JP4632042B2 - 貼付補助材付き貼付剤 - Google Patents

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Description

本発明は貼付剤、特にその貼付を容易にするための補助材が付設された貼付補助材付き貼付剤に関するものである。
従来の貼付剤は一般に、柔軟性のある支持体の表面に粘着性の膏体層を設け、該膏体層の上にその表面を覆うように柔軟な薄いフィルム状のライナー(剥離紙)を貼り合わせてなる。この種の従来の貼付剤を使用するには、たとえばライナーを上面にして貼付剤の隅部を掻くなどして、ライナーの一部分を膏体層から剥離させ、さらに該部分を引張ることで膏体層全面を露出させた後、目的とする個所へ貼付するという方法が採られる。
しかし、膏体層からのライナーの剥離が面倒であることから、その剥離を容易にするために、従来、さまざまな提案、たとえばライナーに切断部や切れ目部を設けこの切断部や切れ目部より剥離を行うようにしたもの、膏体層より大面積のライナーを用いたもの、又は複数枚のライナーを用いたもの、などが提案されている。こうした改良された貼付剤の代表的な例として、以下を挙げることができる。
(1)支持体の面に粘着層(膏体層)を設け、該粘着層の表面を覆う剥離紙(ライナー)に直線状や波形状等の切り込み線(切断部)を設け、該切り込み線により分割された一方の剥離紙を剥がすようにしたもの(特許文献1)。
(2)剥離紙(ライナー)が二枚のもので構成され、一方の剥離紙が折り返し部を有し、該折り返し部と他方の剥離紙とが重なり合うように、かつ、その重なり部がパップ剤(貼付剤)のほぼ中央に位置するように構成するようにしたもの(特許文献2)。
実公平5−42811号公報 特開2000−219622号公報
しかしながら、従来の貼付剤は以下のような課題を有している。すなわち、
(1)膏体層の上にその全面を覆うように一枚のライナーのみを貼り合わせてなる貼付剤においては、ライナーを剥がすときに最初に剥がし始める手がかりがなく、剥離が困難である。
(2)ライナーが切断部や切れ目部を有し、膏体層からのライナーの剥離を容易とする改良をした貼付剤であっても、ライナー全体が膏体層に貼り付いているため、ライナーを引っ張り分断して膏体層からライナーを剥がすのが依然面倒であるだけでなく、その際、支持体が柔軟であるため貼付剤の一部がめくれ上がり、膏体層同士が接着してしまうことがあり、貼付剤を患部にうまく貼付できない。
(3)ライナーが二枚のもので構成されて膏体層からのライナーの剥離を容易とする改良をした貼付剤にあっては、二枚のライナーの重なり部分から薬剤の揮散が起こり、薬効の経時的な低下が大きなものとなり、また、膏体層の乾燥も生じ易い。
さらに、ライナーの重なり部分が貼付剤のほぼ中央であり、一方のライナーを剥がした後の膏体露出面が貼付剤のほぼ半分に相当する大面積となるため、貼付剤の一部がめくれ上がって膏体層同士が接着してしまうという事態がなお起き易く、貼付剤を患部にうまく貼付できない。
本発明は、上記の課題を解消すべくなされたもので、ライナーを剥がしやすく、患部に貼付する際の膏体層同士の接着を防止し、かつ、膏体層からの薬剤の揮散を防止できる貼付剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記従来技術の課題を検討した結果、ライナーとは別に貼付補助材を貼付剤の一端側に備え、これを剥がすことによって膏体層の一部、すなわち患部への最初の貼付けに必要な部分のみの露出を容易にし、ならびに、該貼付補助材と貼付剤の端縁との間に適当幅の余白を設け、一枚のライナーを貼付補助材の上から覆って膏体層の全面に貼付けることで、膏体層からの薬剤の揮散を防止することを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、支持体の表面に膏体層を設け、該膏体層の上にその全面を覆うようにライナーを貼り合わせてなる貼付剤であって、該貼付剤の一端側において貼付補助材を前記ライナーと前記膏体層との間にその端縁から適当幅の余白を設けて介在させてなることを特徴とする、貼付補助材付き貼付剤に関する。
