JP3558093B2 - 車両用シフトレバー装置のシフトレバー取付構造 - Google Patents
車両用シフトレバー装置のシフトレバー取付構造 Download PDFInfo
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、車両用シフトレバー装置に関し、更に詳しくは、車両に固定されたベースプレートに枢着されるシフトレバーの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用シフトレバー装置としては、例えば図8に示されるように、車両に固定されたベースプレート30の開口部32を貫通してシフトレバー34が配置され、ベースプレート30の下部に取り付けられたスピンドル36を介して回動自在に支承されている(例えば、実公平5−32341号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の車両用シフトレバー装置にあっては、シフトレバーのベースプレートへの取付に際し、一般にシフトレバー下端に形成された貫通孔に、スピンドルを遊挿せしめ、スピンドルの貫通孔からの抜けを止め輪で防止しているため、別体のスピンドルと止め輪をあらかじめ準備する必要があり、部品点数が多く、組付けが面倒であった。
【0004】
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、シフトレバーのベースプレートへの取付に際し、別体のスピンドル及び止め輪を準備する必要がなく、部品点数が減少した組付の簡素なシフトレバー取付構造を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のシフトレバー取付構造は、樹脂製ベースプレートの略中央部に形成された凹所に、シフトレバーに垂直に固着された回動軸が回動自在に支承された車両用シフトレバー装置において、上記回動軸の支承部を、上記凹所内部に互いに離間して立設せしめられた上方が開口した一対の軸受と、上記凹所の対向する側壁に形成され、回動軸の両端と係合して回動軸の上方への移動を規制する係止部により構成し、上記ベースプレートと上記回動軸支承部とを一体的に形成したことを特徴とする。
【0006】
回動軸の車両幅方向の移動を、側壁の一つと、ベースプレートに固着され変速位置を決定するガイドプレートの側面で規制すると効果的である。
【0007】
回動軸の車両幅方向の移動を、凹所の対向する側壁により規制することもできる。この場合、上記係止部は、側壁の内面に形成した突起により構成するのが好ましい。
【0008】
回動軸支承部を、凹所内部に互いに離間して立設せしめられた上方開口の一対の軸受と、ベースプレートに固着され変速位置を決定するガイドプレートの下端に突設せしめられた回動軸押え片で構成することもできる。この場合、上記ベースプレートと上記軸受を一体的に形成し、回動軸の車両幅方向の移動を、凹所の対向する側壁により規制するのが効果的である。
【0009】
【作用】
回動軸支承部を、ベースプレートと一体的に形成された一対の軸受と、凹所の対向する側壁に形成された係止部により構成することにより、別体の部材を使用することなく、回動軸をベースプレートに回動自在に取り付けることが可能になる。また、回動軸の車両幅方向の移動を、側壁の一つと従来から設けられているガイドプレートの側面とで、あるいは、対向する側壁のみで規制することができる。
【0010】
回動軸支承部を、ベースプレートと一体的に形成された一対の軸受と、ガイドプレートの下端に突設せしめられた回動軸押え片で構成すると、回動軸の上方への移動は、回動軸押え片で規制される。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
