JP4686137B2 - 円形刃組付体 - Google Patents

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本発明は、他の刃体に圧接されて使用される環状の円形刃を回転軸に適切に装着する処理を簡便に行えるものとした円形刃組付体に関する。
図9及び図10は従来の円形刃組付体11を示しており、その概要を説明すると次のようになされているのであって、即ち、回転軸12に同心状に嵌着される筒部材15の外周面個所でこれの中心線x方向の特定個所に環状の円形刃2が中心線x方向へ特定範囲内でのみ移動可能で且つ、周方向の移動不可能なように外嵌されると共に、筒部材15の外周面個所に弾性押圧手段16Aが円形刃2の一側面を中心線x方向へ押圧するように形成されている。
さらに図9に示すものは、弾性押圧手段16Aが、円形刃2の一側方に位置された環状傾斜面b1と、該環状傾斜面b1と円形刃2との間に緊張状に嵌着された環状コイルスプリングb2とからなり、環状コイルスプリングb2の緊縮力と環状傾斜面b1との相互作用により発生される中心線x方向の押圧力が円形刃2をこれの移動可能範囲の一側の環状係止突部17へ向けて押圧するようになされている(例えば特許文献1参照)。
また図10に示すものは、弾性押圧手段16Aが、筒部材15の外周面個所に形成された環状係止突部17と円形刃2との間に、弾性低下手段の設けられてない単純なテーパ面体となされた環状板バネ16を圧縮状に装着され、該環状板バネ16の発生する中心線x方向の弾性力が円形刃2をこれの移動可能範囲の一側の環状係止突部17へ向けて押圧するようになされている。
上記のように筒部材15に組み付けられた円形刃2は例えば図9に示すように中心線xと平行に配置された他の回転軸13に固定された別の刃体3Aにラップ状に圧接されて使用されるのであり、この状態で、円形刃2及び刃体3Aがその対応する回転軸12、13回りへ回転され、該回転中に、円形刃2及び刃体3Aがこれらの間に供給される紙や樹脂材からなる薄厚シートを連続的に切断するものとなる。
特開平10−244487号公報
上記した図9に示す円形刃組付体11においては、弾性押圧手段16Aが環状コイルスプリングb2と環状傾斜面b1からなるため、弾性押圧手段16Aの中心線x方向の寸法が比較的大きくなって構造のコンパクト化が図り難いのであり、また弾性押圧手段16Aが環状コイルスプリングb2と環状傾斜面b1との摺接、及び、環状コイルスプリングb1と円形刃2との回転半径方向の摺接によって円形刃2に対する押圧力が発生されるため該押圧力の大小変化の安定性の向上が図り難いのであり、また円形刃2に対する押圧力の大小調整においては環状コイルスプリングb2を異なる弾性定数のものと交換するか環状傾斜面b1の傾斜角を変化させることが必要となって不便であり、さらには環状コイルスプリングb2の使用や環状傾斜面b1の形成がコスト高の要因をなす。
また図10に示す円形刃組付体11においては、環状板バネ16が弾性低下手段を有さない単純なテーパ面体をなすため、そのバネ定数が必然的に大きくなり、したがって筒部材15が刃体3Aに対して最適位置から中心線x方向へ僅かに外れて位置されると、刃体3Aに対する円形刃2の押圧力が過大或いは過小となるのであり、該押圧力が過大なときは円形刃2や刃体3Aが異常摩耗したり損傷するようになり、またそれが過少なときは必要な切れ味が得られないようになる。これを回避するには筒部材15をこれの対応する刃体3Aに対し最適位置に位置させるように回転軸に固定することが必要であるが、そのための作業は面倒であり、特に回転軸12に多数の円形刃2及び筒部材15を固定させなければならないときは、多大な手間を要するものとなる。
