JP4971107B2 - シフトレバー装置、及びシフトレバー装置の組み付け方法 - Google Patents

シフトレバー装置、及びシフトレバー装置の組み付け方法 Download PDF

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Description

本発明は、略直交するシフト方向及びセレクト方向にシフトレバーを操作可能なシフトレバー装置に関する。
従来より、車両の駆動系を構成する自動変速機をコントロールするための運転者の操作手段であるシフトレバー装置が知られている。シフトレバー装置では、複数のシフト位置のうちのいずれかをシフトレバーを介して選択可能である。シフトレバー装置における各シフト位置は、Pレンジ、Dレンジ等、自動変速機で設定されたシフトレンジに個別に対応している。
シフトレバー装置と自動変速機との間には、例えば、ケーブル等を利用して機械的に構成された伝達手段や、センサ等を利用して電気的に構成された伝達手段等が介設されている。シフトレバー装置におけるシフトレバーの操作位置は、上記のような伝達手段を介して自動変速機側に伝達され、上記操作位置に対応したシフトレンジが自動変速機において設定される。
上記のようなシフトレバー装置としては、互いに直交するシフト方向及びセレクト方向にシフトレバーを操作可能なシフトレバー装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このようなシフトレバー装置としては、例えば、図17に示すごとく、シフトレバー921を含むレバーブロック92と、レバーブロック92を支持するコントロールブロック93と、コントロールブロック93を支持するユニットハウジング96との組み合わせにより構成されたシフトレバー装置9がある。
シフトレバー装置9におけるレバーブロック92は、セレクト軸920を介して回動可能な状態でコントロールブロック93に支持されている。コントロールブロック93は、シフト軸930を介して回動可能な状態でユニットハウジング96に支持されている。このシフトレバー装置9では、セレクト軸920を中心としたレバーブロック92の回動動作と、シフト軸930を中心としたコントロールブロック93の回動動作との組み合わせにより、互いに直交するシフト方向d1及びセレクト方向d2にシフトレバー921を操作可能としている。
しかしながら、上記従来のシフトレバー装置9では、次のような問題がある。すなわち、上記シフトレバー装置9では、コントロールブロック93に対してレバーブロック92を組み付けるに当たって、コントロールブロック93に対してレバーブロック92を位置決めした後、セレクト軸920を挿入し、さらにセレクト軸920が抜けないように固定するという作業工程を、この順番で実施する必要があり、それ故、組付作業が煩雑となり生産コストを低く抑制することが難しいおそれがある。
特開2002−120582号公報
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、互いに略直交するシフト方向及びセレクト方向にシフトレバーを操作可能なシフトレバー装置について、組付作業を簡略化し得るシフトレバー装置、及び作業効率の高いシフトレバー装置の組み付け方法を提供しようとするものである。
第1の発明は、シフト位置を切り換えるシフト方向、及び該シフト方向に直交するセレクト方向に操作可能なシフトレバーを備えたシフトレバー装置であって、
上記シフトレバーを上記セレクト方向に操作する際の回動中心軸となるセレクト軸を備えたレバーブロックと、
上記セレクト軸が軸方向に進退可能な第1支持部、及び上記セレクト軸が軸方向に進退可能であると共に上記セレクト軸が回動可能な第2支持部を含み、配設軸に沿って配設された上記第1支持部及び上記第2支持部に支持された上記セレクト軸を介して上記レバーブロックを回動可能な状態で軸支するコントロールブロックと、
該コントロールブロックを貫通するシフト軸と、
該シフト軸を介して上記コントロールブロックを回動可能な状態で軸支するユニットハウジングと、を有しており、
上記レバーブロックは、上記セレクト軸を含む状態で上記コントロールブロックに組み付け可能であると共に、該セレクト軸を含む状態で上記コントロールブロックから切り離し可能であり、かつ、
上記セレクト軸が上記第1支持部に支持されず上記第2支持部に支持された状態では、上記第2支持部を中心とした回動により上記配設軸と斜めに交差する組付軸に対して上記セレクト軸を沿わせることができ、さらに、上記セレクト軸が上記組付軸に沿う状態では、上記セレクト軸の軸方向に沿う並進により上記第2支持部から上記セレクト軸を引き抜き可能なように構成され、
上記コントロールブロックに上記シフト軸が貫通配置されていない状態では、上記コントロールブロックに組み付けられた上記レバーブロックを上記セレクト軸の軸方向に沿って上記第2支持部側に並進させることにより上記第1支持部から上記セレクト軸を引き抜いて当該セレクト軸が回動可能な状態を設定できる一方、上記コントロールブロックに上記シフト軸が貫通配置された状態では、上記セレクト軸の軸方向において上記シフト軸が上記レバーブロック側に外接し、これにより、上記第1支持部及び上記第2支持部に支持された状態で上記セレクト軸の軸方向における上記レバーブロックの位置が規制されるように構成されていることを特徴とするシフトレバー装置にある(請求項1)。
上記第1の発明のシフトレバー装置において上記シフト軸が貫通配置されてない状態では、上記コントロールブロック及び上記レバーブロックについて、上記セレクト軸が上記第1支持部に支持されず上記第2支持部に支持された組み付け状態を設定できる。この状態では、上記コントロールブロックに組み付けられた上記レバーブロックを上記第2支持部を中心として回動でき、上記組付軸に対して上記セレクト軸を沿わせることができる。さらに、上記組付軸に対して上記セレクト軸が沿う状態の上記レバーブロックは、上記セレクト軸の軸方向に沿って並進させることで上記第2支持部から上記セレクト軸を引き抜き可能である。すなわち、上記シフト軸が貫通配置されていない状態では、上記セレクト軸が軸方向に固定されたレバーブロックを、上記コントロールブロックから取り外し可能である。
