JPH10511881A - 自己接着積層体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、傷用包帯あるいは皮膚転送医薬デリバリーシステムでの使用に適した積層体を提供する。積層体は、取り外し可能なカバーシートと取り外し可能な支持シートの間に介在するキャリアシートから構成される。積層体は、カバーシートタブと、支持シートタブと、を備え、両方のタブはキャリアシートからはみ出して延在する。積層体は保持部分をさらに備えている。保持部分と２つのタブは、通常、ポリウレタンフィルムからなるキャリアシートの患者の表皮への貼付を容易にし、キャリアシートの伸張または皺がよるのを防ぐ。キャリアシートは、通常、治療用薬剤、例えば細菌発育阻止剤などを備え、傷口を被覆する接着点在位置部を備えてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】 自己接着積層体 本発明は積層体に関し、特に、限定はしないが、傷のまわりの体の表面に自己 接着する包帯に関する。 近年、傷用包帯に積層体が使用されるようになってきている。積層体はプラス チックフィルム、一般にはプリウレタンフィルムを基層にしたものである。フィ ルムは、細菌発育阻止剤（bacteriostats）または治癒を促進する、例えば、銀 塩またはアルギナートなどの薬物のキャリアを含んだり、あるいは、キャリアと して作用させることができる。 このような性質を有するフィルム包帯は以下の利点をしている。第１に、この 包帯は容易に透明体として製造できるので、包帯を剥がすことなく傷の状態を見 ることができる。第２に、この包帯は微小孔構造（micro-porousforms）を有す るので、包帯外部への水蒸気の移動および包帯内部への空気の移動が可能であり 、さらにその上、包帯を介して細菌が入ってくるのを防ぐことができる。上述の ような利点は、火傷などのような滲出性の傷の手当てに、特に有用である。 現在のこのような良く知られるフィルム包帯は、傷口に貼り付け難いという問 題点がある。通常、フィルム包帯は使用者の皮膚に貼り付けるための接着層を有 し、この接着層は初めは剥離紙で覆われている。一度、接着層から剥離紙を剥が すと、フィルムはデリケートで扱いにくくなる。フィルムの伸張は自身の障壁性 を破壊し、一方、貼付け時、引張りが不足すると皺がよってしまう。このため、 現在使用されているフィルム包帯の大半は、外表面に堅い縁または枠を備えてい るが、この堅い部分は包帯を貼り付けた後、取り除かなければならない。しかし ながら、これにより、包帯を傷口や他の所望の部位に貼り付ける手順が不必要に 煩雑になってしまう。 本発明の第１の目的は、取り外し可能なカバーシートと取り外し可能な支持シ ートの間に介在するキャリアシートからなり、さらに、カバーシートに取り付け られるとともにキャリアシートからはみ出して延在するカバーシートタブと、支 持シートに取り付けられるとともにキャリアシートからはみ出して延在する支持 シートタブと、を備えるとともに、キャリアシートに離脱可能に結合するととも に、積層体の一端縁の中央部分に沿って延在するように位置する連結保持部分を 備えたこと特徴とする積層体を提供することにある。 積層体は包帯、例えば、傷用包帯、あるいは、薬剤または治療用剤を放出する ような包帯として提供される。特に、比較的長い期間（例えば数日から数週間） にわたって活性成分の放出を制御する投薬の媒体にこの積層体は適している。こ の活性成分は通常、皮膚転送（transdermal）投薬に適している。 カバーシートタブおよび支持シートタブはそれぞれ積層体からのカバーシート と支持シートの除去を容易にし、傷口あるいは他の部位への積層体の付着を容易 にする。 保持部分は好ましくは積層体の一端縁の中央部分で積層体に取り付けられ、中 央部分の各側に位置する。 好ましくは、保持部分は積層体の一端縁に沿って延在するのがよい。保持部分 は、穴によって形成された弱い部分の一つ以上の線によって、キャリアシートに 取り付けられている。保持部分は積層体の連続部分であってもよい。 キャリアシートは重合体フィルム材料からなる。好ましくは、キャリアシート は蒸気および空気に対しては透過性であるが、塵または他の汚染菌などの微粒子 、微生物および病原菌に対しては不透過性であるのがよく、このキャリアシート は、全体的または部分的にポリウレタン、あるいは、ポリウレタンを含む合成物 からなる。 