JP6010203B2 - 導電体、生体電極、及び生体信号測定装置 - Google Patents

導電体、生体電極、及び生体信号測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6010203B2
JP6010203B2 JP2015198050A JP2015198050A JP6010203B2 JP 6010203 B2 JP6010203 B2 JP 6010203B2 JP 2015198050 A JP2015198050 A JP 2015198050A JP 2015198050 A JP2015198050 A JP 2015198050A JP 6010203 B2 JP6010203 B2 JP 6010203B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor
conductive
pressure
cloth
fabric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015198050A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016000364A (ja
Inventor
信吾 塚田
信吾 塚田
中島 寛
寛 中島
弘二 住友
弘二 住友
鳥光 慶一
慶一 鳥光
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2015198050A priority Critical patent/JP6010203B2/ja
Publication of JP2016000364A publication Critical patent/JP2016000364A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6010203B2 publication Critical patent/JP6010203B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、導電性高分子及びバインダー樹脂を用いた導電体、前記導電体の製造方法、前記導電体を用いた感圧センサー、前記感圧センサーを備えた感圧センサー装置、前記導電体を用いた生体電極、及び前記生体電極を備えた生体信号測定装置に関する。
高齢化社会において心電図モニタリングなどの生体信号を長期間に亘り継続的に測定するニーズが高まっている。また、医療機関や介護施設において、長期間臥床している患者の褥瘡(床ずれ)の予防と早期発見は大きな課題となっており、その解決策の一つとして感圧センサーの導入が検討されている。感圧センサーは医療目的だけでなく、健康スポーツ分野における機能性ウエアの機能としても注目されている。例えば、ランニングやジャンプの着地時の衝撃を測定する感圧センサーのニーズが高まっている。更に、ITCの分野では、入力装置としてタッチパッドやカーソルを操作するためのインターフェースの改善が求められている。これらのニーズに応えるためには、センサーの物理特性だけでなく、装着感などを含めたインターフェースの高い質が要求される。例えば、下着、手袋、靴下等の肌に直接触れる衣類にセンサーを設置したとしても違和感がないような、柔軟な繊維状又は布状のセンサーの実現が期待されている。
既存の感圧センサーとしては、ひずみゲージ式の圧力トランスデューサーが一般的である。これは本体であるフレキシブル基板の変形を電気的に計測するデバイスであり、基本的な形状は平板状(パネル)である。剛性を有する平板状であるために手足や指先に設置する際の形状の適合性に課題がある。すなわち、皮膚や衣服のカーブに合わせた形状にすることが難しく、設置面とデバイスとのズレが生じ、装着に違和感がある。この解決策として、各種の高分子ポリマーを使用したフレキシブルセンサーや、導電性ゴムを用いたシート状センサーが提案されている。しかし、これらの従来のセンサーは通気性に乏しく、疎水性であり、発汗による蒸れなどの課題がある。
近年、導電性繊維を用いたシート状センサーが提案され、ベッド等に人が横たわる際に加わる圧力を測定する技術として、実用化が検討されている。特許文献1には、導電性繊維が絶縁性材料に被覆された糸を用い、当該糸の織物によって構成されたシート状センサーが開示されている。このセンサーでは、織物を構成する縦糸と横糸の交差部分の圧力変化を、縦糸と横糸の間で形成されるコンデンサの静電容量の変化として検出する。この際、交差部分が極めて多数であるために、検出回路が複雑化し、回路の調整を要する点が課題である。また、織物を構成する糸自体の構造が、金属繊維を芯として、その周囲に綿やポリエステル繊維を巻き付けた複雑な構造であるという課題がある。
特開2006−234716号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、感圧センサーや生体電極の部材として利用可能であり、構造が単純で製造が容易な導電体、前記導電体の製造方法、前記導電体を用いた感圧センサー及び生体電極、前記感圧センサーを備えた感圧センサー装置、並びに前記生体電極を備えた生体信号測定装置の提供を課題とする。
本発明の発明者らは、PEDOT-PSSを代表とする導電性高分子からなる繊維(糸)が高い親水性及び柔軟性を有する一方、発汗する皮膚等に接触した場合、当該繊維が構造的に崩壊する問題について研究を重ねた結果、本発明を完成させた。本発明は以下の解決手段を提供する。
(1) 導電性高分子及びバインダー樹脂を含有する混合物が、繊維又は布地にコーティングされていることを特徴とする導電体を関連発明として例示することができる。
前記(1)に記載の導電体によれば、導電性高分子が、固化(硬化)したバインダー樹脂(重合体)に練りこまれた状態で、繊維又は布地にコーティングされているため、発汗する皮膚等の湿潤環境においても、導電体の構造的な崩壊が起こり難く、長期間に渡り高い導電性を維持することができる。また、繊維又は布地が本来的に有する柔軟性を活かして、柔軟な導電体を形成することができる。導電性高分子がバインダー樹脂に練り込まれた状態であるにも関わらず、導電性高分子の導電性は、実用上問題なく使用できる程に高く、劣化することが殆どない。このため、前記導電体を生体電極や感圧センサーに適用した場合、固化したバインダー樹脂に含まれる導電性高分子が、生体の微弱な電気信号を検出できる又は圧力変化による微弱な電気信号の変化を伝達できるため、高感度及び高精度の信号の送受信を外部装置と生体電極又は感圧センサーとの間で行うことができる。更に、固化したバインダー樹脂により前記導電体の機械的強度が高められているため、前記生体電極および感圧センサーが装着された状態において、前記導電体が外力により破損し難く、耐久性に優れる。
(2) 前記(1)に記載の導電体を用いたことを特徴とする生体電極を関連発明として例示することができる。
前記(2)に記載の生体電極によれば、均質な導電性を示す繊維状(糸状)又は布状の導電体を生体表面に設置することにより、導電体に含まれる導電性高分子が生体内の微弱な電気信号を検出することができる。更に、導電体を構成するバインダー樹脂により機械的強度、耐化学性、耐水性、耐摩耗性、耐剥離性、耐熱性等の耐久性が向上しているため、発汗する皮膚等の湿潤環境においても、長期間に亘り安定して機能する。また、導電体を構成する繊維又は布地が有する本来の柔軟性、通気性又は吸水性を維持することも可能であるため、生体電極の装着性が格段に向上している。本発明の生体電極は、導電体の構造が単純であるため、低コストで容易に生産することができる。
(3) 前記(1)に記載の導電体によって構成された布体と、前記布体の導電面の両面に当接するように並べて配置された、複数の導電性の線状又は帯状部材と、を備え、前記導電面の表面において略平行に並べて配置された複数の前記部材が、前記導電面の裏面において略平行に並べて配置された複数の前記部材に対して、略直交するように配置されていることを特徴とする感圧センサーを関連発明として例示することができる。
