JP6997533B2 - 生体センサ用シート - Google Patents

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Description

本発明は、生体センサ用シートに関する。
従来、人の皮膚などに貼付して生体信号を検出する生体センサが知られている。
例えば、データ取得用モジュールと、粘性を有するポリマー層と、ポリマー層上に配置される円板状の電極と、データ取得用モジュールおよび電極を接続する配線とを備える生体適合性ポリマー基板が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
そして、そのような生体適合性ポリマー基板では、ポリマー層が人の皮膚に貼り付けられて、電極が生体信号、例えば心筋由来の電圧信号を検出し、データ取得用モジュールが心筋由来電圧信号を受信して記録する。
特開2012-10978号公報
しかし、特許文献1に記載の生体適合性ポリマー基板では、図2Bに示すように、電極51が円板状であるので、ポリマー層が人の皮膚33に貼り付けられ、電極51が皮膚33と接触したときに、電極51が皮膚33の微細な凹凸に追従できない場合がある。この場合、その微細な凹凸により、電極51と皮膚33の表面との間に空隙34が生じる。そのため、特許文献1に記載の生体適合性ポリマー基板では、生体信号のセンシング精度の向上を図るには限度がある。
そこで、本発明は、プローブを生体表面の微細な凹凸に追従させることができる生体センサ用シートを提供する。
本発明[1]は、生体表面に貼付するための感圧接着層と、前記感圧接着層に配置されるプローブと、を備え、前記プローブは、前記感圧接着層が露出する露出領域を有する、生体センサ用シートを含んでいる。
このような構成によれば、プローブが感圧接着層が露出する露出領域を有しているので、感圧接着層を生体表面に貼付して、プローブの一方面を生体表面に接触させたときに、露出領域により、プローブを生体表面に沿うように屈曲させることができ、プローブを生体表面の微細な凹凸に追従させることができる。そのため、生体センサ用シートを備える生体センサにおいて、生体信号のセンシング精度の向上を図ることができる。
本発明[2]は、前記プローブは、薄層形状を有する、上記[1]に記載の生体センサ用シートを含んでいる。
このような構成によれば、プローブが薄層形状を有しているので、生体センサ用シートを生体表面に貼付したときに、ユーザの装着感の低減を図ることができる。
本発明[3]は、前記露出領域は、互いに間隔を空けて配置される複数の穴を含む、上記[1]または[2]に記載の生体センサ用シートを含んでいる。
このような構成によれば、露出領域が、互いに間隔を空けて配置される複数の穴を含むので、プローブに可撓性を付与しつつ、プローブの剛性を確保することができる。
本発明[4]は、前記プローブが、前記複数の穴を区画する桟部を備える、上記[3]に記載の生体センサ用シートを含んでいる。
このような構成によれば、複数の穴が桟部により区画されているので、複数の穴を規則的に配置しつつ、プローブに可撓性を確実に付与することができる。そのため、プローブを生体表面の微細な凹凸に確実に追従させることができる。
本発明[5]は、前記桟部が、格子形状を有する、上記[4]に記載の生体センサ用シートを含んでいる。
このような構成によれば、複数穴が格子形状を有する桟部により区画されているので、プローブの全体において、複数の穴をバランスよく均一に配置することができる。そのため、プローブの全体を生体表面の微細な凹凸に確実に追従させることができる。
本発明[6]は、前記桟部が、互いに間隔を空けて平行となるように、前記感圧接着層の厚み方向と直交する方向に延びる複数の第1桟部と、前記複数の第1桟部のうち互いに隣り合う第1桟部を架橋する複数の第2桟部と、を備える、上記[4]または[5]に記載の生体センサ用シートを含んでいる。
このような構成によれば、複数の穴が、互いに間隔を空けて平行な複数の第1桟部と、隣り合う第1桟部を架橋する複数の第2桟部とにより区画されているので、プローブに可撓性を付与しつつ、第2桟部により剛性を保持することができる。さらに、桟部の一部が破断するようなことがあっても、第1桟部が第2桟部で架橋されているため導通を確保でき、生体センサ用シートを備える生体センサにおいて、センサ機能が保たれるメリットも有する。
本発明[7]は、前記複数の第1桟部は、前記厚み方向と直交する第1方向に延び、前記複数の第2桟部は、互いに間隔を空け、かつ、前記複数の第1桟部と交差するように、前記厚み方向と前記第1方向の両方向と交差する第2方向に延び、前記複数の第1桟部のそれぞれの前記第2方向の寸法:前記複数の穴のそれぞれの前記第2方向の寸法は、5:95~50:50であり、前記複数の第2桟部のそれぞれの前記第1方向の寸法:前記複数の穴のそれぞれの前記第1方向の寸法は、5:95~50:50である、上記[6]に記載の生体センサ用シートを含んでいる。
このような構成によれば、各第1桟部の第2方向の寸法:各穴の第2方向の寸法が、上記の範囲であり、各第2桟部の第1方向の寸法:各穴の第1方向の寸法が、上記の範囲であるので、桟部の面積と穴の面積との割合をバランスよく確保することができ、プローブを生体表面の微細な凹凸により一層確実に追従させることができる。
本発明[8]は、前記複数の第1桟部のそれぞれの前記第2方向の寸法、および、前記複数の第2桟部のそれぞれの前記第1方向の寸法のそれぞれは、10μm以上500μm以下であり、前記複数の穴のそれぞれの前記第1方向の寸法、および、前記複数の穴のそれぞれの前記第2方向の寸法のそれぞれは、50μm以上1000μm以下である、上記[7]に記載の生体センサ用シートを含んでいる。
このような構成によれば、各第1桟部の第2方向の寸法および各第2桟部の第1方向の寸法のそれぞれが上記の範囲であり、各穴の第1方向の寸法および各穴の第2方向の寸法のそれぞれが上記の範囲であるので、桟部の面積と穴の面積との割合をより一層バランスよく確保することができる。
本発明の生体センサ用シートは、プローブを生体表面の微細な凹凸に追従させることができる。