キャリアシートは、（例えば、浸透あるいは塗布される）薬物または治療用剤 （例えば、抗生物質の消毒薬、抗菌剤、細菌発育阻止剤など）、（例えば、細胞 成長を刺激して）治癒を促進する物質、あるいは吸収剤からなる。キャリアシー トは銀化合物またはアルギナートを浸透させてもよい。キャリアシート は吸収性の部分を備えてもよく、例えば、アルギナートパッドなどであり、治療 を施す部分を被覆できる。 キャリアシートの表面は、感圧接着剤が全体または部分的に塗布され、治療部 位に付着して保持しやすくなっている。感圧接着剤は皮膚によくなじむアクリル 酸接着剤でもよい。 カバーシートタブはカバーシートに固定されたタブである。カバーシートタブ は好ましくは保持部分に近接する積層体の部分に位置する。カバーシートタブは 積層体の幅を覆って延在し、保持部分と同じ長さを有する。 保持部分に近接するカバーシートタブの位置により、使用時における積層体か らのカバーシートの取り外しが容易になる。 好ましくは、使用者の一方の手で保持部分が把持されて、使用者の他方の手で カバーシートタブが保持部分から引き離される（これにより積層体からカバーシ ートが除去される）。 支持シートタブは支持シートの延長部分に備えられ、積層体のキャリアシート の周部を超えて延在する。支持シートタブは積層体の一端縁に沿って延在する。 好ましくは、支持シートタブは積層体の保持部分に対向する側に沿って延在する 。支持シートタブは柔軟性のあるテープ、例えば、ポリプロピレンテープからな り、他の自己接着の感圧テープにも適用できる。 支持シートは支持シートの材料とキャリアシートの材料の間の付着力によって 固定されているが、これに代わって、別の接着材料によってキャリアシート上に 保持されてもよい。 支持シートは、好ましくは、キャリアシートの背面にキャリアシートの前面と カバーシートの間の接着力、あるいは、積層体がある表面（例えば、積層体が包 帯である場合は、表面は積層体が貼り付けられる傷口である）に貼りつけられる 場合は、キャリアシートとその表面の間の接着力よりも小さい接着力で貼り付け られる。 支持シートは積層体の使用方法を印刷してもよく、また、模様を印刷してもよ い。 キャリアシート、カバーシートおよび支持シートのうち少なくとも１つは、半 透明または透明がよい。これにより、積層体を包帯として使用した場合、傷口か ら包帯を剥がすことなく積層体によって覆われている傷口の診断が視覚的に容易 になる。 カバーシートタブおよび／または支持シートタブは彩色されたり、および／ま たは、模様および／または指標を印刷して、使用者にタブ領域を認識させること もできる。 本発明の第２の目的は、 ａ）使用者が保持部分を一方の手でつかみ、カバーシートタブをつかんで、保持 部分からカバーシートタブを引張って、キャリアシートからカバーシートを取り 外して積層体からカバーシートを剥がす、 ｂ）保持部分を包帯をつまんで位置を決めるのに使用して、キャリアシートの外 面が傷口または所望の部位を覆って貼付する、 ｃ）支持シートタブをつかんで、キャリアシートから離して引張り、キャリアシ ートから支持シートを取り外して支持シートが積層体から剥される、 ｄ）保持部分が位置が定まったキャリアシートから取り外されることを特徴とす る第１の本発明の積層体の貼付方法を提供することにある。 本発明の第３の目的は、 ａ）カバーシートと支持シートの間に介在するキャリアシートを有する積層体を 準備するステップと、 ｂ）支持シートタブを形成するステップと、 ｃ）カバーシートタブを形成するステップと、 ｄ）キャリアシートに連結保持部分を準備するステップと、 を備えたことを特徴とする第１の発明の積層体の製造方法を提供することにある 。 本発明の実施例は、添付の図面を参照して、例としてのみ以下に説明される。 第１図は、本発明に係る積層体の傷用包帯の第１実施例の平面図であり、包帯 の使用前である。 第２図は、第１図の断面図である。 第３図は、本発明に係る積層体の傷用包帯の第２実施例の断面図である。 第４図は、本発明に係る積層体の傷用包帯の第３実施例の断面図である。 第５図は、本発明に係る積層体の傷用包帯の第４実施例の断面図である。 