JP5732266B2 - 貼付剤 - Google Patents

貼付剤 Download PDF

Info

Publication number
JP5732266B2
JP5732266B2 JP2011014425A JP2011014425A JP5732266B2 JP 5732266 B2 JP5732266 B2 JP 5732266B2 JP 2011014425 A JP2011014425 A JP 2011014425A JP 2011014425 A JP2011014425 A JP 2011014425A JP 5732266 B2 JP5732266 B2 JP 5732266B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cut
patch
segment
region
release liner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011014425A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012153652A (ja
Inventor
和宏 青柳
和宏 青柳
美宏 岩男
美宏 岩男
賢介 松岡
賢介 松岡
智也 田中
智也 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP2011014425A priority Critical patent/JP5732266B2/ja
Priority to CA2764624A priority patent/CA2764624A1/en
Priority to US13/357,718 priority patent/US20120189796A1/en
Priority to RU2012102534/15A priority patent/RU2012102534A/ru
Priority to EP12152358.3A priority patent/EP2481443B1/en
Priority to KR1020120007876A priority patent/KR101860158B1/ko
Priority to CN201210020884.8A priority patent/CN102614047B/zh
Publication of JP2012153652A publication Critical patent/JP2012153652A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5732266B2 publication Critical patent/JP5732266B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/70Web, sheet or filament bases ; Films; Fibres of the matrix type containing drug
    • A61K9/7023Transdermal patches and similar drug-containing composite devices, e.g. cataplasms
    • A61K9/703Transdermal patches and similar drug-containing composite devices, e.g. cataplasms characterised by shape or structure; Details concerning release liner or backing; Refillable patches; User-activated patches
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/02Adhesive bandages or dressings
    • A61F13/0259Adhesive bandages or dressings characterised by the release liner covering the skin adhering layer
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F2013/00361Plasters
    • A61F2013/00544Plasters form or structure
    • A61F2013/00646Medication patches, e.g. transcutaneous
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/70Web, sheet or filament bases ; Films; Fibres of the matrix type containing drug
    • A61K9/7023Transdermal patches and similar drug-containing composite devices, e.g. cataplasms
    • A61K9/703Transdermal patches and similar drug-containing composite devices, e.g. cataplasms characterised by shape or structure; Details concerning release liner or backing; Refillable patches; User-activated patches
    • A61K9/7038Transdermal patches of the drug-in-adhesive type, i.e. comprising drug in the skin-adhesive layer
    • A61K9/7046Transdermal patches of the drug-in-adhesive type, i.e. comprising drug in the skin-adhesive layer the adhesive comprising macromolecular compounds
    • A61K9/7053Transdermal patches of the drug-in-adhesive type, i.e. comprising drug in the skin-adhesive layer the adhesive comprising macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon to carbon unsaturated bonds, e.g. polyvinyl, polyisobutylene, polystyrene
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M35/00Devices for applying media, e.g. remedies, on the human body
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/14Layer or component removable to expose adhesive
    • Y10T428/1476Release layer

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)

