる。かといって、貼付剤を均一の厚さにするには、重合部分のみ膏体層を薄くしなければならず、膏体層が均一でなくなることがある。
【0010】
他方、従来の貼付剤の製造装置は、単独の剥離材用原反ロール31R から1本の剥離材シート31S を繰り出して、この剥離材シート31S に膏体層および支持体シート10S を順に重ね合わせて原貼付剤シート101Sを形成している。このため、型抜き部80によって、原貼付剤シート101Sから1個ずつしか貼付剤101 を型抜くことができず、貼付剤を効率的に製造することができない。
【0011】
本発明はかかる事情に鑑み、剥離ライナーを剥がしやすく、肌に貼り付けるときに膏体層同士がくっつくのを防止でき、貼付剤を肌にうまく貼り付けやすく、肌への追従性がよく、全体的に薄く、膏体層を均一にでき、屈曲部位に貼り付けても皺ができずに剥がれにくい貼付剤、並びに、貼付剤を効率よく製造できる貼付剤の製造装置および製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の貼付剤は、支持体の上面に膏体層が形成され、該膏体層の上面に剥離材が重ね合わされた貼付剤であって、前記支持体が、肌追従型薄層フィルムであり、前記剥離材が、一対の剥離ライナーからなり、一の剥離ライナーが、前記膏体層の一部分に重ね合わされ、他の剥離ライナーが、前記膏体層の残り部分に重ね合わされ、前記他の剥離ライナーの内側端縁部に重ね代が形成され、該重ね代の裏面が、前記一の剥離ライナーの表面における内側端縁部に重ね合わされていることを特徴とする。
請求項2の貼付剤は、請求項1の発明において、前記肌追従型薄層フィルムが、ポリウレタンフィルムであることを特徴とする。
請求項3の貼付剤は、請求項1の発明において、前記支持体が、略正方形であり、各辺部の中間部分が一部削除され、内側に凹んだ凹部が形成されたことを特徴とする。
請求項4の貼付剤は、請求項3の発明において、前記一の剥離ライナーは、その内側端縁部が、前記支持体の対向する凹部同士を結ぶ線に沿うように配設され、前記他の剥離ライナーの重ね代は、前記支持体の対向する凹部同士を結ぶ線を越えるように配設されたことを特徴とする。
【0013】
請求項5の貼付剤の製造装置は、支持体、膏体層および剥離材を備えた貼付剤を連続的に製造する製造装置であって、前記支持体となる支持体シートが巻き取られた支持体用原反ロールを回転自在に支持する支持体ロール支持部と、前記剥離材となる剥離材シートが巻き取られた剥離材用原反ロールを回転自在に支持する剥離材ロール支持部と、前記支持体用原反ロールから繰り出された支持体シートと前記剥離材用原反ロールから繰り出された剥離材シートとの間に、膏体層を形成する膏体層形成部と、前記支持体シート、膏体層および剥離材シートの順に重ね合わせて原貼付剤シートを形成する重合部と、前記原貼付剤シートから貼付剤を型抜きする型抜き部とからなり、前記剥離材ロール支持部が、複数のロール支持軸を備えており、該各ロール支持軸それぞれに、複数の剥離材用原反ロールが回転自在に取り付けられており、該複数の剥離材用原反ロールが、前記ロール支持軸の軸方向に沿って互いの剥離材用原反ロールの端縁同士が一部重合するように、ズラして取り付けられたことを特徴とする。
請求項6の貼付剤の製造装置は、支持体、膏体層および剥離材を備えた貼付剤を連続的に製造する製造装置であって、前記支持体となる支持体シートが巻き取られた支持体用原反ロールを回転自在に支持する支持体ロール支持部と、前記剥離材となる剥離材シートが巻き取られた剥離材用原反ロールを回転自在に支持する剥離材ロール支持部と、前記支持体用原反ロールから繰り出された支持体シートと前記剥離材用原反ロールから繰り出された剥離材シートとの間に、膏体層を形成する膏体層形成部と、前記支持体シート、膏体層および剥離材シートの順に重ね合わせて原貼付剤シートを形成する重合部と、前記原貼付剤シートから貼付剤を型抜きする型抜き部とからなり、前記剥離材ロール支持部が、ロール支持軸を備えており、該ロール支持軸に回転自在に取り付けられた剥離材用原反ロールと、前記剥離材用原反ロールから繰り出された剥離材シートをその走行方向に沿って複数条のライナーシートに裁断する裁断部と、該裁断部で裁断された複数条のライナーシートを、隣接するライナーシートの端縁同士で一部重ね合わせて、剥離材シートを構成する端縁重合部とからなることを特徴とする。