第１図に示された包帯１の積層体は、透明で透過性のポリウレタンフィルムか らなるキャリアシート１０を有する。フィルム１０の前面（第２図では下面）は 接着層１２が被覆されており、この接着層１２は、医薬用あるいは獣医用に適し た接着材料であってもよい。本実施例では、この材料は感圧性で、溶剤ベースの アクリル化合物である。層１２の接着材料およびポリウレタンキャリアシート１ ０は、細菌発育阻止作用のある銀化合物、例えば、オルトリン酸銀を含む可溶性 ガラスからなってもよい。層１２はカバーシート１４によって被覆されており、 このシート１４は接着層１２によって保持された透明なポリマーシートである。 カバーシート１４の右端（第２図に示すように）には保持部分１４ａを備えて おり、この保持部分１４ａはキャリアシート１０に取り外し可能に接合された積 層体の延長部である。保持部分１４ａの直ぐ内側において、カバーシート１４は 自由端をなす延長フラップ１５ａを有する引張りタブ１５を備えている。保持部 分１４ａは、包帯１の端縁の中央部分に沿って延在している。保持部分１４ａは この端縁の中央部分に保持されて包帯１の取り扱いとカバーシート１４の取り外 しを容易にしている。本実施例においては、保持部分１４ａは包帯１の端縁の全 長に沿って延在している。引張りタブ１５は保持部分１４ａに近接した包帯１の 全幅に亘って延在している。 キャリアシート１０の後面（第２図では上面）は、支持シート１６によって被 覆されており、この支持シート１６はシート１０と層１２との間の接着力よりも 低い接着力によってシート１０に接着している。キャリアシート１０の後面と支 持シート１６の間の接着力は比較的低いので、カバーシート１４がシート１０の 前面から取り除かれた状態で包帯が患者の身体表面に貼り付けられ支持シート１ ６が剥がれたとき、支持シート１６はシート１０から分離するが、 層１２内の接着剤の接着力は比較的高いので、患者の身体組織上にキャリアシー ト１０は残ったままとなる。支持シート１６は透明なポリマーフィルムからなっ ているが、他の材料、例えば、シリコン処理された紙も支持シートとして使用さ れる。 上述したカバーシート１４、キャリアシート１０および支持シート１６の積層 体は、例えば、ボーウォータ ピーエルシーのレキサム部門（the Rexham divis ion of Bowater plc）が製造する帯状のものが使用される。 包帯１の一端縁（第２図では左端）では、カバーシート１４、接着層１２およ びキャリアシート１０の一部が切除され、支持シート１６のみが元の幅のままで 残されている。包帯１の部分的な切除端縁は支持シートタブ２を構成する。支持 シートタブ２は支持シート１６の延長部であり、キャリアシート１０から延在す る。支持シートタブ２は、保持部分１４ａを備えた端縁に対向する包帯１の一端 縁に沿って延在している。 刻み目線２０は、包帯１の端縁に近接し、かつ平行に保持タブ１４ａと引張り タブ１５の間に位置してカバーシート１４に形成されている（引張りタブ延長フ ラップ１５ａを除く）。孔２１の列が刻み目線２０を形成するように、刻み目線 ２０に沿って包帯１の（下側の）表面から包帯１の全長にわたって形成される。 図面に示された種々の層の相対的な厚さは必ずしも図示の寸法通りではない。 包帯１は実際には密封された（図示されない）袋内に殺菌された状態で供給さ れる。包帯１が使用される時と場所で、前述の袋が開口されて包帯１が袋から取 り出される。包帯は保持部分１４ａによって把持され、刻み目線２０で折り曲げ られ、タブ１５によってカバーシート１４の主要部分の近隣端縁を持ち上げる。 延長フラップ１５ａは使用者によって把持され、次いでタブ１４ａを対向端縁に 保持しながらカバーシート１４が接着層１２から剥がされる。 カバーシート１４が剥がされると、包帯１は傷口あるいは他の付着位置上に貼 り付けられ、傷口のまわりの身体組織上に押圧される。この操作中に、支持シー ト１６はキャリアシート１０を寸法的に安定させた状態でかつ直ぐに取り 扱い可能な状態に保持し、キャリアシート１０が折り目をつけられることなく、 また引き伸ばされることなく、包帯を傷口あるいは他の付着位置のまわりの身体 組織に固定する。 その後、支持シートタブ２は使用者によって握られ、キャリアシート１０から シート１６が除去される。 