JPH11180862A - カバー材付き貼付剤 - Google Patents

カバー材付き貼付剤

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JPH11180862A
JPH11180862A JP36701797A JP36701797A JPH11180862A JP H11180862 A JPH11180862 A JP H11180862A JP 36701797 A JP36701797 A JP 36701797A JP 36701797 A JP36701797 A JP 36701797A JP H11180862 A JPH11180862 A JP H11180862A
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JP36701797A
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English (en)
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Kensuke Matsuoka
賢介 松岡
Yoshihisa Nakano
善久 仲野
Yoshifumi Hosaka
美文 保坂
Saburo Otsuka
三郎 大塚
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貼付剤の皮膚面貼付層の構成成分とカバー材
の粘着剤とが接触することなく保管でき、しかも、使用
方法が容易なカバー材と一体になったカバー材付き貼付
剤を提供する。 【解決手段】 支持体11上に粘着剤層12を積層し、
さらに当該粘着剤層12上にセパレータ13を積層し
て、皮膚面貼付層を有する貼付剤10を作製する。ま
た、別な支持体21上に粘着剤層22を積層し、さらに
当該粘着剤層22上に、中央に貼付剤貼着領域40とな
る開口35が開設されたセパレータ30を積層してカバ
ー材20を作製する。当該セパレータ23の開口35の
4隅から、放射状に貼付剤10の周縁16よりも外側に
延伸された切込み線37を設け、当該開口35において
貼付剤10背面を貼り合わせ、本発明に係るカバー材付
き貼付剤Aを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカバー材付き貼付剤
に関する。具体的には、貼付剤をヒト皮膚面に貼着固定
するためのカバー材が予め備えられたカバー材付き貼付
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、経皮吸収用薬物を皮膚面を通して
投与する経皮吸収製剤や、損傷皮膚面を保護するための
ドレッシング材など、ヒトの皮膚面に貼付されて使用さ
れる各種の貼付剤が数多く開発されている。これらの貼
付剤にあっては通常、皮膚面貼付層に良好な皮膚接着性
を持たせ、貼付期間中皮膚面からの浮きや剥がれがない
ように設計されている。
【0003】この皮膚面貼付層にあっては、例えば経皮
吸収製剤のように、薬物放出性を良好にする目的や薬物
の安定性を高める目的などのため、皮膚面貼付層に用い
られる粘着剤ポリマーが限定されたり、種々の添加剤が
配合される場合がある。これらの場合、用いられる粘着
剤ポリマーや添加剤の種類によっては、皮膚面貼付層に
良好な皮膚接着性を持たせることができないことがあ
り、貼付中に皮膚面からの浮きや剥がれを生じる場合が
あった。
【0004】また、貼付初期に良好な皮膚接着性を有し
ていても、貼付中に皮膚の発汗や皮膚面の動きにより、
皮膚面からの浮きや剥がれを生じる場合もあった。この
ような場合には、経皮吸収薬物が体内に吸収されず、治
療に必要な薬物量を投与できないという致命的な欠陥と
なったり、損傷皮膚面の保護ができなくなるなど各貼付
剤の目的を達成できない。
【0005】これらの欠点を解決するために、従来、絆
創膏で固定したり、フィルム状の支持体上に粘着剤層が
形成されたカバー材で固定したりしている。
【0006】しかし、絆創膏の幅が貼付剤の幅よりも狭
い場合、貼付剤のエッジのすべてを皮膚面に固定するた
めには、貼付剤の各エッジ部をそれぞれ固定する必要が
あり手間がかかる。一方、絆創膏の幅が貼付剤の幅より
も広い場合やカバー材を用いた場合には、一度に貼付剤
を固定することができる点で好都合である。しかし、浮
きや剥がれを生じないようにするには、貼付剤を絆創膏
やカバー材の中央に位置させなければならず、実際上非
常に困難である。
【0007】そこで、予め貼付剤をカバー材の中央に位
置させて貼り合せ、カバー材と貼付剤を一体としたカバ
ー材付き貼付剤が提供されている。図13は、当該カバ
ー材付き貼付剤Xの図面であって、同図(a)はその一
部を破断した斜視図、同図(b)はその断面図である。
【0008】当該カバー材付き貼付剤Xは、支持体51
上に粘着剤層52が形成された貼付剤50と支持体61
上に粘着剤層62が形成されたカバー材60及びセパレ
ータ70とより構成されている。当該カバー材60の大
