JP7362171B1 - 貼付体及び貼付体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】手指を保護し、かつ、指紋認証を行うことが可能な貼付体を提供する。【解決手段】本発明の一態様によれば、指紋認証操作を行うユーザの手指に貼付されるシート状の貼付体が提供される。この貼付体は、本体部を備える。本体部は、手指の、爪及び腹の周囲を囲うように貼付可能な保護部と、保護部以外の非保護領域と、を有する。非保護領域は、周囲に保護部が囲われた使用状態で腹における指紋の少なくとも一部を露出させ、これによりユーザの指紋認証操作を可能とする。保護部は、使用状態で露出された指紋を視認する正面視において、一対の境界線が視認可能な形状を有する。一対の境界線は、手指の延在方向に沿う、保護部と非保護領域との境界線である。【選択図】図1

Description

本発明は、指紋認証操作を行うユーザの手指に貼付されるシート状の貼付体及びその製造方法に関する。
従来、手指を保護するシート状の貼付体が知られている。例えば、特許文献1には、一方の面に粘着剤層が被着されたシート状の基材と、粘着剤層上に積層された剥離材とを備える医療用の指先保護部材が開示されている。該基材には、中央部に指の腹部に貼付される指貼付部と、爪の側爪部を覆う一対の側爪部保護フラップと、指の先端側から爪の前爪部側を覆う一対の前爪部保護フラップとが設けられている。
特開2016-049211号公報
しかしながら、従来の貼付体を用いて爪及び腹を含む手指を保護する場合に、ユーザの指紋が覆われてしまうため、電子機器の指紋認証を行うことが困難であった。
本発明では上記事情に鑑み、手指を保護し、かつ、指紋認証を行うことが可能な貼付体を提供することとした。
本発明の一態様によれば、指紋認証操作を行うユーザの手指に貼付されるシート状の貼付体が提供される。この貼付体は、本体部を備える。本体部は、手指の、爪及び腹の周囲を囲うように貼付可能な保護部と、保護部以外の非保護領域と、を有する。非保護領域は、周囲に保護部が囲われた使用状態で腹における指紋の少なくとも一部を露出させ、これによりユーザの指紋認証操作を可能とする。保護部は、使用状態で露出された指紋を視認する正面視において、一対の境界線が視認可能な形状を有する。一対の境界線は、手指の延在方向に沿う、保護部と非保護領域との境界線である。
本発明によれば、手指を保護し、かつ、指紋認証を行うことが可能な貼付体を提供することができる。
第1の実施形態である貼付体1の全体像を示す平面図である。 第1の実施形態である貼付体1に剥離シート3が積層された状態を示す側面図である。 Fig.3A,Fig.3B及びFig.3Cは、第1の実施形態である貼付体1の使用状態を説明するためのイメージ図である。 第1の実施形態における、長方形S及び領域Rを説明するための図である。 第2の実施形態である貼付体1の全体像を示す平面図である。 第2の実施形態における、長方形S及び領域Rを説明するための図である。 第3の実施形態である貼付体1の全体像を示す平面図である。 第3の実施形態における、長方形S及び領域Rを説明するための図である。 第4の実施形態である貼付体1の全体像を示す平面図である。 第5の実施形態である貼付体1の全体像を示す平面図である。 第6の実施形態である貼付体1の全体像を示す平面図である。 第6の実施形態である貼付体1の全体像を示す平面図である。 第7の実施形態である貼付体1の全体像を示す平面図である。 第7の実施形態における、長方形S及び領域Rを説明するための図である。 Fig.15A,Fig.15B及びFig.15Cは、第7の実施形態である貼付体1の使用状態を説明するためのイメージ図である。 第8の実施形態である貼付体1の全体像を示す平面図である。 第8の実施形態である貼付体1の全体像を示す側面図である。 従来技術の一例である、手指の関節を曲げやすくするために切り欠きを備えたばんそうこうを示している。
以下、図面を用いて、本開示の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
1.第1の実施形態
以下、第1の実施形態である貼付体1について詳述する。
1.1.貼付体1の形状及び構造
<貼付体1>
貼付体1は、シート状の貼付体であり、指紋認証操作を行うユーザの手指に貼付される。図1は、第1の実施形態である貼付体1の全体像を示す平面図である。図2は、第1の実施形態である貼付体1に剥離シート3が積層された状態を示す側面図である。貼付体1は、基材層15及び粘着剤層16を備え、基材層15及び粘着剤層16が一体となった状態で、粘着剤層16がユーザの手指2に貼付されるように使用される。図2に示すように、剥離シート3が粘着剤層16に隣接するように積層された状態で、貼付体1が流通及び販売されることが好ましい。これにより、貼付体1の取り扱いをより容易にすることができる。例えば、剥離シート3は、使用される直前にユーザによって貼付体1から剥がされ、それにより粘着剤層16が露出させられる。