図1は、本発明の生体センサ用シートの一実施形態である生体センサ用積層体の平面図を示す。 図2Aは、図1に示す生体センサ用積層体のA-A線に沿う断面図である。図2Bは、従来技術の説明図であって、プローブが板形状を有する態様を示す。 図3A~図3Dは、図1に示す生体センサ用積層体の製造工程図であり、図3Aが、基材および配線層を準備する工程、図3Bが、感圧接着層および基材を貼り合わせる工程、図3Cが、貫通口を形成し、プローブ部材を嵌め込む工程、図3Dが、接続部を形成する工程を示す。 図4は、プローブ含有シートを下から見た斜視図であり、第2剥離シートを一部切り欠いた状態を示す。 図5は、プローブ部材の作製工程を説明する斜視図である。 図6A~図6Cは、プローブの変形例の平面図であり、図6Aが、複数の穴が円形状を有する態様、図6Bが、桟部がハニカム形状を有する態様、図6Cが、桟部が千鳥形状を有する態様を示す。 図7Aおよび図7Bは、プローブの変形例の平面図であり、図7Aが、プローブが、星型形状の枠部を有する態様、図7Bが、プローブが、円環形状の枠部を有する態様を示す。 図8A~図8Cは、プローブの変形例の平面図であり、図8Aが、桟部が、複数の第1桟部が互いに平行でなく、かつ、複数の第2桟部が互いに平行でない格子形状を有する態様、図8Bが、桟部が、複数の第1桟部と複数の第2桟部とが90℃未満の角度で交差する格子形状を有する態様、図8Cが、桟部が、複数の第1桟部および複数の第2桟部が波形状である格子形状を有する態様を示す。 図9Aおよび図9Bは、プローブの変形例の平面図であり、図9Aが、露出領域が、複数の穴が互いに連通して形成される態様、図9Bが、露出領域が、平面視略U字形状の溝を有する態様を示す。 図10は、生体センサ用積層体の一実施形態の変形例(プローブが接着下面上に配置される態様)の断面図である。 図11は、各実施例および比較例における抵抗測定の結果を示すグラフである。
<一実施形態>
1.生体センサ用積層体の概略構成
本発明の生体センサ用シートの一実施形態である生体センサ用積層体1を、図1~図5を参照して説明する。
図1において、紙面左右方向は、生体センサ用積層体1の長手方向(第1方向)である。紙面右側は、長手方向一方側(第1方向一方側)であり、紙面左側は、長手方向他方側(第1方向他方側)である。
図1において、紙面上下方向は、生体センサ用積層体1の短手方向(長手方向に直交する方向、幅方向、第1方向に直交(交差)する第2方向)である。紙面上側は、短手方向一方側(幅方向一方側、第2方向一方側)であり、紙面下側は、短手方向他方側(幅方向他方側、第2方向他方側)である。
図1において、紙面紙厚方向は、生体センサ用積層体1の上下方向(厚み方向、第1方向および第2方向に直交する第3方向)である。紙面手前側は、上側(厚み方向一方側、第3方向一方側)であり、紙面奥側は、下側(厚み方向他方側、第3方向他方側)である。
方向は、各図面に記載の方向矢印に準拠する。
これらの方向の定義により、生体センサ用積層体1および貼付型心電計30(後述)の製造時および使用時の向きを限定する意図はない。
図1~図2Aに示すように、生体センサ用積層体1は、長手方向に延びる略平板形状を有する。生体センサ用積層体1は、生体表面に貼付するための感圧接着層2と、感圧接着層2の上面に配置される基材3と、基材3に配置される配線層4と、感圧接着層2に配置されるプローブ5と、配線層4およびプローブ5を電気的に接続する接続部6とを備える。なお、図1では、便宜上、上下方向においてプローブ5と重なる感圧接着層2および基材3を省略している。
感圧接着層2は、生体センサ用積層体1の下面を形成する。感圧接着層2は、生体センサ用積層体1の下面を生体表面(皮膚33など)に対して貼付するために、生体センサ用積層体1の下面に感圧接着性を付与する層である。感圧接着層2は、生体センサ用積層体1の外形形状を形成している。感圧接着層2は、例えば、長手方向に延びる平板形状を有する。具体的には、感圧接着層2は、長手方向に延びる帯状を有し、長手方向中央部が短手方向両外側に向かって膨らむ形状を有してもよい。また、感圧接着層2において、長手方向中央部の短手方向両端縁は、長手方向中央部以外の短手方向両端縁に対して、短手方向両外側に位置する。
感圧接着層2は、接着上面8と、接着下面9とを有する。接着上面8は、平坦面である。接着下面9は、接着上面8の下側に間隔を隔てて対向配置されている。
また、感圧接着層2は、その長手方向両端部のそれぞれに、接着開口部11を有する。2つの接着開口部11のそれぞれは、平面視略リング形状を有する。接着開口部11は、感圧接着層2の厚み方向を貫通する。接着開口部11には、接続部6が充填される。
また、接着開口部11の内側における接着下面9は、プローブ5(後述)に対応する接着溝10を有する。接着溝10は、下側に向かって開放される。
感圧接着層2の材料としては、例えば、感圧接着性を有する材料であれば特に限定されず、好ましくは、生体適合性を有する材料が挙げられる。そのような材料として、アクリル系感圧接着剤、シリコーン系感圧接着剤などが挙げられ、好ましくは、アクリル系感圧接着剤が挙げられる。アクリル系感圧接着剤として、例えば、特開2003-342541号公報に記載のアクリルポリマーを主成分としたものなどが挙げられる。
感圧接着層2の厚みは、接着溝10以外の領域における接着上面8および接着下面9間の距離として、例えば、10μm以上、好ましくは、20μm以上であり、また、例えば、100μm未満、好ましくは、50μm以下である。
基材3は、生体センサ用積層体1の上面を形成する。基材3は、感圧接着層2とともに生体センサ用積層体1の外形形状を形成している。基材3の平面視形状は、感圧接着層2の平面視形状と同一である。基材3は、感圧接着層2の上面全面(ただし、接続部6が設けられる領域を除く)に配置されている。基材3は、感圧接着層2を支持する支持層である。基材3は、長手方向に延びる平板形状を有する。
基材3は、基材下面12と、基材上面13を有する。基材下面12は、平坦面である。基材下面12は、感圧接着層2の接着上面8に接触(感圧接着)している。
基材上面13は、基材下面12の上側に間隔を隔てて対向配置されている。基材上面13は、配線層4に対応する基材溝14を有する。基材溝14は、平面視において、配線層4と同一のパターン形状を有する。基材溝14は、上側に向かって開放される。
また、基材3は、接着開口部11に対応する基材開口部15を有する。基材開口部15は、接着開口部11に厚み方向に連通する。基材開口部15は、接着開口部11と同一形状および同一寸法の平面視略リング形状を有する。
基材3の材料は、例えば、伸縮性を有する。また、基材3の材料は、例えば、絶縁層を有する。そのような材料として、例えば、樹脂が挙げられる。樹脂として、例えば、ポリウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂などの熱可塑性樹脂が挙げられる。
基材3の材料として、より優れた伸縮性と透湿性とを確保する観点から、好ましくは、ポリウレタン系樹脂が挙げられる。
基材3の厚みは、基材溝14以外の領域における基材下面12および基材上面13間の距離として、例えば、1μm以上、好ましくは、5μm以上であり、また、例えば、300μm以下、好ましくは、10μm以下である。