請求項7の貼付剤の製造装置は、前記ライナーシートの張力が一定張力となるように、前記ロール支持軸の回転スピードを調整するスピード調整部が設けられたことを特徴とする。
【0014】
請求項8の貼付剤の製造方法は、支持体用原反ロールから支持体シートを繰り出すステップと、複数の剥離材用原反ロールから複数のライナーシートをそれぞれ繰り出すステップと、複数のライナーシートにおいて隣接するライナーシートの端縁同士で一部重ね合わせて、剥離材シートを形成するるステップと、前記支持体シートおよび前記剥離材シートの間に膏体層を形成するステップと、前記支持体シート、膏体層および剥離材シートの順に重ね合わせて原貼付剤シートを形成するステップと、前記原貼付剤シートから貼付剤を型抜きするステップとを順に実行することを特徴とする。
請求項9の貼付剤の製造方法は、支持体用原反ロールから支持体シートを繰り出すステップと、剥離材用原反ロールから剥離材シートを繰り出すステップと、剥離材シートをその走行方向に沿って複数条のライナーシートに裁断するステップと、複数条のライナーシートにおいて隣接するライナーシートの端縁同士で一部重ね合わせて、剥離材シートを形成するステップと、前記支持体シートおよび前記剥離材シートの間に膏体層を形成するステップと、前記支持体シート、膏体層および剥離材シートの順に重ね合わせて原貼付剤シートを形成するステップと、
前記原貼付剤シートから貼付剤を型抜きするステップとを順に実行することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は本実施形態の貼付剤1の平面図である。図2は図1のII−II線断面図である。図1〜図2に示すように、本実施形態の貼付剤1は、支持体10、膏体層20および剥離材30から構成されたものである。
【0016】
まず、支持体10を説明する。
支持体10は、肌追従型薄層フィルム11の表面に、織布12が重ね合わされたものである。
肌追従型薄層フィルム11は、厚さ10μm程度の薄いポリウレタンフィルムである。このため、肌に貼り付けたときに、肌への追従性がよい。
なお、肌追従型薄層フィルム11の厚さは、10〜100μm前後が好適であるが、肌に貼り付けたときに肌への追従性がよければよく、上記数値に限定されるものではない。
さらになお、肌追従型薄層フィルム11は、ポリウレタンフィルムだけでなく、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ナイロンフィルムなど、肌に貼り付けたときに肌への追従性がよいものであれば、種々のフィルムを使用することができる。
【0017】
織布12は、例えば繊維が布状に織り込まれたものなので、強く、伸縮性や通気性が高い。この織布12により、肌追従型薄層フィルム11を補強でき、フィルムが破れるのを防止することができる。
なお、支持体10は、織布12を必ずしも備えていなくても、肌追従型薄層フィルム11のみであってもよい。
【0018】
前記支持体10は、角丸正方形であり、各辺部の中間部分が一部削除され、内側に凹んだ凹部13が形成されている。この支持体10の左右両側部分同士の間に凹部13、即ち隙間があることにより、膝や肘、踵などの屈曲部位に貼付剤1を貼り付け、図3(a)のように屈曲部位を屈曲させても、図3(b)のように屈曲部位を伸長させても、支持体10が皺にならず、肌への追従性を高めることができ、肌から剥がれるのを防止できる。
なお、支持体10の形状は、上記形状だけに限らず、単なる正方形や長方形、円形、多角形、それらを組み合わせた形状などであってもよく、種々の形状を採択しうる。
【0019】
つぎに、膏体層20を説明する。
図2に示すように、前記支持体10の表面全面には、膏体層20が形成されている。この膏体層20は、ゲル状の膏体を層状に形成したものであり、貼付機によって膏体を支持体10に貼付して形成すればよい。
【0020】
前記膏体は、保湿剤、非ステロイド系抗炎症剤、ステロイド系抗炎症剤など、種々の薬剤を使用することができる。