貼付体1の厚み、すなわち、基材層15と粘着剤層16との合計の厚みは、具体的には例えば、2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25μmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。貼付体1の製造を容易にするという観点、又は手指2に貼付する際の違和感を低減するという観点から、貼付体1の厚みは、好ましくは3~20μm、より好ましくは4~18μm、さらに好ましくは4~14μmである。
図1に示すとおり、貼付体1は、本体部10を備える。本体部10は、ユーザの手指2の、爪及び腹の周囲を囲うように貼付可能な保護部100を備える。図1に示す態様において、本体部10の全域にわたって保護部100が形成されている。また、図1に示す態様において、本体部10及び保護部100は、貼付体1の外形によって画定される。本体部10は、本体部10の中央に位置する基部101と、基部101を挟んで両側に延在する、少なくとも2以上の羽部102とをさらに備え、これにより切り欠き部103が形成される。別の観点によると、第1の実施形態である貼付体1は、略H字状の形状を有する。好ましくは、貼付体1は、基部101を挟んで両側に延在する2対の羽部102を備える。取り扱いを容易にするという観点から、羽部102の幅及び長さは、全て略同一であることが好ましい。さらに別の観点によれば、本体部10は、保護部100と、保護部100以外の非保護領域とを有し、図1に示される例では、非保護領域は、貼付体1の短手方向に並ぶ羽部102の間に形成され、保護部100の長手方向に沿って設けられた切り欠き部103である。
図3(Fig.3A,Fig.3B及びFig.3C)は、第1の実施形態である貼付体1の使用状態を説明するためのイメージ図である。図3に示すように、本体部10は、保護部100を介して、爪側を覆いつつ腹側を囲うように貼付された状態で、腹側において指紋20の少なくとも一部を回避するような形状を有し、これにより指紋20の少なくとも一部を露出可能とする。換言すると、非保護領域の一例である切り欠き部103は、周囲に保護部100が囲われた使用状態で腹における指紋20の少なくとも一部を露出させ、これによりユーザの指紋認証操作を可能とする。具体的には、例えば、基部101は、手指2の爪側において、爪及び爪の周囲の皮膚を覆うように貼付される。例えば、複数の羽部102は、手指2の腹側において、指紋20の少なくとも中央部分を回避するように、指紋20の上下に巻き付けて貼付される。ここでは、指紋20の上下を、指先側を上、指の根本側を下と規定している(以下同様)。
ここで、図3のFig.3Cに示すように、保護部100は、使用状態で露出された指紋20を視認する正面視において、一対の境界線107が視認可能な形状を有する。一対の境界線107は、手指の略延在方向Yに沿う、保護部100と切り欠き部103(非保護領域)との境界線107である。仮に正面視において一対の境界線107が視認不能な程度に、長手方向の基部101の長さL(Fig.3A参照)を短く実施してしまうと、貼付体1が手指から容易に剥がれ落ちてしまうこととなる。
図18は、従来技術の一例である、手指の関節を曲げやすくするために切り欠きを備えたばんそうこうを示している。従来技術では、図18に示すように、曲げ伸ばしのし易さを重視するため、ばんそうこうが深い切り欠きを有することとなるが、本実施形態に係る貼付体1は、指紋認証操作が可能な程度に指紋20が露出されればよく、かかる従来技術に係るばんそうこうとは、目的も形状も正面視における形態も大きく異なることに留意されたい。
具体的には、一対の境界線107に含まれるそれぞれの境界線107は、正面視において、手指の幅W(Fig.3A参照)の1/6以上1/3以下の長さlだけ手指の内側に位置するとよい。Fig.3Cに示す例では、境界線107は、正面視において、手指の幅Wの約1/6の長さlだけ手指の内側に位置している。好ましくは、1/5以上1/3以下であり、さらに好ましくは、1/4以上1/3以下である。正面視において、l程度の必要十分な基部101があることで、貼付体1が手指の周囲に強固に貼付されつつ、指紋認証操作が可能な程度に指紋20を露出させることができる。このような特徴は、後述の実施形態においても同様である。
なお、すべての手指のうち最も周長が長い親指は、日本人平均で61.7mmである。かかる事実を踏まえ、長手方向の基部の長さLは、35mm以上50mm以下であると好ましい。具体的には例えば、Lは、35,35.5,36,36.5,37,37.5,38,38.5,39,39.5,40,40.5,41,41.5,42,42.5,43,43.5,44,44.5,45,45.5,46,46.5,47,47.5,48,48.5,49,49.5,50mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。このような態様によれば、多くの日本人ユーザを対象として、貼付体1が手指の周囲に強固に貼付されつつ、指紋認証操作が可能な程度に指紋20を露出させることができる。
