JP3451449B2 - スリッター装置および上下丸刃のクリアランス調整方法 - Google Patents

スリッター装置および上下丸刃のクリアランス調整方法

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JP3451449B2 JP07955094A JP7955094A JP3451449B2 JP 3451449 B2 JP3451449 B2 JP 3451449B2 JP 07955094 A JP07955094 A JP 07955094A JP 7955094 A JP7955094 A JP 7955094A JP 3451449 B2 JP3451449 B2 JP 3451449B2
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幸雄 藤本
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東洋刃物株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフイルムや金属箔などの
薄い帯状物を連続して所定幅に切断するギャング式のス
リッター装置に係わり、特に、上下の各丸刃間に所定の
クリアランスtを存在させて切断する場合の上下軸の軸
心方向での調整作業を効率良く行うことが出来るギャン
グ式のスリッター装置およびその上下丸刃のクリアラン
ス調整方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フイルムや金属箔などの薄板材料を複数
条に切断するための切断装置としてギャング式(例え
ば、特開平4−82695号公報の第3図、或は、実開
平2−19493号公報の第8図に示されている切断方
式)のスリッター装置が用いられている。つまり、図4
に示すように上下2本の回転軸1、2、の装着軸部1
a、2a、に切断幅寸法に相当する厚さを持つ丸刃3と
その丸刃3とほぼ同じ厚さのスペーサー4とを交互に、
かつ、必要に応じ両端部にその他のカラー類6を組み入
れて上列設刃物部1Aと下列設刃物部2Aとを構成し、
上下それぞれの丸刃3、3、が互い違いになるように組
み合わせたものである。
【0003】そして、刃先3a、3a、を相対させてい
る上下の丸刃3、3、の間には上下の丸刃3、3、を上
下にラップさせたときに、被切断帯状物の厚さによって
特定される所定(一般には被切断帯状物の厚さの10%
前後)のクリアランスt(図2参照)を存在させる必要
があり、スペーサー4の厚さはこのクリアランスtを考
慮した厚さとされている。また、このクリアランスtは
各上下の丸刃3、3、間で同一寸法とする必要があるた
め、丸刃3、及びスペーサー4の厚さ精度や直角度など
の形状精度は厳格に管理することが求められる。また、
装着軸部1a、2aに軸装されている丸刃3とスペーサ
ー4、及びその他のカラー類6とを締め付けて固定する
締め付け手段5、5、の締め付け力を上下共に所定の値
とすることも要求される。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、この種
のギャング式のスリッター装置において、被切断物であ
るフイルムや金属箔などの被切断帯状物の厚さにより特
定される微小のクリアランスtを上下に相対する丸刃
3、3、の刃先3a、3a、間に一様に存在させて組み
立てようとする場合、丸刃3とスペーサー4とその他の
カラー類6とをそれぞれ上下の回転軸1、2、の装着軸
部1a、2a、に軸装固定してから両回転軸を相対的に
軸心方向に移動して左右の芯出しをし、その後、両軸を
平行状態を維持したままで相対的に近付けて上下の丸刃
3、3、の刃先3a、3a、を上下にラップさせようと
することは極めて困難を伴う組み立て作業となるため
に、従来は図5に示すように上回転軸1と下回転軸2を
上下の丸刃3、3、が所定の刃先ラップ量を確保して相
対し得る距離まで近付けた後、まず上下の列設刃物部1
A、2Aの軸心方向での位置基準となるフランジ部1
b、2b、の装着軸部1a、2a側のフランジ側面1c
とフランジ側面2cとが軸心に直交する同一平面上に位