本発明は、上記のような問題点を解消できるものとした円形刃組付体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、円形刃組付体は、回転軸に同心状に嵌着される筒部材の外周面個所の中心線方向の特定範囲個所の両端に設けられた環状係止突部と、前記特定範囲個所にこれの前記中心線方向の長さ範囲内での移動可能且つ周方向の移動不可能に外嵌された2枚からなる環状の円形刃と、これら2枚の円形刃の間個所となる前記特定範囲個所に外嵌され且つ前記2枚の円形刃の対向したそれぞれの側面を前記中心線方向へ弾圧するものとした2枚のテーパ面体からなる環状板バネとを備えている。
さらに、2枚の環状板バネのそれぞれがこれの内周縁及び又は外周縁の周方向特定間隔ごとの位置にこれの半径方向へ向かうスリットを形成されている。
前記2枚の環状板バネの内周縁個所は、対向状に圧接され、それぞれの前記環状板バネの外周縁個所がこれの対応する側の前記円形刃の一側面に圧接されており、さらに、前記一側の環状係止突部が前記中心線方向の変位可能に螺着されているナット部材である。
前記2枚の円形刃はこれに対向する環状溝の側面に夫々押し当てられた状態に組みつけられるものであり、また前記筒部材には前記回転軸に対してロックするロックネジの螺入されるネジ孔が設けられている。
本発明においては、これらの2つの円形刃を1つの環状溝の両側面に夫々押し当てられた状態で、ナット部材を回転させると、2枚の環状板バネは環状溝の両側に向けて均等に円形刃を押すものとなる。
このとき、円形刃が搭載されている筒部材は2枚の環状板バネの力により回転軸上を移動して、環状板バネが環状溝の両側に向けて均等に円形刃を押せる位置に位置付く。この調整が終わった後に、筒部材を回転軸に対してロックネジでロックする。
これにより、2枚の環状板バネを挟んだ2枚の円形刃の押圧力を調整するのに、この2枚の円形刃の片側に設けられたナット部材回転することにより、2枚の環状板バネを挟んだ2つの円形刃の押圧力を均等にすることと筒部材の位置決めとが同時にできる。
また、環状板バネがスリットを有するため、板バネ部分のそれぞれがバネ定数の極めて小さいものとなって環状板バネ全体としてのバネ定数が低減される。
環状コイルスプリングや環状傾斜面を使用しないため、これらに起因した既述の従来の各問題点、即ち、コンパクト化が図り難いこと、円形刃に対する押圧力の保持安定化の向上が図り難いこと、円形刃に対する押圧力の調整が不便なこと、さらにはコスト高となることなどは何れも解消される。
<1円形刃と1環状板バネの形態>
実施例の説明の前に1円形刃と1環状板バネ形態について説明する。図1は1円形刃と1環状板バネの形態に係る円形刃組付体が使用されたスリッター巻取機100の概略を示す側面図である。該スリッター巻取機100は、紙やプラスチックフィルムなどの広幅シート(例えば厚さ70マイクロメートル程度のもの)Aの供給軸1と、広幅シートAを縦方向にスリットする第1円形刃2及び第2円形刃3からなるカッター装置4と、カッター装置4に広幅シートAを供給する供給ロール5a、5b、カッター装置4で切断された細幅帯状シートA1、A2を上下に振り分けて引き取る引取ロール6a、6b及び引取ロール7a、7bと、引き取られた細幅帯状シートA1、A2を巻き取るための第1シート巻取回転軸8a及び第2シート巻取回転軸8bとを備えるほか、広幅シートAを案内するガイドロール9a、9b、9cや張力調整ロール10、及び、細幅帯状シートA1、A2を案内するガイドロール9dを具備している。
図2はカッター装置4を示す正面図であって、本形態に係る円形刃組付体11の多数を第1回転軸12に特定間隔で固定することにより多数の第1円形刃が第1回転軸12に装着されており、また第2回転軸13には第2円形刃3が第1円形刃2に対応して固定されている。