さらに、上記第1の発明のシフトレバー装置では、上記レバーブロックを上記コントロールブロックに組み付けるに当たって、上記コントロールブロックから上記レバーブロックを取り外す際の上述の手順を逆順で実施することで、予め上記セレクト軸が軸方向に固定された状態の上記レバーブロックを上記コントロールブロックに組み付け可能である。
上記第1の発明のシフトレバー装置では、上記コントロールブロックに貫通配置された上記シフト軸が上記レバーブロックに直接的又は間接的に係合している。上記シフト軸が貫通配置された状態では、上記セレクト軸の軸方向における上記レバーブロックの位置が上記シフト軸により規制され得る。つまり、上記シフト軸が貫通配置された状態では、上記第1支持部から上記セレクト軸を引く抜くことが不可能となっており、上記第2支持部を中心として上記セレクト軸を回動させることも不可能である。したがって、この状態では、上記コントロールブロックに対する上記レバーブロックの組付状態を確実性高く維持できる。
以上のように、上記第1の発明のシフトレバー装置は、上記コントロールブロックに対して上記レバーブロックを容易に組み付けでき、生産コストを抑制し得る優れた製品である。さらに、上記第1の発明のシフトレバー装置では、上記シフト軸を取り外した状態であれば、上記レバーブロックから上記セレクト軸を抜き取ることなく上記コントロールブロックと上記レバーブロックとを容易に分解できる。それ故、上記第1の発明のシフトレバー装置は、メンテナンス性にも優れている。
第2の発明は、シフトレバーを操作する際の回動中心軸となるセレクト軸を備えたレバーブロックと、上記セレクト軸が軸方向に進退可能な第1支持部、及び上記セレクト軸が軸方向に進退可能であると共に上記セレクト軸が回動可能な第2支持部を含み、配設軸に沿って配設された上記第1支持部及び上記第2支持部に支持された上記セレクト軸を介して上記レバーブロックを回動可能な状態で軸支するコントロールブロックと、該コントロールブロックを貫通するシフト軸と、該シフト軸を介して上記コントロールブロックを回動可能な状態で軸支するユニットハウジングと、を含むシフトレバー装置であって、
上記レバーブロックは、上記セレクト軸を含む状態で上記コントロールブロックに組み付け可能であると共に、該セレクト軸を含む状態で上記コントロールブロックから切り離し可能であり、
上記セレクト軸が上記第1支持部に支持されず上記第2支持部に支持された状態では、上記第2支持部を中心とした上記レバーブロックの回動により上記配設軸と斜めに交差する組付軸に対して上記セレクト軸を沿わせることができ、さらに、上記セレクト軸が上記組付軸に沿う状態では、上記セレクト軸の軸方向に沿う上記レバーブロックの並進により上記第2支持部から上記セレクト軸を引き抜き可能なように構成され、
上記コントロールブロックに上記シフト軸が貫通配置されていない状態では、上記コントロールブロックに組み付けられた上記レバーブロックを上記セレクト軸の軸方向に沿って上記第2支持部側に並進させることにより上記第1支持部から上記セレクト軸を引き抜いて当該セレクト軸が回動可能な状態を設定できる一方、上記コントロールブロックに上記シフト軸が貫通配置された状態では、上記セレクト軸の軸方向において上記シフト軸が上記レバーブロック側に外接し、これにより、上記第1支持部及び上記第2支持部に支持された状態で上記セレクト軸の軸方向における上記レバーブロックの位置が規制されているシフトレバー装置を組み付ける方法であって、
上記セレクト軸が上記組付軸に沿う状態の上記レバーブロックを上記セレクト軸の軸方向に沿って並進させていき、上記第2支持部に上記セレクト軸を挿入する第1の組付ステップと、
上記レバーブロックの上記セレクト軸が上記配設軸に沿うよう、上記第2支持部に挿入した上記セレクト軸を回動させる第2の組付ステップと、
上記セレクト軸が上記第1支持部に支持されず上記第2支持部に支持されていると共に、上記セレクト軸が上記配設軸に沿う状態の上記レバーブロックを上記第1支持部側に並進させることで、上記セレクト軸が上記第2支持部に配置された状態を維持しつつ上記第1支持部に対して上記セレクト軸を挿入して配置する第3の組付ステップと、
上記第1支持部及び上記第2支持部に配置された上記セレクト軸を介して上記レバーブロックを軸支する上記コントロールブロックに対して上記シフト軸を貫通配置するステップと、を実施することを特徴とするシフトレバー装置の組み付け方法にある(請求項6)。
上記第2の発明のシフトレバー装置の組み付け方法は、上記第1の発明のシフトレバー装置の優れた組み付け性を活用した方法である。上記第2の発明の組み付け方法を利用すれば、極めて効率良く上記コントロールブロックに対して上記レバーブロックを組み付けることができる。この組み付け方法では、上記第2支持部に上記セレクト軸を挿入する上記第1の組付ステップと、上記セレクト軸を回動させて上記配設軸に沿わせる上記第2の組付ステップと、上記セレクト軸を上記第1支持部に挿入する上記第3の組付ステップと、を実施する。
上記第1の組付ステップでは、上記セレクト軸を上記組付軸に沿わせた状態の上記レバーブロックを上記セレクト軸の軸方向に沿って並進させることで、当該セレクト軸を上記第2支持部に挿入する。これにより、上記レバーブロックについて、上記セレクト軸が上記第1支持部に支持されず上記第2支持部に支持された組み付け状態を実現できる。
上記第2の組付ステップでは、上記第2支持部を中心として上記レバーブロックを回動させることで上記配設軸に対して上記セレクト軸を沿わせる。これにより、上記コントロールブロック及び上記レバーブロックについて、上記セレクト軸が上記第2支持部に支持されている共に上記第1支持部の手前側に位置する組み付け状態、すなわち上記第2支持部に挿入(支持)された上記セレクト軸が上記第1支持部から引き抜かれたような状態を実現できる。