前記保湿剤としては、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ソルビトール等の多価アルコール類;アミノ酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等のNMF成分;ヒアルロン酸、コラーゲン、ムコ多糖類、コンドロイチン硫酸等の水溶性高分子を例示することができる。
前記非ステロイド系抗炎症剤としては、サリチル酸及びその塩類、アスピリン等のサリチル酸誘導体、アセトアミノフェンインドメタシン、イブプロフェン、ケトプロフェンなどが挙げられる。
前記ステロイド系抗炎症剤としては、アムシノイド、吉草酸プレドニゾロン、吉草酸ジフルコルトロン、酢酸ベータメゾン、ヒドロコルチゾン、フルオシノニド、プロピオン酸クロベタゾール、酢酸ヒドロコルチゾンなどが挙げられる。
膏体として使用できる薬剤は上記以外にも、ジフェンヒドラミン、リドカイン、ビタミンE、グリチルレチン酸又はこれらの誘導体などが挙げられ、これらは1種単独で又は2種類以上を適宜組み合わせて使用することができる。
【0021】
つぎに、剥離材30を説明する。
図1〜図2に示すように、前記膏体層20の表面全面には、前記支持体10と同じ大きさの剥離材30が重ね合わされている。この剥離材30は、一対の剥離ライナー31,32から構成されたものである。これら剥離ライナー31,32は、例えばポリエステル製のシートである。このため、膏体層20を保護することができるとともに、膏体層20の表面から剥離ライナー31,32を簡単に剥離させることができる。
剥離ライナー31,32の色は、透明であり膏体層20の色を透かして見ることができるが、有色、着色、不透明、半透明などであってもよく、任意である。
なお、剥離ライナー31,32の材質は、ポリエステルだけでなく、ポリプロピレンやポリエチレンなど、膏体層20を保護でき膏体層20から剥離させることができるものであれば、種々の材質を使用することができる。
剥離ライナーの素材としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレンなどが好ましく使用される。また、粘着剤側の表面にシリコン処理を施したものや、エンボス加工を施したもの、あるいは着色及び/または印刷を施したものも好適に用いられる。剥離ライナーの厚みは特に限定されないが、20〜100μmの範囲とすると、粘着剤層の保護と使用性の双方が満足されるため好ましい。
【0022】
剥離ライナー31は、支持体10の右半分と同じ形状のものであり、膏体層20の右半分に重ね合わされている。
なお、剥離ライナー31の形状は、支持体10の右半分と同じ形状だけでなく、膏体層20の一部分に重ね合わせることができる形状であればよい。また、剥離ライナー31を貼り付ける場所は、膏体層20の右半分だけでなく、膏体層20の左半分や上半分、下半分であってもよい。
【0023】
剥離ライナー32は、支持体10の左半面より少し大きく、内側端縁部分に重ね代34が形成されたものである。この剥離ライナー32は、膏体層20の左半分に重ね合わされている。このため、剥離ライナー32の重ね代34の裏面が、前記剥離ライナー31の表面における内側端縁部に沿って重ね合わされている。
このため、剥離ライナー32が剥離ライナー31の上面に重なっている部分、すなわち重ね代34を指で簡単に摘むことができる。したがって、剥離ライナー32を簡単かつキレイに剥離させることができる。しかも、重合部は薄いので、膏体層20を均一に簡単に形成することができる。
【0024】
前記剥離ライナー31は、その内側端縁部が、前記支持体10の対向する凹部13,13同士を結ぶ線に沿うように配設されている。他方、剥離ライナー32の重ね代34は、前記支持体10の対向する凹部13,13同士を結ぶ線を越えるように配設されている。
このため、剥離ライナー32の重ね代34を、支持体10において対向する凹部13,13同士を結ぶ線を越える場所に形成させることができるので、重ね代34の両側端部33,33を、凹部13よりも外側に向けて延びるように形成することができ、重ね代34の両側端部33,33を掴みやすい。このため、剥離ライナー32を膏体層20からキレイに剥すことができる。