置するように上下2本の回転軸1、2、を相対的に軸心
方向に調整移動し、次に、回転軸1、2、を回転支持し
ている両側の軸受けスタンド11の一方を取り外し、丸
刃3やスペーサー4を上回転軸1と下回転軸2に交互に
組み込んで行くというような煩雑な組立作業を行ってお
り問題があった。
【0005】また、クリアンスtの量を上下相対する丸
刃3、3、のそれぞれの刃先3a、3a、間で同一寸法
となるようにするために、列設刃物部の左端近傍と右端
近傍とのクリアランスを隙間ゲージあるいは目視により
確認しながらそれぞれ所定の値となるまで上下の回転軸
のそれぞれの締め付け手段5、5、の締め付け力を数回
にわたり調整し直す必要があり、クリアランスtの設定
において作業者によるばらつきの発生を防ぐことが出来
ないという問題もあった。
【0006】本発明の目的は丸刃とスペーサーとその他
のカラー類とをそれぞれ上下の回転軸の装着軸部に軸装
固定してから両回転軸を軸心方向に相対的に移動して軸
心方向の芯出しをし、その後、両軸を相対的に平行のま
まで所定の距離まで近付けることにより容易に上下の刃
先を上下にラップさせることが出来、かつ、上下丸刃の
クリアランスが上下に相対するすべての刃先間で同一値
となるように組付けることが簡単に出来るギャング式の
スリッター装置およびその上下丸刃のクリアランス調整
方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明のスリッター装置は、次のような構成とした
ものである。
【0008】特許を受けようとする第1発明は、中心に
軸心を有し、その軸心に直交する左右の両側面と外周面
との両交差部を刃先とした所定厚さの丸刃と、中心に軸
心を有し、前記丸刃の径より所定寸法だけ小径とされた
所定厚さのスペーサーと、上下に平行に配設され、それ
らの一方または両方が上下、及び軸心方向に移動調整可
能に設けられ、前記丸刃と前記スペーサーとその他のカ
ラー類とを軸装し得る装着軸部と、その装着軸部の一方
の端部近傍に設けられたフランジ部と、軸装した丸刃と
スペーサーとその他のカラー類とをその装着軸部の他方
の端部近傍で締め付け固定する締め付け手段とを備えた
上下2本の回転軸とからなり、前記の上下2本の回転軸
の一方の回転軸の装着軸部には前記丸刃と前記スペーサ
ーとが交互に複数枚ずつ軸装列設され、他方の回転軸の
装着軸部には前記丸刃がその前記一方の回転軸の装着軸
部に軸装されている各スペーサーと上下に相対応し、そ
の各スペーサーと隣接して軸装されている両側の丸刃の
側面とそれぞれ所定のクリアランスtを有して上下にラ
ップし得るような位置に配置されるように前記丸刃と前
記スペーサーとが交互に軸装列設されているギャング式
のスリッター装置において、前記一方の回転軸に軸装さ
れている丸刃とスペーサーとその他のカラー類とにより
列設形成された列設刃物部の総合厚さと、前記他方の回
転軸に軸装されている丸刃とスペーサーとその他のカラ
ー類とにより列設形成された列設刃物部の総合厚さを同
一とし、その上下両回転軸に軸装されている列設刃物部
の左右両端に、前記丸刃の径よりも所定寸法だけ大径と
された所定幅のゲージカラーをそれぞれ隣接軸装し、前
記上下2本の回転軸の一方か他方の回転軸を軸心方向に
移動させたときに、一方の回転軸に軸装されている左右
両側のゲージカラーに対して他方の回転軸に軸装されて
いる左右両側のゲージカラーが共に接近するか、また
は、共に遠ざかるかの関係となるように配設すると共
、前記一方の回転軸の列設刃物部の左端側に軸装され
ているゲージカラーと前記他方の回転軸の列設刃物部の
左端側に軸装されているゲージカラーのうち列設刃物部
中央側にあるゲージカラーの厚さと、前記一方の回転軸
の列設刃物部の右端側に軸装されているゲージカラーと
前記他方の回転軸の列設刃物部の右端側に軸装されてい
るゲージカラーのうち列設刃物部中央側にあるゲージカ
ラーの厚さとを同一厚さとし、前記上下2本の回転軸の
締め付け手段によりそれぞれの装着軸部に軸装されてい
る列設刃物部とゲージカラーと外側のカラー類とがそれ
ぞれ所定の締め付け力で締め付け固定されているときに
は、前記一方の回転軸に軸装されている丸刃の側面と前