上記第3の組付ステップでは、上記配設軸に沿う上記セレクト軸の軸方向に沿って上記レバーブロックを上記第1支持部側に向けて並進させることで、上記第1支持部に対して上記セレクト軸を挿入する。
上記第2の発明の組み付け方法では、上記のごとく第1、第2、第3の組付ステップをこの順番で実施することで、予め上記セレクト軸が軸方向に固定された上記レバーブロックを上記コントロールブロックに対して容易に組み付けできる。その後、上記シフト軸を組み付けるステップを実施すれば、上記セレクト軸の軸方向における上記レバーブロックの位置及び上記所定方向における上記レバーブロックの位置を確実性高く規制でき、上記第3の組付ステップで実現された組み付け状態を確実性高く維持できる。
上記第2の発明の組み付け方法によれば、予め上記セレクト軸が軸方向に固定された上記レバーブロックを取り扱うことが可能である。そのため、上記コントロールブロックに対して上記レバーブロックを組み付けた後、上記セレクト軸を後から挿入する作業や、挿入したセレクト軸を固定する作業等を別途、実施する必要が生じない。それ故、上記コントロールブロックに対して上記レバーブロックを位置決めした後、上記セレクト軸の挿入作業を実施し、挿入したセレクト軸を軸方向に固定する作業等を、この順番で実施する必要がある従来のシフトレバー装置の組み付け作業との比較において、上記第2の発明の組み付け方法は非常に有利である。
以上のように、上記第2の発明のシフトレバー装置の組付方法によれば、上記のごとく組み付けが容易であって生産コストを抑制し得る第1の発明のシフトレバー装置を効率良く組み立てることができる。
上記第1及び上記第2の発明のシフトレバー装置としては、シフトケーブル等を介してシフトレバーの操作位置を自動変速機側に伝達する機械式のシフトレバー装置であっても良く、シフトレバーの操作位置を検知する検知センサを備え、電気信号を伝達する制御信号線を介して検知信号を出力する電子式のシフトレバー装置であっても良い。
また、上記シフトレバー装置では、上記コントロールブロックへの組み付け前に、上記レバーブロックに対して上記セレクト軸を軸方向に固定しておくことができる。それ故、上記レバーブロックとしては、上記セレクト軸を予め挿入して固定したものや、上記セレクト軸をインサート成形した樹脂製のものや、上記セレクト軸を一体成形した樹脂製のもの等、さまざまな態様のものを採用することができる。
また、上記セレクト軸の回動中心を基準として仮想的に上記第2支持部を上記配設軸の軸方向に分割した場合の一方の分割部分である第1の係合部は、上記セレクト軸が所定の径方向に変位可能なように構成され、他方の分割部分である第2の係合部は、上記セレクト軸が上記所定の径方向とは逆向きに変位可能なように構成されており、
上記第2支持部は、上記第1の係合部と上記第2の係合部との組み合わせにより、上記セレクト軸の軸芯位置が径方向に変位しないよう、上記配設軸に沿う状態のセレクト軸を軸支可能なように構成されていることが好ましい(請求項2、7)。
この場合には、上記第1の係合部と上記第2の係合部とにより構成される比較的、単純な構造により、上記セレクト軸が回動可能であって、かつ、上記配設軸に沿う上記セレクト軸を軸支可能な上記第2支持部を実現できる。
なお、上記各係合部において上記セレクト軸が径方向に変位可能であるとは、上記係合部が上記セレクト軸の軸芯位置を径方向に規制できないことを意味している。つまり、個々の上記係合部は、上記セレクト軸を軸支するという目的のもとでは、不完全なものとなっている。
また、上記第1の係合部は、上記配設軸に沿う上記セレクト軸の外周面のうち、周方向における半周部分に接触する断面略半円状の支持面を有しており、
上記第2の係合部は、上記配設軸に沿う上記セレクト軸の外周面のうち、周方向における残りの半周部分に接触する断面略円弧状の支持面を有していることが好ましい(請求項3)。
この場合には、上記第1の係合部の支持面と、上記第2の係合部の支持面との組み合わせにより、上記セレクト軸が回動可能であって、かつ、上記配設軸に沿う上記セレクト軸を確実性高く軸支可能な上記第2支持部を実現できる。
また、上記第2支持部は、球面滑り軸受よりなるものであっても良い(請求項4)。
この場合には、球面滑り軸受よりなる第2支持部により、上記セレクト軸を回動させることができる。
また、上記レバーブロックは、上記シフト軸を貫通配置する軸収容部を有しており、当該軸収容部に対する上記シフト軸の貫通構造により上記セレクト軸の軸方向における上記レバーブロックの位置が規制されていることが好ましい(請求項5)。
この場合には、上記レバーブロックに対する上記シフト軸の貫通構造を採用することで、上記レバーブロックに対する上記シフト軸の配置構造に関する設計自由度を高めることができる。
また、上記レバーブロックの外周面に対する上記シフト軸の外接により、上記配設軸に沿う上記セレクト軸の軸方向に沿う位置を規制することも良い。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、略直交するシフト方向d1及びセレクト方向d2にシフトレバー21を操作可能なゲート式のシフトレバー装置1に関する例である。この内容について、図1〜図11を用いて説明する。
本例のシフトレバー装置1は、図1〜図6に示すごとく、シフト位置を切り換えるシフト方向d1、及び該シフト方向d1に略直交するセレクト方向d2に操作可能なシフトレバー21を備えた装置である。
このシフトレバー装置1は、シフトレバー21をセレクト方向d2に操作する際の回動中心軸となるセレクト軸20を備えたレバーブロック2と、セレクト軸20が軸方向に進退可能な第1支持部330、及びセレクト軸20が軸方向に進退可能であると共にセレクト軸20が回動可能な第2支持部340を含み、配設軸AH(図5、図6参照。)に沿って配設された第1支持部330及び第2支持部340に支持されたセレクト軸20を介してレバーブロック2を回動可能な状態で軸支するコントロールブロック3と、コントロールブロック3を貫通するシフト軸30と、シフト軸30を介してコントロールブロック3を回動可能な状態で軸支するユニットハウジング6と、を有している。