Description

本発明は、支持体の片面側に粘着剤層が備えられて常温で粘着性を示す粘着面が備えられ、該粘着面を覆う剥離ライナーがさらに備えられているシート状の貼付剤に関し、より詳しくは、前記剥離ライナーが、分割線によって分割可能な状態に形成されているシート状の貼付剤に関する。
従来、皮膚に貼付して皮膚面を保護したり、薬物を経皮投与したりするためのシート状の貼付剤が開発されている。
このような貼付剤は、通常、常温で粘着性を示す粘着剤で支持体の片面側に粘着剤層が形成されており、前記粘着剤層によって形成された粘着面を覆う剥離ライナーがさらに備えられ、該剥離ライナーによって前記粘着面が保護されている。
この種の貼付剤は、通常、目的とする箇所に貼付する前に剥離ライナーを完全に取り除いてしまうと指先が粘着面に接着するなどして取り扱いが困難になるために、剥離ライナーを分割して一部を除去し、剥離ライナーの残った部分を把持して粘着面が露出している部分を目的とする箇所に貼り付けた後に、残った剥離ライナーを除去して粘着面の全面を目的箇所に貼り付けられるように工夫が施されている。
例えば、下記特許文献1には、剥離ライナーの一部を残部に先行して剥離させ得るように剥離ライナーの一方の縁部からこれに対向する他方の縁部にまで延びる所定形状の切れ目を剥離ライナーに形成させることが記載されている。
しかし、この特許文献1のように使用前に剥離ライナーが完全に分割されているような形で貼付剤を形成させると、僅かな応力が加わっただけで切れ目が広がってしまい切れ目から粘着面を大きく露出させるおそれを有する。
そして、そのことによって使用前に目的外の箇所に付着してしまったり、はみ出した粘着剤に塵埃等が付着して不衛生な状態になってしまったりするおそれを有する。
また、粘着剤層に経皮投与させるための薬剤を含有させているような場合においては、粘着面を露出させると前記薬剤を露出面から滲出させてしまうおそれも有する。
また、下記特許文献2には、剥離ライナーに所定の深さの溝が設けられてなる貼付剤が開示されており、切断位置をガイドして剥離ライナーを所望の分割状態にさせるための分割線を前記溝によって形成させることが開示されている。
即ち、特許文献2の貼付剤は、前記溝の底部に沿って剥離ライナーを切断させるもので、使用前の剥離ライナーに切れ目が形成されておらず、通常、使用前に粘着面を露出させてしまうおそれはない。
しかし、剥離ライナーを容易に分割させるためには、溝底部における剥離ライナーの厚さの制御が重要な要素となり、形成される溝深さによっては溝に沿って切断することが困難になるおそれを有する。
即ち、従来の貼付剤は、使用前における僅かな応力によって粘着面を大きく露出させることを抑制させつつ使用時において剥離ライナーを容易に分割することが困難であるという問題を有する。
国際公開WO00/69422号公報 特開2008−19209号公報
上記のような問題点に鑑み、本発明は、僅かな応力によって粘着面を大きく露出させることを使用前において抑制可能で、且つ、使用時には剥離ライナーを容易に分割することができる貼付剤を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決すべく、支持体の片面側に粘着剤層が備えられて常温で粘着性を示す粘着面が備えられ、該粘着面を覆う剥離ライナーがさらに備えられており、該剥離ライナーが、切れ目と結合部とが交互に設けられてなる分割線を有し、該分割線に沿って前記結合部を順に切断することによって第一の領域と第二の領域とに分割可能で、結合部の前記切断を実施しつつ前記第一の領域を前記第二の領域よりも先に前記粘着面から剥離し得るように形成されているシート状の貼付剤であって、前記第一の領域と前記第二の領域とを分割する際に分割方向上流側の一切れ目と該切れ目に下流側で隣接する他切れ目との間の結合部を前記一切れ目の下流側端部と、前記他切れ目の上流側端部から下流側端部までの途中箇所とを結ぶ形で切断させ、且つ、前記下流側端部と前記途中箇所とを結ぶ切断方向を分割方向に対して第一の領域側に傾斜させ得るように、前記切れ目は、下流側端部を前記分割方向に沿って配し、且つ、上流側端部を前記下流側端部よりも第一の領域側に位置させていることを特徴とする貼付剤を提供する。
本発明によれば、切れ目と結合部とを交互に設けて剥離ライナーに分割線を形成させているために、僅かな応力によって切れ目が大きく開いてしまうことが抑制され得る。
なお、このような機能だけであれば、いわゆる“ミシン目”などと呼ばれる破線状の分割線を短い直線状の切れ目によって形成させればよいが、剥離ライナーを分割する際には、通常、使用者が分割線の一端側から結合部を順に切断するような操作を行うことから、単に破線状の分割線を形成させたのでは分割線に沿って分割するのに慎重な操作を必要にさせるおそれを有する。
即ち、剥離ライナーを分割して一部を先に粘着面から剥離するのに際して結合部に加えられる力は使用者が右利きであればやや右寄りに、左利きであればやや左寄りに分割線の方向とは角度を持った形となるため、結合部の切断方向が分割線の方向に対してずれてしまいやすく単に破線状の分割線を形成させたのでは剥離ライナーを分割線に沿って分割することが十分容易であるとはいえない。
一方で本発明においては、分割方向上流側の一切れ目と該切れ目に下流側で隣接する他切れ目との間の結合部を前記一切れ目の下流側端部と、前記他切れ目の上流側端部から下流側端部までの途中箇所とを結ぶ形で切断させ、且つ、前記下流側端部と前記途中箇所とを結ぶ切断方向を分割方向に対して先に剥離される領域側に傾斜させ得るように、前記切れ目が、下流側端部を前記分割方向に沿って配し、且つ、上流側端部を前記下流側端部よりも前記領域側に位置させていることから剥離ライナーを分割線に沿って容易に分割することができる。
即ち、利き手による自然な力の加え方によって結合部における切断方向がずれたとしても、この方向に次の切れ目を位置させているため、隣接する切れ目どうしがつながり易いことになる。
以上のように、本発明の貼付剤は、僅かな応力によって粘着面を大きく露出させることを使用前において抑制させ得るのみならず、使用時に剥離ライナーを容易に分割させ得る。
一実施形態の貼付剤を示す斜視図。 (a):図1の貼付剤の平面図、(b):(a)図において仮想線Xで囲まれた円形領域を拡大した拡大平面図、(c):(b)図におけるY−Y線矢視断面図。 (a)〜(d)他実施形態の貼付剤を示す平面図。 (a):本発明外の貼付剤を示す平面図、(b):(a)図において仮想線X’で囲まれた円形領域を拡大した拡大平面図。 (a)、(b):本発明外の貼付剤を示す平面図。 実施例における評価方法の概略を示した平面図。
以下に、本発明の好ましい実施の形態について、図を参照しつつ説明する。
なお、以下の詳細な説明および特定の例示は、例示の目的のみのためのものであることが意図されており、本発明の範囲を限定するものではない。
また、以下の好ましい実施態様の説明は、単に例示的な性質のものであり、決して本発明、その応用、または用途を限定することが意図されるわけではない。
そして、以下の詳細な説明において参照する図面は、理解を容易化するために、切れ目の長さや幅などを実際の貼付剤におけるそれとは異ならせており、その他の構成も実際の貼付剤における寸法を厳密に表記しているわけではない。
図1、2を参照しつつ本実施形態に係る貼付剤を説明すると、これらの図にも示されているように本実施形態に係るシート状の貼付剤1は、支持体10の片面側に粘着剤層20が備えられて常温(例えば、25℃)で粘着性を示す粘着面20aが備えられ、該粘着面20aを覆う剥離ライナー30がさらに備えられている。
この剥離ライナー30には、切れ目31と結合部32とが交互に設けられてなる分割線Cが形成されており、該分割線Cに沿って前記結合部32を分割方向(図2中の矢印D1)に向けて順に切断することよって第一の領域30aと第二の領域30bとに分割可能で、該分割を実施しつつ前記第一の領域30aを剥離して、分割された前記第一の領域30aを前記第二の領域30bよりも先に前記粘着面20aから剥離させ得るように形成されている。
より具体的に説明すると、図1、2において例示する本発明の貼付剤1は、前記支持体10に平面視略正方形のシートが採用されており、4つの角部を円弧状に形成させた(Rが設けられた)正方形のシートが採用されている。
なお、本実施形態においては、平面視における形状が上記のような正方形である場合を例に貼付剤1を説明するが、本発明の貼付剤は、長方形、台形などその他の四角形であっても、三角形や五角形といったその他の多角形であっても良く、円形、楕円形に加え無定形などであってもよい。
また、その形状が前記多角形である場合は、頂点部を角張らせていてもよく、図に例示のごとく若干のRを設けていてもよい。
貼付剤の大きさは特に限定されないが、面積は、例えば25〜40000mm2程度とされ、好ましくは100〜10000mm2である。
貼付剤の平面形状が矩形である場合、その1辺の長さは、例えば5〜200mm、好ましくは10〜100mmである。
前記粘着剤層20は、前記支持体10の全面を覆うように形成させても、一部のみを覆うように形成させても良い。
例えば、前記剥離ライナー30を支持体10と略同形状に形成させ、該支持体10及び前記剥離ライナー30よりも平面視における形状が一回り小さな正方形となるように粘着剤層20を形成させ、貼付剤1の外周部において剥離ライナー30が粘着面20aに接着していない領域を設けて剥離ライナー30の除去操作をよりいっそう容易にさせることも可能である。
或いは、支持体10及び粘着剤層20(以下、両方を併せて「貼付剤本体」ともいうことがある)よりも剥離ライナー30を一回り大きな形状として、該剥離ライナーの外周部を貼付剤本体よりも外側に突出させてもよい。
斯かる態様を採用した場合には、粘着剤層を支持体全面に設け、該粘着剤層の外縁部を貼付剤本体の外周において露出させたとしても、この露出部分に何等かの部材などが接することを前記剥離ライナーの突出部分で阻止させ得る。