記他方の回転軸に軸装されている丸刃の側面とが所定の
クリアランスtを有して上下にラップし得るように上下
の回転軸を軸心方向で相対的に調整位置させたときに左
右に各一対ある上下のゲージカラー同士のクリアランス
が左右共に前記上下丸刃間のクリアランスtと同一のク
リアランスtとなるようにその他のカラー類の厚さと軸
装位置とを決めた構成とする。
【0009】特許を受けようとする第2発明は、第1発
明のスリッター装置において下記の第1手順〜第4手順
をもってその上下丸刃のクリアランスを調整するように
したことを特徴とするスリッター装置の上下丸刃のクリ
アランス調整方法である。 第1手順:それぞれの列設刃物部とゲージカラーと外側
のカラー類とを上下2本の回転軸のそれぞれの装着軸部
の所定の位置に軸装し、それぞれの締め付け手段により
相応の締め付け力で締め付け固定する。 第2手順:上下2本の回転軸を、上下の丸刃同士は上下
にラップしないが、上下のゲージカラー同士は上下にラ
ップする位置まで平行状態を維持したままで相対的に上
下移動する。 第3手順:上下2本の回転軸を、左右にある上下のゲー
ジカラー対の少なくとも一方が接触するまで軸心方向に
相対的に移動する、そして一方のゲージカラー対のみが
接触するときには、双方のゲージカラー対が同時に接触
するようになるまで上下何れかの締め付け手段を締め増
す。 第4手順:左右にある上下のゲージカラー対のゲージカ
ラー同士のクリアランスが所定のクリアランスtとなる
ように上下の回転軸を上下のゲージカラー対が接触して
いる位置から軸心方向にt寸法だけ離れる方向に相対的
に移動した後、上下の丸刃が所定の寸法だけ上下にラッ
プするまで上下の回転軸を平行状態を維持したまま上下
方向に相対的に移動する。
【0010】
【作用】本発明によれば、丸刃とスペーサー、及びその
他のカラー類の単品精度を決めて加工し、前記のように
構成したので、上下にある列設刃物部の左右両側にそれ
ぞれ一対ずつ存在する上下のゲージカラーのうちそれぞ
列設刃物部中央側にある左右各1枚のゲージカラーの
厚さと、上下それぞれの列設刃物部の総合厚さとの和は
上下同一寸法となる。一方、ゲージカラーは丸刃の径よ
りも所定寸法だけ大径とされているので、上下の丸刃が
上下にラップしないように上下の回転軸を平行状態を維
持したまま若干遠ざけても左右にそれぞれ一対ずつ存在
する上下2枚のゲージカラーの側面同士は接触させるこ
とが出来る。
【0011】まず、上下それぞれの締め付け手段により
相応の締め付け力で複数の丸刃と複数のスペーサーとそ
の他のカラー類からなる列設刃物部とその両側にあるゲ
ージカラーとを締め付け固定し、その後左右にそれぞれ
存在する上下2枚のゲージカラーが共に接近する方向に
上下の回転軸を相対的に軸心方向に移動してやり左右に
それぞれ存在する上下2枚からなるゲージカラー対のう
ちの一方か両方が接触するまで軸心方向に移動してや
る。そして、左右のゲージカラー対の一方だけが接触
し、他方のゲージカラー対が接触しないときには、左右
のゲージカラー対が同時に接触するように上下の締め付
け手段のうち必要とされる側の締め付け手段を締め増し
調整してやる。そして上下の回転軸を相対的に軸心方向
に移動したときに左右のゲージカラー対が同時に接触す
ることを確認した後、上下2枚のゲージカラー対が所定
のクリアランスtで相対するように上下2枚のゲージカ
ラーが離れる方向に回転軸の一方を軸心方向にt寸法だ
け移動してやる。この簡単な操作調整により、上列設刃
物部の丸刃と下列設刃物部の丸刃とはそれぞれ所定のク
リアランスtを有して上下にラップし得る位置に配置さ
れることになる。その後上下の回転軸の少なくとも一方
を上下方向に平行移動することにより容易に上下の丸刃
を必要な量だけ上下にラップさせることが出来る。
【0012】
【実施例】本発明の一実施例を図1を参照しながら説明
する。図1に示すように、上回転軸1と下回転軸2とは
左右の軸受けスタンド(図示せず)に平行に架設されて
いる。そして上回転軸1と下回転軸2との少なくとも一
方が平行を維持したままで上下に調整移動可能で、か
つ、上回転軸1と下回転軸2との少なくとも一方が軸心
