JPS5920740Y2 - テ−プ電線スリツタ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテープ電線スリッタに係る。

テープ電線は心線数の異なる多種のものがあり、それら
の心線の異なるものを別々に製造したのでは不経済なた
め、多条取りと呼ばれる製造法が実施されている。

すなわち、多数の心線を有する巾広のテープ電線素材を
まず作り、これを必要な心線を含む区域毎にスリットし
、各種のテープ電線とする。

前記のスリッティングは製品の巾、外観を定めるもので
あり、高精度でなされなければならない。

ところが従来のスリッタは例えば第１図に示すように構
成されていた。

すなわち、刃物１を保持する刃物ホルダ２は、ガイドバ
ー３に装着されており、ガイドバー３に沿って摺動して
所要の位置に設定さイる。

位置設定後は押ねじ４を締付けて固定される。

而して、スリッティング時に、刃物の刃先に振動変形を
生しるので、正確なスリッティングは困難であった。

その上上記の如くねじで刃物ホルダを固定するもので゛
あるから刃物１のイ装置を微調整したり、高精度で定め
たりすることはできなかった。

そのため高精度のスリッティングを行うことは困難であ
った。

本考案は上記の事情に基きなされたもので、高精度のス
リッティングをなし得、必要ならば刃物の位置の微調整
を行うことができるテープ電線スノツタを提供する。

以下図面につき本考案の詳細を説明する。

第２図において、スリッタベッド１１上には巾広のテー
プ電線素材１２が巾方向位置を規制されて走行させられ
ており、前記ベッド上面には、テープ電線素材１２の心
線中間に位置して複数の凹部１３が設けられている。

なお、第２図には図示の都合上凹部１３は７箇のみ示さ
れている。

一方、ベッド１１上に位置して固定スリッタフレーム１
４が設けてあり、このフレーム１４にはテープ電線素材
に横断方向のガイド１５か支持されている。

また、フレーム１４のガイド１５上方には調整ねじ１６
が可回動に支持されている。

はは゛逆Ｕ字状で中央片１７ａの内側に両側脚１７ｂよ
り短い２箇の突脚１７ Ｃをそなえて可動スリッタフレ
ーム１７は、前記ガイド１５に可摺動に係合させられ前
記調整ねじ１６は前記可動スリッタフレーム１７に螺合
されている。

可動スリッタフレーム１７の両脚片１７ｂ間には」二千
２段の刃物ホルダガイド１８が取付けられており、これ
らのガイド１８には２箇の刃物ホルダ１９が可摺動に係
合されている。

刃物ホルダは素材１２の走行方向に平行な対向する１対
の平行な面を有し、これらの面には面に平行な刃先を有
する刃物２０がそれぞれ取付けられている。

また刃物ホルダ１９の上端面にはガイド１８に垂直な山
、谷を有するラック２１が切られており、突脚１７ Ｃ
にはそれぞれラック２１に噛合するピニオン２２が設け
られている。

第３図は刃物ホルダ１９、突脚１７ Ｃを拡大して示し
ている。

なお、この図において２３はピニオン２２を回動するた
めのつまみを示している。

上記構成の本考案スリッタにおいては、調整ねじ１６に
よって可動スリッタフレーム１７の大略の位置を定め、
各ピニオン２２を回動して刃物ホルダ１９の位置を微調
整することにより、刃物２０の位置を高精度で定めるこ
とができる。

第２図第３図に示したのは、刃物ホルダ１９は心線２本
を含むテープ電線の巾と等しい巾を有しており図示の如
く刃物ホルダの一方を１６本の心線を含む素材１２の一
側縁から心線２本分はなれた位置他方はそれから心線８
本分はなれた位置にそれぞれ設定すれば、心線２本のテ
ープ電線３条、心線８本のテープ電線１条、心線４本の
テープ電線１条をスリッティングにより得ることができ
るが、その時各刃物２０の刃先はベッド１１の凹部１３
に入り込んでスリッティング中の振動、変形等を抑制さ
れるので、前記の刃物の高精度の位置設定と相まって高
精度のスリッティングを行うことができる。

第４図は本考案をスリットフラットケーブルの製造につ
き適用したもので、テープ電線素材１２の走行するベッ
ド］１上方には、心線配列ピッチで複数の刃物２４を保
持した刃物ホルダ２５が、１対の垂直支柱２６に可摺動
に支持させて設けられている。

なお、ベッド］１上面には各刃物２４の刃先に対向して
凹部１３か゛設けられている。

刃物ホルダ２５は、エアシリンダ２７によって適時に昇
降される。

なお、図中２８は素材１２をガイドするガイドローラを
示している。

本考案のスリッタは、本図のように電線製造ラインに設
置して使用することができる。

ここで゛、本図の刃物ホルダ２５には、第２図あるいは
第３図に示したと同様の、刃物ホルダをテープ電線を横
断する方向に可摺動にする機構、および刃物位置の微調
整機構が設けられていることはいうまでもないが、その
細部の図示は省略した。

この実施例にあっても、刃物２４の刃先は凹部１３に嵌
入するので、刃先の振動、変形は抑止され正確なスリッ
ティングを行うことができ、また刃物ホルダ２５の上昇
位置にある時間と下降位置にある時間とは自由に選定で
きるので、スリン１−フラットケーブルのスリット部と
フラノ１へ部の長さをどのようにでも定めることができ
る。

なお、本考案は上記実施例のみに限定されない。

例えば刃物ホルダ１９は１箇または３箇以上の刃物を保
持するものとしてもよい。

また、各刃物ホルダの支持する複数の刃部の間隔は心線
２本分に限らず任意に選定することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のスリッタの斜視図、第２図は本考案−実
施例の正面図、第３図はその要部拡大斜視図、第３図Ｂ
は刃先とベッドの関係を示す断面図、第４図Ａは他の実
施例の斜視図、第４図Ｂはその断面図である。 １１・・・・・・ベッド、１２・・・・・・テープ電線
素材、１３・・・・・・凹部、１５・・・・・・ガイド
、１６・・・・・・調節ねし、１７・・・・・・可動ス
リッタフレーム、１８・・・・・・刃物ホルダガイド、
１９・・・・・・刃物ホルダ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 巾広のテープ電線素材がその上面を走行するベッドと、
   このベッド上方に設けられたベッド上面に対し接近離間
   可能とされ複数の刃物を有する刃物ホルダと、この刃物
   ホルダを前記テープ電線を横断する方向に可摺動に支持
   しかつその位置を可変する微調整機構を備えたフレーム
   とを有するものにおいて、前記ベッドには刃物刃先に対
   向する凹部を設けたことを特徴とするテープ電線スリッ
   タ。