きさ(平面積)は、貼付剤50よりも大きなものが用い
られる。そして、貼付剤50の支持体51背面、つまり
粘着剤層52が形成されていない面がカバー材60の粘
着剤層62のほぼ中央に貼り合わされ、貼付剤50の粘
着剤層52を覆うようにして、カバー材60の粘着剤層
62上にセパレータ70が積層されている。
【0009】このカバー材付き貼付剤Xにあっては、カ
バー材60ごと皮膚面に貼り付ければよく、セパレータ
70を剥がすだけで、簡単に貼付剤50を貼り付けるこ
とができる。しかも、最初から貼付剤50はカバー材6
0の中央に貼着されているので、浮きや剥がれがないよ
うに貼付できる。
【0010】しかしながら、貼付剤50の粘着剤層52
が保存期間中に流動する場合があり、このような構造に
あっては、流動した粘着剤層52の粘着剤がカバー材6
0の粘着剤層62に容易に接触して、貼付剤50の粘着
剤層52に含まれている経皮吸収薬物や添加剤がカバー
材60に移行するという問題があった。
【0011】この結果、カバー材60が皮膚面にしっか
りと貼付されず、貼付剤50の剥がれや浮きを生じ、十
分に貼付剤50の効果を発揮できなかった。また、貼付
剤50の粘着剤層52に含有させてある経皮吸収薬物や
添加剤は皮膚に貼付された際、その目的とする効果が最
も高くなるよう、その必要量を含有させてあるのが一般
的である。このため、経皮吸収薬物や添加剤がカバー材
60に移行した結果、粘着剤層52に経皮吸収薬物や添
加剤の必要量が不足することになり、期待する効果が得
られないことがあった。
【0012】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、貼付剤の皮
膚面貼付層の構成成分とカバー材の粘着剤とが接触する
ことなく保管でき、しかも、使用方法が容易なカバー材
と一体になったカバー材付き貼付剤を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明に係るカ
バー材付き貼付剤は、支持体上に粘着剤層と当該粘着剤
層上に積層されたセパレータを有するカバー材と、少な
くとも皮膚面貼付層を有する貼付剤とを備えたカバー材
付き貼付剤であって、前記セパレータに、前記貼付剤の
平面積よりも小さな面積の貼付剤貼着領域を設け、当該
貼付剤貼着領域において前記貼付剤の背面を貼り合わせ
ると共に、前記貼付剤貼着領域の周縁から前記セパレー
タの外縁方向へ向かう、少なくとも前記貼付剤の周縁に
達する2以上の切込み線を設けたことを特徴としてい
る。
【0014】このとき、当該切込み線を、前記貼付剤の
周縁よりも外側に延伸するのが、好ましく、例えば、矩
形状の貼付剤貼着領域の各隅から放射状に設けることが
できる。
【0015】本願第2の発明に係るカバー材付き貼付剤
は、支持体上に粘着剤層と当該粘着剤層上に積層された
セパレータを有するカバー材と、少なくとも皮膚面貼付
層を有する貼付剤とを備えたカバー材付き貼付剤であっ
て、前記セパレータは、前記貼付剤の周縁外側に位置す
る外周部と、前記貼付剤の平面積よりも小さく前記貼付
剤の背面を貼着するための貼付剤貼着領域と、前記外周
部に備えられ前記貼付剤貼着領域を形成する2以上の切
片部を具備することを特徴としている。
【0016】このとき、前記セパレータを、3以上の前
記切片部から構成し、前記切片部のうちいずれか一の切
片部を、前記貼付剤と重複する領域において、残る切片
部よりも大きく形成するとともに、当該大きく形成した
切片部の縁端部を、当該大きく形成された切片部の剥離
方向に延伸するのが好ましい。
【0017】特に、前記セパレータを、対向する前記切
片部2組から構成し、貼付剤と重複する領域において、
いずれか一対の切片部をそれぞれ、残る一対の切片部よ
りも大きく形成するとともに、当該大きく形成した各切
片部の縁端部を、当該大きく形成された各切片部の剥離
方向に延伸するのが望ましい。
【0018】また、切片部のうち少なくとも一の切片部
の前記貼付剤貼着領域を形成する周縁は、当該貼付剤貼
着領域の内側に膨らませるのが、より好ましい。
【0019】前記貼付剤貼着領域は、セパレータに開口
を形成するか、あるいは、セパレータに、終端のない任
意の形状を形成する切除線に囲まれた領域として、設け
ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るカバー材付
き貼付剤の一実施の形態を示す図面であって、同図
(a)は当該カバー材付き貼付剤Aの一部を破断した斜
視図、同図(b)はその断面図、図2は、当該カバー材
付き貼付剤Aの平面図、図3(a)〜(e)は、当該カ
バー材付き貼付剤Aの使用方法を示す説明図、図4は、
本発明の別な実施の形態であるカバー材付き貼付剤Bの
平面図、図5(a)〜(c)は、第1の実施の形態であ
るカバー材付き貼付剤Aの欠点を示す説明図、図6
(a)〜(c)は、当該カバー材付き貼付剤Bの利点を
示す説明図、図7は、本発明のさらに別な実施の形態で
あるカバー材付き貼付剤Cの平面図、図8は、本発明の
さらに別な実施の形態であるカバー材付き貼付剤Dの平