方向に調整移動出来るようになっている。次に、上回転
軸1と下回転軸2にはそれぞれ複数の丸刃3やスペーサ
ー4やその他のカラー類6を軸装することが出来る装着
軸部1a、2a、が設けられ、その装着軸部1a、2
a、の一方の端部近傍にはストッパーの役割りをするフ
ランジ部1b、2bがそれぞれ回転軸1、2、と一体的
に設けられている。また他方の端部近傍には締め付け手
段5、5、が取り外し可能な状態で設けられている。
【0013】上回転軸1の装着軸部1aには複数の上丸
刃3と複数のスペーサー4とが交互に軸装されており、
その両側には必要によりその他のカラー類6が隣接軸装
され上列設刃物部1Aを形成している。またその上列設
刃物部1Aとフランジ部1bとの間、及び上列設刃物部
1Aと締め付け手段5との間にはそれぞれ上丸刃3の径
よりも大径とされたゲージカラー61、62、が軸装さ
れ、上列設刃物部1Aと共に締め付け手段5により相応
の締め付け力で上回転軸1に締め付け固定されている。
また、同じように下回転軸2の装着軸部2aにも複数の
下丸刃3と複数のスペーサー4とが交互に軸装されてお
り、その両側には必要によりその他のカラー類6が隣接
軸装され下列設刃物部2Aを形成し、その下列設刃物部
2Aとフランジ部2bとの間、及び下列設刃物2Aと締
め付け手段5との間にはそれぞれ下丸刃3の径よりも大
径とされたゲージカラー63、64、が軸装され下列設
刃物部2Aと共に締め付け手段5により相応の締め付け
力で下回転軸2に締め付け固定されている。そして、上
回転軸1と下回転軸2とが軸心方向において相対的に所
定の位置関係にあり、かつ締め付け手段5、5、の締め
付け力が上下共に所定の値であるときに、丸刃3とスペ
ーサー4とがそれぞれ上下に相対し、かつ上丸刃3と下
丸刃3の刃先3a、3a、同士が図2に示すように所定
のクリアランスtを存在させて上下にラップし得るよう
な寸法と位置関係でそれぞれ軸装されている。
【0014】一方、上列設刃物部1Aを形成している丸
刃3とスペーサー4とその他のカラー類6との総合厚さ
と、下列設刃物部2Aを形成している丸刃3とスペーサ
ー4とその他のカラー類6との総合厚さは同じ値とされ
ている。また、図面上で左側にある上下のゲージカラー
61、63及び、右側にある上下のゲージカラー62、
64、のうちそれぞれ列設刃物部1A、2A、の中央側
にある上ゲージカラー62と下ゲージカラー63とは同
一厚さとされている。そして、前記のように上丸刃3と
下丸刃3の刃先3a、3a、同士が所定のクリアランス
tを持って上下にラップし得る状態にあるときに、上下
のゲージカラー同士のクリアランスも上丸刃3と下丸刃
3の刃先3a、3a同士が取り得るクリアランスの値と
同じ値tとなるようにその他のカラー類6の厚さと軸装
位置とが決められている。
【0015】ここで、本装置の調整手順について述べ
る。まず、それぞれの列設刃物部1A、2A、とゲージ
カラー61、62、63、64、及び必要により外側の
カラー類7が締め付け手段5、5、により相応の締め付
け力で締め付け固定されている上下の回転軸1、2、の
一方を、その上下の各丸刃3、3、同士は上下にラップ
しないが、上下のゲージカラー同士(61と63、62
と64)が上下にラップする位置まで平行状態を維持し
たままで上下の回転軸1、2、が近づく方向に上下移動
してやる。次に、上下の回転軸1、2の一方を上下の列
設刃物部の左側と右側にある上下のゲージカラー対の一
方、または両方が接触するまで軸心方向に移動してや
る。そして図面上で左側にある上下のゲージカラー同士
のみが先に接触したときには右側にある上下のゲージカ
ラー同士も接触するようになるまで下回転軸2の締め付
け手段5を締め増してやり、左右にある上下のゲージカ
ラー対が同時に接触するようにする。また、反対に図面
上で右側にある上下のゲージカラー同士のみが先に接触
したときには、上回転軸1の締め付け手段5を締め増し
てやり、左右にある上下のゲージカラー対が同時に接触
するようにする。そして、左側と右側の上下のゲージカ
ラー対が同時に接触することを確認した後、その上下の
ゲージカラー同士が所定のクリアランスtを持って相対
するように上下のゲージカラーが接触している位置から