配線層4は、基材溝14に埋め込まれている。詳しくは、配線層4は、基材3の基材上面13から露出するように、基材3の上部に埋め込まれている。配線層4は、互いに間隔を隔てて配置される上面および下面と、それらの周端縁を連結する側面とを有する。下面の全部および側面の全部は、基材3に接触している。上面は、基材上面13(基材溝14を除く)から露出している。配線層4の上面は、基材上面13とともに、生体センサ用積層体1の上面を形成する。
図1に示すように、配線層4は、接続部6と、電子部品31(後述)および電池32(後述)とを接続する配線パターンを有する。具体的には、配線層4は、第1配線パターン41と、第2配線パターン42とを独立して備える。
第1配線パターン41は、基材3における長手方向一方側に配置される。第1配線パターン41は、第1配線16Aと、それに連続する第1端子17Aおよび第2端子17Bとを備える。
第1配線パターン41は、平面視略T字形状を有する。詳しくは、第1配線パターン41の第1配線16Aは、基材3の長手方向一端部(に位置する接続部6)から長手方向他方側に向かって延び、基材3の長手方向中央部で分岐して、短手方向両外側に向かって延びる。なお、第1配線16Aは、生体センサ用積層体1の伸縮性の向上のために、波形状とすることもできる。
第1端子17Aおよび第2端子17Bのそれぞれは、基材3の長手方向中央部における短手方向両端部のそれぞれに配置されている。第1端子17Aおよび第2端子17Bのそれぞれは、平面視略矩形状(ランド形状)を有する。第1端子17Aおよび第2端子17Bのそれぞれは、基材3の長手方向中央部において短手方向両外側に延びる第1配線16Aの両端部のそれぞれに連続する。
第2配線パターン42は、第1配線パターン41の長手方向他方側に間隔を隔てて設けられる。第2配線パターン42は、第2配線16Bと、それに連続する第3端子17Cおよび第4端子17Dとを備える。
第2配線パターン42は、平面視略T字形状を有する。詳しくは、第2配線パターン42の第2配線16Bは、基材3の長手方向他端部(に位置する接続部6)から長手方向一方側に向かって延び、基材3の長手方向中央部で分岐して、短手方向両外側に向かって延びる。なお、第2配線16Bは、生体センサ用積層体1の伸縮性の向上のために、波形状とすることもできる。
第3端子17Cおよび第4端子17Dのそれぞれは、基材3の長手方向中央部における短手方向両端部のそれぞれに配置されている。第3端子17Cおよび第4端子17Dのそれぞれは、平面視略矩形状(ランド形状)を有する。第3端子17Cおよび第4端子17Dのそれぞれは、基材3の長手方向中央部において短手方向両外側に延びる第2配線16Bの両端部のそれぞれに連続する。
配線層4の材料として、例えば、銅、ニッケル、金、それらの合金などの導体が挙げられ、好ましくは、銅が挙げられる。
配線層4の厚みは、例えば、0.1μm以上、好ましくは、1μm以上、例えば、100μm以下、好ましくは、10μm以下である。
図2Aに示すように、プローブ5は、感圧接着層2が生体表面に貼付されたときに、生体表面に接触して、生体からの電気信号や、温度、振動、汗、代謝物などをセンシングする電極である。本実施形態において、プローブ5は、薄層形状を有しており、接着開口部11の内側において、一方面としてのプローブ下面20が露出し、他方面の一例としてのプローブ上面21が感圧接着層2に埋め込まれるように、感圧接着層2に配置されている。詳しくは、プローブ5は、接着開口部11の内側において、感圧接着層2における接着溝10に埋め込まれている。
プローブ5は、後で詳述するが、感圧接着層2が露出する露出領域57を有する。本実施形態において、露出領域57は、互いに間隔を空けて配置される複数の穴52を含んでおり、プローブ5は、略メッシュ形状を有している。プローブ5は、プローブ下面20と、プローブ下面20の上側に間隔を隔てて対向配置されるプローブ上面21と、プローブ下面20およびプローブ上面21の周端縁を連結する側面とを有する。
プローブ下面20は、感圧接着層2の接着下面9から露出する。プローブ下面20は、接着下面9と面一である。プローブ下面20は、接着下面9とともに、生体センサ用積層体1の下面を形成している。プローブ上面21および側面は、感圧接着層2に被覆されている。
図5に示すように、プローブ5の側面のうち、最外側に位置する面は、外側面22である。外側面22は、平面視において、外側面22を通過する仮想円を形成する。
プローブ5の材料として、配線層4で例示した材料(具体的には、導体)が挙げられる。
プローブ5の外形寸法は、外側面22を通過する仮想円が、接着開口部11を区画する内周面と平面視で重複するように、設定されている。
プローブ5の厚みは、例えば、0.1μm以上、好ましくは、1μm以上、例えば、100μm未満、好ましくは、10μm以下である。
接続部6は、基材開口部15および接着開口部11に対応して設けられており、それらと同一形状を有する。接続部6は、基材3および感圧接着層2を厚み方向(上下方向)に貫通(通過)しており、基材開口部15および接着開口部11に充填されている。接続部6は、プローブ5の外側面22に沿う、平面視無端形状を有する。具体的には、接続部6は、軸線が厚み方向に延びる(外側面22を通過する仮想円に沿う)略円筒形状を有する。
図2Aに示すように、接続部6の内側面は、プローブ5の外側面22に接触している。接続部6は、接着開口部11の外側の感圧接着層2と、接着開口部11の内側の感圧接着層2とに感圧接着している。
接続部6の上面は、基材上面13と面一である。接続部6の下面は、接着下面9と面一である。
図1に示すように、2つの接続部6のうち、長手方向一方側に位置する接続部6は、その上端部において、長手方向一方側に位置する第1配線16Aの長手方向一端縁に連続する。長手方向他方側に位置する接続部6は、その上端部において、長手方向他方側に位置する第2配線16Bの長手方向他端縁に連続する。
これにより、接続部6は、配線層4とプローブ5とを電気的に接続する。
接続部6の材料として、例えば、金属、導電性樹脂(導電性高分子を含む)などが挙げられ、好ましくは、導電性樹脂などが挙げられる。
接続部6の厚み(上下方向長さ)は、基材3および感圧接着層2の総厚みと同一である。接続部6の径方向長さ(外径から内径を差し引いた値の半値)は、例えば、1μm以上、好ましくは、100μm以上、例えば、1000μm以下、好ましくは、500μm以下である。
2.プローブの詳細
次に、プローブ5の詳細について、図1を参照して説明する。
