JPH10316557A - 剥離ライナー付き貼付剤及びその製造法 - Google Patents
剥離ライナー付き貼付剤及びその製造法Info
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- JPH10316557A JPH10316557A JP9141159A JP14115997A JPH10316557A JP H10316557 A JPH10316557 A JP H10316557A JP 9141159 A JP9141159 A JP 9141159A JP 14115997 A JP14115997 A JP 14115997A JP H10316557 A JPH10316557 A JP H10316557A
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Abstract
て形成される剥離ライナー付き貼付剤において、膏剤成
分に水分を含むものであっても、品質保持が可能な剥離
ライナー付き貼付剤を得る。 【解決手段】 剥離ライナーの一部領域上に、予め定め
られた外形を有する支持体に展延された膏剤層を被着し
た剥離ライナー付き貼付剤において、前記支持体が前記
外形となる刃型で打ち抜き形成された織物又は不織布を
含む単体又は複合体からなり、前記膏剤が水分を5wt%
以上含有するものであって、前記剥離ライナーが発泡ポ
リエチレンフィルム又は発泡ポリプロピレンフィルムで
あるもの。
Description
積層された膏剤と支持体母材との積層体を、刃型によっ
て剥離ライナーを残して打ち抜き形成された剥離ライナ
ー付き貼付剤に関するものである。
剤面側に剥離ライナーを貼り合わせた後、剥離ライナー
を残して支持体と膏剤との積層体を予め定められた打ち
抜き形状の刃型で打ち抜き、余分な支持体と膏剤との積
層体を剥離ライナー上から除去して、剥離ライナーの一
部領域上に、予め定められた外形を有する支持体に展延
された膏剤層を被着した剥離ライナー付き貼付剤を得る
ことは公知である(特許番号第2594155号)。
離ライナーは、刃型による支持体と膏剤との積層体の切
断を完全に行いつつ、刃型の刃が少し入っても自身が切
断しないことが必要であった。即ち、剥離ライナーが切
断しないためには、支持体と膏剤との積層体の切断に対
抗する反発力と、少し刃が入っても裂けない粘りのある
剥離ライナーが選ばれる必要があった。
と裂けない粘りを持っている紙を主体にしたシートが一
般的に使用されている。紙製の剥離ライナーは膏剤と接
触する面にコーティングして剥離効果を高めたものを用
いている。
合の膏肓剤薬や経皮吸収性の薬剤を含むテープ剤がある
が、これらは水分をほとんど含まない。しかしながら、
近年では目尻の小皺の予防や低減のための目元マスク
や、膏剤中の水分の気化熱によって貼着部分を冷却する
冷却用貼付剤等のように、貼付位置に合わせた形状に型
抜きした方が便利な貼付剤で、膏剤中に水分を含むもの
が種々提案されている。
水分のある膏剤では、紙を主体とした剥離ライナーは、
刃型による打ち抜き切断の際に生じた破断に至らない切
り口から水分を吸収することがある。このため、製造直
後には、水分の吸収が確認されなかった製品であって
も、一定の時間放置しておくと、紙製の剥離ライナー内
部に水分が浸透する場合があり、品質保持ができない問
題があった。
して打ち抜いて形成される剥離ライナー付き貼付剤にお
いて、膏剤成分に水分を含むものであっても、品質保持
が可能な剥離ライナー付き貼付剤を得ることを目的とす
る。
発明に係る剥離ライナー付き貼付剤は、剥離ライナーの
一部領域上に、予め定められた外形を有する支持体に展
延された膏剤層を被着した剥離ライナー付き貼付剤にお
いて、前記支持体が、前記外形となる刃型で打ち抜き形
成された織物又は不織布を含む単体又は複合体からな
り、前記膏剤が、水分を5wt%以上含有するものであっ
て、前記剥離ライナーが、発泡ポリエチレンフィルム又
は発泡ポリプロピレンフィルムである。
イナー付き貼付剤は、請求項1に記載された剥離ライナ
ー付き貼付剤において、前記剥離ライナーとして、50
μm以上、150μm以下の厚さのものを用いたもので
ある。
イナー付き貼付剤の製造法は、膏剤を支持体母材面上に