軸心方向にt寸法だけ離れる方向に上下の回転軸1、
2、の一方を移動し、その後、上丸刃3、と下丸刃3と
が所定の寸法だけ上下にラップするまで上下の回転軸
1、2、の一方を平行状態を維持したままで上下方向に
移動してやり調整を完了する。
【0016】本発明者は、被切断材として幅600mm
厚さ0.1mmのアルミ箔を各上下丸刃間のクリアラン
スを10μmに設定して48条にスリットするのに、各
丸刃と各スペーサーとその他のカラー類及びゲージカラ
ーをそれぞれ厚さ精度±1μmで加工製作し本発明の装
置として実験を試みた結果、各切り口共にバリやダレ等
のない良好な条材を得ることが出来た。
【0017】尚、図1に示す本実施例においてはゲージ
カラー62、63、の外側に外側のカラー類7を軸装し
た装置について例示したが、この、外側のカラー類7は
必ずしも必要ではないがこの外側のカラー類7を軸装し
ない場合には図3に示すように上下の回転軸の軸心方向
でのズレが生じることになり見栄えが悪くなる。また締
め付け手段5は目的を果たすものであればどのような形
式のものでもよく図示した形式に限定されるものではな
い。
【0018】
【発明の効果】以上、説明した本発明によれば、列設刃
物部の左右両側にある上下2枚のゲージカラーが左右同
時に接触するように上下の締め付け手段を調整すること
によりそれぞれの締め付け手段が所定の締め付け力で作
用していることが確認されるので、丸刃とスペーサーと
その他のカラー類とをそれぞれ上下の回転軸の装着軸部
に軸装固定してから両軸を軸心方向に相対的に移動し、
かつ上下のゲージカラーが左右同時に接触するように締
め付け手段の締め付け力を調整してやるという簡単な調
整手段により軸心方向の芯出しが出来、その後両軸を相
対的に平行のままで近付けて、上下の刃先を必要な量だ
け上下にラップさせることにより各上下の丸刃同士のク
リアランスがすべて所定の値tとなるので、誰でもが容
易に、かつ正確に組み付け調整することができ、作業者
によるばらつきもなくなり、その効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のギャング式のスリッター装置の1実施
例を示す断面図である。
【図2】上丸刃と下丸刃の刃先同士の間に設けるクリア
ランスtを説明するための断面図である。
【図3】本発明のギャング式のスリッター装置の他の実
施例を示す断面図である。
【図4】従来のギャング式のスリッター装置の概略を示
す一部断面図である。
【図5】従来のギャング式のスリッター装置の組込み手
順を示す説明図である。
【符号の説明】
1 回転軸 2 回転軸 3 丸刃 4 スペーサー 5 締め付け手段 6 その他のカラー類 7 外側のカラー類 11 軸受けスタンド 61〜64 ゲージカラー 1A 列設刃物部 2A 列設刃物部 1a 装着軸部 2a 装着軸部 1b フランジ部 2b フランジ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B26D 7/26 B26D 1/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心に軸心を有し、その軸心に直交する
    左右の両側面と外周面との両交差部を刃先とした所定厚
    さの丸刃と、 中心に軸心を有し、前記丸刃の径より所定寸法だけ小径
    とされた所定厚さのスペーサーと、 上下に平行に配設され、それらの一方または両方が上
    下、及び軸心方向に移動調整可能に設けられ、前記丸刃
    と前記スペーサーとその他のカラー類とを軸装し得る装
    着軸部と、その装着軸部の一方の端部近傍に設けられた
    フランジ部と、軸装した丸刃とスペーサーとその他のカ
    ラー類とをその装着軸部の他方の端部近傍で締め付け固
    定する締め付け手段とを備えた上下2本の回転軸とから
    なり、 前記の上下2本の回転軸の一方の回転軸の装着軸部には
    前記丸刃と前記スペーサーとが交互に複数枚ずつ軸装列
    設され、他方の回転軸の装着軸部には前記丸刃がその前
    記一方の回転軸の装着軸部に軸装されている各スペーサ