例えば、当該貼付剤を包装体などに収容させた場合を考えると、粘着剤層の露出部分とこの包装体の内面との間に剥離ライナーの突出長さだけ距離が確保されることになり、仮に、粘着剤層から粘着剤の成分が滲出するようなことがあっても、この滲出した成分を包装体の内面に付着させることを抑制させることができる。
従って、滲出成分で包装体の内面に貼付剤が貼り付いてしまうことを防止することができ、貼付剤を包装体から取り出しやすくすることができる。
また、剥離ライナーを突出させることで、剥離ライナーを貼付剤本体の粘着面から剥離する際に剥離ライナーを容易に掴むことができるため、剥離操作を容易にさせ得る。
なお、該剥離ライナーは、その形状を決定する際において、外縁を前記切れ目に交差させて、該切れ目によって分割の起点となる切込みが設けられた状態となるように調整することが好ましく、例えば、切れ目の形成させた樹脂フィルムを打ち抜いて剥離ライナーとするような場合においては、切れ目の一端部から他端部までの間を切断するように打ち抜くことが好ましい。
本実施形態に係る貼付剤1において、前記支持体10としては、特に限定されず、各種プラスチックフィルム、不織布、紙、織布、編布、金属箔、およびこれらを積層したものが採用可能である。
所望により、これらにさらに金属蒸着を施したものを前記支持体10として採用することも可能である。
前記プラスチックフィルムとしては、特に限定されず、例えば、ポリ塩化ビニル単体、若しくはエチレン、プロピレン、酢酸ビニル、アクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、アクリロニトリル、スチレン、塩化ビニリデンなどのモノマーと、その他モノマーとの共重合体物、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのオレフィン系ポリマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルポリエステルなどのポリエステル系ポリマー、ポリエーテルポリアミドブロックポリマーなどのポリアミド系ポリマーなどからなる各種フィルムが挙げられる。
支持体10の厚さは、例えば、5〜500μmとすることができ、好ましくは10〜200μmである。
前記粘着剤層20は、常温(25℃)で粘着性を有する粘着剤によって層状に形成されたものである。
前記粘着剤としては特に限定されず、例えば、アクリル系重合体からなるアクリル系粘着剤;スチレン−ジエン−スチレンブロック共重合体(例えば、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体)、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、ポリブタジエン等を含むゴム系粘着剤;シリコーンゴム、ジメチルシロキサンベース、ジフェニルシロキサンベース等を含むシリコーン系粘着剤;ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルエチルエーテル、ポリビニルイソブチルエーテル等のビニルエーテル系粘着剤;酢酸ビニル−エチレン共重合体等のビニルエステル系粘着剤;ジメチルテレフタレート、ジメチルイソフタレート、ジメチルフタレート等のカルボン酸成分とエチレングリコール等の多価アルコール成分からなるポリエステル系粘着剤等が挙げられる。
また、このような粘着剤にさらに種々の有機液状成分を加えた粘着剤で粘着剤層を形成させることができる。
なお、粘着剤層に皮膚貼付時におけるソフト感を付与できる観点からは、アクリル系粘着剤またはゴム系粘着剤が好ましく、容易に架橋でき多量の液状成分を粘着剤層に保持可能である観点からアクリル系粘着剤が好ましい。
特に好ましいゴム系粘着剤としては、例えば、ポリイソブチレン、ポリイソプレンおよびスチレン−ジエン−スチレン共重合体から選ばれる少なくとも一種を主成分とするゴム系粘着剤が挙げられる。
また、特に好ましいアクリル系粘着剤としては、(メタ)アクリル酸C218アルキルエステルを重合成分として含む重合体を主成分とするアクリル酸エステル系粘着剤が挙げられる。
前記粘着剤層に含有させる有機液状成分としては、特に限定されず、経皮吸収促進効果を有するものが好ましい。
このような有機液状成分としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のグリコール類、オリーブ油、ヒマシ油、スクアラン、ラノリン等の油脂類、流動パラフィンのような炭化水素類、各種界面活性剤、エトキシ化ステアリルアルコール、オレイン酸モノグリセリド、カプリル酸モノグリセリド、ラウリル酸モノグリセリド等のグリセリンモノエステル類、グリセリンジエステル類、グリセリントリエステル類またはそれらの混合物、ラウリル酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸エチル、アジピン酸ジイソプロピル等の脂肪酸アルキルエステル類、オレイン酸、カプリル酸等の高級脂肪酸類、その他、N−メチルピロリドン、1,3−ブタンジオール等が挙げられる。
粘着剤層に有機液状成分が含まれる場合には、使用前の貼付剤の周縁部や剥離ライナーに形成された切れ目から前記有機液状成分等がはみ出すおそれを有することから、僅かな応力によって切れ目31が拡大してしまうことを前記結合部32によって抑制させることができる本実施形態に係る貼付剤1は特に有効なものとなる。
斯かる観点から、粘着剤層20における有機液状成分の含有量は、粘着剤層20の総質量に基づき、5〜70質量%とすることが好ましく、10〜65質量%とすることがより好ましく、15〜60質量%とすることが最も好ましい。
また、同様の観点から、粘着剤層20の厚みは、20〜300μmであることが好ましく、30〜250μmであることがより好ましく、50〜200μmであることが最も好ましい。
また、粘着剤層20には、薬物をさらに含有させることができる。
なお、薬物を含む粘着剤層を備える貼付剤を特に貼付製剤と称することがあるが本明細書における貼付剤との用語は、このような貼付製剤を含む意図で用いている。
前記粘着剤層20に含有させる薬物は特に限定されず、ヒトなどの哺乳動物にその皮膚を通して投与し得る、経皮吸収可能な薬物が好ましい。
このような薬物としては、具体的には、例えば、全身性麻酔薬、催眠・鎮静薬、抗癲癇薬、解熱鎮痛消炎薬、鎮暈薬、精神神経用薬、中枢神経薬、抗痴呆薬、局所麻酔薬、骨格筋弛緩薬、自律神経用薬、鎮痙薬、抗パーキンソン薬、抗ヒスタミン薬、強心薬、不整脈用薬、利尿薬、血圧降下薬、血管収縮薬、冠血管拡張薬、末梢血管拡張薬、動脈硬化用薬、循環器用薬、呼吸促進薬、鎮咳去痰薬、ホルモン薬、化膿性疾患用外用薬、鎮痛・鎮痒・収斂・消炎用薬、寄生性皮膚疾患用薬、止血用薬、痛風治療用薬、糖尿病用薬、抗悪性腫瘍用薬、抗生物質、化学療法薬、麻薬、禁煙補助薬などが挙げられる。
薬物は、疾患、状態または障害の治療において所望の結果、例えば所望の治療結果をもたらすのに十分な、本明細書中で有効量とも呼ばれる量で粘着剤層中に含有させることができる。
有効量の薬物とは、例えば非毒性ではあるが、しかし特定の時間にわたって選択された効果をもたらすのに十分な量の薬物を意味し、このような量については適宜決定することができる。
粘着剤層における薬物の量は、その経皮吸収用薬物の効果を満たし、粘着剤の接着特性を損なわない範囲であれば特に限定されないが、粘着剤層の総質量に基づいて、例えば0.1〜60質量%とすることができ、0.5〜40質量%とすることが好ましい。
0.1質量%より少ないと治療効果が十分でないおそれがあり、60質量%より多いと、粘着剤層を構成する粘着性成分の含有量が低くなり、十分な皮膚接着性が得られない可能性があり、また経済的にも不利になるおそれを有する。
この粘着剤層20の粘着面20aを貼付剤1が使用されるまで保護しておくための前記剥離ライナー30としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、PETフィルム以外のポリエステルフィルム、ポリイミドフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリカーボネートフィルムなどのプラスチックフィルム;該プラスチックフィルムに金属を蒸着させた金属蒸着プラスチックフィルム;和紙、洋紙、クラフト紙、グラシン紙、上質紙などの紙類;不織布、布帛などの繊維質材料;金属箔が挙げられる。
また、プラスチックフィルムと紙類との積層シートやプラスチックフィルムと金属箔との積層シートなども採用が可能である。
工業製品としての種類が多く、貼付剤に用いるのに適切な厚さのものが数多く市販されており、求める品質のものを選択しやすい観点から、ポリエステルフィルム、とりわけポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。
前記剥離ライナー30は、加工の施し易さや加工精度を考慮すれば、均一な厚みを有するものが好ましい。
前記剥離ライナー30の厚さとしては特に限定されないが、貼付剤1の製造が容易であり、当該剥離ライナー30のコスト、貼付剤1の携帯性、操作性などの観点から、25μm〜200μmが好ましく、50μm〜150μmがより好ましい。
剥離ライナー30を粘着剤層20からさらに容易に剥離可能とするために、前記粘着面20aに接する側に離型処理が施されて軽剥離面が形成されているものを前記剥離ライナー30として採用することが好ましい。
また、剥離ライナー30は、引張試験における伸びが250%未満となる材質のもので形成されることが好ましく、貼付剤1の伸び率も250%未満であることが望ましい。
剥離ライナー30の伸びが250%以上であると、剥離ライナーを剥離するために剥離ライナーに力を加えた際に、結合部32が大きく変形して分割することが困難となるおそれを有する。
本実施形態における貼付剤1は、前記のように切れ目31と結合部32とが交互に設けられてなる分割線Cを剥離ライナー30に形成させることが使用時に当該剥離ライナー30を容易に分割する上で重要である。
