JP2007016006A - 貼付剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】ライナーを剥がしやすく患部に容易に貼付できるとともに、貼付剤の製造、輸送ならびに保管中に品質劣化などを防止できる貼付剤を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の貼付剤は、該貼付剤の長さよりもより長い長さを有するライナーを、該貼付剤の一端側において山折りにて重ねてフラップ部を形成し、かつ、該フラップ部に設けられた切断線部にて、該フラップ部を貼付剤使用時に分断することで、患部に貼付剤を貼付する際に最初に貼付する膏体端部を簡単に露出できる。さらに、ライナーが1枚で構成されているため、貼付剤からの薬剤の揮散を防止できる。
【選択図】なし

Description

本発明は貼付を容易にするためにライナーに改良を施した貼付剤に関するものである。
従来の貼付剤は一般に、柔軟性のある支持体の表面に粘着性の膏体層を設け、該膏体層の上にその表面を覆うように柔軟な薄いフィルム状のライナー(剥離紙)を貼り合わせてなる。この種の従来の貼付剤を使用するには、たとえばライナーを上面にして貼付剤の隅部を掻くなどして、ライナーの一部分を膏体層から剥離させ、さらに該部分を引張ることで膏体層全面を露出させた後、目的とする個所へ貼付するという方法が採られる。
しかし、膏体層からのライナーの剥離が面倒であることから、その剥離を容易にするために、従来、さまざまな提案、たとえばライナーに切断部や切れ目部を設けこの切断部や切れ目部より剥離を行うようにしたもの、膏体層より大面積のライナーを用いたもの、又は複数枚のライナーを用いたもの、などが提案されている。こうした改良された貼付剤の代表的な例として、以下を挙げることができる。
(1)支持体の面に粘着層(膏体層)を設け、該粘着層の表面を覆う剥離紙(ライナー)に直線状や波形状等の切り込み線(切断部)を設け、該切り込み線により分割された一方の剥離紙を剥がすようにしたもの(特許文献1)。
(2)剥離紙(ライナー)が2枚のもので構成され、一方の剥離紙が折り返し部を有し、該折り返し部と他方の剥離紙とが重なり合うように、かつ、その重なり部がパップ剤(貼付剤)のほぼ中央に位置するように構成するようにしたもの(特許文献2)。
実公平5−42811号公報 特開2000−219622号公報
しかしながら、従来の貼付剤は以下のような課題を有している。すなわち、
(1)膏体層の上にその全面を覆うように膏体層とほぼ同じ大きさの一枚のライナーのみを貼り合わせてなる貼付剤においては、ライナーを剥がすときに最初に剥がし始める手がかりがなく、剥離が困難である。
(2)ライナーが切断部や切れ目部を有し、膏体層からのライナーの剥離を容易とする改良をした貼付剤であっても、ライナー全体が膏体層に貼り付いているため、ライナーを引っ張り分断して膏体層からライナーを剥がすのが依然面倒であるだけでなく、その際、支持体が柔軟であるため貼付剤の一部がめくれ上がり、膏体層同士が接着してしまうことがあり、貼付剤を患部にうまく貼付できない。
(3)ライナーが二枚のもので構成されて膏体層からのライナーの剥離を容易とする改良をした貼付剤にあっては、二枚のライナーの重なり部分から薬剤の揮散が起こり、薬効の経時的な低下が大きなものとなり、また、膏体層の乾燥も生じ易い。
さらに、ライナーの重なり部分が貼付剤のほぼ中央であり、一方のライナーを剥がした後の膏体露出面が貼付剤のほぼ半分に相当する大面積となるため、貼付剤の一部がめくれ上がって膏体層同士が接着してしまうという事態がなお起き易く、貼付剤を患部にうまく貼付できない。