保持部分１４ａは次いで包帯１の主要部分を患者に貼り付けた後、孔２１に沿 って切り取られて、フィルム１０から取り除かれ、キャリアシートの端縁が患者 の体組織上に撫で付けられる。 包帯１が２つの方向、すなわち長さ方向および幅方向に屈曲可能であるので、 キャリアシート１０は身体組織の表面によくなじむ。カバーシート１４をキャリ アシート１０から剥がす動作は、使用者の手を患者の身体組織に貼り付けられる 包帯１の表面から自動的に離すことになり、このため、傷口を汚すような接触を 避けることができる。孔２１に沿って切り取ることによって、保持部分１４ａを 取り除くのに代って、包帯１の端縁を、包帯１の主要部分を患者に貼り付けた後 はさみで切除することも可能である。 包帯１は容易に製造することができる。ポリエチレンフィルムに接着剤や剥離 層を積層することによってフィルム状の包帯材料をまとめて作ることが知られて いる。本発明の包帯は、包帯１の一端縁に沿ってキャリアシート１０、接着層１ ２およびカバーシート１４の一部を取り除き、支持シートタブ２を形成し、刻み 目線２０および孔２１を切断し（例えば回転刃を使用する）、次いで、その幅方 向に適当な間隔で包帯１を切断して個々の包帯を形成する。 積層体からなるフィルム包帯材料の例： ｓＰＥＴ１／ＰＵｆ／ＰＳＡ／ｓＰＥＴ２ ここで、 ｓＰＥＴ１およびａＰＥＴ２＝異なるシリコン線形（silicone linearisation） を有するシリコン化ポリエチレンテレフタレート ＰＵｆ＝ ポリウレタンフィルム ＰＳＡ＝ 感圧接着剤である。 ＰＵｆ（ポリウレタンフィルム）は銀−剥離生成物（silver-releasing product ）例えば、細菌発育阻止剤を浸透させてもよい。 格子状パターン（図示していない）は、傷口の大きさを測るために支持シート １６に印刷されている。キャリアシート１０の貼り付け後で支持シート１６の除 去前、傷口の輪郭が支持シート上に写し出される。傷口の面積は格子上でその輪 郭から計算される。この格子状パターンは、介在するポリウレタンキャリアシー ト１０によって傷口から離されて傷口に接触して汚されることがないので、記録 として残しておくのに適当である。 包帯の使用方法は、広告および／あるいは他のメッセージができるように、タ ブ２、１４ａ、１５上に印刷できる。 治療の補助のために、包帯１の中央にアルギナートまたは他の吸収性物資の点 在位置（islands）を予め決めておくこともできる。 第３、４、５図に示された実施例は、第１、２図に示されたものと同様である 。明確にするために、包帯を形成する積層体層は、実際には近接する層が接触し ているけれども、図面には分離されて示されている。 第３図の実施例においては、支持シートタブ２は、前述の実施例に対してキャ リアシート１０から距離ｘだけ伸びている。支持シートタブ２のキャリアシート １０から伸びる距離を増加させることにより、使用者がキャリアシート１０から 支持シート１６を剥がし始める以前にタブ２をキャリアシート１０の本体方向に 折り曲げることができる。このために、キャリアシート１０を身体組織の表面か ら持ち上げることなく、支持シート１６をより容易に剥ぎ取ることが可能である 。 第４図の実施例においては、支持シートタブ２は、支持シート１６の延長部１ ６ａのまわりに屈曲され、固定されたタブ部材から形成される。この実施例にお いては、タブ２は、テープの一片、例えば、支持シート１６の延長部１６ａに接 続されるよう接着性を有するポリエチレンテープからなってもよい。 第５図の実施例においては、支持シートタブ２は接着剤３の層によって支持シ ート１６の延長部１６ａの表面に固定される。タブ２は、例えば、ポリプロピレ ンのテープからなってもよい。 傷用包帯の別の態様として、本発明を皮膚転送医薬デリバリーシステム（tran sdremal medicament delivery system）に適用することもでき、例えば、ニコチ ン供給パッチ（nicotine supply patches）として、または、非医薬分野である エレクトロニクス産業などにおいても適用することもできる。 上述の本発明に係る実施例によれば、下記に示す様々な効果を有する包帯を提 供できる。 ・包帯は簡単に貼付できる。 ・包帯の貼付時、包帯が伸びるのを防ぐことができる。 ・包帯の貼付時、包帯に皺がよるのを防ぐことができる。 ・包帯の貼付時、使用者が包帯を触ることがないので、汚染の問題を削減でき る。 ・廃棄物の量を削減できる。 ・包帯は、異なる２つの方向、すなわち長さ方向および幅方向に屈曲可能であ るので、平らでない表面にもよくなじむ。 ・製造物が単純で、様々なサイズで簡単に製造できる。例えば、刻み目線の深 さは一旦設定すれば、正確に繰り返して行うことができる。 ・包帯をすべて透明にすれば、使用者は貼付部位を正確に見ることができる。