面図、図9は、本発明のさらに別な実施の形態であるカ
バー材付き貼付剤Eの平面図、図10は、本発明のさら
に別な実施の形態であるカバー材付き貼付剤Fの平面
図、図11は、本発明のさらに別な実施の形態であるカ
バー材付き貼付剤Gの平面図、図12は、本発明のさら
に別な実施の形態であるカバー材付き貼付剤Hを示す説
明図であって、同図(a)は当該カバー材付き貼付剤H
の一部を破断した斜視図、同図(b)はその断面図であ
る。以下、本発明について詳細に説明する。
【0021】各図に示すカバー材付き貼付剤A乃至Hは
それぞれ、貼付剤10を皮膚面に貼着するためのカバー
材20が、当該貼付剤10に予め所定の位置に貼着され
たものであって、支持体21上に形成された粘着剤層2
2と当該粘着剤層22上にセパレータ30が積層された
カバー材20と、少なくとも皮膚面貼付層、ここでは粘
着剤層12を有する貼付剤10とから構成されている。
【0022】カバー材20は貼付剤10よりも大きく形
成されており、貼付剤10の大きさや貼付剤10の貼着
力にもよっても異なるが、貼付剤10を皮膚面に貼着固
定できる程度の十分な面積が必要であり、貼付剤10の
周縁よりも10mm程度以上に大きく設けるのが好まし
い。
【0023】当該カバー材20の支持体21として、そ
の材質は特に限定されるものではないが、できれば皮膚
追従性が妨げられないもの、すなわち、皮膚面の伸張に
従って伸び縮みしやすいものが好ましく、具体的には、
ポリエステル、ナイロン、サラン、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリ塩化ビニル、エチレン/酢酸ビニル共
重合体、ポリテトラフルオロエチレン、サーリンなどの
各種プラスチック材料を1種若しくは2種以上用いて作
製された単独フィルム又はこれらの積層フィルム、ある
いはこれらのフィルムに織布や不織布などを積層したも
のを用いることができる。
【0024】また、カバー材20の取扱い性を向上する
目的で、支持体21の背面、つまり粘着剤層22と反対
面に、裏打ち剤を積層させてもよい。この場合、カバー
材20を皮膚面に貼付後裏打ち剤を剥離して用いるた
め、裏打ち剤を容易に剥離できるように、裏打ち剤と当
該カバー材20との間の剥離力が、当該カバー材20と
貼付剤10との間の剥離力よりも小さいものが望まし
い。
【0025】カバー材20の粘着剤層22に用いられる
粘着剤としては、医療用の粘着剤として用いられるもの
であれば特に限定されるものではなく、皮膚面に貼着し
た際に皮膚面にかぶれなどを生じないものが好ましい。
例えば、従来より用いられているアクリル系粘着剤やゴ
ム系粘着剤、シリコーン系あるいはビニルエーテル系粘
着剤などの各種粘着剤が用いられる。
【0026】当該カバー材20のセパレータ30として
も、通常のセパレータ30として用いられるものであれ
ばその材質は特に制限されるものではない。例えば、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化
ビニル、ポリアミド、エチレン/プロピレン共重合体、
ポリスチレンなどの各種プラスチック材料が挙げられ、
これらのうち1種若しくは2種以上をブレンドしたプラ
スチックフィルムが用いられる。また、アルミ箔などの
金属フィルムを用いることができ、必要に応じて前記プ
ラスチックフィルムとの積層体を用いてもよい。さら
に、上質紙、グラシン紙、パーチメント紙あるいはこれ
らの剥離紙にポリエチレンなどをラミネートした上質紙
などを用いることもできる。また、粘着剤層22との接
触面に易剥離処理を施すことにしてもよい。
【0027】このとき、セパレータ30の硬さは、カバ
ー材20からセパレータ30を除いた状態(すなわち支
持体21と粘着剤層22の積層体)の硬さより高いこと
が望ましい。後述するように、本発明においては、カバ
ー材20を折り曲げるようにして、貼付剤10との間に
空間25を形成し、当該形成された空間25においてセ
パレータ30の切片部32を粘着剤層22から剥離し
て、切片部32を貼付剤10の上面(皮膚面貼着面側)
に重ね合わせる必要があり、セパレータ30の硬さが柔
らかい場合には、カバー材20の曲げに切片部32が追
従して曲ってしまい、貼付剤10との間に空間25を好
適に形成できず、切片部32をうまく剥がすことができ
ない。
【0028】次に、本発明における貼付剤10は、広く
一般的に貼付剤10として用いられるものであれば特に
限定されるものではなく、少なくとも皮膚面に貼付され
る皮膚面貼付層を有するものであればよい。例えば図示
するように粘着剤層12に各種の経皮吸収用薬物を含有
させた経皮吸収製剤や損傷皮膚面の保護に用いられる各
種ドレッシング材、さらには化粧用パック剤など皮膚面
に貼付されて使用される各種の貼付剤10に適用できる
ものである。
【0029】各図に示す貼付剤10では、支持体11上
に形成された粘着剤層12から皮膚面貼付層が構成され
ており、さらに当該粘着剤層12上にセパレータ13が
積層されている。
【0030】当該粘着剤層12に用いられる粘着剤とし
ては、各種の貼付剤10に用いられるものであれば特に