本体部10は、指紋20の少なくとも一部を回避する領域R(非保護領域)の面積Aと、本体部10を囲む最小の長方形Sの面積Aとの比が、0.05≦A/A≦0.50で示される。図4は、第1の実施形態における、長方形S及び領域Rを説明するための図である。長方形Sは、貼付体1の平面図において、本体部10の外形を囲む最小の長方形である。図4の例では、領域Rは、領域R及び領域Rによって構成される。つまり、領域Rの面積Aは、領域R及び領域Rの面積の合計である。
/Aの値は、具体的には例えば、0.05,0.10,0.15,0.20,0.25,0.30,0.35,0.40,0.45,0.50であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。好ましくは、面積Aと、面積Aとの比が、0.05≦A/A≦0.40で示される。より好ましくは、面積Aと、面積Aとの比が、0.05≦A/A≦0.30で示される。A/Aの値をある程度大きくすることで、電子機器の指紋認証が可能な程度に指紋20を露出させることができる。また、A/Aの値をある程度小さくすることで、領域Rに対して粘着剤層16を備える領域の面積の割合が大きくなり、貼付体1が手指2から剥がれにくくなる。また、ユーザが、貼付体1をより容易に貼付することが可能となる。
貼付体1の大きさ及び形状は、一般的に、絆創膏として採用される大きさ及び形状であればよく、特に限定されない。長方形Sの短辺は、具体的には例えば、10,12,14,16,18,20,22,24,26,28,30,32,34,36,38,40,42,44,46,48,50mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。手指2を保護しやすい形状とする観点から、長方形Sの短辺は、好ましくは14~46mmであり、より好ましくは20~44mmであり、さらに好ましくは、24~42mmである。
また、長方形Sの長辺は、具体的には例えば、50,52,54,56,58,60,62,64,66,68,70,72,74,76,78,80,82,84,86,88,90mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。手指2を保護しやすい形状とする観点から、長方形Sの長辺は、好ましくは52~86mmであり、より好ましくは54~80mmであり、さらに好ましくは、56~76mmである。
また、長方形Sの短辺と長辺の長さの比は、手指2を保護しやすい形状とする観点から、1:1.2~1:3.0の範囲内であることが好ましく、より好ましくは1:1.3~1:2.8、さらに好ましくは、1:1.4~1:2.6の範囲内である。
貼付体1は、手指2の皮膚患部を覆うことにより、掻破による患部の悪化を回避することができ、アトピー性皮膚炎等の皮膚炎の患部に対して自然の回復を促すことが可能となる。特に、アトピー性皮膚炎において炎症が起きやすい、爪の周囲の皮膚、例えば、後爪郭、側爪郭、甘皮、爪下皮等を含む皮膚を保護し、患部の回復を促すことができる。また、貼付体1は、例えば、切創、挫創、火傷、手荒れ、あかぎれ、主婦湿疹等の患部を、外部刺激、異物の侵入、乾燥等から保護することができる。さらに、貼付体1は、指紋20の少なくとも一部を回避するように貼付されるため、患部を保護しつつ、スマートフォン又はコンピュータ等の指紋認証を行うことが可能となる。これにより、より利便性の高い貼付体1を提供することができる。
<基材層15>
基材層15の厚みは、具体的には例えば、1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20μmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。基材層15は、強度及び皮膚との密着性の観点から、好ましくは1~15μm、より好ましくは1~10μm、さらに好ましくは1μm以上10μm未満、特に好ましくは1~8μm、最も好ましくは1~6μmの厚みを有する。
基材層15の材質としては、特に限定されないが、既知の高分子材料が使用され得る。例えば、基材層15を不織布とする場合、ポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系、スチレン系共重合体等の材料が選択されてよい。貼付体1を手指2に密着させて貼付可能とする観点から、基材層15は、エラストマーを含むことが好ましい。基材層15に用いられるエラストマーとしては、例えば、ポリウレタンエラストマー、1,2-ポリブタジエン系熱可塑性エラストマー、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、これらの2種以上の混合物等が挙げられる。
