JPH09110679A - ハップ剤 - Google Patents

ハップ剤

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JPH09110679A
JPH09110679A JP26525995A JP26525995A JPH09110679A JP H09110679 A JPH09110679 A JP H09110679A JP 26525995 A JP26525995 A JP 26525995A JP 26525995 A JP26525995 A JP 26525995A JP H09110679 A JPH09110679 A JP H09110679A
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JP
Japan
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plaster layer
plaster
layer
sheet
thickness
Prior art date
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Application number
JP26525995A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Sasaki
廣昭 佐々木
Takeshi Kasahara
剛 笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 側面からの膏体のはみ出しがほとんどなく、
しかも使用中の剥離脱落を生じない取扱性と接着性を兼
備したハップ剤を提供する。 【構成】 四辺形シートの片面に膏体層を形成し、この
膏体層の表面を剥離紙にて被覆保護してなるハップ剤で
あって、膏体層の対向する2辺縁部に膏体層の非形成部
を有すると共に、他の対向する2辺縁部の膏体層は熱プ
レスなどの手段によって中央部の膏体層の厚みよりも薄
くしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハップ剤に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来からサリチル酸メチルやl−メント
ール、dl−カンファーなどの消炎鎮痛薬を膏体層に含
有させたハップ剤が各種開発され、製品化されている。
このようなハップ剤は通常、不織布や織布などの四辺形
状のシートの片面に膏体層を形成したものであって、膏
体層はシートの片面全面に塗布形成されているタイプ
と、シートの4辺縁部に膏体層を形成していない、所謂
4面ドライエッジタイプのものがある。
【0003】上記前者のタイプのハップ剤はハップ剤側
面に膏体層が露出しているために、使用時に膏体層表面
を被覆保護している剥離紙を剥離する際に、側面に露出
している膏体層が手指に付着して剥離しにくい。また、
皮膚患部に貼付している時もハップ剤端部(側面)から
膏体層がはみ出して衣服への付着などを起こすこともあ
る。さらに、ハップ剤は包装材料で包装されており、使
用する際に1枚ずつ取り出す必要がある。このときに前
者のタイプではハップ剤側面からはみ出している膏体層
が包装材料内面に付着して、取り出し性が悪いという欠
点がある。
【0004】一方、後者の4面ドライエッジタイプでは
上記問題点を有しないが、シートの4辺縁部に膏体層が
形成されていないので、この非形成部には皮膚接着性が
なく、その結果、皮膚患部に貼付使用している際に、ハ
ップ剤が衣服と擦れてシート端部から捲くれ、剥離脱落
を起こす可能性がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来のハップ剤が有する問題点を解消し、側面からの膏
体層のはみ出しがほとんどなく、しかも使用中の剥離脱
落も生じないハップ剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討を
重ねた結果、ハップ剤の縁部を工夫することによって上
記目的が達成されることを見い出した。
【0007】即ち、本発明のハップ剤は、四辺形シート
の片面に膏体層を形成し、該膏体層の表面を剥離紙にて
被覆保護してなるハップ剤であって、上記膏体層は四辺
形シートの対向する2辺縁部に非形成部を有すると共
に、対向する他の2辺縁部の膏体層の厚みが薄くなって
いることを特徴とするものである。