制限されるものではないが、カバー材20の粘着剤層2
2と同様に、皮膚面に貼付した際に皮膚面にかぶれなど
を生じないものが好ましい。例えば、従来より用いられ
ているアクリル系粘着剤やゴム系粘着剤、シリコーン系
あるいはビニルエーテル系粘着剤などの各種粘着剤が用
いられ、貼付剤10の使用目的に応じて適宜選択され
る。
【0031】また、皮膚面貼付層としてはそれ自体に粘
着性がなくてもよく、使用時に皮膚面に貼着あるいは密
着できるものであればよい。例えば、ドレッシング材の
ように粘着性がなく皮膚損傷面からの水分を吸収する組
成物や、ピールオフタイプの化粧用パック剤のように使
用時に塗布される水等によって粘着性を帯びる湿潤粘着
性組成物から形成することもできる。もちろん、ドレッ
シング材や化粧用パック剤自体に粘着性を有しても差し
支えない。
【0032】これらの皮膚面貼付層としては、それ自身
で支持性があれば支持体11は必ずしも必要なものでは
ないが、カバー材20の粘着剤層22と貼り合わせる必
要から支持体11を設けるのが好ましい。
【0033】支持体11としても、これらの貼付剤10
として通常使用されるものであれば特に限定されるもの
でないが、カバー材20の支持体21と同様に、皮膚追
従性が良好なものが好ましく、具体的には、ポリエステ
ル、ナイロン、サラン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、エチレン/酢酸ビニル共重合体、
ポリテトラフルオロエチレン、サーリンなどの各種プラ
スチック材料を1種若しくは2種以上用いて作製された
単独フィルム又はこれらの積層フィルム、あるいはこれ
らフィルムに織布や不織布などを積層したものを用いる
ことができる。
【0034】また、貼付剤10の使用目的や粘着剤層1
2の種類に応じて適宜選択され、例えば、経皮吸収製剤
であれば、粘着剤層12に配合される経皮吸収用薬物や
経皮吸収促進剤が支持体11中を通過して、背面から失
われずにその含有量の低下を引き起こさないものが選択
される。一方、ドレッシング材や化粧用パック剤であれ
ば、吸収した水分や用いられた水分が揮散しやすいよう
に、水分透過性の良好なものが選択される。
【0035】また、セパレータ13としても、カバー材
20のセパレータ30と同様に特に制限されるものでは
なく、上記したように例えば、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、
エチレン/プロピレン共重合体、ポリスチレンなどの各
種プラスチック材料が挙げられ、これらのうち1種若し
くは2種以上をブレンドしたプラスチックフィルムが用
いられる。また、アルミ箔などの金属フィルムを用いる
ことができ、必要に応じて前記プラスチックフィルムと
の積層体を用いてもよい。さらに、上質紙、グラシン
紙、パーチメント紙あるいはこれらの剥離紙にポリエチ
レンなどをラミネートした上質紙などを用いることもで
きる。また、粘着剤層12との接触面に易剥離処理を施
すことにしてもよい。
【0036】図1に示すカバー材付き貼付剤Aにあって
は、カバー材20のセパレータ30に、貼付剤貼着領域
40となる矩形状の開口35が開設されており、当該開
口35において露出された粘着剤層22に貼付剤10の
支持体11背面が貼り合わせられている。当該開口35
は、貼付剤10の周縁部とカバー材20のセパレータ3
0とが重なり合うよう、貼付剤10の支持体11よりも
小さく設計されており、保存中に流れ出した粘着剤層1
2を構成する粘着剤(あるいは組成物)が、カバー材2
0の粘着剤層22と接触しないように設けられる。従っ
て、開口35は貼付剤10の周縁16より内側に位置し
ており、具体的には開口35の開口周縁36と貼付剤1
0の周縁16との間を1mm以上にするのが好ましい。
また、開口35の大きさが小さくなると使用時に貼付剤
10がカバー材20から剥がれる恐れがあるので、カバ
ー材20と貼付剤10の支持体11との間の剥離力に応
じて適宜設定すればよいが、流れ出した粘着剤とカバー
材20の粘着剤層22との接触を避けるためには、でき
るだけ開口35の大きさを小さくするのが望ましい。
【0037】また、セパレータ30には、開口周縁36
からセパレータ30の周縁方向へ向かう切込み線37
が、開口35の4隅に放射状に設けられている。当該切
込み線37は、少なくとも貼付剤10の周縁16よりも
外側に延伸されている。すなわち、当該切込み線37に
よって、セパレータ30は、貼付剤10の周縁16より
外側に位置する外周部31と、当該外周部31に備えら
れ、開口35を形成するための4つの切片部32とに構
成されている。この結果、当該切込み線37によって形
成された4つの切片部32は、カバー材20の粘着剤層
22から剥離され、貼付剤10の上面に重ね合わせ可能
になっている。このとき、切込み線37を貼付剤10の
周縁16位置まで設けることも考えられるが、この場合
には、以下に述べるようにカバー材20を折り曲げた際
に、切片部32を充分に起こすことができず、貼付剤1
0との間に充分な空間25を形成できない。このため、