前記(3)に記載の感圧センサーによれば、センサーに加わる圧力を、均質な導電性を示す布体(布状の導電体)で吸収し、その変形に伴う電気特性の変化を布体の両面に配置した導電性の線状又は帯状部材から導出して計測するため、従来の感圧センサーよりも安定した感圧特性を呈する。また、布体を構成する布地本来の柔軟性、通気性又は吸水性を維持することも可能であるため、感圧センサーの装着性が従来の平板状の感圧センサーよりも格段に向上している。また、前記布体の抵抗値(容量)は、布体(布状の導電体)にコーティングされた前記混合物に含まれる導電性高分子の量により調節が可能であり、単純な周辺回路により機能する電気特性を与えることができる。例えば、一般的なマイコンチップに搭載されているAD変換機へ直結することによって本発明の感圧センサーを機能させることができる。本発明の感圧センサーは、特に布体の構造が単純であるため、低コストで容易に生産することができる。また、布体を生体電極として機能させることも可能であり、本発明の感圧センサーが生体電極としての機能を兼ね備えることができる。
(4) 前記(3)に記載の感圧センサーが備えられたことを特徴とする感圧センサー装置を関連発明として例示することができる。
前記(4)に記載の感圧センサー装置が備える感圧センサーは、耐久性に優れた導電体を有し、安定した感圧特性を呈するため、感圧センサーとこれに接続した外部装置との間で、信号の送受信を長期間に亘り安定して高感度且つ高精度に行うことができる。更に、感圧センサーの装着性が向上しているため、外部装置を小型化することにより、ウェアラブル型の感圧センサー装置を実現することができる。
(5) 導電性高分子と、バインダー樹脂又は前記バインダー樹脂を構成する重合性化合物の少なくとも何れか一方と、が含まれる樹脂組成物を繊維又は布地に付着させ、前記樹脂組成物を固化又は重合させることにより、前記繊維又は布地をコーティングすることを特徴とする導電体の製造方法を関連発明として例示することができる。
前記(5)に記載の導電体の製造方法によれば、強度に優れた単純な構造の導電体を製造することができる。バインダー樹脂又は前記バインダー樹脂を構成する重合性化合物の種類を目的に合わせて選択することにより、機械的強度、耐化学性、耐水性、耐摩耗性、耐剥離性、耐熱性等の耐久性に優れた導電体を容易に製造できる。
(6) 導電性高分子とバインダー樹脂を含有する混合物が、熱転写シートの表面にコーティングされていることを特徴とする導電体。
前記(6)に記載の導電体によれば、導電性高分子が、固化(硬化)したバインダー樹脂(重合体)に練り込まれた状態で、熱転写シートの表面にコーティングされているため、当該導電体をアイロン等の加熱器具により加熱することによって、当該バインダー樹脂に練り込まれた導電性高分子を熱転写シートとともに基材に転写することができる。転写された導電体の導電面はバインダー樹脂及び熱転写シートで補強されているため、発汗する皮膚等の湿潤環境においても、導電体の構造的な崩壊が起こり難く、長期間に亘り高い導電性を維持することができる。また、転写する対象の基材が布地である場合、当該布地が本来的に有する柔軟性を活かして、柔軟な導電体を形成することができる。導電性高分子が、固化したバインダー樹脂に練り込まれた状態であるにも関わらず、導電性高分子の導電性は、実用上問題なく使用できる程に高く、劣化することが殆どない。このため、前記導電体を生体電極に適用した場合、固化したバインダー樹脂に含まれる導電性高分子が、生体の微弱な電気信号を検出できるため、高感度及び高精度の信号の送受信を外部装置と生体電極との間で行うことができる。更に、固化したバインダー樹脂により前記導電体の機械的強度が高められているため、前記生体電極が装着された状態において、前記導電体が外力により破損し難く、耐久性に優れる。
(7) 前記(6)に記載の導電体のコーティングされた表面が露出するように、前記導電体が基材に熱転写されていることを特徴とする生体電極。すなわち、前記(6)に記載の導電体と、基材と、を備え、前記導電体は、前記熱転写シートを介して前記基材に接合されており、前記導電体のコーティングされた表面が露出していることを特徴とする生体電極。
前記(7)に記載の生体電極によれば、均質な導電性を示す外側に露出したコーティング面を生体表面に設置することにより、コーティング面に含まれる導電性高分子が生体の微弱な電気信号を検出することができる。さらに、コーティング面を構成するバインダー樹脂により機械的強度、耐化学性、耐水性、耐摩耗性、耐剥離性、耐熱性等の耐久性が向上しているため、発汗する皮膚等の湿潤環境においても、長期間に亘り安定して機能する。また、導電体が熱転写された基材が布地である場合、その布地が有する本来の柔軟性、通気性又は吸水性を維持することも可能であるため、生体電極の装着性が格段に向上している。本発明の生体電極は、導電体の構造が単純であるため、低コストで容易に生産することができる。
(8) 前記(2)又は(7)に記載の生体電極が備えられたことを特徴とする生体信号測定装置。
前記(8)に記載の生体信号測定装置が備える生体電極は、耐久性に優れた導電体(導電面)を有し、微弱な生体信号を生体表面から検出できるため、生体電極とこれに接続した外部装置との間で、信号の送受信を長期間に亘り安定して高感度且つ高精度に行うことができる。更に、生体電極の装着性が向上しているため、外部装置を小型化することにより、ウェアラブル型の生体信号測定装置を実現することができる。
本発明の導電体によれば、耐久性に優れた導電性繊維(糸)及び導電性布(導電性の布体)を提供できる。
本発明の生体電極は、発汗する皮膚等の湿潤環境においても、長期間に亘り安定して機能する。また、生体電極の装着性が格段に向上している。更に、生体電極を構成する導電体の構造が単純であるため、低コストで容易に生体電極を生産することができる。
本発明の感圧センサーは、布状の導電体(布体)の変形に伴う電気特性の変化を、当該布体の両面に配置した導電性の線状又は帯状部材によって構成される電極から導出して計測するため、安定した感圧特性を呈するとともに、単純な周辺回路で作動可能である。また、感圧センサーの装着性が格段に向上している。更に、生体電極としての機能を兼ね備えることができる。
本発明の導電体の製造方法によれば、バインダー樹脂に練り込まれた導電性高分子を含む混合物を、任意の基材に対して、任意の形態(パターン)で付着させることにより、導電体を容易に製造することができる。また、基材を構成する繊維又は布地が本来的に有する柔軟性・通気性・吸水性等の特性を維持した状態で、当該導電体を製造できる。更に、製造方法が容易であるため、当該導電体を低コストで容易に生産することができる。
本発明の感圧センサー装置によれば、感圧センサー装置に備えられた感圧センサーの装着性が向上しているため、外部の接続装置を小型化することにより、ウェアラブル型の感圧センサー装置を実現することができる。
本発明の生体信号測定装置によれば、生体信号測定装置に備えられた生体電極の装着性が向上しているため、外部の接続装置を小型化することにより、ウェアラブル型の生体信号測定装置を実現することができる。
(A)は、Tシャツの前胸部及び上腕部の二箇所に、生体電極を構成する導電体が設置された様子を示す写真である。(B)は、生体電極の概略構成を示す模式図である。(C)は、生体電極を用いて成人男性の心電図を測定した結果である。 導電体をTシャツの布地に設置する方法の一例を示す概略図である。 導電体をTシャツの布地に設置する方法の別の一例を示す概略図である。 感圧センサーの概略構成を示す模式図である。 測定に用いた感圧センサーにおける、圧力と電気抵抗の関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明するが、本発明はかかる実施形態に限定されない。
《導電体》
<第一実施形態>