レバーブロック2は、図1〜図6に示すごとく、セレクト軸20が第1支持部330に支持されず第2支持部340に支持された状態では、第2支持部340を中心とした回動により配設軸AHに対して斜めに交差する組付軸AK(図6参照。)に対してセレクト軸20を沿わせることができ、さらに、セレクト軸20が組付軸AKに沿う状態では、セレクト軸20の軸方向に沿う並進により第2支持部340からセレクト軸20を引き抜き可能である。
コントロールブロック3にシフト軸30が貫通配置されていない状態では、コントロールブロック3に組み付けられたレバーブロック2をセレクト軸20の軸方向に沿って第2支持部340側に並進させることにより第1支持部330からセレクト軸20を引き抜いてセレクト軸20が回動可能な状態を設定できる。一方、コントロールブロック3にシフト軸30が貫通配置された状態では、レバーブロック2に対するシフト軸30の直接的又は間接的な係合により、第1支持部330及び第2支持部340に支持された状態でセレクト軸20の軸方向におけるレバーブロック2の位置が規制される。
以下、この内容について、詳しく説明する。
シフトレバー装置1は、図1に示すごとく、例えば、運転者がシフトレバー21(図示しないシフトノブ)を操作可能なよう、車両の運転席と助手席との間のセンターコンソールや、運転者に対面するダッシュパネル等に設置される。本例のシフトレバー装置1は、互いに略直交するシフト方向d1及びセレクト方向d2にシフトレバー21を操作可能なゲート式のシフトレバー装置1である。シフト方向d1は、シフト位置を切り換えるための操作方向である。セレクト方向d2は、シフト位置を切換可能な状態と、シフト位置を切換不可能な状態とを切り換えるための操作方向である。
シフトレバー装置1は、図1〜図4に示すごとく、筐体をなすユニットハウジング6と、シフト方向d1に回動可能なようにユニットハウジング6の内部で軸支されたコントロールブロック3と、セレクト方向d2に回動可能なようにコントロールブロック3に支持されたレバーブロック2とを備えている。なお、図4では、ユニットハウジング6の図示を省略してある。
シフトレバー装置1では、図1〜図4に示すごとく、シフト軸30を介してコントロールブロック3が回動支持され、セレクト軸20を介してレバーブロック2が回動支持されている。シフト軸30では、一方の端部に大径部301が形成され、他方の端部にはプッシュナット302(図3)を固定可能である。セレクト軸20は、樹脂材料よりなるレバーブロック2と一体成形されている。
上記ユニットハウジング6は、図1〜図3に示すごとく、シフトレバー装置1の筐体をなす部材である。ユニットハウジング6は、セレクト方向d2に対面する一対の側壁61、62を備え、当該一対の側壁61、62の間隙において回動可能な状態でコントロールブロック3を収容している。側壁61、62は、ユニットハウジング6を貫通するよう、互いに同軸上に配置された支持孔610、620を穿孔してなる。支持孔610、620は、コントロールブロック3の回動軸であるシフト軸30を貫通固定するための軸孔である。
さらに、ユニットハウジング6は、図1に示すごとく、シフトレバー装置1を車体側に固定するためのブラケット部68を有していると共に、シフトレバー21の操作経路をなす屈曲スリット状のゲート65が穿設された天板66を有している。ブラケット部68を利用してシフトレバー装置1が車体側に固定された際、ゲート65を貫通するシフトレバー21が車内に突出する。なお、ユニットハウジング6における天板66の裏面には、有底凹状の孔であるデント孔(図示略)が適宜、設けられている。このデント孔によれば、後述するデントピン221との組み合わせによりシフト操作に節度感を付与し得る。
上記コントロールブロック3は、図1、図3及び図4に示すごとく、図示しないシフトケーブルを係止するコントロールレバー311を備えた部材である。コントロールブロック3は、シフト方向d1におけるシフトレバー21の操作に応じてシフト軸30を中心として回動可能な状態でユニットハウジング6に収容されている。シフトレバー装置1では、コントロールブロック3の回動動作がシフトケーブルを介して自動変速機側に伝達される。
コントロールブロック3は、図1、図3及び図4に示すごとく、セレクト方向d2に対面する一対の側壁31、32と、シフト方向d1に対面する一対のガイド壁33、34とを有している。コントロールブロック3は、側壁31、32及びガイド壁33、34によって形成される内部空間に、レバーブロック2の基部22(後述する)を収容するように構成されている。
一対の側壁31、32は、図1、図3及び図4に示すごとく、シフト軸30を貫通させるための軸孔310、320を有している。軸孔310、320は、貫通配置されたシフト軸30の回転を許容し得る程度に当該シフト軸30よりもわずかに大径に形成されている。側壁31、32の外表面には、軸孔310、320の外周部をなす略円形状の台座部311、321が形成されている。台座部311、321は、シフト軸30に沿って外側に嵩上げされた部分である。コントロールブロック3は、台座部311、321が側壁61、62の内壁面に当接する状態で一対の側壁61、62に挟持されている。
コントロールブロック3においてシフト方向d1に対面する上記一対のガイド壁33、34は、図1及び図4に示すごとく、セレクト軸20を貫通配置するための第1支持部330及び第2支持部340を有している。軸孔である第1支持部330は、セレクト軸20が軸方向にのみ進退可能な断面略円形状の完全な孔である。