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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 取り外し可能なカバーシートと取り外し可能な支持シートの間に介在する キャリアシートからなる積層体であって、 前記カバーシートに取り付けられるとともに前記キャリアシートからはみ 出して延在するカバーシートタブと、 前記支持シートに取り付けられるとともに前記キャリアシートからはみ出 して延在する支持シートタブと、を備え、 前記積層体が、 前記キャリアシートに離脱可能に接続するとともに、前記積層体の一端縁 の中央部分に沿って延在するように位置する連結保持部分を備えたことを特徴と する積層体。 ２． 請求項１記載の積層体において、 前記保持部分が、前記積層体の一端縁に沿って延在することを特徴とする 積層体。 ３． 請求項１および２の何れかに記載の積層体において、 前記保持部分と前記キャリアシートの間に孔を有し、前記保持部分の取り 外しを容易にすることを特徴とする積層体。 ４． 請求項１乃至３の何れかに記載の積層体において、 前記キャリアシートがポリマーフィルム材料からなることを特徴とする積 層体。 ５． 請求項１乃至４の何れかに記載の積層体において、 前記キャリアシートが医療用または獣医用の薬剤からなることを特徴とす る積層体。 ６． 請求項１乃至５の何れかに記載の積層体において、 前記キャリアシートが吸収性物質の点在位置部を有することを特徴とする 積層体。 ７． 請求項１乃至６の何れかに記載の積層体において、 前記カバーシートタブが、前記保持部分に近接していることを特徴とする 積層体。 ８． 請求項１乃至７の何れかに記載の積層体において、 前記支持シートタブが、前記支持シートの延長部分に存在する、または、 前記支持シートの延長部分に取り付けられている、ことを特徴とする積層体。 ９． 請求項１乃至８の何れかに記載の積層体において、 前記キャリアシート、前記カバーシートおよび前記支持シートのうちの一 つ以上が、半透明あるいは透明であることを特徴とする積層体。 10． 請求項１乃至９の何れかに記載の積層体において、 該接着剤が前記キャリアシートと前記カバーシートの間の接着力よりも小 さい接着力で、前記支持シートが前記キャリアシートに貼付されることを特徴と する積層体。 11． 請求項１乃至１０の何れかに記載の積層体の貼付方法において、 ａ)使用者が保持部分を一方の手でつかみ、カバーシートタブをつかんで、 保持部分からカバーシートタブを引張って、前記キャリアシートからカバーシー トを取り外して積層体からカバーシートを剥がす、 ｂ)前記保持部分を包帯をつまんで位置を決めるのに使用して、前記キャリ アシートの外面が傷口または所望の部位を覆って貼付する、 ｃ)前記支持シートタブをつかんで、前記キャリアシートから離して引張り 、前記キャリアシートから前記支持シートを取り外して前記支持シートが積層体 から剥される、 ｄ)前記保持部分が前記位置が定まったキャリアシートから取り外されるこ とを特徴とする積層体の貼付方法。 12． 請求項１乃至１０の何れかに記載の積層体の製造方法において、前記方法 が、 ａ)カバーシートと支持シートの間に介在するキャリアシートを有する積層 体を準備するステップと、 ｂ)支持シートタブを形成するステップと、 ｃ)カバーシートタブを形成するステップと、 ｄ)前記キャリアシートに連結保持部分を準備するステップと、 を備えたことを特徴とする積層体の製造方法。 13． 請求項１乃至１０の何れかに記載の積層体の使用方法において、傷口用の 包帯に使用することを特徴とする使用方法。 14． 請求項１乃至１０の何れかに記載の積層体の使用方法において、皮膚転送 医薬デリバリーシステムに使用することを特徴とする使用方法。