本発明の第一実施形態の導電体は、導電性高分子及びバインダー樹脂を含有する混合物が、繊維又は布地にコーティングされてなる。
前記導電性高分子の種類は特に制限されず、従来公知の導電性高分子が適用可能である。例えば、導電性及び親水性に優れるPEDOT-PSS、PEDOT-S等が挙げられる。親水性に優れる導電性高分子を用いることにより、本発明の導電体の導電部位の親水性を高めることができる。親水性が高い導電部位を有する導電体は、皮膚に対する親和性が高いため、後述する生体電極及び感圧センサーの用途に適する。
PEDOT-PSSは、モノマーである3,4−エチレンジオキシチオフェンが、ポリ(4−スチレンスルホン酸)の存在下で重合して得られる導電性ポリマーである。PSSはPEDOTに負電荷を付与するドーパントとして機能する。導電性高分子の導電性を高める観点から、導電性高分子にはドーパントが含有されていることが好ましい。
PEDOT-PSSが単独で固化された導電体は、PEDOT-PSSが有する高い吸水性により、発汗する皮膚等の比較的湿潤な環境においてゲル化し、機械的強度が極端に低下する。このため、棒状又は板状に加工したPEDOT-PSSからなる導電体を単独で皮膚面に設置して、長期間に亘り使用することは困難である。
第一実施形態の導電体は、導電性高分子と、接着性材料であるバインダー樹脂及び/又はバインダー樹脂のモノマーと、必要に応じて添加する溶剤とを混合した樹脂組成物を、繊維又は布地からなる基材に、塗布、印刷、浸漬、噴霧、滴下等することにより付着させ、更に、乾燥、加温、加熱等により固化又は重合させた導電体である。この導電体において、固化した樹脂組成物(混合物)に含まれる導電性高分子はバインダー樹脂に練り込まれて固化され、更に基材によって支持されているため、耐久性に優れる。
前記バインダー樹脂の種類は特に制限されず、導電性高分子の導電性を失活させることなく、繊維又は布地に導電性高分子を接着(結着)させることが可能なバインダー樹脂であれば、従来公知のバインダー樹脂が適用可能である。
また、1種のバインダー樹脂を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて併用してもよい。2種以上を組み合わせることにより、バインダー樹脂の硬化性、接着性(粘着性)、取り扱い易さ(塗布等の作業性)を高められる場合がある。
前記バインダー樹脂としては、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂などが用いられ、例えばナフィオン、ポリカーボネート、ポリアクリロニトリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリエーテル、ポリエステル、ポリスチレン、ポリ-p-キシレン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルエーテル、ポリビニルケトン、ポリアミド、ブタジエン系樹脂、フッ素系樹脂などの熱可塑性エラストマーを含む熱可塑性樹脂、ポリウレタン系樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、変性シリコーン樹脂、フタル酸樹脂、フェノール樹脂、フラン樹脂、アニリン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、キシレン・ホルムアルデヒド樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂、エポキシアクリレート系、アクリルエポキシカチオン重合系、感光性ポリイミドなどの光硬化性樹脂などが挙げられる。
これらのうち、上記各種ビニル樹脂、ナフィオン、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、フタル酸樹脂、変性シリコーン樹脂、アクリル系樹脂が好ましい。
特にアクリル系樹脂は基材(繊維)との接着性が高く、基材から剥がれ落ちにくいことからバインダー樹脂として最も好ましい。さらにアクリル系樹脂は粘着性の調節が容易であり、加工性が高く、添加剤による柔軟性の付与や、接着及び硬化作業が比較的容易であるため、導電性高分子を基材の表面や繊維間にバインドする用途に特に適している。
一方、ポリビニルアルコール(以下PVA)は、バインダー樹脂として必ずしも良い材料とはいえない。PVAはアクリル系樹脂と比較して接着力が低く、剥離が生じやすいために適さない。また剥離を軽減する目的でPVAのアセタール化や架橋剤による硬化処理を加えた場合、PVAのポリマーとしての強度は向上するものの、付着された基材(繊維)が硬くなり、柔軟性や触感が悪化する。このため、皮膚と直接接触させて使用するために柔軟性が要求される生体電極の素材としてPVAをバインダー樹脂として用いることは適さない。
第一実施形態の導電体を製造する際にバインダー樹脂の前駆体である未重合のモノマーを前記樹脂組成物に含有させる場合、重合後(固化後)の前記混合物には、未重合のモノマーが残存していてもよい。なお、前記樹脂組成物中のモノマーは、基材へ付着された後に、加熱(熱硬化)、光照射(光硬化)、重合促進剤の添加等により、積極的に重合されてもよいし、乾燥、加温、空気との接触等により、穏やかに自発的に重合されてもよい。
第一実施形態の導電体を製造する際、予め重合した樹脂(ポリマー)を前記バインダー樹脂として前記樹脂組成物に含有させてもよい。
前記バインダー樹脂の好ましい具体例として、次に例示するモノマーが重合した重合体が挙げられる。アクリルモノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n-ブチル(メタ)アクリレート、t-ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシメチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール#400(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール#1000(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール#2000(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、メチル(メタ)アクリルアミド、エチル(メタ)アクリルアミド、プロピル(メタ)アクリルアミド、イソプロピル(メタ)アクリルアミド、ブチル(メタ)アクリルアミド、ジアセトン(メタ)アクリルアミド、N-メチロール(メタ)アクリルアミド、N-ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリルアミド、N-ヒドロキシブチル(メタ)アクリルアミド、N-メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N-エトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N-ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N-イソブトキシメチル(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。
これらのアクリル樹脂をバインダー樹脂として用いることにより、繊維又は布地からなる基材に前記混合物を確実に固定し、当該混合物の耐摩耗性、耐剥離性、耐水性、耐化学性及び機械的強度をより向上させることができるとともに、アクリル樹脂に埋包された導電性高分子の導電性を容易に維持することができる。
更に、前記混合物中の導電性高分子とアクリル樹脂との配合比にもよるが、アクリル樹脂に埋包された導電性高分子が有する親水性及び柔軟性が維持されて、当該混合物にこれらの性質がある程度反映される。親水性及び柔軟性は、後述する生体電極の好ましい特性として求められる性質である。導電性高分子の性質がアクリル樹脂に埋包された後も維持されるメカニズムとして、埋包された状態においても導電性高分子同士の接触が維持され、更に、当該混合物の表面に導電性高分子の少なくとも一部が露出するためであると考えられる。