本発明は、上記の課題を解消すべくなされたもので、ライナーを剥がしやすく、患部に貼付し易く、その際の膏体層同士の接着を防止し、かつ、膏体層からの薬剤の揮散を防止できる貼付剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記従来技術の課題を検討した結果、貼付剤の一端側でライナーを山折りに重ねてフラップ部を設け、該フラップ部に設けられた切断線部にて貼付剤使用時にライナーを分断し、二片に分かれた該フラップ部の一片を摘み引っ張ることで貼付剤の患部の貼り付けに必要な部分について膏体層からのライナーの剥離を容易になすことができ、また膏体層は全面にわたって一枚のライナーで覆われる構成にすることによって、膏体層からの薬剤の揮散を防止することができることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、支持体の表面に膏体層を設け、該膏体層の上にその略全面を覆うようにライナーを貼り合わせてなる貼付剤であって、ライナーは貼付剤の長さよりもより長い長さを有し、そして貼付剤の一端側において、そのより長い長さのライナー部分を山折りにて重ねて、前記膏体層から離れたフラップ部を形成し、さらに、該フラップ部の片方の面に、前記フラップ部を貼付剤表面に対して上方へ引っ張ると分断される切断線部を設けてなることを特徴とする、貼付剤に関する。
要するに、本発明の貼付剤は、貼付剤の長さよりもより長い長さのライナー部分からなるフラップ部が、貼付剤の一端側において膏体層に貼り付いていない状態で形成され、かつ、このフラップ部には貼付剤表面に対して上方へ引っ張ると分断される切断線部が設けられているという、構成上の特徴を有する。
前記切断線部は、ライナーを貫通する複数の切れ目がそれぞれ結合部を間において線状に連続形成されてなることが好ましい。
又は、前記切断線部は、ライナーのうち目的とする部分を線状に押圧することで、その線状部の周囲の部位よりも薄肉となった切れ目が、線状に形成されてなることが好ましい。また、前記貼付剤はライナーを最上面とする二つ折り若しくは三つ折りの折り畳み形態またはライナーを外側とするロール巻きの形態にあることが好ましい。
さらに、前記貼付剤が二つ折り若しくは三つ折りの折り畳み形態にあるとき、その折り目部に沿って、その周辺の部位よりも薄く押圧された部分を設けてなることが好ましい。
本発明によれば、貼付剤使用時に、貼付剤の一端側に形成されたフラップ部を切断線部で二片に分断し、続いてより一方のフラップ部を手で摘み引っ張ることで、片方のライナーを容易に剥がすことができ、患部に貼付剤を貼付する際に最初に貼付するところの膏体層の端部を簡単に露出させることが可能である。これにより、前記膏体層の端部を患部の端に貼り付け、続いて膏体層の上に残っているフラップ部及びもう片方のライナーを引張りながら剥がすことで、貼付剤は膏体層同士が接着することなく、患部に貼付することができる。
また、本発明の貼付剤においては、ライナーは1枚のシートで膏体層の略全面を覆うように構成されているため、貼付剤製造後の流通、保管段階などにおいて、使用の直前まで膏体層からの薬剤の揮散を防止することができる。
加えて、従来の貼付剤は患部への追従性をよくするために柔軟な素材でできていることが多く、貼付剤使用時に貼付剤がよれてしまい、手の届きにくい患部には貼付しにくいという問題点があったが、本発明における貼付剤がライナーを最上面として二つ折り若しくは三つ折りの折り畳み形態またはライナーを外側とするロール巻きの形態をとることにより、手のひらの中に収めうる大きさとなり、且つ本貼付剤に適度な堅さが生まれるため、肩、背中、又は腰などの手の届きにくい患部に貼付する際に一定の形を保持しやすくなる。これにより、目的とする患部から外れることなく、また、患部に密着して貼付剤を貼付することができる。この場合、二つ折り、三つ折りの折り目に沿って、その周辺の部位より薄く押圧された部分を設けることにより、貼付剤は斯様な折り畳み形態を安定に保つことができ、患部への貼付がより一層容易なものになる。
以下、本発明の貼付剤の各構成要素及びその機能に関してさらに説明する。
(1)ライナーのフラップ部について