第2支持部340は、図1及び図4〜図6に示すごとく、配設軸AHに沿って配設された第1の係合部341及び第2の係合部342により構成されている。第2支持部340は、第1の係合部341と第2の係合部342との中間に位置する配設軸AH上の点を回動中心としてセレクト軸20の回動動作を許容し得る。この回動中心を基準として仮想的に第2支持部340を配設軸AHの軸方向に2分割した際の一方の分割部分が第1の係合部341となっており、他方の分割部分が第2の係合部342となっている。
第1の係合部341は、図5及び図6に示すごとく、単独の状態では、配設軸AHと平行をなすセレクト軸20が所定の径方向(同図中、鉛直方向上方。)に変位可能なように構成されている。また、第2の係合部342は、単独の状態では、配設軸AHと平行をなすセレクト軸20が上記所定の径方向に対する逆向きの径方向(同図中、鉛直方向下方。)に変位可能なように構成されている。つまり、各係合部341、342は、各々単独の状態においては軸受としては不完全な状態となっている。
第1の係合部341は、図1及び図4〜図6に示すごとく、ガイド壁34の内周面において鉛直方向に延設された有底の溝である。第2の係合部342は、ガイド壁34の外周面において鉛直方向に延設された略一定深さの有底の溝である。各係合部341、342は、いずれも、ガイド壁34の厚さの1/2を若干、超える深さの溝である。第1の係合部341は、ガイド壁34の上端面34uに開口している。第2の係合部342は、ガイド壁34の下端面34dに開口している。
第1の係合部341と第2の係合部342とは、ガイド壁34の厚さ方向(配設軸AHの軸方向)に重複領域を有し、この重複領域を介して配設軸AHの軸方向に貫通している。この重複領域の内周形状は、配設軸AHに沿うセレクト軸20を軸支可能な程度に、セレクト軸20の断面形状と略一致する円形状を呈している。本例の第2支持部340では、この重複領域の内周形状が第1の支持面341sの断面形状と、第2の支持面342sの断面形状とにより形成されている。
第1の係合部341の内周面である第1の支持面341sは、図1及び図4〜図6に示すごとく、配設軸AHに沿うセレクト軸20の外周面のうち、周方向における鉛直方向下側の半周部分に接触する断面略半円状の凹状湾曲面である。第1の支持面341sは、溝状を呈する第1の係合部341の延設方向の下端面を形成しており、鉛直方向上側に面している。第1の支持面341sは、テーパー状に面取りされた角部341cを介して第2の係合部342に連なっている。
第2の係合部342の内周面である第2の支持面342sは、配設軸AHに沿うセレクト軸20の外周面のうち、周方向における鉛直方向上側の残りの半周部分に接触する断面略半円状の凹状湾曲面である。第2の支持面342sは、溝状を呈する第2の係合部342の延設方向の上端面を形成しており、鉛直方向下側に面している。第2の支持面342sは、テーパー状に面取りされた角部342cを介して第1の係合部341に連なっている。なお、図5では、角部341c、342cの図示を省略してある。
第1の支持面341s及び第2の支持面342sを組み合わせれば、図4に示すごとく、配設軸AHに沿うセレクト軸20の外周面を全周に渡って支持可能である。第2支持部340では、各々は不完全な軸受である第1の係合部341及び第2の係合部342の組み合わせにより、セレクト軸20の軸芯位置が径方向に変位しないよう、配設軸AHに沿う状態のセレクト軸20を軸支可能である。
この状態では、図4に示すごとく、セレクト軸20の外周面のうち、各支持面341s、342sから見て裏側に当たる外周面が支持されていない。すなわち、第1の係合部341では、セレクト軸20の外周面のうち、同図中鉛直方向上側の半周部分が支持されておらず、第2の係合部342では、セレクト軸20の外周面のうち、鉛直方向下側の半周部分が支持されていない。第1の係合部341では、セレクト軸20が第1の支持面341sから離れて鉛直方向上方に変位可能である一方、上記第2の係合部342では、セレクト軸20が第2の支持面342sから離れて鉛直方向下方に変位可能である。つまり、セレクト軸20が配設軸AHに沿う状態では、セレクト軸20が同図中、時計回りに回動し得る(図6の状態)。
なお、図6に示すごとくセレクト軸20が組付軸AKに沿う状態では、セレクト軸20における配設軸AHに直交する断面形状が鉛直方向に延長されて楕円形状を呈することになる。本例の第2の係合部342では、上記のごとく、各支持面341s、342sと係合部342、341との間に角部341c、342cを設けてある。これら角部341c、342cによれば、セレクト軸20の回動に伴う断面形状の変形に対応でき、セレクト軸20の回動を許容し得る。
さらになお、図4〜図6に図示した第2支持部340に代えて、図7に示す第2支持部340を採用することもできる。同図に示すごとく、係合部341、342のいずれか一方について、溝深さがガイド壁34の厚さの1/2を超えるように形成すると共に、他方の溝深さをガイド壁34の厚さの1/2、あるいは1/2未満としても良い。さらにこの場合には、角部341c、342c(図6参照。)に代えて、ガイド壁34に沿うスリット状の隙間340dを設けることが良い。
上記レバーブロック2は、図1、図3及び図4に示すごとく、セレクト軸20及びピン収容部220等を一体成形した樹脂材料よりなる基部22と、セレクト軸20と略直交する方向に基部22から延設された鉄製のシフトレバー21とを備えている。シフトレバー21は、図示しないシフトノブを先端に備えている。ピン収容部220は、シフトレバー21の操作に節度感を付与するためのデントピン221を収容するための孔である。ピン収容部220は、デントピン221を突出方向に付勢する図示しない付勢スプリングを収容している。突出方向に付勢されたデントピン221によれば、上記のごとくユニットハウジング6の内周面(天板66の裏面)に形成されたデント孔(図示略)との組合せにより、シフトレバー21を操作する際に節度感を付与し得る。なお、図3及び図4では、デントピン221の図示を省略してある。