図3は円形刃組付体11を示す断面図、図4は第1円形刃2を示す図、図5は円形刃組付体11の環状板バネを示す図である。
該円形刃組付体11は、図3に示すように第1円形刃2とホルダ14からなり、第1回転軸12に外嵌状に固定される。第1円形刃2は図4に示すような環状となされ、モータなど(図示略)で回転される第1回転軸12にホルダ14を介して装着され、広幅シートAを特定幅の細幅帯状シートA1、A2に細断するため所定間隔を置いて複数配置され、刃面の方向を第1回転軸12の半径面に沿わせて取り付けられている。
各ホルダ14は、第1回転軸12の外周面に同心状に嵌挿される筒部材15のほか、該筒部材15の外周面に外嵌される環状板バネ16、及び、筒部材15に螺着される1つの環状係止突部17としてのナット部材を備えている。筒部材15はこれの外周側の一端に別の環状係止突部15aを形成され、該環状係止突部15aに連続してこれよりも少し小径となされ且つ第1円形刃2を略密状に外嵌され第1回転軸12と同心に保持する第1外周部15bを形成され、該第1外周部15bの反環状係止突部15a側となる特定範囲にナット部材17の螺合される雄ネジ15cを形成され、該雄ネジ15cに連続して反環状係止突部15a側へ延長され且つ雄ネジ15cよりも少し小径となされた第2外周部15dを形成されるほか、該第2外周部15dの半径方向個所に第1回転軸12に対する回転を規制するための図示しないロックネジの螺入されるネジ孔15eを形成されたものとなされている。
環状係止突部15aの特定個所には回り止め用の棒部材18が筒部材15の中心線x方向に向けて植設されており、該棒部材18は第1円形刃2の内周縁の特定位置に形成された切欠部2aに係入して筒部材15に対する第1円形刃2の回転を規制している。
環状板バネ16は、図5に示すようにテーパ面体となされた板バネ部材の内周縁の周方向特定間隔(凡そ24度の中心角θ)ごとの位置に半径方向外側へ向かうスリット16aを形成したものであって、外周縁が第1円形刃2の一側面に圧接され、スリット16a間の板バネ部分16bの内方端部(環状板バネ16の内周縁個所)がナット部材17の一側の端面に係止されてその中心線x方向寸法を弾性変形により圧縮されるように装着され、自身の弾性力で、第1円形刃2を環状係止突部15aに圧接させるものとなされている。
ナット部材17は、筒部材15の外周面部上の中心線x方向で前記環状係止突部15aと対向した関係となるものであって、雄ネジ15cに螺合された状態で、一側の端面が環状板バネ16の内周縁個所に当接してその弾力に抗して該内周縁個所の中心線x方向の移動を係止すると共に他側の端面寄り個所の半径方向個所に、筒部材15に対する回転を規制するための図示しないロックネジを螺入されるネジ孔17aを形成されたものとなされている。該ナット部材17は筒部材15に対して回転変位されることにより環状板バネ16の中心線x方向の圧縮量が増減変位し、該圧縮量が増大したときは環状板バネ16の弾力が増大して、第1円形刃2を強い力で1つの環状係止突部15a側へ押圧するようになり、逆に環状板バネ16の圧縮量が減少したときは環状板バネ16の弾力が減少して、第1円形刃2を弱い力で1つの環状係止突部15a側へ押圧するようになる。ナット部材17が環状板バネ16を最適圧縮量に弾性変形させた状態となったとき、ネジ孔17aに螺合された図示しないロックネジを締結して、ナット部材17の回転変位を規制した状態となす。
このような円形刃組付体11は第1円形刃2の一側に環状係止突部15aを有するのみであるため、該一側の中心線x方向寸法を小さくなすことができるのであり、その分、多数の第1円形刃2を狭い間隔で装着することが可能となる。