特に、分割線Cに沿って前記結合部32を順に切断することによって、剥離ライナー30を分割しつつ前記第一の領域30aを粘着面20aから剥離して、該第一の領域30aを前記第二の領域30bよりも先に除去する操作を容易に実施させ得る上においては、前記第一の領域と前記第二の領域とを分割する際に分割方向上流側の一切れ目と該切れ目に下流側で隣接する他切れ目との間の結合部を前記一切れ目の下流側端部と、前記他切れ目の上流側端部から下流側端部までの途中箇所とを結ぶ形で切断させ、且つ、前記下流側端部と前記途中箇所とを結ぶ切断方向を分割方向に対して第一の領域側に傾斜させ得るように、前記切れ目が、下流側端部を前記分割方向に沿って配し、且つ、上流側端部を前記下流側端部よりも第一の領域側に位置させていることが重要である。
この点について、図2を参照しつつ詳細に説明する。
本実施形態においては、剥離ライナー30を分割する際にその切断位置をガイドして所望の分割状態にさせるための分割線Cが直線状の切れ目31によって形成されている。
個々の切れ目31は、その延在する方向を剥離ライナー30の分割方向と一致させてはおらず、分割方向に対して傾斜させており、且つ、互いに実質的に平行となるように配置されている。
この切れ目31は、下流側端部が分割方向に沿って実質的に一直線上に配置された状態となるように形成されており、しかも、前記下流側端部が略等間隔となるように配置されている。
また、全ての切れ目は、その長さ及び分割方向に対する傾斜角度を略共通させている。
したがって、切れ目31の上流側端部は、前記下流側端部よりも第一の領域側において実質的に一直線上に配置され、且つ、略等間隔となるように配置されている。
なお、ここでいう“実質的に一直線上”との用語は、全ての切れ目の下流側端部どうしや、上流側端部どうしを結んだ線分が一直線となる場合のみを意味する厳密なものではなく、これらがある程度の幅を有する直線(帯状)領域に位置する場合をも意図している。
ただし、上記帯状の領域に過大な幅を設定すると“一直線上”とは言えない状態になってしまうことから、上記帯状の領域は、通常、10mm以下の幅とされる。
即ち、幅10mmの直線領域内であれば、その領域内において緩やかにカーブした状態で切れ目を配置している状態や、切れ目をわずかに蛇行させて配置している状態においても“実質的に一直線上”とみなすことができるものである。
本実施形態に係る貼付剤1は、通常、剥離ライナー30の第一の領域30aと第二の領域30bとを使用者が左右の手で別々に保持して剥離ライナー30の分割が実施されることから第一の領域30aと第二の領域30bとを実質的に等面積に分割し得るように分割線Cが設けられていることが好ましい。
なお、ここでいう“実質的に等面積”とは、一方の領域の面積に対して他方の領域の面積が、80〜120%であることを意味する。
前記切れ目31は、その切込方向に直交する方向における最大幅が、1μm以上120μm以下であることが好ましい。
切れ目の最大幅が過剰に大きいと、粘着剤層20を形成している成分が当該切れ目から漏洩するおそれを有する。
一方、過剰に小さい最大幅の切れ目を剥離ライナーに形成することは、製造技術的に困難となるおそれを有する。
なお、1個の切れ目の総長さは、例えば、0.1mm〜60mmの内のいずれかとすることができ、1.0mm〜20mmの範囲内のいずれかすることが好ましい。
切れ目の総長さが過剰に大きいと、切れ目から粘着剤層20を形成している成分が漏洩するおそれを有する。
一方、切れ目の総長さが過剰に小さいと、切れ目の間の結合部が相対的に大きくなる傾向にあるので、結合部に破壊線を形成して分割線を形成するために力を要することとなり、剥離ライナーを剥離するために大きな力を必要にさせるおそれを有する。
この切れ目31、結合部32、及び、結合部32の切断方法に関して図2(b)を参照しつつより詳細に説明する。
まず、図2(b)において分割方向上流側から下流側に並んだ3つの切れ目(順に、第一切れ目31a、第二切れ目31b、及び、第三切れ目31cと呼ぶ)に着目した場合、先述のように第一切れ目31a、第二切れ目31bおよび第三切れ目31cのそれぞれは、互いに実質的に平行に配置されている。
しかも、これらの切れ目は、その長さ方向を分割方向D1に対して傾斜させて分割線Cを構成している。
従って、第一切れ目31aの下流側端部31a”と第二切れ目31bの下流側端部31b”とを結ぶ線分と第一切れ目31a及び第二切れ目31bがなす角度は略共通している。
なお、ここにいう“実質的に平行”との用語は、厳密な平行状態のほか、若干のずれ、例えば線分の間の距離が、±10%程度変動する場合をも含む意図で用いている。
従って、第一切れ目31aと前記線分とがなす角度と第二切れ目31bがなす角度とは上記のような変動の範囲で相違する場合がある。
このことは、第二切れ目31bと第三切れ目31cとの間においても同様である。
これらの切れ目が前記線分となす鋭角側の角度は、通常、5〜80度との範囲内とされ、10〜70度の範囲内とされることが好ましい。
斯かる角度が過剰に大きいと、使用者が剥離ライナーに加える力の方向と、切れ目の方向の違いが大きくなるため、剥離ライナーをスムーズに剥離することが難しくなるおそれを有する。
一方、斯かる角度が過剰に小さいと、切れ目の間の結合部が相対的に小さくなる傾向にあるので、結合部の変形する可能性が大きくなることで応力が加えられた際の切れ目の幅を拡大させるおそれを有し、当該切れ目から粘着剤層の成分を漏洩させるおそれを有する。
実質的に一直線上に配置されている切れ目の下流側端部から、隣接する切れ目の最も近い位置までの距離は、例えば0.01mm〜100mmとされ、0.1mm〜10mmとされることが好ましく、0.5mm〜5.0mmとすることが特に好ましい。
斯かる距離が過剰に大きいと、切れ目の間の結合部が相対的に大きくなる傾向にあるので、結合部を切断するために大きな力を要することとなり、剥離ライナー30の第一の領域30aを剥離するために大きな力を必要とさせるおそれを有する。
一方、斯かる距離を過剰に小さくすると、切れ目31の間の結合部32が相対的に小さくなる傾向となり、貼付剤1に応力が加わった際に結合部32の変形する可能性が大きくなることで切れ目31の幅が拡大されて切れ目31から粘着剤層20を形成する成分を漏洩させやすくなる。
本実施形態に係る貼付剤1においては、上記のように実質的に一直線上に配置された切れ目31の間の結合部32が使用者によって分割方向上流側から下流側へと順に切断されることになる。
そうして、剥離ライナー30が2分され、第一の領域30aと第二の領域30bとに分割されることになる。
なお、図2は、剥離ライナー30の一部を剥離しつつ結合部32を分割線に沿って順に切断する操作が右利きの使用者にとって容易となる貼付剤1を示したものである。
従って、図2正面視右側の領域が、先に剥離される第一の領域30aであり、左側が第二の領域30bである。
このとき、使用者は、通常、第二の領域30bを左手で把持して、右手で第一の領域30aの剥離操作を実施する。
そのため、図2(b)正面視上下方向に向けて結合部32に力を加えるよりも、やや右斜め下(矢印D2)方向、即ち、第一の領域側に傾斜した方向に力を加える方が使用者にとって容易な操作となる。
本実施形態においては、第一切れ目31aから第三切れ目31cまでが下流側端部を前記分割方向に沿って配し、且つ、上流側端部を前記下流側端部よりも第一の領域側に位置させていることから、例えば、第一切れ目31aと、この第一切れ目31aに下流側で隣接する第二切れ目31bとの間の結合部32を切断するのに際して前記第一切れ目31aの下流側端部31a”を起点とし、前記第二切れ目31bの上流側端部31b’から下流側端部31b”までの途中箇所を終点とした形で結合部32を切断させることができ、しかも、当該結合部32の切断方向を分割方向D1に対して第一の領域側30aに傾斜させた状態とし得る。
即ち、図2(b)において符号33を付して示した切断状態で結合部32を切断することができ使用者にとって切断容易な方向に結合部32を切断させることができる。
その後、第二切れ目31bと第三切れ目31cとの間の結合部を切断する際にも、前記第二切れ目31bが前記第一切れ目31aと同様に、その下流側端部31b”が分割方向に沿った配置とされ、第三切れ目31cの上流側端部31c’が第一の領域側に配置されていることから、前記第二切れ目31bの下流側端部31b”を起点とし、前記第三切れ目31cの上流側端部31c’から下流側端部31c”までの途中箇所を終点とした形で結合部32を切断させることができ、利き手によって力の入れ易い方向(D2)に近い形で結合部32を切断させることができる。
このようにして第一の領域30aを剥離する操作においては全ての結合部を利き手によって力の入れ易い方向に切断することができる。
なお、切れ目が3つ以上並んでいる場合についても同じことであり、剥離ライナーがN個の切れ目を有する場合に、第(n−1)番目の切れ目、第(n)番目の切れ目、および第(n+1)番目の切れ目(ただし、Nは3以上の自然数であり、nは2以上の自然数である。)において上記第一切れ目31aから第三切れ目31cまでの結合部の切断方法について述べた操作と同様の操作を繰り返すことで第一の領域30aを第二の領域30bと分割して粘着面20aから剥離させることができる。
なお、通常、右利きの使用者が結合部を切断するのに際して自然な力の加え方をすると、結合部の切断方向(図2(b)における「θ」)は、第一の領域側に、10度〜50度程度傾斜する。
従って、右利きの使用者にとって特に容易に分割可能な剥離ライナー30を形成させるには、個々の切れ目の形状や隣接する切れ目どうしの距離等を調整して第(n)番目の切れ目の下流側端部から第一の領域側に10度の方向に延長した線分から、50度に延長した線分までの間に掛けて第(n+1)番目の切れ目が存在するように分割線を形成させることが好ましい。
このような効果をより確実なものとさせ得る点においては、一切れ目に下流側において隣接する他切れ目の上流側端部は、前記一切れ目の下流側端部よりも分割方向上流側に位置させることが好ましい。