セパレータ30の外周部31を無理に引き裂く結果にな
り好ましくない。また、切込み線37を、セパレータ3
0の周縁に達するまでに設けた場合には、カバー材20
を折り曲げた際に折り曲げられた切片部32が粘着剤層
22から全て剥がれてしまう恐れがある。
【0038】このカバー材付き貼付剤Aは、例えば次の
ようにして作製される。まず、粘着剤層12及びセパレ
ータ13が積層された貼付剤10を通常の方法により予
め作製しておく。次に、適当なセパレータ(一時的に使
用されるものであって、後に除去される。)上に粘着剤
層22を形成し、さらにカバー材20を形成する支持体
21を積層する。その後、前記セパレータを除去し、予
め開口35を開設すると共に、切込み線37を設けたセ
パレータ30を積層して、セパレータ30に開口35が
開設されたカバー材20を作製する。次いで、開口35
から露出された粘着剤層22上に貼付剤10の支持体1
1背面を貼り合わせ、カバー材20を適当な大きさに裁
断成形し、カバー材付き貼付剤Aを作製する。
【0039】このように作製されたカバー材付き貼付剤
Aは、例えば、図3に示すようにして使用される。ま
ず、平坦になったカバー材付き貼付剤Aのカバー材20
を、折り曲げようとする切片部32近くの外周部31を
把持して、下方に折り曲げる(図3(a)(b))。こ
のとき、貼付剤10の下面が切片部32の先端によって
支えられるようになり、貼付剤10の周縁部の下が浮い
た状態となり、貼付剤10とカバー材20との間に空間
25が形成される。さらにカバー材20を貼付剤10の
下面側に折り曲げ(図3(c))、その後切片部32の
先端を、貼付剤10の背面に沿わせるように貼付剤10
の周縁16方向にずらし、切片部32を粘着剤層22か
ら十分に剥がす(図3(d))。その後、切片部32を
貼付剤10の上面に重ね合わせるようにしてカバー材2
0を元のように平坦な状態に戻し、貼付剤10の裏面を
粘着剤層22に貼り合わせる(図3(e))。これを、
4つの切片部32について繰り返し行なう。こうして、
貼付剤10の背面全面をカバー材20の粘着剤層22に
充分に貼り合わせる。その後、カバー材20のセパレー
タ30及び貼付剤10のセパレータ13を剥離して、貼
付剤10を皮膚面に貼着する。
【0040】このように当該カバー材付き貼付剤Aにあ
っては、保存期間中、貼付剤10の周縁部はカバー材2
0のセパレータ30と重なり合っており、貼付剤10の
粘着剤層12から流れ出た粘着剤は、セパレータ30が
間に介在して粘着剤層22と接触することがなく、粘着
剤層12中の経皮吸収薬物や添加剤が粘着剤層22に移
行するのを防げる。また、貼付時には、セパレータ30
を折り曲げるようにして、貼付剤10の上面に切片部3
2を位置できるとともに、貼付剤10の背面をカバー材
20にしっかりと固定できる。しかも、このとき、貼付
剤10の上面に重ね合わせられたセパレータ30の開口
周縁36は、図3(e)に示すように浮き上がった状態
になるので、簡単にセパレータ30を剥離できるという
利点もある。
【0041】次に、図4に示すカバー材付き貼付剤Bに
あっては、開口35は略矩形状に開設されており、4つ
の開口周縁36a,36a,36b,36bは、開口3
5の内側に膨らんだ円弧状となっている。また、4つの
切込み線37は、対向して存在する一対の開口周縁36
a,36aの延長線上に設けられている。このとき、切
込み線37は、当該切込み線37と交差する貼付剤10
の周縁16b,16bよりも外側に延伸して設けられ、
その終端は、当該切込み線37と交差した貼付剤10の
周縁16b,16bとほぼ平行になるように、かつ切込
み線37と交差しない貼付剤10の残る周縁16a,1
6aよりも外側に延伸されている。すなわち、当該セパ
レータ30の開口35は、貼付剤10と重複する領域に
おいて大小大きさの異なる2組の対向する切片部32
a,32a,32b,32bによって構成されており、
当該切片部32a,32a,32b,32bの開口35
を形成する各開口周縁36a,36a,36b,36b
は、開口35の内側に膨らんだ円弧状となっている。ま
た、大きな切片部32a,32aの縁端部はそれぞれ、
当該切片部32a,32aの剥離方向に延伸され、当該
切片部32a,32aと重なり合う貼付剤10の周縁1
6a,16aよりも外側に位置している。
【0042】上記したように、開口35は小さく形成す
るのが望ましいのであるが、開口35を小さく形成した
場合には次の問題を生じる。つまり、上記したカバー材
付き貼付剤Aにあっては、図5(a)(b)に示すよう
に、順次各切片部32を剥離して、3つの切片部32を
貼付剤10の上面に重ね合わせて貼付剤10の背面を貼
り合わせ、最後に残った切片部32を貼付剤10の上面
に重ね合わせるのであるが(図3参照)、このとき、図
5(c)に示す梨地領域ロにおいて、貼付剤10と粘着
剤層22が貼り合わせられているため、線イの位置でカ
バー材20を折り曲げる際に、貼付剤10も曲げに追従
してしまい、折り曲げ難い欠点を生じる。
【0043】この点、図4に示すカバー材付き貼付剤B