本発明における貼付剤の一端側において、該貼付剤より長い長さのライナー部分を山折りにて重ねてフラップを形成する場合、貼付剤の短辺側端縁と平行に形成してもよいし、長辺側端縁と平行に形成してもよい。
また、該フラップ部は、最初に貼付するところの膏体層の端部として、患部に最初に密着するのに必要な幅だけを有することを考慮し、貼付剤の大きさに適宜応じて、好ましくは貼付剤の端縁から15ないし20mm程度内側に入った位置に形成することが望ましい。また、該フラップ部の先端(ライナー部分を山折りに重ねて生じる折り目)は、貼付剤の中央側に向けて配置されてもよいし、貼付剤の外側に向けて配置されてもよく、このとき該フラップ部の幅は、貼付剤表面に対して上方へ引っ張って分断するときに指で摘むのに十分な幅であり、かつ、分断されたフラップ部を指で摘んで引っ張るのに十分な幅を有することを考慮し、好ましくは15ないし20mm程度であることが望ましい。
(2)フラップ部における切断線部について
上記フラップ部には、貼付剤表面に対して上方へ引っ張ると分断される切断線部が設けられる。
ここで、「貼付剤表面に対して上方へ引っ張ると分断される」とは、切断線部が、フラップ部を指で摘み、貼付剤表面に対して上方へ引っ張ると切れて二つに分断されるという性質を持つ線部であることを意味するものであって、フラップ部の分断の方法を貼付剤表面に対して上方へ引っ張る場合のみに限定する趣旨の記載であると解されるべきものではない。
すなわち、フラップ部を分断する際、フラップ部の先端を指で摘み、上向きに起こし、次いで切断線部を上面にして、フラップ部の先端を外側へ引っ張って分断してもよく、もちろん、該フラップ部の先端を上方へ引っ張って分断してもよい。本発明の貼付剤において、フラップ部の分断の仕方は特に限定されるものではない。
(3)切断線部の設置場所について
本発明における切断線部は、フラップ部の先端に設けると分断しづらくなるため、フラップ部の片面に設けられる。該切断線部は、フラップ部のどちらの面に設けられてもよい。該切断線部より上側のフラップ部分は、貼付剤表面に対して上方へ引っ張って分断するときに指で摘むのに十分な幅を有することが必要であり、かつ、分断されたフラップ部はそれを指で摘んで引っ張るのに十分な幅を有することも必要である点を考慮し、上記切断線部は好ましくはフラップ部の中央付近に設けられることが望ましい。
また、該切断線部の位置や用途などを明確にするために、切断線部付近に矢印などの図形や文字、記号などの表示を印刷してもよい。
(4)切断線部の形状について
本発明における前記切断線部は、ライナーを貫通する複数の切れ目がそれぞれ結合部を間において線状に連続形成されてなる部分(所謂、ミシン目の切断線)であってもよいし、ライナーのうち目的とする部分を線状に押圧することで、その線状部の周囲の部位よりも薄肉となった切れ目が線状に形成されてなる部分であってもよい。
また、該切断線部は分断し易いように直線状に形成されてもよいし、分断後にフラップ部を摘みやすいように波形の線状若しくは鋸刃形の線状に形成されてもよい。
また、該切断線部が該ライナーのうち目的とする部分を線状に押圧することで、その周辺の部位よりも薄肉となった切れ目が線状に形成されてなるとき、該切断線部の断面形状はV字形溝、矩形溝、U字形溝などであってよい。このとき、該切断線部の厚さと該ライナーの平均的な厚さの比率は、ライナーの材質や引張り強度、厚さなどを考慮して適宜決定
されるものとするが、比率が小さすぎると貼付剤表面に対して上方へ引っ張ったときに分断できず、反対に大きすぎると貼付剤製造時や梱包時などに容易に分断してしまう恐れがあるため、好ましくは25/100ないし50/100とすることが好ましい。
(5)貼付剤の形態について
本発明における貼付剤が二つ折りの形態にあるとき、好ましくは二つ折りの折り目部はフラップ部の長手方向に平行に設ける。このとき、二つ折りによって分けられた二片は、同じ長さの片部であってもよいし、異なる長さの片部であってもよい。好ましくは、二つ折りによって分けられた二片は、折った後に全体の大きさが最小となるように、同じ長さの片部となることが望ましい。