<粘着剤層16>
粘着剤層16の厚みは、具体的には例えば、1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25μmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。粘着剤層16は、粘着力及び皮膚との密着性の観点から、好ましくは2~22μm、より好ましくは3~20μm、さらに好ましくは3~15μm、特に好ましくは4~12μmの範囲内である。
粘着剤層16は、例えば、ゴム系、アクリル系、ウレタン系、シリコーン系、ビニルエーテル系等の公知の粘着剤を含んでよい。粘着剤層16は、皮膚刺激性が少ないという観点から、アクリル系粘着剤又はシリコーン系粘着剤を含むことが好ましい。また、角質の剥離を抑制するという観点から、ウレタン系粘着剤又は付加反応型シリコーン粘着剤がより好ましい。
好ましくは、粘着剤層16は、少なくとも1種以上の薬理活性物質を含む。薬理活性物質としては、特に限定されないが、例えば、セラミド類、ビタミン類、皮膚の炎症を抑えるグリチルレチン、グリチルリチン酸塩及びメントール、皮膚の痒みを抑えるクロタミトン、鎮痛薬のリドカイン等が選択されてよい。より好ましくは、薬理活性物質として、アトピー性皮膚炎の患部において減少が著しいとされるセラミド1、又はセラミドの合成促進及び静菌作用を持つフィトスフィンゴシン等が選択される。
また、薬理活性物質として、例えば、保湿性を維持するためのグリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール、1,3-ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、尿素、乳酸ナトリウム、ペプチド、ヘパリン、ヒアルロン酸等の保湿剤が適宜選択されてよい。また、雑菌の繁殖を防止するという観点から、薬理活性物質として、例えば抗菌剤等が選択されてもよい。
<剥離シート3>
剥離シート3の形状は、貼付体1の形状に合わせた任意の形状が選択されてよい。剥離シート3は貼付体1に対して1枚である必要はなく、ユーザが貼付体1を貼付しやすいように複数枚に分割されていることが好ましい。例えば、羽部102毎に剥離シート3が1枚ずつ積層されていてもよい。剥離シート3としては、例えば、紙又はフィルム等の表面に、シリコーン樹脂又はフッ素系樹脂等の剥離剤をコーティングしたもの等を用いることができる。
1.2.貼付体1の製造方法
本開示の一態様は、上記の貼付体1の製造方法である。貼付体1を製造する方法は、まず、基材層15、粘着剤層16、及び剥離シート3をこの順序で積層したシートを製造し、さらに、所望の外形の貼付体1になるように形成することができれば、特に限定されない。以下において、貼付体1を製造する方法について、一例を説明する。
まず、基材層15となる不織布を準備する。不織布は、例えば、メルトブロー法、スパンボンド法、エアレイド法、サーマルボンド法、スパンレース法、ニードルパンチ法、ケミカルボンド法等で製造することができる。このうち、不織布をなす繊維の繊維径を小さくするという観点から、メルトブロー法を用いることが好ましい。粘着剤層16との密着性を向上させるため、不織布を製造する際に、不織布の表面に凹凸が付与されることが好ましい。または、物理的又は化学的な表面処理加工によって、不織布の表面に凹凸が付与されてもよい。
次に、工程紙の片面に、粘着剤の有機溶剤溶液を、バーコーティング法で塗工し、その後、乾燥して粘着剤層16を形成する。他の塗工方法として、例えば、コンマコーティング、ナイフコーティング、リバースコーティング等の各種コーティング法が用いられてよい。また、粘着剤の有機溶剤溶液を、不織布の表面に直接塗工してもよい。
次に、上記方法で得られた基材層15と、工程紙及び粘着剤層16とを貼り合わせて、基材層15、粘着剤層16、及び工程紙をこの順序で積層したシートを製造する。次に、このシートから工程紙を剥離し、代わりに剥離シート3を貼り付ける。この際に、滅菌され、任意の形状に切り出されたガーゼを粘着剤層16上に設置した後に、剥離シート3を貼り付けてもよい。
次に、基材層15、粘着剤層16、及び剥離シート3をこの順序で積層したシートに対して、任意の形状となるように打抜加工をすることで、貼付体1を形成する。最後に、貼付体1それぞれを包装紙で包装する。
2.変形例
以下、変形例である貼付体1について詳述する。第1の実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
<第2の実施形態>
