JPS6241766Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、超仕上鉋盤の切削角調整装置の改良
に関するものである。

木材の超仕上鉋盤において、良好な仕上面を得
るためには、硬材、軟材等の木材の材質に応じて
切削角を変えて切削する必要がある。しかし、従
来の超仕上鉋盤においては切削角を直接変えるも
のはなくある一定の切削角で削つていた。また
は、刃物台を回転させて若干切削角を変えて削つ
ていた。しかし、上記従来の方法では、木材の材
質に応じた切削ができないために、良好な仕上面
を得ることができず、また、刃物台を回転させる
と切削幅が小さくなる等の欠点があつた。

本考案は上記の状況に鑑みなされたものであ
り、操作が容易で木材の材質に応じ刃物の切削角
を調整できる超仕上鉋盤の切削角調整装置を提供
することを目的としたものである。

本考案の超仕上鉋盤の切削角調整装置は、被加
工木材が走行駆動されるテーブル上面に、刃物の
刃先が微小量突出するように取り付けられてな
り、上記テーブル上面側に刃先を位置させて上記
刃物を着脱自在に固定するとともに、上記刃先位
置をほぼ回動中心に回動自在に上記テーブル上面
側に取り付けられた刃物保持体と、該刃物保持体
の上記テーブル上面に対する取付角度を上記フレ
ームの側方外部から任意の角度に調整し固定する
手段とを設けたものである。

以下本考案の超仕上鉋盤の切削角調整装置の一
実施例を第１図、第２図により説明する。第１図
は側面図、第２図は第１図のテーブルの刃物保持
体の縦断面図である。１はフレームで、フレーム
１上にはテーブル２が固定され、テーブル２の上
面にはコラム３が植立され、コラム３に案内され
ハンドル１８により回転されるフイードスクリユ
ー４により上下方向に駆動されるヘツド５がテー
ブル２上面に対設されている。ヘツド５には下面
に露出し所定の速度で回転駆動されるエンドレス
ベルト６が取り付けられている。

また、テーブル２の上面側には刃物保持体７が
着脱自在に取り付けられている。刃物保持体７の
中央部には刃口１５が形成され、刃口１５の一方
には刃物取付台９が取り付けられ、他方には刃口
金８が固定されている。刃物取付台９には刃物１
６が刃先１０をテーブル２上面に微小量突出し着
脱可能に固定され、刃物取付台９は刃先１０を回
転中心として回動可能に取り付けられている。刃
物取付台１０の回動自由端側にはラツク１１が形
成されており、ラツク１１には刃物保持体７の外
側部のテーブル２の外方外部からノブ１２を操作
して回転可能なギア１３と噛み合されている。ま
た、ノブ１２の周囲には刃物取付台９の回転角、
即ち、切削角を表示する目盛り１４が形成されて
いる。１９は刃物取付台９の回動時のガイドであ
る。

上記の切削角調整装置において、刃物保持体７
の外部のテーブル側面外部で、被加工木材１７の
材質に応じた最適切削角度にノブ１２を目盛り１
４の角度に合わせて刃物１６の切削角を調整した
後切削することにより、硬質材、軟質材等のそれ
ぞれの材質に応じた切削角度により加工すること
ができ、良好な仕上面を得ることができる。しか
も、切削角度の調整操作はきわめて簡単、容易で
ある。

以上記述した如く本考案の超仕上鉋盤の切削角
調整装置は、被加工木材を切削する刃物の刃先角
度を調整自在に構成したので木材の材質に応じ刃
物の切削角の調整が簡単、容易にでき、切削幅を
狭くすることなく、良好な仕上面を得ることがで
きる効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の超仕上鉋盤の切削角調整装置
の実施例の側面図、第２図は第１図のテーブルの
刃物保持体の縦断面図である。 ２……テーブル、９……刃物取付台、１０……
刃先、１１……ラツク、１２……ノブ、１３……
ギア、１６……刃物、１７……被加工木材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 被加工木材が走行駆動されるテーブル上面に、
   刃物の刃先が微小量突出するように取り付けられ
   たものにおいて、上記テーブル上面側に刃先を位
   置させて上記刃物を着脱自在に固定するととも
   に、上記刃先位置をほぼ回動中心に回動自在に上
   記テーブル上面側にとり付けられた刃物取付台
   と、該刃物取付台の上記テーブル上面に対する取
   付角度を上記フレームの側方外部から任意の角度
   に調整して固定する手段とを設けたことを特徴と
   する超仕上鉋盤の切削角調整装置。