また、前記貼付剤が三つ折りの形態にあるとき、好ましくは三つ折りの折り目部はフラップ部の長手方向と平行に設ける。このとき、三つ折りによって分けられた三片は、全てが同じ長さの片部であってもよいし、三片のうち二つが同じ長さの片部であってもよいし、全てが異なる長さの片部であってもよい。好ましくは、三つ折りによって分けられた三片は、折った後に全体の大きさが最小となるように、同じ長さの片部となることが望ましい。
さらに、前記貼付剤が三つ折りの形態にあり、三つ折りによって分けられた三片のうち両端の二辺が残りの一片上で重なり合うとき、好ましくはフラップ部を形成した一片が他片の上になるようにしたものが望ましい。
(6)薄く押圧された部分について
本発明における貼付剤が二つ折り若しくは三つ折りの折り畳み形態にあるとき、その折り目部に沿ってプレスローラーやプレスプレートなどを用いて適当な圧力で押圧し、周辺部位よりも薄い部分を形成することが好ましい。このとき、押圧力は膏体層や支持体の種類や厚さなどによって適宜選択されることとし、押圧することによって押圧した部分の厚さがその周囲の貼付剤の厚さと差を生じ、常に折り畳まれている状態を保てる程度の押圧力を選択することが好ましい。また、前記周辺部位よりも薄く押圧された部分の断面形状はV字形溝、矩形溝、U字形溝などであってよい。
(7)膏体層の形成方法について
膏体層は支持体の上に塗布して形成してもよいし、ライナーの上に塗布して形成してもよい。このとき、形成される膏体層の厚さは適宜選択されるものとするが、貼付剤の使用効果を損なわず、かつ、貼付剤の使用感を損なわない程度の厚さを選択することが好ましい。
(8)支持体、膏体層およびライナーの材質、大きさ及び形状について
支持体、膏体層およびライナーは、貼付剤の使用分野における慣用的な材質を用いて、目的に応じた寸法や厚さの形状を取ることができる。
支持体は、患部への追従性ならびに貼付時の自己支持性などを加味して、柔軟性、伸縮性ならびに厚さなどを考慮し、目的に応じて適宜選択する。ならびに、支持体は、膏体層中の有効成分の揮散や、支持体への移行を防止する役割を果たすものが好ましい。一般的には、プラスチックフィルム、又は、織布若しくは不織布などが用いられる。プラスチックフィルムとしては、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル若しくはその他のプラスチックフィルムが好ましい。また、織布又は不織布としては、たとえば麻若しくは絹などの天然繊維、又はポリエステル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリアミド繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリウレタン繊維、レーヨン若しくはキュプラなどの合成繊維からなる、厚織り、糸織り、ガーゼなどの織布、又はスパンレース、スパンボンド、サーマルボンド、ケミカルボンド、ニードルパンチ等の製法による不織布などが好ましい。特に不織布が好ましく用いられる。これらは単独で用い
てもよいし、2種以上を組合せて用いてもよい。
上記支持体の伸縮性については適宜選択されるものとし、ひじやひざなどの関節部位に貼付したときに関節の動きに追従できる程度の伸縮性、かつ、関節を元の状態に戻したときに支持体も元の状態に戻れる程度の伸縮回復性を選択することが好ましい。