展延塗布する行程と、この支持体母材と膏剤との積層体
の膏剤面側に剥離ライナーを貼り合わせる工程と、この
支持体母材と膏剤と剥離ライナーとの積層体を予め定め
られた外形となる刃型で打ち抜いて切断する工程と、を
有する剥離ライナー付き貼付剤の製造法において、前記
支持体母材として、織物又は不織布を含む単体又は複合
体を用い、前記膏剤として、水分が5wt%以上含有され
たものを用い、前記剥離ライナーとして、発泡ポリエチ
レンフィルム又は発泡ポリプロピレンフィルムを用いた
ものである。
イナー付き貼付剤の製造法は、請求項3に記載された製
造法において、前記剥離ライナーとして、50μm以
上、150μm以下の厚さのものを用いたものである。
は、発泡ポリエチレンフィルム又は発泡ポリプロピレン
フィルムを用いる。また、より好ましくは厚さが、50
μm以上、150μm以下のものが選ばれる。
を含む単体又は複合体からなり、予め定められた外形と
なる刃型で打ち抜き形成される。予め定められた外形と
は、人体の顔、首、手足、その他の割合小さな部位に合
わせて貼付できる形状に切断した複数個のものを、一つ
の剥離ライナー上に形成したものを指す。例えば、目元
マスクでは目尻を覆うことのできる小さな形状のものを
一つの剥離ライナー上に複数個載置させたもの等があげ
られ、例えば1枚が50cm2中に50cm以上の切断線を
有する程度の小さくもしくは複雑な形状の支持体と膏剤
との積層体を指す。
のであり、従来よりパップ剤に使用されているものが使
用できるが、膏剤と密着し、裏もれしないものが望まれ
る。さらに、皮膚へのフィット感を高める伸縮性や通気
性を備えたものがよい。具体的な例としては、例えば、
ネル,織布,メリヤス,不織布等の繊維を含んだ布帛の
単体或いは複合体、または、前述の布帛とアルミニウム
フィルム,プラスチックフィルムの複合体等が挙げられ
る。
を含有するものでは、特に従来の紙製の剥離フィルムに
比べて品質の保持が良好であることが確認される。膏剤
の具体的な水分の含有率は、好ましくは80wt%以下の
水分を含む。80wt%を越えると、膏剤として保形性が
著しく阻害されるためである。また、膏剤としては、水
分のみの配合で臭いや刺激のないものの他に、例えば、
ハッカ油、メントール、また、それ以外にも、ハーブ等
の植物の精油成分などの清涼効果や冷却効果を持つ薬剤
を保形剤や粘着剤等の基剤に含有させたものが用いられ
る。
具体的な保形・粘着剤には、次のものが挙げられる。例
えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム,メチル
セルロースナトリウム,ポリビニルアルコール,アルギ
ン酸ナトリウム,ポリアクリル酸ナトリウム,ポリビニ
ルピロリドン,ゼラチン,カーボポールなどの増粘剤
や、また、天然ゴム系,合成ゴム系,スチレン−イソプ
レン−スチレンブロックコポリマー系,シリコーン樹脂
系,ポリビニルエーテル系の粘着剤が挙げられる。さら
に、保湿剤として、グリセリン,プロピレングルコー
ル,ソルビトール等も使用可能である。
は、支持体が外形の刃型で打ち抜き形成された織物又は
不織布を含む単体又は複合体からなり、膏剤が水分を5
wt%以上含有するものであって、剥離ライナーが発泡ポ
リエチレンフィルム又は発泡ポリプロピレンフィルムで
ある。即ち、支持体母材として、織物又は不織布を含む
単体又は複合体を用い、膏剤として、水分が5wt%以上
含有されたものを用い、剥離ライナーとして、発泡ポリ
エチレンフィルム又は発泡ポリプロピレンフィルムを用
いることにより、剥離ライナー付き貼付剤を得ることが
できる。
抜き形成する際に、小さな亀裂が剥離ライナーに形成さ
れても、剥離ライナーは破断し難く、膏剤中に5wt%以
上の水分が含まれていても、膏剤中の水分が剥離ライナ
ーに移ることが少なく、品質保持に影響を及ぼすことは
ない。
は、50μm以上、150μm以下の厚さのものを用い
る。これは50μmを下回れば、破断が生じないように
刃型の打ち抜き力を調整するのが極端に難しくなるだけ
でなく、使用の際に支持体と膏剤との積層体を剥離ライ
ナーから剥離する際に、破断することが多くなるためで
ある。また、150μmを越えると、コストが高くなる