一方、第2円形刃3も環状となされており、第2回転軸13上に、その刃面を第2回転軸13の半径面に沿わせて第1円形刃2に対応した数だけ固設されている。
そして、第1円形刃2を取り付けた第1回転軸12と、第2円形刃3を取り付けた第2回転軸13は平行状に配置されると共に、第1円形刃2の刃面が第2円形刃3の刃面に例えば数百グラム乃至1kg程度の力で押し当てられた状態に組み付けられる。
このとき、1枚の第1円形刃2とこれに圧接される1枚の第2円形刃3からなる組合せのそれぞれにおけるこれら円形刃2、3間の押圧力は同一大きさであることが望まれるが、実際上そのようにこれら円形刃2、3を組み立てることは極めて困難であり、これら組合せのそれぞれの円形刃2、3の押圧力は厳密にはその対応する環状板バネ16の弾性変形量の相違に応じて異なったものとなっている。
この際、環状板バネ16はスリット16aを形成されているため、これが形成されていない同一板厚の従来のものに較べてバネ定数が大幅に小さくなり、前記組合せ間における第2円形刃3に対する第1円形刃2の押圧力の大きさは、第1及び第2円形刃2、3が比較的大きな誤差を持って組み立てられたとしても許容範囲内にあるものとなる。
第1回転軸12と第2回転軸13は広幅シートAを噛み込む方向に回転するもので、これらの回転数は広幅シートAの材質、厚み、第1円形刃2や第2円形刃3の切れ味などにより任意に設定すればよい。また、第1回転軸12と第2回転軸13の回転数は同数が好ましいが、薄物シートなどにおいては相対的に異なった回転数としてもよい。
第1円形刃2と第2円形刃3とはラップするように配置されていて、対応するもの同士が圧接されており、該状態の下で第1回転軸12及び第2回転軸13が回転したとき両刃面が適当押圧力で圧接された状態で摺動し、両円形刃2、3間を走行する広幅シートAが連続して剪断により切断される。
両円形刃2、3で切断された細幅帯状シートA1、A2は、図1に示すように、1つ置きに上下に振り分けられ、一方の細幅帯状シートA1は引取ロール6a、6bで上側に引き取られ、他方の細幅帯状シートA2は引取ロール7a、7bで下側に引き取られる。
そして第1及び第2のシート巻取回転軸8a、8bのそれぞれには、図6に示すように前記細幅帯状シートA1又はA2の数に見合った数のシート巻芯mが装着されていて、これら複数のシート巻芯mのそれぞれに細幅帯状シートA1又はA2が巻き取られる。
<2円形刃と2環状板バネの形態>
次に本発明の2円形刃と2環状板バネの形態について説明する。図7は実施例に係る円形刃組付体を示す断面図、図8はカッター装置4を示す図である。先の形態に対応する実質的同一部位には同一符号を使用して説明を簡略化するものとする。
図7及び図8に示すように、実施例に係る円形刃組付体11は、2枚の第1円形刃2と1つのホルダ14からなっており、第1回転軸12に固定されるものである。ホルダ14は、第1回転軸12の外周面に同心状に嵌挿される筒部材15のほか、該筒部材15の外周面に外嵌されそれぞれが先の形態の場合と同一となされた2枚の環状板バネ16や、筒部材15に螺着されるナット部材17を備えている。筒部材15は第1外周部15bを中心線x方向へ比較的長くなされている。1つの環状係止突部15aに植設された回り止め用の棒部材18も比較的長くなされている。該棒部材18は2枚の第1円形刃2、2のそれぞれの内周縁の特定位置に形成された切欠部2aや、2枚の環状板バネ16の内周縁の1つのスリット16aに係入して筒部材15に対する2枚の第1円形刃2、2及び2枚の環状板バネ16、16の回転を規制している。