【0025】
上記のごとき構成の本実施形態の貼付剤1によれば、以下の(1)〜(4)の効果を奏する。
(1)剥離ライナー32の重ね代34の裏面が、剥離ライナー31の上面に重ね合わされているので、剥離ライナー32の重ね代34を指で簡単に摘むことができる。このため、剥離ライナー32を簡単かつキレイに剥離させることができる。また、剥離ライナー32を膏体層20から剥離しても、剥離ライナー31は膏体層20に残っており、露出した部分の膏体層20を肌に貼り付けてから、剥離ライナー31を剥して残りの膏体層20を貼り付けることができるので、膏体層20,20同士がくっつくのを防止でき、貼付剤1を肌に貼り付けやすい。さらに、支持体10が肌追従型薄層フィルムであるから、肌追従型薄層フィルムを肌に貼り付けたときに、肌への追従性がよい。しかも、剥離ライナー31,32の重合部分が2枚合わせなので、全体的に薄く、膏体層20を均一にできる。
(2)肌追従型薄層フィルムがポリウレタンフィルムなので、肌への追従性がよく、膏体層20を肌に密着させることができる。
(3)支持体10が、略正方形であり、各辺部の中間部分が一部削除され、内側に凹んだ凹部13が形成されているので、凹部13の左右両側部分同士の間に隙間ができる。このため、屈曲部位に貼付剤1を貼り付け、この屈曲部位を伸張屈曲させても、支持体10が皺にならず、肌への追従性を高めることができ、肌から剥がれるのを防止できる。
(4)剥離ライナー32の重ね代34を、支持体10において対向する凹部13,13同士を結ぶ線を越える場所に形成させることができるので、重ね代34の両側端部33,33を、凹部13よりも外側に向けて延びるように形成することができ、重ね代34の両側端部33,33を掴みやすい。このため、剥離ライナー32を膏体層20からキレイに剥すことができる。
【0026】
つぎに、貼付剤を製造する製造装置の実施形態を説明する。
図4は本実施形態の貼付剤の製造装置における概略側面図である。同図に示すように、本実施形態の貼付剤の製造装置は、支持体用原反ロール10R 、膏体および複数の剥離材用原反ロール31R,32R を加工処理することにより、前記貼付剤1を連続して製造する製造装置である。
支持体用原反ロール10R は、貼付剤1の支持体10となる支持体シート10S が巻き取られたものである。
剥離材用原反ロール31R,32R は、貼付剤1の剥離ライナー31,32となる剥離材シート31S,32S がそれぞれ巻き取られたものである。
膏体は、貼付剤1の膏体層20における構成材料である。
【0027】
本実施形態の貼付剤の製造装置は、支持体ロール支持部40、剥離材ロール支持部50、膏体層形成部60、重合部70および型抜き部80から構成されたものである。
【0028】
支持体用原反ロール10R から繰り出された支持体シート10S は、膏体層形成部60、重合部70および型抜き部80の順に処理されるように配設されている。
他方、剥離材用原反ロール31R,32R から繰り出された剥離材シート31S,32S は、膏体層形成部60、重合部70および型抜き部80の順に処理されるように配設されている。
支持体シート10S および剥離材用原反ロール31R,32R を繰り出させる駆動源は、重合部70における一対のロール71,72であるが、詳細は後述する。
【0029】
まず、支持体ロール支持部40を説明する。
支持体ロール支持部40には、支持軸41が水平に設けられている。この支持軸41によって、前記支持体用原反ロール10R を回転自在に支持することができる。符号42はダンサロールである。
【0030】
つぎに、剥離材ロール支持部50を説明する。
図5は剥離材ロール支持部50の概略斜視図である。図6は剥離材ロール支持部50の平面図である。図5〜図6に示すように、剥離材ロール支持部50には、複数のロール支持軸51が設けられている。図では4本のロール支持軸51が設けられている。各ロール支持軸51には、剥離材用原反ロール31R が回転自在に取り付けられている。複数の剥離材用原反ロール31R,32R は、前記ロール支持軸51の軸上においてズラして取り付けられている。