本発明の貼付補助材付き貼付剤において、前記ライナー及び/又は前記貼付補助材に剥離の目印及び/又は該貼付剤の貼付方法の説明となる表示手段を設けてなることが好ましい。
また、前記貼付補助材は、二つ折りにされたストリップからなり、該ストリップの一方の面部は前記膏体層に貼着しているが、その他方の面部は同膏体層から離れていることが好ましい。
又は、前記貼付補助材は、前記ライナーよりもより硬質な平面ストリップからなり、該平面ストリップが前記膏体層に貼着していることが好ましい。
また、前記貼付剤はライナーを最上面とする二つ折り若しくは三つ折りの折り畳み形態又はライナーを外側とするロール巻きの形態にあることが好ましい。
また、前記貼付剤が二つ折り若しくは三つ折りの折り畳み形態にあるとき、その折り目部に沿って、その周辺の部位よりも薄く押圧された部分を設けてなることが好ましい。
本発明によれば、貼付剤の端部にライナーとは独立して貼り付いていない状態で設けられた貼付補助材は、その上部に重ねられているライナーをめくることにより、容易にライナーと分離することができる。
このとき、該貼付補助材が二つ折りにされたストリップからなるとき、該ストリップの一方の面部は該膏体層に貼着しているが、その他方の面部は同膏体層から離れているため、この膏体層から離れている面部を手で掴み引っ張ることで、貼付補助材を膏体層から容易に剥がすことができる。
また、該貼付補助材が前記ライナーよりもより硬質な平面ストリップからなるとき、貼付補助材の内側端縁で貼付剤を軽く折り曲げるだけで貼付補助材がめくれあがるため、このめくれあがった部分を手で掴み引っ張ることで、貼付補助材を膏体層から容易に剥がすことができる。
このようにして、該貼付補助材を貼付剤使用時に膏体層から最初に剥がすことにより、患部に貼付剤を貼付する際に最初に貼付するところの膏体層の端部を簡単に露出させることが可能である。
これにより、前記膏体層の端部を患部の端に貼り付け、続いてライナーを引張りながら剥がすことで、貼付剤は膏体層同士が接着することなく、患部に貼付することができる。
さらに、貼付補助材を、膏体層とライナーの一端側に端縁から適当幅の余白を設けて介在させることにより、前記余白部分は膏体層とライナーが密着することになる。このため、貼付剤製造後の流通、保管段階などにおいて、使用の直前まで膏体層からの薬剤の揮散を防止することができ、また、膏体層からの貼付補助材の脱落をも防止できる。
加えて、従来の貼付剤は患部への追従性をよくするために柔軟な素材でできていることが多く、貼付剤使用時に貼付剤がよれてしまい、手の届きにくい患部には貼付しにくいとい
う問題点があったが、本発明における貼付剤がライナーを最上面として二つ折り若しくは三つ折りの折り畳み形態又はライナーを外側とするロール巻きの形態をとることにより、手のひらの中に収めうる大きさとなり、且つ本貼付剤に適度な堅さが生まれるため、肩、背中、又は腰などの手の届きにくい患部に貼付する際に一定の形を保持しやすくなる。これにより、目的とする患部から外れることなく、また、患部に密着して貼付剤を貼付することができる。
この場合、二つ折り、三つ折りの折り目に沿って、その周辺の部位より薄く押圧された部分を設けることにより、貼付剤は斯様な折り畳み形態を安定に保つことができ、患部への貼付がより一層容易なものになる。
以下、本発明の貼付補助材付き貼付剤の各構成要素及びその機能に関してさらに説明する。
(1)貼付補助材の設置場所について
本発明における貼付剤の一端側において貼付補助材をライナーと膏体層との間に介在させる場合、貼付剤の短辺側端縁と平行に介在させてもよいし、長辺側端縁と平行に介在させてもよい。