にあっては、係る欠点がなく、より容易に4つの切片部
32a,32a,32b,32bを貼付剤10の上面に
重ね合わせることができる。すなわち、図6(a)に示
すように、まず、小さな切片部32bの一方を矢印ハ方
向に折り曲げるようにして、貼付剤10の上面に重ね合
わせる。次に、図6(b)に示すように、残る切片部3
2bも貼付剤10の上面に重ね合わせたのち、大きな切
片部32aの一方も貼付剤10の上面に重ね合わせる。
その後、図6(c)に示すように残る大きな切片部32
aを折り曲げる。この時、最後に重ね合わせられる切片
部32aに隣接する切片部32b,32bは、粘着剤層
22との貼り合わせ領域が少なくなり、つまり、粘着剤
層22に貼り合わせられた貼付剤10の領域が小さく、
貼付剤10が曲げに追従しなくなる。
【0044】さらに、当該開口周縁36a,36a,3
6b,36bは、開口35の内側に膨らんだ形状となっ
ているため、切片部32a,32a,32b,32bを
折り曲げた場合には、折り曲げられた切片部32a,3
2a,32b,32bの先端縁(開口35を形成する開
口周縁36a,36a,36b,36b)に沿って貼付
剤10の下面を支える状態となり(図3(b)参照)、
図6(c)に示すようにカバー材20が好都合に湾曲さ
れ、カバー材20や貼付剤10に生じる歪が少なくな
る。このため、カバー材20に無理な力をかけることな
く、切片部32a,32a,32b,32bを貼付剤1
0の上面に重ね合わせることができる。すなわち、貼付
剤10がカバー材20の曲げに追従しないよう、最後に
重ね合わせる切片部32aを大きく作製するとともに、
当該大きく形成された切片部32aの縁端部を、当該大
きく形成された切片部32の剥離方向に延伸しておくの
が好ましい。
【0045】なお、当該カバー材付き貼付剤Bにおいて
は、最後に重ね合わせようとする大きな切片部32aに
隣接する切片部32b,32bと粘着剤層22との貼り
合わせ領域が小さくなるように切込み線37を設ければ
よく、必ずしも図4に示すように直線状に切込み線37
の延伸方向を変える必要がなく、図4の破線ニで示すよ
うに、そのまま切込み線37を大きな切片部32aの剥
離方向に延伸させてもよい。
【0046】もちろん、開口周縁36a,36a,36
b,36bを円弧状で構成する必要もなく、図7に示す
カバー材付き貼付剤Cの如く、開口周縁36a,36
a,36b,36bを矩形状に構成することにしてもよ
い。このカバー材付き貼付剤Cにあっても、2組の大小
大きさの異なる2組の対向して存在する切片部32a,
32a,32b,32bから開口35(貼付剤貼着領域
40)が形成されており、切込み線37は、対向して存
在する一対の開口周縁36a,36aの延長線上に、当
該切込み線37と交差する貼付剤10の周縁16b,1
6bよりも外側に延伸して設けられ、その終端は、当該
切込み線37と交差した貼付剤10の周縁16b,16
bとほぼ平行に屈曲され、かつ貼付剤10の残る周縁1
6a,16aより外側に延伸されている。このように、
切込み線37も直線から構成しても差し支えない。
【0047】図8に示すカバー材付き貼付剤Dは、図1
に示すカバー材付き貼付剤Aとほぼ同様な構造をしてお
り、開口35が円形に形成されている点で異なっている
のみである。このように開口35の形状は限定されるも
のではなく、円形状や三角形状など任意の形状とするこ
ともできる。
【0048】また、図9に示すカバー材付き貼付剤E
は、矩形状をした開口35(貼付剤貼着領域40)が開
設されており、当該開口35の対向する開口周縁36に
それぞれ、略T字形状の切込み線37を設け、2枚の凹
字形状をした切片部32で開口35を形成するようにし
たものである。このように、2枚の切片部32を構成す
るように切込み線37を設けることにより、切片部32
を貼付剤10の上面に重ね合わせ可能にしてもよい。
【0049】次に、図10に示すカバー材付き貼付剤F
は、開口周縁36から切込み線37を設けることなく、
貼付剤10の周縁部とカバー材20のセパレータ30と
が重なり合うように構成したものであって、セパレータ
30は、貼付剤10の周囲に位置する角枠状をした外周
部31に4つの弓状の切片部32が設けられており、円
弧状をした4つの開口周縁36を有する開口35(貼付
剤貼着領域40)が形成されている。当該カバー材付き
貼付剤Fにあっても、図3に示すようにして、4つの切
片部32を順次貼付剤10の上面に重ね合わせることが
できる。このカバー材20では、開口周縁36は開口3
5の内側に膨らんだ縁弧状をしているので、カバー材2
0を折り曲げた際に生じる歪が少なくなり、切片部32
を良好に剥離して貼付剤10の上面に重ね合わせられ
る。
【0050】このとき、当該カバー材付き貼付剤Fにあ
っては、カバー材付き貼付剤Aにおいて切込み線37を
貼付剤10の周縁16まで設けた場合と同様な構造とな
り、上記したようにカバー材20を折り曲げた際には、
切片部32を充分に起こすことができず、貼付剤10と
の間に充分な空間25を形成できない恐れがある。そこ
で、図11に示すカバー材付き貼付剤Gのように、当該