上記のような効果について、本発明以外の貼付剤1xを示した図4を参照しつつさらに詳しく説明すると、所謂ミシン目と呼ばれているような、直線的な破線状の分割線Cxを切れ目31xと結合部32xとによって形成させた場合、第一の切れ目31axの下流側端部31ax”から、使用者が力を加えやすい方向D2xに向けて結合部を切断しようとすると図中符号33xに示すような状態で切断されてしまい易く、この切断方向に第二の切れ目31bxが存在しないため分割線Cxに沿って剥離ライナー30xを分割することが難しくなる。
従って、図4に示すような貼付剤1xでは使用者が剥離ライナー30xを分割するのに際して力の入れ方を工夫しなければならず、慎重な作業を要求することになる。
一方で、本実施形態における貼付剤1は、上記の通り分割操作を容易に実施することができる。
さらには、本実施形態における貼付剤1は、切れ目31と結合部32とを交互に設けて剥離ライナー30に分割線Cを形成させているために先に示した特許文献1(国際公開WO00/69422号公報)に記載の貼付剤のように僅かな応力によって切れ目が大きく開いて粘着面が切れ目を通じて大きく露出してしまうことが抑制され得る。
また、先に示した特許文献2(特開2008−19209号公報)に記載の貼付剤が溝の深さを厳密に制御しなければ、所望の状態に剥離ライナーを分割させることが困難であるのに対して本実施形態に係る貼付剤1は、所定の切れ目を設けるだけで剥離ライナーを所望の状態に分割させることができる点において製造が容易であるともいえる。
なお、このような効果は、上記例示の貼付剤1に限定されるものではない。
以下に分割線C(切れ目31)の設け方における他の態様を図3に例示しつつ本発明の貼付剤に係る他の実施形態について説明する。
図3(a)に示す貼付剤1は、下流側端部を前記分割方向に沿って配し、且つ、上流側端部を前記下流側端部よりも第一の領域側に位置させている点においては図2に例示の貼付剤1と同じであり、前記第一の領域30aと前記第二の領域30bとを分割する際に分割方向上流側の一切れ目と該切れ目に下流側で隣接する他切れ目との間の結合部を前記一切れ目の下流側端部と、前記他切れ目の上流側端部から下流側端部までの途中箇所とを結ぶ形で切断させることができる点、及び、前記下流側端部と前記途中箇所とを結ぶ切断方向を分割方向に対して第一の領域側に傾斜させ得る点においても図2に例示の貼付剤と同じである。
一方で、図2に例示の貼付剤が上流側端部から下流側端部に向けた直線状の切れ目を形成させているのに対して、図3(a)に示す貼付剤1は、曲線的な切れ目が形成されている。
より具体的には、図2に例示の貼付剤においては、上流側端部から下流側端部に向けて見た場合に第二の領域側に傾斜した直線状の切れ目が形成されているのに対して、図3(a)に示す貼付剤1は、この切れ目の始点(上流側端部)から終点(下流側端部)の間を第二の領域30bに向けて膨出させた弧状の切れ目が形成されている。
この図3(a)に示す貼付剤1も図2に示した貼付剤と同様の効果を有し、しかも、図2に示した貼付剤が切れ目の下流側端部まで分割線Cとの間の角度を変化させていないのに対して、図3(a)に示す貼付剤1は、下流側端部に近い箇所では分割線Cの延在する方向に沿った(分割方向とのなす角度が0度に近い)状態になるので、剥離ライナー30の分割操作をよりスムーズなものとすることができる。
このような効果は、次に説明する図3(b)に例示の貼付剤1も同じである。
図3(b)に示す貼付剤1は、切れ目31を2つのセグメント(部分)によって構成させており、その内の一つのセグメント311を図2に示す貼付剤1の切れ目31と同様の構成としている。
即ち、図2に示した貼付剤においては、前記上流側端部を始点とし、前記下流側端部を終点とした斜め方向に走る直線部分のみで切れ目が構成されていたが、図3(b)に示す貼付剤1の切れ目31は、このように上流側端部から下流側に向けて斜め方向に走る部分と、それ以外の部分とで構成されている(以下、上流側端部から下流側に向けて斜め方向に走る部分を「第一セグメント」ともいう)。
より詳しくは、図3(b)に示す貼付剤1は、前記第一セグメント311の終点を切れ目31の下流側端部から分割方向に対して逆向きに遡った上流側の地点としており、該第一セグメントの他に、第一セグメントの前記終点から前記下流側端部に至る直線的な第二セグメントをさらに備えている。
この図3(b)に示す貼付剤1は、図2に例示の貼付剤1と同様に前記第一セグメント311を互いに実質的に平行に配置させることが好ましい。
また、第一セグメント311が、分割方向に対してなす鋭角側の角度は、例えば5〜90度とされ、10〜90度とされることが好ましい。
図3(b)に示す貼付剤1においては、第二セグメントを有していない図2の実施態様と比較して、第一セグメント311の角度を大きくしても図2の実施態様と同様の効果を期待することができる。
これは、分割線の方向に沿った第二セグメント312を有することで、分割線Cによる分割を実施しつつ第一の領域30aを剥離する操作がスムーズとなるためである。
図3(b)のように、切れ目31が、第一セグメント311に加えて、さらなるセグメントを有する場合、第一セグメント311および第二セグメント312のそれぞれの長さは、例えば、0.5mm〜30mmとされ、0.5mm〜10mmとされることが好ましい。
図3(b)に示す貼付剤1においては、切れ目に第二のセグメントを有していない図2に例示の態様と比較して、第一セグメント311の長さを短くしても図2に例示の態様と同様の効果を期待することができる。
これは、さらなるセグメントの存在により、第一セグメント311の役割の一部を分担することができるためと考えられる。
この切れ目の総長さが過剰に大きいと粘着剤層の成分を漏洩させるおそれを有する点、並びに、総長さが過剰に小さいと結合部が相対的に大きくなる傾向から結合部を切断するために大きな力を要する点についてはこれまでに述べた通りである。
従って、図3(b)に示す貼付剤1においても、切れ目の総長さが、通常、0.1mm〜60mmとされ1.0mm〜20mmとされることが好ましい点についてはこれまでに述べた貼付剤と同じである。
図3(b)において、第一セグメントと第二セグメントとがなす角度は、例えば、90〜175度とされ、90〜170度とされることが好ましい。
実質的に一直線上に配置されている切れ目の下流側端部から、隣接する切れ目の最も近い位置まで距離は、例えば0.01mm〜100mmとされ、0.1mm〜10mmとされることが好ましく、0.5mm〜5.0mmとすることが特に好ましい。
なお、斯かる角度や距離が過剰に大きいと、切れ目の間の結合部が相対的に大きくなる傾向にあるので、結合部を切断するために力を要することとなり、第一の領域30aを剥離するために大きな力を必要とさせるおそれを有する。
一方、斯かる角度や距離を過剰に小さくすると、切れ目31の間の結合部32が相対的に小さくなる傾向となり、結合部32の変形する可能性が大きくなることで切れ目31の幅が拡大されて切れ目31から粘着剤層20を形成する成分を漏洩させやすくなる。
次いで、図3(c)に示す貼付剤1について説明する。
この図3(c)に示す貼付剤1における切れ目31は、上流側端部を始点とし、下流側端部から分割方向に対して逆向きに遡った地点を終点とした第一セグメント311を備え、該第一セグメント311の前記終点から前記下流側端部に至る第二セグメント312をさらに備えている点においては図3(b)に示す貼付剤の切れ目と共通している。
一方で、この図3(c)に示す貼付剤1は、前記第一セグメント311の終点を始点とし、終点を第一セグメント311の終点よりも上流側、且つ、第一セグメントとは逆の第二の領域側に位置させた第三セグメント313がさらに備えられており、前記第一セグメント311、前記第二セグメント312、及び、前記第三セグメント313がY字状に配置されている点においてこれまでに例示の貼付剤1と相違している。
なお、図2に例示の貼付剤は、切れ目が回転対称(2回対称)性を有する形状であるために、分割線Cの両端の内のいずれ側から結合部の切断を開始しても同様の効果を得ることができる点において優れているが、この図3(c)に示す貼付剤1は、分割線Cに対して線対称となる形状を有しているために使用者が右利きでなく左利きであっても同様の効果を得ることができる点において優れている。
即ち、本実施形態においては、右手を利き手にした使用者を想定しているために、図2や図3(a)、(b)においては、正面視右側を剥離ライナー30の先に剥離する領域(第一の領域30a)としている。
これに対して、左利きの使用者が利き手で第一の領域を先に剥離することを想定した場合には、剥離ライナーの向かって左側が第一の領域となるため、図2や図3(a)、(b)に示した切れ目は、左右逆向きに形成させる必要があるが、図3(c)においては、そもそも切れ目が線対称なためそのような変更を行う必要が無い。
即ち、図3(c)に示す貼付剤1は、切れ目の第三セグメント313を、図2や、図3(a)、(b)における第一セグメント311と同様に機能させることができ、右利き、左利き両用の貼付剤1とすることができる。
お、図3(c)に示す態様において、第三セグメントの長さは、例えば、0.5mm〜30mmとされ、0.5mm〜10mmとされることが好ましい。
この図3(c)に示す態様において、第一セグメント311と第二セグメント312とがなす角度は例えば90〜175度とされ、90〜170度とされることが好ましい。
また、第三セグメント313と第二セグメント312とがなす角度は例えば90〜175度とされ、90〜170度とされることが好ましい。
なお、第一セグメント311と第三セグメント313とがなす角度は、10〜180度であるこなと好ましく、20〜180度であることがより好ましい。
これらの角度が好ましいのは、図3(b)に例示の貼付剤と同様の理由によるものである。
また、切れ目の幅や総長さについても、これまで述べた理由に基づき、その好ましい態様を選択することができる。