また、貼付補助材は貼付剤の端縁から適当幅の余白を設けて介在させるが、このとき、該余白は該貼付剤製造後に梱包や輸送や保管などにおいて膏体層とライナーが剥離しないで密着を保てる幅を有することを考慮し、貼付剤の大きさに適宜応じて、好ましくは端縁から2ないし5mm程度の余白を設けることが望ましい。
(2)貼付補助材について
本発明における貼付補助材の幅は、指で摘んで引っ張りやすい幅を有することを考慮し、貼付剤の大きさに適宜応じて、好ましくは10mmないし15mm程度とすることが好ましい。
また、貼付補助材は、二つ折りにされたストリップでもよいし、ライナーよりもより硬質材料の平面ストリップでもよい。該貼付補助材が二つ折りにされたストリップの場合、二つ折りにされた各々の面部の幅は均等であることが好ましく、また、膏体層から離れている面部の端縁は直線状でもよく、又は指で摘みやすくするために波形状若しくは鋸刃形状であってもよい。
また、貼付補助材はライナーとの判別を容易にするために、ライナーと異なる着色又は模様などの印刷をするなどしてもよい。また、最初に剥離する部材であることを明確にし、及び/又は該貼付剤の貼付方法を説明するために、矢印などの図形や「はじめにはがして患部に貼ります。」といった文字列、記号などの表示をライナーに代えて又はライナーとともに貼付補助材自体に印刷してもよい。
(3)ライナーに設けられる表示手段について
本発明における貼付剤のライナーには、剥離の目印及び/又は該貼付剤の貼付方法を説明するために、矢印などの図形や「矢印の方向に引きはがしながら貼ります。」といった文字列、記号などの表示を印刷してもよく、また、前記貼付補助材との判別を容易にするために、貼付補助材と異なる着色又は模様などの印刷をするなどしてもよい。
(4)貼付剤の形態について
本発明における貼付剤が二つ折りの形態にあるとき、好ましくは二つ折りの折り目部は貼付補助材の長手方向に平行に設ける。このとき、二つ折りによって分けられた二片は、同じ長さの片部であってもよいし、異なる長さの片部であってもよい。好ましくは、二つ折りによって分けられた二片は、折った後に全体の大きさが最小となるように、同じ長さの片部となることが望ましい。
また、前記貼付剤が三つ折りの形態にあるとき、好ましくは三つ折りの折り目部は貼付補助材の長手方向と平行に設ける。このとき、三つ折りによって分けられた三片は、全てが同じ長さの片部であってもよいし、三片のうち二つが同じ長さの片部であってもよいし、全てが異なる長さの片部であってもよい。好ましくは、三つ折りによって分けられた三片は、折った後に全体の大きさが最小となるように、同じ長さの片部となることが望ましい。
さらに、前記貼付剤が三つ折りの形態にあり、三つ折りによって分けられた三片のうち両端の二辺が残りの一片上で重なり合うとき、好ましくは貼付補助材を介在させた一片が他片の上になるようにしたものが望ましい。
(5)薄く押圧された部分について
本発明における貼付剤が二つ折り若しくは三つ折りの折り畳み形態にあるとき、その折り目部に沿ってプレスローラーやプレスプレートなどを用いて適当な圧力で押圧し、周辺部位よりも薄い部分を形成することが好ましい。このとき、押圧力は膏体層や支持体の種類や厚さなどによって適宜選択されることとし、押圧することによって押圧した部分の厚さがその周囲の貼付剤の厚さと差を生じ、常に折り畳まれている状態を保てる程度の押圧力を選択することが好ましい。また、前記周辺部位よりも薄く押圧された部分の断面形状はV字形溝、矩形溝、U字形溝などであってよい。
(6)膏体層の形成方法について
膏体層はライナーの上に貼付補助材を適当な位置に設置させた後に塗布して形成するが、支持体の上に形成してもよい。この場合貼付補助材はライナー上の適当な位置に設置して膏体層に圧着する。このとき、形成される膏体層の厚さは適宜選択されるものとするが、貼付剤の使用効果を損なわず、かつ、貼付剤の使用感を損なわない程度の厚さを選択することが好ましい。