図5は、第2の実施形態である貼付体1の全体像を示す平面図である。第2の実施形態である貼付体1は、略X字状の形状を有する。貼付体1は、基部101を挟んで放射状に延在する2対の羽部102を備える。図6は、第2の実施形態における、長方形S及び領域Rを説明するための図である。長方形Sは、貼付体1の平面図において、本体部10(図6の場合は、貼付体1)の外形を囲む最小の長方形である。図6の例では、領域Rは、領域R及び領域Rによって構成される。つまり、領域Rの面積Aは、領域R及び領域Rの面積の合計である。
<第3の実施形態>
図7は、第3の実施形態である貼付体1の全体像を示す平面図である。第3の実施形態である貼付体1は、略Z字状の形状を有する。貼付体1は、基部101を挟み、上下互い違いに延在する2つの羽部102を備える。図8は、第3の実施形態における、長方形S及び領域Rを説明するための図である。長方形Sは、貼付体1の平面図において、本体部10(図8の場合は、貼付体1)の外形を囲む最小の長方形である。図8の例では、領域Rは、領域R及び領域Rによって構成される。つまり、領域Rの面積Aは、領域R及び領域Rの面積の合計である。
<第4の実施形態>
図9は、第4の実施形態である貼付体1の全体像を示す平面図である。第4の実施形態である貼付体1の本体部10は、切り欠き部103をさらに備える。切り欠き部103は、本体部10の短手方向の縁に形成される。具体的には例えば、貼付体1は、長手方向の中央付近で2つに折り返すように、手指2の腹側から指先を介して爪側にかけて貼付される。ここで、切り欠き部103を有する側が、手指2の腹側に貼付される。貼付体1が指紋20の左側、上側、及び右側を覆うように貼付されることで、指紋20の少なくとも中央部分を露出することができる。切り欠き部103の形状は、指紋20の少なくとも一部を露出可能な形状であれば、特に制限はない。好ましくは、例えば、略長方形状、略台形状、略楕円状、略半円状等であってよい。切り欠き部103を画定する境界線は、例えば、直線、曲線、波状の線、これらの組合せ等であってよい。
例えば、切り欠き部103の深さDと、長方形Sの長辺の長さLとの比は、0.20≦D/L≦0.50で示される。D/Lの値は、具体的には例えば、0.20,0.25,0.30,0.35,0.40,0.45,0.50であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。指紋認証をより確実に可能とし、かつ、患部を保護する観点から、D/Lの値は、好ましくは0.25~0.45であり、より好ましくは0.30~0.40である。
<第5の実施形態>
図10は、第5の実施形態である貼付体1の全体像を示す平面図である。第5の実施形態である貼付体1の本体部10は、切り欠き部103をさらに備える。切り欠き部103は、本体部10の長手方向の縁に形成される。具体的には例えば、貼付体1は、貼付体1の長手方向を手指2に巻き付けるように貼付される。ここで、貼付体1の中央部(つまり、切り欠き部103付近)が、手指2の腹側に貼付される。貼付体1が指紋20の左側、上側、及び右側を覆うように貼付されることで、指紋20の少なくとも中央部分を露出することができる。切り欠き部103の形状は、第4の実施形態と同様であってよい。
例えば、切り欠き部103の深さDと、長方形Sの短辺の長さLとの比は、0.50≦D/L≦0.90で示される。D/Lの値は、具体的には例えば、0.50,0.55,0.60,0.65,0.70,0.75,0.80,0.85,0.90であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。指紋認証をより確実に可能とし、かつ、貼付体1の強度を保持する観点から、D/Lの値は、好ましくは0.55~0.80であり、より好ましくは0.60~0.75である。
<第6の実施形態>
図11及び図12は、第6の実施形態である貼付体1の全体像を示す平面図である。第6の実施形態である貼付体1の本体部10には、指紋20の少なくとも一部を露出する開口部104が形成される。換言すると、本実施形態において、非保護領域は、開口部104である。図11に示す例では、貼付体1は、貼付体1の長手方向を手指2に巻き付けるように貼付される。ここで、貼付体1の中央部(つまり、開口部104付近)が、手指2の腹側に貼付される。貼付体1が指紋20の周囲を囲うように貼付されることで、指紋20の少なくとも中央部分を露出することができる。
開口部104の形状は、少なくとも曲線を含む線によって画定される形状であれば特に制限はない。例えば、開口部104の形状は、楕円、真円、多角形、一部が直線の長円、一部がくびれた楕円、端部が細くなる木の葉状の形状等を含んでよい。例えば、開口部104は、波状の境界線によって画定されてもよい。なお、開口部104の大きさは、指紋20の少なくとも中央部分を露出可能であり、電子機器の指紋認証が可能な大きさであれば、特に制限はない。