前記混合物中の導電性高分子の含有量としては、当該混合物が導電性を維持する範囲であれば特に制限されないが、例えば、0.1〜50重量%が好ましく、1〜40重量%がより好ましく、10〜30重量%が更に好ましい。上記範囲(0.1〜50重量%)の下限値以上であると、混合物の導電性が一層向上する。上記範囲の上限値以下であると、バインダー樹脂に対する導電性高分子の含有量のバランスが一層良好となり、混合物の耐久性が一層向上する。
前記混合物中のバインダー樹脂の含有量としては、当該混合物が導電性を維持する範囲であれば特に制限されないが、例えば、50〜99.9重量%が好ましく、60〜99重量%がより好ましく、70〜90重量%が更に好ましい。上記範囲(50〜99.9重量%)の下限値以上であると、導電性高分子に対するバインダー樹脂含有量のバランスがより良好となり、混合物の耐久性が一層向上する。上記範囲の上限値以下であると、混合物の導電性が一層向上する。
前記混合物中の導電性高分子及びバインダー樹脂の合計の含有量としては、当該混合物が導電性を維持する範囲であれば特に制限されないが、例えば、50〜100重量%が好ましく、60〜100重量%がより好ましく、80〜100重量%が更に好ましい。上記範囲(50〜100重量%)であると、導電性高分子とバインダー樹脂の含有量のバランスがより良好となり、混合物の耐久性及び導電性が一層向上する。
前記混合物中の導電性高分子とバインダー樹脂の重量比としては、当該混合物が導電性を維持する範囲であれば特に制限されないが、例えば、バインダー樹脂/導電性高分子=1〜100が好ましく、2〜10がより好ましく、4〜10が更に好ましく、4〜6が特に好ましい。上記範囲(4〜10)であると、導電性高分子とバインダー樹脂の含有量のバランスがより良好となり、混合物の耐久性及び導電性が一層向上する。
第一実施形態の導電体を構成する繊維又は布地としては、前記混合物を支持する基材として機能しうるものであれば特に制限されず、従来公知の衣服等に使用されている繊維又は布地が適用可能である。前記布地は織物に限定されず、不織布であってもよい。
第一実施形態の導電体の基材が繊維である場合、当該導電体は導電性繊維である。第一実施形態の導電体の基材が布地である場合、当該導電体は導電性布である。導電性繊維は、電気配線や一次元の(紐状の)生体電極として使用してもよいし、導電性繊維を織って導電性布として使用してもよい。導電性布は、二次元の生体電極として使用できる。
前記混合物が「繊維又は布地にコーティングされている」とは、当該繊維の少なくとも一部分が当該混合物により被覆されている状態、又は当該布地の少なくとも一領域に当該混合物が付着されている状態をいう。当該布地にコーティングされた混合物は、当該布地の表面(おもて面)及び/又は裏面に付着していてもよいし、当該布地を構成する繊維(糸)同士の間で、繊維同士を結着するように付着していてもよい。当該布地の両面に前記混合物がコーティングされている場合、表面の前記混合物からなる導電面と、裏面の前記混合物からなる導電面とは、電気的に独立していてもよいし、電気的に導通していてもよい。また、前記混合物の一部は繊維の内部に浸透していてもよい。
<第二実施形態>
本発明の第二実施形態の導電体は、導電性高分子とバインダー樹脂を含有する混合物が熱転写シートの表面にコーティングされてなる。
前記混合物、並びに前記混合物を構成する前記導電性高分子及び前記バインダー樹脂の説明は、第一実施形態の説明と同じであるため省略する。
前記熱転写シートの構成は、熱可塑性樹脂層を有し、且つ、当該熱可塑性樹脂層の表面に前記混合物からなる層が積層可能な構成であれば特に制限されない。前記熱転写シートは、熱可塑性樹脂層だけで構成されていてもよい。
また、前記熱転写シートの別の構成として、シート基材と、前記シート基材に積層された(塗布された)熱可塑性樹脂層とを有する構成が挙げられる。前記シート基材は、熱可塑性樹脂層を支持できるものであり、本発明の趣旨を逸脱しないものであれば特に制限されない。
前記熱可塑性樹脂層を構成する熱可塑性樹脂としては、前記混合物が損傷しない程度の温度で加熱することにより接着性(粘着性)を呈する樹脂が好ましい。例えばガラス転移点又は融点が、80〜200℃の熱可塑性樹脂が好ましい。具体的には、例えばエチレン‐酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等が挙げられる。
第二実施形態の導電体を用いることにより、例えば家庭用アイロンを用いて、既存の衣服等に導電性を有する前記混合物を設置することができる。その応用例として、以下に説明する生体電極が挙げられる。
《生体電極;第三実施形態》
本発明の第三実施形態の生体電極は、本発明の導電体を使用したものである。当該生体電極を構成する導電体を皮膚等の生体表面に設置することにより、心電図や脳波等の生体信号を検出することができる。
第三実施形態の生体電極10の一例を図1に示す。図1(A)は、Tシャツ2の前胸部及び上腕部の二箇所に、生体電極の導電体1が設置された様子を示す写真である。各導電体1には、心電計3が配線を介して接続されている。図1(B)は、生体電極10の概略構成を示す模式図である。Tシャツ2の布地に熱可塑性樹脂層だけで構成された熱転写シート6が熱融着され、当該熱転写シート6の上には導電性の混合物4が積層されている。
当該混合物4からなる導電面には、銀でコーティングされた導電性のナイロン糸5(銀コートナイロン糸5)が縫い込まれており、その延長部が配線として導電面の外に引き出されている。更に、その配線を構成する延長部には、熱硬化性樹脂層からなる熱転写シート6が被覆され、Tシャツ2の布地と熱転写シート6で挟まれて、電気的に絶縁被覆されている。図1(C)は、生体電極10を用いて成人男性の心電図を測定した結果を示す。横軸は時間(時刻)、縦軸は1分間あたりの心拍数を示す。
図2(A)に、導電体1をTシャツ2の布地に設置する方法の一例を示す。(1)は市販されているアイロンプリント用紙の断面模式図である。台紙8の上に熱可塑性樹脂層6が配置されている。(2)は、熱可塑性樹脂層6の上に前記樹脂組成物が塗布されて、その後固化されて形成された混合物4の層が積層された断面模式図である。(3)及び(4)は、台紙8から熱可塑性樹脂層6を剥がして、反転させて、混合物4の層を台紙8に当てて仮固定した様子を示す。(5)は、熱可塑性樹脂層6をTシャツ2の布地に当てて、台紙8の上から家庭用アイロンを当てて加熱することにより、熱可塑性樹脂層6及び混合物4の層をTシャツ2の布地に転写している様子を示す。このように熱転写して形成された混合物4の層は布地2から非常に剥がれ難い。(6)は、得られた導電体10Aの断面模式図である。導電体10Aでは、混合物4の層からなる導電面が露出しているので、Tシャツ2を着用する人の皮膚に当該導電面を接触させることが可能である。
導電体10Aとは異なる実施形態として、導電体10Bも例示できる。これを図3で説明する。図3の(1)及び(2)は、図2の(1)及び(2)と同じである。図3の(3)は、アイロンを当てて熱転写する際に、混合物4の層を熱可塑性樹脂層6によって被覆する様子を示す。(4)は、得られた導電体10Bの断面模式図である。導電体10Bでは、混合物4の層からなる導電面が熱可塑性樹脂層6により被覆されている。この実施形態を採用することにより、Tシャツ2を着用する人の皮膚に導電面を接触させる必要がない領域を絶縁することが可能である。
第三実施形態の生体電極は、生体からの信号を受信するだけでなく、生体へ電気的な刺激を与える(信号を送信する)用途にも使用可能である。
《感圧センサー;第四実施形態》
本発明の第四実施形態の感圧センサーは、図4に示すように、本発明の導電体によって構成された布体1と、布体1の両面の導電面に当接するように並べて配置された、複数の導電性の線状又は帯状部材7と、を備える。更に、布体1の表面(おもて面)において略平行に並べて配置された複数の部材7が、前記布体1の裏面において略平行に並べて配置された複数の部材7に対して、略直交するように配置されている。