(7)支持体、膏体層、ライナー及び貼付補助材の材質、大きさ及び形状について
支持体、膏体層、ライナー及び貼付補助材は、貼付剤の使用分野における慣用的な材質を用いて、目的に応じた大きさや厚さの形状を取ることができる。
支持体は、患部への追従性ならびに貼付時の自己支持性などを加味して、柔軟性、伸縮性ならびに厚さなどを考慮し、目的に応じて適宜選択する。ならびに、支持体は、膏体層中の有効成分の揮散や、支持体への移行を防止する役割を果たすものが好ましい。一般的には、プラスチックフィルム、又は、織布若しくは不織布などが用いられる。プラスチックフィルムとしては、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル若しくはその他のプラスチックフィルムが好ましい。また、織布又は不織布としては、たとえば麻若しくは絹などの天然繊維、又はポリエステル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリアミド繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリウレタン繊維、レーヨン若しくはキュプラなどの合成繊維からなる、厚織り、糸織り、ガーゼなどの織布、又はスパンレース、スパンボンド、サーマルボンド、ケミカルボンド、ニードルパンチ等の製法による不織布などが好ましい。特に不織布が好ましく用いられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組合せて用いてもよい。
上記支持体の伸縮性については適宜選択されるものとし、ひじやひざなどの関節部位に貼付したときに関節の動きに追従できる程度の伸縮性、かつ、関節を元の状態に戻したときに支持体も元の状態に戻れる程度の伸縮回復性を選択することが好ましい。
膏体層は、所望により各種の有効成分を担持させた、粘着性のある含水ゲルなどからなる層であることが好ましく、厚さや粘度については目的に応じて適宜選択する。粘着性のある含水ゲルは、従来貼付剤の膏体として用いられているものを使用することができ、たとえば水溶性高分子を主原料として、硬化剤、硬化調整剤、鉱物性粉末、香料、色素及び水
等を混練したものを使用することができる。これら原料の各配合量については、配合による効果が十分に得られ、かつ、配合過多による品質低下や使用感の低下、製造時の取り扱い難さなどを起こさない程度に、適宜配合されるものとする。また、各種の有効成分としては、鎮痛剤又は消炎剤などの経皮吸収性薬剤、冷却剤、保湿剤などが好ましく、これらの成分を単独で用いてもよいし、2種以上を組合せて用いてもよい。これら薬効成分の各配合量については、配合による薬効効果が十分に得られ、かつ、配合過多によって皮膚刺激などを起こし得る場合のない程度に、適宜配合されるものとする。
ライナー及び貼付補助材は、膏体層からの容易な剥離性、通気性、通水性ならびに柔軟性などを考慮して、目的に応じて適宜選択する。一般的には、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン又はその他のプラスチックフィルム、合成樹脂や合成紙、合成繊維などにシリコン加工したシリコン加工紙、アルミ箔、クラフト紙にポリエチレンなどをラミネートしたラミネート加工紙などの、無色又は着色したものが好ましい。上記物質は単独で用いてもよいし、2種以上を組合せて用いてもよい。このとき、ライナー及び貼付補助材の厚さは材質などによって適宜選択されるものとするが、厚さが厚すぎると膏体層から剥離しやすくなり、また反対に、厚さが薄すぎると膏体層からの薬剤の揮散などが起こることなどから、厚さの選択には注意を要する。好ましくは、ライナー及び貼付補助材の厚さは10ないし100μmとすることが望ましい。
また、該ライナー及び該貼付補助材は膏体層からの剥離をより容易にするために、エンボス加工のような表面加工を施してもよい。