セレクト軸20は、図1、図3及び図4に示すごとく、コントロールブロック3のガイド壁33を貫通する先端部201と、ガイド壁34を貫通する後端部202とよりなる。先端部201は、ガイド壁33に対面する基部22の外側面226から突出するように立設され、その軸方向の長さがガイド壁33の厚さと略一致している。後端部202は、ガイド壁34に対面する基部22の外側面225から突出するように立設されている。
本例のシフトレバー装置1では、図3及び図4に示すごとく、レバーブロック2の外側面225に外接するようにシフト軸30が組み付けられている。一方、基部22を挟んで外側面225の裏面側に位置する外側面226は、ガイド壁33に対して隙間少なく対面している。シフトレバー装置1では、第1支持部330からセレクト軸20を引き抜きできないよう、セレクト軸20の軸方向におけるレバーブロック2の位置がシフト軸30により規制されている。
次に、本例のシフトレバー装置1において、コントロールブロック3に対してレバーブロック2を組み付ける手順について説明する。
コントロールブロック3に対してレバーブロック2を組み付けるに当たっては、第2支持部340にセレクト軸20を挿入する第1の組付ステップと、第2支持部340に挿入したセレクト軸20を回動させる第2の組付ステップと、セレクト軸20が第2支持部340に配置(支持)された状態を維持しつつ第1支持部330に対してセレクト軸20を挿入して配置する第3の組付ステップと、コントロールブロック3に対してシフト軸30を貫通配置するステップと、を実施する。
第1の組付ステップでは、図6に示すごとく、セレクト軸20を組付軸AKに沿わせたレバーブロック2をセレクト軸20の軸方向に沿って並進させていき、第2支持部340にセレクト軸20を挿入する。このステップでは、コントロールブロック3に対して斜め方向からレバーブロック2を近づけていき、第2支持部340にセレクト軸20を挿入する。
第2の組付ステップでは、図6及び図8に示すごとく、組付軸AKに沿って第2支持部340に挿入されたセレクト軸20を回動させて配設軸AHに沿わせる。このステップでは、第2支持部340を中心としてレバーブロック2を回動させる。第2の組付ステップによれば、図8に図示されるごとく、第2支持部340に貫通配置された後端部202がガイド壁34から突出する一方、先端部201がガイド壁33の手前に位置した組み付け状態を実現できる。
第3の組付ステップでは、図8及び図9に示すごとく、セレクト軸20が第1支持部330に挿入(支持)されず第2支持部340に挿入(支持)された状態(図8)のレバーブロック2をセレクト軸20の軸方向に沿って第1支持部330側に並進させる。このステップによれば、セレクト軸20が第2支持部340に挿入された状態を維持しつつ、第1支持部330にセレクト軸20を挿入できる(図9)。
その後、図1、図3及び図4に示すごとく、上記のように組み付けたコントロールブロック3及びレバーブロック2をユニットハウジング6に収容する。このとき、ゲート65を介してシフトレバー21をユニットハウジング6の上面から突出させると共に、コントロールブロック3の軸孔310、320と、ユニットハウジング6の支持孔610、620とが同軸上に配置されるように位置決めする。そして、支持孔610からシフト軸30を挿入していき、コントロールブロック3及びユニットハウジング6に対してシフト軸30を貫通配置する。
上記のごとく貫通配置されたシフト軸30は、図3及び図4に示すごとく、レバーブロック2の外側面のうち、第2支持部340に対面する外側面225に外接する。本例のシフトレバー装置1では、レバーブロック2に対するシフト軸30の接触構造により、セレクト軸20の軸方向におけるレバーブロック2の位置等が確実性高く規制される。それ故、セレクト軸20が第1支持部330に挿入された状態を確実性高く維持できる。セレクト軸20が第1支持部330に挿入された状態であれば、セレクト軸20の回動動作を規制でき、第2支持部340からセレクト軸20が引き抜かれることもない。
以上のように、本例のシフトレバー装置1は、コントロールブロック3とレバーブロック2との組み付けを極めて容易に実施できる生産性の高い製品である。特に、セレクト軸20と共に一体成形したレバーブロック2を含む本例のシフトレバー装置1は、レバーブロック2に対してセレクト軸20を挿入して固定する作業や、固定に必要な留め具等の部品を一切、必要としない優れた製品である。
なお、本例に代えて、図10及び図11に示すごとく形成された第2支持部340を採用することもできる。この第2支持部340は、傾斜状のガイド壁34に対して斜め方向に貫通孔を穿孔することにより形成されている。第2支持部340の断面構造を示す図11のごとく、同図中に仮想的に図示した分割軸ADを介した両側に第1の係合部341(第1の支持面341s)及び第2の係合部342(第2の支持面342s)が形成されている。このように形成された第2支持部340によっても、図5に示した第2支持部と同様の機能を実現可能である。さらには、図12に示すごとく球面滑り軸受よりなる第2支持部340を採用することも良い。
(実施例2)
本例は、実施例1のシフトレバー装置を基にして、レバーブロック2に対するシフト軸30の係合構造を変更した例である。この内容について、図13を用いて説明する。
本例のシフトレバー装置1におけるレバーブロック2は、図13に示すごとく、シフト軸30を貫通配置するための軸収容部25を有している。軸収容部25は、シフト軸30の断面外形状に沿って同図中、鉛直方向下側を回り込むような形状を呈している。セレクト軸20の軸方向における軸収容部25の幅Wは、シフト軸30を収容できる程度にシフト軸30の直径と略一致している。
幅Wの軸収容部25によれば、図13に示すごとく、貫通配置されたシフト軸30との組み合わせにより、セレクト軸20の軸方向におけるレバーブロック2の位置を規制できる。なお、同図では、先端部201及び後端部202を含むセレクト軸20が貫通していると仮想した場合の外形(仮想外形)を破線により図示してある。