膏体層は、所望により各種の有効成分を担持させた、粘着性のある含水ゲルなどからなる層であることが好ましく、厚さや粘度については目的に応じて適宜選択する。粘着性のある含水ゲルは、従来貼付剤の膏体として用いられているものを使用することができ、たとえば水溶性高分子を主原料として、硬化剤、硬化調整剤、鉱物性粉末、香料、色素及び水等を混練したものを使用することができる。これら原料の各配合量については、配合による効果が十分に得られ、かつ、配合過多による品質低下や使用感の低下、製造時の取り扱い難さなどを起こさない程度に、適宜配合される。また、各種の有効成分としては、鎮痛剤又は消炎剤などの経皮吸収性薬剤、冷却剤、保湿剤などが好ましく、これらの成分を単独で用いてもよいし、2種以上を組合せて用いてもよい。これら薬効成分の各配合量については、配合による薬効効果が十分に得られ、かつ、配合過多によって皮膚刺激などを起こし得る場合のない程度に、適宜配合されるものとする。
ライナーは、膏体層からの容易な剥離性、通気性、通水性ならびに柔軟性などを考慮して、目的に応じて適宜選択する。一般的には、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、又はその他のプラスチックフィルム、合成樹脂や合成紙、合成繊維などにシリコン加工したシリコン加工紙、アルミ箔、クラフト紙にポリエチレンなどをラミネートしたラミネート加工紙などの、無色又は着色したものが好ましい。上記物質は単独で用いてもよいし、2種以上を組合せて用いてもよい。このとき、ライナーの厚さは材質などによって適宜選択されるものとするが、厚さが厚すぎると膏体層から剥離しやすくなり、また反対に、厚さが薄すぎると破損しやすくなることなどから、厚さの選択には注意を要する。好ましくは、ライナーの厚さは10ないし100μmとすることが望ましい。
また、該ライナーは膏体層からの剥離をより容易にするために、エンボス加工のような表面加工を施してもよい。
また、該ライナーは剥離の目印及び/又は該貼付剤の貼付方法を説明するために、矢印などの図形や文字列、記号などの表示を印刷してもよく、着色などをしてもよい。
次に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。以下の実施例はいかなる場合も本発明を限定するものと解釈してはならない。
実施例1
図1は本発明の実施例1における貼付剤1を示す断面図である。
本実施例においては、支持体2の表面に膏体層3を設け、該膏体層3の上にライナー4を貼り合わせて貼付剤1に仕上げられている。支持体2としてポリエステル繊維100%の不織布、ライナー4として厚さ30μmのポリプロピレンフィルムを用いる。ライナー4は貼付剤1の長さよりもより長い長さを有し、貼付剤1の一端側において、そのより長い長さのライナー4部分を山折りに重ねて、膏体層3から離れたフラップ部5を形成し、フラップ部5の先端7(ライナー4部分を山折りに重ねて生じる折り目)は貼付剤1の中央側に向けて配置する。このとき、フラップ部5の下側となった面の中央にフラップ部5を貼付剤表面に対して上方へ引っ張ると分断される切断線部6を直線状に設ける。切断線部6はライナー4を貫通する複数の切れ目がそれぞれ結合部を間において線状になるように連続形成する。
図2は実施例1による貼付剤1のフラップ部5をライナー4に対して垂直に起こした状態
の斜視図である。
貼付剤1を使用する際、まずフラップ部5の先を摘んで起こし、切断線を上面にして外側に引っ張るか、上方へ引っ張ると分断される切断線部6にて分断する。その後、二片となったフラップ部5a、5bのうち、小面積のライナー部分4aに連続するフラップ部5aを一方の手の指で摘んで引張り、ライナー4aを膏体層3から剥がし、患者に貼付剤を貼付する際に最初に貼付するところの膏体層3の端部を露出させる。露出させた膏体層3の端部を患部の端に貼り付けさせ、続いてフラップ部5bを引っ張りながらライナー4bを剥がし、膏体層3全面を患部に貼付する。
これにより、貼付剤1は膏体層3からライナー4(4a、4b)を容易に剥がすことができ、また、膏体層3同士が接着することなく患部に貼付することができる。
実施例2
図3は本発明の実施例2における貼付剤1を示したもので、貼付剤1のフラップ部5をライナー4に対して垂直に起こした状態を示す左側面図である。