2枚の環状板バネ16、16は反対向きとなされて内周縁同士が当接されるように配置されて筒部材15の第1外周部15bに外嵌されている。この際、2枚の環状板バネ16は、スリット16a間をなす板バネ部分16bの内方端(環状板バネ16の内周縁個所)同士が当接された状態となされ、一方ではそれぞれの外周縁個所がその対応する第1円形刃2の一側面に圧接されて、その中心線x方向寸法を弾性変形により圧縮された状態となされている。したがって、一方の第1円形刃2は2枚の環状板バネ16の弾力を介して1つの環状係止突部15aの側面に圧接され、他方の第1円形刃2は他の1つの環状係止突部17をなすナット部材の端面に圧接される。2枚の第1円形刃2の各刃面は半径方向外側へ向かうに伴って互いに離れる側へ数度程度(例えば凡そ4度程度)傾斜されている。
ナット部材17が雄ネジ15c上で筒部材15に対し回転変位されると、2枚の環状板バネ16、16の中心線x方向の圧縮量が増減変位して、2枚の第1円形刃2の間隔が変化する。この際、2枚の環状板バネ16の圧縮量が増大することに関連して環状板バネ16の弾力が増大し、環状板バネ16、16は2枚の第1円形刃2、2を幾分強い力で環状係止突部15a及びナット部材17側へ押圧するようになり、逆に2枚の環状板バネ16の圧縮量が減少することに関連して環状板バネ16の弾力が減少し、2枚の第1円形刃2を幾分弱い力で環状係止突部15a及びナット部材17側へ押圧するようになる。該2枚の環状板バネ16の圧縮量の変化による弾力の大小変化の程度は環状板バネ16におけるスリット16aの占める割合を変化させることで任意に変化させることができる。
図8に示すように、第2回転軸13はこれの外周面の中心線x1方向中央個所に環状溝13aを形成され、該環状溝13aの各側方に径大部13b、13bを形成されており、環状溝13aの各側面a1、a1の外周縁個所が第2円形刃3となされている。
そして、各第1円形刃2の刃面がその対応する1つの第2円形刃3の刃面(環状溝13aの側面a1)に押し当てられた状態に組み立てられる。第1円形刃2を第1回転軸12に装着するときは、例えば次のようになされるであって、即ち、第1回転軸12と第2回転軸13の軸間距離を一時的に増大させ、一方では円形刃組付体11のナット部材17を締め側へ回転操作して2枚の第1円形刃2、2の間隔を環状溝13aの幅よりも小さくなし、次に第1回転軸12に一体状の円形刃組付体11を外嵌し、この状態で第1回転軸12及び第2回転軸13を正規位置に戻すと共に2枚の第1円形刃2、2の外周縁が環状溝13a内に進入した状態となし、次に筒部材15に対しナット部材17を緩め側へ回転させることにより2枚の第1円形刃2、2のそれぞれをこれと対面する1つの第2円形刃3の側面(環状溝の他側面)に適当な押圧力で当接させ、最後に、筒部材15をネジ孔15eに螺合されたロックネジで第1回転軸12に固定させると共に、ナット部材17をネジ孔17aに螺合されたロックネジで筒部材15に固定させる。該状態では、2枚の環状板バネ16、16の弾力が2枚の第1円形刃2、2のそれぞれをその対応する第2円形刃3に凡そ数百グラム乃至1kg程度の力で押圧するものとなる。
本実施例の場合にも、先の1円形刃1環状板バネの形態の場合と同様に、1枚の第1円形刃2とこれに圧接された第2円形刃3の組合せのそれぞれにおける第1及び第2円形刃2、3間の押圧力は同一大きさであることが望まれる。本実施例では、各第1円形刃2が何れも2つの環状板バネ16の弾力で押圧されるため、前記2つの組合せのそれぞれにおける第1及び第2円形刃2、3間の押圧力は必然的に同一となる。しかし、該押圧力を最適大きさとなすには面倒な調整作業が必要となるのであり、実際には該押圧力は最適大きさとならずこれに近似したものとなっている。