さらに、切れ目の下流側端部から、隣接する切れ目の最も近い位置まで距離は、例えば0.01mm〜100mmとすることができ、0.1mm〜10mmとすることが好ましく、0.5mm〜5.0mmとすることが特に好ましい。
なお、左右両用とできる点においては、図3(c)のY字状の切れ目以外にも、図3(d)に示すようなT字状の切れ目を設けた場合も同じであり、この図3(d)に示すような態様においても図3(c)に例示の貼付剤と同様の効果を期待することができる。
以上のような貼付剤の製造方法は特に限定されないが、例えば、以下の方法により実施することができる。
まず、剥離ライナーを用意し、剥離ライナーの片面に粘着剤層を積層し、該粘着剤層上に支持体を積層する。
あるいは、支持体を用意し、支持体の片面に粘着剤層を積層し、該粘着剤層上に剥離ライナーを積層する。
粘着剤層の積層の手法としては、特に限定されず、粘着剤層形成用組成物を塗布して接着させる方法が挙げられる。
また、別途、粘着剤層のみを作製して、これを支持体や剥離ライナーに溶着させてもよい。
剥離ライナーに上記のような形状の切れ目を付与する手法としては、自体公知の手法、例えば、ダイロール、レザーなどの刃物による加工、レーザー加工などが挙げられる。
以下に具体例を記載し、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
<粘着剤層を形成するための組成物の調製>
高分子量のポリイソブチレン1(粘度平均分子量4,000,000)、低分子量のポリイソブチレン2(粘度平均分子量55,000)、粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂、軟化点100℃(環球法))、有機液状成分(ミリスチン酸イソプロピル)、及び、薬物としての硝酸イソソルビドを、15:25:25:30:5の質量比率で、トルエンの存在下、混合し粘着剤層を形成するための組成物を得た。
<粘着シートの作製>
片面が軽剥離面となるように離型処理されたPETフィルム(厚さ75μm)の前記軽剥離面に、乾燥後の粘着剤層の厚さが200μmとなるように前記組成物を塗布し、乾燥器により乾燥させ(100℃、5分間)、粘着剤層が形成されたPETフィルムを得た。
さらに、粘着剤層上に支持体となる積層シート(全体の厚さ約40μm)を重ね合せ実施例、比較例の貼付剤の原材料となる粘着シートを作製した。
なお、前記支持体となる積層シートとしては、厚さ3.5μmのPET製フィルムと、厚さ約35μm、目付量12g/m2のPET製不織布とが積層されたシートを用い、前記PET不織布面の側を粘着剤層に当接させて前記粘着シートを形成させた。
<剥離ライナー上の切れ目の作製>
剥離ライナーを形成させるための部材として、前記粘着シートの形成に用いたPETフィルムと同様に軽剥離面の形成されたPETフィルム(厚さ75μm)を用意し、これに図2に示したような態様の分割線を形成させた。
即ち、第一セグメントのみからなる長さ5mmの直線状の切れ目によって前記PETフィルムに分割線を形成させた。
なお、この切れ目は、分割方向と20度の角度をなすように形成させた。
また、一つの切れ目の下流側端部から、該切れ目に下流側において隣接する切れ目までの最短距離が1.5mmとなるように切れ目を配置した。
<貼付剤の打ち抜き>
粘着シートにすでに貼り合わせてあるPETフィルムを剥離し、上記のように切れ目を形成させた剥離ライナー形成用のPETフィルムを代わりに粘着剤層上に積層させて貼付剤の原料シートとした。
なお、この原料シートは、前記PETフィルムの軽剥離面側を粘着面に貼り合わせる形で作製した。
次いで、トムソン刃を用いてこの原料シートを60mm×60mmの正方形状に打ち抜き、実施例1の貼付剤を得た。
なお、このトムソン刃による打ち抜きは、正方形において対向する2辺の中点どうしを結んだ線分に沿って上記切れ目が並んだ状態となるように実施した。
即ち、前記切れ目の間の結合部を切断して剥離ライナーを2分割した際に、前記剥離ライナーが2等分されるように貼付剤を作製した。
しかも、剥離ライナーを分割する操作のきっかけとなる切込みが剥離ライナーの外縁部に形成されるように、切れ目の途中箇所を切断するように原料シートを打抜いた。
(実施例2)
形成させる切れ目の形状を図2に示した態様のものに代えて図3(b)に示すような態様のものに変更した以外は実施例1と同様にして実施例2の貼付剤を得た。
即ち、上流側端部を始点とし、下流側端部から分割方向に対して逆向きに遡った地点を終点とした第一セグメントと、該第一セグメントの前記終点から前記下流側端部に至る第二セグメントとを有する切れ目によって分割線を形成させたPETフィルムを剥離ライナーに使用して60mm×60mmの正方形の貼付剤を作製した。
なお、第一セグメントの長さは2.1mmとし、前記分割線による分割方向に対する第一セグメントの角度(鋭角側)は45度とした。
また、第二セグメントは、第一セグメントの終点から分割方向に沿って直線状に当該切れ目の下流側端部にまで形成させた。
即ち、第一セグメントと第二セグメントとの間の角度が135度となるように切れ目を形成させた。
なお、第二セグメントの長さは3.5mmとした。
また、この実施例2の貼付剤においては、一つの切れ目の下流側端部から、該切れ目に下流側において隣接する切れ目までの最短距離が1.1mmとなるように剥離ライナーに切れ目を設けた。
(実施例3)
形成させる切れ目の形状を図2に示した態様のものに代えて図3(c)に示すような態様のものに変更した以外は実施例1と同様にして実施例3の貼付剤を得た。
即ち、上流側端部を始点とし、前記下流側端部から分割方向に対して逆向きに遡った地点を終点とした第一セグメントと、該第一セグメントの前記終点から前記下流側端部に至る第二セグメントとを備え、第一セグメントの前記終点を始点とし、終点を前記始点よりも上流側、且つ、第一セグメントとは逆の第二の領域側に位置させた第三セグメントがさらに備えられている、前記第一セグメント、前記第二セグメント、及び、前記第三セグメントがY字状に配置された切れ目によって分割線を形成させたPETフィルムを剥離ライナーに使用して60mm×60mmの正方形の貼付剤を作製した。
なお、第一セグメントの長さや角度、第二セグメントの長さ等は実施例2と同じである。
即ち、切れ目に第三セグメントが設けられている点を除いてこの実施例3の貼付剤は、実施例2の貼付剤と同じものである。
なお、前記第三セグメントは、第一セグメントと線対称な関係にあり、長さも第一セグメントと同じである。
即ち、第三セグメントは、長さが2.1mmで、第二セグメントとの角度が135度、第一セグメントとの角度が90度となるように形成せた。
(比較例1)
図5(a)に示すような破線状の分割線を剥離ライナーに形成させたこと以外は実施例1と同様にして比較例1の貼付剤を作製した。
すなわち、分割方向に沿って直線的に形成された長さ2.0mmの切れ目と長さ1.0mmの結合部とを交互に配して分割線を形成させた。
(比較例2)
図5(b)に示すように、正方形の貼付剤において対向している2辺の中点どうしを結んだ線分に沿って該線分の一端側から他端側にかけて連続する切れ目を剥離ライナーに形成させた。
即ち、剥離ライナーが予め2分割されている状態で粘着面を被覆させ、比較例2の貼付剤とした。
(評価)
実施例1〜3および比較例1〜2の貼付剤を、下記評価項目について評価した。
(試験例1)
<剥離ライナーの切れ目の幅の計測>
貼付剤の剥離ライナーの切れ目部分をデジタルマイクロスコープ((株)キーエンス、VHX−600、倍率1000倍)で観察し、各貼付剤の剥離ライナーのすべての切れ目の内、最も切れ目の幅が広い箇所を計測した。
結果を表1に示す。
(試験例2)
<保管後の粘着剤層成分の滲出性および包装体からの取り出し性の評価>
図6(a)に示すように、実施例1〜3および比較例1〜2の貼付剤1(1x)を、外層が12μm厚のPETフィルム、内層が30μm厚のポリアクリロニトリル系樹脂フィルムからなる包装材(外寸:100mm×100mm、内寸:90mm×90mm)により形成された包装袋Zの内に密封した。
貼付剤1(1x)を密封した包装袋Zを台の上に水平に置き、約300gfの荷重を掛けた状態で、温度50℃の恒温器中に2週間保管した。
保管後、図6(b)に示すように、包装袋Zの2辺をハサミで切断して開封した。
開封した部分より、指先を挿入して貼付剤1(1x)の角をつかんで取り出し、以下の評価基準に基づき、1〜5の評価点を用いて、剥離ライナーの切れ目から粘着剤層の形成成分の滲出性および包装体からの貼付剤の取り出し性を評価した。
結果を表1に示す。
<評価基準>
5:粘着剤層の成分の滲み出しがなく、極めて容易に取り出せる
4:粘着剤層の成分のわずかな滲み出しがあるが、極めて容易に取り出せる
3:粘着剤層の成分のいくらかの滲み出しがあるが、容易に取り出せる
2:粘着剤層の成分のいくらかの滲み出しがあるが、取り出し可能
1:粘着剤層の成分のかなりの滲み出しがあり、取り出しが困難
(試験例3)
<剥離ライナーの剥離容易性の評価>
パネラー4名に、貼付剤から剥離ライナーの一部を分割線に沿って分割しつつこの分割した領域を粘着面から剥離させ、その剥離操作の容易性について官能評価させた。
評価結果を以下の基準で要約した。結果を表1に示す。
<評価の要約基準>
5:4名全員が容易に剥離できると感じた
4:4名中3名が容易に剥離できると感じた
3:4名中2名が容易に剥離できると感じた
2:4名中1名が容易に剥離できると感じた
1:4名全員が容易に剥離できないと感じた
Figure 0005732266
以上のように本発明によれば、僅かな応力によって粘着面を大きく露出させることを使用前において抑制可能で、且つ、使用時には剥離ライナーを容易に分割することができる貼付剤を提供し得ることがわかる。
1 貼付剤
10 支持体
20 粘着剤層
20a 粘着面
30 剥離ライナー
30a 第一の領域
30b 第二の領域
31 切れ目
32 結合部
311 第一セグメント
312 第二セグメント
313 第三セグメント
C 分割線
D1 分割方向