【0031】
図7の(A)図は図4のVIIA−VIIA線矢視図、(B)図は(A)図の断面図である。同図に示すように、複数の剥離材用原反ロール31R,32R は、前記ロール支持軸51の軸上においてズラして取り付けられているので、複数の剥離材用原反ロール31R,32R から複数の剥離材シート31S,32S を繰り出すことにより、複数の剥離材シート31S,32S の端縁同士を一部重合させることができる。
【0032】
この剥離材ロール支持部50によれば、複数の剥離材用原反ロール31R,32R から複数の剥離材シート31S,32S を繰り出すことにより、複数の剥離材シート31S,32S の端縁同士を一部重合させることができる。
【0033】
なお、ロール支持軸51の数は、4本だけでなく、2本や3本、5本以上であってもよい。
さらになお、ロール支持軸51の数は、1本でもよい。この場合、ロール支持軸51に幅が広い剥離材用原反ロール31R を支持させ、単独の剥離材用原反ロール31R から繰り出した剥離材シート31S を、その走行方向に沿って複数条の剥離材シート31S にスリットし、隣接する剥離材シート31S の端縁同士で一部重ね合わせるようにしてもよい。
【0034】
図6に示すように、前記剥離材ロール支持部50には、スピード調整部52が設けられている。このスピード調整部52は、例えばパウダーブレーキであり、ロール支持軸51の回転にブレーキをかけることができる。
前記スピード調整部52によって、剥離材シート31S,32S の張力が一定張力となるように、ロール支持軸51の回転スピードを調整することができる。このため、剥離材シート31S,32S が蛇行するのを防止でき、剥離材シート31S,32S 間の重合部分を一定幅に保持することができる。
【0035】
つぎに、膏体層形成部60を説明する。
膏体層形成部60は、膏体を溜めるタンクと、膏体を射出するノズルを備えており、ノズルによってゲル状の膏体を射出しすることができる。
膏体層形成部60によれば、支持体シート10R および剥離材シート31S の間に膏体層20を形成することができる。
【0036】
つぎに、重合部70を説明する。
重合部70は、一対のロール71,72から構成されたものである。一対のロール71,72は回転自在に設けられており、ロール面同士の間に、前記支持体シート10R 、膏体層20および剥離材シートが挟まれて、回転に応じて送られるようになっている。
重合部70によれば、前記支持体シート10R 、膏体層20および剥離材シート31S,32S をその順に重ね合わせて、原貼付剤シート1Sを形成することができる。
【0037】
つぎに、型抜き部80を説明する。
前記重合部70から送り出された原貼付剤シート1Sは、型抜き部80に送られるようになっている。型抜き部80は、前記原貼付剤シート1Sから貼付剤1を型抜きする部材であり、例えば一対のカッターロールを備えている。カッターロールのロール周面には、型抜くべき貼付剤1の外端縁と同じ形状の型抜き刃が、多列で形成されている。
図8に示すように、型抜き部80によれば、カッターロールにおける多列の型抜き刃によって、前記原貼付剤シート1Sから貼付剤1を多列で連続して型抜きすることができる。
なお、型抜き部80のカッターロールにおける型抜き刃の列数は、剥離材シート31S,32S の本数に応じて決めればよい。
さらになお、型抜き部80は、カッターロールだけでなく、ダイカットで型抜くようにしてもよい。
【0038】
なお、型抜き部80の前に、原貼付剤シート1Sに、貼付剤1の外端縁と同じ形状で、抜き型を押し付ける型押し部79を設けるとよい。この型押し部79は、例えば一対のカッターロールを備えており、カッターロールのロール周面には、型抜くべき貼付剤1の外端縁と同じ形状の抜き型が形成されたものである。型押し部79によれば、原貼付剤シート1Sに抜き型が押し付けられると、その部分の膏体をその場所から外側や内側に移動させることができる。このため、原貼付剤シート1Sから型抜かれた貼付剤1において、この貼付剤1の外端縁から膏体がはみ出るのを防止することができる。
【0039】