図12に示す例では、貼付体1は、長手方向の中央付近(例えば、くびれを有する部分)で2つに折り返すように、手指2の腹側から指先を介して爪側にかけて貼付される。ここで、開口部104を有する側が、手指2の腹側に貼付される。貼付体1が指紋20の周囲を囲うように貼付されることで、指紋20の少なくとも中央部分を露出することができる。
<第7の実施形態>
図13は、第7の実施形態である貼付体1の全体像を示す平面図である。貼付体1は、舌部12をさらに備える。舌部12は、本体部10の短手方向に延在する。別の観点によると、第7の実施形態である貼付体1の全体の形状は、略T字状に構成される。本体部10は、切り欠き部103又は開口部104を備える。切り欠き部103又は開口部104の形状は、第5の実施形態又は第6の実施形態と同様であってよい。
図14は、第7の実施形態における、長方形S及び領域Rを説明するための図である。長方形Sは、貼付体1の平面図において、本体部10の外形を囲む最小の長方形である。図14の例では、領域Rの面積Aは、開口部104の面積と同一である。
図15(Fig.15A,Fig.15B及びFig.15C)は、第7の実施形態である貼付体1の使用状態を説明するためのイメージ図である。図15に示すように、具体的には、例えば、舌部12は、手指2の爪側において、爪、爪の周囲の皮膚、指先の皮膚等を覆うように貼付される。そして、本体部10が、長手方向を手指2に巻き付けるように貼付される。このような形状にすることにより、指先の皮膚をより確実に保護することができ、かつ、貼付体1がより剥がれにくい態様となる。
<第8の実施形態>
図16は、第8の実施形態である貼付体1の全体像を示す平面図である。第8の実施形態である貼付体1は、シート状の貼付体であり、本体部10を備える。本体部10は、ユーザの手指の、爪側を覆いつつ腹側を囲うように貼付可能な保護部100を備える。好ましくは、本体部10は、保護部100と、離脱部105(露出部)とから構成され、離脱部105は、ミシン目106によって画定される。本体部10は、保護部100を介して、爪側を覆いつつ腹側を囲うように貼付された状態で、腹側において指紋の少なくとも一部を回避するような形状を有し、これにより指紋の少なくとも一部を露出可能とする。本体部10は、本体部10から保護部100を除いた領域である離脱部105が、ユーザによって除去されることで、指紋を露出可能に構成される。換言すると、本体部10は、非保護領域の一例である切り欠き部103を覆う離脱部105をさらに備える。離脱部105は、本体部10からユーザによって離脱可能に構成される。本実施形態は、使用状態で離脱部105が離脱されることで、指紋が露出され指紋認証操作を可能とする。
これにより、ユーザがより容易に手指2に貼付可能な態様となる。また、指紋20を露出させるかどうかをユーザが選択でき、通常の絆創膏としても併用することが可能となる。これにより、より利便性の高い貼付体1を提供することができる。なお、図16では、一例として略T字状の形状を示しているが、第8の実施形態は、本開示における任意の貼付体1について適用することができる。
図17は、第8の実施形態である貼付体1の全体像を示す側面図である。ここで、図17に示す側面図は、図16における視点Xから見た貼付体1を示す図である。本体部10は、少なくとも保護部100において粘着剤層16を備える。離脱部105は、保護部100に比して粘着剤層16の粘着力が弱いか、又は粘着剤層16を有しないように、構成される。図16に示す例では、本体部10は、保護部100における強粘着剤層16aと、離脱部105における弱粘着剤層16bとを備える。
貼付体1の粘着力は、対ベークライト板粘着力測定によって評価される。貼付体1の対ベークライト板粘着力測定は、JIS-Z0237に準拠して行われる。例えば、対ベークライト板粘着力は、強粘着剤層16aが5.0~8.0N/24mmであり、弱粘着剤層16bが5.0N/24mm未満であることが好ましい。このような態様により、ユーザは、より容易に離脱部105を除去することが可能となる。
<その他の変形例>
羽部102の数は、特に制限されない。羽部102の数は、具体的には例えば、1,2,3,4,5,6,7,8であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。指紋20を囲うように貼付可能とする観点から、羽部102の数は偶数であることが好ましい。また、羽部102の形状は、指紋20の少なくとも一部を回避可能な形状であれば、特に限定されない。羽部102が複数存在する場合、それぞれの羽部102が異なる形状であってもよい。例えば、各羽部102の長さ又は幅が異なるように構成されてもよい。
患部への刺激を抑制するという観点から、保護部100には滅菌済のガーゼ(図示せず)が備えられていてもよい。ガーゼは、貼付体1が貼付された状態において、爪側に位置するように備えられることが好ましい。例えば、基部101又は舌部12に、ガーゼが備えられていてもよい。ガーゼの形状に特に制限はないが、製造を容易にする観点から、略正方形、又は略長方形であることが好ましい。また、ガーゼの代わりに、吸水性及び保湿性を有するゲル製のパッドが用いられてもよい。