図1に示すように、プローブ5は、互いに間隔を空けて配置される複数の穴52を含む露出領域57と、複数の穴52を区画する桟部53とを備える。桟部53は、線状形状の桟が網状に配置されている。
本実施形態において、桟部53は、格子形状を有し、複数の第1桟部54と、複数の第2桟部55とを一体に備える。
複数の第1桟部54のそれぞれは、プローブ5の長手方向の全体にわたって延びる略棒形状を有する。複数の第1桟部54は、短手方向に互いに間隔を空けて平行となるように配置される。つまり、複数の第1桟部54は、互いに間隔を空けて平行となるように、感圧接着層2の厚み方向と直交する方向に延びる。
複数の第2桟部55は、複数の第1桟部54のうち互いに隣り合う第1桟部54を架橋する。複数の第2桟部55のそれぞれは、プローブ5の短手方向の全体にわたって延びる略棒形状を有し、複数の第1桟部54と直交(交差)する。複数の第1桟部54と複数の第2桟部55とは、それらが互いに直交(交差)する部分において連続している。
複数の第2桟部55は、長手方向に互いに間隔を空けて平行となるように配置される。つまり、複数の第2桟部55は、互いに間隔を空けて平行となり、かつ、複数の第1桟部54と直交(交差)するように、感圧接着層2の厚み方向と長手方向(第1方向)との両方向に直交する短手方向(第2方向)に延びる。
複数の第1桟部54のそれぞれの短手方向の寸法(各第1桟部54の幅)、および、複数の第2桟部55のそれぞれの長手方向の寸法(各第2桟部55の幅)のそれぞれは、例えば、10μm以上、好ましくは、20μm以上、さらに好ましくは、50μm以上、例えば、500μm以下、好ましくは、300μm以下、さらに好ましくは、100μm以下である。
各第1桟部54の短手方向の寸法および各第2桟部55の長手方向の寸法は、好ましくは、同じ寸法である。
露出領域57は、後述する仮想線により囲まれる領域(プローブ5の面積の説明参照)において、接着下面9が露出する部分であって、複数の穴52を含んでいる。
複数の穴52は、プローブ5が生体表面の微細な凹凸に追従できるように、プローブ5に可撓性を付与する。複数の穴52は、桟部53により区画されており、互いに間隔を空けて配置されている。複数の穴52は、長手方向に互いに間隔(第2桟部55)を空けて並ぶ複数の穴52の列を、短手方向に互いに間隔(第1桟部54)を空けて、複数含んでいる。
複数の穴52のそれぞれは、感圧接着層2の接着下面9を下側から露出させる。複数の穴52のそれぞれは、複数の第1桟部54のうち互いに隣り合う第1桟部54と、それら第1桟部54と交差し、かつ、互いに隣り合う第2桟部55とに囲まれる空間として区画される。各穴52は、プローブ5を厚み方向に貫通する。
また、本実施形態において、各穴52は、平面視矩形状、より具体的には、平面視正方形状を有する。各穴52には、感圧接着層2が充填されている。
各穴52の長手方向の寸法、および、各穴52の短手方向の寸法のそれぞれは、例えば、50μm以上、好ましくは、200μm以上、さらに好ましくは、300μm以上、とりわけ好ましくは、400μm以上、例えば、1000μm以下、好ましくは、900μm以下である。
また、各第1桟部54の短手方向の寸法:各穴52の短手方向の寸法は、例えば、5:95~50:50であり、好ましくは、5:95~40:60、さらに好ましくは、5:95~20:80である。各第2桟部55の長手方向の寸法:各穴52の長手方向の寸法は、例えば、5:95~50:50であり、好ましくは、5:95~40:60、さらに好ましくは、5:95~20:80である。
各第1桟部54の短手方向の寸法:各穴52の短手方向の寸法、および、各第2桟部55の長手方向の寸法:各穴52の長手方向の寸法が、上記の範囲であれば、桟部53の面積と穴52の面積との割合をバランスよく確保することができ、プローブ5を生体表面の微細な凹凸により一層確実に追従させることができる。
また、プローブ5における穴52の個数は、例えば、50個以上、好ましくは、100個以上、例えば、500,000個以下、好ましくは、50,000個以下である。
また、プローブ5の面積は、例えば、0.5cm以上、好ましくは、1cm以上、例えば、10cm以下、好ましくは、5cm以下である。
なお、プローブ5の面積は、プローブ5の厚み方向と直交する仮想平面でプローブ5を切断したときの切断面において、その切断面のうち最も外側に位置する部分を最短距離で結ぶ仮想線により囲まれる領域の面積である。
例えば、図7Aに示すように、切断面のうち最も外側に位置する部分が複数の頂点である場合、プローブ5の面積は、複数の頂点どうしを最短距離で結ぶ仮想線56Aにより囲まれる領域の面積である。
また、図7Bに示すように、切断面のうち最も外側に位置する部分のすべてが線である場合、切断面のうち最も外側に位置する部分を最短距離で結ぶ仮想線56Aは、線56Bと一致し、プローブ5の面積は、線56Bにより囲まれる領域の面積である。
また、図9Bに示すように、切断面のうち最も外側に位置する部分が、複数の頂点と線とを含む場合、プローブ5の面積は、複数の頂点どうしを最短距離で結ぶ仮想線56Aと、線56Bとにより囲まれる領域の面積である。
また、プローブ5の面積に対する、露出領域57(複数の穴52も含む)の面積の総和は、例えば、50%以上、好ましくは、80%以上、例えば、95%以下である。
プローブ5の面積に対する露出領域57の面積の総和が上記下限以上であれば、湿気の通過を許容する穴52の面積を十分に確保でき、生体センサ用積層体1を生体に貼付したときに、生体に対する負荷を抑制することができる。プローブ5の面積に対する露出領域57の面積の総和が上記上限以下であれば、プローブ5の信号受信能力を十分に確保することができる。
3.生体センサ用積層体の製造方法
次に、生体センサ用積層体1の製造方法について、図3A~図5を参照して説明する。
図3A~図3Cに示すように、この方法では、例えば、まず、積層体28と、プローブ部材18とを別々に準備する。
積層体28は、感圧接着層2と、感圧接着層2の上面に配置される基材3と、基材3に配置される配線層4とを備える。
積層体28における感圧接着層2、基材3および配線層4のそれぞれは、上記した感圧接着層2、基材3および配線層4のそれぞれと同一構成を有する。
積層体28を準備するには、例えば、配線層4が配置される基材3を準備した後、基材3の基材下面12に感圧接着層2を配置する。
配線層4が配置される基材3は、例えば、特開2017-22236号公報、特開2017-22237号公報に記載される方法によって、配線層4が基材溝14に埋め込まれて準備される。