本実施形態の貼付剤の製造装置によれば、つぎのようにして、貼付剤1を連続して製造することができる。
図9は本実施形態の貼付剤の製造装置による製造プロセスを示すフローチャートである。同図に示すように、支持体用原反ロール10R から繰り出された支持体シート10S 、並びに、剥離材用原反ロール31R,32R から繰り出された剥離材シート31S,32S は、膏体層形成部60に送り込まれる。膏体層形成部60によって、支持体シート10S と剥離材シート31S,32S の間に、膏体層20が形成される。
そして、重合部70によって、支持体シート10S 、膏体層20および剥離材シート31S,32S がその順で重ね合わされて、原貼付剤シート1Sが形成される。
最後に、型抜き部80によって、原貼付剤シート1Sから多列で貼付剤1が型抜きされる。
よって、本実施形態の貼付剤の製造装置によれば、貼付剤1を多列で連続して製造することができる。
【0040】
つぎに、本実施形態の貼付剤の製造装置における作用効果を説明する。
剥離材ロール支持部50において、複数の剥離材用原反ロール31R,32R が、ロール支持軸の軸方向に沿って互いの剥離材用原反ロール31R,32R の端縁同士が一部重合するように、ズラして取り付けられている。このため、複数の剥離材用原反ロール31R,32R からそれぞれ繰り出された複数の剥離材シート31S,32S を、隣接する剥離材シート31S,32S の端縁同士で一部重ね合わせることができる。よって、隣接する剥離材シート31S,32S の端縁同士が一部重ね合わされた部分を型抜きすることによって、一対の剥離ライナー31,32の一部分が重ね合わされた剥離材30を備えた貼付剤1を連続して製造することができる。
【0041】
【実施例】
つぎに、貼付剤の実施例を説明する。
実施例1〜3:各組成をスーパーミキサー(カワタ製)で練合し、塗工機で、重ね合わせたライナーとポリウレタンフィルムニット積層支持体を用いて展延した。その後図−1に示す形状に打ち抜いて貼付剤を得た。
比較例 :実施例と同様に練合し、塗工機にて、一枚ライナーとポリウレタンニット積層支持体を用いて展延し、その後形状に打ち抜いて貼付剤を得た。
【0042】
使用性評価結果
健常成人20名で実施例1〜3の貼付剤と比較例の貼付剤について貼付し易さを、以下の3段階評価で評価を行った。
1:実施例の方が貼付しやすい、
2:どちらとも言えない、
3:比較例の方が貼付しやすい
上記評価結果より、実施例の貼付剤が比較例の貼付剤に比べて貼付しやすいと評価した人数が圧倒的に多いことがわかる。
【0043】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、他の剥離ライナーの重ね代の裏面が、一の剥離ライナーの上面に重ね合わされているので、他の剥離ライナーの重ね代を指で簡単に摘むことができる。このため、他の剥離ライナーを簡単かつキレイに剥離させることができる。また、他の剥離ライナーを膏体層から剥離しても、一の剥離ライナーは膏体層に残っており、露出した部分の膏体層を肌に貼り付けてから、一の剥離ライナーを剥して残りの膏体層を貼り付けることができるので、膏体層同士がくっつくのを防止でき、貼付剤を肌に貼り付けやすい。さらに、支持体が肌追従型薄層フィルムであるから、肌追従型薄層フィルムを肌に貼り付けたときに、肌への追従性がよい。しかも、剥離ライナーの重合部分が2枚合わせなので、全体的に薄く、膏体層を均一にできる。
請求項2の発明によれば、肌追従型薄層フィルムがポリウレタンフィルムなので、肌への追従性がよく、膏体層を肌に密着させることができる。
請求項3の発明によれば、支持体が、略正方形であり、各辺部の中間部分が一部削除され、内側に凹んだ凹部が形成されているので、凹部の左右両側部分同士の間に隙間ができる。このため、屈曲部位に貼付剤を貼り付け、この屈曲部位を伸張屈曲させても、支持体が皺にならず、肌への追従性を高めることができ、肌から剥がれるのを防止できる。
請求項4の発明によれば、他の剥離ライナーの重ね代を、支持体において対向する凹部同士を結ぶ線を越える場所に形成させることができるので、重ね代の両側端部を、凹部よりも外側に向けて延びるように形成することができ、重ね代の両側端部を掴みやすい。このため、他の剥離ライナーを膏体層からキレイに剥すことができる。