【0008】また、本発明の好ましい態様は厚みの薄い
膏体層が熱プレスにて形成されており、厚みを0.1〜
0.5mm程度に設定したものである。
【0009】本発明に用いる四辺形シートは膏体層を片
面に形成保持してなるものであって、四辺形であれば長
方形や正方形、台形、菱形などその形状に制限はない。
また、シートの材質としては膏体層を保持できるもので
あれば、プラスチックシートや不織布や織布、紙、金属
箔など制限はないが、柔軟性(皮膚密着性)や皮膚に対
する感触、保温性等の点から不織布や織布などの布帛を
シート材料に用いることが好ましい。
【0010】また、上記四辺形シートの片面に形成され
る膏体層としては、従来から一般に用いられているゴム
系やアクリル系などの高分子物質を主成分とする膏体成
分に、サリチル酸メチルやl−メントール、ノニル酸ワ
ニリルアミド、トウガラシエキス、dl−カンファー、
サリチル酸グリコール、非ステロイド、チモールなどの
消炎鎮痛薬や、トコフェロール、酢酸トコフェロール、
イオウ、フェノール系酸化防止剤などの抗酸化剤や、必
要に応じて水を含有させたものを用いることができる。
【0011】本発明のハップ剤は前記四辺形シートの片
面に上記膏体層を形成して、露出する膏体層表面には被
覆保護を目的として、プラスチックシートや紙シートな
どの表面を剥離処理してなる、所謂剥離紙で被覆した3
層構造である。
【0012】本発明のハップ剤は上記構造からなるハッ
プ剤の縁部に特徴を有するものであり、四辺形シートの
対向する2辺縁部に非形成部を有すると共に、対向する
他の2辺縁部の膏体層の厚みが薄くなっている。つま
り、図1の平面図および図2の断面図に示すように、本
発明のパップ剤は従来の4面ドライエッジタイプではな
く2面ドライエッジであり、しかも他の2辺の縁部は膏
体層の厚みを薄くして側面からの膏体層のはみ出しを少
なくしている。
【0013】本発明においてドライエッジ部の幅は、1
〜10mm、好ましくは3〜6mm程度である。ドライ
エッジ幅が1mmに満たない場合には、側面からの膏体
層のはみ出しを充分に防止することができず、また、1
0mmを超えるドライエッジ幅では膏体層のはみ出しを
防止できるが、皮膚患部に貼付使用していると、ハップ
剤が衣服と擦れてドライエッジ端部から捲くれて剥離脱
落を起こす可能性がある。
【0014】また、他の対向する2辺は膏体層の厚みを
薄くしているが、膏体層の厚みは中央部で約0.2〜2
mmとし、縁部で0.1〜0.5mm、好ましくは0.
2〜0.4mmとする。縁部の厚みが0.1mmに満た
ない場合には、縁部での皮膚接着性が充分ではなく、従
来の4面ドライエッジタイプと変わらなくなる。一方、
厚みが0.5mmを超えると側面からの膏体層のはみ出
しを充分に防止することができなくなる。
【0015】本発明のハップ剤を製造する方法の一例を
以下に記載する。
【0016】不織布などからなるシート基材の片面に、
高分子物質や薬剤などの各種成分を配合した膏体をホッ
トメルト塗工などの方法によって塗布する。このとき、
1枚のハップ剤の膏体層幅で筋塗り(パターン塗工)し
て、膏体形成部と膏体非形成部を設け、膏体形成部およ
び膏体非形成部の両方の表面を1枚の剥離紙で被覆す
る。
【0017】次いで、膏体非形成部を略中央部で裁断
(スリット)し、次に突条ローラなどの圧着具にて1枚
のハップ剤の膏体層長さにプレスして膏体層の厚みを薄
くする。このとき、効率良く厚みを薄くするためには圧
着具に熱を加えることによって、膏体層の流動性が増す
ので好ましい。
【0018】最後に膏体層の厚みが薄くなった部分を定
尺カッターを用いて裁断し、本発明のハップ剤を得るこ
とができる。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明のハップ剤は、従来
のハップ剤とは異なり、四辺縁部に膏体非形成部および
膏体圧縮部を形成しているので、実用上充分な皮膚接着
性を維持しながらハップ剤側面からの膏体層のはみ出し
もなく取り扱い性に優れるものである。
【0020】
【実施例】以下に本発明の実施例を示し、さらに具体的
に説明する。なお、以下の文中で部とあるのは全て重量
部を意味するものである。
【0021】実施例1 下記配合のハップ剤組成物(膏体組成物)を乳化釜で溶
解、乳化し、ホットメルト塗工機を用いて厚みが0.8
mm、膏体幅130mm、隣り合う膏体層同士の間隔が
10mmとなるように基布(ポリエステル不織布、10
0g/m2 )の片面に筋状に連続パターン塗工を行い、