貼付体1は、基材層15の粘着剤層16が積層された側とは反対側の面に、耐水性層(図示せず)を設けてもよい。耐水性層の材質は、貼付体1に撥水性を付与することができれば、特に制限はない。例えば、各種エラストマー、シリコーン等の高分子材料が用いられてよい。
切り欠き部103(非保護領域)の大きさが可変に構成されてもよい。例えば、貼付体1が段階的に離脱可能な複数の離脱部105を備え、ユーザが複数の離脱部105を所望する分だけ離脱させることで、切り欠き部103の露出範囲が調整可能に構成されるとよい。
[付記]
(1)シート状の貼付体であって、本体部を備え、前記本体部は、ユーザの手指の、爪側を覆いつつ腹側を囲うように貼付可能な保護部を備え、前記保護部を介して、前記爪側を覆いつつ前記腹側を囲うように貼付された状態で、前記腹側において指紋の少なくとも一部を回避するような形状を有し、これにより前記指紋の少なくとも一部を露出可能とし、前記指紋の少なくとも一部を回避する領域の面積Aと、前記本体部を囲む最小の長方形の面積Aとの比が、下式0.05≦A/A≦0.50で示される、もの。
(2)上記(1)に記載の貼付体において、前記面積Aと、前記面積Aとの比が、下式0.05≦A/A≦0.40で示される、もの。
(3)上記(1)に記載の貼付体において、前記面積Aと、前記面積Aとの比が、下式0.05≦A/A≦0.30で示される、もの。
(4)上記(1)~(3)の何れか1つに記載の貼付体において、前記本体部は、前記本体部の中央に位置する基部と、前記基部を挟んで両側に延在する、少なくとも2以上の羽部と、をさらに備える、もの。
(5)上記(1)~(4)の何れか1つに記載の貼付体において、前記本体部は、切り欠き部をさらに備え、前記切り欠き部は、前記本体部の短手方向の縁に形成され、前記切り欠き部の深さDと、前記長方形の長辺の長さLとの比が、下式0.20≦D/L≦0.50で示される、もの。
(6)上記(1)~(4)の何れか1つに記載の貼付体において、前記本体部は、切り欠き部をさらに備え、前記切り欠き部は、前記本体部の長手方向の縁に形成され、前記切り欠き部の深さDと、前記長方形の短辺の長さLとの比が、下式0.50≦D/L≦0.90で示される、もの。
(7)上記(1)~(6)の何れか1つに記載の貼付体において、前記本体部には、前記指紋の少なくとも一部を露出する開口部が形成される、もの。
(8)上記(6)又は(7)に記載の貼付体において、舌部をさらに備え、前記舌部は、前記本体部の短手方向に延在し、前記貼付体の全体の形状が略T字状に構成される、もの。
(9)シート状の貼付体であって、本体部を備え、前記本体部は、ユーザの手指の、爪側を覆いつつ腹側を囲うように貼付可能な保護部を備え、前記保護部を介して、前記爪側を覆いつつ前記腹側を囲うように貼付された状態で、前記腹側において指紋の少なくとも一部を回避するような形状を有し、これにより前記指紋の少なくとも一部を露出可能とし、前記本体部から前記保護部を除いた領域である露出部が、前記ユーザによって除去されることで、前記指紋を露出可能に構成される、もの。
(10)上記(9)に記載の貼付体において、前記本体部は、少なくとも前記保護部において粘着剤層を備え、前記露出部は、前記保護部に比して前記粘着剤層の粘着力が弱いか、又は前記粘着剤層を有しないように、構成される、もの。
(11)上記(9)又は(10)に記載の貼付体において、舌部をさらに備え、前記舌部は、前記本体部の短手方向に延在し、前記貼付体の全体の形状が略T字状に構成される、もの。
(12)シート状の貼付体の製造方法であって、前記貼付体は、上記(1)~(11)の何れか1つに記載の貼付体である、方法。
次に記載の各態様で提供されてもよい。
(1)指紋認証操作を行うユーザの手指に貼付されるシート状の貼付体であって、本体部を備え、前記本体部は、前記手指の、爪及び腹の周囲を囲うように貼付可能な保護部と、前記保護部以外の非保護領域と、を有し、前記非保護領域は、前記周囲に前記保護部が囲われた使用状態で前記腹における指紋の少なくとも一部を露出させ、これにより前記ユーザの前記指紋認証操作を可能とし、前記保護部は、前記使用状態で露出された前記指紋を視認する正面視において、一対の境界線が視認可能な形状を有し、ここで前記一対の境界線は、前記手指の延在方向に沿う、前記保護部と前記非保護領域との境界線である、もの。
(2)上記(1)に記載の貼付体において、前記一対の境界線に含まれるそれぞれの境界線は、前記正面視において、前記手指の幅の1/6以上1/3以下の長さだけ前記手指の内側に位置する、もの。
(3)上記(1)又は(2)に記載の貼付体において、前記非保護領域の面積Aと、前記本体部を囲む最小の長方形の面積Aとの比が、下式0.05≦A/A≦0.30で示される、もの。