開口35の4隅から、セパレータ30の周縁方向へ向か
う切込み線37を設けるのが好ましい。このように、開
口周縁36のほぼ延長線上に切込み線37を設けること
により、貼付剤10の下面とセパレータ30の間により
広い空間25が形成され、各切片部32を容易に貼付剤
10上面に重ね合わせることができる。
【0051】上記各実施の形態にあっては、貼付剤貼着
領域40として、セパレータ30に開口35を形成し、
当該開口35において露出された粘着剤層22に貼付剤
10背面を貼り合わせた構造について説明した。本発明
において、当該貼付剤貼着領域40は、必ずしも開口3
5から構成する必要もなく、貼付剤10背面を直接セパ
レータ30に貼り合わせるようにすることもできる。
【0052】図12は、貼付剤10背面をセパレータ3
0に貼り合わせたカバー材付き貼付剤Hであって、セパ
レータ30はカバー材20の粘着剤層22の全面に積層
されており、セパレータ30のほぼ中央に、終端のない
切除線41によって矩形状の貼付剤貼着領域40が形成
されている点を除いては、図1に示すカバー材付き貼付
剤Aと同様の構造をしている。このカバー材付き貼付剤
Hでは、当該貼付剤貼着領域40に貼付剤10の背面が
接着剤42によって貼着されている。このように、終端
のない切除線41によって貼付剤貼着領域40を構成す
ることもできる。
【0053】もちろん、本発明にあっては上記実施例に
限定されるものではなく、様々な実施の形態が考えられ
るのはいうまでもない。
【0054】
【発明の効果】本発明に係るカバー材付き貼付材にあっ
ては、少なくとも貼付剤周縁部において、当該貼付剤と
カバー剤のセパレータとが重なり合うことになる。この
ため、保存期間中に貼付剤の皮膚面貼付層を構成する組
成物(粘着剤)が流れ出たとしてもカバー材の粘着剤層
と接触することがなく、皮膚面貼付層中に含有された経
皮吸収薬物や添加剤がカバー材の粘着剤層中に移行しな
い。
【0055】この結果、保存期間中に貼付剤の位置がず
れたりせず、貼付剤をカバー材の中央に位置させて皮膚
面に簡単に貼付することができる。また、カバー材付き
貼付材の設計上、必要最小限の大きさのカバー材とする
ことができ、製造コストや流通コストの軽減を図れる。
【0056】さらには、各種貼付剤の効果を十分に発揮
させることができ、例えば経皮吸収製剤にあっては、カ
バー材によって貼付剤を皮膚面に密着させることにより
血中濃度を効果的に上昇させることができ、また、ドレ
ッシング材にあっては、貼付初期の体液吸収を効果的に
行なえ、治療上のメリットも大きい。
【0057】また、本願第1の発明においては、貼付剤
の背面を貼着するための貼付剤貼着領域の周縁から前記
セパレータの外縁方向へ向かう、少なくとも前記貼付剤
の周縁に達する2以上の切込み線を設けてあるので、貼
付剤と重なり合ったセパレータの領域を、簡単に貼付剤
の上面に重ね合わせることができる。この結果、充分に
貼付剤の背面をカバー材に貼着でき、その後セパレータ
を容易に剥離できる。
【0058】このとき、前記切込み線を貼付剤の周縁よ
りも外側に延伸しておくことにより、セパレータを破損
することなく、貼付剤と重なり合ったセパレータの領域
をより簡単に貼付剤の上面に重ね合わせることができ、
例えば、矩形状の4隅から放射状に設けることができ
る。
【0059】また、本願第2の発明においても、切片部
が貼付剤と重なり合うことになり、当該切片部を簡単に
貼付剤の上面に重ね合わせることができる。この結果、
充分に貼付剤の背面をカバー材に貼着でき、その後セパ
レータを容易に剥離できる。
【0060】このとき、セパレータを3以上の前記切片
部から構成し、切片部のうちいずれか一の切片部を、貼
付剤と重複する領域において、残る切片部よりも大きく
形成するとともに、当該大きく形成した切片部の縁端部
を、当該大きく形成された切片部の剥離方向に延伸して
おくと、貼付剤が固定される領域が小さくなり、最後の
切片部を折り曲げる際に、貼付剤が追従されにくくな
り、重ね合わせが容易にできる。
【0061】また、切片部のうち少なくとも一の切片部
の前記貼付剤貼着領域を形成する周縁を、当該貼付剤貼
着領域の内側に膨らませておくと、カバー材を折り曲げ
た際に、切片部の周縁に沿って貼付剤が支持される構造
となり、よりスムーズに重ね合わせができる。
【0062】前記貼付剤貼着領域は、セパレータに開口
を形成することにより容易に設けることができ、貼付剤
の背面を直ちに貼り合わせることができる。また、前記
貼付剤貼着領域を、終端のない任意の形状を形成する切
除線によって設けることもでき、簡単な製造工程にでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカバー材付き貼付剤の一実施の形
態を示す図面であって、同図(a)は当該カバー材付き
貼付剤の一部を破断した斜視図、同図(b)はその断面
図である。
【図2】同上のカバー材付き貼付剤の平面図である。
【図3】(a)〜(e)は同上のカバー材付き貼付剤の
使用方法を示す説明図である。