Claims (10)

  1. 外周部を有するシート状の貼付剤であり、且つ、
    支持体の片面側に粘着剤層が備えられて常温で粘着性を示す粘着面が備えられ、該粘着面を覆う剥離ライナーがさらに備えられており、該剥離ライナーが、切れ目と結合部とが交互に設けられてなる分割線を有し、該分割線に沿って前記結合部を順に切断することによって第一の領域と第二の領域とに分割可能で、結合部の前記切断を実施しつつ前記第一の領域前記第二の領域よりも先に前記粘着面から剥離されるシート状の貼付剤であって、
    前記第一の領域と前記第二の領域とを分割する際に分割方向上流側の一切れ目と該切れ目に下流側で隣接する他切れ目との間の結合部を前記一切れ目の下流側端部と、前記他切れ目の上流側端部から下流側端部までの途中箇所とを結ぶ形で切断させ、且つ、前記下流側端部と前記途中箇所とを結ぶ切断方向を分割方向に対して第一の領域側に傾斜させ得るように、前記切れ目は、下流側端部を前記分割方向に沿って配し、且つ、上流側端部を前記下流側端部よりも第一の領域側に位置させていることを特徴とする貼付剤。
  2. 原料シートからの打ち抜きよって形成されたシート状の貼付剤である請求項1記載の貼付剤。
  3. 前記支持体と前記剥離ライナーとが平面視において略同形状で、前記粘着剤層が支持体及び剥離ライナーよりも一回り小さな形状を有し外周部において剥離ライナーが粘着面に接着していない領域が設けられている請求項1又は2記載の貼付剤。
  4. 前記打ち抜きにより、外周縁において前記切れ目が切断された状態となっている請求項2又は3記載の貼付剤。
  5. 前記切れ目は、前記上流側の端部を始点とし、前記下流側端部を終点とするか、又は、前記下流側端部から前記分割方向に対して逆向きに遡った地点を終点とする第一セグメントを有し、隣接する切れ目の前記第一セグメントどうしを実質的に平行させて配置されている請求項1乃至4のいずれか1項に記載の貼付剤。
  6. 前記切れ目は、前記上流側端部を始点とし、前記下流側端部から前記分割方向に対して逆向きに遡った地点を終点とした前記第一セグメントを備え、該第一セグメントの前記終点から前記下流側端部に至る第二セグメントをさらに備えている請求項記載の貼付剤。
  7. 前記切れ目は、第一セグメントの前記終点を始点とし、終点を前記始点よりも上流側、且つ、第一セグメントとは逆の第二の領域側に位置させた第三セグメントがさらに備えられており、前記第一セグメント、前記第二セグメント、及び、前記第三セグメントがY字状に配置されている請求項記載の貼付剤。
  8. 前記切れ目の最大幅が、1μm以上120μm以下である請求項1乃至のいずれか1項に記載の貼付剤。
  9. 前記切れ目の一つの総長さが0.1mm以上60mm以下である請求項1乃至のいずれか1項に記載の貼付剤。
  10. 前記分割線が、剥離ライナーを実質的に等面積に分割させるものである請求項1乃至のいずれか1項に記載の貼付剤。
JP2011014425A 2011-01-26 2011-01-26 貼付剤 Active JP5732266B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011014425A JP5732266B2 (ja) 2011-01-26 2011-01-26 貼付剤
CA2764624A CA2764624A1 (en) 2011-01-26 2012-01-23 Patch
RU2012102534/15A RU2012102534A (ru) 2011-01-26 2012-01-25 Пластырь
EP12152358.3A EP2481443B1 (en) 2011-01-26 2012-01-25 Patch
US13/357,718 US20120189796A1 (en) 2011-01-26 2012-01-25 Patch
KR1020120007876A KR101860158B1 (ko) 2011-01-26 2012-01-26 패치
CN201210020884.8A CN102614047B (zh) 2011-01-26 2012-01-30 贴片