請求項5の発明によれば、剥離材ロール支持部において、複数の剥離材用原反ロールが、ロール支持軸の軸方向に沿って互いの剥離材用原反ロールの端縁同士が一部重合するように、ズラして取り付けられている。このため、複数の剥離材用原反ロールからそれぞれ繰り出された複数の剥離材シートを、隣接する剥離材シートの端縁同士で一部重ね合わせることができる。よって、隣接する剥離材シートの端縁同士が一部重ね合わされた部分を型抜きすることによって、一対の剥離ライナーの一部分が重ね合わされた剥離材を備えた貼付剤を連続して製造することができる。
請求項6の発明によれば、裁断部によって、剥離材用原反ロールから繰り出された剥離材ライナーを、複数条のライナーシートに裁断することができる。端縁重合部によって、複数条のライナーシートを、隣接するライナーシートの端縁同士で一部重ね合わせて、剥離材シートを形成することができる。よって、隣接する剥離材シートの端縁同士が一部重ね合わされた部分を型抜きすることによって、一対の剥離ライナーの一部分が重ね合わされた剥離材を備えた貼付剤を連続して製造することができる。
請求項7の発明によれば、スピード調整部によって、剥離材シートの張力が一定張力となるように、ロール支持軸の回転スピードを調整することができる。このため、剥離材シートが蛇行するのを防止でき、剥離材シート間の重合部分を一定幅に保持することができる。
請求項8の発明によれば、複数の剥離材シートにおいて隣接する剥離材シートの端縁同士で一部重ね合わせることができる。このため、隣接する剥離材シートの端縁同士が一部重ね合わされた部分を型抜きすることによって、一対の剥離ライナーの一部分が重ね合わされた剥離材を備えた貼付剤を連続して製造することができる。
請求項9の発明によれば、剥離材用原反ロールから繰り出された剥離材シートを、その走行方向に沿って複数条のライナーシートに裁断し、隣接するライナーシートの端縁同士で一部重ね合わせて、剥離材シートを形成することができる。このため、隣接するライナーシートの端縁同士が一部重ね合わされた部分を、型抜きすることによって、一対の剥離ライナーの一部分が重ね合わされた剥離材を備えた貼付剤を連続して製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の貼付剤1の平面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】本実施形態の貼付剤1を屈曲部分に貼り付けたときの使用説明図であり、(a)図は屈曲時、(b)図は伸長時の説明図である。
【図4】本実施形態の貼付剤の製造装置における概略側面図である。
【図5】剥離材ロール支持部50の概略斜視図である。
【図6】剥離材ロール支持部50の平面図である。
【図7】(A)図は図4のVIIA−VIIA線矢視図、(B)図は(A)図の断面図である。
【図8】型抜き処理の説明図である。
【図9】本実施形態の貼付剤の製造装置による製造プロセスを示すフローチャートである。
【図10】従来の貼付剤の構造説明図である。
【図11】従来の貼付剤の製造装置における概略側面図である。
【符号の説明】
1 貼付剤
10 支持体
13 凹部
20 膏体層
30 剥離材
31 剥離ライナー
32 剥離ライナー
33 端部
34 重ね代
40 支持体ロール支持部
50 剥離材ロール支持部
60 膏体層形成部
70 重合部
80 型抜き部
Claims (9)
- 支持体の上面に膏体層が形成され、該膏体層の上面に剥離材が重ね合わされた貼付剤であって、
前記支持体が、肌追従型薄層フィルムであり、
前記剥離材が、一対の剥離ライナーからなり、
一の剥離ライナーが、前記膏体層の一部分に重ね合わされ、
他の剥離ライナーが、前記膏体層の残り部分に重ね合わされ、
前記他の剥離ライナーの内側端縁部に重ね代が形成され、該重ね代の裏面が、前記一の剥離ライナーの表面における内側端縁部に重ね合わされている
ことを特徴とする貼付剤。 - 前記肌追従型薄層フィルムが、ポリウレタンフィルムである
ことを特徴とする請求項1記載の貼付剤。 - 前記支持体が、略正方形であり、