(4)上記(1)~(3)の何れか1つに記載の貼付体において、前記非保護領域は、前記保護部の長手方向に沿って設けられた切り欠き部である、もの。
(5)上記(4)に記載の貼付体において、前記本体部は、前記本体部の中央に位置する基部と、前記基部を挟んで両側に延在する、少なくとも2以上の羽部とを備え、これにより前記切り欠き部が形成され、前記長手方向の、前記基部の長さは、35mm以上50mm以下である、もの。
(6)上記(1)~(5)の何れか1つに記載の貼付体において、前記非保護領域は、開口部である、もの。
(7)上記(1)~(6)の何れか1つに記載の貼付体において、前記本体部は、前記非保護領域を覆う離脱部をさらに備え、前記離脱部は、前記本体部から前記ユーザによって離脱可能に構成され、前記使用状態で離脱部が離脱されることで、前記指紋が露出され前記指紋認証操作を可能とする、もの。
(8)上記(7)に記載の貼付体において、前記本体部は、少なくとも前記保護部において粘着剤層を備え、前記離脱部は、前記保護部に比して前記粘着剤層の粘着力が弱いか、又は前記粘着剤層を有しないように、構成される、もの。
(9)上記(1)~(8)の何れか1つに記載の貼付体において、舌部をさらに備え、前記舌部は、前記本体部の短手方向に延在し、前記貼付体の全体の形状が略T字状に構成される、もの。
(10)シート状の貼付体の製造方法であって、前記貼付体は、上記(1)~(9)の何れか1つに記載の貼付体である、方法。
もちろん、この限りではない。
最後に、本開示に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 :貼付体
10 :本体部
100 :保護部
101 :基部
102 :羽部
103 :切り欠き部
104 :開口部
105 :離脱部
106 :ミシン目
107 :境界線
12 :舌部
15 :基材層
16 :粘着剤層
16a :強粘着剤層
16b :弱粘着剤層
2 :手指
20 :指紋
3 :剥離シート
R :領域
S :長方形
X :視点

Claims (8)

  1. 指紋認証操作を行うユーザの手指に貼付されるシート状の貼付体であって、
    本体部を備え、
    前記本体部は、
    前記手指の、爪及び腹の周囲を囲うように貼付可能な保護部と、
    前記保護部以外の非保護領域と、
    前記非保護領域を覆う離脱部と、を有し、
    前記非保護領域は、前記周囲に前記保護部が囲われた使用状態で前記腹における指紋の少なくとも一部を露出させ、これにより前記ユーザの前記指紋認証操作を可能とし、
    前記離脱部は、
    前記貼付体が前記シート状に延びる方向において、前記保護部と隣接且つ一体化して設けられ、
    前記本体部から前記ユーザによって離脱可能に構成され、前記使用状態で前記離脱部が離脱されることで、前記指紋の少なくとも一部が露出され前記指紋認証操作を可能とし、
    前記本体部は、少なくとも前記保護部において粘着剤層を備え、
    前記離脱部は、前記保護部に比して前記粘着剤層の粘着力が弱いか、又は前記粘着剤層を有しないように、構成される、もの。
  2. 請求項1に記載の貼付体において、
    前記離脱部は、前記保護部に対して、ミシン目によってその領域が画定されるように構成される、もの。
  3. 請求項1に記載の貼付体において、
    前記離脱部は、複数の離脱部であり、
    前記ユーザが前記複数の離脱部を所望する分だけ離脱させることで、前記非保護領域の大きさを調整可能に構成される、もの。
  4. 請求項1に記載の貼付体において、
    前記保護部は、平均的な日本人ユーザによる前記使用状態で露出された前記指紋を視認する正面視において、一対の境界線が視認可能な形状を有し、
    前記一対の境界線は、前記手指の延在方向に沿う、前記保護部と前記非保護領域との境界線である、もの。
  5. 請求項4に記載の貼付体において、
    前記一対の境界線に含まれるそれぞれの境界線は、前記正面視において、前記手指の幅の1/6以上1/3以下の長さだけ前記手指の内側に位置する、もの。
  6. 請求項1に記載の貼付体において、
    前記非保護領域の面積Aと、前記本体部を囲む最小の長方形の面積Aとの比が、下式
    0.05≦A/A≦0.30
    で示される、もの。
  7. 請求項に記載の貼付体において、
    前記本体部は、
    前記本体部の中央に位置する基部と、
    前記基部を挟んで両側に延在する、少なくとも2以上の羽部とを備え、
    前記非保護領域は、前記本体部の短手方向に並ぶ前記羽部の間に形成され、
    前記本体部における長手方向の、前記基部の長さは、35mm以上50mm以下である、もの。
  8. シート状の貼付体の製造方法であって、
    前記貼付体は、請求項1~の何れか1つに記載の貼付体である、方法。
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