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011014425A JP5732266B2 (ja) 2011-01-26 2011-01-26 貼付剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012153652A JP2012153652A (ja) 2012-08-16
JP5732266B2 true JP5732266B2 (ja) 2015-06-10

Family

ID=45531227

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011014425A Active JP5732266B2 (ja) 2011-01-26 2011-01-26 貼付剤

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20120189796A1 (ja)
EP (1) EP2481443B1 (ja)
JP (1) JP5732266B2 (ja)
KR (1) KR101860158B1 (ja)
CN (1) CN102614047B (ja)
CA (1) CA2764624A1 (ja)
RU (1) RU2012102534A (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102013008727A1 (de) 2013-05-23 2014-11-27 Amw Gmbh Pflaster mit gekerbter Abziehfolie
DE102013008726A1 (de) 2013-05-23 2014-11-27 Amw Gmbh Plaster mit Abziehhilfe
EP3094566B1 (en) 2014-01-16 2019-10-23 Graphic Packaging International, LLC Carton with opening feature
CN109152654B (zh) 2016-03-11 2021-02-26 科洛普拉斯特公司 造口术器具
TWI601516B (zh) * 2016-04-12 2017-10-11 Three-dimensional flexible breathable physiotherapy film release film
WO2018100005A1 (en) * 2016-12-01 2018-06-07 Ecole Polytechnique Federale De Lausanne (Epfl) Engineering reversible elasticity in ductile or brittle thin films and products resulting from said engineering
ES2906065T3 (es) * 2016-12-30 2022-04-13 Euromed Inc Parche adhesivo que contiene un sistema de revestimiento de liberación mejorada
JP6522039B2 (ja) * 2017-04-27 2019-05-29 日本ゴア株式会社 保護フィルム付膜片、保護フィルム付膜片の保護フィルム除去方法および電気装置の製造方法
JP6997533B2 (ja) * 2017-04-28 2022-01-17 日東電工株式会社 生体センサ用シート
US11766361B2 (en) * 2018-01-16 2023-09-26 Andrew S. Yu Pressure bandage
JP7270353B2 (ja) * 2018-09-25 2023-05-10 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー ロール製品
USD929596S1 (en) 2019-01-16 2021-08-31 Andrew S. Yu Bandage
DE202020102408U1 (de) 2020-04-29 2020-05-07 Yuliia Andriivna Novosilska Pflaster für Tiere
CN112048257A (zh) * 2020-08-28 2020-12-08 深圳同兴达科技股份有限公司 一种显示屏oca清除方法

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2967010A (en) * 1958-03-21 1961-01-03 Kimberly Clark Co Cellulosic product
JPS5218631Y2 (ja) * 1974-03-20 1977-04-26
JPH0542811Y2 (ja) * 1988-05-09 1993-10-28
US5052381A (en) * 1990-03-19 1991-10-01 The B. F. Goodrich Company Adhesive wound dressing and perforated shield
US5616387A (en) * 1993-08-31 1997-04-01 Minnesota Mining And Manufacturing Company Perforated roll of elastic wrap
EP0716586B1 (en) * 1993-08-31 2000-12-20 Minnesota Mining And Manufacturing Company Perforated roll of nonwoven surgical tape
AU685848B2 (en) * 1993-08-31 1998-01-29 Minnesota Mining And Manufacturing Company Perforated roll of elastic wrap
JP3029176U (ja) * 1995-10-13 1996-09-27 大阪シーリング印刷株式会社 シート状物用ミシン目構造
KR100663684B1 (ko) 1999-05-13 2007-01-02 히사미쓰 세이야꾸 가부시키가이샤 부착제
JP2002306530A (ja) 2001-04-13 2002-10-22 Teikoku Seiyaku Co Ltd 外用貼付剤
US7138169B2 (en) * 2003-03-05 2006-11-21 3M Innovative Properties Company Cloth-like polymeric film with directional tear
TWI233396B (en) * 2003-12-05 2005-06-01 Four Pillars Entpr Co Ltd Easily tearable film and method of preparing thereof
US7732031B1 (en) * 2005-05-18 2010-06-08 Vermed, Inc Striated carrier
JP4809157B2 (ja) * 2005-08-17 2011-11-09 久光製薬株式会社 簡易剥離可能な剥離シートを備えた貼付剤
US7910792B2 (en) * 2005-08-17 2011-03-22 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Patch having easily detachable release sheet
JP4197697B2 (ja) * 2005-08-26 2008-12-17 小林クリエイト株式会社 ラベルシート
JP5005277B2 (ja) 2006-07-13 2012-08-22 日東電工株式会社 貼付剤および貼付製剤
JP4975534B2 (ja) 2007-07-04 2012-07-11 日東電工株式会社 貼付剤包装構造
JP2011014425A (ja) 2009-07-03 2011-01-20 Iwasaki Electric Co Ltd 高圧放電灯点灯装置、照明装置及び高圧放電灯点灯装置の制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012153652A (ja) 2012-08-16
EP2481443A1 (en) 2012-08-01
CA2764624A1 (en) 2012-07-26
RU2012102534A (ru) 2013-07-27
CN102614047A (zh) 2012-08-01
EP2481443B1 (en) 2014-06-25
US20120189796A1 (en) 2012-07-26
KR101860158B1 (ko) 2018-05-21
CN102614047B (zh) 2014-09-17
KR20120086676A (ko) 2012-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5732266B2 (ja) 貼付剤
JP5005277B2 (ja) 貼付剤および貼付製剤
JP5097034B2 (ja) 貼付剤および貼付製剤
CA2750369C (en) Pressure-sensitive adhesive tape package
EP2380539B1 (en) Pressure-sensitive adhesive tape package
EP2206759B1 (en) Adhesive preparation and patch preparation
JP5015872B2 (ja) 貼付剤の製造方法
JP5371806B2 (ja) 粘着テープ包装袋
US20140158571A1 (en) Packaging structure for patches
WO2019177156A1 (ja) 創傷被覆材
JP3782168B2 (ja) 粘着シート
JP3158519U (ja) 包装袋からの取り出し性および貼付時の操作性に優れた貼付剤
JP2010284402A (ja) 粘着シート
JPH11180862A (ja) カバー材付き貼付剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140711

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140718

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140909

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150320

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150413

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5732266

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250