ライナー及び貼付補助材は同一材料であってもよいし、異なる材料であってもよい。平面ストリップである場合には、貼付補助材は上記に示したような物質からライナーより、より硬質の物質を用いることが好ましい。
次に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。以下の実施例はいかなる場合も本発明を限定するものと解釈してはならない。
実施例1
図1は本発明の実施例1における貼付補助材付き貼付剤1を示す斜視図である。
本実施例においては、支持体2の表面に膏体層3を設け、膏体層3の上にその全面を覆うようにライナー4を貼り合わせて、貼付剤1に仕上げられている。支持体2としてポリエステル繊維100%の不織布、ライナー4及び貼付補助材5aとして厚さ30μmのポリプロピレンフィルムを用いる。貼付剤1の一端側において貼付補助材5aをライナー4と膏体層3との間に、その端縁から適当幅の余白6を設けて介在させる。このとき、貼付補助材5aとしてライナー4と同一材料(厚さ30μmのポリプロピレンフィルム)の二つ折りにされたストリップを採用し、二つ折りにされたストリップの一方の面部7aを膏体層3に貼着させ、その他方の面部7bは膏体層3から離す。ストリップの二つ折りの折り目は貼付剤1の中央側に向けて配置され、貼付補助材5aの内側端縁となっている。
また貼付剤1の使用方法を明確にさせるため、貼付補助材5aの面部7bには「はじめにはがして患部にはります。」という文字列とともに矢印及び番号(1)が印刷され、ライナー4には「矢印の方向に引きはがしながら貼ります。」という文字列とともに使用時のイラスト、矢印及び番号(2)が印刷されている。
図2ならびに図3は実施例1による貼付補助材付き貼付剤1の使用例を示す。
貼付剤1を使用する際に、まずライナー4を貼付補助材5aの側縁に対応する部分8までめくり、貼付補助材5aを露出させる。次いで、貼付補助材5aの二つ折りのストリップのうち、膏体層3から離れている面部7bを一方の手の指で摘み、他方の手でライナー4
を折り返したまま貼付剤1を略中央部で二つ折りにして掴む。次に、摘んでいるストリップの面部7bを引張ることで、膏体層3に貼着しているストリップのもう一方の面部7aを膏体層3から剥がし、患部に貼付剤1を貼付する際に最初に貼付するところの膏体層3の端部を露出させる(図2)。
露出させた膏体層3の端部を患部の端に貼り付けさせ、続いてライナー4を引張りながら剥がし、膏体層3全面を患部に貼付する(図3)。
これにより、貼付剤1は膏体層3同士が接着することなく患部に貼付することができる。また、ライナー4ならびに貼付補助材5aに使用方法を明記することによって、本貼付剤1をはじめて使用する場合でも、貼付補助材5aの剥がす順番などを迷うことなく使用することができる。
実施例2
図4及び図5は本発明の実施例2における貼付補助材付き貼付剤1を示す図であり、図4は断面図、図5は斜視図である。
本実施例においては、一枚のシート形態に代えて、貼付剤1の中央を折りライナー4を最上面とする二つ折りの形態とし、二つ折りの折り目部9をプレスローラーで押圧し、周囲の貼付剤の厚さよりも薄く形成した構成以外は、実施例1と同様である。
実施例3
図6は本発明の実施例3における貼付補助材付き貼付剤1の断面図である。
本実施例においては、貼付補助材5aに代えて、貼付補助材5bを設けた点、すなわち前記ストリップの二つ折りの折り目を貼付剤1の外側に向けて配置し、貼付補助材5bの外側端縁となるようにした構成以外は、実施例2と同様である。
実施例1、実施例2及び実施例3における貼付補助材付き貼付剤1においては、貼付しやすさが改良される点に加え、貼付補助材5a、5bがライナー4と同一材料、すなわち厚さ30μmのポリプロピレンフィルムであることから、貼付剤1はほぼ同じ厚さの形態となることができ、これは貼付剤1の梱包時などの取り扱い時に好都合であるという利点がある。