各辺部の中間部分が一部削除され、内側に凹んだ凹部が形成された
ことを特徴とする請求項1記載の貼付剤。 - 前記一の剥離ライナーは、その内側端縁部が、前記支持体の対向する凹部同士を結ぶ線に沿うように配設され、
前記他の剥離ライナーの重ね代は、前記支持体の対向する凹部同士を結ぶ線を越えるように配設された
ことを特徴とする請求項3記載の貼付剤。 - 支持体、膏体層および剥離材を備えた貼付剤を連続的に製造する製造装置であて、
前記支持体となる支持体シートが巻き取られた支持体用原反ロールを回転自在に支持する支持体ロール支持部と、
前記剥離材となる剥離材シートが巻き取られた剥離材用原反ロールを回転自在に支持する剥離材ロール支持部と、
前記支持体用原反ロールから繰り出された支持体シートと前記剥離材用原反ロールから繰り出された剥離材シートとの間に、膏体層を形成する膏体層形成部と、
前記支持体シート、膏体層および剥離材シートの順に重ね合わせて原貼付剤シートを形成する重合部と、
前記原貼付剤シートから貼付剤を型抜きする型抜き部とからなり、
前記剥離材ロール支持部が、
複数のロール支持軸を備えており、
該各ロール支持軸それぞれに、複数の剥離材用原反ロールが回転自在に取り付けられており、
該複数の剥離材用原反ロールが、前記ロール支持軸の軸方向に沿って互いの剥離材用原反ロールの端縁同士が一部重合するように、ズラして取り付けられた
ことを特徴とする貼付剤の製造装置。 - 支持体、膏体層および剥離材を備えた貼付剤を連続的に製造する製造装置であって、
前記支持体となる支持体シートが巻き取られた支持体用原反ロールを回転自在に支持する支持体ロール支持部と、
前記剥離材となる剥離材シートが巻き取られた剥離材用原反ロールを回転自在に支持する剥離材ロール支持部と、
前記支持体用原反ロールから繰り出された支持体シートと前記剥離材用原反ロールから繰り出された剥離材シートとの間に、膏体層を形成する膏体層形成部と、
前記支持体シート、膏体層および剥離材シートの順に重ね合わせて原貼付剤シートを形成する重合部と、
前記原貼付剤シートから貼付剤を型抜きする型抜き部とからなり、
前記剥離材ロール支持部が、
ロール支持軸を備えており、
該ロール支持軸に回転自在に取り付けられた剥離材用原反ロールと、
前記剥離材用原反ロールから繰り出された剥離材シートをその走行方向に沿って複数条のライナーシートに裁断する裁断部と、
該裁断部で裁断された複数条のライナーシートを、隣接するライナーシートの端縁同士で一部重ね合わせて、剥離材シートを構成する端縁重合部とからなる
ことを特徴とする貼付剤の製造装置。 - 前記剥離材シートの張力が一定張力となるように、前記ロール支持軸の回転スピードを調整するスピード調整部が設けられた
ことを特徴とする請求項5または6記載の貼付剤の製造装置。 - 支持体用原反ロールから支持体シートを繰り出すステップと、
複数の剥離材用原反ロールから複数の剥離材シートをそれぞれ繰り出すステップと、
複数の剥離材シートにおいて隣接する剥離材シートの端縁同士で一部重ね合わせるステップと、
前記支持体シートおよび前記剥離材シートの間に膏体層を形成するステップと、
前記支持体シート、膏体層および剥離材シートの順に重ね合わせて原貼付剤シートを形成するステップと、
前記原貼付剤シートから貼付剤を型抜きするステップとを順に実行する
ことを特徴とする貼付剤の製造方法。 - 支持体用原反ロールから支持体シートを繰り出すステップと、
剥離材用原反ロールから剥離材シートを繰り出すステップと、
剥離材シートを、その走行方向に沿って複数条のライナーシートに裁断するステップと、
複数条のライナーシートにおいて隣接するライナーシートの端縁同士で一部重ね合わせて、剥離材シートを形成するステップと、
前記支持体シートおよび前記剥離材シートの間に膏体層を形成するステップと、
前記支持体シート、膏体層および剥離材シートの順に重ね合わせて原貼付剤シートを形成するステップと、
前記原貼付剤シートから貼付剤を型抜きするステップとを順に実行する
ことを特徴とする貼付剤の製造方法。
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