本例のシフトレバー装置1では、軸収容部25を採用することで、シフト軸30及びセレクト軸20の配置構造に関する設計自由度が高くなっている。例えば、図13に示すごとく、セレクト軸20の仮想外形(破線)に食い込むように軸収容部25を設ければ、シフト軸30の半径とセレクト軸20の半径とを合算した距離よりも両者の軸芯を接近させることができる。さらには、シフト軸30の軸芯と、セレクト軸20の軸芯とを交差させることも可能である。
なお、その他の構成及び作用効果については、実施例1と同様である。
(実施例3)
本例は、実施例2のシフトレバー装置を基にして、軸収容部25の形状を変更した例である。この内容について、図14〜図16を用いて説明する。
本例のレバーブロック2は、図14〜図16に示すごとく、鉄製のセレクト軸20をインサート成形してなると共に、基部22の厚み方向に貫通する軸収容部25を有している。本例では、鉛直方向に開口する軸収容部25を採用した実施例2とは異なり、シフト軸30の外周全周に渡って取り囲むように形成された軸収容部25を採用している。
レバーブロック2(基部22)の側面に開口する軸収容部25の開口形状は、図15に示すごとく、セレクト軸20に直交する方向(同図中、鉛直方向。)に長い略長孔状を呈している。軸収容部25の形成幅Wは、シフト軸30を収容できる程度にシフト軸30の直径と略一致している。レバーブロック2は、軸収容部25の幅方向に対面する内側面251とシフト軸30との接触により、セレクト軸20の軸方向に沿う位置が規制されている。
シフト軸30に沿う軸収容部25の断面形状は、図16に示すごとく形成されている。同図中、上側に面する軸収容部25の内周面252、253は、シフト軸30の外周面と隙間を空けて対面する面である。特に、僅かな隙間を介してシフト軸30に対面する内周面252は、上側に向けて凸状の湾曲面状を呈している。湾曲面状の内周面252によれば、セレクト軸20を中心としてレバーブロック2が回動する際にもシフト軸30との間の僅かな隙間を維持し得る。一方、内周面252に対面する内周面253(下側に面する内周面)は、シフト軸30との間の隙間が十分に確保されている。それ故、平面状であってもシフト軸30と接触するおそれがない。
なお、その他の構成及び作用効果については、実施例1と同様である。
さらに、本例に代えて、樹脂材料による一体成形によりセレクト軸20を形成することも良い。
なお、凸状の湾曲面状の内周面252をシフト軸30の外周面と接触させ、この接触状態を維持しながらレバーブロック2が回動するように構成することも良い。
実施例1における、シフトレバー装置の構造を示す組み立て図。 実施例1における、シフトレバー装置を示す側面図。 実施例1における、シフトレバー装置の構造を示す断面図(図2におけるA−A線矢視断面図。)。 実施例1における、レバーブロックとコントロールブロックとの組付構造を示す断面図(図3におけるB−B線矢視断面図。)。 実施例1における、第2支持部を示す斜視図。 実施例1における、第1の組付ステップを説明する説明図。 実施例1における、レバーブロックとコントロールブロックとの他の組付構造を示す断面図(図3におけるB−B線矢視断面に相当する図。)。 実施例1における、第2の組付ステップによる組み付け状態を示す斜視図。 実施例1における、第3の組付ステップによる組み付け状態を示す斜視図。 実施例1における、その他の第2支持部を示す斜視図。 実施例1における、その他の第2支持部に対してセレクト軸を挿入した状態を示す説明図。 実施例1における、その他の第2支持部の断面構造を示す断面図。 実施例2における、レバーブロックとコントロールブロックとの組付構造を示す断面図(図3におけるB−B線矢視断面に相当する図。)。 実施例3における、シフトレバー装置の構造を示す組み立て図。 実施例3における、レバーブロックを示す側面図。 実施例3における、レバーブロックの断面構造を示す断面図(図15におけるD−D線矢視断面図。)。 従来例における、シフトレバー装置の構造を示す組み立て図。
符号の説明
1 シフトレバー装置
2 レバーブロック
20 セレクト軸
201 先端部
202 後端部
21 シフトレバー
25 軸収容部
3 コントロールブロック
30 シフト軸
330 第1支持部
340 第2支持部
341 第1の係合部
341s 第1の支持面
342 第2の係合部
342s 第2の支持面
6 ユニットハウジング
65 ゲート

Claims (7)

  1. シフト位置を切り換えるシフト方向、及び該シフト方向に直交するセレクト方向に操作可能なシフトレバーを備えたシフトレバー装置であって、
    上記シフトレバーを上記セレクト方向に操作する際の回動中心軸となるセレクト軸を備えたレバーブロックと、
    上記セレクト軸が軸方向に進退可能な第1支持部、及び上記セレクト軸が軸方向に進退可能であると共に上記セレクト軸が回動可能な第2支持部を含み、配設軸に沿って配設された上記第1支持部及び上記第2支持部に支持された上記セレクト軸を介して上記レバーブロックを回動可能な状態で軸支するコントロールブロックと、
    該コントロールブロックを貫通するシフト軸と、
    該シフト軸を介して上記コントロールブロックを回動可能な状態で軸支するユニットハウジングと、を有しており、
    上記レバーブロックは、上記セレクト軸を含む状態で上記コントロールブロックに組み付け可能であると共に、該セレクト軸を含む状態で上記コントロールブロックから切り離し可能であり、かつ、
    上記セレクト軸が上記第1支持部に支持されず上記第2支持部に支持された状態では、上記第2支持部を中心とした回動により上記配設軸と斜めに交差する組付軸に対して上記セレクト軸を沿わせることができ、さらに、上記セレクト軸が上記組付軸に沿う状態では、上記セレクト軸の軸方向に沿う並進により上記第2支持部から上記セレクト軸を引き抜き可能なように構成され、