次いで、感圧接着層2を基材下面12に配置するには、例えば、まず、感圧接着層2の材料を含有する塗布液を調製し、続いて、塗布液を第1剥離シート19の上面に塗布し、その後、加熱により乾燥させる。これによって、感圧接着層2を第1剥離シート19の上面に配置する。第1剥離シート19は、例えば、長手方向に延びる略平板形状を有する。第1剥離シート19の材料として、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂が挙げられる。
その後、感圧接着層2および基材3を、例えば、ラミネータなどにより、貼り合わせる。具体的には、感圧接着層2の接着上面8と、基材3の基材下面12とを接触させる。
なお、この時点では、基材3および感圧接着層2のそれぞれは、基材開口部15および接着開口部11のそれぞれを有しない。
これによって、第1剥離シート19に支持される積層体28が準備される。
また、図3Cおよび図5に示すように、プローブ部材18を準備する。
プローブ部材18は、感圧接着層2と、感圧接着層2の上面に配置される基材3と、プローブ下面20が露出し、プローブ上面21が感圧接着層2に埋め込まれるように、感圧接着層2に配置される薄層状のプローブ5とを備える。
プローブ部材18における感圧接着層2、基材3およびプローブ5のそれぞれは、上記した感圧接着層2、基材3およびプローブ5のそれぞれと同一構成を有する。
プローブ部材18を準備するには、まず、図4に示すように、プローブ含有シート26を準備する。
プローブ含有シート26は、感圧接着層2と、感圧接着層2に埋め込まれるプローブパターン25と、感圧接着層2の接着上面8に配置される基材3とを備える。
プローブパターン25は、プローブ5と同一のパターン形状を有し、プローブパターン25の材料は、プローブ5の材料と同一である。プローブパターン25は、プローブ5の外側面22を通過する仮想円より大きい平面積を有する。
プローブ含有シート26は、例えば、特開2017-22236号公報、特開2017-22237号公報に記載される方法によって準備される。
図示しないが、具体的には、ステンレスからなる剥離層の上面に、銅からなるシード層を形成した後、シード層の上面全体にフォトレジストを積層する。次いで、フォトレジストを露光および現像して、フォトレジストをプローブパターン25の逆パターンに形成する。続いて、電解めっきにより、プローブパターン25をシード層の上面に形成した後、フォトレジストを除去する。その後、感圧接着層2の材料を含有する塗布液を、プローブパターン25を被覆するように塗布し、硬化させて感圧接着層2を形成する。次いで、感圧接着層2の上面に、基材3を、例えば、ラミネータなどにより貼り合わせる。そして、シード層の下面から剥離層を剥離し、続いて、シード層を除去する。その後、必要に応じて、感圧接着層2の下面に、第2剥離シート29を貼り合わせる。第2剥離シート29は、上記した第1剥離シート19と同様の構成を有する。
これによって、プローブ含有シート26が準備される。
次いで、図5に示すように、切断線27を、プローブパターン25、感圧接着層2および基材3に、平面視略円形状に形成する。切断線27は、例えば、パンチングなどによって形成される。切断線27は、プローブパターン25、感圧接着層2および基材3をその内外に分断するが、第2剥離シート29には形成されない。また、切断線27の寸法は、接着開口部11および基材開口部15の内径と同一である。つまり、切断線27は、外側面22を通過する仮想円と一致する。
切断線27の形成によって、プローブ部材18が形成される。
プローブ部材18において、プローブ5の外側面22は、感圧接着層2の外側面と面一である。また、プローブ部材18において、外側面22は、感圧接着層2の外側面から径方向外方に露出する。
続いて、図5の矢印で示すように、プローブ部材18を、第2剥離シート29から引き上げる。具体的には、プローブ部材18における接着下面9およびプローブ下面20を、第2剥離シート29から剥離する。
以上によって、プローブ部材18が準備される。
プローブ部材18の厚み(上下方向の寸法)は、積層体28の厚み(上下方向の寸法)以上であって、好ましくは、積層体28の厚みと同じである。
次いで、図3Cに示すように、積層体28に貫通口23を形成する。
貫通口23は、積層体28を上下方向に貫通する。貫通口23は、基材開口部15を区画する外周面と、接着開口部11を区画する外周面とによって区画される平面視略円形状の穴(貫通穴)である。また、貫通口23には、配線層4の第1配線16A(または第2配線16B)が臨んでいる。貫通口23は、上側に向かって開口される。一方、貫通口23の下端は、第1剥離シート19によって閉塞されている。
貫通口23の内径は、プローブ部材18の外形よりも大きい。貫通口23は、プローブ部材18が貫通口23内に配置されたときに、貫通口23の内面23Aとプローブ部材18の周面18Aとの間に隙間100が形成されるサイズを有する。
貫通口23を形成するには、積層体28を、例えば、パンチング、ハーフエッチングする。
次いで、図3Cの矢印で示すように、プローブ部材18を、隙間100が形成されるように、貫通口23内に嵌め込む。
隙間100は、プローブ部材18の感圧接着層2、基材3およびプローブ5と、貫通口23の周囲の感圧接着層2および基材3とが、プローブ部材18の径方向に互いに間隔を空けて位置することにより形成される。隙間100には、配線層4(第1配線16Aまたは第2配線16B)およびプローブ5の外側面22が臨む。
その後、図3Dに示すように、隙間100に、配線層4とプローブ5とを電気的に接続する接続部6を形成する。
接続部6の材料が導電性樹脂組成物である場合には、導電性樹脂組成物を隙間100に注入(あるいは塗布)する。その後、必要により、導電性樹脂組成物を加熱して硬化させる。
これにより、生体センサ用積層体1が製造される。
この生体センサ用積層体1は、感圧接着層2と、基材3と、配線層4と、プローブ5と、接続部6と、第1剥離シート19とを備え、好ましくは、それらのみからなる。図2Aに示すように、また、生体センサ用積層体1は、第1剥離シート19を備えず、感圧接着層2と、基材3と、配線層4と、プローブ5と、接続部6とのみからなっていてもよい。
生体センサ用積層体1は、単独で流通し、産業上利用可能なデバイスである。具体的には、生体センサ用積層体1は、次に説明する電子部品31および電池32(図1の仮想線参照)とは別に、単独で流通することができる。つまり、生体センサ用積層体1は、電子部品31および電池32を実装しておらず、貼付型心電計30を製造するための部品である。
次に、生体センサ用積層体1を用いて、生体センサの一例としての貼付型心電計30の製造方法および貼付型心電計30の使用方法を説明する。