上記のように装着された円形刃組付体11においては、先の形態の場合と同様に、2枚の環状板バネ16、16のそれぞれはスリット16aを形成されているため、これが形成されていない同一板厚の従来のものに較べてバネ定数が大幅に小さくなり、前記2つの組合せ間における第1及び第2円形刃2、3の圧接力の大きさは第1及び第2円形刃2、3が比較的大きな誤差を持って組み立てられたとしても許容範囲内にあるものとなる。
第1円形刃2と第2円形刃3とは先の形態と同様にラップされており、該状態の下で第1回転軸12及び第2回転軸13が回転されたとき両刃面が圧接された状態で摺動し、両円形刃2、3間を走行する広幅シートAは連続して剪断により切断される。
両円形刃2、3で切断された細幅帯状シートA1、A2は、例えば、2つの第1円形刃2、2間にあるものと、これの両側方にあるものが上下へ振り分けられ、例えば前者の細幅帯状シートA1は引取ロール6a、6bで上側に引き取られ、他方の細幅帯状シートA2は引取ロール7a、7bで下側に引き取られる。
第1及び第2のシート巻取回転軸8a、8bのそれぞれには、前記細幅帯状シートA1又はA2と同数のシート巻芯mが装着されていて、これら複数のシート巻芯mのそれぞれに細幅帯状シートA1又はA2が巻き取られる。
<上記実施形態の変形例>
上記実施形態では、環状板バネ16は、図5に示すように板バネ部材の内周縁の周方向特定間隔ごとの位置に半径方向外側へ向かうスリット16aを形成したものとなされたが、これに代えて或いはこれと共に、板バネ部材の外周縁の周方向特定間隔ごとの位置に半径方向内側へ向かうスリットを形成しても同様な利益が得られるのである。
1円形刃1環状板バネに係る円形刃組付体を具備したスリッター巻取機の側面図である。 前記スリッター巻取機のカッター装置を示す正面図である。 1円形刃1環状板バネに係る円形刃組付体を示す断面図である。 前記円形刃組付体の一部をなす第1円形刃を示す図である。 前記円形刃組付体の一部をなす環状板バネを示す図である。 前記スリッター巻取機のシート巻取回転軸周辺を示す正面図である。 実施例に係る円形刃組付体を示す断面図である。 実施例に係る円形刃組付体を具備したカッター装置を示す図である。 従来例に係る第1の円形刃組付体などを示す断面図である。 従来例に係る第2の円形刃組付体などを示す断面図である。
2 円形刃
11 円形刃組付体
12 回転軸
15 筒部材
15a 環状係止突部
16 環状板バネ
16a スリット
17 ナット部材(環状係止突部)
x 中心線

Claims (1)

  1. 回転軸に同心状に嵌着される筒部材の外周面個所の中心線方向の特定範囲個所の両端に設けられた環状係止突部と、前記特定範囲個所にこれの前記中心線方向の長さ範囲内での移動可能且つ周方向の移動不可能に外嵌された2枚からなる環状の円形刃と、これら2枚の円形刃の間個所となる前記特定範囲個所に外嵌され且つ前記2枚の円形刃の対向したそれぞれの側面を前記中心線方向へ弾圧するものとした2枚のテーパ面体からなる環状板バネとを備えた円形刃組付体であって、前記2枚の環状板バネのそれぞれがこれの内周縁及び又は外周縁の周方向特定間隔ごとの位置にこれの半径方向へ向かうスリットを形成されており、前記2枚の環状板バネの内周縁個所が対向状に圧接され、それぞれの前記環状板バネの外周縁個所がこれの対応する側の前記円形刃の一側面に圧接されており、さらに、前記一側の環状係止突部が前記中心線方向の変位可能に螺着されているナット部材であり、前記2枚の円形刃はこれに対向する環状溝の側面に夫々押し当てられた状態に組みつけられるものであり、また前記筒部材には前記回転軸に対してロックするロックネジの螺入されるネジ孔が設けられていることを特徴とする円形刃組付体。
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