布体1の導電面の大きさは特に制限されず、用途に応じて適宜調整される。図4に示す感圧センサー20を構成する布体1は、表面(おもて面)及び裏面の全体が導電面である。表面と裏面とは電気的に導通している。このような布体1としては、第一実施形態の繊維状の導電体(繊維に前記混合物がコーティングされた導電性繊維)が、縦糸及び/又は横糸として使用された導電性布が例示できる。また、第一実施形態の布状の導電体(布地に前記混合物がコーティングされた導電性布)も布体1として使用可能である。前記導電性布には、導電性高分子が均一に分布しているため、導電性布の導電面はほぼ均質な導電性を有する。また、布地としての通気性、柔軟性、吸湿性を保持している。
布体1は、第三実施形態の生体電極を構成する導電面として使用することも可能である。
布体1を構成する布地としては、立体的で厚みがある、編み構造(織物)若しくは重なり構造を有する織物又は不織布が好ましい。例えば、2ウエイトリコット(2way tricot)や1ウエイトリコット(1way tricot)、ストッキング等の、厚み方向に繊維によって構成されたスプリング様の構造(弾性を有する構造)を有する布地が挙げられる。このような布地を用いた導電性の布体1(導電性布)に圧力を加えると、布地に均一に固定されている導電性高分子が圧縮、伸展、屈曲されるため、導電性が変化(低下)する。
更に、指等の比較的柔軟な物体で導電性の布体1に圧力を加える場合は、圧力の増加とともに変形する物体表面と布体1との接触面積が増えるため、布体1の静電容量(キャパシタンス)が増加する。静電容量変化の一例として、非接触時に9ピコファラド(pF)であった静電容量が、100gの軽い圧迫時には20pFに増加し、1000gの強い圧迫時には33pFに増加する例が挙げられる。感圧センサー20は、これらの導電性及び静電容量のうち、少なくとも一方の変化を利用している。
布体1の両面に配置される線状又は帯状部材7は、その表面(surface)が導電性を有するものであれば特に制限されず、例えば、第一実施形態の繊維状の導電体、PEDOT-PSSが単独でコーティングされた繊維、金属細線、金属リボン、銀コートナイロン糸等の細身の線状部材が好ましい。更に、ITO、PEDOT-PSS又は前記混合物などの導電性材料がコーティングされた短冊状の薄板等の細身の帯状部材が好ましい。部材7の形状は、線状又は帯状である。「帯状」には矩形または短冊形状も含まれる。部材7の断面形状は、特に制限されず、円形、矩形、多角形等の何れの形状であってもよい。部材7の具体的な幅及び厚みは、用途に応じて適宜調整される。例えば、幅0.01cm〜1cm、厚み0.01cm〜0.5cmの線状又は帯状部材が挙げられる。このような線状又は帯状部材7を用いることにより、部材7を複数を並べたグリッドを容易に形成することができる。
感圧センサー20の表面及び裏面に各々配置される部材7の本数は特に制限されず、用途に応じて適宜設定される。例えば、指や手のひらによる押し圧(加圧)を感知する用途においては、表面及び裏面にそれぞれ0.1cm〜1cmの間隔で部材7を配置する構成が挙げられる。表面に配置する部材7の本数及び間隔と、裏面に配置する部材7の本数及び間隔とは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。更に、表面及び裏面に配置する複数の部材7は、全て統一された形状又は種類の部材であってもよいし、表面及び裏面に配置する複数の部材7の一部が異なる形状又は種類の部材であってもよい。通常は、感圧センサー20の感圧特性を安定させるために、全ての部材7が、同じ種類の材料からなり、統一された形状を有することが好ましい。
感圧センサー20の布体1の両面には、銀コートナイロン糸が4mmの等間隔で平行に並べて配置されている。この際、表面に列設された銀コートナイロン糸の群と、裏面に列設された銀コートナイロン糸の群とは、表面から裏面を透視して、互いに略直交するように配置されている。このように配置することにより、図4(A)に示すように、高密度の交差点を有するグリッドを形成できる。なお、図4(A)においては、後述する絶縁性布9を省略している。図4(B)は、感圧センサー20の断面模式図である。感圧センサー20の両面の最も外側に配置されたポリエステル製の絶縁性布9に前記銀コートナイロン糸が4mmの等間隔で接着固定されているため、各銀コートナイロン糸7の位置は保持される。感圧センサー20に圧力が加わっていない状態(待機状態)においては、銀コートナイロン糸7が布体1の導電面に当接(接触)せずに、上方又は下方に離れていてもよいが、より安定した検出機能を発揮するためには、銀コートナイロン糸7は、待機状態においても、布体1の導電面に当接していることが好ましい。
ここで例示した布体1である導電性布と部材7である銀コートナイロン糸とを組み合わせた構成、又は、布体1である導電性布と部材7である第一実施形態の繊維状の導電体とを組み合わせた構成を有する感圧センサー20は、特に肌に接触して長期使用するウエアラブルデバイス(wearable device)に要求される高い装着性、すなわち衣料材料としての肌触りの感触、薄さ、柔軟性、強度が複雑に絡む装着時の快適さ、を充分に有する。
図4(C)は、台12に置かれた感圧センサー20の上面を指11で押すように加圧する様子を示す。図4(D)は、感圧センサー20の上面及び下面を指11で挟むように加圧する様子を示す。指11が感圧センサー20へ圧力を加えることにより、布体1が圧縮されるとともに、表面の部材7と裏面の部材7との距離が短縮することにより、表面の部材7から裏面の部材7へ電流が流れる際の抵抗値が減少する。感圧センサー20に加えられた圧力の2次元的な分布を、グリッドを構成する各部材7の交点の抵抗値(インピーダンス)の変化を基に測定することができる。
図4に示した感圧センサー20は、最外面にポリエステル等の絶縁材料からなる絶縁性布9を備えているため、指11が部材7に直接触れることはない。この構成に代えて、絶縁性布9を除いた構成の感圧センサーが別の実施形態Aとして挙げられる。この実施形態Aにおいて、部材7は接着剤による接着等の常法により布体1に固定される。実施形態Aの感圧センサーでは部材7が外側に露出しているため、指11が部材7に直接触れる。この接触により部材7の電気特性(容量)に変化が起こることを利用して、実施形態Aの感圧センサーをタッチセンサー(接触センサー)として使用することも可能である。この際、部材7が指11の接触を感知するだけでなく、部材7から指11へ電気的な刺激を与える(信号を入力する)ことも可能である。つまり、部材7を生体に対する信号入力用の電極として使用し、感圧センサーを構成する部材7に接触した皮膚へ刺激信号を入力することにより、当該皮膚へセンサーに接触したこと(感覚)をフィードバックすることができる。また、刺激信号の種類や強度、センサーが接触する生体の部位を適宜調節することにより、筋収縮、神経刺激、誘発電位の発生等を行うことができる。
実施形態Aの感圧センサーにおいては、布体1の導電面及び部材7が外部に露出しているため、皮膚等の生体表面に当該感圧センサーを貼り付けることにより、当該感圧センサーを前述した生体電極として機能させることも可能である。
以上で説明した第四実施形態の感圧センサーは、グリッドが配置された導電性布の所定領域で圧力を吸収し、変形に伴う導電性布の電気特性の変化を、導電性布の両面に配置した部材7(糸状又は帯状の電極)から導出して計測する。このため、従来の糸状電極だけを用いた感圧センサーと比較して、ベースラインが安定し、S/N比が高く、信頼性の高い感圧特性が得られる。また、第四実施形態の感圧センサーは、薄くて柔軟であるため装着性に優れる。更に、感圧センサーを構成する布体1の導電面が適度な親水性を有する場合には、肌に直接設置した場合の導電性に一層優れる。また、肌に直接設置した場合は、感圧センサーとしての機能に加えて、生体電極として生体信号を取得する機能も兼ね備えることができる。また、第四実施形態の感圧センサーは単純な回路で作動するので、その感圧特性を容易に調節できる。