図1および図2Aに示すように、貼付型心電計30を製造するには、例えば、まず、生体センサ用積層体1、電子部品31および電池32のそれぞれを用意する。
電子部品31として、例えば、プローブ5で取得した生体からの電気信号を処理して記憶するための、アナログフロントエンド、マイコン、メモリ、さらには、電気信号を電波に変換し、これを外部の受信機に無線送信するための通信IC、送信機などが挙げられる。電子部品31は、これらのうち一部あるいは全てを有してもよい。電子部品31は、その下面に設けられる2つの端子(図示せず)もしくは2以上の端子(図示せず)を有する。
電池32は、その下面に設けられる2つの端子(図示せず)を有する。
次いで、電子部品31の2つの端子を、第1端子17Aおよび第3端子17Cと電気的に接続する。また、電池32の2つの端子を、第2端子17Bおよび第4端子17Dと電気的に接続する。
これにより、生体センサ用積層体1と、それに実装される電子部品31および電池32とを備える貼付型心電計30を製造する。
貼付型心電計30を使用するには、まず、第1剥離シート19(図3Dの矢印および仮想線が参照)を、感圧接着層2およびプローブ5から剥離する。
図2Aの仮想線で示すように、次いで、感圧接着層2の接着下面9を、例えば、人体の皮膚33に接触させる。具体的には、感圧接着層2を皮膚33の表面に感圧接着させる。
すると、プローブ5のプローブ下面20は、接着下面9が皮膚33に感圧接着(貼付)することによって、皮膚33の表面に接触する。このとき、プローブ5は、複数の穴52のそれぞれにより、皮膚33に沿うように屈曲して、皮膚33の微細な凹凸に追従する。
続いて、プローブ5が心臓の活動電位を電気信号としてセンシングし、プローブ5でセンシングした電気信号が、接続部6および配線層4を介して、電子部品31に入力される。電子部品31は、電池32から供給される電力に基づいて、電気信号を処理して情報として記憶する。さらには、必要により、電気信号を電波に変換し、これを外部の受信機に無線送信する。
この生体センサ用積層体1では、図2Aに示すように、プローブ5が、互いに間隔を空けて配置される複数の穴52を含む露出領域57を有している。
そのため、感圧接着層2を皮膚33に貼付して、プローブ5のプローブ下面20を皮膚33の表面に接触させたときに、露出領域57(複数の穴52のそれぞれ)により、プローブ5を皮膚33の表面に沿うように屈曲させることができ、プローブ5を皮膚33の表面の微細な凹凸に追従させることができる。
その結果、生体センサ用積層体1を備える貼付型心電計30において、生体信号のセンシング精度の向上を図ることができる。
また、プローブ5は、薄層形状を有している。そのため、生体センサ用積層体1を生体表面に貼付したときに、ユーザの装着感の低減を図ることができる。
また、複数の穴52は、桟部53により区画されている。そのため、複数の穴52を規則的に配置しつつ、プローブ5に可撓性を付与することができる。その結果、プローブ5を生体表面の微細な凹凸に確実に追従させることができる。
また、桟部53は、格子形状を有する。そのため、プローブ5の全体において、複数の穴52をバランスよく均一に配置することができる。その結果、プローブ5の全体を生体表面の微細な凹凸に確実に追従させることができる。
また、複数の穴52は、互いに間隔を空けて平行な複数の第1桟部54と、隣り合う第1桟部54を架橋する複数の第2桟部55とにより区画されている。そのため、プローブ5に可撓性を付与しつつ、第2桟部55により剛性を保持することができる。
また、各第1桟部54の第2方向の寸法:各穴52の第2方向の寸法が、上記の範囲であり、各第2桟部55の第1方向の寸法:各穴52の第1方向の寸法が、上記の範囲である。そのため、桟部53の面積と穴52の面積との割合をバランスよく確保することができ、プローブ5を皮膚33の表面の微細な凹凸により一層確実に追従させることができる。
また、各第1桟部54の短手方向の寸法および各第2桟部55の長手方向の寸法のそれぞれが上記の範囲であり、各穴52の長手方向の寸法および各穴52の短手方向の寸法のそれぞれが上記の範囲である。そのため、桟部53の面積と穴52の面積との割合をより一層バランスよく確保することができる。
<変形例>
以下の各変形例において、上記した一実施形態と同様の部材および工程については、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、各変形例を適宜組み合わせることができる。さらに、各変形例は、特記する以外、一実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
図1および図5に示すように、一実施形態では、外側面22を通過する仮想線は、円形状であるが、その形状は特に限定されず、例えば、図示しないが、矩形状であってもよい。
また、一実施形態では、プローブ5において、複数の穴52が桟部53により区画されているが、プローブ5は、複数の穴52を有していれば、桟部53を備えなくてもよい。例えば、図6Aに示すように、板状のプローブ5に、複数の穴52が形成されてもよい。複数の穴52の形状は、特に限定されず、例えば、平面視略円形状を有していてもよい。
また、一実施形態では、桟部53が格子形状を有するが、桟部53の形状は特に限定されない。例えば、桟部53は、図6Bに示すようにハニカム形状を有してもよく、図6Cに示すように千鳥形状を有してもよい。
図6Bに示すように、桟部53がハニカム形状を有する場合、複数の第1桟部54のそれぞれは、階段状の段差を形成するように長手方向に延びており、複数の第1桟部54は、短手方向に互いに間隔を空けて平行に配置される。また、複数の第2桟部55は、複数の第1桟部54のうち互いに隣り合う第1桟部54を架橋する。なお、図6Bでは、便宜上、複数の第1桟部54を太線で示す。そして、複数の穴52のそれぞれは、複数の第1桟部54および複数の第2桟部55により区画されて、平面視略六角形状を有する。
図6Cに示すように、桟部53が千鳥形状を有する場合、複数の第1桟部54のそれぞれは、長手方向に直線状に延びており、複数の第1桟部54は、短手方向に互いに間隔を空けて平行に配置される。また、複数の第2桟部55は、短手方向に連続しないように、長手方向において異なる位置で複数の第1桟部54のうち互いに隣り合う第1桟部54を架橋する。そして、複数の穴52のそれぞれは、複数の第1桟部54および複数の第2桟部55により区画されて、平面視略矩形状を有する。