次いでその膏体層の表面を25μmのポリエステル製セ
パレータで被覆保護した。
【0022】 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 100部 石油系粘着付与樹脂 120部 流動パラフィン 70部 乳化剤(ソルビタンモノオレエート) 30部 炭酸カルシウム 80部 水 150部 サリチル酸メチル 4部 l−メントール 10部 チモール 2部 イオウ 1部
【0023】次いで、膏体の温度が室温まで下がらない
うちに、80℃に加熱した突条ローラ(突部の幅6m
m)にて基布側から加圧して、上記筋状に塗工した膏体
層を所定長さに押圧し膏体層の厚みを薄くした。
【0024】次に、押圧によって薄くした膏体層の中央
部を切断して図1および図2に示す形状のハップ剤を作
製した。
【0025】得られたハップ剤の大きさはシート面積が
100×140mmであり、膏体層はハップ剤の短辺側
の縁部に5mm幅の非形成部を設けてシートの片面に形
成されており、長辺側の縁部には3mm幅で圧縮された
膏体層が形成されている。膏体層の厚みはハップ剤の中
央部で約0.8mm、圧縮部(縁部)で0.3〜0.4
mmであった。
【0026】以上のようにして得たハップ剤を用いて、
包装袋(ポリエステルフィルム/ポリエチレンフィルム
/アルミニウム箔/ポリエチレンフィルムとの積層体、
内面ポリエチレンフィルム)からの取り出し性、ハップ
剤側面同士を接触させた際のはみ出した膏体による付着
性、皮膚面に貼付後の衣服への付着性を調べた。なお、
比較例品として、上記実施例品における膏体の圧縮部を
形成しない2面ドライエッジ品を作製し、これと比較し
た。
【0027】結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】なお、実施例品については上記結果を得た
後、さらに1ヵ月間および2ヵ月間40℃の温度条件下
で保存して、取り出し性および側面同士の付着性につい
て調べたところ、上記表1の結果と同じ結果が得られ
た。即ち、本発明品は上記特性については経時的に変化
しないことが判明した。
【0030】また、上記実施例品と比較例品を用いて、
パネラー10人の肩および膝に7時間貼付して日常生活
をおくってもらい、貼付中の剥がれの有無を調べた。結
果を表2に示す。
【0031】
【表2】
【0032】さらに、上記実施例品および比較例品を包
装袋に入れて2ヵ月間保存して、膏体層中に含有するd
l−カンファー、l−メントール、サリチル酸メチル、
チモールの含有率の変化(低下度)を調べた。その結
果、比較例品も実施例品も略同様の変化率を示し、有意
差を生じなかった。
【0033】また、保存中に膏体層内に含有する水分が
揮散し、包装袋内面に付着する水滴量を測定したとこ
ろ、実施例品も比較例品も1ヵ月保存後で約0.17g
の水滴が付着し、その後2ヵ月保存しても付着量にほと
んど変化がなく、実施例品と比較例品の間での有意差は
認められなかった。
【0034】以上のように、本発明品は包装袋内からの
取り出し性やハップ剤側面同士の付着性、衣服への付着
性において、従来品よりも明らかに優れたものであり、
その他の特性においても従来品と同等の特性を発揮する
ことが判明した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のハップ剤の一実施例を示す平面図で
ある。
【図2】 図1に示すハップ剤のX−X’線断面図であ
る。
【符号の説明】
1 四辺形シート 2 膏体層 3 剥離紙 4 膏体非形成部 5 膏体圧縮部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四辺形シートの片面に膏体層を形成し、
    該膏体層の表面を剥離紙にて被覆保護してなるハップ剤
    であって、上記膏体層は四辺形シートの対向する2辺縁
    部に非形成部を有すると共に、対向する他の2辺縁部の
    膏体層の厚みが薄くなっていることを特徴とするハップ
    剤。
  2. 【請求項2】 厚みの薄い膏体層が熱プレスにて形成さ
    れている請求項1記載のハップ剤。
  3. 【請求項3】 厚みの薄い膏体層が0.1〜0.5mm
    の厚みである請求項1記載のハップ剤。
JP26525995A 1995-10-13 1995-10-13 ハップ剤 Pending JPH09110679A (ja)

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