《導電体の製造方法;第五実施形態》
本発明の第五実施形態の導電体の製造方法は、導電性高分子と、バインダー樹脂又は前記バインダー樹脂を構成する重合性化合物(モノマー)の少なくとも何れか一方と、が含まれる樹脂組成物を繊維又は布地に付着させ、前記樹脂組成物を固化又は重合させることにより、前記繊維又は布地をコーティングする製造方法である。
前記導電性高分子、前記バインダー樹脂、前記バインダー樹脂を構成する重合性化合物(モノマー)、前記繊維及び前記布地の説明は、前述した説明と同様である。このため、ここで繰り返して説明することはしない。
前記樹脂組成物は、前記導電性高分子、前記バインダー樹脂及び前記モノマーを溶解するため又は粘度を調整するために、溶剤を含有してもよい。溶剤の種類は特に限定されず、樹脂の種類と目的に合わせて適宜選択される。溶剤と樹脂との配合割合も特に制限されず、当該樹脂組成物を前記繊維又は布地に付着させることが可能なように、適宜調整される。また、樹脂組成物には、溶剤の他に、重合開始剤、重合促進剤、樹脂同士を架橋する架橋剤、安定剤、酸化防止剤、顔料、フィラーなどの補助剤を目的に応じて含有してもよい。
前記樹脂組成物中の導電性高分子の含有量としては、当該樹脂組成物を固化させた混合物が導電性を維持する範囲であれば特に制限されないが、例えば、0.01〜10重量%が好ましく、0.05〜5重量%がより好ましく、0.1〜3重量%が更に好ましい。
前記樹脂組成物中のバインダー樹脂の含有量としては、当該樹脂組成物を固化させた混合物が導電性を維持する範囲であれば特に制限されないが、例えば、0.05〜50重量%が好ましく、0.1〜25重量%がより好ましく、3〜8重量%が更に好ましい。
前記樹脂組成物中の導電性高分子とバインダー樹脂の合計の含有量としては、当該樹脂組成物を固化させた混合物が導電性を維持する範囲であれば特に制限されないが、例えば、0.06〜60重量%が好ましく、0.15〜30重量%がより好ましく、4〜8重量%が更に好ましい。
前記樹脂組成物中の導電性高分子とバインダー樹脂の重量比としては、当該樹脂組成物を固化させた混合物が導電性を維持する範囲であれば特に制限されないが、例えば、バインダー樹脂/導電性高分子=1〜100が好ましく、2〜10がより好ましく、4〜6が更に好ましい。
前記樹脂組成物中の導電性高分子及びバインダー樹脂の含有量を上記の好ましい範囲に設定し、残部が溶剤であると、当該樹脂組成物の粘度が適度となり、前記繊維又は布地に付着させる際の作業性が向上し、均一に付着させることができる。
前記樹脂組成物を前記繊維又は布地に付着させる方法は特に制限されず、塗布、印刷、浸漬、噴霧、滴下等の公知方法が適用可能である。前記繊維又は布地に前記樹脂組成物を付着させた後、当該樹脂組成物を固化(硬化)又は重合させることにより、当該樹脂組成物を第一実施形態で説明した混合物に変化させて、前記混合物が前記繊維又は布地をコーティングした第一実施形態の導電体が得られる。
前記樹脂組成物を固化(硬化)させる方法は、前記混合物が前記繊維又は布地に固定される方法であれば、特に制限されない。例えば、前記樹脂組成物に含まれる溶剤を気化させて当該樹脂組成物を乾燥させる方法、前記樹脂組成物に含まれる前記モノマーを重合させて、当該樹脂組成物中にバインダー樹脂を形成する方法、前記樹脂組成物に含まれるバインダー樹脂同士及び/又は導電性樹脂同士を架橋剤により架橋して、当該樹脂組成物中に3次元網目構造を形成する方法などが挙げられる。
ここで、「固化させる」とは、当該樹脂組成物が前記混合物になって、当該混合物が前記繊維又は布地をコーティングできる状態に変化することを意味する。従って、固化させた樹脂組成物(得られた混合物)は、プラスチック成形品のような固体感(剛性)を有してもよいし、有さなくてもよい。また、固化させた樹脂組成物は、ゴムの様な弾性を有していてもよいし、ゲルの様な柔軟性を有していてもよい。
前記樹脂組成物を乾燥させる方法としては、例えば温風を吹き付ける方法、加熱する方法などが挙げられる。
前記樹脂組成物に含まれるモノマーを重合させる方法としては、例えば加熱することにより熱硬化させてもよいし、UVや可視光線等の光を照射して光硬化させてもよい。この場合、前記樹脂組成物中には、従来公知の硬化開始剤又は硬化促進剤を添加しておくことが好ましい。また、前記樹脂組成物を付着させた繊維又は布地が厚い場合、光硬化よりも熱硬化の方が、重合効率が高まるので、好ましい。
前記樹脂組成物に含まれる樹脂同士を架橋する方法は特に制限されず、常法により行うことができる。
前記樹脂組成物に含まれる導電性高分子の含有量を調整することにより、得られる導電体の導電性を調整することができる。通常は、導電性高分子の含有量を高める程、導電体の導電性を高めることができる。
前記樹脂組成物に含まれるバインダー樹脂の種類や含有量を目的に合わせて選択することにより、得られる導電体の性質を調整することができる。例えば、親水性(疎水性)、ぬれ性、吸水性、耐水性、耐摩耗性、耐剥離性、耐化学性、耐熱性等を調整することができる。通常は、バインダー樹脂の含有量を高める程、当該バインダー樹脂が有する性質を当該導電体により多く反映させることができる。
第五実施形態の製造方法は、特殊で高額な装置を必要とせず、低コスト且つ高効率で導電体を量産することができる。
前記導電体を構成する基材が繊維である場合は、当該繊維を所望の形態に加工することができるため、所望の形状の導電体を製造できる。繊維状又は布状の導電体を、従来の衣料品に組み込むことにより、当該衣料品に前記導電体からなる配線を設置したり、前記導電体からなる導電面を設置したりすることもできる。
前記導電体を構成する基材が布地である場合は、前記樹脂組成物を当該布地の所望の領域に印刷等することにより、所望の形状の導電面を有する導電体を製造できる。当該導電面の形状を細長い矩形又は線状にすれば、当該導電面を電気配線として機能させることも可能である。更には、複雑な電気回路や電気結束部(コネクタ部)を前記印刷等により当該布地に形成することも可能である。
次に実施例を示して本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1;導電性布の作製]
エタノール、水、ポリメタクリル酸、PEDOT-PSSが、それぞれ52,42,5,1(重量%)含まれた混合液(樹脂組成物)を調製した。前記混合液に混紡布(5cm×10cm)を5分間浸漬した後、ドライヤーを用いて当該混紡布に温風を当てて乾燥し、混合液を固化させた導電性布を得た。導電性布の表面に抵抗測定器のプローブを当て、5Vの直流で測定したところ、導電性布の電気抵抗値は200kΩ/cmであった。
実施例1で使用した各材料の詳細は以下の通りである。
混紡布は、ポリエステル(87%含有)及びポリウレタン(13%含有)からなる
「SILKY DRY」(登録商標)(株式会社ファーストリーディング、東レ株式会社製)を用いた。エタノールは関東化学社製のものを用いた。水は、MILLI−Q(登録商標)(メルク社製)で製造した精製水を用いた。ポリメタクリル酸はScientific Polymer Products Inc.社製のものを用いた。PEDOT-PSSは、Clevious P(ドイツ国ヘレウス社製)を用いた。
[実施例2;導電性布の作製]
ポリメタクリル酸の代わりに、ポリメチルメタクリル酸(Aldrich Chemical社製)5重量%を用いた以外は実施例1と同様に行った。得られた導電性布の電気抵抗値は1MΩ/cmであった。
[実施例3;導電性布の作製]
ポリメタクリル酸の代わりに、ポリアクリル酸(Scientific Polymer Products Inc.社製)5重量%を用いた以外は実施例1と同様に行った。得られた導電性布の電気抵抗値は100kΩ/cmであった。