だけでなく、支持体と膏剤との積層体を剥離ライナーか
ら剥離する際に剥離ライナーの撓みが少なくなり、積層
体の剥離が難しくなるためである。
施の形態の一例としての目元マスクを示す説明図であ
り、a図は平面図、b図は断面図である。図に示す通
り、剥離ライナー付き貼付剤(目元マスク)10は、発
泡ポリエチレンフィルム製の剥離ライナー11の上に、
不織布製の支持体12と水分含量が59.0wt%の水溶性高
分子を主成分とした膏剤13との積層体を打ち抜き切断
して、不要な周縁部(バリ部)を取り除いて得られた8
個の積層片14が載置されている。
す説明図である。図1に示された各々の支持体12と膏
剤13との積層片14は、左目元14a又は右目元14
b用に対照な略L字状の外形を有している。各々、左目
元用目元マスク14aは、左目の下縁部から側縁部を覆
うように、右目元用目元マスク14bは、右目の下縁部
から側縁部を覆うように、貼着される。
程全体を示す工程図である。ここでは、基剤としての水
溶性高分子にハッカ油などの精油成分を含有させたもの
を膏剤33とし、支持体32には帯状の不織布を、剥離
ライナー31には帯状の100μmの発泡ポリエチレン
フィルムを使用した。
剤33を適当な厚さになるよう展延していき、その上に
帯状の支持体32を積層していく。この積層体35は、
ローラR部での緊張押圧状態での送り込みで、支持体3
2面への膏剤33の展延塗布がより安定した密着状態と
なり、帯状の積層体35となって打ち抜き切断工程へ送
り込まれる。
き機37を用いた。ロール式打ち抜き機37は、その周
表面に打ち抜き形状に応じた同型の切断刃37xが回転
方向に複数連設されているものであり、これを回転させ
ながら帯状積層体35を送り込むことにより、帯状積層
体35との接触部に切断刃37xが来る度に帯状積層体
35が押し切られ、順次所定の形状に打ち抜き切断され
る。
が、図1に示した略L字状の左目元用及び右目元用の積
層片34が2つずつに切り分けられるように、切断刃3
7xを連続的に設置した。即ち、切断直後の帯状のまま
送られてきたシート(まだ個々に離されていない)表面
に図1で示した積層片14の外形に対応する刃型となる
ような切断刃37y及び切断線37yである。
ライナー付き貼付剤(目元マスク)は、上記のように、
帯状の積層体35をロール式打ち抜き機37へ送り込め
ば、順次、左右2つずつの積層片34の列に打ち抜き切
断されて送られる。この時、切断刃37yによって、小
さな亀裂が剥離ライナー31に形成されても、発泡ポリ
エチレンフィルム製の剥離ライナーは破断し難い。ま
た、膏剤中に水分が含まれていても、膏剤中の水分が剥
離ライナー31内部に浸み込むことがなく、品質保持に
影響を及ぼすことはない。
された積層体は、積層片34の周囲の不要なバリ部38
を剥離ライナー31から剥がし、更に、2列ずつを小分
け裁断機39により小分け裁断して、これを梱包して剥
離ライナー付き貼付剤の製品30とする。
所望の場合には、ロール式打ち抜き機37によって隣接
抜き形状に切断する工程の前工程として、型押さえ工程
を設けてもよい。例えば、図3に示すように、ロール式
打ち抜き機37の前に押さえロール36を備え、このロ
ール36による型押さえの後にロール式打ち抜き機37
へ帯状の積層体35を送り込む。
打ち抜き機37の刃型に相当する押さえ型36xが設け
られており、押さえロール36の回転によって帯状の積
層体35との接触部に押さえ型36xが来る度に、順次
帯状の積層体35には図1に示された左右2つずつの目
元マスクの打ち抜き形状を縁取る押圧部36yが形成さ
れていく。
7との位置関係は、最終的に目元マスクの打ち抜き形状
を縁取る押圧部36yの中心に切断線37yが重なるよう
に予め設定しておけばよい。
では、必ずしも周縁押さえが施されたものでなければな
らないということはないが、この周縁押さえによって、
膏剤33は支持体32と剥離ライナー31とによって包
含された状態となっている。従って、このような周縁押
さえがなされたものは、型押し工程なしで打ち抜き切断
されたものに比べて、膏剤の品質保持の上で有効である
と考えられる。
って剥離ライナーを残して打ち抜いて形成される剥離ラ
イナー付き貼付剤において、膏剤成分に水分を含むもの
であっても、品質保持が可能な剥離ライナー付き貼付剤