図1に示されるように、車両用シフトレバー装置は、車両に螺着されるベースプレート2に変速用シフトレバー4が回動自在に取り付けられている。このベースプレート2には、ガイドプレート16、インターロックカム20等を装着した後、シフトレバー4の係止位置を示すインジケータ8が上方より取り付けられる。インジケータ8には車両前後方向に長孔8aが形成されており、シフトレバー4はこの長孔8aに遊挿されるとともに、変速時長孔8aに沿って操作される。シフトレバー4の頭部にはプッシュボタン10を有する操作用ノブ12が冠着されており、シフトレバー4の下端近傍には、ガイドピン14がシフトレバー4の軸方向に摺動自在に取り付けられている。ガイドピン14は、シフトレバー4の内部に収容されたスプリング(図示せず)により常時上方に付勢されており、プッシュボタン10を押圧することによりロッド等を介して下降せしめられる。また、ガイドピン14の上方のシフトレバー4には、シフトレバーブラケット15が螺着されており、このシフトレバーブラケット15に一端が連結されたケーブル(図示せず)は、その他端が自動変速機に連結されており、シフトレバー4を傾動させることにより、所望の変速操作が行われる。
【0012】
ベースプレート2は樹脂を一体成形して製作され、ガイドプレート16を取り付ける一対の取付脚18がベースプレート2に立設せしめられている。ガイドプレート16には、ガイドピン14が遊挿される開口16aが穿設され、開口16aの上縁部16bはステップ状に形成されたポジション規制部を構成している。このポジション規制部16bにガイドピン14は係合せしめられているので、シフトレバー4を傾動してガイドピン14の係合位置を適宜選択することにより、Pポジション(パーキング)、Rポジション(リバース)、Nポジション(ニュートラル)、Dポジション(ドライブ)、Sポジション(セカンド)、Lポジション(ロー)のいずれか一つのポジションが決定される。
【0013】
シフトレバー4の下端には、シフトレバー4と垂直で車両の幅方向に延在する中実あるいは中空の回動軸4aが固着されており、この回動軸4aは、ベースプレート2の略中央部に形成された凹所2aに回動自在に収容されており、凹所2aの両側には、回動軸4aの対応する端部を支承する一対の回動軸支承部2b,2b’が形成されている。
【0014】
図2に示されるように、各回動軸支承部2b(2b’)は、凹所2aの側壁2c(2c’)と、この側壁と平行に所定距離離間して立設せしめられた上方が開口した軸受2dとで構成されており、ベースプレート2と一体的に形成される。また、ガイドプレート16側の側壁2cには、回動軸4aの一端が挿入される貫通孔2eが形成されており、ガイドプレート16の反対側の側壁2c’には、回動軸4aの他端が挿入される切欠2fが形成されている。
【0015】
尚、図1に示されているように、ガイドプレート16は、開口16aの下方に形成された細長い突起16cを有しており、この突起16cと側壁2c’が協働して、取り付け後のシフトレバー4の車両幅方向の移動を規制するサイドストッパーとして作用する。
【0016】
図3はシフトレバー4のベースプレート4への取付動作を示しており、一点鎖線で示されるように、まずシフトレバー4を傾斜させた状態で回動軸4aの一端を貫通孔2eに挿入する。しかる後、矢印Aの方向に回動軸4aを回転して略水平にした状態(二点鎖線)で、回動軸4aを矢印Bの方向に押圧して回動軸4aの他端を切欠2fに挿入して、側壁2c’に当接させる。次に、ガイドプレート16をその取付脚18に取り付けると、突起16cがシフトレバー4の側面と当接することとなり、シフトレバー4の車両幅方向の移動が規制される。
【0017】
図4及び図5は回動軸支承部の変形例を示すもので、所定距離離間した上方開口の一対の軸受2dでシフトレバー4の回動軸4aを支承する一方、ガイドプレート16の下端に回動軸押え片16dを突設せしめ、その先端を水平に略90度折曲するとともに、回動軸4aの半径と略同じ曲率で円弧状に形成したものである。
【0018】
かかる構成の回動軸支承部にあっては、シフトレバー4の回動軸4aを上方より軸受2dに挿入し、ガイドプレート16をその取付脚18に取り付けると、ガイドプレート16に形成された回動軸押え片16dが回動軸4aの上面と当接し、回動軸4aの上下方向の移動が規制される。
【0019】
尚、図5に示される凹所2aの両側壁2c,2c’には、図3に示される開口及び切欠を形成する必要はなく、その間隔は、回動軸4aの長さと略等しく設定されているので、回動軸4aが車両幅方向に移動することはない。
【0020】