    上記コントロールブロックに上記シフト軸が貫通配置されていない状態では、上記コントロールブロックに組み付けられた上記レバーブロックを上記セレクト軸の軸方向に沿って上記第2支持部側に並進させることにより上記第1支持部から上記セレクト軸を引き抜いて当該セレクト軸が回動可能な状態を設定できる一方、上記コントロールブロックに上記シフト軸が貫通配置された状態では、上記セレクト軸の軸方向において上記シフト軸が上記レバーブロック側に外接し、これにより、上記第1支持部及び上記第2支持部に支持された状態で上記セレクト軸の軸方向における上記レバーブロックの位置が規制されるように構成されていることを特徴とするシフトレバー装置。
  2. 請求項1において、上記セレクト軸の回動中心を基準として仮想的に上記第2支持部を上記配設軸の軸方向に分割した場合の一方の分割部分である第1の係合部は、上記セレクト軸が所定の径方向に変位可能なように構成され、他方の分割部分である第2の係合部は、上記セレクト軸が上記所定の径方向とは逆向きに変位可能なように構成されており、
    上記第2支持部は、上記第1の係合部と上記第2の係合部との組み合わせにより、上記セレクト軸の軸芯位置が径方向に変位しないよう、上記配設軸に沿う状態のセレクト軸を軸支可能なように構成されていることを特徴とするシフトレバー装置。
  3. 請求項2において、上記第1の係合部は、上記配設軸に沿う上記セレクト軸の外周面のうち、周方向における半周部分に接触する断面略半円状の支持面を有しており、
    上記第2の係合部は、上記配設軸に沿う上記セレクト軸の外周面のうち、周方向における残りの半周部分に接触する断面略円弧状の支持面を有していることを特徴とするシフトレバー装置。
  4. 請求項1において、上記第2支持部は、球面滑り軸受よりなることを特徴とするシフトレバー装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、上記レバーブロックは、上記シフト軸を貫通配置する軸収容部を有しており、当該軸収容部に対する上記シフト軸の貫通構造により上記セレクト軸の軸方向における上記レバーブロックの位置が規制されていることを特徴とするシフトレバー装置。
  6. シフトレバーを操作する際の回動中心軸となるセレクト軸を備えたレバーブロックと、上記セレクト軸が軸方向に進退可能な第1支持部、及び上記セレクト軸が軸方向に進退可能であると共に上記セレクト軸が回動可能な第2支持部を含み、配設軸に沿って配設された上記第1支持部及び上記第2支持部に支持された上記セレクト軸を介して上記レバーブロックを回動可能な状態で軸支するコントロールブロックと、該コントロールブロックを貫通するシフト軸と、該シフト軸を介して上記コントロールブロックを回動可能な状態で軸支するユニットハウジングと、を含むシフトレバー装置であって、
    上記レバーブロックは、上記セレクト軸を含む状態で上記コントロールブロックに組み付け可能であると共に、該セレクト軸を含む状態で上記コントロールブロックから切り離し可能であり、
    上記セレクト軸が上記第1支持部に支持されず上記第2支持部に支持された状態では、上記第2支持部を中心とした上記レバーブロックの回動により上記配設軸と斜めに交差する組付軸に対して上記セレクト軸を沿わせることができ、さらに、上記セレクト軸が上記組付軸に沿う状態では、上記セレクト軸の軸方向に沿う上記レバーブロックの並進により上記第2支持部から上記セレクト軸を引き抜き可能なように構成され、
    上記コントロールブロックに上記シフト軸が貫通配置されていない状態では、上記コントロールブロックに組み付けられた上記レバーブロックを上記セレクト軸の軸方向に沿って上記第2支持部側に並進させることにより上記第1支持部から上記セレクト軸を引き抜いて当該セレクト軸が回動可能な状態を設定できる一方、上記コントロールブロックに上記シフト軸が貫通配置された状態では、上記セレクト軸の軸方向において上記シフト軸が上記レバーブロック側に外接し、これにより、上記第1支持部及び上記第2支持部に支持された状態で上記セレクト軸の軸方向における上記レバーブロックの位置が規制されているシフトレバー装置を組み付ける方法であって、
    上記セレクト軸が上記組付軸に沿う状態の上記レバーブロックを上記セレクト軸の軸方向に沿って並進させていき、上記第2支持部に上記セレクト軸を挿入する第1の組付ステップと、
    上記レバーブロックの上記セレクト軸が上記配設軸に沿うよう、上記第2支持部に挿入した上記セレクト軸を回動させる第2の組付ステップと、
    上記セレクト軸が上記第1支持部に支持されず上記第2支持部に支持されていると共に、上記セレクト軸が上記配設軸に沿う状態の上記レバーブロックを上記第1支持部側に並進させることで、上記セレクト軸が上記第2支持部に配置された状態を維持しつつ上記第1支持部に対して上記セレクト軸を挿入して配置する第3の組付ステップと、
    上記第1支持部及び上記第2支持部に配置された上記セレクト軸を介して上記レバーブロックを軸支する上記コントロールブロックに対して上記シフト軸を貫通配置するステップと、を実施することを特徴とするシフトレバー装置の組み付け方法。
  7. 請求項6において、上記セレクト軸の回動中心を基準として仮想的に上記第2支持部を上記配設軸の軸方向に分割した場合の一方の分割部分である第1の係合部は、上記セレクト軸が所定の径方向に変位可能なように構成され、他方の分割部分である第2の係合部は、上記セレクト軸が上記所定の径方向とは逆向きに変位可能なように構成されており、
    上記第2支持部は、上記第1の係合部と上記第2の係合部との組み合わせにより、上記セレクト軸の軸芯位置が径方向に変位しないよう、上記配設軸に沿う状態のセレクト軸を軸支可能なように構成されていることを特徴とするシフトレバー装置の組み付け方法。
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