を得ることができるという効果がある。
の一例を示す説明図であり、a図は平面図、b図は断面
図である。
ある。
す工程図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 剥離ライナーの一部領域上に、予め定め
られた外形を有する支持体に展延された膏剤層を被着し
た剥離ライナー付き貼付剤において、 前記支持体が、前記外形となる刃型で打ち抜き形成され
た織物又は不織布を含む単体又は複合体からなり、 前記膏剤が、水分を5wt%以上含有するものであって、 前記剥離ライナーが、発泡ポリエチレンフィルム又は発
泡ポリプロピレンフィルムであることを特徴とする剥離
ライナー付き貼付剤。 - 【請求項2】 請求項1に記載された剥離ライナー付き
貼付剤において、 前記剥離ライナーとして、50μm以上、150μm以
下の厚さのものを用いたことを特徴とする剥離ライナー
付き貼付剤。 - 【請求項3】 膏剤を支持体母材面上に展延塗布する行
程と、この支持体母材と膏剤との積層体の膏剤面側に剥
離ライナーを貼り合わせる工程と、この支持体母材と膏
剤と剥離ライナーとの積層体を予め定められた外形とな
る刃型で打ち抜いて切断する工程とを有する剥離ライナ
ー付き貼付剤の製造法において、 前記支持体母材として、織物又は不織布を含む単体又は
複合体を用い、 前記膏剤として、水分が5wt%以上含有されたものを用
い、 前記剥離ライナーとして、発泡ポリエチレンフィルム又
は発泡ポリプロピレンフィルムを用いたことを特徴とす
る剥離ライナー付き貼付剤の製造法。 - 【請求項4】 請求項3に記載された製造法において、 前記剥離ライナーとして、50μm以上、150μm以
下の厚さのものを用いたことを特徴とする剥離ライナー
付き貼付剤の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14115997A JP4005668B2 (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | 剥離ライナー付き貼付剤及びその製造法 |
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JP14115997A JP4005668B2 (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | 剥離ライナー付き貼付剤及びその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10316557A true JPH10316557A (ja) | 1998-12-02 |
JP4005668B2 JP4005668B2 (ja) | 2007-11-07 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14115997A Expired - Fee Related JP4005668B2 (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | 剥離ライナー付き貼付剤及びその製造法 |
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JP (1) | JP4005668B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012050689A (ja) * | 2010-09-01 | 2012-03-15 | Nitto Denko Corp | 粘着シートおよびその製造方法 |
JP2018008892A (ja) * | 2016-07-13 | 2018-01-18 | 大協薬品工業株式会社 | プラスター製剤及びその製造法 |
-
1997
- 1997-05-16 JP JP14115997A patent/JP4005668B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP4005668B2 (ja) | 2007-11-07 |
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