[参考例1;導電性布の作製]
ポリアクリル酸の代わりに、ポリビニールアルコール(和光純薬工業)5重量%を用いた以外は実施例1と同様に混合液を調製した。この混合液に前記混紡布を5分間浸漬した後、ドライヤーで当該混紡布を乾燥し、更にエタノールに5分間浸漬することにより、PEDOT-PSS及びポリビニルアルコールによって構成される混合物を化学的に固定した。その後ドライヤーで乾燥させることにより導電性布を作製した。
実施例1と同様に測定したところ、得られた導電性布の電気抵抗値は1.2MΩ/cmであった。
[比較例1;導電性布の作製]
PEDOT-PSSにEDOT (ドイツ国ヘレウス社製)を0.1%添加した溶液に、前記混紡布を浸漬した。続いて櫛形電極を用いて前記混紡布に通電し、当該混紡布の表面及び内部に、電気化学的にPEDOT-PSSを固定することにより、比較例1の導電性布を得た。更に、固定したPEDOT-PSSにグリセロールを含浸させることにより、耐水性を高める処理を施した。
ここで示した比較例1の布地は小さいため、比較的容易に作製することが可能である。
しかし、比較例1の電気化学法による製造は、PEDOT-PSSを布地に固定するために、均一な電流密度と比較的長い処理時間を必要とする。量産スケールで連続的に製造する場合には、大きい布地に一括して均一な電流密度を印加することが可能な装置、又は、布地を構成する材料である糸に均一な電流密度を印加することが可能な装置が必要となる。しかし、このような装置は特殊であり、高額の設備投資が要求される。
<耐水性の評価>
実施例1〜3及び比較例1で作製した導電性布を精製水に浸漬し、PEDOT-PSSが溶出する速度を調べた。実施例1〜3の導電性布については、浸漬後2ヶ月経過時においても明らかな変化は認められず、PEDOT-PSSの溶出は確認されなかった。一方、比較例1の導電性布については、浸漬後2週間経過時には明らかな変化が認められなかったが、1ヵ月後には布の変色と水の着色が起こった。この様子から、PEDOT-PSSが水へ溶出したことが認められた。更に、浸漬後2ヵ月後には、導電性布は完全に脱色して導電性を失ったことを確認した。
以上の結果から、バインダー樹脂であるアクリル系樹脂に練り込まれたPEDOT-PSSを有する実施例1〜3の導電性布(導電体)は、電気化学的に固定した比較例の導電性布よりも耐水性に優れることが明らかである。
[実施例4;生体電極及び生体信号測定装置の作製]
電極面のサイズ(2.5cm×4cm)に合わせて切り出した熱転写シート(Tシャツ転写紙;キャノン株式会社製)に、実施例1で調製した混合液を塗布し、ドライヤーの温風で5分間乾燥した。乾燥した電極面(導電面)を裏側に反転させて、熱転写シートの台紙に貼り付けて仮留めした。その後、当該熱転写シートをTシャツの内側の前胸部の位置に乗せて、最終的に当該電極面が露出するように、家庭用アイロンを用いて熱転写して生体電極を作製した(図2)。更に同様の電極面を有する生体電極を、他に1箇所、Tシャツの上腕部に設置した。
次に、各電極面に銀コートナイロン糸を縫い付けて、この銀コートナイロンの延長部分を引き出し配線として、当該Tシャツの肩部に設置した心電計RS800CX(ポラール社製)に、それぞれ接続した。更に当該配線の中間部分を、別に用意した熱転写シートとTシャツとの間に挟んで絶縁被覆して、生体信号測定装置を作製した(図1)。
作製したTシャツ型の生体信号測定装置を成人男性が装着し、心拍数を18時間連続で計測した。その経時変化の結果を図1(C)に示す。図1(C)の横軸は時間を示し、縦軸は一分間あたりの心拍数を示す。この結果から、本発明の生体信号測定装置によって、昼間の活動中から夜間の就寝中まで、長時間安定した生体信号の記録が可能であることが明らかである。
[実施例5;感圧センサー及び感圧センサー装置の作製]
伸縮性の布であるライクラ(登録商標)(東レ・オペロンテックス社製)を用い、実施例1と同様の方法により導電性を付与した、大きさ4cm×4cm、厚さ600μmの導電性布を作製した。
次に、ポリエステル製の糸が平織りにされた絶縁性布を2枚用意し、各絶縁性布の片面に銀コートナイロン糸(2ply;Spark Fun社製)を4mm間隔で平行に10本ずつ配置した。各絶縁性布を、先に作製した導電性布の表面と裏面に、各銀コートナイロン糸が導電性布の表面に接するように、それぞれ配置し、感圧センサーを作製した。この際、表面(おもて面)に配置された銀コートナイロン糸と、裏面に配置された銀コート糸とがそれぞれ直交する形態で配置した(図4)。
作製した感圧センサーの銀コートナイロン糸を表面と裏面から1本ずつ選んで、デジタルマルチメーター(NF回路設計ブロックDM2561)に接続することにより、感圧センサー装置を得た。選択した2本の糸が導電性布を挟んで直交する位置を加圧した際の、圧力と抵抗値の関係を図5に示す。図5の横軸は加えた圧(g:グラム)を示し、縦軸は抵抗値(kΩ)を示す。図5の結果から明らかなように、本実施例の感圧センサー装置は、20〜1000グラムの圧力変化を高感度且つ高精度に検出可能である。
以上で説明した各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。また、本発明は各実施形態によって限定されることはなく、請求項(クレーム)の範囲によってのみ限定される。
本発明にかかる導電体、導電体の製造方法、感圧センサー、生体電極、感圧センサー装置及び生体信号測定装置は、医療をはじめ、ヘルスプロモーションやインフォメーションテクノロジー、ウエアラブルコンピューターなどの幅広い分野において広く利用可能である。
1…導電体(布体)、2…布地(Tシャツ)、3…心電計、4…混合物、5…導電性の糸
(銀コートナイロン糸)、6…熱転写シート、7…部材(銀コートナイロン糸)、8…台
紙、9…絶縁性布、10…生体電極、10A,10B…導電体、11…指、12…台、2
0…感圧センサー

Claims (3)

  1. 導電性高分子とバインダー樹脂を含有する混合物が、熱転写シートの表面にコーティングされていることを特徴とする導電体。
  2. 請求項1に記載の導電体と、基材と、を備え、
    前記導電体は、前記熱転写シートを介して前記基材に接合されており、
    前記導電体のコーティングされた表面が露出していることを特徴とする生体電極。
  3. 請求項2に記載の生体電極が備えられたことを特徴とする生体信号測定装置。
JP2015198050A 2015-10-05 2015-10-05 導電体、生体電極、及び生体信号測定装置 Active JP6010203B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015198050A JP6010203B2 (ja) 2015-10-05 2015-10-05 導電体、生体電極、及び生体信号測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015198050A JP6010203B2 (ja) 2015-10-05 2015-10-05 導電体、生体電極、及び生体信号測定装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012262468A Division JP5984645B2 (ja) 2012-11-30 2012-11-30 感圧センサー、及び感圧センサー装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016000364A JP2016000364A (ja) 2016-01-07
JP6010203B2 true JP6010203B2 (ja) 2016-10-19

Family

ID=55076272