また、プローブ5の形状は、特に限定されない。例えば、プローブ5は、図7Aに示すように、星型形状を有してもよい。このようなプローブ5の桟部53は、中空の星型形状(具体的には、5角星型)を有する枠部59と、枠部59内に配置される複数の架橋部60とを備える。複数の架橋部60のそれぞれは、プローブ5の面方向に延びる略棒形状を有する。複数の架橋部60は、枠部59の内側に複数の穴52を区画するように、枠部59の内側面における向かい合う部分を架橋している。
また、枠部59の形状は、特に限定されない。例えば、桟部53は、図7Bに示すように、円環形状を有する枠部59と、複数の第1桟部54と、複数の第2桟部55とを備えてもよい。枠部59は、複数の第1桟部54および複数の第2桟部55を囲んでおり、それらの端部と連続している。
また、一実施形態では、複数の第1桟部54が互いに平行となるように配置され、かつ、複数の第2桟部55が互いに平行となるように配置されるが、これに限定されない。例えば、図8Aに示すように、複数の第1桟部54のそれぞれが、長手方向に対して±45°未満の角度で傾斜しており、複数の第1桟部54は、互いに平行とならないように、短手方向に間隔を空けて配置される。また、複数の第2桟部55のそれぞれが、短手方向に対して±45°未満の角度で傾斜しており、複数の第2桟部55は、互いに平行とならないように、長手方向に間隔を空けて配置される。
また、一実施形態では、複数の第1桟部54と複数の第2桟部55とが直交するが、図8Bに示すように、複数の第1桟部54と複数の第2桟部55とは、90℃未満の角度(あるいは90℃を超過する角度)で交差してもよい。そして、複数の穴52のそれぞれは、複数の第1桟部54および複数の第2桟部55により区画されて、平面視略菱形状を有する。
また、一実施形態では、複数の第1桟部54および複数の第2桟部55のそれぞれが、直線状に延びるが、それらの形状は特に限定されない。図8Cに示すように、複数の第1桟部54および複数の第2桟部55のそれぞれは、波形状を有していてもよい。なお、図8A~図8Cに示す態様において、桟部53は、格子形状を有している。
また、一実施形態では、露出領域57が、複数の穴52を含むが、露出領域57は、感圧接着層2の接着下面9を露出できれば、特に限定されない。
例えば、図9Aに示すように、露出領域57は、複数の穴52が互いに連通して形成されてもよい。この場合、例えば、各第2桟部55が、長手方向に互いに隣り合う穴52を連通するように切欠部58を有する。切欠部58は、各第2桟部55の一部が切り欠かれて形成される。また、図示しないが、各第1桟部54が、短手方向に互いに隣り合う穴52を連通するように、切欠部を有していてもよい。
また、図9Bに示すように、露出領域57は、所定方向の一方側に向かって開放される平面視略U字形状の溝63を含んでいてもよい。この場合、桟部53は、複数の溝63と、所定方向に延びる複数の第1桟部61と、複数の第1桟部61のそれぞれの所定方向の他端部を連結する第2桟部62とを備える。
詳しくは、複数の第1桟部61は、短手方向に互いに間隔を空けて平行となるように、長手方向に延びている。複数の第1桟部61の長手方向の寸法は、互いに同一であってもよく、互いに異なってもよい。図9Bでは、複数の第1桟部61の長手方向の寸法は、互いに異なっており、複数の第1桟部61のうち最も長い第1桟部61が、短手方向の中央に配置され、短手方向の外側に向かうにつれて、第1桟部61の長さが順次短くなるように、複数の第1桟部61が配置されている。
第2桟部62は、複数の第1桟部61のそれぞれの長手方向の他端部を連結する。第2桟部62は、長手方向の一方側に向かって開放される平面視略円弧形状を有する。
各溝63は、複数の第1桟部61のうち互いに隣り合う第1桟部61と、それら第1桟部61を連結する第2桟部62とに囲まれる空間として区画される。各溝63は、長手方向の一方側に向かって開放される平面視略U字形状を有する。
また、一実施形態では、プローブ5は、図2Aに示すように、感圧接着層2に埋め込まれるが、感圧接着層2に配置されれば、特に限定されない。例えば、図10に示すように、プローブ5は、感圧接着層2の接着下面9上に配置されてもよい。この場合、プローブ5のプローブ上面21が、接続部6の下面と接触して、プローブ5と接続部6とが電気的に接続される。
一実施形態では、本発明の生体センサ用シートの一例として生体センサ用積層体1を挙げるが、本発明の生体センサ用シートには、感圧接着層2およびプローブ5を備えるプローブ部材18、感圧接着層2およびプローブパターン25(プローブの一例)を備えるプローブ含有シート26が含まれる。また、本発明の生体センサ用シートは、感圧接着層2およびプローブ5を備えていれば、基材3を備えなくてもよい。
一実施形態では、生体センサの一例として貼付型心電計30を挙げたが、例えば、生体信号をセンシングして生体の状態をモニタできる装置などが挙げられ、具体的には、貼付型脳波計、貼付型血圧計、貼付型脈拍計、貼付型筋電計、貼付型温度計、貼付型加速度計などが挙げられる。これらは、それぞれ個別の装置でもよく、1つの装置に複数のものが組み込まれていてもよい。
なお、生体は、人体および人体以外の生物を含むが、好ましくは、人体である。
以下に、実施例および比較例を示し、本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明は、何ら実施例および比較例に限定されない。また、以下の記載において用いられる配合割合(含有割合)、物性値、パラメータなどの具体的数値は、上記の「発明を実施するための形態」において記載されている、それらに対応する配合割合(含有割合)、物性値、パラメータなど該当記載の上限(「以下」、「未満」として定義されている数値)または下限(「以上」、「超過」として定義されている数値)に代替することができる。
する。
実施例1~6および比較例1
1.積層体の準備
(1)基材および配線層の準備
ステンレス製の剥離層の上面に、電解銅めっきにより、銅からなるシード層を形成した後、シード層の上面全体にドライフィルムフォトレジストを積層した。次いで、ドライフィルムフォトレジストを露光および現像して、ドライフィルムフォトレジストを配線層の逆パターンに形成した。その後、電解めっきにより、配線層をシード層の上面に形成した後、ドライフィルムフォトレジストを剥離液により除去した。
その後、下記のように調製した基材用塗布液を、配線層を被覆するように塗布し、その後、120℃で5分間、乾燥させて基材を形成した。
ポリエーテルウレタン溶液(商品名「T-8180N」、ポリエーテルウレタンの20質量%溶液(溶媒=メチルエチルケトン:ジメチルホルムアミド=1:1)、ディーアイシーコベストロポリマー社製)と、トリカプリル酸グリセリルとを、ポリエーテルウレタンとトリカプリル酸グリセリルとの質量比が100/10となるように、常温で配合し、撹拌混合して、基材用塗布液を調製した。