また、実施例2及び実施例3における貼付補助材付き貼付剤1においては、貼付剤1使用時にはじめから二つ折りの形態となっているため、手のひらの中に収めうる大きさであって、且つ適度な硬さを備えたものとなっている。このため特に肩、背中、又は腰などの手の届きにくい患部に容易に貼付することができる。
実施例4
図7は本発明の実施例4における貼付補助材付き貼付剤1の断面図である。
本実施例においては、貼付補助材5cとして二つ折りのストリップからなる貼付補助材5a、5bに代えてライナー4よりもより硬質な平面ストリップとして厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを採用し、平面ストリップからなる貼付補助材5cは膏体層3に貼着させた構成以外は、実施例2と同様である。
実施例4における貼付補助材付き貼付剤1においては、貼付しやすさの改良効果に加え、貼付補助材5cがライナー4よりもより硬質な材料、すなわち厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートフィルムであることから、視覚障害者であっても、手で触るだけで貼付補助材5cの存在を容易に確認することができるという利点がある。
本発明の実施例1の貼付補助材付き貼付剤を示す断面図である。 本発明の実施例1の貼付補助材付き貼付剤の使用例を示す図である。 本発明の実施例1の貼付補助材付き貼付剤の使用例を示す図である。 本発明の実施例2の貼付補助材付き貼付剤を示す断面図である。 本発明の実施例2の貼付補助材付き貼付剤を示す斜視図である。 本発明の実施例3の貼付補助材付き貼付剤を示す断面図である。 本発明の実施例4の貼付補助材付き貼付剤を示す断面図である。
符号の説明
1…貼付剤
2…支持体
3…膏体層
4…ライナー
5(5a〜5b)…貼付補助材
5a…二つ折りの折り目を貼付補助材の内側端縁としたストリップからなる貼付補助材
5b…二つ折りの折り目を貼付補助材の外側端縁としたストリップからなる貼付補助材
5c…ライナーよりもより硬質な平面ストリップからなる貼付補助材
6…余白
7(7a、7b)…二つ折りにされたストリップの面部
7a…膏体層に貼着させたストリップの面部
7b…膏体層から離したストリップの面部
8…貼付補助材の側縁対応部分
9…二つ折りの折り目部

Claims (6)

  1. 支持体の表面に膏体層を設け、該膏体層の上にその全面を覆うようにライナーを貼り合わせてなる貼付剤であって、該貼付剤の一端側において貼付補助材を前記ライナーと前記膏体層との間にその端縁から適当幅の余白を設けて介在させてなることを特徴とする、貼付補助材付き貼付剤。
  2. 前記ライナー及び/又は前記貼付補助材に剥離の目印及び/又は該貼付剤の貼付方法の説明となる表示手段を設けてなることを特徴とする、請求項1記載の貼付補助材付き貼付剤。
  3. 前記貼付補助材は、二つ折りにされたストリップからなり、該ストリップの一方の面部は前記膏体層に貼着しているが、その他方の面部は同膏体層から離れていることを特徴とする、請求項1及び請求項2に記載の貼付補助材付き貼付剤。
  4. 前記貼付補助材は、前記ライナーよりもより硬質な平面ストリップからなり、該平面ストリップが前記膏体層に貼着していることを特徴とする、請求項1及び請求項2に記載の貼付補助材付き貼付剤。
  5. 前記貼付剤はライナーを最上面とする二つ折り若しくは三つ折りの折り畳み形態又はライナーを外側とするロール巻きの形態にあることを特徴とする、請求項1ないし請求項4のうちいずれか一項に記載の貼付補助材付き貼付剤。
  6. 前記貼付剤が二つ折り若しくは三つ折りの折り畳み形態にあるとき、その折り目部に沿って、その周辺の部位よりも薄く押圧された部分を設けてなることを特徴とする、請求項5記載の貼付補助材付き貼付剤。

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