本実施例においては、前記フラップ部5の切断線部6を鋸刃形の線状に設けるようにした構成以外は実施例1と同様である。
実施例3
図4は本発明の実施例3における貼付剤1を示したもので、貼付剤1のフラップ部5をライナー4に対して垂直に起こした状態を示す左側面図である。
本実施例においては、前記フラップ部5の切断線部6を波形の線状に設けるようにした構成以外は実施例1と同様である。
実施例4
図5は本発明の実施例4における貼付剤1を示したもので、貼付剤1のフラップ部5をライナー4に対して垂直に起こした状態を示す断面図である。
本実施例においては、前記フラップ部5の切断線部6は、ライナーのうち目的とする部分を線状に押圧することで、その線状部の周囲の部位よりも薄肉となった切れ目8が、線状に形成されてなるようにした構成以外は実施例1と同様である。
実施例1ないし実施例4の貼付剤1においては、ライナー4の剥離しやすさ、及び貼付しやすさが改良される点に加え、貼付剤1使用時に初めて切断線部6にてフラップ部5を二片のフラップ部5a、5bに分断するため、貼付剤1の製造後の流通、保管段階などにおける膏体層3からの薬剤の揮散を貼付剤1の使用の直前まで防ぐことができるという利点がある。
また、実施例1においては切断線部6を直線とすることでフラップ部5を分断しやすいという利点があり、実施例2及び3においては切断線部6を鋸刃形の線状若しくは波形の線状とすることでフラップ部5を分断後に指で摘みやすいという利点がある。さらに、実施例4においては押圧力を変えて切断線部6を形成することで、切断線部6の切れ易さを調整でき、ならびに押圧した切れ目8の着色によって切断線部6の位置を明確にすることができるという利点がある。
本発明の実施例1の貼付剤を示す断面図である。 本発明の実施例1の貼付剤を示す斜視図である。 本発明の実施例2の貼付剤を示す左側面図である。 本発明の実施例3の貼付剤を示す左側面図である。 本発明の実施例4の貼付剤を示す断面図である。
符号の説明
1…貼付剤
2…支持体
3…膏体層
4(4a、4b)…ライナー
5(5a、5b)…フラップ部
6…切断線部
7…フラップ部の先端
8…押圧によって形成された切断線部の切れ目部

Claims (5)

  1. 支持体の表面に膏体層を設け、該膏体層の上にその略全面を覆うようにライナーを貼り合わせてなる貼付剤であって、ライナーは貼付剤の長さよりもより長い長さを有し、そして貼付剤の一端側において、そのより長い長さのライナー部分を山折りにて重ねて、前記膏体層から離れたフラップ部を形成し、さらに、該フラップ部の片方の面に、前記フラップ部を貼付剤表面に対して上方へ引っ張ると分断される切断線部を設けてなることを特徴とする、貼付剤。
  2. 前記切断線部は、ライナーを貫通する複数の切れ目がそれぞれ結合部を間において線状に連続形成されてなることを特徴とする、請求項1記載の貼付剤。
  3. 前記切断線部は、ライナーのうち目的とする部分を線状に押圧することで、その線状部の周囲の部位よりも薄肉となった切れ目が、線状に形成されてなることを特徴とする、請求項1記載の貼付剤。
  4. 前記貼付剤はライナーを最上面とする二つ折り若しくは三つ折りの折り畳み形態またはライナーを外側とするロール巻きの形態にあることを特徴とする、請求項1ないし請求項3のうちいずれか一項に記載の貼付剤。
  5. 前記貼付剤が二つ折り若しくは三つ折りの折り畳み形態にあるとき、その折り目部に沿って、その周辺の部位よりも薄い押圧された部分を設けてなることを特徴とする、請求項4に記載の貼付剤。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007215829A (ja) * 2006-02-17 2007-08-30 Dainippon Printing Co Ltd 離型シートを備えた粘着シート

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