    ーと上下に相対応し、その各スペーサーと隣接して軸装
    されている両側の丸刃の側面とそれぞれ所定のクリアラ
    ンスtを有して上下にラップし得るような位置に配置さ
    れるように前記丸刃と前記スペーサーとが交互に軸装列
    設されているギャング式のスリッター装置において、 前記一方の回転軸に軸装されている丸刃とスペーサーと
    その他のカラー類とにより列設形成された列設刃物部の
    総合厚さと、前記他方の回転軸に軸装されている丸刃と
    スペーサーとその他のカラー類とにより列設形成された
    列設刃物部の総合厚さを同一とし、その上下両回転軸に
    軸装されている列設刃物部の左右両端に、前記丸刃の径
    よりも所定寸法だけ大径とされた所定幅のゲージカラー
    をそれぞれ隣接軸装し、前記上下2本の回転軸の一方か
    他方の回転軸を軸心方向に移動させたときに、一方の回
    転軸に軸装されている左右両側のゲージカラーに対して
    他方の回転軸に軸装されている左右両側のゲージカラー
    が共に接近するか、または、共に遠ざかるかの関係とな
    るように配設すると共に、前記一方の回転軸の列設刃物
    部の左端側に軸装されているゲージカラーと前記他方の
    回転軸の列設刃物部の左端側に軸装されているゲージカ
    ラーのうち列設刃物部中央側にあるゲージカラーの厚さ
    と、前記一方の回転軸の列設刃物部の右端側に軸装され
    ているゲージカラーと前記他方の回転軸の列設刃物部の
    右端側に軸装されているゲージカラー のうち列設刃物部
    中央側にあるゲージカラーの厚さとを同一厚さとし、
    記上下2本の回転軸の締め付け手段によりそれぞれの装
    着軸部に軸装されている列設刃物部とゲージカラーと外
    側のカラー類とがそれぞれ所定の締め付け力で締め付け
    固定されているときには、前記一方の回転軸に軸装され
    ている丸刃の側面と前記他方の回転軸に軸装されている
    丸刃の側面とが所定のクリアランスtを有して上下にラ
    ップし得るように上下の回転軸を軸心方向で相対的に調
    整位置させたときに左右に各一対ある上下のゲージカラ
    ー同士のクリアランスが左右共に前記上下丸刃間のクリ
    アランスtと同一のクリアランスtとなるようにその他
    のカラー類の厚さと軸装位置とを決めたことを特徴とす
    るスリッター装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のスリッター装置において下記
    の第1手順〜第4手順をもってその上下丸刃のクリアラ
    ンスを調整するようにしたことを特徴とするスリッター
    装置の上下丸刃のクリアランス調整方法。 第1手順:それぞれの列設刃物部とゲージカラーと外側
    のカラー類とを上下2本の回転軸のそれぞれの装着軸部
    の所定の位置に軸装し、それぞれの締め付け手段により
    相応の締め付け力で締め付け固定する。 第2手順:上下2本の回転軸を、上下の丸刃同士は上下
    にラップしないが、上下のゲージカラー同士は上下にラ
    ップする位置まで平行状態を維持したままで相対的に上
    下移動する。 第3手順:上下2本の回転軸を、左右にある上下のゲー
    ジカラー対の少なくとも一方が接触するまで軸心方向に
    相対的に移動する、そして一方のゲージカラー対のみが
    接触するときには、両方のゲージカラー対が同時に接触
    するようになるまで上下何れかの締め付け手段を締め増
    す。 第4手順:左右にある上下のゲージカラー対のゲージカ
    ラー同士のクリアランスが所定のクリアランスtとなる
    ように上下の回転軸を上下のゲージカラー対が接触して
    いる位置から軸心方向にt寸法だけ離れる方向に相対的
    に移動した後、上下の丸刃が所定の寸法だけ上下にラッ
    プするまで上下の回転軸を平行状態を維持したまま上下
    方向に相対的に移動する。
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