【図4】同上の別な実施の形態であるカバー材付き貼付
剤の平面図である。
【図5】(a)〜(c)は、第1の実施の形態であるカ
バー材付き貼付剤の欠点を示す説明図である。
【図6】(a)〜(c)は、図4に示すカバー材付き貼
付剤の利点を示す説明図である。
【図7】同上のさらに別な実施の形態であるカバー材付
き貼付剤の平面図である。
【図8】同上のさらに別な実施の形態であるカバー材付
き貼付剤の平面図である。
【図9】同上のさらに別な実施の形態であるカバー材付
き貼付剤の平面図である。
【図10】同上のさらに別な実施の形態であるカバー材
付き貼付剤の平面図である。
【図11】同上のさらに別な実施の形態であるカバー材
付き貼付剤の平面図である。
【図12】同上のさらに別な実施の形態であるカバー材
付き貼付剤を示す説明図であって、同図(a)は当該カ
バー材付き貼付剤の一部を破断した斜視図、同図(b)
はその断面図である。
【図13】従来例であるカバー材付き貼付剤を示す図面
であって、同図(a)はその一部を破断した斜視図、同
図(b)はその断面図である。
【符号の説明】
10 貼付剤 11 貼付剤の支持体 12 貼付剤の粘着剤層(皮膚面貼付層) 13 貼付剤のセパレータ 16,16a,16b 貼付剤の周縁 20 カバー材 21 カバー材の支持体 22 カバー材の粘着剤層 30 カバー材のセパレータ 31 外周部 32,32a,32b 切片部 35 開口 36,36a,36b 開口周縁 37 切込み線 40 貼付剤貼着領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 三郎 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に粘着剤層と当該粘着剤層上に
    積層されたセパレータを有するカバー材と、少なくとも
    皮膚面貼付層を有する貼付剤とを備えたカバー材付き貼
    付剤であって、 前記セパレータに、前記貼付剤の平面積よりも小さな面
    積の貼付剤貼着領域を設け、当該貼付剤貼着領域におい
    て前記貼付剤の背面を貼り合わせると共に、前記貼付剤
    貼着領域の周縁から前記セパレータの外縁方向へ向か
    う、少なくとも前記貼付剤の周縁に達する2以上の切込
    み線を設けたことを特徴とするカバー材付き貼付剤。
  2. 【請求項2】 前記切込み線は、前記貼付剤の周縁より
    も外側に延伸されたことを特徴とする請求項1記載のカ
    バー材付き貼付剤。
  3. 【請求項3】 前記切込み線は、矩形状の前記貼付剤貼
    着領域の各隅から放射状に設けられたことを特徴とする
    請求項1又は2記載のカバー材付き貼付剤。
  4. 【請求項4】 支持体上に粘着剤層と当該粘着剤層上に
    積層されたセパレータを有するカバー材と、少なくとも
    皮膚面貼付層を有する貼付剤とを備えたカバー材付き貼
    付剤であって、 前記セパレータは、前記貼付剤の周縁外側に位置する外
    周部と、前記貼付剤の平面積よりも小さく前記貼付剤の
    背面を貼着するための貼付剤貼着領域と、前記外周部に
    備えられ前記貼付剤貼着領域を形成する2以上の切片部
    を具備することを特徴とするカバー材付き貼付剤。
  5. 【請求項5】 前記セパレータは、3以上の前記切片部
    を有し、前記切片部のうちいずれか一の切片部は、前記
    貼付剤と重複する領域において、残る切片部よりも大き
    く形成されるとともに、当該大きく形成された切片部の
    縁端部は、当該大きく形成された切片部の剥離方向に延
    伸されたことを特徴とする請求項4記載のカバー材付き
    貼付剤。
  6. 【請求項6】 前記セパレータは、対向する前記切片部
    を2組有し、貼付剤と重複する領域において、いずれか
    一対の切片部はそれぞれ、残る一対の切片部よりも大き
    く形成されるとともに、当該大きく形成された各切片部
    の縁端部は、当該大きく形成された各切片部の剥離方向
    に延伸されたことを特徴とする請求項4記載のカバー材
    付き貼付剤。
  7. 【請求項7】 前記切片部のうち少なくとも一の切片部
    の前記貼付剤貼着領域を形成する周縁は、当該貼付剤貼
    着領域の内側に膨らんだことを特徴とする請求項4、5
    又は6記載のカバー材付き貼付剤。
  8. 【請求項8】 前記貼付剤貼着領域は、セパレータに形
    成された開口であることを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、6又は7記載のカバー材付き貼付剤。
  9. 【請求項9】 前記貼付剤貼着領域は、セパレータに設
    けられ、終端のない任意の形状を形成する切除線に囲ま
    れた領域であることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6又は7記載のカバー材付き貼付剤。
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