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015198050A Active JP6010203B2 (ja) 2015-10-05 2015-10-05 導電体、生体電極、及び生体信号測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6010203B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10869391B2 (en) * 2016-02-12 2020-12-15 Toyobo Co., Ltd. Garment-type electronic device and method for producing same
JP6836645B2 (ja) * 2017-03-21 2021-03-03 グンゼ株式会社 導電性複合シート
JP6997533B2 (ja) * 2017-04-28 2022-01-17 日東電工株式会社 生体センサ用シート

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60173397U (ja) * 1984-04-26 1985-11-16 株式会社 麗光 転写材料
JPH077923Y2 (ja) * 1987-04-04 1995-03-01 フクダ電子株式会社 多電極型生体用電極
US5507290A (en) * 1990-06-21 1996-04-16 Cardiotronics Int Inc Electrodeless EKG sensor sheet
JP3169750B2 (ja) * 1993-07-26 2001-05-28 日東電工株式会社 粘着性シート電極
JPH1191232A (ja) * 1997-09-22 1999-04-06 Dainippon Printing Co Ltd 盛り上げ画像形成用熱転写シート、盛り上げ画像形成方法及び盛り上げ画像形成物
JP3015788B1 (ja) * 1998-11-19 2000-03-06 日東電工株式会社 導電層転写シート、その転写方法及び電気部品
JP2005103978A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シート及び熱転写記録方法
JP3103091U (ja) * 2004-01-30 2004-07-22 警察庁長官 ベストアンテナ
JP2006035771A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Takiron Co Ltd 導電層転写シート
JP4900917B2 (ja) * 2006-07-14 2012-03-21 フジコピアン株式会社 保護層転写シート
US8311606B2 (en) * 2006-09-20 2012-11-13 Cardiac Pacemakers Inc. Conductive polymer patterned electrode for pacing
JP2008086390A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Casio Comput Co Ltd 生体情報検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016000364A (ja) 2016-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5984645B2 (ja) 感圧センサー、及び感圧センサー装置
JP5740038B2 (ja) 生体電極、及び生体信号測定装置
Yu et al. Highly stretchable, weavable, and washable piezoresistive microfiber sensors
Zhang et al. Textile‐only capacitive sensors for facile fabric integration without compromise of wearability
US8925393B2 (en) Device intended for measuring pressure from a flexible, foldable, and/or extendable object made of a textile material and comprising a measurement device
JP2014228507A (ja) 伸長センサおよび測定装置
JP5986008B2 (ja) 導電性布帛の製造方法、及び生体信号測定装置の製造方法
Jang et al. Carbon-based, ultraelastic, hierarchically coated fiber strain sensors with crack-controllable beads
US20140150573A1 (en) Device for Measuring Pressure from a Flexible, Pliable, and/or Extensible Object Made from a Textile Material Comprising a Measurement Device
CN114762543A (zh) 服装型电子设备及服装型电子设备的制造方法
WO2011103808A1 (zh) 柔性压力传感器及柔性压力传感列阵
CN108085988A (zh) 电容式应力传感智能面料的制备方法
JP6010203B2 (ja) 導電体、生体電極、及び生体信号測定装置
JP6039724B2 (ja) 生体電極、及び生体信号測定装置
CN210014750U (zh) 一种电容式弹性应变传感器与可穿戴产品
Fan et al. Highly conductive, stretchable, and breathable epidermal electrode based on hierarchically interactive nano-network
US11740143B2 (en) Flexible pressure sensor array and method for fabricating the same
TWI671334B (zh) 導電性高分子導電體、以及其製造方法
CN111855036A (zh) 超宽量程柔性传感器及其制备方法和分布式压力监测系统
CN113340481A (zh) 一种压力传感器及其制备方法
KR20210024798A (ko) 염색 함침 공법을 활용한 전도성 탄성 부직포 제조방법
CN208026404U (zh) 一种全纺织应力传感器
He et al. Interfacial modification strategy for the fabrication of high performance fiber-based strain sensors
Beak et al. Highly stretchable dry electrode composited with carbon nanofiber (CNF) for wearable device
US10472747B2 (en) Textile with conductive structures

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151005

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160826

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160913

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160915

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6010203

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150