図6及び図7は回動軸支承部の別の変形例を示しており、各側壁2c,2c’には、略逆U字状のスリット2hと、その上方の側壁内面に形成された突起からなる係止部2iが形成されている。また、各係止部2iは、シフトレバー4の回動軸4aを取り付ける際のガイドとなる傾斜面2jを有するとともに、その下方にスリット2hを形成したことにより、車両幅方向に多少変形しうる構成となっている。尚、側壁2c,2c’の内側に立設した軸受2dは図2に示されるものと同じであり、回動軸4aの長さは、両側壁2c,2c’の間隔と略等しく設定されている。
【0021】
かかる構成の回動軸支承部にシフトレバー4の回動軸4aを取り付ける場合、両側壁2c,2c’の内面に形成された係止部2iの真上に回動軸4aの対応する端部を配置した状態でシフトレバー4を上方より押圧すると、回動軸4aは係止部2iの傾斜面2jに沿って下方にガイドされるとともに、両側壁2c,2c’は多少拡開する。回動軸4aが軸受2dの内部に収容されるまで押圧すると、回動軸4aの両端は対応する係止部2iの下面と係合することとなり、回動軸4aの上方への移動は係止部2iにより規制される。
【0022】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0023】
回動軸支承部を、ベースプレートと一体的に形成された一対の軸受のみ、あるいは、該軸受と、凹所の対向する側壁に形成された係止部により構成したので、回動軸をベースプレートに回動自在に取り付けるに際し、スピンドル等の別体の部材を製作する必要はない。
【0024】
また、シフトレバーのベースプレートへの組付けも簡素化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるシフトレバー取付構造を採用した車両用シフトレバー装置の分解斜視図である。
【図2】図1における線II−IIに沿った断面図である。
【図3】シフトレバーの回動軸を支承部に取り付ける際の動作を示す断面図である。
【図4】回動軸支承部の一部をガイドプレートで構成した回動軸支承部の変形例を示す斜視図である。
【図5】図4の回動軸支承部の断面図である。
【図6】回動軸支承部の別の変形例を示す断面図である。
【図7】図6の回動軸支承部の回動軸係止部が形成された側壁の側面図である。
【図8】従来のシフトレバー装置の分解斜視図である。
【符号の説明】
2 ベースプレート
2a 凹所
2b,2b’ 回動軸支承部
2c,2c’ 側壁
2d 軸受
2g 挟持片
2i 係止部
4 シフトレバー
4a 回動軸
16 ガイドプレート
16c 突起
16d 回動軸押え片
Claims (2)
- 樹脂製ベースプレートの略中央部に形成された凹所に、シフトレバーに垂直に固着された回動軸が回動自在に支承された車両用シフトレバー装置において、
上記回動軸の支承部を、上記凹所内部に互いに離間して立設せしめられた上方が開口した一対の軸受と、上記凹所の対向する側壁に形成され、上記回動軸の両端と係合して上記回動軸の上方への移動を規制する係止部により構成し、上記回動軸の車両幅方向の移動を、上記側壁の一つと上記回動軸の一端との当接と、上記ベースプレートに固着され変速位置を決定するガイドプレートの側面と上記シフトレバーの側面との当接により規制するとともに、上記ベースプレートと上記回動軸支承部とを一体的に形成したことを特徴とする車両用シフトレバー装置のシフトレバー取付構造。 - 樹脂製ベースプレートの略中央部に形成された凹所に、シフトレバーに垂直に固着された回動軸が回動自在に支承された車両用シフトレバー装置において、
上記回動軸の支承部を、上記凹所内部に互いに離間して立設せしめられた上方が開口した一対の軸受と、上記ベースプレートに固着され変速位置を決定するガイドプレートの下端に突設せしめられ、上記回動軸の上面と当接して上記回動軸の上方への移動を規制する回動軸押え片により構成し、上記回動軸の車両幅方向の移動を、上記凹所の対向する側壁により規制するとともに、上記ベースプレートと上記回動軸支承部の上記軸受とを一体的に形成したことを特徴とする車両用シフトレバー装置のシフトレバー取付構造。
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