次いで、シード層の下面から剥離層を剥離し、続いて、シード層をウェットエッチングによって除去した。
これによって、配線層が配置される基材を準備した。なお、基材の面積は、25cmであった。
(2)感圧接着層の準備
また、特開2003-342541号公報の実施例1に記載に従って、アクリル酸イソノニル(iNA)、アクリル酸メトキシエチル(MEA)およびアクリル酸(AA)からアクリルポリマーを調製した。
次いで、アクリルポリマー100質量部と、トリカプリル酸グリセリル60質量部と、架橋剤としてコロネートHL(商品名、多官能イソシアネート化合物、日本ポリウレタン工業社製)0.01質量部とを配合し、撹拌混合して、感圧接着剤層用塗布液を調製した。その後、表面に剥離処理を施したPETフィルム(第1剥離シート)の表面に、感圧接着剤層用塗布液を塗布し、その後、120℃で3分間、乾燥し、さらに、60℃で72時間エージング(熟成)した。これにより、剥離層に支持される感圧接着剤層を準備した。
(3)基材と感圧接着層との貼合
その後、感圧接着層を、基材の下面に真空ラミネータにより、60℃で貼り合わせた。
以上によって、PETフィルムに支持される積層体を準備した。
2.プローブ部材の準備
上記の積層体の準備と同様にして、シード層上のドライフィルムフォトレジストを、プローブパターンの逆パターンに形成した。その後、電解めっきにより、プローブパターンをシード層の上面に形成した後、ドライフィルムフォトレジストを剥離液により除去した。
プローブパターンは、複数の第1桟部と複数の第2桟部とが直交する格子状のパターン形状を有していた。複数の穴は、平面視正方形状を有していた。各桟部の幅L(第1桟部および各第2桟部の幅)と、各穴の一辺の寸法(S)とを表1に示す。また、プローブパターンの厚みは、2μmであった。なお、比較例1では、プローブパターンは、略平板形状を有し、複数の穴を有していなかった。
その後、上記の感圧接着剤層用塗布液を、プローブパターンを被覆するように塗布し、その後、120℃で3分間、乾燥し、さらに、60℃で72時間エージング(熟成)した。これにより、プローブパターンが埋め込まれる感圧接着剤層を準備した。
次いで、感圧接着剤層の上面に、上記の基材用塗布液を塗布した後、120℃で5分間、乾燥した。これにより、基材を調製した。
次いで、シード層の下面から剥離層を剥離し、続いて、シード層をウェットエッチングによって除去した。これによって、プローブ含有シートを準備した。
その後、プローブ含有シートに、パンチングによって、平面視略円形状の切断線を形成した。切断線の形成によって、プローブ部材が形成された。
そして、プローブ部材をプローブ含有シートから分離して、プローブ部材を準備した。
プローブ部材の厚みは、積層体の厚みの厚みと同じであった。
3.貫通口および接続部の形成
次いで、ハーフエッチングにより、積層体に貫通口を形成した。
貫通口の内径は、プローブ部材の外形よりも大きく、貫通口は、プローブ部材が貫通口内に配置されたときに、貫通口の内面とプローブ部材の周面との間に隙間が形成されるサイズを有していた。
次いで、プローブ部材を、上記の隙間が形成されるように、貫通口内に嵌めこんだ。
その後、隙間に、導電性樹脂組成物を注入し、加熱して硬化させた。これにより、配線層とプローブとを電気的に接続する接続部が形成された。
以上により、生体センサ用積層体を製造した。
評価
(抵抗値の測定)
各実施例の生体センサ用積層体を、それぞれ2つずつ準備した。
そして、2つの生体センサ用積層体のプローブのそれぞれの下面に水を滴下した後、2つの生体センサ用積層体を、それらの間の間隔が1cmとなるように皮膚に貼付した。そして、2つの生体センサ用積層体の配線に、デジタルマルチメータ(エーディーシー社製、R6552)を電気的に接続して、皮膚を介した2つのプローブ間の抵抗(皮膚抵抗を含む)を測定した。その結果を表1および図11に示す。
Figure 0006997533000001
1 生体センサ用積層体
2 感圧接着層
5 プローブ
52 穴
53 桟部
54 第1桟部
55 第2桟部

Claims (8)

  1. 生体表面に貼付するための感圧接着層と、
    前記感圧接着層に配置されるプローブと、を備え、
    前記プローブは、前記感圧接着層が露出する露出領域を有し、
    前記露出領域は、前記プローブの厚み方向と直交する仮想平面で前記プローブを切断したときの切断面において、その切断面のうち最も外側に位置する部分を最短距離で結ぶ仮想線により囲まれる領域において、前記感圧接着層の下面が露出する部分であることを特徴とする、生体センサ用シート。
  2. 前記プローブは、薄層形状を有することを特徴とする、請求項1に記載の生体センサ用シート。
  3. 前記露出領域は、互いに間隔を空けて配置される複数の穴を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の生体センサ用シート。
  4. 前記プローブは、前記複数の穴を区画する桟部を備えることを特徴とする、請求項3に記載の生体センサ用シート。
  5. 前記桟部は、格子形状を有することを特徴とする、請求項4に記載の生体センサ用シート。
  6. 前記桟部は、
    互いに間隔を空けて平行となるように、前記感圧接着層の厚み方向と直交する方向に延びる複数の第1桟部と、
    前記複数の第1桟部のうち互いに隣り合う第1桟部を架橋する複数の第2桟部と、を備えることを特徴とする、請求項4または5に記載の生体センサ用シート。
  7. 前記複数の第1桟部は、前記厚み方向と直交する第1方向に延び、
    前記複数の第2桟部は、互いに間隔を空け、かつ、前記複数の第1桟部と交差するように、前記厚み方向と前記第1方向の両方向と交差する第2方向に延び、
    前記複数の第1桟部のそれぞれの前記第2方向の寸法:前記複数の穴のそれぞれの前記第2方向の寸法は、5:95~50:50であり、
    前記複数の第2桟部のそれぞれの前記第1方向の寸法:前記複数の穴のそれぞれの前記第1方向の寸法は、5:95~50:50であることを特徴とする、請求項6に記載の生体センサ用シート。
  8. 前記複数の第1桟部のそれぞれの前記第2方向の寸法、および、前記複数の第2桟部のそれぞれの前記第1方向の寸法のそれぞれは、10μm以上500μm以下であり、
    前記複数の穴のそれぞれの前記第1方向の寸法、および、前記複数の穴のそれぞれの前記第2方向の寸法のそれぞれは、50μm以上1000μm以下であることを特徴とする、請求項7に記載の生体センサ用シート。
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